JP2001334243A - 廃棄物の処理方法及び装置 - Google Patents

廃棄物の処理方法及び装置

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JP2001334243A JP2000154857A JP2000154857A JP2001334243A JP 2001334243 A JP2001334243 A JP 2001334243A JP 2000154857 A JP2000154857 A JP 2000154857A JP 2000154857 A JP2000154857 A JP 2000154857A JP 2001334243 A JP2001334243 A JP 2001334243A
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物燃焼ガスからボイラにて熱回収する際
に、ボイラチューブの腐食の問題を解決し、効率よく熱
回収できる廃棄物の処理方法及び装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 廃棄物を燃焼反応を伴う部分酸化炉1に
て、不完全燃焼もしくは部分酸化させて炉出口での酸素
換算濃度が−30〜−2%である可燃ガスを生成し、該
可燃ガスを500〜800℃で除塵装置2に導入してダ
スト濃度を0.1g/Nm3以下とし、除塵された該可燃
ガスを燃焼炉3にて高温で燃焼させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の処理方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみあるいは産業廃棄物(以下「廃棄
物」という)を部分酸化させて、ガス化せしめた後に燃
焼させる方法が特開平9-159132に提案されてい
る。その代表的な例の構成の概要を添付図面の図6に示
す。
【0003】図6にて、燃焼炉でごみを燃焼させて発生
した燃焼排ガスは、廃熱ボイラ12で節炭器16からの
加熱された水20により450〜650℃まで冷却さ
れ、フィルター13により除塵される。該フィルター1
3を出た燃焼排ガスの一部または全量は加熱炉14に供
給され、補助燃料21を用いた追い焚きによりこの加熱
炉14にて高温化され、さらに蒸気過熱器15を廃熱ボ
イラ12からの飽和蒸気22で500℃程度までに過熱
する。さらに燃焼排ガスは、節炭器16と空気余熱器1
7で廃熱回収される。その後、燃焼排ガスは誘引送風機
18を経て煙突19から排気される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような燃焼方法に
おいて可燃物を処理する場合、フィルターにて除塵され
た後のダスト濃度が問題となる。ダスト濃度が一定値以
下に制御できないと、熱回収のために後段に配されるボ
イラにおいてダスト中の塩などによるボイラチューブの
腐食が問題となる。また、燃焼炉で発生させた燃焼排ガ
スの未燃分が少なければ、その後流の加熱炉で効果的に
廃熱回収ができなくなる。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、上記問題点を発生させること
なく部分酸化させ、効率よく熱回収することができる廃
棄物の処理方法及び装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第一
の手段は、廃棄物を、燃焼反応を伴う部分酸化炉にて、
不完全燃焼もしくは部分酸化させ、部分酸化炉出口での
酸素換算濃度が−30〜−2%である可燃ガスを生成
し、該可燃ガスを500〜800℃の高温除塵装置に導
入してダスト濃度を0.1g/Nm3以下とし、高温除
塵装置として濾過式の集塵器を使用し、該除塵装置の濾
過体に付着する灰を酸素濃度2%以下の除塵用ガスで払
い落とし、該灰を払い落とす該除塵用ガスの吹き込みは
集塵器前後の設定差圧に達したときに行ない、該可燃ガ
スは該除塵装置下流側の燃焼炉にて高温で燃焼させるこ
とを特徴とする廃棄物の処理方法である。
【0007】ここで「酸素換算濃度」とは、雰囲気にお
ける酸素濃度と、酸化される可能性があるガスが消費す
ると考えられる酸素濃度との差で定義される。例えば、
酸素(O2)が2%、一酸化炭素(CO)が4%、水素
(H2)が2%、メタン(CH 4)が1%存在する場合、
一酸化炭素(CO)4%は酸化して二酸化炭素(C
2)になるために2%の酸素(O2)を消費し、同様に
水素(H2)2%は1%の酸素(O2)を消費し、メタン
(CH4)1%は2%の酸素(O2)を消費する。よって
この場合の「酸素換算濃度」は2−(2+1+2)=−
3%となる。この数字は、その雰囲気における部分酸化
ガスの燃焼の程度と、それまでの燃焼における空気比の
程度を示す指標となる。すなわち、この数値が小さけれ
ば小さいほど可燃ガスとしてのポテンシャルの高さがあ
るということになる。
【0008】部分酸化炉内では廃棄物の部分酸化が行わ
れ、除塵装置入口に500〜800℃と比較的温度の低
い可燃ガスが送られる。ここで、上記除塵装置入口での
温度を上記範囲に設定した理由は、500℃未満では後
流の配管や燃焼炉で再着火による爆発の可能性があり、
800℃より上ではダスト中の塩が溶融し、除塵装置内
で壁やフィルター等に付着するという問題があるからで
ある。このときの炉出口での「酸素換算濃度」が−30
〜−2%となるように空気比を調整をする。その理由
は、「酸素換算濃度」が−30%未満では、強還元ガス
としてタール付着等の問題が発生し、−2%より上では
燃焼炉にてダイオキシンを十分低減し得る燃焼を形成さ
せられなくなるためである。
【0009】本方式の発明の場合、「酸素換算濃度」と
除塵温度をこの設定範囲にすることにより、酸素雰囲気
での高温除塵装置で問題となる塩の熔融付着が無くな
る。つまり、上記設定「酸素換算濃度」に制御すること
により、除塵装置で除塵される灰は、NaClやKCl
を主形態とする塩の回りを未燃カーボンや未燃炭化水素
が覆う固体粒子となり、さらに除塵温度を上記設定範囲
内に制御することにより、塩を覆う上記未燃分は液化や
ガス化反応を起こすことなくその状態を保つので、除塵
装置内の集塵器と塩が直接接触することが無くなり、集
塵器への塩の付着が無くなる。また、このように温度帯
であるため、減温塔などの設備を介して過度の冷却をす
ることなく、除塵を行うことができ、さらに除塵装置に
おいてダスト濃度を0.1g/Nm3以下としてから燃焼
炉でダイオキシンを分解する高温場を可燃ガスの燃焼に
より実現することができる。このときの除塵装置は、該
可燃ガスの温度や灰の成分によって、バグフィルター、
セラミックフィルター、高温電気集塵器、慣性力集塵
器、高性能サイクロン、遠心力集塵機等を適宜選択する
ことが可能である。。
【0010】本発明の方式の場合、除塵装置にてダスト
濃度を0.1g/Nm3以下になるように除塵するため、
塩を含むダストが低減され、燃焼炉下流に設置されるボ
イラチューブ等の腐食を激減することが可能である。
【0011】さらにまた、有害ガスの排出を抑制させる
ことができる。部分酸化炉で部分酸化された後の可燃ガ
スを燃焼炉で酸化剤と混合させ高温で燃焼させるので、
CO等の未燃分の排出がほぼ完全に抑制される。また、
可燃ガスを除塵してから高温燃焼させるので、すすに起
因する芳香族系有機化合物濃度は低くなり、結果として
不完全燃焼生成物であるダイオキシン類物質濃度も低減
される。
【0012】除塵装置として濾過式の集塵器を使用し、
該集塵器の濾過体への付着物を酸素濃度2%以下のガス
で払い落とすことにより、効率的に除塵を行うことがで
き、有害ガスの排出はさらに抑制される。ここで酸素濃
度を2%以下とするのは、酸素により可燃ガスの酸化を
抑制し、不要な爆発、燃焼の危険性を低減させるためで
ある。この酸素濃度2%以下のガスは窒素や水蒸気、あ
るいは排ガス再循環ガス、さらにまたは圧力スイング吸
着法や膜分離法を利用して得ることができる。
【0013】除塵された灰は、集塵器前後の差圧が、設
定値に達したときに払い落とす該除塵用ガスを吹き込
み、払い落とす。一般的な除塵装置は一定時間毎に上記
払い落とし用ガスを吹くが、本発明の方法では、集塵器
表面に予めコーティングされたプリコート層を落とさな
いようにしなければならないので、除塵時の集塵器の圧
力落差を制御する必要がある。つまり、その圧力落差が
除塵用ガスによって生じても、プリコート層を維持す
る、所定設定差圧を決め、その値以上になって始めて除
塵動作を開始するように制御する。上記除塵用ガスの圧
力は、1〜3kg/cm2が好ましい。
【0014】上記課題を解決する第二の手段は、除塵さ
れた灰に酸素を含むガスを吹き込み、該灰と該ガスの燃
焼反応によって、該灰中に含まれる未燃分をある濃度以
下に低減させるため、400〜750℃の範囲で一定時
間保持し、上記燃焼反応によって生成したガスを上記部
分酸化炉に戻すことを特徴とする廃棄物の処理方法であ
る。除塵された灰は酸素を含むガスと接触させることに
より燃焼させ、一定時間その状態を保持することによ
り、該灰中に含まれる塩をそのまま固定化しながら未燃
分をある濃度以下に低減させる。該未燃分とは、炭素と
水素を主とする成分から成る化合物である。この燃焼反
応によって、未燃分は、各廃棄物焼却プラントのニーズ
によって異なるが、概ね6wt%以下に低減される。ま
た、このとき該灰の温度は、400〜750℃の範囲に
収まるように制御される。この温度帯より下限では燃焼
反応がなかなか進まなくなり、上限以上では該灰中の塩
が溶け出し塩を固定化できなくなるので、燃焼反応は該
温度帯内で進められることが必要となる。
【0015】上記燃焼反応によって生成したガスは、未
燃分を含んでいるため、そのエネルギーを有効に活用す
るため上記部分酸化炉に戻す。
【0016】上記課題を解決する第三の手段は、炉出口
での酸素換算濃度が−30〜−2%である可燃ガスが得
られるように廃棄物を不完全燃焼もしくは部分酸化させ
る部分酸化炉と、その下流に設置され500〜800℃
で該可燃ガスのダスト濃度を0.1g/Nm3以下とす
る高温除塵装置と、その下流側に設置された燃焼炉と、
さらに高温除塵装置にて除塵された灰を酸素を含むガス
で高温処理する灰処理装置を有することを特徴とする廃
棄物の処理装置である。
【0017】部分酸化炉内では、廃棄物は部分酸化が行
われ、除塵装置入口で500〜800℃の可燃ガスが生
成される。このときの炉出口での「酸素換算濃度」が−
30〜−2%となるように部分酸化用空気比を調整す
る。これにより、酸素濃度が低く、爆発等の危険が少な
い可燃ガスが生成される。また、この可燃ガスは、減温
塔などの設備による過度の冷却なしに、除塵される。部
分酸化炉の炉出口からダクト等で接続されている後流の
除塵装置においてダスト濃度を0.1g/Nm3以下とし
た後に、可燃ガスは後流の燃焼炉で燃焼され、効率よく
高温化される。このときの除塵装置は、該可燃ガスの温
度によって、バグフィルター、セラミツクフィルター、
高温電気集塵器、慣性力集塵器、高性能サイクロン、遠
心力集塵機等を用いれば良い。本装置の場合、ダスト濃
度を0.1g/Nm3以下になるように除塵するので、ダ
スト中の塩の量が低減され、後流のボイチューブ等の腐
食が極めて少なくなる。また、「酸素換算濃度」を一定の
範囲の値とすることにより、発生する可燃ガスのポテン
シャルの変動が少なくなり、安定した操業が可能にな
る。
【0018】さらにまた、有害ガスの排出を抑制させる
ことができる。部分酸化炉にて部分酸化された後の可燃
ガスを燃焼炉で酸化剤と混合させ高温で燃焼させるの
で、CO等の未燃分の排出がほぼ完全に抑制される。ま
た、可燃ガスを除塵してから高温燃焼させるので、すす
に起因する芳香族系有機化合物濃度は低くなり、結果と
して不完全燃焼生成物であるダイオキシン類物質濃度も
低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図3
にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態の概要構成を
示す図である。図において、符号1は部分酸化炉であ
り、該部分酸化炉1には酸化のための空気あるいは蒸気
や排ガスによって酸素濃度を制御された空気主体のガス
が供給されるようになっており、廃棄物が炉内へ投入さ
れて着火し部分酸化し可燃ガスを生成する。上記部分酸
化炉1には、該可燃ガスの除塵を行う除塵装置2、可燃
ガスを燃焼する燃焼炉3、燃焼したガスの熱回収を行う
ボイラ4、除塵灰を処理する装置5が接続されている。
【0021】上記部分酸化炉1では、炉内温度は廃棄物
が自燃でき、かつ部分酸化する程度であれば良く、40
0〜800℃であることが望ましい。また、部分酸化に
より生成されたガスの「酸素換算濃度」が−30〜−2
%となるように、空気比が制御される。このときの空気
比はおよそ0.15〜0.5程度となる。その後、該可燃
ガスは部分酸化炉1内での滞留時間によりその温度が制
御され、500〜800℃で除塵装置2へ送られる。こ
の温度範囲とする理由は、500℃以下では後流におい
て再着火や爆発等の可能性があり、800℃以上ではダ
スト中の塩が溶融し除塵装置内に付着するという問題が
あるからである。
【0022】次に、可燃ガスは除塵装置2へもたらさ
れ、該除塵鼓置2では0.1g/Nm3以下の濃度まで除
塵される。この濃度まで除塵すれば、ダスト中の塩の量
が低減されるため、後段のボイラチューブ等の腐食が低
減される。図2に除塵後のダスト濃度と後流のボイラチ
ューブの耐用年数の関係を示す。この図から、除塵後の
ダスト濃度を0.1g/Nm3以下にすれば後流のボイラ
チューブの腐食を実用に耐え得る程度まで抑えられるこ
とがわかる。
【0023】上記除塵装置2には図3に示すようなキャ
ンドル型セラミックフィルターを使うことが望ましい
が、ろ布や、目開き10mm以下のハニカム状セラミッ
クフィルターの使用も考えられる。払い落としは、可燃
ガスの酸化を抑制し、不要な爆発、燃焼の危険を低減さ
せるために酸素濃度5%以下のガス、又は窒素で行うの
が望ましい。また、付着物の剥離効果を考えると払い落
とし方法の条件は、ガス圧力1kg/cm2以上、払い
落とし間隔は数十分〜数時間、払い落とし時間は0.0
2秒〜数秒程度であることが望ましい。
【0024】可燃ガスは除塵装置2にて除塵された後に
燃焼炉3に導入され ここで約1000℃程度まで温度
上昇する。ここでは完全燃焼が行われるため、未燃ガス
等の排出がほぼ完全に抑制される。また、可燃ガスは、
予め除塵が行われているために、すすに起因する芳香族
系有機化合物濃度は低くなり、結果として不完全燃焼生
成物であるダイオキシン類物質濃度も低減される。
【0025】本実施形態では、好ましい例として、この
燃焼炉3の後段にボイラ、例えば500℃以上、50a
ta以上の高温高圧ボイラ4の水管が設置されており、
効率よく燃焼ガスから熱回収をすることができる。必要
に応じて高温空気の回収も可能になる。予め除塵が行わ
れているため、ダストに起因するボイラチューブの腐食
を抑えることができる。塩化水素ガスによる腐食効果が
増大する排ガス温度600℃以上の高温場から熱を回収
する場合には、ボイラチューブの寿命を長くするため耐
腐食性を有するセラミック材質を使ったボイラチューブ
を用いれば良い。熱回収が終わった排ガスは下流の排ガ
ス処理設備(図示せず)を経て、煙突から排出される。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を図4にもとづき説明する。
本実施例装置では、図1装置の部分酸化炉として流動床
炉1を採用している。他は、図1装置と同じであり、図
4では図1と共通部分に同一符号を付してある。
【0027】図4装置では、流動床炉1で流動化空気温
度を20〜650℃、砂層温度400〜800℃とし、
廃棄物たる都市ごみを該流動床式炉1へ供給し、空気比
を0.2〜0.5の間で操作して部分酸化させ可燃ガスを
生成した。可燃ガスは約650℃で除塵装置2に供給さ
れ、キャンドル型セラミックフィルターにより除塵を行
った。キャンドル型セラミックフィルターの材質は、S
iO2、Al23、SiC、コージュライト、上記材料
のコンポジット、あるいはそれに類似する無機材料のセ
ラミックファイバー型か、多孔質体型である。払い落と
しには排ガスを再循環して酸素濃度を2%以下と抑えた
ガスと窒素ガスを用い、払い落とし圧力1〜3kg/c
2、払い落とし間隔1〜2時間、払い落とし時間0.1
秒〜0.3秒の範囲とした。これにより、除塵装置2へ
の流入前のダスト濃度が5〜20g/Nm3であったも
のが0.1g/Nm3以下まで除塵された。この除去され
たダスト等は回収後に溶融炉及び焼却炉で無害化処理さ
れた。かかる除塵後の可燃ガスを燃焼炉3で燃焼させて
900〜1000℃まで温度を上げた。このとき、後段
のボイラ4で350〜540℃、50〜100ataの
蒸気を用いて熱回収を行うことができた。なお、ボイラ
チューブとしてステンレス鋼、インコネル他の合金鋼を
用いたが、著しい腐食等は認められず、材料によっては
複数年使用可能な耐腐食性を確認した。また、高温空気
の回収も行ったところ、350〜700℃の高温空気の
回収が可能であることが判明した。除塵された灰は、空
気と接触させ、未燃分を8%から0.1%以下まで下げ
て埋め立て処分の次工程へ移し、また空気は、COを数
千ppm含む生成ガスとなり、炉内に戻された。除塵さ
れた灰は約700℃に1時間保たれ、この間未燃分と空
気による燃焼反応が持続された。空気の代わりに、純酸
素ガスを用いて実験を行なったが、同様の結果を得るこ
とができた。
【0028】また、図5に示される火格子式炉での適用
性の確認も行った。図5装置では部分酸化炉として火格
子式炉1を採用した。他は、図1装置と同じである。こ
の火格子式炉1では酸化用空気温度を20〜250℃と
し、火格子上部温度500〜800℃として廃棄物たる
都市ごみを炉内へ供給し、空気比を0.3〜0.9の間で
操作して部分酸化させた。可燃ガスは450〜650℃
で除塵装置2に供給し、キャンドル型セラミックフィル
ター及びハニカム型セラミックフィルターにより除塵を
行った。セラミックフィルターの材質は、SiO2、A
23、SiC、コージュライト、上記材料のコンポジ
ット、あるいはそれに類似する無機材科のセラミックフ
ァイバー型か、多孔質体型である。払い落としには窒素
ガスを用い、払い落とし圧力3〜7kg/cm2、払い
落とし間隔10秒〜20分、払い落とし時間0.05秒
〜15秒の範囲とした。これにより、除塵装置2に流入
する前のダスト濃度が1〜5g/Nm3であったものが
0.1g/Nm3以下まで除塵された。この除去されたダ
スト等は回収後に溶融炉及び焼却炉で無害化処理を行っ
た。除塵後の可燃ガスを燃焼炉3で燃焼させて900〜
1100℃まで温度を上げた。燃焼炉3では、爆発等の
危険を回避すべくパイロットバーナ(図示せず)を用い
て常時点火源をおいて、可燃ガスを連続的に燃焼した。
このバーナは燃料として天然ガスあるいは灯油を用い、
出力数万kcal/h〜数十万kcal/hのバーナを配
設した。このとき、燃焼炉3内のボイラ3A及び後段の
ボイラ4で540℃、100ataの蒸気を用いて熱回
収を行うことができた。なお、ボイラチューブとしてス
テンレス鋼、インコネル他の合金鋼を用いたが、著しい
腐食等は認められず、1年以上の安定稼働を確認した。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明において
は、部分酸化させたガスを比較的低温で除塵してから燃
焼炉で燃焼させることにより高温を得ることとしたの
で、ガス化した廃棄物の処理が効率的に行えると同時
に、高温高圧ボイラを設置することによる熱回収も効率
よく行える。また、「酸素換算濃度」と除塵のダスト濃度
を一定の範囲の値とすることにより、ボイラチューブ等
の腐食の心配がなくなり、安定した操業が行なえる。さ
らに、ダイオキシンやフラン等の有害ガスの排出を抑制
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態装置の概要構成図である。
【図2】ダスト濃度とボイラチューブの耐用年数との関
係を示す図である。
【図3】図1装置の除塵装置に採用可能なキャンドル型
セラミックフィルターの概略図である。
【図4】本発明の一実施形態装置の概要構成図である。
【図5】図4装置の変形を示す装置の概要構成図であ
る。
【図6】従来の廃棄物処理装置の概要構成図である。
【符号の説明】
1 部分酸化炉 2 除塵装置 3 燃焼室 4 ボイラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/027 ZAB B09B 3/00 ZAB 5/16 ZAB 303J F23J 15/00 F23J 15/00 Z Fターム(参考) 3K061 AA01 AA11 AA23 AB02 AC01 BA05 BA07 BA08 BA09 CA01 CA07 FA10 FA21 FA23 3K070 DA07 DA09 DA32 DA56 DA58 DA60 DA76 3K078 AA05 AA07 AA08 AA09 BA03 BA22 CA02 CA06 CA11 CA21 CA24 4D004 AA46 AB05 AB07 AC05 BA03 CA09 CA12 CA27 CA28 CB31 CC02 DA02 DA03 DA06 DA07 DA10 DA20 4D058 JA02 JA04 JA32 JB06 JB22 MA11 MA52 PA04 PA16 SA20 UA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を、燃焼反応を伴う部分酸化炉に
    て、不完全燃焼もしくは部分酸化させ、部分酸化炉出口
    での酸素換算濃度が−30〜−2%である可燃ガスを生
    成し、該可燃ガスを500〜800℃の高温除塵装置に
    導入してダスト濃度を0.1g/Nm3以下とし、高温
    除塵装置として濾過式の集塵器を使用し、該除塵装置の
    濾過体に付着する灰を酸素濃度2%以下の除塵用ガスで
    払い落とし、該灰を払い落とす該除塵用ガスの吹き込み
    は集塵器前後の設定差圧に達したときに行ない、該可燃
    ガスは該除塵装置下流側の燃焼炉にて高温で燃焼させる
    ことを特徴とする廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 除塵された灰に酸素を含むガスを吹き込
    み、該灰と該ガスの燃焼反応によって、該灰中に含まれ
    る未燃分を所定濃度以下に低減させるため、400〜7
    50℃の範囲で一定時間保持し、上記燃焼反応によって
    生成したガスを上記部分酸化炉に戻すこととする請求項
    1に記載の廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】 炉出口での酸素換算濃度が−30〜−2
    %である可燃ガスが得られるように廃棄物を不完全燃焼
    もしくは部分酸化させる部分酸化炉と、その下流に設置
    され500〜800℃で該可燃ガスのダスト濃度を0.
    1g/Nm3以下にする高温除塵装置と、その下流側に
    設置された燃焼炉と、さらに高温除塵装置にて除塵され
    た灰を酸素を含むガスで高温処理する灰処理装置を有す
    ることを特徴とする廃棄物の処理装置。
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