JP2588415B2 - 粒状転炉さい肥料の製造方法 - Google Patents

粒状転炉さい肥料の製造方法

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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D3/00Calcareous fertilisers
    • C05D3/04Calcareous fertilisers from blast-furnace slag or other slags containing lime or calcium silicates

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粒状転炉さい肥料の製造方法、更に詳しくは
転炉さいを原料として水中及び水分を含む土壌中で崩壊
粉化し肥料効果を発揮する粒状肥料の製造法に関するも
のである。
[従来の技術] 製鉄所で発生する転炉さいは、主として路盤材、アス
ファルトコンクリート材等土木用材として利用されてい
るが、化学成分としてカルシウム分、鉄分、珪酸分等を
多く含有するため肥料としての用途開発が進められてい
る。
転炉さいから造られる肥料は鉱物質肥料の一種であっ
て、一般に鉱物質肥料としては砂状品と粒状品があり、
前者は2mm以下又は1.68mm以下の砂状のもので、後者は
更に細かくしたものをペレタイザー等により1〜4mmφ
中程度のペレットに造粒したものである。
粒状品は一般に散布時に風の影響を受けにくいため機
械散布に適しており、更に水中や水分の高い土壌中で崩
壊粉状化する特性を有しており、砂状品に比べ更に細か
く粉砕した原料を使用しているので肥料効果が大きくな
る。転炉さい肥料は通常砂状品が市販されているが、こ
のような理由から転炉さい肥料についても粒状化の要望
が高まりつつある。
転炉さい肥料と類似の鉱物質肥料の1種である高炉さ
いから造られる粒状珪カル肥料の製造方法では通常原料
を粉状化した後、粘結剤、水等を添加し、ペレタイザー
等で造粒する方法が採用されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、こういう方法では、原料が転炉さいの場合、
表に示すように3CaO・SiO2、2CaO・SiO2等のセメント鉱
物を含有するため、造粒工程等での水分との接触により
水和反応を起して、造粒後のペレットが固結し、水中及
び水分の高い土壌中で崩壊粉状化を起さなくなる現象が
現われ、農林省の粒状肥料規格である水中崩壊率80%以
上の規格を満足出来ないという欠点があった。
この欠点を補うべく、例えば公開特許公報昭59−1569
90では粉状化した転炉さいを粒状化する前に、湿状態又
はスラリー状態で難溶性カルシウム塩を造る酸あるいは
塩を添加してこの粉状粒子表面のカルシウム分を不活性
化し、造粒後のペレットの崩壊再粉状化を向上せしめる
製造方法が提案されている。
しかし、この方法でも粉砕工程後、転炉さい粉末を湿
状態又はスラリー状態で難溶性カルシウム塩を造るため
酸あるいは塩を添加し反応させる反応工程が必要であ
り、さらに反応させた転炉さいが高湿状態であるため、
水分を低減させる脱水工程も必要となって、工程数が多
く、製造コストがかなり高くなるという欠点があった。
本発明の目的は上記のような従来の問題点を解決し、
転炉さいを原料として施肥後再崩壊粉状化し易いすぐれ
た粒状肥料を容易に製造できる方法を提供するにある。
[問題点を解決するための手段及び作用] 転炉さいはカルシウム分を多量に含有するため水分に
より水和反応を起したり、空気中の炭酸ガスにより炭酸
化反応を起し固まる性質をもっている。この性質が粉状
の転炉さいをペレットにした後、水中に浸漬しても崩壊
再粉状化しない主原因となっている。したがって、ペレ
ットにする前に化学的に固まらないように転炉さい粒子
表面のカルシウム分を難溶性の炭酸カルシウムに変化さ
せ不活性化しておけば、物理的に粒状化しても粒子表面
に固結性物質がないので水中に浸漬した時充分崩壊再粉
状化せしめることができるものである。本発明はかゝる
知見に基いて完成したものである。
本発明では転炉さいを粉砕する工程と粉砕した粒子の
表面のカルシウム分を難溶性の炭酸カルシウムに変化さ
せて不活性化する工程を一つの工程で同時に粉砕機中で
行ない、粉状化と炭酸化を同時に進行せしめ、得られた
粉砕物に粘結剤を加えて造粒してペレットとなし所定の
篩分けをして製品となすものである。
すなわち本発明の要旨は、転炉さいを粉砕機で粉砕す
ると同時に該粉砕機内に水5〜12%及び炭酸ガス4%
(乾き状態)以上含有するガスを供給して、転炉さいの
粒子表面のカルシウム分を難溶性の炭酸カルシウムに変
化させて不活性化した後粒状化することを特徴とする粒
状転炉さい肥料の製造方法である。
本発明において添加すべき水分は増加する程炭酸化率
が上昇しそれに伴って得られる製品の水中崩壊性は向上
するが5〜12%、好ましくは9〜12%の範囲で得られる
炭酸化率において充分水中崩壊し肥効性を表わす肥料が
得られる。またこの程度の範囲ならば脱水工程が省略で
きる利点がある。なお5%より少くては充分な効果は期
待し難い。またガスは工場排ガスを利用することができ
経済的に有利である。
[実施例] まず転炉さいをNo.1ロータリードライヤー(2300mmφ
×15,000mmL)で乾燥し、水分0%(絶乾状態)とし
た。この乾燥転炉さいを3t/hrの割合で第1図に示すよ
うな ボールミル(2,400mmφ×3,400mmL)に投入すると同時
に、造粒後の粒状転炉さい肥料を乾燥するNo.2ロータリ
ードライヤーからの排ガス(炭酸ガス濃度20%[乾])
を3900Nm3/hrの割合で前記ボールミル中に吹き込み、さ
らに水分を2〜12%の範囲で変化させて該ボールミル内
に吹き込んだ。
次にそれぞれの水分条件により得られた粉砕炭酸化原
料を調湿混合機(矢作式連続型調湿混合機)に投入する
と同時に、バインダーとしてサンエキスC(山陽国策パ
ルプ社製、リグニンスルホン酸系)3%、サンモラ(三
昭社製、廃糖密系)3%、界面活性剤としてエマール20
C(花王(株)社製、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル硫酸塩系)0.1%、及び水6〜8%を該調湿混合機
内に添加しよく混合した。
この混合原料をボーリングデスク(矢作式、4,000mm
φ)で造粒してペレットとし、No.2ロータリードライヤ
ー(1,7400mmφ×16,000mmL)で乾燥し製品を得た。
このようにして得られた粒状転炉さい肥料の炭酸化率
及び水中崩壊率を測定した。添加水分との関係について
の実験データは第2図に示すとおりである。このグラフ
から粉砕機内の水分を増加すれば、転炉さいの炭酸化反
応が進行して炭酸化率が上昇し、それに伴って粒状転炉
さい肥料(ペレット)の水中崩壊性が向上することがわ
かる。すなわち、粉砕機内において炭酸ガスと水分の供
給により転炉さいの粉状化と炭酸化が行なわれ、粒子表
面のカルシウムが不活性の炭酸カルシウムとなり、ペレ
ットの崩壊再粉状化が良好となったことがわかる。また
添加水分は特に9〜12%の範囲の添加による炭酸化率に
おいて、ほぼ100%のペレットの水中崩壊率が得られる
ことが認められた。
[発明の効果] 以上の実施例で明らかなように、粉砕機内で転炉さい
の粉状化と炭酸化(不活性化)を同時に進行されること
によって、その後粒状化したペレットが水中及び水分の
高い土壌中で崩壊再粉化し充分肥効性を発玩させること
ができる。
従来の製造方法では、転炉さい粉末を湿状態又はスラ
リー状態で、当該粒子表面を難溶性カルシウム塩で不活
性化させるため、不活性化反応工程及び水分を減じるた
めの脱水工程が必要であったが、本発明では粉砕機内で
転炉さいの粉状化と炭酸化(不活性化)を同時に行うた
め、不活性化反応工程が省略される。また、添加水分は
多くとも9〜12%程度の少量ですむので脱水工程が省略
される。このように製造プロセスが簡略化され、経済的
に有利となる。また不活性化のための炭酸ガス源とし
て、工場排ガスを利用する点も経済的に有利となる。
さらに本発明によれば、粉砕機内の水分を変化させる
ことで、転炉さいの炭酸化率を調製することが出来、さ
らには粒状転炉さい肥料の水中崩壊性を保持することが
出来るので、品質管理上も極めて有意義である。
なお本発明は、他のカルシウム分を含む粒状肥料の製
造に応用出来ると共に、粉体の炭酸化反応プロセスとし
て利用することも出来る。
このように本発明によれば、水中又は水分を含む土壌
中で崩壊粉化し肥料効果を発揮する粒状肥料を転炉さい
を原料として容易に製造できるので実用効果は極めて大
きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に使用した装置の一例について説
明的に示した断面図で、第2図は粉砕機内水分と転炉さ
いの炭酸化率及びペレットの水中崩壊率との関係を示す
グラフである。 1……ボールミル、2……原料、3……原料入口 4……排ガス、5……排ガス入口、6……排出排ガス 7……排ガス出口、8……粉砕原料 9……粉砕原料排出口、10……トロンメル 11……グレート(スリット) 12……ボール、原料及び水、13……水 14……配水管、15……水スプレーノズル 16……ボールミル入側部 17……ボールミル出側部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転炉さいを粉砕機で粉砕すると同時に該粉
    砕機内に、水5〜12%及び炭酸ガス4%(乾き状態)以
    上含有するガスを供給して、転炉さいの粒子表面のカル
    シウム分を難溶性の炭酸カルシウムに変化させて不活性
    化した後粒状化することを特徴とする粒状転炉さい肥料
    の製造方法。
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