JPH0977584A - 粒状混合燐酸肥料 - Google Patents

粒状混合燐酸肥料

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JPH0977584A
JPH0977584A JP26249795A JP26249795A JPH0977584A JP H0977584 A JPH0977584 A JP H0977584A JP 26249795 A JP26249795 A JP 26249795A JP 26249795 A JP26249795 A JP 26249795A JP H0977584 A JPH0977584 A JP H0977584A
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悟 ト部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水溶性燐酸肥料と石灰質肥料から
なる水中および土中崩壊性の良好な粒状混合燐酸肥料に
関し、特に一粒混合肥料に係るものである。 【構成】 本発明は、水溶性燐酸を多量に含む水溶性燐
酸肥料と石灰質肥料を適当量づつ配合し、これに燐酸吸
収剤とバインダーを添加・混練し、造粒した粒状混合燐
酸肥料である。このものは、粒子が均斉で、水中および
土中崩壊性が良好なので、作物の生育に効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性燐酸肥料と石灰
質肥料からなる水中および土中崩壊性の良好な粒状混合
燐酸肥料に関し、特に一粒混合肥料に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ずっと以前には肥料は粉末状で使用され
ていたが、施肥時に肥料が飛散しやすい欠点があるに加
え、施肥後には肥料が雨水で流失したり、肥料が地表を
被覆して、地面の通水性、通気性を阻害する等の問題点
があった。その後これらの問題点を改善するために肥料
を適当な大きさの粒子に造粒する方法が提案され、現在
実際に行われてもいる。従来提案されている粒状燐酸肥
料は熔成燐肥を造粒したものがほとんどで、熔成燐肥の
水砕物あるいは粉末に珪酸カリウム、アルコール醗酵廃
液(廃糖蜜発酵廃液)、ポリビニルアルコール、リグニ
ン酸、可溶性デンプン、サルファイトパルプ副生物(パ
ルプ廃液)、カルボキンメチルセルローズ等の水溶性バ
インダー(特開昭53−58371、特開昭57−14
9885、特開昭58−20790)や、硫酸マグネシ
ウム(特開昭60−65785)を添加したり、廃糖蜜
発酵廃液またはパルプ廃液とアルカリ土金属水和物を併
用したりして(特開昭58−185490)造粒してい
る。さらに熔成燐肥に緩効性窒素肥料と過燐酸石灰また
は重過燐酸石灰を添加するか(特開昭52−6650、
特開昭52−6651)、あるいは燐酸を反応させて
(特開昭60−122788)造粒する方法も提案され
ている。一方、石灰質肥料の造粒にも今までに可成り多
数提案され、実行もされている。たとえば、石灰質肥料
に潮解性ナリトウム塩、ステフェン廃水濃縮液、アルコ
ール醗酵廃液濃縮液、リグニンスルホン酸塩溶液、植物
性葉状粉末等を添加して造粒する方法が提案されている
(特開昭52−30663、特開昭58−99189、
特開昭59−152219、特開昭60−14169
4、特開昭60−221383)。また、可溶性石灰に
可溶性珪酸、塩基性物質及び燐酸等を添加し、反応させ
て造粒する方法も提案されている(特開昭54−123
469)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように肥料の造
粒化は以前の粉末肥料が持っていた問題点、つまり、施
肥時の肥料の飛散や施肥後の雨水による肥料の流失、地
表を肥料が被覆することによる地面の通水性、通気性の
阻害等を改善するために開発された技術である。肥料の
造粒化で大事なことはまず、肥料の製造中はもちろんの
こと、それ以降の流通から施肥までの取り扱い中に粒子
が破壊しない堅さとなり、かつ、取り扱いやすい粒子の
大きさとなることである。また、粒子状の肥料は雨や土
中等の水分で適度な速度で崩壊し、土中に分散すること
が必要である。これらの粒子状肥料の条件を満たすため
に、今までに肥料の種類や作物の種類に応じて、種々の
造粒方法が提案されてきた。前記のように熔成燐肥の造
粒は熔成燐肥に水溶性バインダーや硫酸マグネシウムの
添加、廃糖蜜発酵廃液またはパルプ廃液とアルカリ土金
属水和物の併用、緩効性窒素肥料と過燐酸石灰または重
過燐酸石灰の添加等により達成されており、また熔成燐
肥に燐酸を反応させて造粒する方法もある。この燐酸肥
料に使用される熔成燐肥はく溶性であるために、これら
のバインダーで希望の造粒ができ、かつ、この粒状燐酸
肥料を施肥した時に雨や土中等の水分で容易に崩壊し、
土中へ分散する。しかしながら、これらの方法では燐酸
一石灰、燐酸一苦土あるいは燐酸二石灰等の水溶性燐酸
を多量に含んでいる水溶性燐酸肥料の中には造粒がうま
くいかないものや、ある程度造粒はうまくできても、施
肥した時に崩壊しにくいという大きな問題を有するもの
がある一方、苦土重焼燐等、一部のものについてはこれ
を製造する過程で造粒剤なしで造粒できて、施肥した時
の崩壊性も可成り良好なものもある。また石灰質肥料を
造粒する方法としては前記の熔性燐肥の場合と同じよう
に石灰質肥料に水溶性バインダーを添加する方法や可溶
性石灰に可溶性珪酸、塩基性物質および燐酸等を添加
し、反応させて造粒する方法等がある。本発明の目的で
ある水溶性燐酸肥料と石灰質肥料を適当量づつ混合して
造粒化する、いわゆる一粒混合造粒の粒状混合燐酸肥料
は、前記のような燐酸肥料あるいは石灰質肥料をそれぞ
れ単独で造粒する今までの方法では良好な造粒化はでき
ず、水中および土中崩壊性も不良であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、水溶性燐酸肥
料と石灰質肥料を配合して品質の良好な一粒混合肥料を
得るために鋭意研究の結果、達成されたものである。つ
まり本発明は燐酸一石灰、燐酸一苦土あるいは燐酸二石
灰等の水溶性燐酸を多量に含んだ水溶性燐酸肥料と石灰
質肥料を適当量づつ配合し、これに燐酸吸収剤とバイン
ダーを添加混練して造粒せしめたことを特徴とする水中
および土中崩壊性の良好な粒状混合燐酸肥料である。本
発明の水溶性燐酸肥料としては苦土重焼燐等の加工燐酸
肥料が肥料として優れているし、造粒品の品質も良いの
で好ましい。また石灰質肥料としてはカキ殻、カキ殻を
含む副産石灰肥料、苦土石灰および炭酸カルシウムがや
はり肥料としての効果と造粒品の崩壊性等の点で好適で
ある。 さらに造粒化を行うために水溶性燐酸肥料と石
灰質肥料を配合した後に添加する造粒剤としては、燐酸
吸収剤としてベントナイト、バインダーとしてリグニン
化合物を使用するのが造粒のしやすさと造粒品の崩壊性
の点でもっとも良好である。水溶性燐酸肥料と石灰質肥
料の割合は任意に選ぶことができるが、通常、重量比率
で50:50〜10:90の範囲から選ぶのが良い。ま
た、燐酸吸収剤とバインダーは、水溶性燐酸肥料と石灰
質肥料の合計量に対してそれぞれ1〜15重量%使用す
るのが望ましい。
【0005】
【作用】以上述べたように本発明は、水溶性燐酸肥料と
石灰質肥料を適当量づつ配合し、これに燐酸吸収剤とバ
インダーを添加・混練し、造粒した粒状混合燐酸肥料
で、この方法では容易に造粒化ができて、粒子の大きさ
の均斉度も良かった。このようにこの肥料の造粒化が成
功したことにより、肥料の機械散布が可能となって3K
といわれる厳しい作業の省力化ができ、農家の労働が大
きく軽減された。このものは成分が均一であるために、
今までの燐酸肥料と石灰質肥料を別々に造粒化し、これ
らを適当な比率で混合して(バルクブレンド)施肥する
方法に比して、成分的なむらが生じない。また今までの
粒状燐酸肥料では造粒化の過程で水溶性燐酸が化学変化
を起こして水に溶けにくくなるために速効性がなくなる
欠点があったが、本発明品では水溶性燐酸の残留割合が
高く、速効性が大である。さらにこのものは施肥後、粒
子が容易に崩壊し、土中への分散が良好であるので作物
の生育に非常に効果が大きいという特長を持っている。
【0006】
【実施例1】まず、燐酸一石灰、燐酸一苦土および燐酸
二石灰等の水溶性燐酸を多量に含む苦土重焼燐と粉砕機
で小さく粉砕したカキ殻をブレンダ−に仕込んだ。この
苦土重焼燐とカキ殻粉末の仕込み割合は重量比率で2:
8であり、これらをブレンダー中でよく混合した後、ベ
ントナイト粉末とリグニンスルホン酸ソーダをそれぞれ
苦土重焼燐とカキ殻の合計量に対して5重量%添加し
て、よく混練した。さらにこのものを造粒機に仕込ん
で、造粒した結果、直径1〜4mmのほぼ真円形をした
きれいな粒子が得られた。このものを作物に施肥したと
ころ、施肥しやすく、また崩壊性が良かったので、作物
の生育が良好であった。
【0007】
【実施例2】まず、燐酸一石灰および燐酸二石灰等の水
溶性燐酸を多量に含む三菱化学株式会社製の加工燐酸肥
料(商品名リンスター)と粉砕機で小さく粉砕した苦土
石灰をブレンダ−に仕込んだ。この加工燐酸肥料と苦土
石灰粉末の仕込み割合は重量比率で1:2であり、これ
らをブレンダ−中でよく混合した後、ベントナイト粉末
とリグニン酸ソーダをそれぞれ加工燐酸肥料と苦土石灰
の合計量に対して3重量%と5重量%添加し、よく混練
した。さらにこのものを造粒機に仕込んで、造粒した結
果、直径1〜4mmのほぼ真円形をしたきれいな粒子が
得られた。このものを作物に施肥したところ、施肥しや
すく、また崩壊性が良かったので、作物の生育が良好で
あった。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、水溶性燐酸
肥料と石灰質肥料を適当量づつ混合し、これに燐酸吸収
剤とバインダーを添加・混練し、造粒した粒状混合燐酸
肥料で、この方法で使用する主要原料をはじめ、造粒剤
も安価で、また使用設備も特別なものは必要とせず、一
般的な設備で十分製造できるので、低コストの粒状混合
燐酸肥料が得られるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05D 3:02)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燐酸一石灰、燐酸一苦土あるいは燐酸二
    石灰等の水溶性燐酸を多量に含んだ水溶性燐酸肥料と石
    灰質肥料を適当量づつ配合し、これに燐酸吸収剤とバイ
    ンダーを添加・混練して、造粒せしめたことを特徴とす
    る水中および土中崩壊性の良好な粒状混合燐酸肥料。
  2. 【請求項2】 水溶性燐酸肥料が苦土重焼燐等の加工燐
    酸肥料である水中あるいは土中崩壊性の良好な粒状混合
    燐酸肥料。
  3. 【請求項3】 石灰質肥料が、カキ殻およびこれを含む
    副産石灰肥料、苦土石灰あるいは炭酸カルシウムである
    請求項1に記載の水中および土中崩壊性の良好な粒状混
    合燐酸肥料。
  4. 【請求項4】 燐酸吸収剤がベントナイトであり、かつ
    バインダーがリグニン化合物である請求項1に記載の水
    中および土中崩壊性の良好な粒状混合燐酸肥料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247998A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Tochigi Prefecture 石灰質造粒物およびその製造方法
KR100900455B1 (ko) * 2008-07-30 2009-06-02 도수자 무기질 비료의 입상화용 바인더 및 그 제조방법
JP2010189238A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Furuta Sangyo:Kk リン酸肥料
JP2014503628A (ja) * 2010-12-10 2014-02-13 オムヤ・デイベロツプメント・アー・ゲー 動的崩壊強化剤および肥料、これらの製造方法ならびに農業におけるこれらの使用
CN108863656A (zh) * 2018-07-25 2018-11-23 郭珊珊 一种磷酸氢钙混合钠基膨润土制造的多功能性磷肥颗粒及其制作工艺

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