JP2588056Y2 - Am受信機の同調回路 - Google Patents
Am受信機の同調回路Info
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- JP2588056Y2 JP2588056Y2 JP1991057732U JP5773291U JP2588056Y2 JP 2588056 Y2 JP2588056 Y2 JP 2588056Y2 JP 1991057732 U JP1991057732 U JP 1991057732U JP 5773291 U JP5773291 U JP 5773291U JP 2588056 Y2 JP2588056 Y2 JP 2588056Y2
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- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、AM受信機の同調回路
に関するものであり、トラッキング・エラーが略零であ
って、中波周波数帯域(MW)と長波周波数帯域(L
W)の放送を受信する為の切り換え手段を具えたAM受
信機の同調回路に係るものである。
に関するものであり、トラッキング・エラーが略零であ
って、中波周波数帯域(MW)と長波周波数帯域(L
W)の放送を受信する為の切り換え手段を具えたAM受
信機の同調回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、MW/LW切り換え型のAM受信
機の同調回路では、MW(500KHz〜1700KHz)
用とLW(140KHz〜280KHz)用に対応する高周
波同調回路を具えると共に、局部発振回路もこれらの帯
域に対応して二つの局部発振回路を備え、それらの高周
波同調回路及び局部発振回路から切り換えスイッチによ
って、放送波に対応した高周波同調回路及び局部発振回
路を選択して所望の放送波を受信するようになされてい
る。
機の同調回路では、MW(500KHz〜1700KHz)
用とLW(140KHz〜280KHz)用に対応する高周
波同調回路を具えると共に、局部発振回路もこれらの帯
域に対応して二つの局部発振回路を備え、それらの高周
波同調回路及び局部発振回路から切り換えスイッチによ
って、放送波に対応した高周波同調回路及び局部発振回
路を選択して所望の放送波を受信するようになされてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のMW/LW切り
換え型のAM受信機の同調回路は、夫々の受信帯域に対
応した局部発振回路或いは高周波同調回路を夫々二つ備
え、切り換えスイッチによってMW/LWに対応した受
信状態に設定しており、このようなAM受信機では切り
換えスイッチが複雑となると共に、コイルやトランジス
タ等の回路素子数が多くなり高価なものとなる欠点があ
る。又、局部発振回路では、コイルのインダクタンスの
調整をMW/LWの夫々に対応して行う必要があり、調
整工数が大きくなることがいっそう価格を上昇させた。
さらに、スイッチが複雑なので、スイッチの端子間に浮
遊容量が発生する欠点があった。本考案は、上記したよ
うな問題点を解決することを目的とするものであって、
MW/LWに対応した局部発振回路と高周波同調回路を
少ない素子で構成すると共に、トラッキング・エラーを
低減したMW/LW切り換え型のAM受信機の同調回路
を提供するものである。特に、局部発振回路のコイルに
ついては、1つの発振コイルだけを使用することによ
り、調整工数を小さくして安価に提供することができ
る。
換え型のAM受信機の同調回路は、夫々の受信帯域に対
応した局部発振回路或いは高周波同調回路を夫々二つ備
え、切り換えスイッチによってMW/LWに対応した受
信状態に設定しており、このようなAM受信機では切り
換えスイッチが複雑となると共に、コイルやトランジス
タ等の回路素子数が多くなり高価なものとなる欠点があ
る。又、局部発振回路では、コイルのインダクタンスの
調整をMW/LWの夫々に対応して行う必要があり、調
整工数が大きくなることがいっそう価格を上昇させた。
さらに、スイッチが複雑なので、スイッチの端子間に浮
遊容量が発生する欠点があった。本考案は、上記したよ
うな問題点を解決することを目的とするものであって、
MW/LWに対応した局部発振回路と高周波同調回路を
少ない素子で構成すると共に、トラッキング・エラーを
低減したMW/LW切り換え型のAM受信機の同調回路
を提供するものである。特に、局部発振回路のコイルに
ついては、1つの発振コイルだけを使用することによ
り、調整工数を小さくして安価に提供することができ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のAM受信機の同
調回路は、入力側のトランスの2次側巻線と出力側のト
ランスの1次側巻線をリンク結合して形成された複同調
回路であり、該2次側巻線と該1次側巻線に並列接続さ
れた複数のコンデンサ、カソードを互いに接続され該結
合内に直列接続された第1と第2の可変容量ダイオー
ド、一つのコンデ ンサに並列接続された第1のトランジ
スタ、該2次側巻線と該1次側巻線のタップ間に接続さ
れた第2のトランジスタを具える高周波同調回路と、一
端が接地された発振コイルとその他端に接続された第1
のコンデンサとパディング・コンデンサ、第1及び第2
の可変容量ダイオードと同じ電圧−容量特性を有し該パ
ディング・コンデンサの他端にカソードを接続された第
3及び第4の可変容量ダイオードと第2のコンデンサ、
第4の可変容量ダイオードのアノードに接続されたバイ
アス抵抗、該第2のコンデンサの他端に接続された第3
と第4のコンデンサ、該第1のコンデンサの他端に接続
された第3のトランジスタ、該第4のコンデンサの他端
に接続された第4のトランジスタを具え、該第3の可変
容量ダイオードのアノードが接地されてなる局部発振回
路とからなり、前記第1乃至第4のトランジスタのベー
スに放送波に応じて自動的に切換信号が供給され、前記
第1乃至第4の可変容量ダイオードのカソードには共通
の同調電圧が供給されることによって、中波周波数帯域
と長波周波数帯域に対応した高周波同調回路と局部発振
回路が形成されることを特徴とする。
調回路は、入力側のトランスの2次側巻線と出力側のト
ランスの1次側巻線をリンク結合して形成された複同調
回路であり、該2次側巻線と該1次側巻線に並列接続さ
れた複数のコンデンサ、カソードを互いに接続され該結
合内に直列接続された第1と第2の可変容量ダイオー
ド、一つのコンデ ンサに並列接続された第1のトランジ
スタ、該2次側巻線と該1次側巻線のタップ間に接続さ
れた第2のトランジスタを具える高周波同調回路と、一
端が接地された発振コイルとその他端に接続された第1
のコンデンサとパディング・コンデンサ、第1及び第2
の可変容量ダイオードと同じ電圧−容量特性を有し該パ
ディング・コンデンサの他端にカソードを接続された第
3及び第4の可変容量ダイオードと第2のコンデンサ、
第4の可変容量ダイオードのアノードに接続されたバイ
アス抵抗、該第2のコンデンサの他端に接続された第3
と第4のコンデンサ、該第1のコンデンサの他端に接続
された第3のトランジスタ、該第4のコンデンサの他端
に接続された第4のトランジスタを具え、該第3の可変
容量ダイオードのアノードが接地されてなる局部発振回
路とからなり、前記第1乃至第4のトランジスタのベー
スに放送波に応じて自動的に切換信号が供給され、前記
第1乃至第4の可変容量ダイオードのカソードには共通
の同調電圧が供給されることによって、中波周波数帯域
と長波周波数帯域に対応した高周波同調回路と局部発振
回路が形成されることを特徴とする。
【0005】
【作用】本考案のAM受信機の同調回路は、同じ電圧−
容量特性を有する可変容量ダイオードが用いられた高周
波同調回路と局部発振回路からなり、該高周波同調回路
がリンク結合された複同調回路から構成され、第1乃至
第4のトランジスタにより高周波同調回路及び局部発振
回路の容量の値並びに高周波同調回路のインダクタンス
の値を切り換え、又第1乃至第4の可変容量ダイオード
のカソードに共通の同調電圧を供給することによりMW
/LWに対応した高周波同調回路と局部発振回路を形成
する。MW/LWの両帯域でトラッキング・エラーが略
零に調整される。
容量特性を有する可変容量ダイオードが用いられた高周
波同調回路と局部発振回路からなり、該高周波同調回路
がリンク結合された複同調回路から構成され、第1乃至
第4のトランジスタにより高周波同調回路及び局部発振
回路の容量の値並びに高周波同調回路のインダクタンス
の値を切り換え、又第1乃至第4の可変容量ダイオード
のカソードに共通の同調電圧を供給することによりMW
/LWに対応した高周波同調回路と局部発振回路を形成
する。MW/LWの両帯域でトラッキング・エラーが略
零に調整される。
【0006】
【実施例】図1は、本考案に係るAM受信機の同調回路
の一実施例を示す回路図であり、1は局部発振回路、2
は高周同調回路である。アンテナ同調回路からの信号が
高周波同調回路2に供給され、高周波同調回路2からの
出力と局部発振回路1から発振周波数が共に混合器に供
給されて周波数変換され、混合器からの出力が中間周波
増幅段に供給される。高周波同調回路2は、入力側のト
ランスT 1 の2次側巻線と出力側のトランスT 2 の1次
側巻線をリンク結合された複同調回路であり、トランス
T 1 の2次側巻線とトランスT 2 の1次側巻線にはコン
デンサC 5 〜C 8 が並列接続され、カソードを互いに接
続された可変容量ダイオードD 3, D 4 が該結合内に直列
接続されている。又、トランジスタQ 4 がコンデンサC
7と並列接続され、トランジスタQ5が該2次側巻線と
該1次側巻線のタップ間に接続されている。トランスT
2 の1次側巻線のタップにはコンデンサC8の一端が接
続されている。トランジスタQ4, Q5のベースには抵
抗R7,R8 が接続され、それらの他端が端子3に接続さ
れる。リンク結合された複同調回路は、イメージ周波数
を抑圧するものとなっている。
の一実施例を示す回路図であり、1は局部発振回路、2
は高周同調回路である。アンテナ同調回路からの信号が
高周波同調回路2に供給され、高周波同調回路2からの
出力と局部発振回路1から発振周波数が共に混合器に供
給されて周波数変換され、混合器からの出力が中間周波
増幅段に供給される。高周波同調回路2は、入力側のト
ランスT 1 の2次側巻線と出力側のトランスT 2 の1次
側巻線をリンク結合された複同調回路であり、トランス
T 1 の2次側巻線とトランスT 2 の1次側巻線にはコン
デンサC 5 〜C 8 が並列接続され、カソードを互いに接
続された可変容量ダイオードD 3, D 4 が該結合内に直列
接続されている。又、トランジスタQ 4 がコンデンサC
7と並列接続され、トランジスタQ5が該2次側巻線と
該1次側巻線のタップ間に接続されている。トランスT
2 の1次側巻線のタップにはコンデンサC8の一端が接
続されている。トランジスタQ4, Q5のベースには抵
抗R7,R8 が接続され、それらの他端が端子3に接続さ
れる。リンク結合された複同調回路は、イメージ周波数
を抑圧するものとなっている。
【0007】局部発振回路1は、一端が接地された発振
コイルL1 の他端に、コンデンサC1 とパディング・コ
ンデンサCP が接続され、パディング・コンデンサCP
の他端に可変容量ダイオードD1,D2 の夫々のカソード
とコンデンサC2 が接続されている。可変容量ダイオー
ドD1 のアノードは接地され、可変容量ダイオードD2
のアノードには、バイアス用抵抗R1 とコンデンサC2
の他端とコンデンサC3,C4 が接続されている。コンデ
ンサC3 の他端は接地されている。コンデンサC1 の他
端は、トランジスタQ1 のコレクタに接続され、そのエ
ミッタが接地されている。又、コンデンサC4 の他端
は、トランジスタQ2 のコレクタに接続され、そのエミ
ッタが接地されている。トランジスタQ1,Q2 の夫々の
ベースには、抵抗R3,R4 が接続され、それらの他端が
トランジスタQ3 のコレクタと抵抗R6 に接続され、そ
の抵抗R6 の他端が電圧源Bに接続されている。トラン
ジスタQ3 のベースには、抵抗R5 が接続され、その他
端が端子3に接続されている。同調用電圧VT は、端子
4から抵抗R9 を介して高周波同調回路2に、抵抗R2
を介して局部発振回路1に夫々印加される。尚、可変容
量ダイオードD1 乃至D4 は、同一の電圧−容量特性を
有するものとする。又、5は局部発振回路1の出力端子
である。 そして、高周波同調回路のトランジスタQ4,
Q5と局部発振回路1のトラン ジスタQ 1, Q 2 のベース
に端子3から放送波に応じて切換信号が供給され、又高
周波同調回路の可変容量ダイオードD 3, D 4 と局部発振
回路1のD 1 ,D 2 に共通の同調電圧が端子4から供給さ
れることによって、中波周波数帯域と長波周波数帯域に
対応した高周波同調回路と局部発振回路が形成される。
コイルL1 の他端に、コンデンサC1 とパディング・コ
ンデンサCP が接続され、パディング・コンデンサCP
の他端に可変容量ダイオードD1,D2 の夫々のカソード
とコンデンサC2 が接続されている。可変容量ダイオー
ドD1 のアノードは接地され、可変容量ダイオードD2
のアノードには、バイアス用抵抗R1 とコンデンサC2
の他端とコンデンサC3,C4 が接続されている。コンデ
ンサC3 の他端は接地されている。コンデンサC1 の他
端は、トランジスタQ1 のコレクタに接続され、そのエ
ミッタが接地されている。又、コンデンサC4 の他端
は、トランジスタQ2 のコレクタに接続され、そのエミ
ッタが接地されている。トランジスタQ1,Q2 の夫々の
ベースには、抵抗R3,R4 が接続され、それらの他端が
トランジスタQ3 のコレクタと抵抗R6 に接続され、そ
の抵抗R6 の他端が電圧源Bに接続されている。トラン
ジスタQ3 のベースには、抵抗R5 が接続され、その他
端が端子3に接続されている。同調用電圧VT は、端子
4から抵抗R9 を介して高周波同調回路2に、抵抗R2
を介して局部発振回路1に夫々印加される。尚、可変容
量ダイオードD1 乃至D4 は、同一の電圧−容量特性を
有するものとする。又、5は局部発振回路1の出力端子
である。 そして、高周波同調回路のトランジスタQ4,
Q5と局部発振回路1のトラン ジスタQ 1, Q 2 のベース
に端子3から放送波に応じて切換信号が供給され、又高
周波同調回路の可変容量ダイオードD 3, D 4 と局部発振
回路1のD 1 ,D 2 に共通の同調電圧が端子4から供給さ
れることによって、中波周波数帯域と長波周波数帯域に
対応した高周波同調回路と局部発振回路が形成される。
【0008】図1のAM受信機の同調回路は、所望の放
送波の周波数が、図示されていないが、マイクロ・コン
ピータによって自動的に判別され、マイクロ・コンピー
タからMW/LWの切換信号が発生され、切換信号(正
電圧(Hレベル)或いは低電圧(Lレベル))が端子3
から抵抗R7,R8 を介して高周波同調回路2のトランジ
スタQ4, Q5に、又、抵抗R 5 を介して局部発振回路
1のトランジスタQ 3 に夫々供給される。局部発振回路
1では切換信号がトランジスタQ 3 を介してトランジス
タQ 1, Q 2 に供給される。切換信号としてHレベルの信
号が印加されると、高周波同調回路2のトランジスタQ
4,Q5 と局部発振回路1のトランジスタQ3 がオン状態
となり、トランジスタQ1,Q2 は、オフ状態となる。そ
して、コンデンサC1,C4 は、局部発振回路1から取り
除かれた状態となる。又、高周波同調回路2はコンデン
サC7がトランスT1の2次側巻線から除かれ、さらに
トランスT 1 の2次側巻線とトランスT 2 の1次側巻線
はタップ間で接続された状態になる。このことにより、
MW帯域の放送波を受信する局部発振回路1と高周波同
調回路2が形成される。一方、LWの受信周波数に設定
すると、その帯域を自動的に判別して端子3には、Lレ
ベルの信号が印加され、トランジスタQ3 〜Q5 はオフ
状態となり、トランジスタQ1,Q2 はオン状態となるの
で、局部発振回路1ではコンデンサC1がコイルL1 に
並列に接続され、かつコンデンサC3 に並列にコンデン
サC4 が接続される。又、高周波同調回路2はコンデン
サC7がトランスT1の2次側巻線に並列接続され、さ
らにトランスT 1 の2次側巻線とトランスT 2 の1次側
巻線のタップ間の接続はなくなり、両方の巻線のほぼ端
同志が接続される。このことにより、LW帯域の放送波
を受信する局部発振回路1と高周波同調回路2が形成さ
れる。
送波の周波数が、図示されていないが、マイクロ・コン
ピータによって自動的に判別され、マイクロ・コンピー
タからMW/LWの切換信号が発生され、切換信号(正
電圧(Hレベル)或いは低電圧(Lレベル))が端子3
から抵抗R7,R8 を介して高周波同調回路2のトランジ
スタQ4, Q5に、又、抵抗R 5 を介して局部発振回路
1のトランジスタQ 3 に夫々供給される。局部発振回路
1では切換信号がトランジスタQ 3 を介してトランジス
タQ 1, Q 2 に供給される。切換信号としてHレベルの信
号が印加されると、高周波同調回路2のトランジスタQ
4,Q5 と局部発振回路1のトランジスタQ3 がオン状態
となり、トランジスタQ1,Q2 は、オフ状態となる。そ
して、コンデンサC1,C4 は、局部発振回路1から取り
除かれた状態となる。又、高周波同調回路2はコンデン
サC7がトランスT1の2次側巻線から除かれ、さらに
トランスT 1 の2次側巻線とトランスT 2 の1次側巻線
はタップ間で接続された状態になる。このことにより、
MW帯域の放送波を受信する局部発振回路1と高周波同
調回路2が形成される。一方、LWの受信周波数に設定
すると、その帯域を自動的に判別して端子3には、Lレ
ベルの信号が印加され、トランジスタQ3 〜Q5 はオフ
状態となり、トランジスタQ1,Q2 はオン状態となるの
で、局部発振回路1ではコンデンサC1がコイルL1 に
並列に接続され、かつコンデンサC3 に並列にコンデン
サC4 が接続される。又、高周波同調回路2はコンデン
サC7がトランスT1の2次側巻線に並列接続され、さ
らにトランスT 1 の2次側巻線とトランスT 2 の1次側
巻線のタップ間の接続はなくなり、両方の巻線のほぼ端
同志が接続される。このことにより、LW帯域の放送波
を受信する局部発振回路1と高周波同調回路2が形成さ
れる。
【0009】次に、図1の局部発振回路1の回路定数を
表1に示す。尚、可変容量ダイオードD1 乃至D4 の容
量の可変範囲は、同調電圧VT によって最大値420.
0pFから最小値29.0pFまでの範囲で可変される
ものとする。無論、可変容量ダイオードの可変範囲が異
なれば、表1の回路定数も変わることになることは言う
までもない。
表1に示す。尚、可変容量ダイオードD1 乃至D4 の容
量の可変範囲は、同調電圧VT によって最大値420.
0pFから最小値29.0pFまでの範囲で可変される
ものとする。無論、可変容量ダイオードの可変範囲が異
なれば、表1の回路定数も変わることになることは言う
までもない。
【0010】
【表1】
【0011】さて、表1の回路定数の設定された図1の
実施例に於いて、端子3にHレベルの切換信号が供給さ
れると、高周波同調回路2のトランジスタQ4,Q5 がオ
ン状態となり、局部発振回路1のトランジスタQ1,Q2
がオフ状態となる。従って、発振コイルL1 に並列に接
続される470PFのコンデンサC1 と、コンデンサC
3 に並列に接続される400PFのコンデンサC4 が局
部発振回路1から除かれた状態となる。高周波同調回路
2は前記したようにコンデンサC7がトランスT1の2
次側巻線から除かれ、さらにトランスT 1 の2次側巻線
とトランスT 2 の1次側巻線はタップ間で接続された状
態になる。AM受信機はMW帯域の受信状態に設定さ
れ、その時のトラッキング・エラーの発生状況が図2に
示されている。図2から明らかなようにトラッキング・
エラーの発生を全受信帯域(500KHz〜1700KH
z)わたって±1KHz以下に抑制することができる。
実施例に於いて、端子3にHレベルの切換信号が供給さ
れると、高周波同調回路2のトランジスタQ4,Q5 がオ
ン状態となり、局部発振回路1のトランジスタQ1,Q2
がオフ状態となる。従って、発振コイルL1 に並列に接
続される470PFのコンデンサC1 と、コンデンサC
3 に並列に接続される400PFのコンデンサC4 が局
部発振回路1から除かれた状態となる。高周波同調回路
2は前記したようにコンデンサC7がトランスT1の2
次側巻線から除かれ、さらにトランスT 1 の2次側巻線
とトランスT 2 の1次側巻線はタップ間で接続された状
態になる。AM受信機はMW帯域の受信状態に設定さ
れ、その時のトラッキング・エラーの発生状況が図2に
示されている。図2から明らかなようにトラッキング・
エラーの発生を全受信帯域(500KHz〜1700KH
z)わたって±1KHz以下に抑制することができる。
【0012】一方、端子3にLレベルの切換信号が供給
されると、高周波同調回路2のトランジスタQ4,Q5 と
トランジスタQ3 がオフ状態となり、局部発振回路1の
発振コイルL1 のインダクタンスの値を切り換えること
なく、トランジスタQ1,Q2の作動によって発振コイル
L1 に並列接続されたコンデンサC1 により、470p
Fの容量が付加される。更に、コンデンサC3 に並列に
コンデンサC4 が接続された状態となり、400pFの
容量が付加された局部発振回路となる。高周波同調回路
2はコンデンサC7がトランスT1の2次側巻線に並列
接続され、さらにトランスT 1 の2次側巻線とトランス
T 2 の1次側巻線のタップ間の接続はなくなる。この時
の図1のAM受信機のトラッキング・エラーは、140
KHz〜280KHzの受信帯域で図3のような特性とな
り、何れのトラッキング・エラーの発生状態も、略零に
低減できることを示している。
されると、高周波同調回路2のトランジスタQ4,Q5 と
トランジスタQ3 がオフ状態となり、局部発振回路1の
発振コイルL1 のインダクタンスの値を切り換えること
なく、トランジスタQ1,Q2の作動によって発振コイル
L1 に並列接続されたコンデンサC1 により、470p
Fの容量が付加される。更に、コンデンサC3 に並列に
コンデンサC4 が接続された状態となり、400pFの
容量が付加された局部発振回路となる。高周波同調回路
2はコンデンサC7がトランスT1の2次側巻線に並列
接続され、さらにトランスT 1 の2次側巻線とトランス
T 2 の1次側巻線のタップ間の接続はなくなる。この時
の図1のAM受信機のトラッキング・エラーは、140
KHz〜280KHzの受信帯域で図3のような特性とな
り、何れのトラッキング・エラーの発生状態も、略零に
低減できることを示している。
【0013】
【考案の効果】本考案のAM受信機の同調回路は、イメ
ージ周波数を抑圧するリンク結合された複同調回路から
なる高周波同調回路を具え、且つ切り換え手段を簡素化
することによって、浮遊容量の発生が抑制される。特に
1つの発振コイルを用いてMWとLWに対応した局部発
振回路を極めて少ない部品数で構成することが可能とな
り、トラッキング・エラーの発生を両帯域共に、略零に
低減することができるという極めて大きな効果を得る。
更に、本考案のAM受信機の同調回路は、素子数を少な
くすることができる為に、同調回路の形状を小型に形成
することができる。又、局部発振回路のインダクタンス
の調整工数が小さくなることにより、安価になる利点が
ある。
ージ周波数を抑圧するリンク結合された複同調回路から
なる高周波同調回路を具え、且つ切り換え手段を簡素化
することによって、浮遊容量の発生が抑制される。特に
1つの発振コイルを用いてMWとLWに対応した局部発
振回路を極めて少ない部品数で構成することが可能とな
り、トラッキング・エラーの発生を両帯域共に、略零に
低減することができるという極めて大きな効果を得る。
更に、本考案のAM受信機の同調回路は、素子数を少な
くすることができる為に、同調回路の形状を小型に形成
することができる。又、局部発振回路のインダクタンス
の調整工数が小さくなることにより、安価になる利点が
ある。
【図1】本考案に係るAM受信機の同調回路の一実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図2】本考案に係るAM受信機のMW帯のトラッキン
グ・エラーの発生状況を示す図である。
グ・エラーの発生状況を示す図である。
【図3】本考案に係るAM受信機のLW帯のトラッキン
グ・エラーの発生状況を示す図である。
グ・エラーの発生状況を示す図である。
1 局部発振回路 2 高周波同調回路 3〜5 端子 T1,T2 トランス L1 発振コイル Q1 〜Q5 トランジスタ D1 〜D4 可変容量ダイオード CP パディング・コンデンサ C1 〜C8 コンデンサ R1 〜R9 抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 AM受信機の同調回路に於いて、入力側
のトランスの2次側巻線と出力側のトランスの1次側巻
線をリンク結合して形成された複同調回路であり、該2
次側巻線と該1次側巻線に並列接続された複数のコンデ
ンサ、カソードを互いに接続され該結合内に直列接続さ
れた第1と第2の可変容量ダイオード、一つのコンデン
サに並列接続された第1のトランジスタ、該2次側巻線
と該1次側巻線のタップ間に接続された第2のトランジ
スタを具える高周波同調回路と、一端が接地された発振
コイルとその他端に接続された第1のコンデンサとパデ
ィング・コンデンサ、第1及び第2の可変容量ダイオー
ドと同じ電圧−容量特性を有し該パディング・コンデン
サの他端にカソードを接続された第3及び第4の可変容
量ダイオードと第2のコンデンサ、第4の可変容量ダイ
オードのアノードに接続されたバイアス抵抗、該第2の
コンデンサの他端に接続された第3と第4のコンデン
サ、該第1のコンデンサの他端に接続された第3のトラ
ンジスタ、該第4のコンデンサの他端に接続された第4
のトランジスタを具え、該第3の可変容量ダイオードの
アノードが接地されてなる局部発振回路とからなり、前
記第1乃至第4のトランジスタのベースに放送波に応じ
て自動的に切換信号が供給され、前記第1乃至第4の可
変容量ダイオードのカソードには共通の同調電圧が供給
されることによって、中波周波数帯域と長波周波数帯域
に対応した高周波同調回路と局部発振回路が形成される
ことを特徴とするAM受信機の同調回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991057732U JP2588056Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | Am受信機の同調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991057732U JP2588056Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | Am受信機の同調回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054639U JPH054639U (ja) | 1993-01-22 |
JP2588056Y2 true JP2588056Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=13064097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991057732U Expired - Lifetime JP2588056Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | Am受信機の同調回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588056Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP1991057732U patent/JP2588056Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH054639U (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
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