JP2587735Y2 - 水槽の水位制御装置 - Google Patents

水槽の水位制御装置

Info

Publication number
JP2587735Y2
JP2587735Y2 JP1993000448U JP44893U JP2587735Y2 JP 2587735 Y2 JP2587735 Y2 JP 2587735Y2 JP 1993000448 U JP1993000448 U JP 1993000448U JP 44893 U JP44893 U JP 44893U JP 2587735 Y2 JP2587735 Y2 JP 2587735Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water level
water tank
valve
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993000448U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0657929U (ja
Inventor
英彦 井原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP1993000448U priority Critical patent/JP2587735Y2/ja
Publication of JPH0657929U publication Critical patent/JPH0657929U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587735Y2 publication Critical patent/JP2587735Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として農用の灌漑設
備などに利用される水槽の水位制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、農用の灌漑設備では、必要なだ
けの水量が流れる日常需要主導型と、一定の給水量から
必要量の取水を行わせる供給主導型とがある。前者の日
常需要主導型設備は、設備の簡素化を図り得る反面、使
用水量が多くなる。これに対して後者の供給主導型設備
は、使用水量を節減することができるという利点を有し
ている。
【0003】そして、日常需要主導の給水を行いなが
ら、場合によっては供給主導の給水に切り換えることが
できる設備としては、例えば、図2に示すようなものが
ある。図2において、水槽1には流入管路2と流出管路
3を接続しており、流入管路2には電動弁4(フロート
弁ないしディスク弁)を介装している。そして、日常需
要主導の給水を行う時には、電動弁4を開閉操作して水
槽1における水位を設定水位に維持し、供給主導の給水
を行う時には、電動弁4の弁開度を操作して給水流量を
制御している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、水量変化に即応して電動弁4を速い応
答性をもって開閉操作すると、ウォータハンマーの発生
が危惧されるので、電動弁4の開閉速度および流量調整
は、管路流量の過渡現象を考慮し、緩やかな変化となる
ように制御する必要がある。このため、日常需要主導の
給水を行う場合に、水槽1の面積が小さいと、下流側で
の急激な水量変化に対して電動弁4の開閉による水槽1
の水位制御に遅れが生じて、水位が異常に上昇したり、
あるいは異常に下降する現象を生じる。このうち、特に
水槽1の水位が異常に下降した場合、流出管路3内にエ
アーが入り、エアーハンマーを引き起こすなど重大な事
態を招くことになる。
【0005】本考案は上記の課題を解決するもので、水
槽の下流側における急激な流量変化に対しても、水槽の
水位を異常に下降させることなく、一定水位に維持する
ことができる水槽の水位制御装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、流入管路と流出管路とを備えた水槽の水位
を、流入管路側に設けた電動弁を介して制御すべく構成
した水槽の水位制御装置において、上記電動弁よりも上
流側の流入管路から分岐したバイパス管路を水槽に連通
接続させて設け、このバイパス管路に、水槽の水位に対
応して開閉動作するとともに、上記電動弁の開動時に電
動弁の弁体が適正開度に達するまで開状態となるバイパ
ス弁を設けた構成としたものである。
【0007】
【作用】上記した構成の水位制御装置によれば、水槽の
水位が設定水位(通常水位)一定になるように、電動弁
が流れ量による水位変化に追従して開閉する状態で、バ
イパス弁は全閉の状態にある。水槽の水位がバイパス弁
全閉水位より下がるとバイパス弁が開き、はじめに流入
管路側だけではなくバイパス管路からも水槽内に水が流
入することになる。したがって、下流側での使用水量が
急激に多くなった場合にも、電動弁を管路流量の過渡現
象を考慮してゆるやかな流量変化になるように開閉速度
を制御しつつ、電動弁の開度が流出流量に見合う適正開
度に達するまで、電動弁における流量変化の遅れにより
生じる流出流量に対する給水量の不足を、上記バイパス
管路から水槽内へ給水することによって補うことができ
るので、下流側の急激な流量変化に対しても水槽水位の
急激な低下を抑止し、下流側管路へのエアーの流入を防
止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は本考案の一実施例による水槽の水位制御
装置を模式的に示す一部破断側面図であり、同図におい
て、1は水槽、2は水槽1に連通接続した流入管路、3
は水槽1から延びる流出管路、4は流入管路2側に設け
た電動弁で、水位センサ8による検出水位信号に応じ
て、水槽1の水位が設定以下になると自動的に開弁し、
設定以上になると自動的に閉弁して水位を制御する。5
は上記電動弁4よりも上流側の流入管路2から分岐した
バイパス管路で、その端部は上記水槽1に連通接続され
ている。6はそのバイパス管路5に設けたバイパス弁と
してのフロート弁で、弁本体61とフロート62とによ
り構成され、水槽1の水位に対応して上下動するフロー
ト62により弁本体61を開閉制御すべく構成されてい
る。なお、図中7はオーバフロー口である。
【0009】上記構成の水槽の水位制御装置によれば、
水槽1の水位が設定水位a(通常水位)に一定になるよ
うに、電動弁4が流れ量による水位変化に追従して開閉
する状態で、フロート弁6は全閉の状態にある。
【0010】下流側での使用水量が多くなって水槽1の
水位が設定水位a以下になると、電動弁4が徐々に開
き、流入管路2から水槽1内への給水を行なう。さら
に、水槽1の水位がフロート弁全閉水位bより下がると
フロート弁6が開き、フロート弁全閉水位cにおいてフ
ロート弁6が全開し、流入管路2からの給水と並行し
て、バイパス管路5からも水槽1内に水が流入する。
【0011】従って、水槽1の水位が異常に低くなった
とき、つまり、下流側での使用水量が急激に多くなった
とき、電動弁4の開弁動作が遅れることから、この電動
弁4のみの水位制御であれば、水槽1内が空になって流
出管路3にエアーが入り込むことになるが、本実施例の
場合は、上記バイパス管路5からも水槽1内に水が流入
し、電動弁4の開度が適正開度に達するまで、電動弁4
における流量変化の遅れにより生じる流出流量に対する
給水量の不足を補うことができるので、下流側の急激な
流量変化に対しても水槽1内の最低水位を確実に維持し
て、流出管路3へのエアーの流入を防止することがで
き、エアーハンマーなどの重大な事態が発生することが
ない。そして、電動弁4が適正開度に達し、水槽1の水
位が適当水位まで上昇すると、フロート弁6は閉動し、
以降、電動弁4を通る給水のみとなる。
【0012】下流側での使用水量が急激に減少し、水槽
1の水位が設定水位を越えて上昇するときには、電動弁
4は閉動作を始めるが、電動弁4における流量変化の遅
れにより、水槽1に対する流入水量が流出水量を上回る
場合には、電動弁4が適正開度に閉動するまでオーバフ
ロー口7から余水を排出する。電動弁4が適正開度まで
閉動して流入水量が流出水量に相応すると、水槽1の水
位は設定水位まで降下する。
【0013】なお、上記実施例では、バイパス管路5に
介装するバイパス弁として、フロート弁6を使用した
が、これに代えて、デイスク弁やボールタップ弁などと
いった同様な動作をする弁であればよい。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、水槽への
給水を電動弁により開閉される流入管路だけではなく、
その電動弁よりも上流側から分岐され、バイパス弁によ
り開閉制御されるバイパス管路からも並行して行わせる
ように構成したので、下流側での使用水量が急激に多く
なって、水槽の水位が急激に異常下降したときでも、バ
イパス管路側からの給水により、電動弁における流量変
化の遅れを補い、水槽内が空になることを防止できる。
従って、流量の過渡現象を招くことのない流量変化がゆ
るやかな特性の電動弁を使用しながらも、流出管路側に
エアーが入って、エアーハンマー等の重大な事態が発生
することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による水槽の水位制御装置を
模式的に示す一部破断の側面図である。
【図2】従来の水位制御装置を模式的に示す一部破断の
側面図である。
【符号の説明】
1 水槽 2 流入管路 3 流出管路 4 電動弁 5 バイパス管路 6 フロート弁(バイパス)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入管路と流出管路とを備えた水槽の水
    位を、流入管路側に設けた電動弁を介して制御すべく構
    成した水槽の水位制御装置において、上記電動弁よりも
    上流側の流入管路から分岐したバイパス管路を水槽に連
    通接続させて設け、このバイパス管路に、水槽の水位に
    対応して開閉動作するとともに、上記電動弁の開動時に
    電動弁の弁体が適正開度に達するまで開状態となるバイ
    パス弁を設けたことを特徴とする水槽の水位制御装置。
JP1993000448U 1993-01-12 1993-01-12 水槽の水位制御装置 Expired - Lifetime JP2587735Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000448U JP2587735Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 水槽の水位制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000448U JP2587735Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 水槽の水位制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0657929U JPH0657929U (ja) 1994-08-12
JP2587735Y2 true JP2587735Y2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=11474082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993000448U Expired - Lifetime JP2587735Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 水槽の水位制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587735Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0657929U (ja) 1994-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006201062B2 (en) Gray-water recycling system
EP0597109A4 (en) Hydraulically driving system.
US4607615A (en) Automatic control system for water heaters
JP2587735Y2 (ja) 水槽の水位制御装置
CN212364860U (zh) 一种容器液位精确控制系统
JP3286807B2 (ja) 真空弁の制御装置
CN221423945U (zh) 调压先导阀
JPS6155393A (ja) 深井戸用自動運転ポンプ装置
JPS59176406A (ja) 給水加熱器のドレン排出系統
JPH0615292Y2 (ja) 緊急遮断弁
JPH07279614A (ja) バイパス弁自動ウォーミング装置
JPS63210500A (ja) 水路における送水装置
JPH0224882Y2 (ja)
JPS6319380Y2 (ja)
JP2589778B2 (ja) 風呂装置
JPH1130206A (ja) 水車調速機の操作油供給装置
JPH1082504A (ja) ボイラの給水制御方法および給水制御装置
JPS6234125Y2 (ja)
JPS5953454B2 (ja) 凍結防止装置
WO2007099549A2 (en) Device to save water from wastage through open taps on resumption of water supply
SU1481445A1 (ru) Способ регулировани расхода питательной воды в теплоэнергетической установке
JPH04172293A (ja) 原子炉隔離時冷却系
JP2998080B2 (ja) フロート弁のウオータハンマ低減装置
JP2662666B2 (ja) 立軸ポンプの運転方法
JPS6248799B2 (ja)