JP2587318Y2 - 泡風呂の噴出ノズル装置 - Google Patents

泡風呂の噴出ノズル装置

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JP2587318Y2
JP2587318Y2 JP1992038509U JP3850992U JP2587318Y2 JP 2587318 Y2 JP2587318 Y2 JP 2587318Y2 JP 1992038509 U JP1992038509 U JP 1992038509U JP 3850992 U JP3850992 U JP 3850992U JP 2587318 Y2 JP2587318 Y2 JP 2587318Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴槽内に泡噴流を噴出
する泡風呂の噴出ノズル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7には一般的な泡風呂のシステムが示
されている。同図において、浴槽1に入浴する入浴者の
足側となる浴槽側壁には泡噴流の噴出ノズル2a,2b
が装着され、背側の側壁にも噴出ノズル3a,3bが取
り付けられている。器具4側には泡風呂ポンプ5が配設
され、このポンプ5の吐出側には往管6が接続されてい
る。この往管6は6aと6bに分岐され、往管6aは背
側の噴出ノズル3a,3bにそれぞれ接続され、往管6
bは足側の噴出ノズル2a,2bにそれぞれ接続されて
いる。そして、この往管6a,6bには、器具4側の位
置で、それぞれ電磁弁等の制御開閉弁7a,7bが介設
されている。
【0003】また、浴槽1の壁面の任意の位置には戻り
管8の一端側が接続され、この戻り管8の他端側は前記
泡風呂ポンプ5の吸入口に接続されている。器具4内に
は制御装置10が配置され、この制御装置10によって泡風
呂ポンプ5の運転と、制御開閉弁7a,7bの開閉動作
が制御されている。
【0004】この種の泡風呂のシステムにおいて、例え
ば、制御開閉弁7a,7bを共に開け、泡風呂ポンプ5
を起動すると、浴槽1内から戻り管8を通して吸引され
る湯水は泡風呂ポンプ5の吸い込み口からポンプ内部に
入り込み、ここで加圧されて吐出口からそれぞれの往管
6a,6bを経て、噴出ノズル2a,2b,3a,3b
に導かれ、この各噴出ノズル2a,2b,3a,3bの
手前側位置で図示されていない空気導入部から空気が取
り込まれ、この取り込まれた空気と湯水との混合流であ
る泡噴流が背側と足側から浴槽1内に噴出する。この状
態で、制御開閉弁7aを閉じると、噴出ノズル2a,2
bのみから泡噴流が噴出し、足側から泡噴流を受けた入
浴状態となり、これとは逆に、制御開閉弁7aを閉じ、
7bを開けると、噴出ノズル3a,3bのみから泡噴流
が噴出し、背側から泡噴流を受けた入浴状態となる。こ
のように、制御開閉弁7a,7bの開閉制御により、泡
噴流の様々な噴出パターンによる泡風呂入浴が可能とな
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
泡風呂は、噴出ノズル2a,2b,3a,3bと分離し
て器具4側に制御開閉弁7a,7bを設ける方式である
ため、制御開閉弁7a,7bが故障したときには、往管
6a,6bの配管接続部を取り外して故障修理を行わな
ければならず、その故障修理の作業が非常に面倒で手間
隙がかかるという問題があった。
【0006】また、制御開閉弁7aは噴出ノズル3a,
3bから噴出する噴流の同時断続を行い、制御開閉弁7
bは噴出ノズル2a,2bから噴出する噴流の同時断続
を行うという如く、1個の制御開閉弁で複数の噴出ノズ
ルの制御を行うものであるため、1個の制御開閉弁が故
障すると、他の噴出ノズルが使用できなくなるという問
題があった。もちろん、往管6を噴出ノズルの数だけ分
岐し、各噴出ノズルに対応する分岐往管を接続し、それ
ぞれの分岐往管に制御開閉弁を設ければ、1個の制御開
閉弁が故障しても、他の噴出ノズルの使用は可能となる
が、そうすると、浴槽1の周りに配管される分岐往管の
数が非常に多くなり、配管作業が複雑になる上に、引き
回される配管によって浴槽周りが見苦しくなるという問
題が生じる。
【0007】本考案は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、接続配管を取り外す
ことなく制御開閉弁の故障修理を行うことができ、しか
も、1個の制御開閉弁の故障に起因して、他の噴出ノズ
ルが使用できなくなるということのない、泡風呂の噴出
ノズル装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
考案の噴出ノズル装置は、ハウジング内に泡噴流の噴出
ノズルと、この噴出ノズルに至るハウジング内の湯水流
通路の開又は閉の少なくとも一方の動作を気体の差圧を
利用して行う差圧開閉弁とが組み込まれてノズルユニッ
トが構成され、このノズルユニットが浴槽の側壁に複数
配設されるとともに、この複数のノズルユニットは複数
のグループに区分され、各区分された同一グループのノ
ズルユニットは差圧発生源に共通の管路を介して接続さ
れており、各グループの管路には、該管路を差圧発生源
側と大気開放側に切り換える切り換え弁と、管路の開閉
弁と、管路内の圧力を直接的に又は間接的に検出する検
出センサが設けられていることを特徴として構成されて
いる。
【0009】
【作用】上記構成の本考案において、差圧発生源とノズ
ルユニットの差圧開閉弁とを連通した状態で、差圧発生
源を駆動すると、差圧開閉弁は差圧によって例えば弁が
開き、このとき、管路の開閉弁を閉じると、差圧開閉弁
の差圧状態はそのまま維持され、差圧開閉弁は弁開状態
を維持する。この差圧開閉弁の弁開により、湯水流通路
が開けられて、湯水流通路を通る湯水は空気を取り込
み、泡流となって噴出ノズルから浴槽内に噴出する。
【0010】この泡流噴出時間が所定時間経過した後、
切り換え弁を切り換えて差圧開閉弁の管路を大気開放側
に切り換えると、差圧開閉弁の差圧状態が解除され、湯
水流通路が閉じられて泡噴流の噴出が停止する。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本考案に係る噴出ノズル装置の第1の実
施例が泡風呂のシステム図として示されている。この噴
出ノズル装置は、浴槽1の側壁11に取り付けられるノズ
ルユニット13を有しており、このノズルユニット13は図
2に示すように、前部筒体14と後部筒体15を有し、この
筒体14,15によってハウジング16が構成されている。前
部筒体14の前端部には鍔17が形成されており、浴槽側壁
11の取り付け穴12に浴槽1の内側から胴部18が嵌め込ま
れている。胴部18の外周面には雄ねじが形成されてお
り、この雄ねじに後部筒体15の内周面に形成した雌ねじ
を嵌め込むことにより、パッキン20,21を介してハウジ
ング16は側壁11の取り付け穴12に気密に取り付け固定さ
れている。
【0012】前記前部筒体14には前端面を覆うノズル取
り付け板22がねじ止め固定されており、このノズル取り
付け板22の中心部に噴出ノズル23が嵌合装着されてい
る。
【0013】ハウジング16内は後端側に気密装着される
隔壁部材24と中間部に気密装着される弁座板25とによっ
て流体室26と混合室27とに区分されており、混合室27の
周壁面には空気導入孔28が形成されている。前記弁座板
25の隣側には止め板30がハウジング16の溝31に嵌め込ま
れて着脱自在に取り付けられており、この止め板30に止
められて、弁座板25は噴出ノズル23側に抜け止め状態と
なっている。弁座板25の中心部にはノズル筒部32が噴出
ノズル23側に向けて突設されており、このノズル筒部32
の筒孔は弁孔33となっており、この弁孔33の周端縁部か
ら弁座34が後方(ノズル筒部32の突出方向と反対方向)
に突設されている。また、流体室26の周壁には、往管接
続穴35が形成されている。
【0014】この流体室26の後部側には隔壁部材24の隣
側に軸受保持部材41が配設されており、この軸受保持部
材41に保持されてすべり軸受36が固定配設され、このす
べり軸受36に摺動自在にロッド37が挿入されている。こ
のロッド37の先端側にはピン38を介して弁40が取り付け
られており、ロッド37の進退により、弁40が弁座34に接
離し、弁孔33の開閉が行われるようになっている。この
弁40と軸受保持部材41との間には圧縮状態の弁ばね42が
介設されており、この弁ばね42の弾性復元力によって、
弁40は常時弁孔33を閉じる方向に押圧されている。
【0015】ハウジング16の後端側には第1のケース枠
体43が固定されており、この第1のケース枠体43の中心
孔を挿通してロッド37の基端側がケース枠体43内に挿入
されている。第1のケース枠体43にはダイヤフラム44を
挟んで第2のケース枠体45が気密に固定されており、こ
の第1のケース枠体43と第2のケース枠体45によって形
成される内部空間は前記ダイヤフラム44によって空気室
46と真空動作室47とに区画されている。ダイヤフラム44
の中心部にはロッド37の基端側が取り付け固定されてい
る。また、第2のケース枠体45にはエア管取り付け具48
が気密に固定されている。これら、弁座34と、弁40と、
ロッド37と、ダイヤフラム44と、このダイヤフラムによ
って区画形される空気室46および真空動作室47とによっ
て負圧開閉弁が構成されている。
【0016】上記ノズルユニットは図1に示すように浴
槽1の側壁に取り付けられる。この図では、浴槽側壁11
の足側(入浴者の足側)に一対のノズルユニット13a,
13bが取り付けられ、背側に一対のノズルユニット13
c,13dが取り付けられている。これらの4個のノズル
ユニット13a〜13dは足側と背側に区分されてグループ
分けされており、足側のグループのノズルユニット13
a,13bの往管接続穴35同士は往管路50によって連通さ
れており、同様に、背側のグループのノズルユニット13
c,13dの往管接続穴35同士も往管路50によって連通さ
れている。そして、各往管路50は分岐往管路51に接続さ
れており、さらにこの分岐往管路51はメイン往管路52に
接続され、このメイン往管路52の入口側は泡風呂ポンプ
5の吐出口に接続されている。泡風呂ポンプ5の吸入口
側には戻り管53の出口側が接続されており、戻り管53の
入口側は浴槽側壁の湯水吸入口54に接続されて、泡風呂
の循環管路が形成されている。
【0017】前記足側のグループのノズルユニット13
a,13bの接続筒部49には真空ホース等からなる足側管
路55aが接続されており、同様に、背側のグループのノ
ズルユニット13c,13dの接続筒部49には真空ホース等
の背側管路55bが接続されており、前記足側管路55aと
背側管路55bはメイン管路57に合流し、このメイン管路
57は差圧駆動源として機能する真空ポンプ59に接続され
ている。そして、足側管路55aには該足側管路55a内の
圧力を検出する足側圧力センサ56aと、差圧開閉弁側の
足側管路55aを真空ポンプ59側と大気開放側に切り換え
る切り換え弁62aと、開閉弁としての逆止弁63aが設け
られており、背側管路55b側にも同様に、背側圧力セン
サ56bと、切り換え弁62bと、逆止弁63bとが設けられ
ている。
【0018】なお、図1中、60は濾過タンク、61は逆止
弁、58は湯張り機能と追い焚き機能付きの全自動型給湯
器をそれぞれ示しており、全自動型給湯器58の運転と、
泡風呂ポンプ5の運転と真空ポンプ59の運転と切り換え
弁62a,62bの弁切り換え動作は制御装置64により制御
されており、この制御装置64には全自動型給湯器58の運
転と、泡風呂の運転とを指令するリモコン65が接続され
ている。
【0019】図3は、制御装置64の泡風呂運転の制御部
分の一構成例を示したもので、この泡風呂運転の制御部
は、信号入力部66と、圧力比較部67と、真空ポンプ駆動
部68と、泡風呂ポンプ駆動部70と、弁切り換え部71と、
タイマ72,73,74とを有して構成されている。信号入力
部66は足側および背側の圧力センサ56a,56bからの圧
力検出信号と、リモコン65からの信号を取り入れ、これ
らの信号を圧力比較部67と、真空ポンプ駆動部68と、泡
風呂ポンプ駆動部70と、弁切り換え部71にそれぞれ加え
る。圧力比較部67には差圧開閉弁を開状態に維持するの
に必要な負圧力の基準値が予め与えられており、圧力比
較部67はこの負圧基準値と足側および背側の圧力センサ
56a,56bの圧力検出値とを比較し、差圧開閉弁の開状
態のときに検出圧力が負圧の基準圧力よりも高くなった
ときに、真空ポンプ59の起動信号を真空ポンプ駆動部68
に加える。真空ポンプ駆動部68はこのポンプ起動信号を
受けて真空ポンプ59の起動をタイマ73を利用して所定時
間行う。泡風呂ポンプ駆動部70は制御装置64に予め与え
られているシーケンス制御の泡風呂運転のプログラムに
従い、タイマ72の設定時間に従い、泡風呂ポンプ5の駆
動を行う。弁切り換え部71も同様に、泡風呂運転のシー
ケンスのプログラムに従い、タイマ74の設定時間に基づ
き、切り換え弁62a,62bの弁切り換えを行い、差圧開
閉弁の開閉制御を行う。
【0020】本実施例は上記のように構成されており、
次に、その動作を図4および図5のフローチャートを参
照して説明する。まず、リモコン65のスイッチ操作等に
より泡風呂運転指令がされると、真空ポンプ駆動部68に
より真空ポンプ59が駆動される。この駆動時には、切り
換え弁62a,62bは足側管路55aおよび背側管路55bを
真空ポンプ59に連通させた状態にある。前記真空ポンプ
59の駆動により、ノズルユニット13a,13b,13c,13
dの真空動作室47は空気室46に対して負圧化される結
果、この圧力差によって、ダイヤフラム44は弁ばね42の
押圧力に抗してエア管取り付け具48の方向に変位し、ロ
ッド37がこの変位に連動することにより、弁40は弁孔33
を開放する。真空ポンプ駆動部68は前記真空ポンプ59の
駆動時にタイマ73にタイマ動作を指令し、このタイマ73
のタイムアップ信号を受けたとき、つまり、真空ポンプ
59の真空駆動により、真空動作室47が弁40を開くのに十
分な負圧状態になったものと判断し、ステップ103 で真
空ポンプ59を停止する。この真空ポンプ59の停止にも拘
わらず、管路55a,55bにはそれぞれ逆止弁63a,63b
が介設されているので、真空動作室47の負圧状態が破ら
れるということはなく、各ノズルユニット13a〜13dは
弁開状態を維持する。
【0021】次に、ステップ104 で4穴運転か否か、つ
まり、ノズルユニット13a〜13dの全てを使用するか否
かの判断を行い、4穴運転の場合(2穴運転か4穴運転
かはリモコン65側で指定される)は、図5のステップ10
6 で泡風呂ポンプ5の起動が行われる。この泡風呂ポン
プ5の起動により、浴槽側の湯水は戻り管53から吸引さ
れ泡風呂ポンプ5内で加圧された後、同ポンプ5の吐出
口から往管路52,51,50を経てノズルユニット13a,13
b,13c,13dの流体室26内に入り込む。そして、ノズ
ル筒部32の弁孔33から混合室27側に噴出する。この噴出
流のエジェクタ効果によって空気導入孔28から空気が導
入されて湯水と混合され、この混合流が泡噴流となって
各噴出ノズル23から浴槽内に足側および背側の両側から
噴出する。
【0022】これに対し、ステップ104 で2穴運転が指
定されたときには、切り換え弁62a,62bの一方側の管
路切り換え、例えば、切り換え弁62aの管路切り換えに
より、足側管路55aは空気開放側に連通される。この結
果、足側のグループのノズルユニット13a,13bの真空
動作室47は負圧状態が解除されて大気圧となり、弁40は
弁ばね42の弾性復元力によって弁座34に当接して弁孔33
を閉じる。この結果、ステップ106 で泡風呂ポンプ5を
起動することにより、噴出ノズル装置13c,13dから泡
噴流が噴出する。
【0023】圧力比較部67はステップ107 で予め与えら
れた負圧の基準圧力と、足側および背側の圧力センサ56
a,56bの検出圧力(2穴運転のときは背側の圧力セン
サ56bの検出圧力)とを比較し、例えば、管路55a,55
b内が温度上昇等により圧力が上昇したときには、差圧
開閉弁の弁開状態が維持できなくなるものと判断し、真
空ポンプ59を起動し、同時に、タイマ73に所定時間のタ
イマ動作を指令する。この真空ポンプ59の駆動が所定の
3 時間行われたとき、つまり、タイマ73からT3 時間
のタイムアップ信号を受けたときに、真空ポンプ駆動部
68はノズルユニットの真空動作室47が弁開状態を維持す
るのに十分な負圧状態となったものと判断し、真空ポン
プ59の動作を停止し、ノズルユニット13a〜13d(2穴
運転のときはノズルユニット13c,13d)から泡噴流の
噴出を継続する。そして、前記ステップ106 で泡風呂ポ
ンプ5を起動してから泡風呂入浴に十分なT4 時間経過
したときに、泡風呂ポンプ5を停止して泡風呂運転を終
了する。なお、泡風呂を2穴運転で行ったときには、運
転を終了する際に、切り換え弁62aを切り換えて管路55
aを真空ポンプ59側に連通し、4穴運転の状態に戻して
おく。
【0024】本実施例によれば、噴出ノズル23と差圧開
閉弁はハウジング16に組み込まれて、一体的にユニット
化されているので、各ノズルユニットごとに泡噴流の噴
出と停止を個別に制御でき、しかも、1個のノズルユニ
ット装置の差圧開閉弁が故障しても、他のノズルユニッ
トには影響を及ぼさないので、他のノズルユニット装置
を支障なく使用することができ、使用上、非常に好都合
である。
【0025】また、本実施例の差圧開閉弁はエア管取り
付け具48の接続筒部49に真空ホース等の管路を接続して
弁の開閉を行うが、この真空ホースは液体用の鉄管に比
べ、剛性をそれほど必要とせず、水漏れ等の心配も不要
となり、配管施工も容易となるので、取り扱い上、非常
に有利である。
【0026】さらに、ノズルユニット装置の差圧開閉弁
が故障したときには、浴槽1の内側から噴出ノズル23を
取り外し、続いて止め板30を外して修理することができ
るので、従来例のような配管管路の取り外し作業は不要
となり、メンテナンス作業が非常にやり易くなる。
【0027】図6には本考案の第2の実施例が示されて
いる。この実施例は、足側管路55aと背側管路55b内の
圧力をサーミスタ等の温度センサ75a,75bを用いて間
接的に検出し、この温度センサ75a,75bの検出信号に
基づき、泡風呂運転時における真空ポンプ59の運転の時
期を制御するようにしたものであり、それ以外の構成は
前記第1の実施例と同様である。この実施例の場合に
は、前記第1の実施例における図3のブロック構成にお
いて、圧力センサ56a,56bの代わりに温度センサ75
a,75bが用いられる。そして、圧力比較部67には温度
と圧力との関係を示すデータに基づいて、差圧開閉弁の
弁開状態を維持するのに必要な圧力が温度の値で与えら
れており、圧力比較部67はこの基準温度と温度センサ75
a,75bの検出温度とをそれぞれ比較し、検出温度が負
圧開閉弁の弁開状態を維持する基準圧力よりも高い圧力
となる温度に至ったときに真空ポンプ駆動部68に真空ポ
ンプの駆動信号を出力するように構成する。このように
構成することで、本実施例は前記第1の実施例と同様な
動作により泡風呂運転を行うことができ、前記第1の実
施例と同様な効果を奏することができる。
【0028】なお、本考案は上記各実施例に限定される
ことはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記各実施例では真空動作室47を真空排気し、負圧化する
ことにより弁を開放するようにしたが、例えば、コンプ
レッサ等の加圧圧力によって弁を開放するように構成し
てもよく、弁の差圧発生源は真空ポンプ、コンプレッサ
のいずれであってもよい。
【0029】さらに、上記各実施例ではノズルユニット
13a〜13dを足側のノズルユニット13a,13bと、背側
のノズルユニット13c,13dの2グループに区分した
が、このグループ分けは必ずしもこれに限定されること
はなく、任意であり、また、浴槽1に配設するノズルユ
ニットの数も2個以上の任意の数でよく、実施例のもの
に限定されるものではない。
【0030】さらに、上記各実施例では差圧発生源の駆
動によって、差圧開閉弁の弁を開けるようにしたが、こ
れとは逆に、常時は、弁ばねの押圧力によって弁を開い
た状態にしておき、差圧発生源の駆動によって弁を閉じ
るようにしてもよい。
【0031】さらに、上記各実施例では管路55a,55b
の開閉弁を逆止弁63a,63bによって構成したが、この
開閉弁は電磁弁等の他の制御開閉弁であってもよい。
【0032】さらに、上記実施例ではノズルユニットの
差圧開閉弁の開状態を真空ポンプ59が停止しても、その
状態を維持できるようにしたが、もちろん、差圧開閉弁
を開状態に維持するときに、真空ポンプ59を動作し続け
て、その開状態を維持するようにしてもよい。
【0033】
【考案の効果】本考案は、浴槽壁面に取り付けられるハ
ウジングに噴出ノズルと差圧開閉弁を一体的に形成して
ユニット構造としたものであるから、複数のノズルユニ
ットを浴槽壁面に取り付けて、各ノズルユニットの差圧
開閉弁を個別に制御することができ、しかも、1個の差
圧開閉弁が故障しても他のノズルユニットはそのまま支
障なく使用することができるので、使用上非常に好都合
である。
【0034】また、差圧開閉弁はハウジングに一体的に
形成されるものであるから、差圧開閉弁が故障したとき
には、配管管路をいちいち取り外すという面倒を要する
ことなく、浴槽内からその故障修理を行うことができる
ので、メンテナンスを行う上でも非常に都合がよい。
【0035】さらに、差圧発生源と差圧開閉弁を接続す
る管路は、鉄管等に比べ剛性の小さい真空ホース等を使
用することができ、しかも、空気を利用して差圧を発生
するようにできるので、管路の接続に際し、給水鉄管等
を配管するときに生じる水漏れ等の心配もなく、取り扱
いが容易である上に、管路の配管施工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る泡風呂の噴出ノズル装置の一実施
例を泡風呂のシステム態様で示す説明図である。
【図2】本考案に係る噴出ノズル装置を構成するノズル
ユニットの一構成例を浴槽壁面への取り付け状態で示す
断面図である。
【図3】本考案の第1の実施例における泡風呂運転の制
御部分の構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4の続きのフローチャートである。
【図6】本考案の第2の実施例を示す説明図である。
【図7】従来の泡風呂のシステムを示す説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽 13,13a〜13d ノズルユニット 40 弁 46 空気室 47 真空動作室 55a 足側管路 55b 背側管路 56a 足側圧力センサ 56b 背側圧力センサ 59 真空ポンプ 62a,62b 切り換え弁 63a,63b 逆止弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に泡噴流の噴出ノズルと、
    この噴出ノズルに至るハウジング内の湯水流通路の開又
    は閉の少なくとも一方の動作を気体の差圧を利用して行
    う差圧開閉弁とが組み込まれてノズルユニットが構成さ
    れ、このノズルユニットが浴槽の側壁に複数配設される
    とともに、この複数のノズルユニットは複数のグループ
    に区分され、各区分された同一グループのノズルユニッ
    トは差圧発生源に共通の管路を介して接続されており、
    各グループの管路には、該管路を差圧発生源側と大気開
    放側に切り換える切り換え弁と、管路の開閉弁と、管路
    内の圧力を直接的に又は間接的に検出する検出センサが
    設けられている泡風呂の噴出ノズル装置。
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