JP2000279339A - 液体吐出方法及びその装置 - Google Patents

液体吐出方法及びその装置

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JP2000279339A
JP2000279339A JP11091991A JP9199199A JP2000279339A JP 2000279339 A JP2000279339 A JP 2000279339A JP 11091991 A JP11091991 A JP 11091991A JP 9199199 A JP9199199 A JP 9199199A JP 2000279339 A JP2000279339 A JP 2000279339A
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JP
Japan
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liquid
chamber
pressure
discharge port
water
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JP11091991A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kodama
浩明 児玉
Masato Tomobe
正人 友部
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Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者等の力を不要とし、しかも消費電力を
低減する。 【解決手段】 ポンプ機構7は、ダイヤフラム13で画
成された2つの右室14及び左室15を有する。水石鹸
吐出時には、三方切替弁10及び開閉弁11により、給
水管4の上流側と左室15とが連通される。これによ
り、給水管4内の水5がその給水圧を保持したまま左室
15内に導入される。その結果、タンク2内から右室1
4に供給されていた水石鹸2に、前記給水圧による吐出
圧が与えられる。その吐出圧により水石鹸2が水石鹸金
具3の吐出口3aから吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に収容され
た液体を所定の吐出口から吐出させる液体吐出方法及び
その装置に関するものであり、例えば、洗面所等におい
て手を洗うための水石鹸等を供給する方法又は装置など
として用いることができるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、洗面所等において手を洗うた
めの水石鹸を容器内から外部に吐出させる装置として
は、装置の所定箇所に人が加えた力による圧力により水
石鹸を吐出口から吐出させる装置(以下、「第1の装
置」という。)や、センサで手を感知した時にモータポ
ンプを駆動して該モータポンプによる圧力により水石鹸
を吐出口から吐出させる装置(以下、「第2の装置」と
いう。)や、コンプレッサーにより水石鹸に常時圧力を
かけておき、センサで手を感知した時に吐出口の手前に
設けた電磁弁を開くことにより水石鹸を吐出口から吐出
させる装置(以下、「第3の装置」という。)が提供さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の装置では、使用者は水石鹸を吐出させるのに力を要
し、使用上不便であった。また、前記第2及び第3の装
置では、モータポンプやコンプレッサーの作動に必要な
電力が大きく、電力消費量が大きかった。このため、運
転コストが増大していた。また、電力消費量が大きいた
め、電池で電源を供給することは電池の寿命上実現性が
なく、AC100V又はAC200V等の商用電源の配
線を必要とし、そのため当該装置の設置場所が制約を受
けていた。
【0004】このような事情は、洗面所等において手を
洗うための水石鹸を容器内から外部に吐出させる方法や
装置のみならず、容器内に収容された液体を所定の吐出
口から吐出させる他の液体吐出方法及び装置について
も、同様であった。
【0005】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
もので、使用者等が力を要することなく、しかも消費電
力が小さくてすむ液体吐出方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による液体吐出方法は、容器内
に収容された第1の液体を所定の吐出口から吐出させる
液体吐出方法において、前記第1の液体の流路とは別の
給水路内の第2の液体の給水圧を前記第1の液体の吐出
圧に変換し、前記吐出圧により前記第1の液体を前記吐
出口から吐出させるものである。
【0007】この第1の態様によれば、第1の液体の吐
出に際して、第1の液体の流路とは別の給水路内の第2
の液体の給水圧を前記第1の液体の吐出圧に変換し、前
記吐出圧により前記第1の液体を前記吐出口から吐出さ
せているので、第1の液体の吐出のための動力を別系統
の水道管や給湯管等の給水圧から得ていることとなる。
このため、使用者等は吐出圧となるべき力をかける必要
がなくなり、しかも、第1の液体を吐出させるためにモ
ータポンプやコンプレッサを特別に用意する必要がなく
なり、消費電力を大幅に抑えることができる。
【0008】本発明の第2の態様による液体吐出装置
は、容器内に収容された第1の液体を所定の吐出口から
吐出させる液体吐出装置において、前記第1の液体の流
路とは別の給水路内の第2の液体の給水圧を受けて当該
給水圧による吐出圧を前記第1の液体に与えるポンプ機
構を備えたものである。
【0009】この第2の態様によれば、第1の液体の流
路とは別の給水路内の第2の液体の給水圧を受けて当該
給水圧による吐出圧を前記第1の液体に与えるポンプ機
構を備えているので、前記第1の態様と同様に、第1の
液体の吐出のための動力を別系統の水道管や給湯管等の
給水圧から得ていることとなる。このため、使用者等は
吐出圧となるべき力をかける必要がなくなり、しかも、
第1の液体を吐出させるためにモータポンプやコンプレ
ッサを特別に用意する必要がなくなり、消費電力を大幅
に抑えることができる。
【0010】本発明の第3の態様による液体吐出装置
は、前記第2の態様による液体吐出装置において、前記
ポンプ機構が、前記第2の液体の給水圧を一方側から受
けて前記給水圧を他方側の前記第1の液体に伝達するピ
ストン又はダイヤフラムを有するものである。
【0011】この第3の態様は、ポンプ機構の例を挙げ
たものであるが、前記第2の態様では、ポンプ機構はピ
ストンやダイヤフラムを用いた構成に限定されるもので
はない。
【0012】本発明の第4の態様による液体吐出装置
は、容器内に収容された第1の液体を所定の吐出口から
吐出させる液体吐出装置において、(a)前記容器及び
前記吐出口にそれぞれ接続された第1の室と、第2の室
と、前記第1の室の圧力及び前記第2の室の圧力をそれ
ぞれ両側から受けるとともに両側方向に変位可能な圧力
伝達部材と、を有するポンプ機構と、(b)前記第1の
室から前記容器への前記第1の液体の逆流を阻止する逆
流阻止手段と、(c)前記第2の室の圧力が実質的に解
放される第1の状態と、前記給水路内の前記第2の液体
がその給水圧を保持したまま前記第2の室に導入される
第2の状態と、を切り替える切り替え手段と、を備え、
前記圧力伝達部材が前記第1の状態の時には前記第2の
室の側へ変位するとともに前記第2の状態の時には前記
第1の室の側へ変位するように、設定されたものであ
る。
【0013】この第4の態様は、前記第2の態様の具体
例に相当するものであり、第2の態様と同様の利点が得
られる。この第4の態様によれば、まず、切り替え手段
によって第1の状態(いわば、待機状態)にされると、
第2の室の圧力が実質的に解放されるので、容器内の第
1の液体がその水頭圧により第1の室内に入って圧力伝
達部材が第2の室の側へ変位する。次に、切り替え手段
によって第2の状態(いわば、吐出状態)にされると、
給水路内の第2の液体がその給水圧を保持したまま第2
の室に導入されるので、この給水圧によって圧力伝達部
材が第1の室側へ変位し、その結果、第1の液体が第1
の室内から押し出されて吐出口から吐出されることとな
る。すなわち、ポンプ機構が、給水路内の第2の液体の
給水圧を受けて当該給水圧による吐出圧を第1の液体に
与え、これにより第1の液体が吐出口から吐出されるこ
ととなる。
【0014】本発明の第5の態様による液体吐出装置
は、前記第4の態様による液体吐出装置において、前記
第1の室と前記第2の室が同圧である場合に前記圧力伝
達部材が前記第2の室の側へ変位するように、前記圧力
伝達部材に付勢力が与えられたものである。
【0015】この第5の態様のように圧力伝達部材に付
勢力を与えておくことによって、圧力伝達部材が前記第
1の状態の時には第2の室の側へ変位するとともに前記
第2の状態の時には第1の室の側へ変位するように、設
定することができる。このような設定は、圧力伝達部材
に付勢力を与えなくても可能であるが、圧力伝達部材に
付勢力を与えれば、付勢力はばね等によって与えること
ができるので、構造が簡単で安価となる。
【0016】本発明の第6の態様による液体吐出装置
は、前記第4又は第5の態様による液体吐出装置におい
て、前記圧力伝達部材がピストン又はダイヤフラムであ
るものである。
【0017】この第6の態様は、圧力伝達部材の例を挙
げたものであるが、前記第4及び第5の態様では、圧力
伝達部材はピストンやダイヤフラムに限定されるもので
はない。
【0018】本発明の第7の態様による液体吐出装置
は、前記第4乃至第6のいずれかの態様による液体吐出
装置において、前記吐出口と前記第1の室との間に、前
記吐出口の側から前記第1の室への前記第1の液体の逆
流を阻止する逆止弁又は開閉弁が設けられたものであ
る。
【0019】前記第4乃至第6の態様では、この第7の
態様のような逆止弁又は開閉弁は必ずしも必要ではない
が、この第7の態様のように、逆止弁又は開閉弁を設け
て第1の液体が吐出口の側から第1の室へ逆流するのを
阻止することが好ましい。
【0020】本発明の第8の態様による液体吐出装置
は、前記第4乃至第7のいずれかの態様による液体吐出
装置において、前記吐出口の付近に人の手が差し出され
ていることを感知するセンサと、該センサからの感知信
号に応答して前記切り替え手段を制御する制御手段を備
えたものである。
【0021】この第8の態様のように、センサ及び制御
手段を設ければ、使用者等は当該装置に触れることなく
第1の液体を吐出させることができるので、衛生上好ま
しい。もっとも、前記第4乃至第7の態様では、例え
ば、前記センサに代えてタッチスイッチ等を用いてもよ
い。
【0022】本発明の第9の態様による液体吐出装置
は、前記第8の態様による液体吐出装置において、前記
切り替え手段、前記制御手段及び前記センサが、電池か
ら給電を受けて作動するものである。
【0023】前記第8の態様では、商用電源から切り替
え手段、制御手段及びセンサに給電してもよいが、この
第9の態様のように電池から給電すれば、商用電源への
配線が不要となるため、当該装置の設置場所に制約がな
くなるとともに、配線工事が不要となり、好ましい。前
記第9の態様では、前記第1乃至第8の態様と同様に消
費電力が大幅に低減できるので、電源として電池を用い
ることが可能となっているのである。
【0024】本発明の第10の態様による液体吐出装置
は、容器内に収容された第1の液体を第1の吐出口から
吐出させるとともに給水路内の第2の液体を第2の吐出
口から吐出させる液体吐出装置において、(a)前記容
器及び前記第1の吐出口にそれぞれ接続された第1の室
と、第2の室と、前記第1の室の圧力及び前記第2の室
の圧力をそれぞれ両側から受けるとともに両側方向に変
位可能な圧力伝達部材と、を有するポンプ機構と、
(b)前記第1の室から前記容器への前記第1の液体の
逆流を阻止する逆流阻止手段と、(c)前記第2の室が
前記第2の吐出口に対して連通するとともに前記給水路
の上流側が前記第2の吐出口及び前記第2の室に対して
遮断される第1の状態と、前記給水路の上流側が前記第
2の室に対して連通するとともに前記第2の吐出口が前
記給水路の上流側及び前記第2の室に対して遮断される
第2の状態と、前記給水路の上流側が前記第2の吐出口
に対して連通するとともに前記第2の室が前記給水路の
上流側及び前記第2の吐出口に対して遮断される第3の
状態とを切り替える切り替え手段と、を備え、前記圧力
伝達部材が前記第1の状態の時には前記第2の室の側へ
変位するとともに前記第2の状態の時には前記第1の室
の側へ変位するように、設定されたものである。
【0025】前記第4の態様では、給水路内の第2の液
体は必ずしも外部に吐出させる必要がないのに対し、こ
の第10の態様は、基本的に前記第4と同様の構成を採
用しつつ、給水路内の第2の液体も外部に吐出されるよ
うに構成したものであり、例えば、いわゆる水石鹸付き
水栓装置として構成することができる。
【0026】この第10の態様によれば、まず、切り替
え手段によって第1の状態(いわば、待機状態)にされ
ると、第2の室が第2の吐出口に対して連通するととも
に給水路の上流側が第2の室に対して遮断されているの
で、第2の室の圧力が実質的に解放されることとなり、
その結果、容器内の第1の液体がその水頭圧により第1
の室内に入って圧力伝達部材が第2の室の側へ変位す
る。この第1の状態では、給水路の上流側が第2の吐出
口に対して遮断されているので、給水路内の第2の液体
も外部に吐出されない。
【0027】切り替え手段によって第1の状態から第2
の状態(いわば、第1の液体の吐出状態)にされると、
第2の室が給水路の上流側に対して連通されるとともに
第2の吐出口に対して遮断されるので、給水路内の第2
の液体がその給水圧を保持したまま第2の室に導入され
る。このため、この給水圧によって圧力伝達部材が第1
の室側へ変位し、その結果、第1の液体が第1の室内か
ら押し出されて第1の吐出口から吐出されることとな
る。すなわち、ポンプ機構が、給水路内の第2の液体の
給水圧を受けて当該給水圧による吐出圧を第1の液体に
与え、これにより第1の液体が第1の吐出口から吐出さ
れることとなる。この第2の状態においても、給水路の
上流側が第2の吐出口に対して遮断されているので、給
水路内の第2の液体は外部に吐出されない。
【0028】切り替え手段によって第1の状態から第3
の状態(いわば、第2の液体の吐出状態)にされると、
第2の室が給水路の上流側及び第2の吐出口に対して遮
断されるので、圧力伝達部材が変位せず、第1の吐出口
から第1の液体は吐出されない。この第3の状態では、
給水路の上流側が前記第2の吐出口に対して連通するの
で、給水路内の第2の液体が第2の吐出口から吐出され
る。
【0029】したがって、この第10の態様によれば、
前記第4の態様と同様の利点(すなわち、前記第2の態
様と同様の利点)が得られるのみならず、給水路内の第
2の液体の吐出も行うことができる。
【0030】本発明の第11の態様による液体吐出装置
は、前記第10の態様による液体吐出装置において、前
記圧力伝達部材がピストン又はダイヤフラムであるもの
である。
【0031】この第11の態様は、圧力伝達部材の例を
挙げたものであるが、前記第10の態様では、圧力伝達
部材はピストンやダイヤフラムに限定されるものではな
い。
【0032】本発明の第12の態様による液体吐出装置
は、前記第10又は第11の態様による液体吐出装置に
おいて、前記第1の吐出口と前記第1の室との間に、前
記第1の吐出口の側から前記第1の室への前記第1の液
体の逆流を阻止する逆止弁又は開閉弁が設けられたもの
である。
【0033】前記第10及び第11の態様では、この第
12の態様のような逆止弁又は開閉弁は必ずしも必要で
はないが、この第12の態様のように、逆止弁又は開閉
弁を設けて第1の液体が吐出口の側から第1の室へ逆流
するのを阻止することが好ましい。
【0034】本発明の第13の態様による液体吐出装置
は、前記第10乃至第12のいずれかの態様による液体
吐出装置において、前記第1の吐出口の付近に人の手が
差し出されていることを感知する第1のセンサと、前記
第2の吐出口の付近に人の手が差し出されていることを
感知する第2のセンサと、前記第1及び第2のセンサか
らの感知信号に応答して、前記切り替え手段を制御する
制御手段を備えたものである。
【0035】この第13の態様のように、第1及び第2
のセンサ及び制御手段を設ければ、使用者等は当該装置
に触れることなく第1及び第2の液体を吐出させること
ができるので、衛生上好ましい。もっとも、前記第10
乃至第12の態様では、例えば、前記第1及び第2のセ
ンサに代えてそれぞれタッチスイッチ等を用いてもよ
い。
【0036】本発明の第14の態様による液体吐出装置
は、前記第13の態様による液体吐出装置において、前
記切り替え手段、前記制御手段並びに前記第1及び第2
のセンサが、電池から給電を受けて作動するものであ
る。
【0037】前記第13の態様では、商用電源から切り
替え手段、制御手段並びに第1及び第2のセンサに給電
してもよいが、この第14の態様のように電池から給電
すれば、商用電源への配線が不要となるため、当該装置
の設置場所に制約がなくなるとともに、配線工事が不要
となり、好ましい。前記第14の態様では、前記第10
乃至第12の態様と同様に消費電力が大幅に低減できる
ので、電源として電池を用いることが可能となっている
のである。
【0038】本発明の第15の態様による液体吐出装置
は、前記第2乃至第14のいずれかの態様による液体吐
出装置において、前記第1の液体が水石鹸又は消毒液で
あり、前記第2の液体が水又は湯であるものである。
【0039】この第15の態様は第1及び第2の液体を
例示したものであるが、前記第2乃至第14の態様で
は、第1及び第2の液体はこれらの例に限定されるもの
ではない。また、前記第1乃至第15の態様における第
2の液体は、厳密な意味での液体のみならず、液体と同
様に取り扱うことができる形態のものも含む。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液体吐出方法
及びその装置について、図面を参照して説明する。
【0041】[第1の実施の形態]
【0042】まず、本発明の第1の実施の形態による液
体吐出装置について、図1乃至図4を参照して説明す
る。
【0043】図1乃至図3はそれぞれ本実施の形態によ
る液体吐出装置を示す概略構成図であり、図1は待機状
態、図2水石鹸吐出状態、図3は吐水状態を示してい
る。図4は、本実施の形態による液体吐出装置の制御部
22の動作の一例を示す概略フローチャートである。
【0044】本実施の形態による液体吐出装置は、容器
としてのタンク1内に収容された水石鹸(第1の液体)
2を水石鹸金具3の吐出口3aから吐出させるとともに
給水路をなす給水管4内の水(第2の液体)5を水栓金
具6の吐出口6aから吐出させるように構成され、しか
も水石鹸2及び水5の吐出が自動的に行われるように構
成され、いわゆる水石鹸付き自動水栓装置として構成さ
れている。
【0045】本実施の形態による液体吐出装置は、前記
タンク1、前記水石鹸金具3及び水栓金具6の他、ポン
プ機構7と、逆止弁8,9と、回転型の三方切替弁10
と、開閉弁の一種である自己保持型ソレノイドバルブ1
1と、水石鹸金具3に設けられたセンサ(以下、「水石
鹸センサ」という。)3bと、水栓金具6に設けられた
センサ(以下、「吐水センサ」という。)6bと、電池
21と、制御部22とを備えている。
【0046】図面には示していないが、水石鹸金具3及
び水栓金具6は、互いに適当距離をあけて分離してある
いは一体化して、例えば洗面所等に設置されている。水
石鹸センサ3bは水石鹸金具3の吐出口3a付近に手が
差し出されていることを感知するセンサであり、吐水セ
ンサ6bは水栓金具6の吐出口6a付近に手が差し出さ
れていることを感知するセンサであり、各センサ3b,
6bとしては、赤外線センサや超音波センサなどの各種
の非接触センサを用いることができる。このように非接
触センサを用いると衛生上好ましいが、本発明では、セ
ンサ3b,6bに代えてタッチスイッチ等を用いてもよ
い。なお、水石鹸金具3及び水栓金具6は、それぞれ内
部流路を有しており、これら内部流路の一方端部がそれ
ぞれ吐出口3a,6aとなっている。例えば水石鹸金具
3の吐出口3aから霧化した状態で水石鹸2を吐出する
場合には、吐出口3aに霧化部を設ければよい。
【0047】タンク1は金具3,6より低い位置に設置
され、ポンプ機構7はタンク1より低い位置に設置され
ている。タンク1の上部には、通気口1aが設けられて
いる。
【0048】本実施の形態では、ポンプ機構7は、ダイ
ヤフラム13で画成された2つの右室14及び左室15
を有している。ダイヤフラム13は、右室14の圧力及
び左室15の圧力をそれぞれ両側(本実施の形態では、
左右両側)から受けるとともに両側方向(本実施の形態
では、左右方向)に変位可能な圧力伝達部材を構成して
いる。
【0049】右室14は、配管16を介してタンク1の
下部に接続されるとともに、配管17を介して水石鹸金
具3の内部流路に接続されてひいては吐出口3aに接続
されている。配管16には、逆止弁8が、右室14から
タンク1への水石鹸2の逆流を阻止するように設けられ
ている。配管17には、逆止弁9が、吐出口3aの側か
ら右室14への水石鹸2の逆流を阻止するように設けら
れている。
【0050】三方切替弁10は、3つのポート10a〜
10c及びロータ10dを有し、制御信号によってロー
タ10dが回転して所定の3つの回転位置にそれぞれ停
止し、ロータ10dの各回転位置において、ポート10
aとポート10bとが接続する(連通する)とともにポ
ート10cが閉じた状態、ポート10aとポート10c
とが接続するとともにポート10bが閉じた状態、ポー
ト10bとポート10cとが接続するとともにポート1
0aが閉じた状態に、それぞれ切り替わるように構成さ
れている。
【0051】ポート10aは、配管18を介してポンプ
機構7の左室15に接続されている。ポート10bは、
配管19を介して水栓金具6の内部流路に接続されてひ
いては吐出口6aに接続されている。ポート10cは、
給水管4に接続されている。給水路4におけるポート1
0cの手前側には、前記ソレノイドバルブ11が設けら
れている。本実施の形態では、このソレノイドバルブ1
1は、三方切替弁10の切り替え動作を補助するように
開閉されるが、必ずしも必要ではない。
【0052】以上の説明からわかるように、三方切替弁
10及びソレノイドバルブ11は、左室15が吐出口6
aに対して連通するとともに給水管4の上流側が吐出口
6a及び左室15に対して遮断される第1の状態(図1
に示す待機状態)と、給水管4の上流側が左室15に対
して連通するとともに吐出口6aが給水管4の上流側及
び左室15に対して遮断される第2の状態(図2に示す
水石鹸吐出状態)と、給水管4の上流側が吐出口6aに
対して連通するとともに左室15が給水管4の上流側及
び吐出口6aに対して遮断される第3の状態(図3に示
す吐水状態)とを切り替える切り替え手段を構成してい
る。もっとも、このような切り替え手段の構成は、三方
切替弁10及びソレノイドバルブ11に限定されるもの
ではない。
【0053】そして、本実施の形態では、ダイヤフラム
13が前記第1の状態の時には左室15の側へ変位する
とともに前記第2の状態の時には右室14の側へ変位す
るように、設定されている。本実施の形態では、この設
定は、ダイヤフラム13の設計により、当該ダイヤフラ
ム13が左室15の側へ後述する所定の力F1で付勢さ
れるようにしておくことによって、行われている。
【0054】制御部22は、例えばマイクロコンピュー
タ等を用いて構成され、水石鹸センサ3b及び吐水セン
サ6bからの感知信号に応答して、三方切替弁10及び
ソレノイドバルブ11を制御する。制御部22の具体的
な動作例については、後述する。
【0055】本実施の形態では、三方切替弁10、ソレ
ノイドバルブ11、制御部22及びセンサ3b,6b
は、電池(1次電池でも2次電池でもよい。)21から
給電を受けて作動する。本実施の形態のように電池21
を電源とすれば、商用電源への配線が不要となるため、
当該液体吐出装置の設置場所に制約がなくなるととも
に、配線工事が不要となり、好ましい。もっとも、本発
明では、電池21を用いずに、商用電源へ配線してもよ
い。
【0056】ここで、図1に示す待機状態について説明
する。図1に示す待機状態では、制御部22により瞬間
的に所定の制御信号を通電する制御によって、三方切替
弁10が所定の回転位置とされてポート10a,10b
間が接続されてポート10cが閉じられるとともに、ソ
レノイドバルブ11が閉じられ、それらの状態が保持さ
れる。この状態では、タンク1内の水石鹸2は、自身の
水頭圧によって、配管16及び逆止弁8を介してポンプ
機構7の右室14内に供給される。このとき、ダイヤフ
ラム13には、タンク1内の水石鹸2の水頭圧による力
F2とダイヤフラム13自身の付勢力F1との合計の力
F1+F2が左室15の側へ働く。なお、当該液体吐出
装置の使用開始当初を除いて水石鹸金具3内及び配管1
7内には水石鹸2が残存することになる。この水石鹸金
具3内及び配管17内に残存する水石鹸2は、その水頭
圧により左室15の側へ逆流しようとするが、逆止弁9
によりその逆流が阻止される。水石鹸金具3内及び配管
17内に残存する水石鹸2の水頭圧の方が、タンク1内
の水石鹸2の水頭圧より高いので、水石鹸2は吐出口3
aから吐出しない。なお、逆止弁9がなくてもよいが、
その場合には、配管17の水石鹸2の高さはタンク1内
の水石鹸2の高さと同一となり、次回に水石鹸2を吐出
口3aから吐出させる際にタイムラグが生じてしまう。
逆止弁9はこのタイムラグを防ぐ作用を担う。
【0057】そして、図1に示す待機状態では、左室1
5が吐出口6aに対して連通するとともに給水管4の上
流側が吐出口6a及び左室15に対して遮断されるの
で、左室15の圧力は、ポート10a,10b、配管1
9及び水栓金具6を介して、実質的に解放される。しか
しながら、当該液体吐出装置の使用開始当初を除いて配
管19内及び水栓金具6内に水5が残存するため、ダイ
ヤフラム13には、この残存する水5の水頭圧による力
F3が右室の側へ働く。
【0058】このように、図1に示す待機状態では、ダ
イヤフラム13には左室15の側へF1+F2の力が加
わり右室14の側へF3の力が加わる。本実施の形態で
は、水栓金具6がタンク1より高い位置に設置されてい
るのでF3>F2となるが、ダイヤフラム13自身の付
勢力F1がF1>F3−F2を満たすように設定されて
いるため、ダイヤフラム13が左室15の側へ変位する
こととなる。このため、ダイヤフラム13の左室15側
への変位の分だけタンク1内の水石鹸2が右室14内へ
供給されることとなる。また、ダイヤフラム13の左室
15側への変位の分だけ左室15内の水5が吐出口6a
から押し出された後、吐出口6aからの水5の吐出が停
止されることとなる。
【0059】次に、図2に示す水石鹸吐出状態について
説明する。図2に示す水石鹸吐出状態では、制御部22
により瞬間的に所定の制御信号を通電する制御によっ
て、三方切替弁10が所定の回転位置とされてポート1
0a,10c間が接続されてポート10bが閉じられる
とともに、ソレノイドバルブ11が開かれ、それらの状
態が保持される。この状態では、吐出口6aからの水5
の吐出が停止される。そして、この状態においても力F
1+F2が左室15の側へ働こうとするが、給水管4内
の水5がその給水圧を保持したままソレノイドバルブ1
1、ポート10c,10a及び配管18を介して左室1
5内に導入され、その給水圧による力F4が力F1+F
2に比べてはるかに大きい(F2は、F2≫F4−F1
を満たすように設定されている)ので、その給水圧によ
る圧力が右室14内の水石鹸2に伝達され、ダイヤフラ
ム13が右室14側へ変位していく。このとき、逆止弁
8によって右室14からタンク1への水石鹸2の逆流が
阻止されるため、伝達された圧力はそのまま水石鹸2の
吐出圧となり、その吐出圧によって水石鹸2が水石鹸金
具3の吐出口3aから吐出していく。
【0060】さらに、図3に示す吐水状態について説明
する。図3に示す吐水状態では、制御部22により瞬間
的に所定の制御信号を通電する制御によって、三方切替
弁10が所定の回転位置とされてポート10b,10c
間が接続されてポート10aが閉じられるとともに、ソ
レノイドバルブ11が開かれ、それらの状態が保持され
る。この状態では、給水管4内の水は、その給水圧によ
って、ソレノイドバルブ11、ポート10c,10b及
び配管19を介して水栓金具6の吐出口6aから吐出さ
れる。一方、ポート10aが閉じられるので、ダイヤフ
ラム13は吐水状態に切り替えられる直前の状態を保っ
たまま左室15内の水5の圧力と右室14内の水石鹸2
の圧力とが均衡し、水石鹸2は吐出口3aから吐出しな
い。図3は、図1に示す待機状態から吐水状態に切り替
えた様子を示している。
【0061】次に、制御部22の具体的な動作の一例に
ついて、図4に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0062】制御部22は、動作を開始すると、まず、
三方切替弁10及びソレノイドバルブ11に瞬間的に制
御信号を与えて、図1に示す待機状態にセットする(ス
テップS1)。この状態では、前述したように水石鹸2
及び水5は吐出されない。
【0063】次に、制御部22は、吐水センサ6bから
感知信号が得られているか否かを判定する(ステップS
2)。吐水センサ6bから感知信号が得られていなけれ
ば後述するステップS5へ移行し、得られていればステ
ップS3へ移行する。
【0064】ステップS3では、制御部22は、三方切
替弁10及びソレノイドバルブ11に瞬間的に制御信号
を与えて、図3に吐水状態にセットする。これによっ
て、前述したように、水栓金具6の吐出口6aから水5
が吐出される一方、水石鹸2は水石鹸金具3の吐出口3
aから吐出されない。
【0065】その後、制御部22は、吐水センサ6bか
ら感知信号が得られているか否かを判定し(ステップS
4)、吐水センサ6bから感知信号が得られなくなるの
を待つ。吐水センサ6bから感知信号が得られなくなる
と、ステップS5へ移行する。
【0066】ステップS5では、制御部22は、水石鹸
センサ3bから感知信号が得られているか否かを判定す
る。水石鹸センサ3bから感知信号が得られていなけれ
ばステップS1へ戻り、得られていればステップS6へ
移行する。
【0067】ステップS6では、制御部22は、三方切
替弁10及びソレノイドバルブ11に瞬間的に制御信号
を与えて、図2に示す水石鹸吐出状態にセットする。こ
れによって、前述したように、水石鹸金具3の吐出口3
aから水石鹸2が吐出される一方、水5は水栓金具6の
吐出口6aから吐出されない。
【0068】その後、制御部22は、吐水センサ6bか
ら感知信号が得られているか否かを判定する(ステップ
S7)。吐水センサ6bから感知信号が得られていれ
ば、制御部22は、ステップS3と同様に図3に示す吐
水状態にセットし(ステップS10)、次いで、吐水セ
ンサ6bから感知信号が得られているか否かを判定し
(ステップS7)、吐水センサ6bから感知信号が得ら
れなくなるのを待ち、吐水センサ6bから感知信号が得
られなくなるとステップS1へ戻る。
【0069】一方、ステップS7で吐水センサ6bから
感知信号が得られていないと判定されると、制御部22
は、水石鹸センサ3bから感知信号が得られているか否
かを判定し(ステップS8)、得られていなければステ
ップS1へ戻り、得られていればステップS9へ移行す
る。
【0070】ステップS9では、現在継続している水石
鹸吐出状態の継続時間(この時間は制御部22内の図示
しないタイマ等により計測している。)が、水石鹸吐出
可能時間(この時間は、ポンプ機構7の容量により定ま
る。)をオーバーしているか否かを判定する。オーバー
していなければステップS7へ戻り、オーバーしていれ
ばステップS1へ戻る。なお、ステップS9を行わず
に、ステップS8で水石鹸センサ3bから感知信号が得
られていると判定された場合には常にステップS7へ戻
るようにしてもよい。
【0071】以上の動作によって、水石鹸センサ3b及
び吐水センサ6bの感知状態に応じて、水石鹸2の吐出
及び停止並びに水5の吐出及び停止を自動的に適切に行
うことができる。
【0072】以上の説明からわかるように、ポンプ機構
7は、給水管4内の水5の給水圧を受けて当該給水圧に
よる吐出圧を水石鹸2に与えている。そして、本実施の
形態では、給水管4内の水5の給水圧を水石鹸2の吐出
圧に変換し、その吐出圧により水石鹸2を吐出口3aか
ら吐出させていることとなる。
【0073】したがって、本実施の形態によれば、水石
鹸2の吐出のための動力を別系統の給水管4の給水圧か
ら得ていることなる。このため、使用者等は水石鹸2の
吐出圧となるべき力をかける必要がなくなり、しかも、
水石鹸2を吐出させるためにモータポンプやコンプレッ
サを特別に用意する必要がなくなり、消費電力を大幅に
抑えることができる。その結果、本実施の形態では、電
源として電池21を採用することが可能となっており、
それにより、商用電源への配線が不要となるため、当該
装置の設置場所に制約がなくなるとともに、配線工事が
不要となっている。
【0074】ところで、逆止弁8に代えて、自己保持型
ソレノイドバルブ等の開閉弁を用いてもよい。この場
合、この開閉弁は、図1及び図3に示す各状態では開
き、図2に示す状態では閉じればよい。この開閉弁も、
逆止弁8と同様に、右室14からタンク1への水石鹸2
の逆流を阻止する逆流阻止手段を構成することとなる。
【0075】また、逆止弁9に代えて、自己保持型ソレ
ノイドバルブ等の開閉弁を用いてもよい。この場合、こ
の開閉弁は、図1及び図3に示す各状態では閉じ、図2
に示す状態では開けばよい。この開閉弁も、逆止弁9と
同様に、吐出口3aの側から右室14への水石鹸2の逆
流を阻止することとなる。
【0076】[第2の実施の形態]
【0077】次に、本発明の第2の実施の形態による液
体吐出装置について、図5を参照して説明する。
【0078】図5は、本実施の形態による液体吐出装置
を示す概略構成図であり、図1に相当する待機状態を示
している。図5において、図1乃至図3中の要素と同一
又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説
明は省略する。
【0079】本実施の形態が前述した第1の実施の形態
と異なる所は、前記切り替え手段が3つの自己保持型ソ
レノイドバルブ11,31,32で構成されている点の
みである。
【0080】本実施の形態によっても、前述した第1の
実施の形態と同様の利点が得られる。
【0081】[第3の実施の形態]
【0082】次に、本発明の第3の実施の形態による液
体吐出装置について、図6を参照して説明する。
【0083】図6は、本実施の形態による液体吐出装置
の要部を示す図である。図6において、図1乃至図3中
の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、そ
の重複する説明は省略する。
【0084】本実施の形態が前述した第1の実施の形態
と異なる所は、逆止弁8が除去され、代わりに、通気口
1aとタンク1との間に逆止弁33が設けられている点
のみである。逆止弁33は、通気口1aから外気をタン
ク1内に導入するが、タンク1内の空気が外部に流出す
るのを阻止するように、設けられている。この場合であ
っても、逆止弁33によって、右室14からタンク1へ
の水石鹸2の逆流が阻止されることとなる。
【0085】本実施の形態によっても、前述した第1の
実施の形態と同様の利点が得られる。
【0086】[第4の実施の形態]
【0087】次に、本発明の第4の実施の形態による液
体吐出装置について、図7を参照して説明する。
【0088】図7は本実施の形態による液体吐出装置の
要部を示す図であり、図7(a)は図1に相当する待機
状態を示し、図7(b)は図2に示す水石鹸吐出状態を
示し、図7(c)は図3に示す吐水状態を示している。
図7において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応す
る要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0089】本実施の形態が前述した第1の実施の形態
と異なる所は、ポンプ機構7において、ダイヤフラム1
3に代えて、圧力伝達部材として左右の面積が等しいピ
ストン41と、ピストン41を左室15側へ付勢する引
っ張りばね42とが、用いられている点のみである。引
っ張りばね42は、前述したダイヤフラム13の付勢力
F1と同等の付勢力を与えるようになっている。なお、
引っ張りばね42に代えて、圧縮ばね(図示せず)を右
室14に設けてもよい。
【0090】本実施の形態によっても、前述した第1の
実施の形態と同様の利点が得られる。
【0091】[第5の実施の形態]
【0092】次に、本発明の第5の実施の形態による液
体吐出装置について、図8を参照して説明する。
【0093】図8は本実施の形態による液体吐出装置の
要部を示す図であり、図8(a)は図1に相当する待機
状態を示し、図8(b)は図2に示す水石鹸吐出状態を
示し、図8(c)は図3に示す吐水状態を示している。
図8において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応す
る要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0094】本実施の形態が前述した第1の実施の形態
と異なる所は、ポンプ機構7において、ダイヤフラム1
3に代えて、圧力伝達部材として右側部51aの面積が
左側部51bの面積より大きいピストン51が、用いら
れている点のみである。なお、右室14と左室15との
間の中央室52は、通気口53を介して大気に解放され
ている。
【0095】圧力により作用する力は加わる圧力の大き
さと圧力が加わる面積との積になるので、右側部51a
の面積と左側部51bの面積との差によって、前記第1
の実施の形態におけるダイヤフラム13に与えた付勢力
F1や前記第4の実施の形態におけるばね42の付勢力
と同様の効果が得られる。
【0096】本実施の形態によっても、前述した第1の
実施の形態と同様の利点が得られる。
【0097】なお、前記第1の実施の形態に対して種々
の変形を加えて前記第2乃至第5の実施の形態を得た
が、これらの変形は適宜組み合わせてもよいことは、言
うまでもない。
【0098】[第6の実施の形態]
【0099】次に、本発明の第6の実施の形態による液
体吐出装置について、図9及び図10を参照して説明す
る。
【0100】図9及び図10はそれぞれ本実施の形態に
よる液体吐出装置を示す概略構成図であり、図9は図1
に相当する待機状態を示し、図10は図2に示す水石鹸
吐出状態を示している。図9及び図10において、図1
乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号
を付し、その重複する説明は省略する。
【0101】前述した第1の実施の形態による液体吐出
装置は、タンク1内の水石鹸2を吐出口3aから吐出さ
せるのみならず給水管4内の水5も吐出口6aから吐出
させるように構成され水石鹸付き自動水栓装置として構
成されていたのに対し、本実施の形態による液体吐出装
置は、タンク1内の水石鹸2を吐出口3aから吐出させ
るのみであり、給水管4内の水5は実質的に吐出させな
い水石鹸供給装置として構成されている。
【0102】本実施の形態が前述した第1の実施の形態
と異なる所は、以下の点のみである。すなわち、本実施
の形態では、水栓金具6、配管19及び三方切替弁10
が取り除かれ、代わりに、開閉弁の一種である自己保持
型ソレノイドバルブ61と、開閉弁61と自己保持型ソ
レノイドバルブ11と左室15との間を接続するT字状
の配管62と、開閉弁61の一方を開口させる開口配管
63とが、設けられている。
【0103】本実施の形態では、ソレノイドバルブ1
1,61が、左室15の圧力が実質的に解放される第1
の状態(図9に示す待機状態で、図1に示す待機状態に
相当する。)と、給水管4内の水5がその給水圧を保持
したまま左室15に導入される第2の状態(図10に示
す水石鹸吐出状態で、図2に示す水石鹸吐出状態に相当
する。)とを切り替える切り替え手段を構成している。
【0104】図9に示す待機状態では、制御部22の制
御下で、ソレノイドバルブ11が閉じられるとともに、
ソレノイドバルブ61が開かれる。これにより、前述し
た図1に示す待機状態と同じ状態となり、水石鹸金具3
の吐出口3aから水石鹸2は吐出されない。
【0105】図10に示す水石鹸吐出状態では、制御部
22の制御下で、ソレノイドバルブ61が閉じられると
ともに、ソレノイドバルブ11が開かれる。これによ
り、前述した図1に示す待機状態と同じ状態となり、水
石鹸金具3の吐出口3aから水石鹸2が吐出される。
【0106】なお、図10に示す水石鹸吐出状態から図
9に示す待機状態に切り替わった際に、配管62内の水
5が開口配管63から溢れ出ていくこととなる。図面に
は示していないが、本実施の形態では、この溢れた水5
を排水する排水路が設けられている。
【0107】本実施の形態によれば、給水管4内の水5
を所定の吐出口から吐出させることはできないものの、
それ以外の点については前述した第1の実施の形態と同
様の利点が得られる。
【0108】なお、前記第2乃至第5の実施の形態のよ
うに前記第1の実施の形態に対して加えた種々の変形や
それらの適宜の組合せを、前記第6の実施の形態に対し
て加えてもよいことは、言うまでもない。
【0109】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0110】例えば、給水管4内の液体は湯などであっ
てもよいし、タンク1内の液体は消毒液などであっても
よい。
【0111】また、タンク1内の液体は、前記各実施の
形態のようにそのままの状態で吐出口3aから吐出させ
てもよいし、他の状態、例えば、エアーと混合させた状
態で吐出口3aから吐出させるようにしてもよい。例え
ば、タンク1内の液体が水石鹸2である場合には、水石
鹸2をエアーと混合させたいわゆるムース状の石鹸の状
態で吐出口3aから吐出させるようにしてもよい。この
場合、例えば、図1において、エアーボンベを設け、こ
のエアーボンベを自己保持型ソレノイドバルブ等の開閉
弁を介して水石鹸金具3と逆止弁9との間の配管17に
接続し、ボンベからのエアーを開閉する前記開閉弁を、
水石鹸吐出時に制御部22にて開けばよい。また、ポン
プ機構7に相当するエアー用のポンプ機構及び逆止弁9
に相当する逆止弁を、ポンプ機構7及び逆止弁9に対し
て並列的に追加し、エアー用の当該ポンプ機構の右室を
更に別に追加した逆止弁を介して大気に解放しておいて
もよい。この場合、水石鹸吐出時に、ポンプ機構7によ
る水石鹸吐出原理の同様の原理によって給水管4の給水
圧によりエアーが送出されて水石鹸2と混合されること
となる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用者等が力を要することなく、しかも消費電力が小さ
くてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液体吐出装置
の待機状態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による液体吐出装置
の水石鹸吐出状態を示す概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による液体吐出装置
の吐水状態を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による液体吐出装置
の制御部の動作の一例を示す概略フローチャートであ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態による液体吐出装置
を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による液体吐出装置
の要部を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態による液体吐出装置
の要部を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態による液体吐出装置
の要部を示す図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態による液体吐出装置
の待機状態を示す概略構成図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態による液体吐出装
置の水石鹸吐出状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 水石鹸 3 水石鹸金具 3a,6a 吐出口 3b 水石鹸センサ 4 給水管 5 水 6 水栓金具 6b 吐水センサ 7 ポンプ機構 8,9,33 逆止弁 10 三方切替弁 11,31,32,61 自己保持型ソレノイドバルブ 13 ダイヤフラム 14 左室 15 右室 41,51 ピストン 42 ばね

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に収容された第1の液体を所定の
    吐出口から吐出させる液体吐出方法において、前記第1
    の液体の流路とは別の給水路内の第2の液体の給水圧を
    前記第1の液体の吐出圧に変換し、前記吐出圧により前
    記第1の液体を前記吐出口から吐出させることを特徴と
    する液体吐出方法。
  2. 【請求項2】 容器内に収容された第1の液体を所定の
    吐出口から吐出させる液体吐出装置において、前記第1
    の液体の流路とは別の給水路内の第2の液体の給水圧を
    受けて当該給水圧による吐出圧を前記第1の液体に与え
    るポンプ機構を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ機構が、前記第2の液体の給
    水圧を一方側から受けて前記給水圧を他方側の前記第1
    の液体に伝達するピストン又はダイヤフラムを有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  4. 【請求項4】 容器内に収容された第1の液体を所定の
    吐出口から吐出させる液体吐出装置において、 前記容器及び前記吐出口にそれぞれ接続された第1の室
    と、第2の室と、前記第1の室の圧力及び前記第2の室
    の圧力をそれぞれ両側から受けるとともに両側方向に変
    位可能な圧力伝達部材と、を有するポンプ機構と、 前記第1の室から前記容器への前記第1の液体の逆流を
    阻止する逆流阻止手段と、 前記第2の室の圧力が実質的に解放される第1の状態
    と、前記給水路内の前記第2の液体がその給水圧を保持
    したまま前記第2の室に導入される第2の状態と、を切
    り替える切り替え手段と、 を備え、 前記圧力伝達部材が前記第1の状態の時には前記第2の
    室の側へ変位するとともに前記第2の状態の時には前記
    第1の室の側へ変位するように、設定されたことを特徴
    とする液体吐出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の室と前記第2の室が同圧であ
    る場合に前記圧力伝達部材が前記第2の室の側へ変位す
    るように、前記圧力伝達部材に付勢力が与えられたこと
    を特徴とする請求項4記載の液体吐出装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力伝達部材がピストン又はダイヤ
    フラムであることを特徴とする請求項4又は5記載の液
    体吐出装置。
  7. 【請求項7】 前記吐出口と前記第1の室との間に、前
    記吐出口の側から前記第1の室への前記第1の液体の逆
    流を阻止する逆止弁又は開閉弁が設けられたことを特徴
    とする請求項4乃至6のいずれかに記載の液体吐出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記吐出口の付近に人の手が差し出され
    ていることを感知するセンサと、該センサからの感知信
    号に応答して前記切り替え手段を制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載
    の液体吐出装置。
  9. 【請求項9】 前記切り替え手段、前記制御手段及び前
    記センサが、電池から給電を受けて作動することを特徴
    とする請求項8記載の液体吐出装置。
  10. 【請求項10】 容器内に収容された第1の液体を第1
    の吐出口から吐出させるとともに給水路内の第2の液体
    を第2の吐出口から吐出させる液体吐出装置において、 前記容器及び前記第1の吐出口にそれぞれ接続された第
    1の室と、第2の室と、前記第1の室の圧力及び前記第
    2の室の圧力をそれぞれ両側から受けるとともに両側方
    向に変位可能な圧力伝達部材と、を有するポンプ機構
    と、 前記第1の室から前記容器への前記第1の液体の逆流を
    阻止する逆流阻止手段と、 前記第2の室が前記第2の吐出口に対して連通するとと
    もに前記給水路の上流側が前記第2の吐出口及び前記第
    2の室に対して遮断される第1の状態と、前記給水路の
    上流側が前記第2の室に対して連通するとともに前記第
    2の吐出口が前記給水路の上流側及び前記第2の室に対
    して遮断される第2の状態と、前記給水路の上流側が前
    記第2の吐出口に対して連通するとともに前記第2の室
    が前記給水路の上流側及び前記第2の吐出口に対して遮
    断される第3の状態とを切り替える切り替え手段と、 を備え、 前記圧力伝達部材が前記第1の状態の時には前記第2の
    室の側へ変位するとともに前記第2の状態の時には前記
    第1の室の側へ変位するように、設定されたことを特徴
    とする液体吐出装置。
  11. 【請求項11】 前記圧力伝達部材がピストン又はダイ
    ヤフラムであることを特徴とする請求項10記載の液体
    吐出装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の吐出口と前記第1の室との
    間に、前記第1の吐出口の側から前記第1の室への前記
    第1の液体の逆流を阻止する逆止弁又は開閉弁が設けら
    れたことを特徴とする請求項10又は11記載の液体吐
    出装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の吐出口の付近に人の手が差
    し出されていることを感知する第1のセンサと、前記第
    2の吐出口の付近に人の手が差し出されていることを感
    知する第2のセンサと、前記第1及び第2のセンサから
    の感知信号に応答して、前記切り替え手段を制御する制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項10乃至12の
    いずれかに記載の液体吐出装置。
  14. 【請求項14】 前記切り替え手段、前記制御手段並び
    に前記第1及び第2のセンサが、電池から給電を受けて
    作動することを特徴とする請求項13記載の液体吐出装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1の液体が水石鹸又は消毒液で
    あり、前記第2の液体が水又は湯であることを特徴とす
    る請求項2乃至14のいずれかに記載の液体吐出装置。
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