JP2002021155A - 人体洗浄装置 - Google Patents

人体洗浄装置

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JP2002021155A
JP2002021155A JP2000210755A JP2000210755A JP2002021155A JP 2002021155 A JP2002021155 A JP 2002021155A JP 2000210755 A JP2000210755 A JP 2000210755A JP 2000210755 A JP2000210755 A JP 2000210755A JP 2002021155 A JP2002021155 A JP 2002021155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばシャワーや温水洗浄便座等
の特に人体の洗浄を行う人体洗浄装置において、節水
性、省エネ性を向上させるとともに、快適で洗浄力に優
れた人体洗浄装置を提供することを技術課題とするもの
である。 【解決手段】 瞬間型の熱交換器30を備えた人体洗浄
装置において、エアポンプ57から強制的に空気を混入
し、噴出する洗浄水の洗浄力、洗浄強さを満足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えばシャワーや
温水洗浄便座等の特に人体の洗浄を行う人体洗浄装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の人体洗浄装置としては、
例えば、特開平5−33377号公報に記載されるよう
なものがあった。図9は洗浄水の供給系を示す概略図で
ある。図9において、1はポンプで、ポンプ1の上流側
には給水配管2が接続され、下流側には空気混入部3が
接続されている。空気混入部3にはコンプレッサー5が
接続されており、内部にセラミックを素材とした円筒状
の吸引ヘッド4が設けてある。また、空気混入部3の下
流側には熱交換器6およびノズル装置7が設けてある。
この構成により、給水配管から供給された洗浄水はポン
プ1によって加圧され空気混入部3へと至る。空気混入
部3ではコンプレッサー5から供給された空気が、吸引
ヘッド4により微細化されて洗浄水中に流入する。さら
に空気混入部3を経た洗浄水は熱交換器6へと至り、こ
こで適温にまで加熱された後、ノズル装置7より噴出さ
れる。このことにより、ノズル装置7から噴出される洗
浄水は気泡を含み、やわらかな体感が得られるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、空気の混入を熱交換器よりもさらに上流で
行っており、また吸引ヘッドを介して微細化された空気
が洗浄水中に混入されるため、洗浄水中には混入当初細
かな気泡が含まれるが、その一部は流路内において複数
の気泡が一体となり、また流路の様々な凹凸により再度
微細化されたりという現象を繰り返し、結果的に径の大
きな気泡や微細な気泡が洗浄水中に不規則に入り乱れて
ノズル装置7に至る。その結果、噴流はしぶき状の不規
則な断続流としてノズル装置7から噴出され、洗浄音や
使用者の体感において不快なものとなる。また、大きな
径の気泡は体積の圧縮率も高いため、噴出時に一気に膨
張し、洗浄水を広い範囲に拡散させてしまい、噴流のも
つ運動エネルギーが広範囲に分散されてしまうため、ロ
スが大きく、また使用者にとって不快な洗浄水の飛び散
りにもつながる。また、仮に微細なままノズル装置7ま
でたどり着いたとしても、そこから噴出される噴流は、
微細な気泡を含んだやわらかな連続流となってしまい、
洗浄水量を多くすれば非常に体感に優れた噴流が得られ
るが、気泡を含まない噴流と比較して洗浄水量を低減す
るといった効果は得られない。
【0004】そのため、大量の気泡を混入することによ
る節水効果はもとより、節電のために瞬間型の熱交換器
を採用すると、特に水温の低下する厳寒期にはその沸か
し上げ能力の不足が生じることで洗浄水量が不足し、洗
浄力、洗浄水の体感強さに不満がでるなどの不具合点が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、加熱手段から供給される洗浄水を噴出流路
から各々独立した略球状の水塊として連続的に噴出せし
める水塊噴出手段を備えた構成としたものである。
【0006】上記発明によれば、同一流量における連続
流の場合と比較して使用者の体感する洗浄強さおよび汚
れに対する洗浄力が大幅に向上するため、使用する水量
を大幅に低減しても洗浄体感および洗浄力に優れた洗浄
が実現可能で、大きな節水効果が得られる。また、これ
に付随して瞬間型の熱交換器でも沸き上げ可能な水量で
の洗浄が成立し、その結果、装置の大幅な省エネが実現
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる人体洗
浄装置は、水源から供給される洗浄水の流量調節を行う
流量調節手段と、前記洗浄水を加熱する加熱手段と、温
水管を介して前記加熱手段と接続される洗浄水噴出手段
と、前記洗浄水噴出手段に設けた内部流路および噴出流
路と、前記加熱手段から供給される洗浄水を前記噴出流
路から各々独立した略球状の水塊として連続的に噴出せ
しめる水塊噴出手段と、制御器を有する構成としたもの
である。
【0008】そして、水塊噴出手段が、洗浄水を連続流
ではなく、独立した略球状の水塊の状態にするとともに
連続して噴出するので、洗浄噴流が人体に与える刺激感
が増し、快適な人体洗浄が実現できる。
【0009】本発明の請求項2にかかる人体洗浄装置
は、請求項1に記載の人体洗浄装置の構成に加え、水塊
噴出手段は、噴出する水塊の流速を同一流量の洗浄水が
連続流として噴出される際の流速よりも速める構成とし
たものである。
【0010】そして水塊噴出手段が噴出する水塊の流速
を速めるので、洗浄噴流が人体に与える刺激感や洗浄強
さがさらに増すとともに、噴流の運動エネルギーの増大
とともに、洗浄力も向上するので、少量の洗浄水でも十
分な体感強さ、洗浄力が得られ、節水性に優れた人体洗
浄装置が実現できる。
【0011】本発明の請求項3にかかる人体洗浄装置
は、請求項1または2に記載の人体洗浄装置の構成にお
いて、制御器は、流量調節手段によって調節される洗浄
流量に応じて水塊噴出手段を制御し、単位時間あたりに
噴出する水塊の数もしくは水塊の大きさを可変する構成
としたものである。
【0012】そして、水塊噴出手段が単位時間あたりに
噴出する水塊の数もしくは水塊の大きさを可変すること
で、当然のことながら人体の感じる体感強さを可変する
ことが可能となり、使用者の好みにあった強さの洗浄が
実現できる。
【0013】本発明の請求項4にかかる人体洗浄装置
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の人体洗浄装置
の構成に加え、水塊噴出手段は、気体混入部において洗
浄水中に気体を強制的に混入可能であるとともに、少な
くとも噴出流路内における気液の混合状態が均一なスラ
グ流を形成可能な気体供給手段としたものである。
【0014】そして、気体供給手段が噴出流路内におけ
る気液の混合状態を均一なスラグ流とするので、噴出流
路内では洗浄水中に栓状の大気泡(以下気栓と記す)が
形成され、この洗浄水と気栓が交互に流れるといった様
相を呈する。そのため、当然のことながら噴出流路から
は水塊と気栓が交互に噴出され、噴出される水塊は表面
張力の作用により個々が独立した略球状の水塊となり、
噴流の刺激感、洗浄力が向上する。また、洗浄水中に気
体を強制的に混入すると、流路を流れる流体の体積が増
大し、それに伴い流速を増大させることができるととも
に、流路内において圧縮されていた気栓は噴出直後、大
気開放状態となることで一気に膨張し、水塊を進行方向
に加速するという作用を有するため、体感および洗浄
力、節水性に優れた人体洗浄装置が実現できる。
【0015】本発明の請求項5にかかる人体洗浄装置
は、請求項4に記載の人体洗浄装置の構成に加え、気体
供給手段は、気体の供給圧力に周期的かつ少なくとも微
少な脈動を与えることが可能なエアポンプとしたもので
ある。
【0016】そして、気体供給手段が気体を強制的に混
入する際にその供給圧力を周期的に脈動させるので、洗
浄水中に含まれる気栓の形成周期が一定になり、結果と
して噴出流路から噴出される水塊の大きさを均一にでき
るとともに、水塊噴出の周期もほぼ一定になるため、使
用者の感じる体感を大きく向上できる。
【0017】本発明の請求項6にかかる人体洗浄装置
は、請求項5に記載の人体洗浄装置の構成に加え、制御
器は、流量調節手段によって調節される洗浄流量に応じ
て気体供給手段を制御し、気体の供給圧力の脈動周期お
よび混入する気体の量を可変する構成としたものであ
る。
【0018】そして、気体供給手段が混入する気体の脈
動周期および量を可変することで、単位時間あたりに噴
出される水塊の数を可変できるとともに、洗浄水と気体
の混入バランスを常に最適にすることが可能となり、ま
た、体感上の強さを可変することが可能となるため、使
用者の好みに応じた快適な洗浄が実現できる。
【0019】本発明の請求項7にかかる人体洗浄装置
は、請求項4〜6のいずれか1項に記載の人体洗浄装置
の構成に加え、気体供給手段から供給される気体の流量
Qgと洗浄水流量Qwの関係は0.8≦(Qg/Qw)
≦1.3とし、望ましくは(Qg/Qw)≒1.2とし
たものである。
【0020】そして、気体供給手段が強制的に混入する
気体の流量を洗浄水流量とほぼ等量に調節するので、流
路内において洗浄水と気栓をほぼ同体積ずつ交互に流す
ことができ、スラグ流の均一性が常に保たれるととも
に、噴出される水塊も均一になり、洗浄時の快適性が増
す。また、このスラグ流の均一化を図る際、気体は圧縮
性を有するため、水の約1.2倍程度の混入量としてお
くことで、さらに均一性を保つことができるが、1.3
倍を越えると、流路の圧力損失が増大することに相まっ
て気栓の圧縮率が極度に高くなるため、噴出時の気栓の
膨張が激しさを増し、水塊を破壊してしまいかねない。
【0021】本発明の請求項8にかかる人体洗浄装置
は、請求項4〜7のいずれか1項に記載の人体洗浄装置
の構成に加え、気体供給手段が接続される気体混入部の
下流側において、温水管から内部流路および噴出流路に
至る流路断面形状を略円形に構成するとともに、前記温
水管から前記内部流路に至る流路断面積をほぼ一定もし
くは徐変する構成としたものである。
【0022】そして、流路断面が略円形であるので、流
路内面における表面張力が効果的に作用し、洗浄水と気
体が流路内で各々独立した状態になりやすく、また流路
断面積をほぼ一定もしくは徐変する構成とすることで、
流路内の流れが非常に円滑なものとなり、独立した気体
の固まりが渦の発生等によって細かく分断されることが
回避できるため、より一様なスラグ流を噴出することが
可能となり、結果として均一な略球状の水塊となった洗
浄水を噴出することが可能となり、使用時の快適性が向
上する。
【0023】本発明の請求項9にかかる人体洗浄装置
は、請求項4〜8のいずれか1項に記載の人体洗浄装置
の構成に加え、噴出流路を略円筒形状に構成するととも
に、温水管から内部流路および前記噴出流路に至る流路
において、前記噴出流路の断面積を最も小さく構成し、
前記内部流路と前記噴出流路の接合部分の流路断面積を
徐変する徐変部分を備えて構成するものである。
【0024】そして、噴出流路を深さ方向に所定の距離
を有した略円筒形状に構成したので、流路内を流れてき
た洗浄水が噴出後、より略球状に形成されやすくなり、
また、内部流路と噴出流路の接合部分に断面積を徐変す
る徐変部分を設けたので、断面積の大きい内部流路から
小さい噴出流路へスラグ流が流れ込む際にも渦の発生等
による気栓の分断を防止でき、均一な略球状の水塊を噴
出することが可能となる。
【0025】本発明の請求項10にかかる人体洗浄装置
は、請求項9に記載の人体洗浄装置の構成に加え、内部
流路の流路断面積を上流側と下流側で異ならせるととと
もに、前記流路断面積の関係を上流側>下流側としたも
のである。
【0026】そして、内部流路の流路断面積を上流から
下流に向けて小さくする構成としたので、流路全体の無
駄な圧力損失上昇を防止しつつも、流路内の上流から下
流にかけての急激な圧力低下による気栓の成長を防止で
き、より一様なスラグ流を形成できる。
【0027】本発明の請求項11にかかる人体洗浄装置
は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の人体洗浄装
置の構成に加え、加熱手段を水源から供給される洗浄水
を必要時にのみ連続して昇温可能な瞬間型としたもので
ある。
【0028】そして、加熱手段を瞬間型としたので、温
水を保温貯溜する方式に比べ、待機電力のロスがなくな
り大幅な省エネがはかれるとともに、連続使用時や快適
な洗浄を長時間使いたいという使用者の場合にも湯切れ
の心配がなく、使い勝手のよい人体洗浄装置が実現でき
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜図8
を参照しながら説明する。
【0030】図1は本発明の実施例における人体洗浄装
置の概観を示すものである。図1において、人体洗浄装
置としての温水洗浄便座は便器8上に設置され、温水洗
浄便座本体9、便蓋10、使用者が座るための便座11
等から構成されており、また水道から洗浄水の供給を受
けるための給水配管(図示せず)および壁面のコンセン
トから電源供給を受けるための電気ケーブル12が備え
てある。また、温水洗浄便座内部には使用者が肛門の洗
浄を行うためのおしり洗浄機能、小用後の女性局部を洗
浄するビデ洗浄機能、洗浄後の人体局部を乾燥するため
の乾燥機能、寒冷時にトイレ空間を暖房する部屋暖房機
能等を備えており、各々の操作は壁面に取り付けたリモ
ートコントローラ13(以下、リモコンと略す)によっ
てなされる。また、便座11には使用者の存在を検知す
る検知手段としての着座スイッチ14が備えてある。な
お、この着座スイッチ14は、本実施例では便座の下向
きの変位を検知する機械的なスイッチを便座のヒンジ部
に設け、使用者が便座に座って装置を使用としている状
態もしくは便座から立ち上がり、装置の使用を終了した
ことを検知可能な構成としたが、方式としては便座の静
電容量を検知する方式や、さらには赤外線や超音波等を
用いて使用者の便座への着座を検知する、もしくはトイ
レルームに入室、退室したことを検知する方式、さらに
は例えばトイレの照明に連動して使用者の存在を検知す
る方式等でも検知手段としての応用が可能である。
【0031】次に図2はリモコン13の概観を示すもの
である。図2においてリモコン13には使用者が洗浄の
開始を入力可能なおしりスイッチ15、第2のおしりス
イッチ16、女性が小用後や生理時に主に用いるビデス
イッチ17、洗浄の停止を入力する停止スイッチ18、
さらには乾燥機能や脱臭機能の入り切りを行う乾燥スイ
ッチ19や脱臭スイッチ20、また、それぞれの機能の
レベルあわせを行うためのレベルスイッチ21等を設け
てある。そして使用者が行う操作信号は赤外線信号によ
って温水洗浄便座本体へと送られ、無線で本体の操作が
可能な構成となっている。
【0032】図3は本実施例における人体洗浄装置の水
回路を表すブロック図である。図3において、まず、水
源である水道配管22からの分岐流れを温水洗浄便座本
体9内へと接続する接続管23は、給水管24に接続さ
れる。この給水管24には流量調節手段としての電磁弁
25および減圧弁26、圧力過昇による水回路の破損を
防止するリリーフ弁27等の様々な機能部品が設けてあ
り、さらに入水温度を検知する入水サーミスタ28およ
び洗浄水の流量を計測する流量センサー29を経て、加
熱手段としての熱交換器30へと接続される。
【0033】熱交換器30は板状のセラミックヒータ3
1とその両面に設けた蛇行する加熱流路32から構成さ
れており、熱交入口33に供給された常温の洗浄水は、
この蛇行する加熱流路32を流れながらセラミックヒー
タ31から熱を受け取り、熱交出口34に至るまでの間
に適温に加熱される仕組みである。そのため、必要に応
じて適温の温水を供給可能で、使用時に備えて温水を保
温貯溜しておく必要性がないため、非常に省エネ性に優
れ、また連続して加熱可能であるため、長時間の使用や
複数の使用者による連続使用の際にも湯切れの心配がな
く、非常に使い勝手のよい温水供給手段となっている。
【0034】なお本実施例においては、ヒータは熱密度
に優れた板状のセラミックヒータを用いたが、シーズヒ
ータやマイカヒータ、さらには燃焼の熱を利用するなど
様々な応用が考えられることは言うまでもない。また、
熱交出口34の近傍には温水サーミスタ35が設けてあ
り、熱交換器30によって加熱された洗浄水の温度を検
出する。
【0035】熱交換器30の下流には温水管36を介し
て流路切換弁37が接続されており、この流路切換弁3
7は先述の温水管36が接続される入口流路38と第1
出口流路39、第2出口流路40、第3出口流路41が
モータ42によって選択的に連通される構成となってい
る。なお、本実施例で用いた流路切換弁37は入口流路
38と第1出口流路39、第2出口流路40、第3出口
流路41の連通面積を可変することで水路の切換に加
え、選択された流路に流れる洗浄水の流量も可変可能な
流量調節手段としての役割も果たす。
【0036】この流路切換弁37の下流側においては、
第1出口流路39に温水管の一部をなすおしりホース4
3および洗浄水噴出手段としてのおしりノズル44が、
第2出口流路40に同じく温水管の一部をなすビデホー
ス45および洗浄水噴出手段としてのビデノズル46
が、第3出口流路41にクリーニングホース47および
クリーニングノズル48が各々接続されている。また、
おしりノズル44の先端部には噴出流路としてのおしり
噴出流路49が、ビデノズル46の先端部には同じく噴
出流路としてのビデ噴出流路50が備えてある。なお、
おしり噴出流路49およびビデ噴出流路50は、使用時
に人体の被洗浄部、つまり肛門もしくは女性の局部に向
けて洗浄水を噴出する構成となっているが、クリーニン
グノズル48は便器ボウル表面に水を散布する構成とな
っており、人体にはそこから噴出される洗浄水がかから
ないよう位置および向きが決められている。また、おし
りノズル44およびビデノズル46には各々下面にラッ
ク(図示せず)が形成してあり、ノズル駆動モータ51
に設けたピニオンギアと噛み合うことで待機時と使用時
の噴出流路位置の可変が可能な構成となっている。さら
におしりノズル44およびビデノズル46が待機状態
(収納状態)にある時にはおしり噴出流路49およびビ
デ噴出流路50はカバー(図示せず)が覆い被さる構成
となっており、待機状態では仮に洗浄水が噴出しても、
人体にかかることはない。
【0037】また、同じく流路切換弁37の下流側にお
いては、おしりホース43上に設けた第1の気体混入部
52に第1のエアホース54が、ビデホース45上に設
けた第2の気体混入部53に第2のエアホース55が接
続されている。これらの第1、第2のエアホース54、
55はソレノイド式の三方弁であるエア切換弁56に接
続され、さらにこのエア切換弁56上流側には気体供給
手段としてのエアポンプ57がエアホース58を介して
接続してある。このエアポンプ57から供給される気体
はエア切換弁56によって流路が決定された後、おしり
ホース43もしくはビデホース45へと供給され、そこ
を流れる温水中に強制的に混入されるが、その途中には
気体の供給方向に圧力がかかった場合にのみ開成する逆
止弁59を設けてある。また、第1のエアホース54、
第2のエアホース55およびエアホース58は、おしり
ホース43およびビデホース45と比較して細い管径と
してある。具体的には、気体流路系は内径2mm外径4
mm、水路系は内径3mm外径6mmであるが、これは
水に比べ気体の圧力損失が格段に低いことに起因するも
ので、気体流路系に細いホースを用いることで省スペー
ス化が図れる。さらにはここで気体は圧縮流体であるた
め、ホースの管径が太く内部の体積が大きいと、洗浄水
が一気に逆流した場合等には、逆止弁59のような構成
を設けていても、水の侵入により信頼性が低下する等の
課題があり、この防止にも効果的である。
【0038】なお、本実施例では、気体流路切換の信頼
性を向上させるため、エア切換弁56はソレノイド式の
電磁三方弁を用いているが、水圧を利用して流路を切り
換えるいわゆるシャトル弁のような構成も容易に考えら
れる。さらにまた、逆止弁59はゴム製のいわゆるダッ
クビルと呼ばれる部材を用い、万が一、エアポンプ57
の不具合やおしりホース43もしくはビデホース45に
おける圧力の過昇等が生じた場合にも、エア切換弁56
もしくはエアポンプ57に洗浄水が流入することを防止
し、その信頼性を向上させている。しかしながら、逆止
の機能を有するものであれば、アンブレラ弁やスプリン
グを用いた一般的な逆止弁でも応用が可能である。
【0039】次に図4〜6を用いて流路切換弁37につ
いて詳述する。流路切換弁37はハウジング60とハウ
ジング60内に回転可能に挿入された弁体61および弁
体61を回転駆動するモータ42によって構成される。
まず、ハウジング60には入口流路38、第1出口流路
39、第2出口流路40、第3出口流路41が構成して
あり、第1出口流路39と第2出口流路40は断面A−
Aにて対向して位置するとともに、第3出口流路41は
断面B−Bに示すとおり、前記2つの出口流路とは異な
る断面位置に設けてある。次に弁体61であるが、ハウ
ジング60に挿入した際に入口流路38に常時連通する
形で弁内部流路62が設けてあり、また、この内部流路
62から分岐して第1の弁体出口63、第2の弁体出口
64が構成されている。この第1の弁体出口63はハウ
ジング60の第1出口流路39および第2出口流路40
に、また第2の弁体出口64はハウジング60の第3出
口流路41に対応して位置が決められており、弁体61
の回転角度によって、入口流路38と第1出口流路3
9、第2出口流路40、第3出口流路41の連通度合い
を可変できる構成となっている。なお、それぞれの流路
に対して内部リークの防止、もしくは外部漏れを防止す
るためにシール部材としてOリング65を備えてある
が、これはモータの負荷を軽減するためにはXリングや
Vパッキンなどの特殊Oリングを用いると効果的であ
る。さらにモータ42であるが、ここではオープン制御
でも精度よく位置決めのできる減速ギア内蔵型のステッ
ピングモータを採用し、その出力軸を弁体61に挿入す
る形で取り付けてある。なお、モータ42の原点位置は
ストッパ66を弁体61に設け、ステッピングモータ特
有の脱調動作を利用して位置決めを行う。本実施例では
モータ42としてステッピングモータを採用したが、位
置決めの精度さえ確保できれば、ブラシタイプの汎用D
Cモータ等の利用も可能であるし、回転型のソレノイド
等、様々なアクチュエータの応用が考えられることは言
うまでもない。さらにまた、本実施例では回転型の流路
切換弁を用いたが、直動型やダイヤフラムを用いたも
の、さらには円盤タイプの弁体で複数流路の切換えを行
うものなども容易に応用可能である。
【0040】また、制御器67は入水サーミスタ28、
流量センサー29、温水サーミスタ35、さらにはトイ
レルームの温度を検知する気温検知手段である気温サー
ミスタ68等からの信号を取込み、また内部に備えた計
時回路69等を用いて様々な演算を行い、電磁弁25、
セラミックヒータ31、流路切換弁37、エアポンプ5
7、ノズル駆動モータ51等を電気的な信号によって制
御する。さらに、制御器67はリモコン13と赤外線を
利用して信号のやり取りを行っており、使用者からの指
示はリモコン13に設けた複数の入力スイッチによって
なされる。
【0041】次に図7を用いて洗浄水噴出手段の一つで
あるおしりノズル44について詳述する。図7はおしり
ノズル44の断面図を示すものである。おしりノズル4
4は内部に内部流路70を形成してあり、内部流路70
の一端はおしりホース43が接続される接続部71に連
通する構成としてある。また、反対側の一端は内部流路
70が洗浄噴流の進行方向が適切となるよう大きく湾曲
し、おしり噴出流路49へと接続される。なお、ここで
取り上げる流路は全て円形断面をしており、内部流路7
0の大きく湾曲しているも例外ではない。また、図8に
示すφA、φB、φC、φDの関係はφA≧φB>φC
>φDで滑らかに接合し、図示していないがおしりホー
ス43の内径は接続部71の内径φAと同等に構成して
ある。さらにまた、おしり噴出流路49と内部流路70
の接合部には、流路の急拡大や急縮小によって生じる渦
の発生を最低限に押さえる目的で、その断面積が徐々に
変化する徐変部分72を設けてある。
【0042】次に図8を用いて水塊噴出手段であり気体
供給手段でもあるエアポンプ57について説明する。図
9はエアポンプ57の断面構成図を示すものである。こ
こで用いたエアポンプ57は一般的にローリング式とよ
ばれるもので、駆動手段としてポンプモータ73を備
え、このポンプモータ73の回転運動を、傾斜ピン74
を用いた一種のクランク機構によって往復運動に変換
し、ゴム製のダイヤフラム75、76を交互に押すこと
で空気を圧送する構成としている。なお、図示していな
いが、当然のことながらポンプであるので吸引口、吐出
口には逆止弁が構成されており、気体は一定方向に送り
出される。
【0043】以上のように構成された人体洗浄装置につ
いて、以下その作用、動作を説明する。まず、使用者が
トイレに入室し、便座11に座ると、着座スイッチ14
によって使用者の存在が検知される。この検知信号に基
づいて制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管3
6とクリーニングホース47を連通せしめた後、電磁弁
25を開成し、流量センサー29からの信号により流水
が確認されると即座にセラミックヒータ31への通電を
開始する。ここで給水管24から供給される洗浄水は温
水となってクリーニングノズル48から噴出されるが、
その際、制御器67は温水サーミスタ35の温度信号と
内部に設けた計時回路69によってカウントされる時間
によって演算を行い、周囲の温度環境を推定する。そし
てこの推定した値に準じて制御器67はクリーニングノ
ズル48からの放水の時間を決定する。つまり、温水サ
ーミスタ35から得られる温水の温度信号が所定値にな
るまでにかかる時間を計時し、所要時間が長ければ給水
温、雰囲気温度ともに低いと判断し、長めに加熱放水を
行う。逆に所要時間が短ければ短時間で加熱放水を終了
する。これは冷え切った流路を加熱するための動作であ
り、特に厳寒期には洗浄水の噴出を早めるために非常に
有効である。また、便器に大便が付着することを防止す
る意味においても、使用者が用便をする前に便器表面を
ぬらす行為は非常に効果的である。
【0044】次に、使用者が用便後、リモコン13に設
けたおしりスイッチ15を押すと、制御器67は流路切
換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース4
7を連通せしめた後、電磁弁25を開成し、流量センサ
ー29からの信号により流水が確認されるとともにセラ
ミックヒータ31への通電を開始する。その後、ノズル
駆動モータ51を駆動し、おしりノズル44を待機位置
から使用位置へと突出させる。そして、熱交換器30で
加熱される洗浄水の温度が所定値1(約36℃)に達し
たことが温水サーミスタ35からの信号で検知される
と、流路切換弁37を駆動し、温水管36とおしりホー
ス43を連通せしめる。この状態で温水はおしり噴出流
路49から噴出され、人体被洗浄部の洗浄を開始する。
ここでさらに、洗浄水の温度が所定値2(38℃)に達
すると、エア切替弁56はエアポンプ57とおしりホー
ス43の流路を開成し、またエアポンプ57は空気の供
給を開始する。空気の供給が始まると、逆止弁59を通
過して洗浄水とほぼ等量の空気が供給されるため、おし
り噴出流路49からは空気が混入された洗浄水が勢いよ
く噴出され、体感、洗浄力ともに好適な洗浄が行われ
る。
【0045】このとき噴出される洗浄水は、概略球状の
水塊となっており、この球状の水塊が繋がることなく独
立した状態で連射される。これは、流路内を気体と液体
が混合して、つまり気液二相流として流れる場合、気体
の混合比率が高くなるに従い、小気泡を含んだ気泡流、
大気泡が栓状に流れるスラグ流、噴霧状態の噴霧流、中
央が気相で壁面が液相となる環状流といった様相変化を
呈するが、一般的に温水洗浄便座のような人体洗浄装置
で用いられる流路径(約φ2〜4mm程度)の場合、液
相と気相の比率をほぼ同等とすることで、流路内の流れ
が上記スラグ流の様相を呈することに起因する。流路内
においてスラグ流の様相を呈する流れは、気相と液相が
ほぼ独立して交互に流れており、その流れを乱すことな
く、つまり洗浄水中に存在する気栓を分断することなく
噴出させれば、洗浄水の塊と気栓が交互に噴出し、結果
として洗浄水が独立した水塊の状態で連射されることに
なる。ここで、噴出した水塊は表面張力の作用で概略球
状となり、また、流路内において圧縮されていた気栓が
一気に膨張することで、水塊はその進行方向に大きく加
速される。これらの事象はいくつかの実験において確認
済みであり、気体流量Qgと洗浄水流量Qwの関係を
0.8≦(Qg/Qw)≦1.3とすることで流路内の
流れをスラグ流とすることができ、結果として洗浄水を
水塊状態で噴出させることが可能となる。なお、気体は
圧縮性の性質を有していることから、流路内において均
一なスラグ流を形成するには混入気体の流量を洗浄水量
よりも多めに設定することが望ましいが、洗浄水量の
1.3倍を越える量の気体を混入すると、スラグ流から
噴霧流へと流れの様相が変化する臨界点に近づくととも
に、気栓の膨張エネルギーが大きすぎて噴出された水塊
を破壊することにもつながるため、気体の混入比率は上
記範囲内に収めることが望ましい。実験による結果では
流路径がφ2〜4mmの場合、(Qg/Qw)≒1.2
において、最も安定したスラグ流を得られることが確認
できた。
【0046】また、スラグ流は表面張力が作用して気相
と液相が分離していることから、流路の断面形状は円形
状が最適であり、内部流路70、おしり噴出流路49は
もとより徐変部分72、接続部71等、全ての流路の断
面形状を円形状とすることで、均一なスラグ流の形成が
なされる。しかしながら、一旦、均一なスラグ流が形成
されても、流路に凹凸や急拡大部、急縮小部等の流れに
渦を生じさせる箇所が存在すると、気栓が分断され、流
れの中に小気泡が混在してしまうことから、先述の通
り、図7に示すφA、φB、φC、φDの関係はφA≧
φB>φC>φDとして滑らかに接合するとともに、お
しりホース43の内径も接続部71の内径φAとほぼ同
等に構成してある。また、内部流路70とおしり噴出流
路49の接合部には徐変部分72を設け、気栓の分断を
最小限に抑えている。このような構成にすることで、均
一なスラグ流が乱れることなくおしり噴出流路49へと
至るため、噴出される水塊の独立性、均一性が増し、快
適な噴流を得ることが可能となる。また、φB>φCと
することで、流路内の上流から下流にかけての急激な圧
力低下による気栓の成長が防止できるとともに、流路内
の不要な圧力損失の上昇を防止できるという効果も得ら
れる。
【0047】さらにまた、エアポンプ57はその構成に
より、供給される気体の圧力が微少ではあるが脈動して
おり、この脈動に同期して気体が混入され、スラグ流の
気栓部分が形成される。気体が一定圧力で洗浄水の流れ
の中に混入される場合には、流路内の気体混入部におい
て気泡が次第に成長し、最終的にもぎ取られるような挙
動で気栓が形成されるが、これは洗浄水の流れの乱れに
依存する部分が多く、気栓の形成される周期は一定とは
言い難い。これに対して、本実施例における人体洗浄装
置の構成では、エアポンプ57からの気体の供給圧力が
ポンプモータ73の回転数に連動して脈動することで、
気栓の形成が非常に周期的なものとなり、より均一なス
ラグ流の形成が実現できる。また、ポンプモータ73の
回転数を可変する際にも、脈動の周期が連動して変化す
るため、常に最適な気栓の形成タイミングが得られる。
【0048】本実施例では、流路切換弁37の下流側に
第1の気体混入部52、第2の気体混入部53を設け、
空気が混入されたあとの気液二相流が流路切換弁37の
内部を通過しない構成としてある。これは、気液二相流
が管路を流れる際にその圧力損失が非常に大きくなるこ
とに対する解決策であり、無駄な圧力損失上昇による機
器の複雑化、大型化を防止するものである。また、流路
切換弁37は内部の流路が複雑な構成をしているため、
均一なスラグ流が流れ込んでも、内部で気栓の分断が生
じ、スラグ流の均一さが損なわれることも防止してい
る。
【0049】なお、洗浄水の噴出中も制御器67は、リ
モコン13で入力される信号や、入水サーミスタ28、
流量センサー29、温水サーミスタ35等の信号を常に
監視し、セラミックヒータ31への通電量や流路切換弁
37の開度、さらにはエアポンプ57に備えたポンプモ
ータ73の回転数等を制御している。例えば、使用者が
レベルスイッチ21を操作し、洗浄の強さレベルを上げ
た場合、制御器67は流量センサー29の信号を見なが
ら、洗浄水の流量が所定量になるよう流路切換弁37の
開度を大きくしていくが、それと同時にポンプモータ7
3の回転数を制御し、常に最適なスラグ流が形成される
よう動作する。この場合、洗浄水の流量が増え、エアポ
ンプ57の供給する気体量および単位時間あたりの圧力
の脈動数も増加するため、流れの中に存在する気栓の数
が増加し、結果的に噴出される水塊の数も増加する。逆
に洗浄の強さレベルを下げる操作がなされた場合には、
制御器67は洗浄水の流量を減らすとともに、エアポン
プ57の供給する気体量および単位時間あたりの圧力の
脈動数を減少させるので、結果的に噴出される水塊の数
は減少する。このように単位時間あたりに噴出される水
塊の数を可変することで、使用者の体感強さを大きく変
えることが可能で、好みに応じた洗浄が実現できる。
【0050】また、例えば水道配管22の給水圧力が極
端に低く、設定流量に到達しきれないといった事態が生
じると、それに応じてエアポンプ57を制御し、気体の
混入量および圧力の脈動周期を最適な状態へと可変す
る。また、平常時は温水サーミスタ35で検知される温
水温度と設定温度を比較演算し、セラミックヒータ31
の通電量を制御するが、なんらかの異常で高温の温水が
流出した場合には、制御器67は流路切換弁37を制御
し、連通流路をおしりホース43からクリーニングホー
ス47側へと変更するとともにエアポンプ57の動作を
停止し、さらには電磁弁16を即座に閉止する。さらに
また、厳寒期に給水温度が極端に低下し、供給できる温
水温度が設定値に到達しない場合には、流路切換弁37
の連通開度を調節し、温水温度が設定値まで上昇可能な
流量にまで洗浄水を絞る。
【0051】さらに次に使用者が洗浄を終え、リモコン
13に設けた停止スイッチ18を押すと、制御器67は
電磁弁25を閉止せしめた後、流路切換弁37を駆動
し、温水管36とクリーニングホース47を連通せしめ
るとともに、ノズル駆動モータ51を駆動し、おしりノ
ズル44を使用位置から待機位置へと収納する。この状
態で所定時間経過後、制御器67はエア切換弁56を制
御し、先ほど使用したおしりホース43側の流路を開成
せしめるとともに、エアポンプ57を再度駆動し、おし
りホース43およびおしりノズル44内部に残っている
洗浄水を排出せしめる。この動作により、次に使用され
る際に流路内の冷水が排出された状態で洗浄が開始され
るため、不快な冷水の噴出を大幅に低減することが可能
となる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、瞬間型
の加熱手段で適温にまで沸かし上げ可能な少量の洗浄水
でも、十分な体感強さ、洗浄力の得られる人体の洗浄が
可能で、節水性、省エネ性、快適性に優れた人体洗浄装
置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における人体洗浄装置の概観図
【図2】本発明の実施例におけるリモコンの概観図
【図3】本発明の実施例における水回路を表すブロック
【図4】本発明の実施例における流路切換弁を示す断面
【図5】本発明の実施例における図4のA−A断面図
【図6】本発明の実施例における図4のB−B断面図
【図7】本発明の実施例におけるおしりノズルを示す断
面図
【図8】本発明の実施例におけるエアポンプを示す断面
【図9】従来の人体洗浄装置の水回路を表すブロック図
【符号の説明】
22 水道配管(水源) 25 電磁弁(流量調節手段) 26 減圧弁(流量調節手段) 30 熱交換器(加熱手段) 36 温水管 37 流路切換弁(流量調節手段) 43 おしりホース(温水管) 44 おしりノズル(洗浄水噴出手段) 45 ビデホース(温水管) 46 ビデノズル(洗浄水噴出手段) 49 おしり噴出流路(噴出流路) 50 ビデ噴出流路(噴出流路) 52 第1の気体混入部(気体混入部) 53 第2の気体混入部(気体混入部) 67 制御器 70 内部流路 72 徐変部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古閑 良一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 丸山 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川本 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D032 FA04 FA11 2D038 JA01 JB04 JF03 JH12 KA03 KA14 KA22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源から供給される洗浄水の流量調節を
    行う流量調節手段と、前記洗浄水を加熱する加熱手段
    と、温水管を介して前記加熱手段と接続される洗浄水噴
    出手段と、前記洗浄水噴出手段に設けた内部流路および
    噴出流路と、前記加熱手段から供給される洗浄水を前記
    噴出流路から各々独立した略球状の水塊として連続的に
    噴出せしめる水塊噴出手段と、制御器を備えてなる人体
    洗浄装置。
  2. 【請求項2】 水塊噴出手段は、噴出する水塊の流速を
    同一流量の洗浄水が連続流として噴出される際の流速よ
    りも速める請求項1に記載の人体洗浄装置。
  3. 【請求項3】 制御器は、流量調節手段によって調節さ
    れる洗浄流量に応じて水塊噴出手段を制御し、単位時間
    あたりに噴出する水塊の数もしくは水塊の大きさを可変
    する請求項1または2に記載の人体洗浄装置。
  4. 【請求項4】 水塊噴出手段は、気体混入部において洗
    浄水中に気体を強制的に混入可能であるとともに、少な
    くとも噴出流路内における気液の混合状態が均一なスラ
    グ流を形成可能な気体供給手段とした請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の人体洗浄装置。
  5. 【請求項5】 気体供給手段は、気体の供給圧力に周期
    的かつ少なくとも微少な脈動を与えうるエアポンプとし
    た請求項4に記載の人体洗浄装置。
  6. 【請求項6】 制御器は、流量調節手段によって調節さ
    れる洗浄流量に応じて気体供給手段を制御し、気体の供
    給圧力の脈動周期および混入する気体の量を可変する請
    求項5に記載の人体洗浄装置。
  7. 【請求項7】 気体供給手段から供給される気体の流量
    Qgと洗浄水流量Qwの関係は0.8≦(Qg/Qw)
    ≦1.3とし、望ましくは(Qg/Qw)≒1.2とし
    た請求項4〜6のいずれか1項に記載の人体洗浄装置。
  8. 【請求項8】 気体供給手段が接続される気体混入部の
    下流側において、温水管から内部流路および噴出流路に
    至る流路断面形状を略円形に構成するとともに、前記温
    水管から前記内部流路に至る流路断面積をほぼ一定もし
    くは徐変する構成とした請求項4〜7のいずれか1項に
    記載の人体洗浄装置。
  9. 【請求項9】 噴出流路を略円筒形状に構成するととも
    に、温水管から内部流路および前記噴出流路に至る流路
    において、前記噴出流路の断面積を最も小さく構成する
    とともに、前記内部流路と前記噴出流路の接合部分の流
    路断面積を徐変する徐変部分を備えてなる請求項4〜8
    のいずれか1項に記載の人体洗浄装置。
  10. 【請求項10】 内部流路の流路断面積を上流側と下流
    側で異ならせるととともに、前記流路断面積の関係を上
    流側>下流側とした請求項9に記載の人体洗浄装置。
  11. 【請求項11】 加熱手段は水源から供給される洗浄水
    を必要時にのみ連続して昇温可能な瞬間型とした請求項
    1〜10のいずれか1項に記載の人体洗浄装置。
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