JP2587197B2 - 展開アンテナ - Google Patents

展開アンテナ

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JP2587197B2
JP2587197B2 JP6103538A JP10353894A JP2587197B2 JP 2587197 B2 JP2587197 B2 JP 2587197B2 JP 6103538 A JP6103538 A JP 6103538A JP 10353894 A JP10353894 A JP 10353894A JP 2587197 B2 JP2587197 B2 JP 2587197B2
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明 赤石
照喜 岡本
浩之 成木
一雄 谷沢
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Mitsubishi Electric Corp
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UCHU TSUSHIN KISO GIJUTSU KENKYUSHO KK
Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば人工衛星に搭
載されるアンテナにおいて、金属性のネットを電波反射
用の鏡面に利用した軽量な展開型のアンテナに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図14に第36回宇宙科学技術連合講演
会で発表された従来の展開アンテナの構成例を示す。図
において1は六角柱の縦の稜線上に配置された複数本の
心棒、2は上記心棒1の両端に設けられた主ヒンジ、3
は上記主ヒンジ2にピン結合され中央部で折れ曲がるこ
との可能な折れ曲がり部材、4は上記心棒1と上記折れ
曲がり部材3より成る側面に配され上記主ヒンジ2にピ
ン結合されたパンタグラフ部材、5は上記心棒1と上記
折れ曲がり部材3と上記パンタグラフ部材4より成る複
数の側面で形成された六角柱の上下面それぞれの対角線
上に張架され、両端を上記主ヒンジ2に結合された対角
ワイヤー、6は上記上面側の主ヒンジに取り付けられた
棒状のスタンドオフ、7は中央に孔を有しこの孔を通じ
て上記スタンドオフ6あるいは上記心棒1の下端部の軸
上を動くカラー、8は上記カラー7と上記折れ曲がり部
材3とをピン結合する同期ロッド、9は上記カラー7と
上記主ヒンジ2間に上記スタンドオフ6あるいは上記心
棒1と同軸となる様に取り付けられた圧縮コイルばね、
10は電波反射面を形成するために張られた鏡面張架ワ
イヤー、11は上記鏡面張架ワイヤー10に固定された
電波を反射する導電性の金属ネット、12は上記金属ネ
ット11を上記スタンドオフ6上に固定するネット固定
具である。尚、上記構成において、1〜5で構成される
ものが構造モジュール、6〜9で構成されるものが展開
機構、10〜12で構成されるものが鏡面である。
【0003】次に上記のように構成された従来の展開ア
ンテナの動作について説明する。図15は衛星打ち上げ
時において上記アンテナを格納した形状のモデル図を示
し、図16は軌道上での上記アンテナの展開状態のモデ
ル図を示している。はじめ、格納形状に図示していない
保持ケーブルで拘束された上記アンテナは、地上からの
コマンドで爆管等による保持ケーブルの切断により可動
できる状態となり、圧縮コイルばね9のばね力により展
開が開始される。展開は、圧縮コイルばね9のばね力で
同期ロッド8を介して折れ曲がり部材3が引き上げら
れ、パンタグラフ部材4が全体の同期をとりながら伸展
する。折れ曲がり部材3が直線上に伸展すると展開は完
了し、一様に張られた電波反射面を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
ている従来の展開アンテナでは、鏡面張架ワイヤー10
と金属ネット11が図15に示すように格納時には心棒
1、折れ曲がり部材3およびパンタグラフ部材4より成
る六角柱の間にたるんだ状態で収納されている。衛星打
ち上げ時のロケットの振動等によって、たるんだ鏡面張
架ワイヤー10と金属ネット11は六角柱の外にはみ出
るかあるいは各部材に絡み付く恐れが有り、展開開始後
の鏡面が張られていく過程においては、鏡面張架ワイヤ
ー10と金属ネット11が折れ曲がり部材3あるいは各
部材のピン結合部といった突起部分に絡まることによっ
て、アンテナが完全な展開形状に至らない場合があると
いう問題点があった。また、アンテナ格納時において
は、保持ケーブルの拘束により隣接する主ヒンジ同士が
面で圧接された状態のため、ロケットの振動等によって
主ヒンジ同士がずれ易く、場合によっては各部材を破壊
する恐れがあるという問題点があった。
【0005】また、剛性を高めるために必要な対角ワイ
ヤー5は図15に示すように格納時には心棒1、折れ曲
がり部材3およびパンタグラフ部材4より成る六角柱の
間または下方にたるんだ状態で収納されている。このた
め衛星打ち上げ時のロケットの振動等によって、たるん
だ対角ワイヤー5は互いに絡み合うかあるいは各部材に
絡み付く恐れが有る。さらに、展開開始後、対角ワイヤ
ー5に張力が架けられていく過程においても、対角ワイ
ヤー5が折れ曲がり部材3あるいは各部材のピン結合部
といった突起部分に絡まることによって、アンテナが完
全な展開形状に至らない場合があるという問題点があっ
た。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、アンテナが確実に展開できる信
頼性の高い展開アンテナを得ることを目的としており、
さらにアンテナ格納時には確実に保持状態を保つことが
できる展開アンテナを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る展開アン
テナは、構造モジュールの心棒上に、アンテナ収納時に
隣接するもの同士でN角柱状の鏡面収納空間を構成する
収納ブラケットを備えたものである。
【0008】また、この発明は、構造モジュールの上面
側の主ヒンジに固定した第1のセパレータと、心棒の中
間部に固定した第2のセパレータと、第1および第2の
セパレータの間に取り付けた第3のセパレータと、第1
のセパレータの上部に固定され、圧縮コイルばねを覆う
ように取り付けられた第4のセパレータとで構成された
収納ブラケットによって、アンテナ格納時に、鏡面張架
ワイヤーと金属ネットを構造モジュールの内部に拘束す
ることができるようにしたものである。
【0009】この発明は、電波反射面である鏡面部分
と、構造モジュール部分との間を分離するように隔離膜
を取り付ける。
【0010】また、この発明は、構造モジュールの上下
面両側の主ヒンジについて、アンテナ格納時に凸部と凹
部で接するようにその境界面を成形した第1のセパレー
タを隣接する主ヒンジに取り付ける。
【0011】この発明は、対角ワイヤーのたるみを防ぐ
ため、構造モジュールの上下面それぞれの主ヒンジに、
対角ワイヤー収納装置を取り付ける。
【0012】また、この発明は、一端が主ヒンジに取り
付けられた回転可能なドラムに固定かつ巻かれ、他端が
その対角に位置する主ヒンジに結合された対角ワイヤー
と、このドラムの回転抵抗力を抑制するねじりばねとで
構成された対角ワイヤー収納装置によって、対角ワイヤ
ーのたるみを防ぐことができるようにしたものである。
【0013】この発明は、ドラムの回転抵抗力を抑制す
るねじりばねの替りに、ドラムに薄い帯状の重ね巻きさ
れた定荷重ばねの一端を巻き付け、この定荷重ばねの他
端を巻き取るボビンを取り付ける。
【0014】また、この発明は、複数に形成されたN角
柱(Nは4又は6)において、隣り合う複数の対角ワイ
ヤーを同時に一つに巻き取るドラムを設ける。
【0015】
【作用】この発明における展開アンテナは、格納時およ
び展開途中におけるたるんだ鏡面張架ワイヤーと金属ネ
ットが、構造モジュールの外にはみ出るかあるいは各部
へ絡み付くのを防止する。
【0016】また、第1〜第4のセパレータで構成され
収納ブラケットは、格納時に、鏡面張架ワイヤーと金
属ネットを構造モジュールの内部に拘束できる。
【0017】また、隔離膜は、展開途中における鏡面張
架ワイヤーと金属ネットが各部材へ絡み付くのを防止す
る。
【0018】また、構造モジュールの上下面両端の主ヒ
ンジに取り付けた凸部あるいは凹部を有する第1のセパ
レータは、これらを嵌合させることでアンテナ格納形状
の変形を防ぎ、格納時の剛性を高めることができる。
【0019】対角ワイヤーは、格納時および展開途中に
おけるためるみが無くなるため、対角ワイヤー同士の絡
み合いあるいは各部への絡み付きを防ぐことができる。
【0020】また、ドラムとドラムの回転抵抗を抑制す
るねじりばねとで構成された対角ワイヤー収納装置は、
対角ワイヤーを過度にくり出すことを防止する。
【0021】また、対角ワイヤーを巻き取るドラムに巻
き付けた薄い帯状の定荷重ばねは、地上でアンテナを展
開形状から格納する際に、対角ワイヤーが絡むこと無く
収納できると共に作業効率を向上させることができる。
【0022】また、隣り合う複数の対角ワイヤーを同時
に一つに巻き取るドラムは、部品点数を軽減することが
できる。
【0023】
【実施例】実施例1. 図1〜4はこの発明の一実施例を示す図であり、1〜1
2は従来の展開アンテナと同一の部分を示すものであ
る。13は構造モジュールの上面側の主ヒンジ2と一体
をなすかあるいは主ヒンジ2に固定された第1のセパレ
ータ、14は心棒1の中間部に固定された第2のセパレ
ータ、15は上記第1のセパレータ13と上記第2のセ
パレータ14の間にこれらと結合するように取り付けら
れた第3のセパレータ、16は上記第1のセパレータ1
3の上部に固定され、圧縮コイルばね9を覆うように取
り付けられた第4のセパレータであり、上記13〜16
により収納ブラケットを構成する。
【0024】次に、上記のように構成された展開アンテ
ナの動作について説明する。図2は図1における破線の
楕円で囲まれたA部を拡大した図であり、図3は格納状
態を示す正面図、図4は格納時の鏡面張架ワイヤー10
と金属ネット11の状態を側面から見た断面図である。
図3及び図4より、隣接する収納ブラケットはアンテナ
格納時に第1のセパレータ13及び第2のセパレータ1
4で互いに密着し六角柱状の鏡面収納空間Cを作る。鏡
面張架ワイヤー10と金属ネット11は、図3に示す中
央部の穴dから入れられ、上記鏡面収納空間Cに格納さ
れる。このようにすれば、図4に示す収納形状となり、
ロケットの振動等によってこれらが鏡面収納域cの外側
あるいは隣接する構造モジュールにはみ出すことは無
く、各部への絡み付きを防ぐことができる。また、第4
のセパレータ16によって圧縮コイルばね9は完全に覆
われているので、展開過程においても圧縮コイルばね9
あるいはその結合部への絡みを防ぐことができる。
【0025】実施例2 図5は鏡面張架ワイヤー10と金属ネット11の絡みを
防ぐ場合の他の実施態様を示すもので、図6は展開途中
の鏡面張架ワイヤー10と金属ネット11の状態を側面
から見た断面図である。電波反射面である鏡面部分と構
造モジュール部分との間を上記構造モジュールの上面で
分離するように、第1のセパレータ13に隔離膜17を
取り付ける。上記実施例1では、格納状態には第1〜第
3のセパレータによって鏡面部分と構造モジュール部分
が完全に分離された形となるが、展開途中においてはそ
れぞれの第1〜第3のセパレータ間に隙間ができるた
め、折れ曲がり部材3あるいはパンタグラフ部材4の各
部材に鏡面部分が引っかかる可能性がある。しかし、こ
のような実施態様によれば、上記実施例1と同様の効果
を期待できるばかりでなく、展開途中において、隔離膜
17が鏡面張架ワイヤー10あるいは金属ネット11を
保護するため、各部材への絡みを防ぐことができる。
尚、隔離膜17は、それ自身が引っかかることがないよ
うに、各部材の図示されていない締結ねじよりも小さな
編目を有し、表面形状の滑らかなプラスチック細線を用
いる。
【0026】実施例3 上記実施例1又は、上記実施例2では絡みを防ぐために
セパレータを用いているが、本実施例では絡みを防ぐば
かりでなく、格納形状でのアンテナの変形も同時に防ぐ
ためのセパレータを用いる。図7は本実施例を示す格納
状態を側面から見た断面図であり、格納時に隣接する第
1のセパレータ13において、その接触面に凹部を有す
る第1のセパレータ13aと凸部を有する第1のセパレ
ータ13bを設ける。これらの第1のセパレータ13を
構造モジュールの上下面両側の主ヒンジ2に固定する。
この第1のセパレータ13が無い従来方式においては、
ロケットの振動荷重下では、隣接する主ヒンジ2が相互
にずれてしまうため、主ヒンジ2間に結合されたパンタ
グラフ部材4に大きな荷重が加わり、破損する恐れがあ
った。しかし、このような実施態様によれば、上記実施
例1と同様の効果を期待できるばかりでなく、第1のセ
パレータ13の凹部と凸部が嵌合しているため、主ヒン
ジ2相互にずれが生じない。このため、主ヒンジ2間の
上下方向の距離が一定に保たれるので、パンタグラフ部
材4には荷重が流れず、破損を防止することができる。
【0027】実施例4 図8は対角ワイヤーのたるみを無くす場合の一実施例を
示す図であり、1〜12は従来の展開アンテナと同一の
部分を示すものである。18は主ヒンジ2に固定された
金具、19は上記金具18に回転可能なように取り付け
られたドラム、20は上記金具18に取り付けられ上記
ドラム19の回転抵抗力を抑制するねじりばねである。
尚、対角ワイヤー5の一端は上記ドラム19に固定かつ
巻かれ、他端はその対角に位置する主ヒンジ2に結合さ
れている。
【0028】次に、上記のように構成された展開アンテ
ナの動作について説明する。図9は格納時の対角ワイヤ
ーの状態を示す詳細図である。アンテナ格納時に全ての
対角ワイヤー5をドラム19に外部からの作用力により
巻き取る。この時、ドラム19はねじりばね20のばね
力Pによって一定の摩擦力を受けているため、対角ワイ
ヤー5がたるむこと無くドラム19に保持されている。
図には示されていないが、格納形状にアンテナを保持し
ている保持ケーブルを爆管等により切断することで展開
が開始される。展開は、圧縮コイルばね9のばね力で同
期ロッド8を介して折れ曲がり部材3が引き上げられ、
パンタグラフ部材4が全体の同期をとりながら、主ヒン
ジ2間の距離を増大する方向に進展する。このとき、対
角ワイヤー5は、ドラム19を回転させながらその対角
に位置する主ヒンジ2側へ引っ張られ、上記主ヒンジ2
間の距離に追随する。しかし、上記主ヒンジ2間が離れ
る速度は、展開の進展につれ遅くなるため、ドラム19
の回転抵抗が少ないと、対角ワイヤー5をドラム19か
ら過度にくり出してしまう。その結果、対角ワイヤー5
がたるみ、他の部材と絡む恐れがある。従って、ねじり
ばね20のばね力Pにより、ドラム19の回転抵抗を進
展力を妨げない程度に与える事で、ドラム19の自由な
回転が防止され、対角ワイヤー5の過度のくり出しが防
止できる。
【0029】実施例5 図10は対角ワイヤー5をドラム19に巻き取る場合の
他の実施態様を示すもので、図11はその格納時の対角
ワイヤーの状態を示す詳細図である。ドラム19に薄い
帯状の重ね巻きされた定荷重ばね21を巻き付け、この
定荷重ばね21の他端を巻き取るように金具18にボビ
ン22を取り付ける。定荷重ばねとは、バネ性を有し、
断面が凸形状の細長い薄板を巻き込んだものであるた
め、常に一定の巻取り力を発生する性質を有している。
この定荷重ばね21により生じる回転トルクTを進展力
を妨げない程度に与える事で、対角ワイヤー5はドラム
19に巻き取られる方向に絶えず力を受けている。この
ような実施態様によれば、上記実施例4と同様の動作を
期待できるばかりでなく、地上でアンテナを展開形状か
ら格納する際に、対角ワイヤー5は定荷重ばね21に生
じる一定の巻取り力により自動的にドラム19に巻き取
られるため、外部から巻き取る力を与える必要が無く、
かつ対角ワイヤー5に常に張力が与えられるため、たる
む事がないので絡むことも無い。さらに、上記実施例4
の図8に示すような六角柱の数が増えれば増えるほど収
納作業効率の向上が期待できる。
【0030】実施例6 図12は対角ワイヤー5をドラム19に巻き取る場合の
さらに他の実施態様を示すもので、上記実施例4の図8
に示すような六角柱が複数個(図では3個)結合された
形状の平面モデル図を示している。図13は図12にお
ける破線の円で囲まれたB部を拡大した平面図である。
心棒1の軸線を中心に回転することができ、各六角柱の
上下面それぞれにおいて、対角ワイヤー5を3本同時に
巻き取るようドラム19を備えたものである。上記3本
の対角ワイヤー5は、同一のドラム外周に取り付けられ
ているため、定荷重ばね21の回転トルクTにより同量
だけ巻取られる。従って、このような実施態様によれ
ば、上記実施例4および上記実施例5と同様の動作を期
待できるばかりでなく、対角ワイヤー5を3本同時に巻
き取るため、上記実施例5のほぼ3分の1の部品点数で
同様の効果が期待できる。
【0031】ところで上記説明では、この発明をヘキサ
リンクトラス方式の展開アンテナに利用する場合につい
て述べたが、その他の方式の展開アンテナにも利用でき
ることはいうまでもない。また上記実施例では構造モジ
ュールが六角柱の場合について説明したが四角柱につい
ても適用できる。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】アンテナ格納時には、収納ブラケットによ
り鏡面部分は拘束されており、展開途中においては、
納ブラケットあるいは隔離膜によって鏡面部分は保護さ
れているため、たるんだ鏡面張架ワイヤーと金属ネット
が構造モジュールの外にはみ出したり各部材への絡み付
きを防ぐことができ、展開の信頼性を高めるという効果
がある。
【0034】また、格納時に凸部と凹部を有する第1の
セパレータを嵌合させる構成にすれば、アンテナ格納形
状の変形を防ぐことができ、格納時の剛性を高めること
ができる。
【0035】対角ワイヤーは、対角ワイヤー収納装置に
より格納時および展開途中におけるたるみが無くなるた
め、対角ワイヤー同士が互いに絡み合ったり各部材ある
いは突起部分に絡むことを防ぎ、展開の信頼性を高める
という効果がある。
【0036】また、対角ワイヤーがドラムに巻き取られ
る方向に絶えず力を生じる薄い帯状の定荷重ばねをドラ
ムに巻き付ける構成によれば、地上でアンテナを展開形
状から格納する際に、対角ワイヤーが絡むこと無く収納
できると共に収納作業効率を向上させることができる。
【0037】また、隣り合う複数の対角ワイヤーを同時
に一つのドラムに巻き取る構成によれば、対角ワイヤー
収納装置の部品点数を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す展開状態の斜視図で
ある。
【図2】この発明の実施例1を示すセパレータ取付部の
斜視図である。
【図3】この発明の実施例1を示す格納状態の正面図で
ある。
【図4】この発明の実施例1を示す格納状態の鏡面収納
部分の断面図である。
【図5】この発明の実施例2を示す展開状態の斜視図で
ある。
【図6】この発明の実施例2を示す展開途中の鏡面部分
の断面図である。
【図7】この発明の実施例3を示す格納状態の断面図で
ある。
【図8】この発明の実施例4を示す展開状態の斜視図で
ある。
【図9】この発明の実施例4を示す格納状態の対角ワイ
ヤー取付部の断面図である。
【図10】この発明の実施例5を示す展開状態の斜視図
である。
【図11】この発明の実施例5を示す格納状態の対角ワ
イヤー取付部の断面図である。
【図12】この発明の実施例6を示す平面モデル図であ
る。
【図13】この発明の実施例6を示す対角ワイヤー巻き
取り部の平面図である。
【図14】従来の展開アンテナを示す展開状態の斜視図
である。
【図15】従来の展開アンテナを示す格納状態の平面モ
デル図である。
【図16】従来の展開アンテナを示す展開状態の平面モ
デル図である。
【符号の説明】
1 心棒 2 主ヒンジ 3 折れ曲がり部材 4 パンタグラフ部材 5 対角ワイヤー 6 スタンドオフ 7 カラー 8 同期ロッド 9 圧縮コイルばね 10 鏡面張架ワイヤー 11 金属ネット 12 ネット固定具 13 第1のセパレータ 14 第2のセパレータ 15 第3のセパレータ 16 第4のセパレータ 17 隔離膜 18 金具 19 ドラム 20 ねじりばね 21 定荷重ばね 22 ボビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成木 浩之 鎌倉市上町屋730番地 三菱電機エンジ ニアリング株式会社 鎌倉事業所内 (72)発明者 谷沢 一雄 鎌倉市上町屋325番地 三菱電機株式会 社 鎌倉製作所内 (56)参考文献 特開 1−151630(JP,A) 特開 2−241209(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星に搭載され、宇宙空間において
    展開されるアンテナにおいて、N角柱(Nは4又は6)
    の縦の稜線上に配置され両端に主ヒンジを有する複数本
    の心棒、上記N角柱の上下面それぞれにおいて主ヒンジ
    間を周方向にピン結合する折れ曲がり部材、上記N角柱
    各側面に配置され、側面の対角線を構成するように上下
    面の上記主ヒンジ間にピン結合されるパンタグラフ部
    材、上記N角柱の上下面それぞれの対角線上に張架さ
    れ、両端を上記主ヒンジに結合された対角ワイヤーとで
    構成される構造モジュールと、上記構造モジュールの上
    面側の主ヒンジに取り付けられた棒状のスタンドオフ、
    中央に孔を有しこの孔を通じて上記スタンドオフの軸上
    を動くカラー、上記カラーと上記折れ曲がり部材とをピ
    ン結合する同期ロッド、上記カラーと上記構造モジュー
    ルの上面側の主ヒンジ間に上記スタンドオフと同軸とな
    る様に取り付けられた圧縮コイルばねとで構成される展
    開機構と、電波反射面を形成するために張られた鏡面張
    架ワイヤー、上記鏡面張架ワイヤーに張架される金属性
    のネット、上記金属性のネットを上記スタンドオフ上に
    固定するネット固定具とで構成される鏡面と、上記構造
    モジュールの心棒に取り付けられ、アンテナ格納時に隣
    接するもの同士でN角柱状の鏡面収納空間を形成し、上
    記鏡面張架ワイヤーおよび金属性のネットを上記鏡面収
    納空間に収納する収納ブラケットとを具備したことを特
    徴とする展開アンテナ。
  2. 【請求項2】 構造モジュールの上面側の主ヒンジと一
    体をなすかあるいはこれに固定された第1のセパレータ
    と、上記心棒の中間部に固定された第2のセパレータ
    と、上記第1のセパレータと上記第2のセパレータの間
    に設けた第3のセパレータと、上記第1のセパレータの
    上部に固定された圧縮コイルばねを覆うように取り付け
    られた第4のセパレータとで収納ブラケットを構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の展開アンテナ。
  3. 【請求項3】 電波反射面である鏡面部分と、構造モジ
    ュール部分との間を分離するように隔離膜を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の展開アンテナ。
  4. 【請求項4】 第1のセパレータを構造モジュールの上
    下面両側の主ヒンジに設け、アンテナ格納時に、隣接す
    る第1のセパレータ同士が凸部と凹部で接する様にその
    境界面を成形したことを特徴とする請求項2記載の展開
    アンテナ。
JP6103538A 1994-05-18 1994-05-18 展開アンテナ Expired - Lifetime JP2587197B2 (ja)

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JP6103538A JP2587197B2 (ja) 1994-05-18 1994-05-18 展開アンテナ

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JPH07312521A JPH07312521A (ja) 1995-11-28
JP2587197B2 true JP2587197B2 (ja) 1997-03-05

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