JPH1193268A - 展開トラス構造 - Google Patents

展開トラス構造

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Publication number
JPH1193268A
JPH1193268A JP9255625A JP25562597A JPH1193268A JP H1193268 A JPH1193268 A JP H1193268A JP 9255625 A JP9255625 A JP 9255625A JP 25562597 A JP25562597 A JP 25562597A JP H1193268 A JPH1193268 A JP H1193268A
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JP
Japan
Prior art keywords
truss structure
peripheral
bending
center
deployed
Prior art date
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Application number
JP9255625A
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English (en)
Inventor
Hirochika Ishikawa
博規 石川
Hitoshi Mitsugi
仁 三次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 展開動作を妨げず、各平面機構からの圧縮力
に対しても剛性を付与できる展開トラス構造の提供。 【解決手段】 上部材3、下部材4、周部材2及び中心
部材1の4つによって四角形状に構成され、各角部がヒ
ンジによって回転自在に連結された平面機構Aを備え、
中心部材を共通部材とすることにより、収束させたり展
開させたりすることが可能な展開トラス構造であって、
各平面機構のうち隣接するもの同士は上部材と周部材と
の交点部またはその近傍同士が折れ曲り部材7によって
連結されており、この折れ曲り部材は、展開状態におい
て真直ぐになり、隣接する平面機構からの圧縮力を保持
するよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中心軸に沿って収
束させたり、中心軸から放射状に展開させたりすること
が可能な展開トラス構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の展開トラス構造としては、例え
ば人工衛星に搭載するアンテナ反射鏡などを構成するた
めの展開トラス構造が知られている。この展開トラス構
造は、図13〜図15に示すように、上部材3、下部材
4、中心部材1及び周部材2の4つの部材によって四角
形状に構成され、各角部がヒンジ10a、10b、10
c、10dによって回転自在に連結された平面機構Aを
6つ備えている。さらに、平面機構Aには、一端部が中
心部材1に軸方向に摺動自在にかつ回転自在に連結さ
れ、他端部が上部材3の先端部近傍に回転自在に連結さ
れた斜め材5を備えている。この平面機構Aは、中心部
材1を共通部材とすることによって、周方向に6等分し
た位置に放射状に配置され、これによって、展開トラス
構造を構成している。
【0003】すなわち、展開トラス構造は、各平面機構
Aにおける斜め材5の一端部を中心部材1に沿って図中
上方に移動することによって、周部材2を中心部材1に
近づけて収束状態にし、斜め材5の一端部を中心部材1
に沿って図中下方に移動することによって、同周部材2
を中心部材1から離れた展開状態にすることが可能にな
っている。
【0004】ただし、展開トラス構造は、それ自体では
各平面機構A間の剛性が低い構造であるため、展開状態
において、形状を安定させる上で問題がある。このため
に、アンテナ反射鏡などを構成する展開トラス構造で
は、図13に示すように、展開状態において反射鏡面B
の張力により展開トラス構造の各平面機構A間の形状を
安定させる手法が用いられていた。
【0005】こうした構造形式では、反射鏡面Bを取り
付けていない面の形状安定性を確保することは困難であ
る。そこで、図14及び図15に示すように、反射鏡面
Bのない側の各平面機構Aの先端部をケブラ等のケーブ
ルCを用いて結び、図15に示すような展開状態におい
て、形状安定性の向上を図る手法が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の展開
トラス構造では、各平面機構A間の剛性を向上するため
に、平面機構A間にケーブルCが用いられているが、ケ
ーブルCでは圧縮に対して剛性を持たず、また長さを決
定することが困難である。さらに、展開過程で、平面機
構Aの先端部やヒンジにケーブルCが引っかかり、展開
動作を妨げたり、平面機構Aを破壊してしまう恐れがあ
る。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は各平面機構からの圧縮方向
の力に対しても剛性の向上を図ることができるととも
に、各平面機構間の長さの決定を行うことができ、展開
動作を妨げたり、平面機構を破壊する恐れのない展開ト
ラス構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、少なくとも上部材(3)、
下部材(4)、中心部材(1)及び周部材(2)の4つ
の部材によって四角形状に構成され、各角部がヒンジに
よって回転自在に連結された平面機構(A)を備え、前
記中心部材(1)を共通部材とすることによって、前記
平面機構(A)を放射方向に複数配置してなり、各平面
機構(A)の周部材(2)を中心部材(1)に近づける
ように移動することによって収束させたり、同周部材
(2)を中心部材(1)から離れさせるように移動する
ことによって展開させたりすることが可能な展開トラス
構造であって、前記各平面機構(A)のうち隣接するも
の同士は、上部材(3)と周部材(2)との交点部又は
その近傍部同士が折れ曲がり部材(7)によって連結さ
れており、この折れ曲がり部材(7)は、展開状態にお
いて真っ直ぐになり、隣接する平面機構(A)からの圧
縮力を保持するようになっていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項2に係る発明は、少なくとも上部材
(3)、下部材(4)、中心部材(1)及び周部材
(2)の4つの部材によって四角形状に構成され、各角
部がヒンジによって回転自在に連結された平面機構
(A)を備え、前記中心部材(1)を共通部材とするこ
とによって、前記平面機構(A)を放射方向に複数配置
してなり、各平面機構(A)の周部材(2)を中心部材
(1)に近づけるように移動することによって収束させ
たり、同周部材(2)を中心部材(1)から離れさせる
ように移動することによって展開させたりすることが可
能な展開トラス構造であって、前記各平面機構(A)の
うち隣接するもの同士は、下部材(4)と周部材(2)
との交点部又はその近傍部同士が折れ曲がり部材(7)
によって連結されており、この折れ曲がり部材(7)
は、展開状態において真っ直ぐになり、隣接する平面機
構(A)からの圧縮力を保持するようになっていること
を特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明は、少なくとも上部材
(3)、下部材(4)、中心部材(1)及び周部材
(2)の4つの部材によって四角形状に構成され、各角
部がヒンジによって回転自在に連結された平面機構
(A)を備え、前記中心部材(1)を共通部材とするこ
とによって、前記平面機構(A)を放射方向に複数配置
してなり、各平面機構(A)の周部材(2)を中心部材
(1)に近づけるように移動することによって収束させ
たり、同周部材(2)を中心部材(1)から離れさせる
ように移動することによって展開させたりすることが可
能な展開トラス構造であって、前記各平面機構(A)の
うち隣接するもの同士は、上部材(3)と周部材(2)
との交点部又はその近傍部同士が折れ曲がり部材(7)
によって連結されているとともに、下部材(4)と周部
材(2)との交点部又はその近傍部同士が折れ曲がり部
材(7)によって連結されており、前記各折れ曲がり部
材(7)は、展開状態において真っ直ぐになり、隣接す
る平面機構(A)からの圧縮力を保持するようになって
いることを特徴としている。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1、請求項
2又は請求項3に係る発明において、折れ曲がり部材
(7)は、中央部が内側に折れ曲がることにより収束状
態になるようになっていることを特徴としている。
【0012】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、展開状態において、折れ曲がり
部材(7)が真っ直ぐになるから、特に各平面機構
(A)の上側の角部間の引っ張り方向の剛性を保持する
ことができるとともに、同角部間の圧縮方向の剛性を向
上させることができる。すなわち、各平面機構からの圧
縮方向の力に対しても剛性の向上を図ることができると
ともに、各平面機構間の長さの決定を行うことができ
る。したがって、展開状態における形状安定性の向上を
図ることができる。また、折れ曲がり部材(7)は折れ
曲がった状態から真っ直ぐになる状態までの形状変化が
一定しているから、展開過程で、折れ曲がり部材(7)
が平面機構(A)の先端部やヒンジに引っかかることが
なく、展開動作を妨げたり、平面機構(A)を破壊して
しまう恐れが全くない。
【0013】請求項2に係る発明においては、特に各平
面機構(A)の下側の角部間の引っ張り方向の剛性を保
持することができるとともに、同角部間の圧縮方向の剛
性を向上させることができる。
【0014】請求項3に係る発明においては、各平面機
構(A)の上側及び下側の角部間の引っ張り方向の剛性
を保持することができるとともに、同角部間の圧縮方向
の剛性を向上させることができる。したがって、請求項
1又は請求項2に係る発明よりも、展開状態における形
状安定性の向上を図ることができる。
【0015】請求項4に係る発明においては、折れ曲が
り部材(7)の中央部が内側に折れ曲がることにより収
束状態になるから、極めてコンパクトに収束させること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図1〜図12を参照して説明する。ただ
し、図1〜図9は第1実施例、図10〜図11は第2実
施例、図12は第3実施例を示している。
【0017】まず、図1〜図9を参照して第1実施例を
説明する。この第1実施例の展開トラス構造は、図1及
び図2に示すように、上部材3、下部材4、中心部材1
及び周部材2の4つの部材によって四角形状に構成さ
れ、各角部がヒンジ10a、10b、10c、10dに
よって回転自在に連結された平面機構Aを備え、前記中
心部材1を共通部材とすることによって、前記平面機構
Aを放射方向に複数(この実施例では6つ)配置してな
り、各平面機構Aの周部材2を中心部材1に近づけるよ
うに移動することによって収束させたり、同周部材2を
中心部材1から離れさせるように移動することによって
展開させたりすることが可能なものであって、前記各平
面機構Aのうち隣接するもの同士は、上部材3と周部材
2との交点部又はその近傍部同士が折れ曲がり部材7に
よって連結されており、この折れ曲がり部材7は、展開
状態において真っ直ぐになり、隣接する平面機構Aから
の張力を保持するとともに、圧縮力をも保持するように
なっていることを特徴としている。
【0018】上記各構成についてさらに詳細に説明す
る。まず、各平面機構Aは、図3に示すように構成され
ている。すなわち、平面機構Aは、中心部材1と上部材
3がヒンジ10aを介して、中心部材1と下部材4がヒ
ンジ10bを介して、周部材2と上部材3がヒンジ10
cを介して、周部材2と下部材4がヒンジ10dを介し
てそれぞれ連結されている。
【0019】また、上部材3、下部材4には、図3及び
図4に示すように、それぞれの各中間部に設けられたヒ
ンジ10f、10gを介して、周部材2にほぼ平行にな
るように連結部材6が連結されている。さらに、中心部
材1と上部材3との間には、斜め部材5が設けられてい
る。斜め部材5は、一端部がスライダ11及びヒンジ1
0hを介して中心部材1に連結され、他端部がヒンジ1
0eを介して上部材3に連結されている。ヒンジ10h
はスライダ11の下端部に位置し、ヒンジ10eは、ヒ
ンジ10cの近くに位置するように設けられている。こ
のため、斜め部材5は、展開状態において、上部材3、
下部材4、中心部材1、周材2で形成される4角形の対
角に概ね位置するように配置されている。
【0020】スライダ11は、コイルスプリング12に
よって下方に付勢されており、この付勢力によって、斜
め部材5の一端部を上側から下側に移動させ、これによ
って、展開トラス構造を収束状態から展開状態に自動的
に変化させるようになっている。
【0021】以上の上部材3、下部材4、中心部材1、
周材2、連結部材6、斜材5は一つの平面上に配置さ
れ、各ヒンジ10a〜10hはその平面に直角な方向の
軸周りに回転するようになっている。ただし、連結部材
6と斜め部材5は、図4に示すように、互いに平行にず
れたもので構成されている。すなわち、連結部材6は、
2つのもので構成されており、斜め部材5を挟むように
して両側に配置されている。
【0022】上記平面機構Aは、中心部材1を共通部材
とすることによって、周方向に6等分した位置に放射状
に配置され、これによって、展開トラス構造を構成して
いる。
【0023】すなわち、展開トラス構造は、図1及び図
2に示すように、各平面機構Aにおける斜め材5の一端
部を中心部材1に沿って図中上方に移動することによっ
て、各平面機構Aの周部材2を中心部材1に近づけて収
束状態にし、斜め材5の一端部を中心部材1に沿って図
中下方に移動することによって、同周部材2を中心部材
1から離れた展開状態にすることが可能になっている。
【0024】また、中心部材1を上側から見ると、図5
のように構成されている。すなわち、中心部材1の上端
部には、周方向に6等分した位置にヒンジ10aが設け
られている。中心部材1の下端部についても、図5に示
すものと同様に構成されている。
【0025】折れ曲がり部材7は、この実施例では図1
及び図2に示すように、隣接する平面機構Aのヒンジ1
0c(上部材3と周部材2との交点部)同士を連結する
ように設けられている。ただし、この折れ曲がり部材7
は、中央部が内側に折れ曲がるように、ヒンジ10cと
は回転方向の異なるヒンジ10i(図8及び図9参照)
を介してヒンジ10cの部分に連結されている。
【0026】この折れ曲がり部材7は、図6〜図9に示
すように、中央部に曲げが容易な屈曲部7aを備えたも
ので構成されており、一旦真っ直ぐになると、圧縮方向
の力が作用しても、その力が図心を通るため、屈曲する
ことがないようになっている。屈曲部7aは、断面がほ
ぼ長方形状に形成されており、厚さの薄い側が図8及び
図9に示すように、折れ曲がるようになっている。この
屈曲部7aとしては、例えばつる巻線の密着した断面が
長方形状のコイルスプリングが用いられる。ただし、ヒ
ンジ10iによって折れ曲がる方向が規制されることに
なるから、屈曲部7aとしては、断面が円形状あるいは
正方形状のもので構成してもよい。
【0027】そして、この折れ曲がり部材7は、展開後
の形状が安定すると取りはずせるように脱着式となって
いる。
【0028】上記のように構成された展開トラス構造に
おいては、反射鏡面B(図13参照)を折れ曲がり部材
7のない側に取り付ける。そして、展開した状態におい
て、折れ曲がり部材7が真っ直ぐになるから、各平面機
構Aの反射鏡面Bのない側の角部間の引っ張り方向の剛
性を保持することができるとともに、同角部間の圧縮方
向の剛性を向上させることができる。
【0029】したがって、展開状態において、隣接する
平面機構A間の長さが一定になり、形状安定性の向上を
図ることができる。また、折れ曲がり部材7は折れ曲が
った状態から真っ直ぐになる状態までの形状変化が一定
しているから、展開過程で、折れ曲がり部材7が平面機
構Aの先端部やヒンジ10a〜10i等に引っかかるこ
とがない。したがって、折れ曲がり部材7によって、展
開動作が妨げられたり、平面機構Aが破壊されてしまう
というような恐れが全くないという利点がある。
【0030】また、反射鏡面Bのようにメッシュ状のも
のを設けた場合には、完全に展開した状態において、反
射鏡面Bの張力により形状が安定するので、展開後に折
れ曲がり部材7を取り外すことも可能である。ただし、
折れ曲がり部材7の取り外しは、反射鏡面Bを有する展
開トラス構造としてのアンテナ反射鏡を地球上において
設置する場合のように、人力により取り外しが可能な場
合を考慮したものである。
【0031】次ぎに、この発明の第2実施例を図10及
び図11を参照して説明する。ただし、第1実施例の構
成要素と共通する要素には、同一の符号を付しその説明
を省略する。
【0032】この第2実施例が第1実施例と異なる点
は、ヒンジ10d(下部材4と周部材2との交点部)に
対応する位置を連結するように、折れ曲がり部材7を設
けている点である。すなわち、各折れ曲がり部材7は、
各平面機構Aの下側先端部を連結するように設けられて
いる。
【0033】上記のように構成された展開トラス構造に
おいては、反射鏡面Bを折れ曲がり部材7のない側に取
り付ける。すなわち、各平面機構Aの上側に反射鏡面B
を取り付けることになる。その他、第1実施例と同様の
作用効果を奏する。
【0034】なお、上記各実施例においては、上側及び
下側のいずれか一方に折れ曲がり部材7を設けるように
構成したが、上側及び下側の双方に折れ曲がり部材7を
設けるように構成してもよい。この場合には、各平面機
構A間の長さがより一定に保たれるようになり、形状安
定性をより向上させることができる。
【0035】次ぎに、この発明の第3実施例を図12を
参照して説明する。ただし、第1実施例の構成要素と共
通する要素には、同一の符号を付しその説明を省略す
る。
【0036】この第3実施例が第1実施例と異なる点
は、第1実施例で示した展開トラス構造を2つ設けて、
これらを連結している点である。すなわち、2つの展開
トラス構造は、それそれの2つの平面機構Aにおけるヒ
ンジ10c、10dを一致させるようにして連結されて
いる。なお、折れ曲がり部材7がヒンジ10c部を連結
するように設けられていることは第1実施例の通りであ
る。
【0037】上記のように構成された2つの展開トラス
構造を有するものにおいても、第1実施例と同様の作用
効果を奏する。ただし、折れ曲がり部材7のうち、図1
2に示す符号70の折れ曲がり部材は、展開後に取り外
すことになる。すなわち、各展開トラス構造が連結され
る部分の折れ曲がり部材70は、例えば電波の受信を阻
害するというような電気的な意味で取り外すことが好ま
しいとともに、取り外しても、構造が強化されているこ
と、及び反射鏡面Bの張力が作用することにより、形状
安定性の低下が極めて少ないという意味でも取り外すこ
とが好ましい。
【0038】なお、この第3実施例では、第1実施例で
示した展開トラス構造を連結するように構成したが、第
2実施例で示した展開トラス構造を図12に示すよう
に、第3実施例と同様に連結してもよい。すなわち、折
れ曲がり部材7がヒンジ10d部同士を連結するように
設けられた2つの展開トラス構造を、それぞれの2つの
平面機構Aにおけるヒンジ10c、10dを一致させる
ようにして連結したものであってもよい。この場合も、
上記第3実施例と同様に折れ曲がり部材70を取り外す
ことが好ましい。
【0039】さらに、折れ曲がり部材7がヒンジ10c
部同士を連結するように設けられているとともに、ヒン
ジ10d部同士を連結するようにも設けられた2つの展
開トラス構造、すなわち折れ曲がり部材7が上側にも、
下側にも設けられた2つの展開トラス構造を図12に示
すように、第3実施例と同様に連結してもよい。この場
合にも、上記第3実施例と同様に折れ曲がり部材70を
取り外すことが好ましい。
【0040】また、上記各実施例又は他の説明におい
て、折れ曲がり部材7はヒンジ10c部同士や、ヒンジ
10d部同士を連結するように構成したものを示した
が、この折れ曲がり部材7は、上部材3におけるヒンジ
10cの近傍部同士、周部材2におけるヒンジ10cの
近傍部同士、下部材4におけるヒンジ10dの近傍部同
士、周部材2におけるヒンジ10dの近傍部同士を連結
するように構成してもよい。
【0041】さらに、上述した各種の展開トラス構造
は、人工衛星に搭載して宇宙空間において自動的に展開
するようなものに用いても、また地球や他の星あるいは
人が搭乗している宇宙船等に設置するように用いてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、展開状
態において、折れ曲がり部材(7)が真っ直ぐになるか
ら、特に各平面機構(A)の上側の角部間の引っ張り方
向の剛性を保持することができるとともに、同角部間の
圧縮方向の剛性を向上させることができる。すなわち、
各平面機構からの圧縮方向の力に対しても剛性の向上を
図ることができるとともに、各平面機構間の長さの決定
を行うことができる。したがって、展開状態における形
状安定性の向上を図ることができる。また、折れ曲がり
部材(7)は折れ曲がった状態から真っ直ぐになる状態
までの形状変化が一定しているから、展開過程で、折れ
曲がり部材(7)が平面機構(A)の先端部やヒンジに
引っかかることがなく、展開動作を妨げたり、平面機構
(A)を破壊してしまう恐れが全くない。
【0043】請求項2に係る発明においては、特に各平
面機構(A)の下側の角部間の引っ張り方向の剛性を保
持することができるとともに、同角部間の圧縮方向の剛
性を向上させることができる。その他、請求項1に係る
発明と同様の効果を奏する。
【0044】請求項3に係る発明においては、各平面機
構(A)の上側及び下側の角部間の引っ張り方向の剛性
を保持することができるとともに、同角部間の圧縮方向
の剛性を向上させることができる。したがって、請求項
1又は請求項2に係る発明よりも、展開状態における形
状安定性の向上を図ることができる。その他、請求項1
又は請求項2に係る発明と同様の効果を奏する。
【0045】請求項4に係る発明においては、折れ曲が
り部材(7)の中央部が内側に折れ曲がることにより収
束状態になるから、極めてコンパクトに収束させること
ができる。その他、請求項1、請求項2又は請求項3に
係る発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した展開トラス
構造の斜視図であって、展開途中を示す斜視図である。
【図2】同展開トラス構造の斜視図であって、展開状態
を示す斜視図である。
【図3】同展開トラス構造の平面機構を示す側面図であ
る。
【図4】同展開トラス構造の平面機構を示す図であっ
て、図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】同展開トラス構造の中央部を示す要部上面図で
ある。
【図6】同展開トラス構造の折れ曲がり部材を示す要部
上面図である。
【図7】同展開トラス構造の折れ曲がり部材を示す要部
側面図である。
【図8】同展開トラス構造の折れ曲がり部材を示す側面
図である。
【図9】同展開トラス構造の折れ曲がり部材を示す側面
図であって、同折れ曲がり部材が折れ曲がった状態を示
す側面図である。
【図10】この発明の第2実施例として示した展開トラ
ス構造の斜視図であって、展開途中を示す斜視図であ
る。
【図11】同展開トラス構造の斜視図であって、展開状
態を示す斜視図である。
【図12】この発明の第3実施例として示した展開トラ
ス構造の上面図である。
【図13】従来例として示した反射鏡面を有する展開ト
ラス構造の斜視図である。
【図14】同展開トラス構造の斜視図であって、展開途
中を示す斜視図である。
【図15】同展開トラス構造の斜視図であって、展開状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 平面機構 1 中心部材 2 周部材 3 上部材 4 下部材 7 折れ曲がり部材 10a、10b、10c、10d ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01Q 15/14 H01Q 15/14 A // E04B 1/24 E04B 1/24 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上部材(3)、下部材
    (4)、中心部材(1)及び周部材(2)の4つの部材
    によって四角形状に構成され、各角部がヒンジによって
    回転自在に連結された平面機構(A)を備え、前記中心
    部材(1)を共通部材とすることによって、前記平面機
    構(A)を放射方向に複数配置してなり、各平面機構
    (A)の周部材(2)を中心部材(1)に近づけるよう
    に移動することによって収束させたり、同周部材(2)
    を中心部材(1)から離れさせるように移動することに
    よって展開させたりすることが可能な展開トラス構造で
    あって、 前記各平面機構(A)のうち隣接するもの同士は、上部
    材(3)と周部材(2)との交点部又はその近傍部同士
    が折れ曲がり部材(7)によって連結されており、 この折れ曲がり部材(7)は、展開状態において真っ直
    ぐになり、隣接する平面機構(A)からの圧縮力を保持
    するようになっていることを特徴とする展開トラス構
    造。
  2. 【請求項2】 少なくとも上部材(3)、下部材
    (4)、中心部材(1)及び周部材(2)の4つの部材
    によって四角形状に構成され、各角部がヒンジによって
    回転自在に連結された平面機構(A)を備え、前記中心
    部材(1)を共通部材とすることによって、前記平面機
    構(A)を放射方向に複数配置してなり、各平面機構
    (A)の周部材(2)を中心部材(1)に近づけるよう
    に移動することによって収束させたり、同周部材(2)
    を中心部材(1)から離れさせるように移動することに
    よって展開させたりすることが可能な展開トラス構造で
    あって、 前記各平面機構(A)のうち隣接するもの同士は、下部
    材(4)と周部材(2)との交点部又はその近傍部同士
    が折れ曲がり部材(7)によって連結されており、 この折れ曲がり部材(7)は、展開状態において真っ直
    ぐになり、隣接する平面機構(A)からの圧縮力を保持
    するようになっていることを特徴とする展開トラス構
    造。
  3. 【請求項3】 少なくとも上部材(3)、下部材
    (4)、中心部材(1)及び周部材(2)の4つの部材
    によって四角形状に構成され、各角部がヒンジによって
    回転自在に連結された平面機構(A)を備え、前記中心
    部材(1)を共通部材とすることによって、前記平面機
    構(A)を放射方向に複数配置してなり、各平面機構
    (A)の周部材(2)を中心部材(1)に近づけるよう
    に移動することによって収束させたり、同周部材(2)
    を中心部材(1)から離れさせるように移動することに
    よって展開させたりすることが可能な展開トラス構造で
    あって、 前記各平面機構(A)のうち隣接するもの同士は、上部
    材(3)と周部材(2)との交点部又はその近傍部同士
    が折れ曲がり部材(7)によって連結されているととも
    に、下部材(4)と周部材(2)との交点部又はその近
    傍部同士が折れ曲がり部材(7)によって連結されてお
    り、 前記各折れ曲がり部材(7)は、展開状態において真っ
    直ぐになり、隣接する平面機構(A)からの圧縮力を保
    持するようになっていることを特徴とする展開トラス構
    造。
  4. 【請求項4】 折れ曲がり部材(7)は、中央部が内側
    に折れ曲がることにより収束状態になるようになってい
    ることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記
    載の展開トラス構造。
JP9255625A 1997-09-19 1997-09-19 展開トラス構造 Pending JPH1193268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102820516A (zh) * 2012-08-28 2012-12-12 西北工业大学 一种基于正方形单元平面阵列可展机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102820516A (zh) * 2012-08-28 2012-12-12 西北工业大学 一种基于正方形单元平面阵列可展机构

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