JP2586872B2 - 笠木付手摺装置 - Google Patents

笠木付手摺装置

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JP2586872B2
JP2586872B2 JP5060440A JP6044093A JP2586872B2 JP 2586872 B2 JP2586872 B2 JP 2586872B2 JP 5060440 A JP5060440 A JP 5060440A JP 6044093 A JP6044093 A JP 6044093A JP 2586872 B2 JP2586872 B2 JP 2586872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、笠木および手摺体を一
体的に被取付面に取り付けた笠木付手摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の笠木付手摺装置は、例え
ば図8に示すように、建造物のベランダや階段などの矩
体91の天井面である被取付面92に、錆止め処理93a され
たL字型のアンカ93を、矩体91の外周面に沿って当接
、アンカ93の上面が露出するように防水モルタル95な
どで取り付ける。さらに、アンカ93と被取付面92および
防水モルタル95との縁にシーリング材96などを施して防
水処理する。そして、支持部97を略垂直に取り付けた基
台98を所定間隔でアンカ93の上面に溶接し、溶接部分を
錆止め処理する。また、上下方向に高さ調節可能の位置
決め部99を所定の間隔でねじ100 止めする。そして、位
置決め部99を調節ねじ101 にて所定の高さとなるように
調節する。
【0003】次に、長方形で平板状の天板部103 の長手
方向の両側を略平行にそれぞれ下方に折曲して側板部10
4 を形成し、断面略コ字状に笠木105 を形成する。そし
て、この笠木105 の天板部103 に設けた図示しない挿通
孔に、基台98の支持部97を挿通しながら笠木105 の下面
を位置決め部99に載置し、側板部104 の下端縁を位置決
め部99の下端縁に係合固定する。また、挿通孔と支持部
97の間隙を図示しないシーリング材などにて防水処理を
行う。そして、笠木105 より突出する支持部97に台座10
7 を嵌合して笠木105 の上面に載置する。さらに、連結
部108 を支持部97に嵌合して台座107 に当接してねじ10
9 にて固定する。そして、この固定した連結部108 に手
摺体の支柱部110 を嵌合してねじ111 止めする構成のも
のが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の笠木付手摺装置は、被取付面92に取り付けた基台98
の支持部97に笠木105 を取り付け、次に手摺体を取り付
けるため、取付作業が煩雑で、特に、多数の建築材料が
運び込まれ工期期間が限られている現地での上記取付作
業は、非常に煩雑である問題がある。また、部品点数が
多く、特に現地作業における部品管理が煩雑となる問題
も有している。
【0005】さらに、挿通する笠木105 の挿通孔に挿通
される支持部97を設けた基台98を、所定の位置に取り付
ける作業は多大な手間と時間を要するとともに、高度な
技術が要求される問題がある。そして、取付誤差を許容
するように挿通孔を大きく穿設すると、笠木105 の強度
が低下するとともに、シーリング材などによる防水処理
が煩雑となる問題も有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、被取付面に所定の位置に容易に取り付けられる
笠木付手摺装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の笠木付手摺装置
は、被取付面に取り付けられた支持体と、この支持体を
挿通し下端に径大の載置部が設けられた筒状の連結体
と、この連結体を挿通し前記載置部が挿通不可能な挿通
孔を有し前記載置部に載置され前記被取付面を覆う笠木
と、前記連結体を挿通し下端が前記挿通孔より径大で前
記笠木に当接される筒状の支柱部、この支柱部の上端に
当接し前記連結体を挿通し前記支柱部が挿通不可能
孔を有し上方に開口した下手摺部、および、この下手摺
部に取り付けられこの下手摺部の開口を閉塞する上手摺
部を設けた手摺体と、前記連結体に取り付けられ前記笠
木、前記支柱部および前記下手摺部を一体的に固定する
仮止部材と、前記支持体に取り付けられ前記連結体およ
び前記仮止部材にて一体的に固定された前記笠木、前記
支柱部および前記下手摺部を前記支持体に固定する取付
部材とを具備したものである。
【0008】
【0009】
【作用】本発明の笠木付手摺装置は、笠木の挿通孔に挿
通した筒状の連結体に手摺体の筒状の支柱部および下手
摺部を挿通し、仮止部材を下手摺部の上面から突出する
連結体に取り付けて、仮止部材と連結体の載置部とにて
笠木、支柱部および下手摺部を一体的に固定し笠木、
支柱部および下手摺部を一体的に固定した連結体を被取
付面に取り付けた支持体に挿通し、取付部材を突出する
支持体に取り付けて一体的に取り付けた笠木、支柱部お
よび下手摺部を支持体に固定し、上手摺部を下手摺部に
取り付けて取付部材を覆い隠すのみで、被取付面への笠
木および取付体の取り付けが、一動作で容易に行え、施
工時間が短縮する。また、連結体を介して笠木、支柱部
および下手摺部を一体的に確実に固定されるとともに、
支持体の被取付面への取付誤差が許容され支持体の取り
付けが容易となる。さらに、上手摺部にて下手摺部の開
口を閉塞して手摺体を形成するため、美観を損傷するこ
とがない。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、本発明の笠木付手摺装置の一実施例を
図1ないし図4を参照して説明する。
【0012】11は建造物のベランダや階段などの矩体
で、この矩体11は、上面に被取付面12が形成され、この
矩体11には、L字型のアンカ13が取り付けられている。
このアンカ13は、細長い鋼板が長手方向に沿って下方に
向かって略垂直に折曲されて断面L字状に形成されてい
る。さらに、このアンカ13は、表面に錆止め処理が施さ
れている。
【0013】そして、このアンカ13は、矩体11の被取付
面12の上部角に沿って、折曲する方向の内面が当接さ
れ、上面が水平となるように設けられている。さらに、
アンカ13の側面側には防水シート14などが設けられてい
る。そして、この矩体11の側面には、例えば防水モルタ
ル15が、当接するアンカ13および防水シート14とともに
アンカ13の上面を露出するように所定の厚みに盛り付け
られ、アンカ13を固定している。さらに、アンカ13、矩
体11の被取付面12および防水モルタル15の周縁の間隙に
は、シーリング材16などが施されて防水処理されてい
る。
【0014】また、21は基台で、この基台21は、金属製
で例えば矩体11の長手方向に沿って120mm〜150mm
で厚みが6〜7mm程度の略長方形状の基板22の略中央
に、周面に雄ねじ23が形成された円筒状の支持体として
の支持部24が略垂直に突設されて形成されている。そし
て、この基台21は、被取付面12の中心線に基台21の幅方
向の中心線が一致されて、被取付面12の長手方向に所定
の間隔でアンカ13の上面に溶接などにより取り付けられ
ている。なお、基台21の取り付けは溶接に限らず、ねじ
などにより取り付けてもよい。
【0015】一方、26は連結体としての連結管で、この
連結管26は、弾性変形可能な例えば塩化ビニル製の円筒
状で、基台21の支持部24より長さ寸法が短く形成され、
両端の外周面に雄ねじ部27が設けられている。さらに、
28は載置部としての台座で、この台座28は、略中央に連
結管26の一端の雄ねじ部27が螺着される雌ねじ部29が形
成され、上面にテーパ状の載置面30が形成された断面台
形状に形成されている。また、この台座の下面には、基
台21の支持部24が連結管26に挿通し易いように、らっぱ
状に拡開した誘導部31が形成されている。さらに、この
台座28の雌ねじ部29に連結管26の一端の雄ねじ部27が、
台座28の載置面30側より連結管26の下端が誘導部31の縁
に位置するように螺着され、台座28と連結管26とが一体
的に連結されている。
【0016】そして、この台座28が取り付けられた連結
管26は、基台21の支持部24が挿通され台座28の下面が基
台21の基板22の上面に当接され、台座28の載置面30が矩
体11のベランダ側Aに傾斜するように載置されている。
【0017】さらに、アンカ13の上面には位置決め部33
が矩体11を跨ぐように矩体11の長手方向に所定間隔で取
り付けられている。この位置決め部33は、固定部33a と
上下方向に移動可能に調節ねじ34にて固定される摺動部
33b とからなっている。
【0018】そして、固定部33a は、防水モルタル15が
施された矩体11の幅方向の長さより長い長方形状の板状
に胴部33a1が形成されている。さらに、この胴部33a1の
長手方向の両端に、略垂直に壁状に固定片部33a2が屈曲
形成され、固定部33a は断面略コ字状に形成されてい
る。
【0019】一方、摺動部33b は、この固定部33a の胴
部33a1の上面に当接する長方形状の接合部33b1が形成さ
れている。また、この接合部33b1の長手方向の両端近傍
には、上方に屈曲されて当接部33b2が形成されている。
さらに、この当接部33b2の先端が下方に屈曲されて係止
片部33b3が形成されている。また、屈曲されて上方に突
出した当接部33b2の上端には、ゴムなどの干渉部材36が
取り付けられている。
【0020】そして、固定部33a は、長手方向が被取付
面12の幅方向に沿ってアンカ13上面にねじ37止めされ、
この固定部33a を覆うように、摺動部33b が、摺動部33
b の係合片部33b3が固定部33a の固定片部33a2に上下方
向に移動可能に調整ねじ34にて取り付けられて、位置決
め部33が矩体11を跨ぐように取り付けられている。
【0021】一方、41はアルミニウム合金製の笠木で、
この笠木41は、図5に示すように、防水モルタル15が施
された矩体11の厚さより幅広の長方形状の天板部42が形
成されている。さらに、この天板部42の長手方向の両側
が、長手方向に沿って下方に略平行に折曲されて側板部
43が形成され、笠木41は、断面コ字状に形成されてい
る。また、この笠木41の外側表面には、塗装処理などに
より化粧されている。
【0022】そして、この笠木41は、水はけ性や笠木41
の表面をつたって流れる雨水などによって矩体11の外壁
が汚れないように、外壁側の側板部43の幅の方がベラン
ダ側Aの側板部43の幅より幅広に形成され、天板部42が
台座28の載置面30の傾斜と略平行にベランダ側Aに傾い
て形成されている。
【0023】また、天板部42は、長手方向の略中央に連
結管26が挿通される挿通孔44が所定間隔で穿設され、側
板部43は、下端縁が対向するように内方に折曲され、位
置決め部33の係止片部33b3の下端が上面に係止するよう
に取付部46がそれぞれ形成されている。
【0024】そして、この笠木41は、天板部42の挿通孔
44に連結管26が挿通され、天板部42の下面が、台座28の
傾斜した載置面30および位置決め部33の当接部33b2の干
渉部材36に、笠木41の天板部42がベランダ側Aに傾斜し
て支持されている。さらに、側板部43の取付部46が位置
決め部33の係止片部33b3の下端縁に係止されて、側板部
43が矩体11の壁面と略平行に固定されて、笠木41が矩体
11に取り付けられている。
【0025】また、挿通孔44と連結管26との間隙には、
雨水などの侵入を防止するために、シーリング材16など
が施されて防水処理されている。
【0026】一方、51はアルミニウム合金製の各種表面
加工された手摺体で、この手摺体51は、円筒状の手摺部
52に、略垂直に所定の間隔で連結管26より径大の支柱部
53が接続されて形成されている。
【0027】また、手摺部52は、断面半円状で長手方向
に沿った一方の縁には係合凸状55が設けられ、他方の縁
には係合凹状56が対向してそれぞれ設けられた上手摺部
52aおよび下手摺部52b が係合して円筒状に形成されて
いる。さらに、支柱部53は、下端が笠木41の挿通孔44よ
り径大で笠木41の天板部42の傾斜に沿って斜めに切断さ
れて、上端が手摺部52の周面に沿って凹弧状に切断され
て形成されている。また、下手摺部52b には、支柱部53
が接合する箇所に連通管26より径大で支柱部53より径小
の略円形状に通孔57が、長手方向に沿って所定の間隔で
穿設されている。
【0028】そして、支柱部53は、笠木41の挿通孔44を
介して突出する連結管26が挿通され、防水パッキン58を
介して笠木41の上面に載置されるとともに、手摺部52は
下手摺部52b の通孔57に連通管26が挿通されて、連結管
26にて手摺体51が矩体11に支持されている。
【0029】さらに、連結管26の上端の雄ねじ27には、
下手摺部52b の内周面に当接する例えば塩化ビニル製の
座板59が挿通され、仮止部材としての仮止ナット60が螺
着されている。そして、この仮止ナット60の螺着によ
り、台座28の載置面30に載置された笠木41、手摺体51の
支柱部53および下手摺部52b が、一体的に仮止ナット60
と台座28とにて挟持固定されている。
【0030】また、基台21の支持部24の上端には、連結
管26の上端縁に当接するとともに、周縁が下手摺部52b
の内周面に当接する座金62が挿通され、さらに、取付手
段としてのナット63が螺着されている。そして、このナ
ット63の螺着により、連結管26、笠木41、手摺体51の支
柱部53および手摺体51の手摺部52が、基台21の支持部24
を介して矩体11に一体的に取り付けられている。
【0031】次に、本実施例の取付動作を説明する。
【0032】まず、連結管26の一端の雄ねじ27に、台座
28の雌ねじ29を台座28の載置面30側より螺着して、連結
管26と台座28とを一体的に連結する。そして、この連結
管26を笠木41の天板部42の挿通孔44に、天板部42の傾斜
と台座28の載置面30の傾斜とが同方向で、天板部42の下
面が台座28の載置面30に当接するまで挿通する。
【0033】次に、手摺体51の支柱部53を、天板部42の
上面より突出する連結管26に、支柱部53の下端の傾斜が
天板部42の傾斜と同方向となるように、支柱部53の下端
が天板部42の上面に当接するまで挿通させる。さらに、
下手摺部52b の通孔57を支柱部53の上端より突出する連
結管26に、下手摺部52b の長手方向が笠木41の長手方向
に略平行となるように挿通し、支柱部53の凹弧状の上端
縁に下手摺部52b の周面を当接させる。
【0034】そして、下手摺部52b の上面より突出する
連結管26の上端の雄ねじ27に、座板59を介して仮止ナッ
ト60を螺着して、台座28と仮止ナット60とにて笠木41、
支柱部53および下手摺部52b を挟持固定して一体的に組
み立てる。
【0035】一方、矩体11に、錆止め処理されたL字型
のアンカ13を、矩体11の上部角に折曲する方向の内面を
当接させて、上面が水平となるように設置する。さら
に、アンカ13の側面側に防水シート14などを添付し、こ
の矩体11の側面に、当接するアンカ13および防水シート
14とともに防水モルタル15などを、アンカ13の上面が露
出するように所定の厚みに盛り付けて、アンカ13を固定
する。そして、アンカ13と矩体11の被取付面12と防水モ
ルタル15との周縁の間隙をシーリング材16にて防水処理
する。
【0036】次に、基板22の略中央に周面に雄ねじ23が
形成された支持部24を設けた基台21を、被取付面12の中
心線に基台21の基板22の幅方向の中心線を一致させ、被
取付面12の長手方向に所定の間隔で、溶接などによりア
ンカ13の上面に取り付ける。さらに、アンカ13の上面
に、位置決め部33の摺動部33b の長手方向の両端の係止
片部33b3が矩体11を跨ぐように、矩体11の長手方向に沿
って固定部33a をねじ37によって固定し、位置決め部33
を所定間隔で取り付ける。また、調節ねじ34にて摺動部
33b の当接部33b2が所定の高さとなるように調節する。
【0037】そして、あらかじめ笠木41、手摺体51の支
柱部53および手摺体51の下手摺部52b を一体的に連結固
定する連結管26を、笠木41の天板部42がベランダ側Aに
傾斜するように、台座28の下面を基台21の基板22の上面
に当接するまで台座28の誘導部31に基台21の支持部24を
誘導しつつ挿通させる。さらに、天板部42の下面を、位
置決め部33の当接部33b2の干渉部材36に当接させ、側板
部43の取付部46を位置決め部33の係止片部33b3の下端縁
に係止させる。
【0038】次に、下手摺部52b の上面より突出する支
持部24に、連結管26の上端に下面が当接し周縁が下手摺
部52b の上面に当接するように座金62を挿通し、連結管
26を弾性変形させながら押圧するとともに、下手摺部52
b を支柱部53、笠木41、台座28を介して被取付面12に押
圧するように、ナット63を螺着して連結管26および下手
摺部52b を締め付け、連結管26にて一体的に連結固定す
る笠木41、手摺体51の支柱部53および手摺体51の下手摺
部52b を支持部24に支持固定する。
【0039】そして、下手摺部52b にナット63を覆って
上手摺部52a を係合させて手摺体51を形成し、矩体11に
支持部24を介して笠木41および手摺体51を一体的に取り
付ける。
【0040】上記構成によれば、笠木41の挿通孔44に挿
通した筒状の連結管26に手摺体51の支柱部53および下手
摺部52b を挿通し、仮止ナット60を連結管26に取り付け
て、仮止ナット60と連結管26に設けた台座28とにて笠木
41および手摺体51を一体的に挟持固定し、この一体的に
組み立てられた笠木41、連結管26および手摺体51を被取
付面12に取り付けた基台21の支持部24にナット63にて取
り付けるので、現地作業での被取付面12への笠木41およ
び手摺体51の取り付けが、ナット63による取り付けのみ
で一動作で容易に行え、施工時間を短縮できる。
【0041】また、あらかじめ笠木41、連結管26および
手摺体51を一体的に組み立てておくので、現地作業にお
ける部品点数を減少でき、部品管理が容易である。
【0042】さらに、支持部24を設けた基台21が、所定
の位置より多少ずれて被取付面12に取り付けても、支持
部24より径大の連結管26が弾性変型可能に形成されてい
るので、笠木41および手摺体51が所定の位置となるよう
に連結管26を移動させたり、弾性変形させて支持部24に
挿通し、ナット63にて固定するため、基台21の取り付け
が容易で短時間に行え、笠木41および手摺体51を所定の
位置に確実に取り付けることができる。
【0043】また、天板部42の挿通孔44を連結管26が挿
通するだけの大きさで済み、強度が低下することなく雨
水などの侵入防止のシーリング材16による防水処理も容
易にできる。なお、天板部42の挿通孔44を連結管26が挿
通するだけの大きさで、支柱部53が挿通不可能であるた
め、シーリング材16を設けず、支柱部53の下端に設けた
防水パッキン58のみでもよい。
【0044】さらに、ナット63にて笠木および手摺体を
固定するための下手摺部52b の開口を上手摺部にて閉塞
するため、美観の損傷を防止できる。
【0045】なお、上記実施例において支持部24を基台
21の基板22に設けて説明したが、アンカ13に直接設けて
もよい。
【0046】また、連結管26と台座28とを螺着により一
体的に連結して説明したが、一体成形したり、接着剤な
どで接合しても、同様の効果が得られる。
【0047】さらに、手摺体51は、格子状のものや壁状
のものなど、いずれの構造のものでも同様の効果が得ら
れる。
【0048】次に、他の実施例を図5を参照して説明す
る。
【0049】図5に示す実施例は、図1ないし図4に示
す実施例の下手摺部52b を手摺下部71と仕切部材72とに
て構成したものである。
【0050】すなわち、手摺部52は、断面半円状で長手
方向に沿った両縁に係合凸条55がそれぞれ形成された上
手摺部52a および手摺下部71と、矩体11に沿って細長長
方形の板状で長手方向の両縁に上手摺部52a および手摺
下部71の係合凸条55がそれぞれ係合される係合凹条56と
が設けられ、断面H字形状に形成された仕切部材72とが
係合して円筒状に形成されている。
【0051】さらに、支柱部53は、図1ないし図4に示
す実施例の連通管26が挿通される角筒状で、下端が笠木
41の天板部42の傾斜に沿って斜めに切断されて形成され
ている。また、手摺下部71の下面には、支柱部53が挿通
される開口部73が、長手方向に沿って所定の間隔で穿設
されている。さらに、仕切部材72には、連通管26より径
大で支柱部78より径小の略円形状の通孔57が穿設されて
いる。
【0052】そして、支柱部53は、図1ないし図4に示
す実施例の笠木41の挿通孔44を介して突出する連結管26
が挿通され、笠木41の上面に載置されている。また、こ
の支柱部53の上端部が、下手摺部52b の手摺下部71の開
口部73に挿通され仕切部材72の下面に当接するととも
に、連通管26が仕切部材72の通孔57に挿通され、手摺体
51が矩体11に支持されている。
【0053】さらに、連結管26の上端の雄ねじ27には、
仕切部材72の上面に当接する仮止部材としての仮止ナッ
ト60が螺着されている。そして、この仮止ナット60の螺
着により、台座28の載置面30に載置された笠木41、支柱
部53、下手摺部52b の手摺下部71および仕切部材72が、
一体的に仮止ナット60と台座28とにて挟持固定されてい
る。
【0054】また、連結管26の上端より突出する基台21
の支持部24の上端には、連結管26に螺着された仮止ナッ
ト60を覆い仕切部材72の上面に載置されるコ字形状の押
え体75が挿通され、さらに、取付手段としてのナット63
が螺着されている。そして、このナット63の螺着によ
り、連結管26の台座28、笠木41、支柱部53、下手摺部52
b の手摺下部71および仕切部材72が、押え体75の下端縁
により基台21の支持部24を介して被取付面12に押し付け
られ、連結管26にて一体的に連結固定する笠木41、支柱
部53、下手摺部52b の手摺下部71および仕切部材72を支
持部24に支持固定し、下手摺部52b にナット63を覆って
上手摺部52a が係合されて、笠木41および手摺体51が矩
体11に一体的に取り付けられている。
【0055】したがって、この図5に示す実施例によれ
ば、図1ないし図4に示す実施例と同様に、現地作業で
の被取付面12への笠木41および手摺体51の取り付けが、
押え体75を介してナット63による取り付けのみで一動作
で容易に行え、施工時間を短縮できるとともに、あらか
じめ笠木41および手摺体51を一体的に組み立てておくの
で、現地作業における部品点数を減少でき、部品管理が
容易である。
【0056】さらに、連結管26が弾性変型可能であるた
め、基台21の取り付けが容易で短時間に行え、笠木41お
よび手摺体51を所定の位置に確実に取り付けできる。ま
た、天板部42の挿通孔44を連結管26が挿通するだけの大
きさで済み、強度が低下せず、防水処理も容易にでき
る。
【0057】そして、下手摺部52b の開口を上手摺部52
a にて閉塞するため、美観の損傷も防止できる。
【0058】さらに、押え体75を介して笠木41および手
摺体51をナット63にて支持部24に取り付けるため、連結
管26にナット63の螺着により応力が掛からず、連結管26
および台座28が損傷するおそれもない。
【0059】また、押え体75を介してナット63にて仕切
部材72を締め付け手摺体51を取り付けるため、手摺体51
の固定強度が向上できる。
【0060】次に、さらに他の実施例を図6および図7
を参照して説明する。
【0061】図6および図7に示す実施例は、図1ない
し図4に示す実施例の円筒状の手摺部52を角筒状に形成
したものである。
【0062】すなわち、手摺部52は、下面が開口する断
面コ字状で長手方向に沿った両側下端縁には係合凸条55
がそれぞれ形成された上手摺部52a が設けられている。
さらに、この上手摺部52a が、矩体11に沿って細長長方
形の板状で長手方向の両縁に上手摺部52a の係合凸条55
がそれぞれ係合される係合凹条56が形成された下手摺部
52b に係合され、角筒状に形成されている。
【0063】また、下手摺部52b は、矩体11に沿って細
長長方形の板状で長手方向の両縁に、上手摺部52a の係
合凸条55がそれぞれ係合される係合凹条56が設けられ断
面略H字状に形成された中手摺部81が設けられている。
そして、下手摺部52b は、中手摺部81が、例えば矩体11
の長手方向に沿った長手方向の寸法が120mm〜150
mmで厚みが6〜7mm程度の取付板92にて一体的にねじ止
めされ、適宜複数連結されて形成されている。
【0064】さらに、支柱部53は、図1ないし図4に示
す実施例の連通管26が挿通される角筒状で、下端が笠木
41の天板部42の傾斜に沿って斜めに切断されて形成され
ている。また、取付板82には、略中央に連通管26より径
大で支柱部53より径小の略円形状の通孔57が通孔が穿設
されている。
【0065】そして、支柱部53は、図1ないし図4に示
す実施例の笠木41の挿通孔44を介して突出する連結管26
が挿通され、笠木41の上面に載置されるとともに、この
支柱部53の上端部が取付板82の下面に当接され、連通管
26が取付板82の通孔57に挿通されて、手摺体51が矩体11
に支持されている。
【0066】さらに、連結管26の上端の雄ねじ27には、
取付板82の上面に当接する仮止部材としての仮止ナット
60が螺着されている。そして、この仮止ナット60の螺着
により、台座28の載置面30に載置された笠木41、手摺体
51の支柱部53、下手摺部52bの取付板82が、一体的に仮
止ナット60と台座28とにて挟持固定されている。
【0067】また、連結管26の上端より突出する基台21
の支持部24の上端には、連結管26に螺着された仮止ナッ
ト60を覆い取付板82の上面に載置される断面コ字形で円
筒状の押え体75が挿通され、さらに、取付手段としての
ナット63が螺着されている。そして、このナット63の螺
着により、連結管26の台座28、笠木41、手摺体51の支柱
部53、下手摺部52の取付板82が、押え体75の下端縁によ
り基台21の支持部24を介して被取付面12に押し付けら
れ、連結管26にて一体的に連結固定する笠木41、支柱部
53および下手摺部52b の取付板82を支持部24に支持固定
し、下手摺部52bにナット63を覆って上手摺部52a が係
合されて、笠木41および手摺体51が矩体11に一体的に取
り付けられている。
【0068】したがって、この図6および図7に示す実
施例によれば、図1ないし図4に示す実施例と同様に、
現地作業での被取付面12への笠木41および手摺体51の取
り付けが、押え体75を介してナット63による取り付けの
みで一動作で容易に行え、施工時間を短縮できるととも
に、あらかじめ笠木41および手摺体51を一体的に組み立
てておくので、現地作業における部品点数を減少でき、
部品管理が容易である。
【0069】さらに、連結管26が弾性変型可能であるた
め、基台21の取り付けが容易で短時間に行え、笠木41お
よび手摺体51を所定の位置に確実に取り付けできる。ま
た、天板部42の挿通孔44を連結管26が挿通するだけの大
きさで済み、強度が低下せず、防水処理も容易にでき
る。
【0070】そして、下手摺部52b の開口を上手摺部52
a にて閉塞するため、美観の損傷も防止できる。
【0071】さらに、押え体75を介して笠木41および手
摺体51をナット63にて支持部24に取り付けるため、連結
管26にナット63の螺着により応力が掛からず、連結管26
および台座28が損傷するおそれもない。
【0072】また、押え体75を介してナット63にて取付
板82を締め付け手摺体51を取り付けるため、手摺体51の
固定強度が向上できる。
【0073】
【発明の効果】本発明の笠木付手摺装置によれば、あら
かじめ笠、支柱部および下手摺部を一体的に固定した
連結体を支持体に挿通して取付部材を突出する支持体
り付けて固定し、上手摺部を下手摺部に取り付けるの
みで、被取付面への笠木および手摺体を一動作で容易に
取り付けでき、施工時間を短縮できる。また、連結体を
介して笠木、支柱部および下手摺部を一体的に確実に固
定できるとともに、支持体の被取付面への取付誤差が許
容でき支持体を容易に取り付けできる。さらに、上手摺
部にて下手摺部の開口を閉塞して取付部材を覆い隠し手
摺体を形成するため、美観の損傷を防止できる。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の笠木付手摺装置の一実施例を示す矩体
の幅方向の断面図である。
【図2】同上矩体の長手方向の断面図である。
【図3】同上一部を切り欠いた分解斜視図である。
【図4】同上斜視図である。
【図5】本発明の笠木付手摺装置の他の実施例を示す矩
体の幅方向の断面図である。
【図6】本発明の笠木付手摺装置のさらに他の実施例を
示す矩体の幅方向の断面図である。
【図7】同上矩体の長手方向の断面図である。
【図8】従来の笠木付手摺装置の一実施例を示す一部を
切り欠いた分解斜視図である。
【符号の説明】
12 被取付面 24 支持体としての支持部 26 連結体としての連結管 28 載置部としての台座 41 笠木 44 挿通孔 51 手摺体 52a 上手摺部 52b 下手摺部 53 支柱部57 通孔 60 仮止部材としての仮止ナット 63 取付部材としてのナット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付面に取り付けられた支持体と、 この支持体を挿通し下端に径大の載置部が設けられた筒
    状の連結体と、 この連結体を挿通し前記載置部が挿通不可能な 挿通孔を
    有し前記載置部に載置され前記被取付面を覆う笠木と、 前記連結体を挿通し下端が前記挿通孔より径大で前記笠
    木に当接される筒状の支柱部、この支柱部の上端に当接
    し前記連結体を挿通し前記支柱部が挿通不可能通孔を
    有し上方に開口した下手摺部、および、この下手摺部に
    取り付けられこの下手摺部の開口を閉塞する上手摺部を
    設けた手摺体と、 前記連結体に取り付けられ前記笠木、前記支柱部および
    前記下手摺部を一体的に固定する仮止部材と 前記支持体に取り付けられ前記連結体および前記仮止部
    材にて一体的に固定された前記笠木、前記支柱部および
    前記下手摺部を前記支持体に固定する取付部材と を具備
    したことを特徴とする笠木付手摺装置。
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NO874575L (no) * 1986-11-05 1988-05-06 Phillips Petroleum Co Fremgangsmaate til fremstilling av fiberarmerte komposittmaterialer inneholdende polyarylensulfidsulfon.
JP3025728U (ja) * 1995-12-12 1996-06-25 株式会社タナカ 建築用下地板
JP3078825U (ja) * 2001-01-09 2001-07-27 博行 与那覇 流出口変更具

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