JP2586814Y2 - 光ピックアップレンズクリーナ - Google Patents

光ピックアップレンズクリーナ

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JP2586814Y2
JP2586814Y2 JP7522493U JP7522493U JP2586814Y2 JP 2586814 Y2 JP2586814 Y2 JP 2586814Y2 JP 7522493 U JP7522493 U JP 7522493U JP 7522493 U JP7522493 U JP 7522493U JP 2586814 Y2 JP2586814 Y2 JP 2586814Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は光ピックアップの対物レ
ンズを清掃する光ピックアップレンズクリーナに関し、
特に光ピックアップの読出し動作において対物レンズ表
面の異物を払拭する光ピックアップレンズクリーナに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズクリーナとして特
開昭63−798号公報に開示される図6に示すものが
あった。この図6は従来のレンズクリーナにおける平面
図である。同図において従来のレンズクリーナは、光デ
ィスクのリードインエリア10の外側外周エリアにおい
て半径方向の線対称に1対のブラシ毛束32、33を植
設して構成される。このブラシ毛束32、33は、光デ
ィスク1の半径方向に連続した所定横幅で、接線方向に
所定横幅より狭い幅に各々ブラシ毛を植設して形成され
る。この従来技術の場合は半径方向に連続した所定横幅
を有し、且つ線対称にブラシ毛束32、33が形成され
ていることから、光ピックアップの対物レンズに接触す
る幅が拡くなり、クリーニング効果を良好なものとして
いる。
【0003】また、他の従来のレンズクリーナーとして
特開平2−232878号公報に開示される図7があっ
た。この図7は他の従来のレンズクリーナにおける平面
図である。
【0004】同図において従来のレンズクリーナは、光
ディスク1上のリードインエリア10の外側外周エリア
に周方向・径方向にそれぞれ位置ずれ状態で分散状にブ
ラシ毛束27、〜、31を植設して構成される。前記分
散状に植設されたブラシ毛束27、〜、31は、その隣
接する他のブラシ毛束27、〜、31相互間の周方向に
おける間隔を光ディスクプレーヤ(CDプレーヤ)側に
おける光ピックアップの対物レンズの直径寸法以上に設
定して構成される。また、分散状に植設されたブラシ毛
束27、〜、31のうち光ディスクの最内側と最外側と
に位置するブラシ毛束27、31は、その相互間の光デ
ィスク1の径方向における間隔を光ディスクプレーヤ
(CDプレーヤ)側における光ピックアップの対物レン
ズの直径寸法以上に設定して構成される。
【0005】次に、前記構成に基づく従来のレンズクリ
ーナのクリーニング動作について説明する。まず、光デ
ィスクプレーヤ(CDプレーヤ)にレンズクリーナの光
ディスク1を装着して光ディスクプレーヤを駆動させ
る。このプレーヤの駆動動作により光ディスク1のレン
ズクリーナが回転する。この回転により分散状に植設さ
れた複数のブラシ毛束27、〜、31が光ディスクプレ
ーヤにおける光ピックアップの対物レンズに所定間隔を
おいて順次接触してレンズ表面をクリーニングする。
【0006】このように光ピックアップの対物レンズに
複数のブラシ毛束27、〜、31が同時に接触すること
がないので、光ピックアップのトラッキングサーボ制御
及びフォーカスサーボ制御等の制御動作が阻害されるこ
とがなくなる。即ち、各ブラシ毛束27、〜、31が光
ピックアップに接触したとしても、各接触により生じる
光ピックアップに対する衝撃に起因する信号欠落が信号
補正のできる範囲内とすることができ、光ディスク1を
継続して回転させる。この光ディスク1の回転により光
ピックアップの対物レンズ表面をクリーニングできるこ
ととなる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の各レンズクリー
ナのうち、図6で示した従来例の場合、ブラシ毛束3
2、33が半径方向に長く形成されているので、ブラシ
毛束32,33が光ピックアップの全体に同時に接触す
ることになり光ピックアップへの衝撃が大きく好ましい
ものではない。
【0008】また、図7で示す従来例の場合、光ピック
アップの径より小さな径を有すブラシ毛束27〜31が
光ディスク1の同一トラックに亘り、且つ広い領域に散
在して形成されているので、上記衝撃は緩和されるもの
の、プログラム領域に亘って配設されているので、CI
RC(Cross Interleave Reed−
Solomon Code)に基づきReed−Sol
omon符号を作用させて訂正動作を行ったとしても、
光ディスクプレーヤの種類によっては読出し情報の誤り
訂正ができないという課題を有していた。
【0009】そこで特開平5−159339号公報に示
すように、光ピックアップの対物レンズより小さな分散
突起体を誤り訂正の十分行えるリードインエリアに形成
することが考えられた。この場合、分散突起体は対物レ
ンズとの衝撃を緩和するために十分細く、単体ではクリ
ーニング効果が十分ではないため、分散突起体をクリー
ニング効果が十分発揮される程度の本数植設しなければ
ならないが、このために、プログラムエリアの内側に位
置するリードインエリアを十分大きく形成させる必要が
あった。
【0010】しかしながらリードインエリアを大きくす
るとプログラムエリアがその分減少し、付加価値の有る
情報を多く記録させることが出来なくなる欠点があっ
た。そこで、本考案は前記従来の欠点を解消するために
なされたもので、各種の光ディスクプレーヤに対しても
クリーニング動作時にバーストエラーを生じることがな
く、またリードインエリアでの植毛領域を可及的に減少
させ、他のプログラム領域を十分確保出来るようにする
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る光ピックア
ップレンズクリーナは、光ピックアップから射出される
光により読出すことが出来る情報がプログラム領域に記
録される光ディスクと、前記光ディスクの盤面に突出し
て装着される払拭部とを備える光ピックアップレンズク
リーナにおいて、前記払拭部は光ピックアップの対物レ
ンズの直径より小さい径を有す複数の分散突起体で構成
されるとともに、該分散突起体は上記プログラム領域を
避けた内周側の光ディスクの同一円周上に少なくとも2
つ以上配設させたものである。
【0012】また、本考案は必要に応じて、同一円周上
に配設された分散突起体の組をスパイラル状に複数組形
成している。
【0013】
【作用】本考案においては、プログラム領域の内周側に
位置する分散突起体の植毛領域を狭くしてもクリーニン
グ効果が十分な本数の突起体を植設する事が可能とな
る。したがって、光ディスクの同一トラックにおける情
報欠落を誤り訂正の補完ができるリードイン領域をコン
パクトに出来、他のプログラム領域を広く取る事が出来
る。
【0014】また、本考案においては、光ピックアップ
における対物レンズには同時に全体に亘ってブラシが接
触しないので、衝撃も減少する。さらには、対物レンズ
がプログラム領域へシークする動作時に分散突起体が当
接するので、同一円周上に分散突起体が配設されていて
も、対物レンズ表面に対し同一円周上の最初に当接する
分散突起体の当接位置と、2番目に当接する分散突起体
の当接位置はずれることになり、対物レンズにとっては
分散突起体が順次摺接するように移動することとなり、
対物レンズ表面の塵埃等の異物を順次一定の方向へ浮遊
させることなく排除できる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び図3に基
づいて説明する。この図1は本実施例の光ピックアップ
レンズクリーナの平面図、図2は図1における分散突起
体として示した分散ブラシ毛束の詳細配置図、図3は図
1における分割ブラシ毛束の詳細取付態様図である。前
記各図において本実施例に係る光ピックアップレンズク
リーナは、コンパクトディスク(以下、CD)1のリー
ドインエリア10を周方向に4つの領域401、〜、4
04に分割し、この4分割された内の1つの分割領域4
01内に2径列のスパイラル状に植設される6つの分散
ブラシ毛束21・22・23(及び24・25.26)
からなる払拭部2を有する構成である。
【0016】前記払拭部2は、各分散ブラシ毛束21、
〜、26の基部直径をD=0.5mmとし、各分散ブラ
シ毛束21、〜、26が植設される各配設半径210、
220、230の差をD1=0.7mmとなるように構
成される。即ち、各分散ブラシ毛束21、〜、26の基
部における半径間隔dは{D1−(D/2)−(D/
2)}として求められ、d=0.2mmとなる。
【0017】このような分散ブラシ毛束21は、前記従
来例(特開平2−232878号公報)に開示されてい
るように、光デスク1の盤面に貫通孔を設け、約10本
程度のブラシ毛を挿通し、ラベル面側でその突出した基
部を貫通孔の周縁に向かって放射状に折り曲げ、この折
り曲げ部を粘着テープで固定する。この植設方法を採用
することも可能であるが、ブラシ毛各々は個別独立で、
しかも細いために、使用時に抜け落ちて清掃効果を低下
させるばかりかプレーヤ内の駆動装置に噛み込まれ駆動
不能となる不都合を招く傾向がある。
【0018】しかし、本実施例では図3に示すとおり、
光デスク1の貫通孔1aにブラシ毛束21(又は、2
2、23、24、25、26)を挿通した後、ラベル面
16側から突出する基部を薬品好ましくは熱により溶解
して一体化する毛玉21aを形成し、粘着テープ1cで
張り付け固定し、ばらばらに抜け落ちるのを防止してい
る。この毛玉部21aは貫通孔1aの径より大きければ
抜け止めに対し充分であり、必ずしも球状にする必要は
なく、潰し偏平状など様々な形状に成形でいる。特に、
熱溶解による場合は、ブラシ毛束の基部側を長目に突出
させ、熱線で焼き切ることによって溶解しつつ一体化で
き、また盤上面側の突出寸法を細かに調整できる。
【0019】また、毛玉部21aが大きくなる場合は、
貫通孔1aのラベル面1b側に座ぐり部分を設け、毛玉
部21aを落としこませれば良い。次に、前記構成に基
づく本実施例のクリーニング動作について図4を参照し
て説明する。まず、CDプレーヤにCD1を装着して駆
動状態とする。この駆動状態において光ピックアップ4
がリードインエリア10の情報を読出すこととなる。
【0020】この読出し動作を行なう際に、光ピックア
ップ4が最内周の分散ブラシ毛束21、24の円周領域
から分散ブラシ毛束22、25の円周領域へシーク移動
する。さらに、この分散ブラシ毛束22、25の円周領
域から分散ブラシ毛束23、26への円周領域へと順次
移動する。光ピックアップ4のシーク移動に伴って各分
散ブラシ毛束21、〜、26が対物レンズ41の表面を
図2に示す矢印Sの方向に連続的に摺接できることとな
る。このように最内周の分散ブラシ毛束21から最外周
の分散ブラシ毛束26までが対物レンズ41の一側端か
ら他側端へ順次摺接して塵埃、糸屑等の異物を他端側へ
順次移動させる。即ち、この各分散ブラシ毛束21、
〜、26が対物レンズ41に内周から外周へ順次摺接す
ることにより、一度払拭した異物が再度対物レンズ41
の表面に付着することがなくなる。
【0021】このようにプログラム領域14の内周側に
位置するリードイン領域10の同一円周上に分散突起体
としての分散ブラシ毛束21,24を配設しているの
で、バーストエラーが防止されるだけでなく、本実施例
のようにクリーニング効果を十分発揮させるために、分
散ブラシ毛束が6本必要と考えた場合、半径方向におい
て従来の3本分の植毛領域で良く、リードイン領域10
の大きさを可及的に減少出来、プログラム領域14をそ
の分大きくすることが可能となる。また、分散ブラシ毛
束は、一束ずつしか当接しないので対物レンズが受ける
衝撃は弱く都合がいい。
【0022】なお同一円周上に植毛すると、対物レンズ
に対し繰り返し同一個所がクリーニングされるおそれが
あるが、本考案ではプログラム領域14の内周側の領域
10でのクリーニングなので、対物レンズ41はシーク
移動しており、分散ブラシ毛束21と24においてはは
っきりと異なる位置が当接することになる。
【0023】前記分散ブラシ毛束21、〜、26は天然
繊維、合成繊維、ファイバー等の各種糸毛を所定本数束
ね、CD1の一側面から光ピックアップ4の対物レンズ
41までの距離より若干長い寸法の高さに形成される。
また、糸を複数本束ねた構成以外に、発泡材、凝結材等
の弾性を有しクリーニング液の浸潤性を備える部材で分
散状の払拭部を形成することもできる。
【0024】図5は他の実施例に係る光ピックアップレ
ンズクリーナーの平面図を示す。この図5において他の
実施例に係る光ピックアップレンズクリーナーは、3組
の同心円状に植設される2つの分散ブラシ毛束21a・
22a(23a・24a、25a・26a)により形成
される払拭部2を有する構成とすることもできる。これ
らの分散ブラシ毛束21a、〜、26aは、分散ブラシ
毛束21a・23a・25aと分散ブラシ毛束22a・
24a・26aとで2径列のスパイラル状に植設されて
いる。
【0025】また、前記実施例においては最内外周の各
分散ブラシ毛束21、〜、26(又は21a 、〜、2
6a又は21b、〜、26b)をリードインエリア10
内の分割領域401に配設する構成としたが、最内外周
の各分散ブラシ毛束21、〜、26を対物レンズ41の
直径寸法の範囲内で形成される1つの円環帯内に納める
ように植設する構成とすることもできる。
【0026】
【考案の効果】以上述べてきたように本願考案は、「プ
ログラム領域の内側の領域では、プログラム領域へ対物
レンズがシーク移動する」ことを利用して、光ピックア
ップから射出される光により読出すことが出来る情報が
プログラム領域に記録される光ディスクと、前記光ディ
スクの盤面に突出して装着される払拭部とを備える光ピ
ックアップレンズクリーナにおいて、前記払拭部は光ピ
ックアップの対物レンズの直径より小さい径を有す複数
の分散突起体で構成されるとともに、該分散突起体は上
記プログラム領域を避けた内周側の光ディスクの同一円
周上に少なくとも2つ以上配設したので、1.少なくと
も2つ以上を同一円周上に配設しているので、クリーニ
ングに最適な所定の数の分散突起体を配設するにあた
り、半径方向の配設領域の幅を実質的に半分以下にする
ことが出来、配設領域以外の領域を大きく確保できる。
したがって付加価値を記録するプログラム領域を大きく
設定出来る。2.分散突起体をプログラム領域の内側に
配設するので、本体装置側の対物レンズのプログラム領
域へのシーク移動動作中のクリーニングが可能でありし
たがって、分散突起体が同一円周上に位置しながら同じ
位置での対物レンズとの繰り返し当接が低減出来る。と
いう作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る光ピックアップレンズ
クリーナの平面図である。
【図2】図1に記載の各分散ブラシ毛束の詳細配置図で
ある。
【図3】図1に記載の分割ブラシ毛束の詳細取付態様図
である。
【図4】図1に記載の光ピックアップレンズクリーナの
クリーニング動作説明図である。
【図5】本考案の他の実施例に係る光ピックアップレン
ズクリーナの各平面図である。
【図6】従来の光ピックアップレンズクリーナの平面図
である。
【図7】従来の光ピックアップレンズクリーナの平面図
である。
【符号の説明】
1 コンパクトディスク(CD) 2 払拭部 4 光ピックアップ 10 リードインエリア 12 TOC領域 13 拡張TOC領域 14 プログラム領域 15 リードアウトエリア 21、〜、26、21a、〜、26a、21b、〜、2
6 分散ブラシ毛束 41 対物レンズ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ピックアップから射出される光により読
    出すことが出来る情報がプログラム領域に記録される光
    ディスクと、前記光ディスクの盤面に突出して装着され
    る払拭部とを備える光ピックアップレンズクリーナにお
    いて、 前記払拭部は光ピックアップの対物レンズの直径より小
    さい径を有す複数の分散突起体で構成されるとともに、
    該分散突起体は上記プログラム領域を避けた内周側の光
    ディスクの同一円周上に少なくとも2つ以上配設される
    ことを特徴とする光ピックアップレンズクリーナ。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の光ピックアップレンズ
    クリーナにおいて、同一円周上に配設された分散突起体
    の組がスパイラル状に複数組あることを特徴とする光ピ
    ックアップレンズクリーナ。
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