JP2586648Y2 - 収納ボックス - Google Patents

収納ボックス

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JP2586648Y2
JP2586648Y2 JP1992053624U JP5362492U JP2586648Y2 JP 2586648 Y2 JP2586648 Y2 JP 2586648Y2 JP 1992053624 U JP1992053624 U JP 1992053624U JP 5362492 U JP5362492 U JP 5362492U JP 2586648 Y2 JP2586648 Y2 JP 2586648Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、衣類などを簡便に収納
するスライド式の収納ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、図5に示すような簡便な収納ボッ
クス10がよく知られている。この収納ボックス10
は、外箱20と、この外箱20に出し入れ自在に嵌装さ
れた内箱30とから構成され、全体的に柳行李程度の大
きさにされている。通常押入の中に複数段に積み重ねら
れて配置され、各段毎に内容物を区分して収納するよう
に利用されており、収納ボックス10を用いることによ
って従来使い辛かった押入内の空間が有効に利用できる
ことから、好んで利用される傾向にある。
【0003】このような収納ボックス10に収納される
収納物は、通常下着類やシーツあるいはタオル類などの
日常の家庭生活で使用する布製品が多いことから総じて
軽く、従って上記収納ボックス10は箪笥や本箱のよう
に丈夫につくる必要はなく、手軽に段ボールで製作され
たものもあるが、近年外箱20および内箱30ともプラ
スチックの射出成形品が用いられることが多くなってい
る。
【0004】また、使用する場所が人目につかない押入
の中であり、あまり室内装飾的な意味では使用されず、
もっぱら機能的に用いられているため、なるだけ安価な
ものが好まれる傾向にある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な目的に使用される収納ボックス10であっても、内箱
30が満杯になるほど収納物を押し込むと、例え収納物
が衣類であっても相当の重量になり、外箱20に対する
内箱30の出し入れ操作は非常に困難なものになる。
【0006】特に、これからの高齢化社会において、老
人の一人暮しも増加する傾向であってみれば、日常生活
における上記のような不都合は極力解消されなければな
らない社会的な課題である。
【0007】そこで、スチールデスクの引出に用いられ
ているような従来公知のスライド装置を上記のような収
納ボックスに付設することも考えられる。しかし従来の
スライド装置は、通常内箱に相当する引出の両側部外方
に水平方向に雄レールが設けられ、デスクの内側面には
上記雄レールに対応した雌レールが設けられ、この雌レ
ールにはローラが取り付けられ、このローラに支持され
るように雄レールを雌レールに嵌合させるように構成さ
れており、構造が極めて複雑である。
【0008】従って、上記複雑な構造のものを製作する
ためにはその寸法精度をよくしなければならず、そのた
め材料費および工賃ともに高くつくなど総じて製作コス
トは上昇する。
【0009】しかしながら、押入などの内部空間の整理
用に使用される収納ボックス10は、その目的からし
て、そんなに高価なものでは需要に結びつかず、できる
だけ安価な機能本意のものが好まれ、そのため、通常材
料としてはプラスチックの内でも安価なポリエチレンや
ポリプロピレンなどが好んで使用されるとともに、一回
の操作で外箱20あるいは内箱30が成形される射出成
形法が採用されるなど、コストダウンの努力が積み重ね
られているのが現状である。
【0010】そして、上記のような安価なプラスチック
材料を用いて一度の成形処理でほぼ完成品を得ようとす
れば、その寸法精度はある程度犠牲にせざるを得ないの
は必定であり、そのため従来のような精密かつ複雑なス
ライド装置を収納ボックス10に適用することができな
かったがために、従来スライド装置が備わった収納ボッ
クス10は見当たらなかったのである。
【0011】本考案の収納ボックスは、従来の上記のよ
うな問題点を解決するためになされたものであり、極め
て簡単な構成ではあるが、確実にスライド装置としての
機能を備え、しかも安価に製造することができる収納ボ
ックスを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1記載の
収納ボックスは、前面に開口を備えた外箱と、この外箱
の上記開口から嵌装されかつ外箱に対して出入自在とさ
れた内箱とからなる収納ボックスにおいて、上記外箱お
よび上記内箱は、いずれも合成樹脂を射出成形すること
によって形成され、上記外箱の内面底部には内箱の外面
底部と接する摺面が形成され、この摺面には外箱の
幅方向に少なくとも一対の回転ローラがそれらの周面を
上記摺面から上方に突出して設けられ、上記内箱の外
面底部には内箱が外箱内に嵌装された状態で上記突出し
た回転ローラを嵌入する少なくとも一対の凹部が形成さ
、内箱の上縁部と外箱の天井面との間の隙間寸法をL
とし、回転ローラの上記摺接面からの突出量をL′とし
たとき L>L′ の関係が成立るるようにLおよびL′の値が設定され
いることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項2記載の収納ボックスは、
請求項1記載の収納ボックスにおいて、上記内箱は前面
を囲う鏡板を有し、この鏡板は、上記内箱が外箱内に収
納された状態で上記内箱の上縁部と上記外箱の天井面と
の間の隙間を覆うように寸法設定されていることを特徴
とするものである。
【0014】本発明の請求項3記載の収納ボックスは、
請求項2記載の収納ボックスにおいて、上記鏡板は、下
縁部に上方に向けて切り欠かれた切欠き部を有している
ことを特徴とするものである。
【0015】本考案の請求項記載の収納ボックスは、
請求項1乃至3のいずれかに記載の収納ボックスにおい
て、少なくとも一対の回転ローラがその周面を上方に突
出するように取り付けられた枠体が設けられ、上記外箱
の内面底部には上記枠体を嵌め込む枠体嵌合部が設けら
れ、この枠体嵌合部に上記枠体が回転ローラを上に向け
た状態で嵌め込まれていることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】上記請求項1記載の収納ボックスによれば、外
箱の内面底部には内箱の外面底部と接する摺面が形成
され、この摺面には外箱の幅方向に少なくとも一対の
回転ローラがそれらの周面を上記摺面から上方に突出
して設けられ、上記内箱の外面底部には内箱が外箱内に
嵌装された状態で上記突出した回転ローラを嵌入する少
なくとも一対の凹部が形成されているため、内箱が外箱
内に押し込まれた状態で内箱の外面底部に設けられた凹
部は、周面が外箱の内面底部に上方に突出して設けられ
た回転ローラに嵌合し、内箱が外箱に嵌め込まれた状態
が確実なものになるとともに、内箱を外箱に嵌めこんだ
とき適切な節度感を得ることができる。
【0017】また、内箱を外箱から引き出すときは、内
箱の前面の鏡板を若干上に押し上げて上記凹部の回転ロ
ーラに対する嵌合を解除し、この状態で内箱を外箱から
若干手前に引き出すと、内箱の底面は上記回転ローラの
上に載置された状態になる。この状態で上記鏡板を若干
下方に押し下げ内箱が回転ローラによってのみ支持され
た状態にバランスさせると、回転ローラによって摩擦抵
抗が低減し、軽く引くだけで内箱は外箱から極めて容易
に引きだすことができる。
【0018】逆に内箱を外箱内に押し込むときは、上記
同様内箱が回転ローラによってのみ支持されるようにバ
ランスさせ、この状態で外箱内に押し込むと、内箱は回
転ローラの回転によって極めて軽く移動する。そして、
完全に内箱を外箱内に押し込んだ状態では上記内箱の底
部の凹部がカチリという音を伴って回転ローラに嵌まり
込み、内箱が完全に外箱に嵌装されたという節度感を得
ることができる。
【0019】そして、内箱の上縁部と外箱の天井面との
間の隙間寸法をLとし、内箱の下縁部と上記凹部内の最
上部位置との間の距離をL′としたとき、「L>L′」
の関係が成立するようにLおよびL′の値が設定されて
いるため、内箱を外箱に挿入するとき、および挿入され
た内箱を外箱から引き出すときに内箱の底面がローラ
乗り越えるに際し、内箱の上縁部が外箱の天井面に干渉
することがなく、これによって内箱の外箱に対する挿脱
が容易に行われる。
【0020】以上のように、本考案の収納ボックスは、
外箱の内面底部に回転ローラの周面を突出させることに
よってのみ構成されたスライド装置が備えられているた
め、従来公知の雄レールや雌レールおよびそれらに設け
られた多くのローラからなるスライド装置を設ける必要
はなく、構造が極めて簡単であり、寸法精度にそれほど
の厳密性は求められず、容易に安価に製造可能である。
【0021】上記請求項2記載の収納ボックスによれ
ば、内箱が外箱内に収納された状態で内箱の鏡板を、外
箱の天井面と内箱の上縁部との間の隙間を覆うように寸
法設定したため、内箱を外箱内に収納することにより上
記隙間が閉止され、回転ローラに乗り上げることによる
内箱の上縁部の上昇に対応した上で、隙間を通した塵埃
の内箱内への侵入が防止される。
【0022】上記請求項3記載の収納ボックスによれ
ば、鏡板の下縁部に上方に向けて切り欠かれた切欠き部
を設けたため、内箱が外箱内に収納された状態でこの切
欠き部に指を差し入れて鏡板を持ち上げることが可能で
あり、内箱を外箱から引き出すときの操作が容易にな
る。
【0023】上記請求項記載の収納ボックスによれ
ば、少なくとも一対の回転ローラがその周面を上方に突
出するように取り付けられた枠体が設けられ、上記外箱
の内面底部には上記枠体を嵌め込む枠体嵌合部が設けら
れ、この枠体嵌合部に上記枠体が回転ローラを上に向け
た状態で嵌め込まれているため、外箱とは別に回転ロー
ラの設けられた枠体を製作し、これを外箱の枚面底部の
所定の部位に嵌め込むだけでスライド装置が装着された
外箱を得ることができる。
【0024】このように、外箱とスライド装置としての
枠体とを別々に製作することにより、枠体はそれ相当の
材質のもので精度よく製作することが可能になり、より
精密でかつ耐用期間の長いスライド機能を有する収納ボ
ックスを得ることができる。
【0025】
【実施例】図1は本考案の収納ボックスの一例を示す一
部切欠き斜視図である。この図に示すように、収納ボッ
クス1は、前面に開口21を有する外箱2と、この開口
21から外箱2の内部に嵌装される内箱3とから基本構
成されている。上記外箱2の内面底部であって、その幅
方向両側部には内箱3の外面底部と接する摺面22が
形成されている。そして、上記両摺面22の間にはそ
れらより陥没した状態の枠体嵌合部23が設けられてい
る。この枠体嵌合部23には回転ローラ44が嵌め込ま
れたスライド装置としての枠体4が嵌め込まれている。
【0026】図2は上記枠体の一例を示す斜視図であ
る。この図に示すように、枠体4は一対の横枠41と一
対の縦枠42とからなる矩形の枠組みから構成されてお
り、一対の縦枠42の互いに対向する位置には一対の両
持ちタイプのブラケット43が形成されている。これら
一対のブラケット43には軸45周りに回転自在にベア
リングを有する回転ローラ44が取り付けられており、
この回転ローラ44の上方周面はこのブラケット43か
ら若干上方に突出した状態に設定されている。
【0027】このような枠体4を補強するために、一対
の横枠41間および一対の縦枠42間には縦横に多数の
桟材46が懸け渡されている。
【0028】上記のような枠体4が上記外箱2の内面底
部に設けられた枠体嵌合部23に、回転ローラ44が上
方に向くように枠体4が嵌め込まれて本実施例の外箱2
が形成されている。本実施例においては、上記枠体嵌合
部23の位置は外箱2の前方部分に設定されているが、
外箱2の前方に限定されるものではなく、それより後方
に設けてもよく、最大限ほぼ中央部分までは許容され
る。それ以上奥に設けると、回転ローラ44の位置が後
方に偏りすぎ具合が悪い。
【0029】なお、本実施例においては、枠体4に設け
られる回転ローラ44は幅方向一対とされているが、本
考案にかかる回転ローラ44は一対に限定されるもので
はなく、三個以上であってもよい。また、奥行き方向に
複数個設けてもよい。
【0030】また、本実施例においては、外箱2の内部
底面の枠体嵌合部23が形成されていない部分は、網目
24が形成されたメッシュ構造にされているが、特にメ
ッシュ構造に限定されるものではなく、吹き抜け状態で
あってもよいし、あるいは桟材が懸け渡されていてもよ
いし、さらには底板が設けられていてもよい。
【0031】そして、外箱2は安価な材料であるポリプ
ロピレンの射出成形品が用いられているのに対して、枠
体4は寸法精度を良好にするためにアクリルニトリルブ
タジエンスチレン(ABS樹脂)で製造されている。
【0032】なお、外箱2の材料としては、上記ポリプ
ロピレンに限定されるものではなく、ポリエチレン、ポ
リビニルクロライド、ポリスチレンなどの各種の汎用プ
ラスチックが好適に使用され、また、枠体4は上記AB
S樹脂のほか、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラフ
ルオロエチレンなどのエンジニアリングプラスチックが
好適に使用される。
【0033】さらに枠体4については、プラスチック製
にせずに金属製にすることもできる。枠体4を金属製に
した場合には、上記ブラケット43の回転ローラ44の
支持を本実施例のような両持ちタイプにせずに片持ちタ
イプにすることも可能である。
【0034】図3は内箱3が外箱2内に収納された状態
を示すA−A線断面図であり、内箱3のみは断面図では
なく側面視で描かれている。この図に示すように、内箱
3は幅方向一対の側板32と、底部を形成する平板状の
底板34と、後部を遮蔽する後板33と、前面に設けら
れた鏡板31とから構成されており、この内箱3の上面
に開口35が形成されている。
【0035】そして、上記底板34が外箱2の内底部の
摺接面22に接した状態で外箱2の天井面と内箱3の側
板32の上縁部との間には若干の間隙Lが設けられてい
る。この間隙Lの寸法は、回転ローラ44が枠体4の上
縁部より上方に突出した突出長L′よりも若干長めに設
定されている。
【0036】上記鏡板31の上部には側板32の上縁部
より上方に突出した当り代が設定され、内箱3が外箱2
に嵌め込まれた状態で上記当り代は外箱2の天井の前面
縁部に当止するようになっている。また、鏡板31の下
部中央部には上方に向かって切り込まれた取手部31a
が設けられており、この取手部31aから手を差し入れ
て内箱3の外箱2からの引き出し操作を行うことができ
るようになっている。
【0037】このような内箱3の底板34には、内箱3
が外箱2内に完全に嵌装された状態で上記枠体4から突
出した回転ローラ44を嵌入する凹部36が形成されて
いる。この凹部36は、中央部から左右に先下がりの傾
斜が形成された状態になっており、この凹部36の中央
部に回転ローラ44の上端部が位置した状態で内箱3の
底板34と外箱2の摺面22とが丁度互いに接するよ
うに設定されている。
【0038】本実施例においては、内箱3は外箱2と同
様にポリプロピレン製の射出成形品でできているが、特
にポリプロピレン製に限定されるものではなく、ポリエ
チレン、ポリビニルクロライドあるいはポリスチレンな
どの他の汎用プラスチックも好適に使用することができ
る。
【0039】以下本考案の作用について図4を基に説明
する。図4は外箱2と内箱3との相対位置関係を例示す
る側面断面視の説明図であり、(イ)は内箱3が外箱2
の中に完全に嵌装された状態、(ロ)は内箱3を外箱2
から引き出そうとしている状態、(ハ)は内箱3が外箱
2から引き出された状態をそれぞれ示している。
【0040】まず、内箱3が外箱2の中に完全に収納さ
れている状態では、同図の(イ)に示すように、内箱3
の底板34に設けられた凹部36は、外箱2の摺面2
2に設けられた回転ローラ44に嵌まり込んで収納され
た内箱3の移動が抑止された状態になっている。
【0041】つぎに、内箱3を外箱2から引き出すに際
しては、内箱3の鏡板31下部に設けられた取手部31
aに下から手を差し入れ、鏡板31を上に持ち上げるよ
うにする。そうすると、内箱3の側板32の上縁部と外
箱2の天井部との間には間隙Lが設けられているため、
同図の(ロ)に示すように、内箱3はその後板33の下
端部を支点にして時計方向に回動し、凹部36の回転ロ
ーラ44に対する嵌入が解除される。
【0042】この状態で、内箱3の鏡板31を手前に引
けば、同図の(ハ)に示すように、内箱3の底板34は
回転ローラ44の上に乗った状態で、回転ローラ44を
回転させながら内箱3は手前に引かれるため、内箱3の
中が満杯で相当の重量に達して板としても、極めて軽く
引き出すことができる。
【0043】逆に、内箱3を外箱2内に押し込むとき
は、内箱3の底板34が外箱2の内部の回転ローラ44
にのみ接触するように、取手部31aに手を差し入れて
バランスをとり、この状態で鏡板31を押して内箱3を
外箱2内に押し込めば、内箱3は回転ローラ44の回転
によって極めて軽く移動させることができる。
【0044】そして、内箱3を外箱2の中に完全に押し
込んだ状態では、同図の(イ)に示すように内箱3の底
板34に設けられた凹部36が外箱2の摺面22に突
出して設けられた回転ローラ44にカチリという音と手
応えを伴って嵌入し、適切な節度感が得られると共に、
内箱3が外箱2内に押し込まれた状態が確実に保持され
好都合である。
【0045】本実施例の収納ボックス1は、以上詳述し
たように、外箱2の内部底面に幅方向一対の回転ローラ
44が設けられ、内箱3の底板34がこの回転ローラ4
4上に乗った状態で外箱2に対する内箱3の出入が行わ
れるように構成されており、従来のように互いに嵌合す
る雄レールと雌レールとを外箱2の内面と内箱3の外面
に設けるような複雑な構造にはなってないため、少々の
寸法狂いには充分に対応することが可能であり、収納ボ
ックス1を大量にかつ安価に製造するのに適している。
【0046】また、内箱3が完全に外箱2内に収納され
た状態で、上記回転ローラ44に嵌合する凹部36が内
箱3の底板34に設けられているため、完全に内箱3が
面22収納されればカチリという音とともに、手応
えによっても凹部36が回転ローラ44に嵌合されたこ
とが確認でき、その結果節度感を得ることができ好都合
である。
【0047】
【考案の効果】以上説明したように本考案の収納ボック
スは、前面に開口を有する外箱と、この外箱の上記開口
から嵌装されかつ外箱に対して出入自在とされた内箱と
からなり、外箱の内面底部には内箱の外面底部と接する
面が形成され、この摺面には外箱の幅方向に少な
くとも一対の回転ローラがそれらの周面を上記摺面か
ら上方に突出して設けられ、上記内箱の外面底部には内
箱が外箱内に嵌装された状態で上記突出した回転ローラ
を嵌入する少なくとも一対の凹部が形成されているた
め、内箱が外箱内に押し込まれた状態で内箱の外面底部
に設けられた凹部は、周面が外箱の内面底部に上方に突
出して設けられた回転ローラに嵌合し、内箱が外箱に嵌
め込まれた状態を確実なものにすることができる。
【0048】また、内箱を外箱から引き出すときは、内
箱の前面の鏡板を若干上に押し上げて上記凹部の回転ロ
ーラに対する嵌合を解除し、この状態で内箱を外箱から
若干手前に引き出すと、内箱の底面は上記回転ローラの
上に載置された状態になる。この状態で上記鏡板を若干
下方に押し下げ内箱が回転ローラによってのみ支持され
た状態にバランスさせると、内箱の外底面と外箱の内底
面との接触が解除され、回転ローラによって摩擦抵抗が
軽減されるため、あとは内箱を軽く引くだけで内箱は外
箱から極めて容易に引きだすことができる。
【0049】逆に内箱を外箱内に押し込むときは、上記
同様内箱が回転ローラによってのみ支持されるようにバ
ランスさせ、この状態で外箱内に押し込むと、内箱は回
転ローラの回転によって極めて軽く移動する。そして、
完全に内箱を外箱内に押し込んだ状態では上記内箱の底
部の凹部がカチリという音を伴って回転ローラに嵌まり
込み、内箱が完全に外箱に嵌装されたという節度感を得
ることがで使用上好都合である。
【0050】そして、内箱の上縁部と外箱の天井面との
間の隙間寸法をLとし、内箱の上縁部と外箱の天井面と
の間の隙間寸法をLを、回転ローラの上記摺接面からの
突出景をL′より大きく寸法設定しているため、内箱を
外箱に挿入するとき、および挿入された内箱を外箱から
引き出すときに内箱の底面がローラを乗り越えるに際
し、内箱の上縁部が外箱の天井面に干渉することがな
く、これによって内箱の外箱に対する挿脱を容易に行う
ことができる。
【0051】以上のように、本考案の収納ボックスは、
外箱の内面底部に回転ローラの周面を突出させることに
よってのみ構成されたスライド装置が備えられているた
め、従来公知の雄レールや雌レールおよびそれらに設け
られた多くのローラからなるスライド装置を設ける必要
はなく、構造が極めて簡単であり、寸法精度にそれほど
の厳密性は求められず、従って大量生産を行ってコスト
安に製造することが可能であり、需要者に安価に供給す
ることができ有益である。
【0052】また、内箱が外箱内に収納された状熊で内
箱の鏡板を、外箱の天井面と内箱の上縁部との間の隙間
を覆うように寸法設定することにより、内箱を外箱内に
収納することにより上記隙間が閉止されるため、回転ロ
ーラに乗り上げることによる内箱の上縁部の上昇に対応
した上で、隙間を通した塵埃等の内箱内への侵入を防止
することができる。
【0053】さらに、鏡板の下縁部に上方に向けて切り
欠かれた切欠き部を設けることによ り、内箱が外箱内に
収納された状態でこの切欠き部に指を差し入れて鏡板を
持ち上げることが可能であり、内箱を外箱から引き出す
ときの操作を容易に行うことができる。
【0054】加えて、少なくとも一対の回転ローラがそ
の周面を上方に突出するように取り付けられた枠体を別
途製作し、上記外箱の内面底部には上記枠体を嵌め込む
枠体嵌合部を設け、この枠体嵌合部に回転ローラを上に
向けた上記枠体を嵌め込むようにして外箱を製作すれ
ば、外箱とスライド装置としての枠体とを別々に製作す
ることにより、枠体はそれ相当の材質のもので精度よく
製作することが可能になり、より精密でかつ耐用期間の
長いスライド機能を有する収納ボックスを得ることがで
きさらに好都合になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の収納ボックスの一例を示す一部切欠き
斜視図である。
【図2】本考案のスライド装置である枠体の一例を示す
斜視図である。
【図3】内箱が外箱に嵌装された状態の図1のA−A線
断面図である。
【図4】外箱と内箱との相対位置関係を例示する側面断
面視の説明図であり、(イ)は内箱が外箱の中に完全に
嵌装された状態、(ロ)は内箱を外箱から引き出そうと
している状態、(ハ)は内箱が外箱から引き出された状
態をそれぞれ示している。
【図5】従来の収納ボックスを例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 収納ボックス 2 外箱 21 開口 22 摺面 23 枠体嵌合部 24 網目 3 内箱 31 鏡板 31a 取手部 32 側板 33 後板 34 底板 35 開口 36 凹部 4 枠体 41 横枠 42 縦枠 43 ブラケット 44 回転ローラ 45 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47B 88/00 B65D 6/06

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を備えた外箱と、この外箱の
    上記開口から嵌装されかつ外箱に対して出入自在とされ
    た内箱とからなる収納ボックスにおいて、上記外箱およ
    び上記内箱は、いずれも合成樹脂を射出成形することに
    よって形成され、上記外箱の内面底部には内箱の外面底
    部と接する摺面が形成され、この摺面には外箱の幅
    方向に少なくとも一対の回転ローラがそれらの周面を上
    記摺面から上方に突出して設けられ、上記内箱の外面
    底部には内箱が外箱内に嵌装された状態で上記突出した
    回転ローラを嵌入する少なくとも一対の凹部が形成さ
    、内箱の上縁部と外箱の天井面との間の隙間寸法をL
    とし、回転ローラの上記摺接面からの突出量をL′とし
    たとき L>L′ の関係が成立するようにLおよびL′の値が設定され
    いることを特徴とする収納ボックス。
  2. 【請求項2】 上記内箱は前面を囲う鏡板を有し、この
    鏡板は、上記内箱が外箱内に収納された状態で内箱の上
    縁部と上記外箱の天井面との間の隙間を覆うように寸法
    設定されていることを特徴とする請求項1記載の収納ボ
    ックス。
  3. 【請求項3】 上記鏡板は、下縁部に上方に向けて切り
    欠かれた切欠き部を有していることを特徴とする請求項
    2記載の収納ボックス。
  4. 【請求項4】 少なくとも一対の回転ローラがその周面
    を上方に突出するように取り付けられた枠体が設けら
    れ、上記外箱の内面底部には上記枠体を嵌め込む枠体嵌
    合部が設けられ、この枠体嵌合部に上記枠体が回転ロー
    ラを上に向けた状態で嵌め込まれていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の収納ボックス。
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