JP2586599B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2586599B2
JP2586599B2 JP63238461A JP23846188A JP2586599B2 JP 2586599 B2 JP2586599 B2 JP 2586599B2 JP 63238461 A JP63238461 A JP 63238461A JP 23846188 A JP23846188 A JP 23846188A JP 2586599 B2 JP2586599 B2 JP 2586599B2
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秀明 石田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、空気調和機に関し、さらに詳しくは除湿機
能を有するヒートポンプ式空気調和機における冷媒制御
に関するものである。
(従来の技術) 従来から除湿機能を備えた空気調和機は、種々開発さ
れてきている。例えば、特公昭52−13025号公報記載の
空気調和機における如く、室内側熱交換器を二つの熱交
換器に分割し、これらの熱交換器を直列に接続すること
によって、一方の熱交換器を再熱用、冷房用あるいは暖
房用として作用せしめ得るように構成されたものが提案
されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記公知例において開示されている空気調和機の場
合、二つの熱交換器への冷媒制御が、減圧機構として作
用する複数のキャピラリチューブと、複数の開閉弁およ
び逆止弁との組み合わせにより行なわれるように構成さ
れているため、極めて複雑な回路構成とならざるを得な
いとともに、蒸発器として作用している熱交換器の過熱
度制御ができないという不具合が存している。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、除湿機
能を備えたヒートポンプ式空気調和機の冷媒回路構成の
簡略化を図るとともに、内外熱交換器の能力比を自由に
制御し得るようにすることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では、上記課題を解決するための手段として、
図面に示すように、圧縮機1、四路切換弁2、室外側熱
交換器3、第1電動膨張弁4および第1室内側熱交換器
5を順次接続してなる主冷媒回路A1に対して、前記室外
側熱交換器3および第1電動膨張弁4をバイパスし且つ
除湿運転時に再熱器として作用する第2室内側熱交換器
6と第2電動膨張弁7とを順次接続してなる再熱冷媒回
路A2を付設して、冷媒を可逆流通可能となした空気調和
機において、室温Ta1が目標設定温度Ta0を超えている場
合には冷房サイクルによる冷却運転を先行すべく選択
し、室温Ta1が目標設定温度Ta0未満の場合には暖房サイ
クルによる加熱運転を先行すべく選択し、室温Ta1が目
標設定温度Ta0に達した場合には冷房サイクルによる除
湿運転を選択する如く作用する運転選択手段と、前記冷
却運転時および除湿運転時においては第1室内側熱交換
器5の過熱度制御を行い、前記加熱運転時および除湿運
転時においては室外側熱交換器3および第2室内側熱交
換器6の過熱度制御を行うべく前記第1電動膨張弁4の
開度制御を行う第1電動膨張弁制御手段と、前記加熱運
転時においては前記室外側熱交換器3および第2室内側
熱交換器6の過熱度制御を行い、前記除湿運転時におい
ては第1室内側熱交換器5の過熱度制御を行うべく前記
第2電動膨張弁7の開度制御を行う第2電動膨張弁制御
手段と、前記除湿運転時において室温Ta1を目標設定温
度Ta0に維持せしめるべく前記第1および第2電動膨張
弁4,7の開度制御を行う熱交能力比制御手段とを備えた
制御装置19を付設している。
(作用) 本発明では、上記手段によって次のような作用が得ら
れる。
即ち、室温Ta1が目標設定温度Ta0を超えている場合に
は、運転選択手段により冷房サイクルによる冷却運転が
先行せしめられ、該冷却運転中においては第1電動膨張
弁制御手段による第1電動膨張弁4の開度制御によって
第1室内側熱交換器5の過熱度制御が行なわれつつ室温
Ta1が目標設定温度Ta0まで降下せしめられた後に除湿運
転に移行せしめられる一方、室温Ta1が目標設定温度Ta0
未満の場合には、運転選択手段により暖房サイクルによ
る加熱運転が先行せしめられ、該加熱運転中において
は、第1電動膨張弁制御手段による第1電動膨張弁4の
開度制御によって行なわれる室外側熱交換器3および第
2室内側熱交換器6の過熱度制御と、第2電動膨張弁制
御手段による第2電動膨張弁7の開度制御によって行な
われる室外側熱交換器3および第2室内側熱交換器6の
過熱度制御とが順次行なわれることによって室温Ta1
目標設定温度Ta0にまで上昇せしめられた後に除湿運転
に移行せしめられ、さらに、除湿運転中においては、第
1電動膨張弁制御手段による第1電動膨張弁4の開度制
御によって行なわれる第1室内側熱交換器5の過熱度制
御と、第1および第2電動膨張弁制御手段による第1お
よび第2電動膨張弁4,7の開度制御によって行なわれる
第1室内側熱交換器5の過熱度制御とが順次行なわれた
後に、熱交能力比制御手段による第1および第2電動膨
張弁4,7の開度制御によって室温Ta1が目標設定温度Ta0
に維持されることとなっており、室内負荷に対応した速
やか且つこまやかな除湿運転制御が行えるとともに、室
外熱交換器の能力比も自由に制御できることとなってい
るのである。
(発明の効果) 本発明によれば、圧縮機1、四路切換弁2、室外側熱
交換器3、第1電動膨張弁4および第1室内側熱交換器
5を順次接続してなる主冷媒回路A1に対して、前記室外
側熱交換器3および第1電動膨張弁4をバイパスし且つ
除湿運転時に再熱器として作用する第2室内側熱交換器
6と第2電動膨張弁7とを順次接続してなる再熱冷媒回
路A2を付設して、冷媒を可逆流通可能となした空気調和
機において、室温Ta1が目標設定温度Ta0を超えている場
合には冷房サイクルによる冷却運転を先行すべく選択
し、室温Ta1が目標設定温度Ta0未満の場合には暖房サイ
クルによる加熱運転を先行すべく選択し、室温Ta1が目
標設定温度Ta0に達した場合には冷房サイクルによる除
湿運転を選択するとともに、前記冷却運転時および除湿
運転時においては第1室内側熱交換器5の過熱度制御を
行い且つ前記加熱運転時および除湿運転時においては室
外側熱交換器3および第2室内側熱交換器6の過熱度制
御を行うべく前記第1電動膨張弁4の開度制御を行い、
前記加熱運転時においては前記室外側熱交換器3および
第2室内側熱交換器6の過熱度制御を行い、前記除湿運
転時においては第1室内側熱交換器5の過熱度制御を行
うべく前記第2電動膨張弁7の開度制御を行い、さらに
前記除湿運転時において室温Ta1を目標設定温度Ta0に維
持せしめるべく前記第1および第2電動膨張弁4,7の開
度制御を行うようにしたので、極めて簡易な冷媒回路構
成により室内負荷に対応した速やか且つこまやかな除湿
運転制御が行えるとともに、内外熱交換器の能力比も自
由に制御できるという優れた効果が得られる。
また、各運転パターンにおいて蒸発器として作用する
熱交換器における過熱度制御も的確に行えるという効果
もある。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を
説明する。
本実施例の空気調和機は、第1図図示の如き冷媒回路
Aを有している。
該冷媒回路Aは、圧縮機1、四路切換弁2、室外側熱
交換器3、第1電動膨張弁4および第1室内側熱交換器
5を順次接続してなる主冷媒回路A1に対して、前記室外
側熱交換器3および第1電動膨張弁4をバイパスし且つ
除湿運転時に再熱器として作用する第2室内側熱交換器
6と第2電動膨張弁7とを順次接続してなる再熱冷媒回
路A2を付設して構成されており、前記四路切換弁2の切
換作動により冷媒を可逆流通可能とされている。即ち、
本実施例の空気調和機においては、実線矢印で示す冷媒
サイクルにより冷媒運転および除湿運転が行なわれる一
方、点線矢印で示す暖房サイクルにより加熱運転が行な
われるようになっている。符号8は室内ファンである。
そして、暖房サイクルにおいて前記室外側熱交換器3
の入口側に位置する冷媒配管9と、暖房サイクルにおい
て室外側熱交換器3および第2室内側熱交換器6からの
冷媒が合流する合流点より下流側に位置する冷媒配管10
とには、当該冷媒配管9,10内を流通する冷媒の温度Tc1,
Tc2を検出する冷媒温度センサー11,12が付設されてい
る。また、冷房サイクルにおいて前記第1室内側熱交換
器5の入口側および出口側に位置する冷媒配管13,14に
は、当該冷媒配管13,14内を流通する冷媒の温度Te1,Te2
を検出する冷媒温度センサー15,16が付設されている。
さらに、前記第1室内側熱交換器5の吸込側には、室温
(換言すれば、吸込空気温度)Ta1を検出するための空
気温度センサー17が設けられ、前記第2室内側熱交換器
6の吹出側には、吹出空気温度Ta2を検出するための空
気温度センサー18が設けられている。
しかして、前記冷媒温度センサー11,12,15,16および
空気温度センサー17,18により検出された検出データT
c1,Tc2,Te1,TE2,Ta1,Ta2は、後述する制御装置として作
用するコントローラ19に入力され、該コントローラ19
は、前記検出データに基づいて四路切換弁2の切換作動
および第1、第2電動膨張弁4,7の開度制御を行うよう
になっている。
前記コントローラ19は、マイクロコンピュータからな
っており、第2図図示の如き機能手段を備えている。
即ち、コントローラ19は、室温Ta1が目標設定温度Ta0
を超えている場合には冷房サイクルによる冷却運転を先
行すべく選択し、室温Ta1が目標設定温度Ta0の場合には
暖房サイクルによる加熱運転を先行すべく選択し、室温
Ta1が目標設定温度Ta0に達した場合には冷房サイクルに
よる除湿運転を選択する如く作用する運転選択手段と、
前記冷却運転時および除湿運転時においては第1室内側
熱交換器5の過熱度制御を行い、前記加熱運転時および
除湿運転時においては室外側熱交換器3および第2室内
側熱交換器6の過熱度制御を行うべく前記第1電動膨張
弁4の開度制御を行う第1電動膨張弁手段と、前記加熱
運転時においては前記室外側熱交換器3および第2室内
側熱交換器6の過熱度制御を行い、前記除湿運転時にお
いては第1室内側熱交換器5の過熱度制御を行うべく前
記第2電動膨張弁7の開度制御を行う第2電動膨張弁制
御手段と、前記除湿運転において室温Ta1を目標設定温
度Ta0に維持せしめるべく前記第1および第2電動膨張
弁4,7の開度制御を行う熱交能力比制御手段とを備えて
いる。
ついで、図示の空気調和機における冷媒制御の態様を
第3図ないし第6図図示のフローチャートを参照して説
明する。なお、第3図には、運転パターンを選択するた
めの運転パターン選択用の制御フローチャートが示さ
れ、第4図には冷却運転パターンにおける制御フローチ
ャートが示され、第5図には加熱運転パターンにおける
制御フローチャートが示され、第6図には除湿運転パタ
ーンにおける制御フローチャートが示されている。
空気調和機の運転開始時において、第3図図示のフロ
ーチャートにおける如く、空気温度センサー17により検
出された室温Ta1と目標設定温度Ta0との比較がなされ
(ステップS1およびS2)、コントローラ19の運転選択手
段の指令により、Ta1>Ta0と判定された場合には冷房サ
イクルによる冷却運転が選択され(ステップS3)、Ta1
<Ta0と判定された場合には暖房サイクルによる加熱運
転が選択され(ステップS4)、Ta1=Ta0と判定された場
合には除湿運転が選択される(ステップS5)。この時の
冷房あるいは暖房サイクルへの切換は、四路切換弁2の
切換作動により行なわれる。
(I)冷却運転時 この冷却運転は、四路切換弁2の冷房サイクル側への
切換作動により行なわれるが、第4図図示のフローチャ
ートにおける如く、当初、第1電動膨張弁4および第2
電動膨張弁7の開度Na,Nbは所定開度に保持される(ス
テップS3-1、S3-2)。この時第2電動膨張弁7の開度Nb
は微少開度とされ、第2室内側熱交換器6への冷媒流通
は極度に制限されている。従って、室内空気は、第1室
内側熱交換器5により冷却されるのみとされる。しかる
後、コントローラ19の第1電動膨張弁制御手段からの指
令により第1室内側熱交換器5における過熱度制御を行
いつつ室温Ta1の降下を待つのであるが、該過熱度制御
は次のようにして行なわれる。
即ち、冷媒温度センサー15,16からの検出データTe1,T
e2により過熱度ΔTe=Te2−Te1を演算し(ステップ
S3-3)、該過熱度ΔTeと設定過熱度Te0との比較によ
り、ΔTe>Te0と判定された場合には第1電動膨張弁4
の開度Naが1ステップ広げられ、ΔTe<Te0と判定され
た場合には第1電動膨張弁4の開度Naが1ステップ絞ら
れる(ステップS3-4〜S3-6)。かかる制御を繰り返すこ
とによりステップS3-4においてΔTe=Te0と判定される
ようになると、その都度室温Ta1の検出を行って目標設
定温度Ta0との比較を行い(ステップS3-7、S3-8)、Ta1
=Ta0と判定された時点で後述する除湿運転に移行せし
められる(ステップS3-9)。
(II)加熱運転時 この加熱運転は、四路切換弁2の暖房サイクル側への
切換作動により行なわれるが、第5図図示のフローチャ
ートにおける如く、当初、第1電動膨張弁4および第2
電動膨張弁7の開度Na,Nbは所定開度に保持される(ス
テップS4-1、S4-2)。この時第2電動膨張弁7の開度Nb
は微少開度とされる。従って、室内空気は、当初第1室
内側熱交換器5により加熱されるのみであって、蒸発器
として作用する第2室内側熱交換器6による冷却作用を
ほとんど受けない。しかる後、コントローラ19の第1電
動膨張弁制御手段からの指令により室外側熱交換器3お
よび第2室内側熱交換器6における過熱度制御を行いつ
つ第2室内側熱交換器6の吹出温度Ta2の上昇を待つの
であるが、該過熱度制御は次のようにして行なわれる。
即ち、冷媒温度センサー11,12からの検出データTc1,T
c2により過熱度ΔTc=Tc2−Tc1を演算し(ステップ
S4-3)、該過熱度ΔTcと設定過熱度Tc0との比較によ
り、ΔTc>Tc0と判定された場合には第1電動膨張弁4
の開度Naが1ステップ広げられ、ΔTc<Tc0と判定され
た場合には第1電動膨張弁4の開度Naが1ステップ絞ら
れる(ステップS4-4〜S4-6)。かかる制御を繰り返すこ
とによりステップS4-4においてΔTc=Tc0と判定される
ようになると、その都度吹出温度Ta2の検出を行って目
標設定温度Ta0との比較を行い(ステップS4-7、S4-8)、
Ta2=Ta0と判定された時点で第1電動膨張弁4および第
2電動膨張弁7の開度Na,Nbの開度を保持し(ステップS
4-9、S4-10)、今度はコントローラ19の第2電動膨張弁
制御手段からの指令により室外側熱交換器3および第2
室内側熱交換器6における過熱度制御を行いつつ室温Ta
1の上昇を待つ。該過熱度制御は次のようにして行なわ
れる。
即ち、冷媒温度センサー11,12からの検出データTc1,T
c2により過熱度ΔTc=Tc2−Tc1を演算し(ステップS
4-11)、該過熱度ΔTcと設定過熱度Tc0との比較によ
り、ΔTc>Tc0と判定された場合には第2電動膨張弁7
の開度Nbが1ステップ広げられ、ΔTc<Tc0と判定され
た場合には第2電動膨張弁7の開度Nbが1ステップ絞ら
れる(ステップS4-12〜S4-14)。ところで、圧縮機1の
吸入過熱度は、膨張弁の口径と冷媒流量および膨張弁前
後の圧力差で決まるものである。従って、上記したよう
に、第2膨張弁7の開度Nbを1ステップ広げると、室外
側熱交換器3への冷媒流入量は減少するが、第1膨張弁
4の開度が同じであれば、室外側熱交換器3と第2室内
側熱交換器6を含む並列回路全体としての弁抵抗が小さ
くなり、結果として、前記並列回路における冷媒循環量
が増えることとなる。従って、室外側熱交換器3の出口
側であって第2室内側熱交換器6の出口側との合流点よ
り圧縮機1の吸入側によった位置に設けられた冷媒温度
センサー12の検出データTc2が下がることとなり、過熱
度は小さくなる。かかる制御を繰り返すことによりステ
ップS4-12においてΔTc=Tc0と判定されるようになる
と、その都度室温Ta1の検出を行って目標設定温度Ta0
の比較を行い(ステップS4-15、S4-16)、ステップS15
おいてTa1<Ta0と判定された場合には、第1電動膨張弁
4の開度Naを1ステップ広げ、同時に第2電動膨張弁7
の開度Nbを1ステップ絞るという制御が繰り返され、前
記ステップS4-15においてTa1=Ta0と判定された時点で
後述する除湿運転に移行せしめられる(ステップ
S4-16)。
(III)除湿運転時 この除湿運転は、四路切換弁2の冷房サイクル側への
切換作動により行なわれるが、この時、第2室内側熱交
換器6は、再熱器として作用する。従って、第1室内側
熱交換器5により冷却された室内空気は、第2室内側熱
交換器6によって加熱されることによって所定温度の除
湿空気とされるのである。
そして、第6図図示のフローチャートにおける如く、
当初、第1電動膨張弁4および第2電動膨張弁7の開度
Na,Nbは除湿運転に入る前に決定されている所定開度に
保持される(ステップS5-1、S5-2)。しかる後、まず、
コントローラ19の第2電動膨張弁制御手段からの指令に
より第1室内側熱交換器5における過熱度制御が次のよ
うにして行なわれる。
即ち、冷媒温度センサー15,16からの検出データTe1,T
e2により過熱度ΔTe=Te2−Te1が演算され(ステップS
5-3)、該過熱度ΔTeと設定過熱度Te0との比較により、
ΔTe>Te0と判定された場合には第2電動膨張弁7の開
度Nbが1ステップ広げられ、ΔTe<Te0と判定された場
合には第2電動膨張弁7の開度Nbが1ステップ絞られる
(ステップS5-4〜S5-6)。かかる制御を繰り返すことに
より前記ステップS5-4においてΔTe=Te0と判定される
ようになると、その都度室温Ta1および吹出温度Ta2の検
出を行って(ステップS5-7)、両者が等しくなるよう
に、コントローラ19の熱交能力比制御手段からの指令に
より第1室内側熱交換器5および第2室内側熱交換器6
の能力制御が行なわれる。
即ち、ステップS5-6において室温Ta1と吹出温度Ta2
の比較を行い、Ta1>Ta2と判定された場合には第1電動
膨張弁4の開度Naを1ステップ絞り且つ第2電動膨張弁
7の開度Nbを1ステップ広げるという開度制御を行って
所定時間保持し(ステップS5-6、S5-10)、Ta1<Ta2と判
定された場合には第1電動膨張弁4の開度Naを1ステッ
プ広げ且つ第2電動膨張弁7の開度Nbを1ステップ絞る
という開度制御を行って所定時間保持する(ステップS
5-115-12)。上記開度制御を繰り返すことにより室温T
a1と吹出温度Ta2とが等しくなり、前記ステップS5-6
おいてTa1=Ta2と判定されると、コントローラ19の第1
電動膨張弁制御手段および第2電動膨張弁制御手段から
の指令により第1室内側熱交換器5における過熱度制御
が行なわれる。
即ち、冷媒温度センサー15,16からの検出データTe1,T
e2により過熱度ΔTe=Te2−Te1を演算し(ステップS
5-13)、該過熱度ΔTeと設定過熱度Te0との比較によ
り、ΔTe>Te0と判定された場合には第1および第2電
動膨張弁4,7の開度Na,Nbが1ステップ広げられた後、所
定時間保持され(ステップS5-14、S5-15)、ΔTe<Te0
判定された場合には第1および第2電動膨張弁4,7の開
度Na,Nbが1ステップ絞られた後、所定時間保持される
(ステップS5-16、S5-17)。かかる制御を繰り返すこと
によりステップS5-14においてΔTe=Te0と判定されるよ
うになると、その状態を所定時間保持した後、室温Ta1
の検出を行って目標設定温度Ta0との比較を行い(ステ
ップS5-18〜S5-20)、両者が等しくなるように、コント
ローラ19の熱交能力比制御手段からの指令により第1室
内側熱交換器5および第2室内側熱交換器6の能力制御
が行なわれる。
即ち、ステップS5-18において室温Ta1と目標設定温度
Ta0との比較を行い、Ta1>Ta0と判定された場合には第
1電動膨張弁4の開度Naを1ステップ広げ且つ第2電動
膨張弁7の開度Nbを1ステップ絞るという開度制御が行
なわれ(ステップS5-21、Ta1<Ta0と判定された場合に
は第1電動膨張弁4の開度Naを1ステップ絞り且つ第2
電動膨張弁7の開度Nbを1ステップ広げるという開度制
御が行なわれる(ステップS5-22)。上記開度制御を繰
り返すことにより室温Ta1と目標設定温度Ta0とが等しく
なると、この状態での除湿運転が継続されるが、室内負
荷変動等に対処すべく、ステップS5-7〜ステップS5-22
間の制御ステップにより室温Ta1および吹出温度Ta2のモ
ニタリングがなされる。
上記した如く、本実施例によれば、第1および第2電
動膨張弁4,7の開度制御により、各熱交換器3,5,7の過熱
度制御が的確に行えるとともに、各熱交換器3,5,7の能
力比制御も自由に行えることとなるのである。また、室
内負荷に対応して、冷却運転および加熱運転から除湿運
転へと速やかに移行できるのである。
本発明は、上記実施例の構成に限定されるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更
可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる空気調和機の冷媒回路
図、第2図は本発明の実施例にかかる空気調和機におけ
る制御装置の機能対応図、第3図は本発明の実施例にか
かる空気調和機の運転パターンを選択するための制御フ
ローチャート、第4図は冷却運転時における制御フロー
チャート、第5図は加熱運転時における制御フローチャ
ート、第6図は除湿運転時における制御フローチャート
である。 1……圧縮機 2……四路切換弁 3……室外側熱交換器 4……第1電動膨張弁 5……第1室内側熱交換器 6……第2室内側熱交換器 7……第2電動膨張弁 19……制御装置(コントローラ) A1……主冷媒回路 A2……再熱冷媒回路 Na,Nb……電動膨張弁開度 Ta1……室温 Ta0……目標設定温度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)、四路切換弁(2)、室外側
    熱交換器(3)、第1電動膨張弁(4)および第1室内
    側熱交換器(5)を順次接続してなる主冷媒回路(A1
    に対して、前記室外側熱交換器(3)および第1電動膨
    張弁(4)をバイパスし且つ除湿運転時に再熱器として
    作用する第2室内側熱交換器(6)と第2電動膨張弁
    (7)とを順次接続してなる再熱冷媒回路(A2)を付設
    して、冷媒を可逆流通可能となした空気調和機であっ
    て、室温(Ta1)が目標設定温度(Ta0)を超えている場
    合には冷房サイクルによる冷却運転を先行すべく選択
    し、室温(Ta1)が目標設定温度(Ta0)未満の場合には
    暖房サイクルによる加熱運転を先行すべく選択し、室温
    (Ta1)が目標設定温度(Ta0)に達した場合には冷房サ
    イクルによる除湿運転を選択する如く作用する運転選択
    手段と、前記冷却運転時および除湿運転時においては前
    記第1室内側熱交換器(5)の過熱度制御を行い、前記
    加熱運転時および除湿運転時においては前記室外側熱交
    換器(3)および第2室内側熱交換器(6)の過熱度制
    御を行うべく前記第1電動膨張弁(4)の開度制御を行
    う第1電動膨張弁制御手段と、前記加熱運転時において
    は前記室外側熱交換器(3)および第2室内側熱交換器
    (6)の過熱度制御を行い、前記除湿運転時においては
    第1室内側熱交換器(5)の過熱度制御を行うべく前記
    第2電動膨張弁(7)の開度制御を行う第2電動膨張弁
    制御手段と、前記除湿運転時において室温(Ta1)を目
    標設定温度(Ta0)に維持せしめるべく前記第1および
    第2電動膨張弁(4),(7)の開度制御を行う熱交能
    力比制御手段とを備えた制御装置(19)を付設したこと
    を特徴とする空気調和機。
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