JP2586210Y2 - 車両用シートの腰椎支持装置 - Google Patents

車両用シートの腰椎支持装置

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JP2586210Y2
JP2586210Y2 JP1326493U JP1326493U JP2586210Y2 JP 2586210 Y2 JP2586210 Y2 JP 2586210Y2 JP 1326493 U JP1326493 U JP 1326493U JP 1326493 U JP1326493 U JP 1326493U JP 2586210 Y2 JP2586210 Y2 JP 2586210Y2
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JP
Japan
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lumbar support
support device
seat back
lumbar
vehicle seat
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靖司 吉川
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Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用シートのシート
バックにおける下方部分の支持圧力を調整可能とする腰
椎支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートの腰椎支持
装置として、図5および図6に示すものが知られてい
る。図において、シートバック1の内部下方には着座者
の腰椎部分に当接する板状の支持板2がバネ材からなる
リンクバー3に固着されて保持されている。リンクバー
3は一端を同支持板2の裏面中央部分に接続され、他端
側は駆動機構4に接続されている。同駆動機構4はモー
タ5にて回転されるリードスクリュー6とナット7とを
組み合せて構成されており、支持ピン8を支点としてモ
ータ5の回転方向に応じてリンクバー3を前後に揺動さ
せる。
【0003】かかる構成において、モータ5を回転させ
ると、リンクバー3は支持ピン8を支点として前後に揺
動するため、当該リンクバー3の端部に固定された支持
板2はシートバック1の内部下方部位にて前後に所定量
だけ移動する。前方に移動すれば座面圧が高くなるし、
後方に移動すれば座面圧が低くなるので、腰椎の支持圧
を各人の好みに応じて調整できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の車両用
シートの腰椎支持装置においては、腰椎に当接する高さ
が一定であり、設計時に目標とした範囲内にある体型の
着座者には好適であるものの、体型の違いによって必ず
しも好適な着座感覚を得られないことがあるという課題
があった。ところで、支持板は駆動機構を介してシート
バックフレームに固定されているので、車体の震動が伝
わりやすい。一方、支持板は大きな支持圧をもって着座
者の背中に当接しているため、車体の震動が支持板を介
して着座者に直に伝わってしまうという課題もあった。
【0005】本考案は、上記課題にかんがみてなされた
もので、腰椎の当接位置を調整可能として着座感覚を向
上せしめるとともに震動吸収性も向上せしめることが可
能な車両用シートの腰椎支持装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の考案にかかる車両用シートの腰椎支持装
置は、シートバックの内部下方部位に設けられてそのシ
ートバックの幅方向に配される腰椎支持部材と、この腰
椎支持部材が組み込まれ端部には全体を前後方向に傾動
可能に支持する回動軸が備えられかつばね手段によって
常には前方へ付勢された保持部と、腰椎支持部材を上下
位置を調整するための上下位置調整機構と、その前後位
置を調整するための前後位置調整機構とからなるととも
に、この前後位置調整機構は、正逆回転可能なモータに
取り付けられたプーリと、一端側がプーリに対して巻き
取り及び繰り出し可能に巻着され保持部における回動軸
と反対側の端部に他端側が結着されたワイヤと、このワ
イヤの途中に介在されワイヤを緊張状態に保持するため
のスプリングとからなっているところに特徴を有する。
【0007】また、請求項2にかかる考案は、請求項1
に記載の車両用シートの腰椎支持装置において、腰椎支
持部材の前方には、ビーズを内包したクッション体が配
置されているところに特徴を有する。
【0008】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる考案に
おいては、位置調整機構にて腰椎当接部材をシートバッ
ク内で上下に移動させることにより、各人の体型に応じ
た最適の位置で腰椎に当接し、支持する。また、上記の
ように構成した請求項2にかかる考案においては、腰椎
当接部材を保持する位置調整機構は弾性吊装部材を介し
てシートバックの構造フレームに吊り下げられており、
弾性吊装部材が車体の震動を吸収するので腰椎当接部材
を介して着座者に震動が伝わるのを防止する。
【0009】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、各人の体
型に合った最適な位置で腰椎を支持し、着座感覚を向上
せしめることが可能な車両用シートの腰椎支持装置を提
供することができる。また、請求項2にかかる考案にお
いては、腰椎当接部材に車体の震動が直に伝わらないよ
うにしているので、震動吸収性を向上させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説
明する。図1は、本考案の一実施例にかかる腰椎支持装
置を適用した車両用シートの一部破断斜視図である。同
図において、シートバック10は、内部に枠構造のシー
トバックフレーム11を備えており、このシートバック
フレーム11内の上半分にはワイヤスプリング21で構
成した面状のアッパスプリング20がシートバックサブ
スプリング12を介して呈装され、下半分には腰椎支持
装置30がその上端にて同様のシートバックサブスプリ
ング12(本考案のばね手段に相当する)を介して呈装
され、下端にてシートバックフレーム11に対してヒン
ジピンで回動可能に支持されている。
【0011】腰椎支持装置30は、垂直方向に配向した
一対の縦フレーム31a,31bと、この縦フレーム3
1a,31bの上端部と下端部を接続する上辺フレーム
32と下辺フレーム33とからなる枠体34(本考案の
保持部に相当する)を備えている。各縦フレーム31
a,31bは断面コの字状に形成され、互いに開口面を
対面させて支持されている。この開口内には上端及び下
端にて回転可能に支持されたリードスクリュー35a,
35bが収容されており、それぞれの下端には各リード
スクリュー35a,35bの回転軸に対して同軸に固定
した回転歯車と同回転歯車に螺合するウォームギアとか
らなるギアボックス36a,36bが備えられている。
両ギアボックス36a,36bのウォームギアはコネク
ティングロッド37a,37bを介してギアードモータ
38の回転軸に連結されている。
【0012】また、上記リードスクリュー35a,35
bに対して送りナット39a,39bを螺合させてあ
り、両送りナット39a,39bにより押し出しローラ
40(本考案の腰椎支持部材に相当する)における回転
軸の端部を回転可能に支持させてある。ここにおいて、
ギアードモータ38を駆動せしめ、コネクティングロッ
ド37a,37bなどを介してリードスクリュー35
a,35bを回転させたとき、両送りナット39a,3
9bは同一方向に同一量だけ上下動するように構成して
ある。上辺フレーム32の中央部分背面には引っ張りワ
イヤ41の一端が接続され、同引っ張りワイヤ41は当
該上辺フレーム32よりも後方側に支持されているプー
リ42にて下方側に方向を変換され、図示しないシート
バック下方側のフレームに支持されたギアードモータ4
3の巻き取りプーリ43aに巻き取られている。なお、
引っ張りワイヤ41における上記プーリ42,43aの
中間部にはスプリング44を介在せしめてあり、所定量
だけ伸張及び縮小して引っ張りワイヤ41のたるみを吸
収する。
【0013】また、上記腰椎支持装置30の前面側を覆
うように布製の袋に発泡スチロール製のビーズを充填さ
せた矩形状のビーズクッション45が備えられている。
同ビーズクッション45は、上辺をアッパスプリング2
0の下辺枠に取り付けられて支持され、下辺をシートバ
ックフレーム11の下辺枠に取り付けられて支持されて
いる。なお、上記ギアードモータ38,43はシートク
ッション側部に備えられた図示しない上下スイッチと前
後スイッチにて操作可能となっている。次に、上記構成
からなる本実施例の動作を説明する。着座者は、まず、
図示しない操作子を操作してシートバック10の角度を
調整する。次に、上下スイッチを操作し、腰椎支持部材
の上下位置を調整する。
【0014】上下スイッチを操作すると、上述したよう
にしてギアードモータ38が回転し、コネクティングロ
ッド37a,37bを回転させる。コネクティングロッ
ド37a,37bはギアボックス36a,36bを介し
てリードスクリュー35a,35bを回転させるので、
両リードスクリュー35a,35bに螺合している送り
ナット39a,39bは同リードスクリュー35a,3
5bの回転方向に応じて上方または下方へ移動する。押
し出しローラ40は両送りナット39a,39bに支持
されており、リードスクリュー35a,35bの回転に
よって同押し出しローラ40は上方または下方へ移動す
る。
【0015】押し出しローラ40は回転自在に支持され
ており、ビーズクッション45の背面に当接して回転し
ながら上下動する。押し出しローラ40がそのままシー
トバック10におけるパッドの裏面に当接していると、
その部分だけに違和感を感じるが、ビーズクッション4
0を介在せしめることにより違和感を緩衝しつつ、支持
圧を高く保持する場所を調整できる。また、ビーズクッ
ション40は変形しやすいので体格の違いに応じて容易
に変形し、着座者にフィットする。さらに、車体の震動
はこのビーズクッション40でも吸収される。着座者は
シートバック10にもたれた状態で押し出しローラ40
の大まかな位置を感じ取ることができるので、上下スイ
ッチを操作して適当な位置に移動させる。押し出しロー
ラ40の上下位置を調整できたら、次に前後スイッチを
操作し、支持圧を調整する。前後スイッチを操作する
と、ギアードモータ43が駆動され、回転軸の回転方向
によって引っ張りワイヤ41を巻き取るか解放する。
【0016】巻き取るように回転すると、引っ張りワイ
ヤ41が巻き取りプーリ43aに巻き取られ、同引っ張
りワイヤ41の他端が固着されている上辺フレーム32
をプーリ41が取り付けられている後方側へ引き寄せ
る。すると、上辺フレーム32とともに押し出しローラ
40が後方側へ引き寄せられるため、アッパスプリング
20にて支持されているシートバック10の上半分部分
の支持圧が一定のままで、腰椎を支持する下半分部分の
支持圧が低下する。なお、着座者がもたれかかると枠3
4も後方側へ押しやられるが、引っ張りワイヤ41の途
中にはスプリング44を介在せしめてあり、あまった引
っ張りワイヤ41を引き寄せて弛まないようにする。
【0017】逆に、ギアードモータ43が巻き取りプー
リ43aに巻き取られた引っ張りワイヤ41を解放する
ように回転すると、上辺フレーム32はシートバックサ
ブスプリング12によって前方側へ引き寄せられるの
で、押し出しローラ40も前方側へ引き寄せられ、腰椎
部分の支持圧が増加する。このようにしてシートバック
サブスプリング12は上辺フレーム32をシートバック
フレーム11に対して弾性的に支持することにより、支
持圧を付加するとともに車体の震動を吸収するため、押
し出しローラ40を介して着座者に震動が伝わるのを防
止させることもできる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる腰椎支持装置を適用
した車両用シートの一部破断斜視図である。
【図2】一部破断側面図である。
【図3】腰椎支持装置の要部斜視図である。
【図4】引っ張りワイヤの配置状況を示す概略斜視図で
ある。
【図5】従来の腰椎支持装置の配置状況を示す概略斜視
図である。
【図6】従来の腰椎支持装置の駆動機構を示す拡大斜視
図である。
【符号の説明】
10…シートバック 12…シートバックサブスプリング 30…腰椎支持装置 34…枠体 35a,35b…リードスクリュー 38…ギアードモータ 39a,39b…送りナット 40…押し出しローラ 41…引っ張りワイヤ 43…ギアードモータ 43a…巻き取りプーリ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの内部下方部位に設けられ
    てそのシートバックの幅方向に配される腰椎支持部材
    と、この腰椎支持部材が組み込まれ端部には全体を前後
    方向に傾動可能に支持する回動軸が備えられかつばね手
    段によって常には前方へ付勢された保持部と、前記腰椎
    支持部材を上下位置を調整するための上下位置調整機構
    と、その前後位置を調整するための前後位置調整機構と
    からなるとともに、 この前後位置調整機構は、正逆回転可能なモータに取り
    付けられたプーリと、一端側が前記プーリに対して巻き
    取り及び繰り出し可能に巻着され前記保持部における前
    記回動軸と反対側の端部に他端側が結着されたワイヤ
    と、このワイヤの途中に介在されワイヤを緊張状態に保
    持するためのスプリングとからなっている ことを特徴と
    する車両用シートの腰椎支持装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の車両用シートの腰
    椎支持装置において、前記腰椎支持部材の前方には、ビ
    ーズを内包したクッション体が配置されていることを特
    徴とする車両用シートの腰椎支持装置。
JP1326493U 1993-02-25 1993-02-25 車両用シートの腰椎支持装置 Expired - Lifetime JP2586210Y2 (ja)

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JP1326493U JP2586210Y2 (ja) 1993-02-25 1993-02-25 車両用シートの腰椎支持装置

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JP1326493U JP2586210Y2 (ja) 1993-02-25 1993-02-25 車両用シートの腰椎支持装置

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Publication Number Publication Date
JPH0664550U JPH0664550U (ja) 1994-09-13
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ID=11828363

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JP1326493U Expired - Lifetime JP2586210Y2 (ja) 1993-02-25 1993-02-25 車両用シートの腰椎支持装置

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JP5476592B2 (ja) * 2008-10-16 2014-04-23 コクヨ株式会社 椅子

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