JP2586070Y2 - 車両エンジンの消音装置 - Google Patents
車両エンジンの消音装置Info
- Publication number
- JP2586070Y2 JP2586070Y2 JP1991093263U JP9326391U JP2586070Y2 JP 2586070 Y2 JP2586070 Y2 JP 2586070Y2 JP 1991093263 U JP1991093263 U JP 1991093263U JP 9326391 U JP9326391 U JP 9326391U JP 2586070 Y2 JP2586070 Y2 JP 2586070Y2
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- JP
- Japan
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- engine
- vehicle
- sound
- silencer
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【0001】本考案は車両エンジンの消音装置に関し、
特にキャブオーバ車のエンジンの消音装置に関する。
特にキャブオーバ車のエンジンの消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ車において、キャブ内空間
の確保と重心を低くして車両安定性を向上せしめる等の
目的の下で横倒し式のいわゆるスラントエンジンが使用
されている。またキャブオーバ車では、エンジンを飛石
等から防護し、かつエンジンからの放射音を低減して車
外騒音や車内こもり音を低減するために、従来は図3に
示すように、エンジン3のピストン往復方向にある車両
両側のフロアサイドフレーム2にそれぞれ略L字形でエ
ンジン3の左右の端部をカバーするエンジンアンダカバ
ー6を設けている。
の確保と重心を低くして車両安定性を向上せしめる等の
目的の下で横倒し式のいわゆるスラントエンジンが使用
されている。またキャブオーバ車では、エンジンを飛石
等から防護し、かつエンジンからの放射音を低減して車
外騒音や車内こもり音を低減するために、従来は図3に
示すように、エンジン3のピストン往復方向にある車両
両側のフロアサイドフレーム2にそれぞれ略L字形でエ
ンジン3の左右の端部をカバーするエンジンアンダカバ
ー6を設けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、近年の環境
意識の高まりとともに車外騒音等の更なる低減が要請さ
れているが、この要請に応えるためにエンジンアンダカ
バーを大型化することは、エンジンの放熱促進の点で不
利であるとともに製作組付け等が大掛かりになるという
問題がある。また、エンジンアンダカバーに吸音材を貼
付することも低周波騒音にはそれ程効果がない。
意識の高まりとともに車外騒音等の更なる低減が要請さ
れているが、この要請に応えるためにエンジンアンダカ
バーを大型化することは、エンジンの放熱促進の点で不
利であるとともに製作組付け等が大掛かりになるという
問題がある。また、エンジンアンダカバーに吸音材を貼
付することも低周波騒音にはそれ程効果がない。
【0004】本考案はかかる課題を解決するもので、エ
ンジン防護機能を有し、エンジンの放熱を妨げず、かつ
キャブオーバ車のスラントエンジンの放射音を効果的に
低減することができる車両エンジンの消音装置を提供す
ることを目的とする。
ンジン防護機能を有し、エンジンの放熱を妨げず、かつ
キャブオーバ車のスラントエンジンの放射音を効果的に
低減することができる車両エンジンの消音装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の構成を説明する
と、所定容積Vの密閉容器11の一部に所定容積Sの開
口12を設けた消音器1をキャブオーバ車の左右のフロ
アサイドフレーム2の下部に設置して消音器1によりエ
ンジンアンダカバーを形成し、上記消音器1の開口12
を、スラントエンジン3のピストン往復方向の両側で上
記エンジン3に向けて位置せしめたものである。
と、所定容積Vの密閉容器11の一部に所定容積Sの開
口12を設けた消音器1をキャブオーバ車の左右のフロ
アサイドフレーム2の下部に設置して消音器1によりエ
ンジンアンダカバーを形成し、上記消音器1の開口12
を、スラントエンジン3のピストン往復方向の両側で上
記エンジン3に向けて位置せしめたものである。
【0006】
【作用】エンジン3の放射音はピストンの往復方向の側
に主に送出される。しかして、この方向で開口する密閉
容器11内に放射音が効率的に侵入し、侵入した放射音
は密閉容器11内で共鳴する。共鳴音の周波数fo はL
=V/Sとして、fo =C/4L(Cは音速)となり、
上記容積Vおよび開口面積Sを適当に選択して周波数f
o を放射音の周波数に一致せしめれば、放射音は共鳴音
により位相キャンセルされて消音される。
に主に送出される。しかして、この方向で開口する密閉
容器11内に放射音が効率的に侵入し、侵入した放射音
は密閉容器11内で共鳴する。共鳴音の周波数fo はL
=V/Sとして、fo =C/4L(Cは音速)となり、
上記容積Vおよび開口面積Sを適当に選択して周波数f
o を放射音の周波数に一致せしめれば、放射音は共鳴音
により位相キャンセルされて消音される。
【0007】本考案の消音装置は、エンジンが発する低
周波の騒音を効果的に低減し、かつエンジンアンダカバ
ーとしてのエンジン防護の役割を果たす。
周波の騒音を効果的に低減し、かつエンジンアンダカバ
ーとしてのエンジン防護の役割を果たす。
【0008】
【実施例】図1において、キャブオーバ車のキャブフロ
ア4の下方には左右のフロアサイドフレーム2の間にス
ラントエンジン3が位置しており、ピストン往復方向た
る車両の左右方向へ放射音を発している。エンジン3の
左右位置にあたる各フロアサイドフレーム2の下面には
消音器1が設けてあり、該消音器1は、フロアサイドフ
レーム2の下面よりその側面とフロアサイドパネル5の
間に至る断面凸形で、エンジン3の左右の端部を全長に
わたりカバーする大きさとした所定容積Vの筒状の密閉
容器11により構成され、各密閉容器11は車両内側の
側面に所定面積Sの開口12が形成してあり、開口12
はエンジン3に近接対向している。
ア4の下方には左右のフロアサイドフレーム2の間にス
ラントエンジン3が位置しており、ピストン往復方向た
る車両の左右方向へ放射音を発している。エンジン3の
左右位置にあたる各フロアサイドフレーム2の下面には
消音器1が設けてあり、該消音器1は、フロアサイドフ
レーム2の下面よりその側面とフロアサイドパネル5の
間に至る断面凸形で、エンジン3の左右の端部を全長に
わたりカバーする大きさとした所定容積Vの筒状の密閉
容器11により構成され、各密閉容器11は車両内側の
側面に所定面積Sの開口12が形成してあり、開口12
はエンジン3に近接対向している。
【0009】エンジン3の放射音は開口12より密閉容
器11内に進入して共鳴する。この時の共鳴音の周波数
fo=C/4L(Cは音速であり、L=V/Sである)
で表される。密閉容器11の容積Vと開口面積Sを適当
に設定して上記周波数foをエンジン放射音の周波数に
一致せしめると、この周波数域で放射音が共鳴音により
キャンセルされて吸収低減される。
器11内に進入して共鳴する。この時の共鳴音の周波数
fo=C/4L(Cは音速であり、L=V/Sである)
で表される。密閉容器11の容積Vと開口面積Sを適当
に設定して上記周波数foをエンジン放射音の周波数に
一致せしめると、この周波数域で放射音が共鳴音により
キャンセルされて吸収低減される。
【0010】この効果を図2に示し、従来のアンダカバ
ーによる消音装置(図の線y)に比して本考案の消音装
置(図の線x)では車外騒音の音圧レベルが効果的に低
下せしめられている。
ーによる消音装置(図の線y)に比して本考案の消音装
置(図の線x)では車外騒音の音圧レベルが効果的に低
下せしめられている。
【0011】
【考案の効果】以上の如く、本考案の消音装置はエンジ
ンアンダカバーを兼ね、キャブオーバ車のフロアサイド
フレームまわりの車両の空きスペースを有効に利用して
設置され、エンジンを飛石等から防護し、かつエンジン
騒音を有効に低減することができる。
ンアンダカバーを兼ね、キャブオーバ車のフロアサイド
フレームまわりの車両の空きスペースを有効に利用して
設置され、エンジンを飛石等から防護し、かつエンジン
騒音を有効に低減することができる。
【図1】本考案の一実施例の消音装置を設けた車両の要
部概略断面図である。
部概略断面図である。
【図2】本考案装置の効果を示すグラフである。
【図3】従来の消音装置を設けた車両の要部概略断面図
である。
である。
1 本考案の消音器(エンジンアンダカバー) 11 密閉容器 12 開口 2 フロアサイドフレーム 3 エンジン6 従来のエンジンアンダカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 77/13 B60R 13/08
Claims (1)
- 【請求項1】 キャブオーバ車の左右のフロアサイドフ
レームの下部に設置するエンジンアンダカバーを、所定
容積の密閉容器の一部に所定面積の開口を設けた消音器
で形成し、上記消音器の開口を、スラントエンジンのピ
ストン往復方向の両側で上記エンジンに向けて位置せし
めたことを特徴とする車両エンジンの消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991093263U JP2586070Y2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 車両エンジンの消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991093263U JP2586070Y2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 車両エンジンの消音装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534057U JPH0534057U (ja) | 1993-05-07 |
JP2586070Y2 true JP2586070Y2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14077598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991093263U Expired - Fee Related JP2586070Y2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 車両エンジンの消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586070Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11648892B2 (en) * | 2020-06-01 | 2023-05-16 | Inoac Corporation | Noise reflector, fender liner, and silencing method |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61151043U (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-18 |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP1991093263U patent/JP2586070Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0534057U (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |