JP2586012Y2 - 火災受信機のクロック回路監視装置 - Google Patents

火災受信機のクロック回路監視装置

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JP2586012Y2
JP2586012Y2 JP1990085888U JP8588890U JP2586012Y2 JP 2586012 Y2 JP2586012 Y2 JP 2586012Y2 JP 1990085888 U JP1990085888 U JP 1990085888U JP 8588890 U JP8588890 U JP 8588890U JP 2586012 Y2 JP2586012 Y2 JP 2586012Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、半導体を多数使用した火災受信機のクロ
ック回路の監視装置に関する。
〔従来技術〕
従来の火災受信機は多くのリレーを使用し時系列的に
信号を処理していた。しかし、半導体素子、ICあるいは
液晶表示器などを使用する火災受信機ではクロック回路
を設け全ての回路を一定のタイミングで制御する必要が
あった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしクロック回路により全ての回路を制御する火災
受信機では、クロック回路が故障すると、火災発生地区
を誤表示したりあるいは火災を表示しないような重大な
結果となることがある。
またこの種故障はその箇所が不具合になるだけでなく
多くの個所に故障現象を起こすので故障個所を特定する
のに時間がかかり、何枚ものプリント板を交換すること
があった。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は以上の点にかんがみ、クロック回路が故障
してもそのことが容易に分かるクロック回路監視装置を
得ることを目的とし、半導体を多数使用しその出力レベ
ルなどのタイミングをクロック回路のクロック信号で制
御するようにした火災報知機の受信機において、受信機
内に設けられたクロック回路が発振回路と分周回路とで
構成されると共に、クロック監視回路がクロック回路が
故障状態か否かを判別する故障判別手段と、受信機内の
プリント板上にクロック回路が故障状態か否かを表示す
る故障表示手段とで構成され、故障判別手段の出力によ
って故障表示手段と受信機の前面に設けられた種々の故
障を表示する故障代表表示灯とが制御されることを特徴
とするものである。
〔作用〕
クロック回路が故障すると受信機内のプリント板上の
故障表示灯及び受信機前面の故障代表表示灯が点灯され
るので、クロック回路が故障したことが直ちに分かる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図ないし第3図によ
り説明する。図において1はクロック回路で、その発振
回路2は発振周期が抵抗R1とコンデンサC1とで定まる2
個のインバータIN1,IN2とで構成され、発振回路2の出
力を分周する分周回路3は2個の従属接続された2進カ
ウンタCO1,CO2で構成され、CK1ないしCK6のクロックパ
ルスを出力している。
4はクロック監視回路で、微分回路5とその出力でト
リガーされるモノマルチバイブレータMMと表示部6とか
らなり、微分回路5は2進カウンタCO2のクロックパル
スCK3をコンデンサC2とダイオードD1が並列接続された
抵抗R2とで微分するように構成されている。またこの微
分出力でトリガーされるモノマルチバイブレータMMは、
トリガーされると所定時間Q出力をハイレベル(以下単
にHという)にまた出力をロウレベル(以下単にLと
いう)にし次のトリガーパルスが入力されるまで元の状
態に戻るように使用されるのが一般的であるが、本考案
では抵抗R3とコンデンサC3を調整しクロックパルスCK3
が所定周期で入力される限りQ出力をHに出力をLに
維持し続けるようにモノマルチバイブレータの出力パル
ス幅をクロックパルスCK3の周期より僅かに長く出力す
るように調整されている。
表示部6はモノマルチバイブレータMMの出力にイン
バータIN3を介して接続された故障警報手段としての発
光ダイオードなどの故障表示灯LEDと接続されており、
故障表示灯LEDは第2図bに示すように受信機7内のク
ロック回路1が設けられたプリント板8上に設けられて
いる。またモノマルチバイブレータMMの出力にはイン
バータIN3を介して第2図aに示すように受信機7の前
面に設けられた種々の故障を表示する故障代表表示灯L
およびブザーBとも接続されている。
以下、上記装置の動作を(1)クロック回路1が正常
な時の動作、(2)クロック回路1が故障した時の動作
に分けて説明する。
(1)火災受信機に電源が投入されると、クロック回路
1の発振回路2がコンデンサC1と抵抗R1で定まる周期で
発振し、その出力パルスが分周回路2の2進カウンタCO
1のクロック端子CKに入力され、そのパルスが2進カウ
ンタCO1とCO2で計数され、所定カウンタ毎に出力端子Q
5,Q12,Q1,Q2,Q4およびQ7から異なる周期を有するクロッ
クパルスCK1ないしCK6が出力され、受信機の監視あるい
は表示回路を制御するクロック信号として供給される。
またクロックパルスCK3のパルスP1は、クロック監視
回路4の微分回路5に入力されて第3図bに示される微
分パルスtr1が出力されモノマルチバイブレータMMをト
リガーし所定時間出力QをH(第3図dにP1′として点
線図示する)に出力をL(第3図c参照)にする。こ
のような状態を維持している間に次のクロックパルスP2
がクロック監視回路4の微分回路5に入力され微分パル
スtr2がモノマルチバイブレータ回路MMに入力されるの
で、モ マルチバイブレータMMのQ出力はH(第3図d
にP2′として実線図示し、全体的な出力は第3図eに示
す)、出力はLを維持し続け、インバータIN3の出力
はH(第3図f参照)となり表示灯LEDおよび受信機前
面の故障表示灯Lは点灯されることがなく、またブザー
Bも鳴動することがない。
(2)一方、第3図x時に発振回路2の原因などでクロ
ック回路1が故障すると、クロックパルスCK3も発生し
なくなるので、コンデンサC3と抵抗R3で定まる所定時間
後には、モノマルチバイブレータMMのQ出力はL(第3
図c,d参照)に出力はHとなるので、インバータIN3の
出力がL(第3図f参照)となり、ブザーBが鳴り故障
表示灯Lが点灯し故障が発生したことが分かり、また受
信機内の表示灯LEDの点灯によりクロック回路1が故障
したことが分かる。
上記実施例では、クロックパルスCK3を微分回路5で
微分しモノマルチバイブレータMMをトリガーするように
したが、クロックパルスCK3のパルスの立ち上がりある
いは立ち下がりで確実に動作するモノマルチバイブレー
タでは微分回路5を省略することができる。また上記実
施例で2進カウンタCO2の端子Q1からのクロックパルスC
K3を監視回路4で監視するようにしたが、3個のカウン
タで分周回路が構成されるものは、最終段のカウンタの
クロックパルスを監視するようにすればよい。
〔効果〕
本考案の火災受信機のクロック監視装置は以上のよう
に構成され動作するので、クロック回路の故障を直ちに
警報表示することができる火災受信機のクロック回路監
視装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例の回路図、第2図は第1
図の装置が設けられた火災受信機の斜視図でaは蓋を閉
じた状態、bは蓋を開いた状態、第3図は動作説明用の
フローチャートである。 1…クロック回路、2…発振回路、3…分周回路、4…
クロック監視回路、5…微分回路、6…表示部、7…受
信機、8…プリント板、IN1,IN2,IN3…インバータ、CO
1,CO2…2進カウンタ、MM…モノマルチバイブレータ、R
1,R2,R3…抵抗、C1,C2,C3…コンデンサ、D1…ダイオー
ド、LED…表示灯、L…故障表示灯。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体を多数使用しその出力レベルなどの
    タイミングをクロック回路のクロック信号で制御するよ
    うにした火災報知機の受信機において、受信機内に設け
    られたクロック回路が発振回路と分周回路とで構成され
    ると共に、クロック監視回路が前記クロック回路が故障
    状態か否かを判別する故障判別手段と、前記受信機内の
    プリント板上に前記クロック回路が故障状態か否かを表
    示する故障表示手段とで構成され、前記故障判別手段の
    出力によって前記故障表示手段と前記受信機の前面に設
    けられた種々の故障を表示する故障代表表示灯とが制御
    されることを特徴とする火災受信機のクロック回路監視
    装置。
JP1990085888U 1990-08-16 1990-08-16 火災受信機のクロック回路監視装置 Expired - Fee Related JP2586012Y2 (ja)

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