JP2585637Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

Info

Publication number
JP2585637Y2
JP2585637Y2 JP1993014263U JP1426393U JP2585637Y2 JP 2585637 Y2 JP2585637 Y2 JP 2585637Y2 JP 1993014263 U JP1993014263 U JP 1993014263U JP 1426393 U JP1426393 U JP 1426393U JP 2585637 Y2 JP2585637 Y2 JP 2585637Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing device
main body
piston
annular
device main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993014263U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0667965U (ja
Inventor
武 三浦
直人 末次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP1993014263U priority Critical patent/JP2585637Y2/ja
Publication of JPH0667965U publication Critical patent/JPH0667965U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2585637Y2 publication Critical patent/JP2585637Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば自動車の自動変速
機内のクラッチ部を動作させる流体圧シリンダのピスト
ン部に使用される密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置が適用される自
動変速機内のクラッチ部としては、たとえば図7に示す
ような構成が知られている。
【0003】すなわち、クラッチ部110の切換動作を
行なうための駆動手段を構成する環状のシリンダ部材1
07と、このシリンダ部材107内にOリング112,
112’を介して往復動自在に挿入される環状のピスト
ン部材102とを有している。
【0004】シリンダ部材107は図示しない変速機の
入力軸に連結され、クラッチ部110を介して図示しな
い出口側の部材に連結されている。
【0005】一方、ピストン部材102は、圧力流体が
導入される圧力室109に面するピストン本体108
と、このピストン本体108外周から圧力室109に対
して反対側に軸方向に全周的に延びてシリンダ部材10
7内周の外径側壁面に摺接するスカート部111と、か
ら構成されている。
【0006】このピストン部材102のスカート部11
1の先端は、シリンダ部材107に設けられた前記クラ
ッチ部110に当接しており、圧力室109に圧力流体
を導入することによりピストン部材102のスカート部
111を介してクラッチ部110を軸方向に押圧し、ク
ラッチ部110を締結状態とするようになっている。
【0007】上記ピストン部材102のスカート部11
1と、シリンダ部材107内周の内径側壁面との間に
は、密封装置を構成する環状のキャンセルプレート10
1が配置され、キャンセルプレート101と、ピストン
部材102との間に環状の空室103が形成されてい
る。この環状の空室103の緩衝作用によってピストン
部材102の急激な移動が起こらないようにしている。
【0008】キャンセルプレート101は、図6に示す
ように、板材を塑性加工した板金構造のプレート本体1
01aと、プレート本体101aの外径端に一体的に設
けられるシールリップ104とから構成され、図7に示
したように、プレート本体101aの内径端部をシリン
ダ部材107内周の内径側壁面に固定している。
【0009】一方、外径側のシールリップ104をピス
トン部材102のスカート部111内周に密接させるこ
とにより、プレート本体101aとピストン部材102
のスカート部111内周面との隙間をシールするシール
部を構成している。
【0010】また、キャンセルプレート101とピスト
ン部材102との間にはピストン部材102を圧力室1
09側に付勢するスプリング105が円周方向に複数設
けられ、圧力室109の圧力解放時、スカート部111
をクラッチ部110から離脱させる構成となっている。
【0011】また、キャンセルプレート101には、そ
の複数のスプリング105が挿入可能でかつ脱落を防止
するためのスプリング挿入溝106が設けられていた。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかし、斯かる従来技
術の場合には、複数個のスプリング105のそれぞれ
を、いちいちキャンセルプレート101のスプリング挿
入溝106に挿入組付けしなければならず、組立が面倒
で重量も大きいものとなっていた。
【0013】また、プレート本体101aに各スプリン
グ105に対応するスプリング挿入溝106を形成する
必要があり、プレート本体101aを複雑な板金構造と
する必要があり、成形に手数を要する。
【0014】本考案は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、単純
な構造で、組立工数がかからず、しかも軽量な密封装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案にあっては、クラッチ部の切換動作を行な
うための駆動手段を構成する環状のシリンダ部材と、該
シリンダ部材内に往復動自在に挿入される環状のピスト
ン部材と、を有し、該ピストン部材は、圧力流体が導入
される圧力室に面するピストン本体と、該ピストン本体
外周から圧力室に対して反対側に軸方向に全周的に延び
て前記シリンダ部材内周の外径側壁面に摺接するスカー
ト部と、から構成され、該ピストン部材のスカート部と
シリンダ部材の内径側壁面との間に環状の密封装置本体
を配設し、該密封装置本体とピストン部材の間に環状の
空室を形成する密封装置であって、前記密封装置本体の
内径端を前記シリンダ部材内周の内径側壁面に固定する
と共に、前記密封装置本体の外径端側に、密封装置本体
の外径端と前記スカート部の内周面との隙間をシールす
るシール部を設け、さらに前記密封装置本体とピストン
部材の間に、ピストン部材を圧力室側に付勢するバネ手
段が設けられた密封装置において、前記密封装置本体自
体に軸方向に弾性力を有するバネ作用部を設け、該バネ
作用部によって前記バネ手段を構成し、前記バネ作用部
のバネ力によって前記ピストン部材を付勢して成ること
を特徴とする。
【0016】前記バネ作用部を前記密封装置本体と一体
的に設けた弾力性を有する突起部によって構成するとよ
い。
【0017】前記密封装置本体に、前記環状空室と外部
とを連通する通路を設けるとよい。
【0018】前記密封装置本体が、板材を塑性加工した
板金構造であり、バネ手段を構成する突部についても密
封装置本体と同一の板材で一体成形された板バネによっ
て構成することもできる。
【0019】
【作用】而して、密封装置本体に一体的に設けられた弾
力性を有する突部によってピストン部材が圧力室側に付
勢される。
【0020】また、密封装置本体に設けた通路を通じて
環状の空室内外の圧力がバランスされる。
【0021】さらに、バネ手段を密封装置本体と同一の
板材で一体成形された板バネによって構成すれば、構造
が単純で製造しやすい。
【0022】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0023】図1(a)は本考案の第1実施例に係る密
封装置が適用される自動変速機のクラッチ部周辺の断面
構造図を示している。
【0024】図において、Aはクラッチ部6を動作させ
るための流体圧アクチュエータであり、環状のシリンダ
部材4と、このシリンダ部材4内に形成された環状のシ
リンダ室8内部に軸方向に往復動自在に挿入される環状
のピストン部材2と、を備えている。
【0025】このシリンダ部材4は図示しない変速機の
入力軸に連結され、シリンダ部材4に設けられたクラッ
チ部6を介して、図示しない出力側の部材に連結されて
いる。
【0026】シリンダ部材4は一端が閉塞され他端が解
放された断面コ字形の環状部材で、内筒部41と、この
内筒部41と同心的に所定間隔離間して設けられる外筒
部42と、外筒部42の一端から半径方向内方に向かっ
て延びて内径端が内筒部41に固定される端壁43と、
から構成されている。
【0027】一方、ピストン部材2は、環状のピストン
本体21と、このピストン本体21の外周からシリンダ
部材4の解放端側に軸方向に全周的に延びてシリンダ部
材4内周の外径側壁面である外筒部42内周に摺接する
スカート部22と、から構成されている。
【0028】また、シリンダ部材4の外筒部42内周と
摺接するピストン本体21の外周面およびシリンダ部材
4の内筒部41外周と摺接するピストン本体21の内周
面には、摺動面間をシールするためのOリング等のシー
ル部材9,9’が装着され、ピストン部材2とシリンダ
部材4の端壁43間に圧力流体が導入される圧力室5が
形成されている。
【0029】一方、クラッチ部6はシリンダ部材4の外
筒部42の解放端側に設けられるもので、ピストン部材
2のスカート部22先端が係合している。
【0030】クラッチ部6は、詳細に図示はしないが、
入力側のクラッチ板と出力側のクラッチ板を軸方向に交
互に配設した公知の多板クラッチの構成で、入力側のク
ラッチ板をシリンダ部材4の外筒部42に連結し、出力
側のクラッチ板を図示しない出力側の部材に連結してい
る。
【0031】そして、圧力室5に圧力流体を導入するこ
とにより、ピストン部材2をクラッチ部6に向かって移
動させ、スカート部22によってクラッチ部6を押圧し
て締結状態とし、入力側から出力側にトルクを伝達する
ようになっている。
【0032】上記ピストン部材2のスカート部22内周
と、シリンダ部材4の内径側壁面に相当する内筒部41
外周との間に、本考案の密封装置である環状のキャンセ
ルプレート1が配設され、キャンセルプレート1とピス
トン部材2の間に閉塞された環状の空室3が形成されて
いる。
【0033】キャンセルプレート1は、内径端がシリン
ダ部材4の内径側壁面を構成する内筒部41外周に固定
される密封装置本体としてのプレート本体10と、この
プレート本体10に一体的に設けられるシールリップ1
2とから構成されている。
【0034】シールリップ12はスカート部22内周面
に摺動自在に密封接触してシール部7を構成している。
【0035】そして、プレート本体10には、前記ピス
トン本体21に向かって突出する弾力性を有する環状突
部11が設けられている。
【0036】この環状突部11はピストン本体21の端
面に圧縮状態で当接しており、環状突部11の弾性復元
力によってピストン本体21を常時圧力室5側に付勢す
るようになっている。
【0037】この実施例では、キャンセルプレート1の
プレート本体10が板材を塑性変形させて成形した板金
構造で、断面略逆L字形のリング状部品として成形され
る。
【0038】このプレート本体10は、ワッシャ状のプ
レート部14と、このプレート部14の外径端からピス
トン本体21側に向かって軸方向に所定幅だけ全周的に
延びる円筒状部15と、この円筒状部15の先端からさ
らに軸方向ピストン本体21側に向かって、徐々に径が
小径となるように傾斜して延びる傾斜部16と、この傾
斜部16の先端から半径方向内方に向けて円弧状に曲げ
返された円弧状部17と、から構成されている。
【0039】このうち、プレート部14と円筒状部15
とによってプレート本体10が構成され、傾斜部16と
円弧状部17とによって環状突部11を構成している。
【0040】上記プレート部14の内径端はシリンダ部
材4の内筒部41外周に嵌合され、止め輪30によって
固定されている。
【0041】また、プレート部14は略平らな平ワッシ
ャ形状で、その途中に補強用のリブ18が設けられ曲げ
剛性が高められている。
【0042】このリブ18は、環状の空室3と反対側に
凸状となるように成形されている。
【0043】もっとも、このリブ18については、必要
に応じて加工されるもので、必要がなければ設けなくて
もよく、また、その形状は補強できるものであればどん
な形状でもよい。
【0044】また、このプレート部14の内径端には、
図3に示すように複数の切欠き13が設けられ、この切
欠き13によって環状の空室3の内部と外部を連通して
圧力バランスをとるようになっている。
【0045】もっとも、切欠きではなく、プレート部1
4の適宜箇所に孔を設けてもよい。
【0046】また、プレート部14の軸方向の位置は、
ピストン本体21がシリンダ部材4の端壁43に当接し
た位置で、クラッチ部6と干渉しないように、スカート
部22の先端よりも若干ピストン本体21側に位置して
いる。
【0047】一方、円筒状部15は、スカート部22と
同心的に配置されるもので、円筒状部15外周とスカー
ト部22内周の間に環状の微小間隙7aが形成されてい
る。
【0048】この円筒状部15の長さは、この実施例で
はスカート部22の半分よりも若干大きく形成されてい
る。
【0049】そして、この円筒状部15の外周に上記し
たシールリップ12が接合されている。
【0050】このシールリップ12は、ゴム状弾性材に
よって成形されるもので、円筒状部15の外周面全周を
均一に被覆する薄肉の外周ゴム部12aと、円筒状部1
5の外周面から半径方向外方に向かって突出するリップ
部12bと、から構成されている。
【0051】このリップ部12bは、軸方向ピストン本
体21側に向かって徐々に拡径する方向に傾斜して延び
ており、その先端がスカート部22内周面に対してリッ
プ部12bの弾力性によって圧接され、シール部7を構
成している。
【0052】また、リップ部12bは円筒状部15の傾
斜部16側に片寄らせて設けられており、その基部が円
筒状部15と傾斜部16の角部位置から円筒状部15の
略中央位置までの幅に設定され、リップ先端は円筒状部
15と傾斜部16の角部位置よりも傾斜部16側に位置
している。
【0053】また、円筒状部15の外周面を被覆する外
周ゴム部12aは、プレート部14および傾斜部16と
の角部についても被覆している。
【0054】一方、前記傾斜部16は、図示例では直線
状に適宜角度で傾斜した構成で環状突部11の一部を構
成する。
【0055】円弧状部17は、傾斜部16から連続して
傾斜部16と共にバネ手段としての環状突部11を構成
するもので、ピストン本体21側に凸形状に成形されて
いる。
【0056】図1(b)に示したように、この円弧状部
17および傾斜部16には軸方向に延びる切欠き11a
が複数設けられている。
【0057】この切欠き11aは円周方向に等配される
もので、円弧状部17の先端から傾斜部16の中途位置
まで延びており、切欠き11aと切欠き11aによって
区分される各片が弾力性に富む板バネとして機能する。
【0058】もっとも、環状突部11が軸方向にバネと
しての弾力性を有していればよく、切欠き11aを設け
なくてもよい。
【0059】上記構成の密封装置としてのキャンセルプ
レート1は、シリンダ部材4のシリンダ室8内にピスト
ン部材2を挿入した後に、ピストン部材2のスカート部
22と内筒部41との間に挿入して組立てられる。
【0060】キャンセルプレート1の挿入は、環状突部
11を前に向けた状態で、プレート部14の内端をシリ
ンダ部材4の内筒部41外周に嵌合し、円弧状部17先
端がピストン本体21の背面と当接するまで軸方向に押
し込む。
【0061】当接した後、さらに軸方向に力を加えて押
し込んで環状突部11を軸方向に所定量弾性変形させ、
所定位置にて、プレート部14内端を止め輪30によっ
て固定する。
【0062】したがって、ピストン本体21は、キャン
セルプレート1の内端を支点として、環状突部11の弾
性復元力によってシリンダ部材4の端壁43に押え付け
られる。
【0063】このように、バネ手段である環状突部11
を有するキャンセルプレート1として部品を一体化した
ことで、扱いやすく、組立工数も削減でき、従来の複数
個のスプリング105の分だけ重量を軽量化できる。
【0064】また、密封装置であるキャンセルプレート
1の構造は単純で製造しやすくなる。
【0065】さらに、複数個のスプリング105を削除
できたので、従来のピストン部材102のように複数個
のスプリング受け部を設ける必要もなく、ピストン部材
2についても製造しやすくなる。
【0066】この実施例では、環状突部11に先細とな
る方向の傾斜部16を設けてあるので、この傾斜部16
がスカート部22の内周へ挿入する際の案内となり、挿
入作業を容易にできる。
【0067】次に動作について説明すると、圧力室5に
圧力流体が導入されると、キャンセルプレート1の環状
突部11による押圧力に抗してピストン部材2がキャン
セルプレート1側に移動する。
【0068】このピストン部材2の移動にしたがって環
状突部11の弾性変形は、主として、切欠き11aを形
成した領域の傾斜部16の部分が内側に撓み、その分だ
けピストン本体21背面に当接する円弧状部17が内径
側にすべる。
【0069】この実施例では、当接面が円弧状となって
いるのですべりやすく、摩擦抵抗が少ないので摩耗等の
問題が生じない。
【0070】一方、スカート部22内周に密接するリッ
プ部12bによって環状の空室3は密封されており、圧
力室5内の圧力が急激に大きくなった場合でも、環状の
空室3によって、緩衝される。
【0071】さらに、上記切欠き13によって環状の空
室3の内外の圧力が徐々にバランスされるので、ピスト
ン部材2が急激に移動することはない。
【0072】この実施例では、キャンセルプレート1の
プレート本体10を構成するプレート部14にリブ18
を設けて曲げ剛性を高めているので、ピストン部材2が
移動して傾斜部16が大きく変形しても円筒状部15は
傾かないので、スカート部22に対するリップ部12b
の接触状態を適切に維持することができる。
【0073】図4は、本考案の第2実施例に係る密封装
置であるキャンセルプレート1を示している。
【0074】このキャンセルプレート1は、プレート部
14と円筒状部15(外周側)を一部品で、円筒状部1
5(内周側)、傾斜部16及び円弧状部17を一部品で
構成し、円筒状部15で接合したもので、外周側のリッ
プ部12bへ円弧状部17、つまりバネ機構を有する環
状突部2の動きが伝わりにくいように構成したものであ
る。
【0075】図5は、本考案の第3実施例に係る密封装
置であるキャンセルプレート1を示している。
【0076】このキャンセルプレート1は、第2実施例
と同じようにプレート部14と円筒状部15(外周側)
を一部品で、円筒状部15(内周側)、傾斜部16及び
円弧状部17を一部品で構成し、円筒状部15で接合し
たもので、その接合部にゴム層19を設け外周側のリッ
プ部12bへバネ機構を有する環状突起部2の振動がさ
らに伝わりにくいように構成したものである。
【0077】
【考案の効果】本考案は以上の構成及び作用よりなるも
ので、密封装置本体に弾力性を有する突部を一体的に設
けてピストン部材を付勢するバネ手段を構成したので、
部品が一体化され、スプリングと別体としていた従来技
術に比べて扱いやすく、また複数個のスプリングを組み
付ける必要がなくなって組立工数削減となり、さらに軽
量化が図れる。
【0078】また、密封装置本体に従来のようにスプリ
ング挿入溝を設ける必要がないので、装置本体の構造を
単純にすることができ、製造しやすくコストダウンとな
る。
【0079】さらに、密封装置本体に環状の空室と外部
とを連通する通路を設けることにより、環状の空室の内
外圧力のバランスをとっているので、密封装置本体に過
度な圧力がかからず製品寿命が長くなると共に品質向上
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本考案の第1実施例に係る密封
装置周辺を示す断面構造図である。図1(b)は、本考
案の第1実施例に係る密封装置であるキャンセルプレー
トを示す部分斜視図(一部断面)である。
【図2】図2は、本考案の第1実施例に係る密封装置で
あるキャンセルプレートを示す断面図である。
【図3】図3は、本考案の第1、第2及び第3実施例に
係る密封装置であるキャンセルプレートの内径端の切欠
きを示す部分図である。
【図4】図4は、本考案の第2実施例に係る密封装置で
あるキャンセルプレートを示す断面図である。
【図5】図5は、本考案の第3実施例に係る密封装置で
あるキャンセルプレートを示す断面図である。
【図6】図6は、従来の密封装置であるキャンセルプレ
ートを示す断面図である。
【図7】図7は、従来の密封装置周辺を示す断面構造図
である。
【符号の説明】
A 流体圧アクチュエータ 1 キャンセルプレート(密封装置) 2 ピストン部材 3 空室 4 シリンダ部材 5 圧力室 6 クラッチ部 7 シール部 8 シリンダ室 9,9’ シール部材 10 プレート本体 11 環状突起部(バネ手段) 11a 切欠き 12 シールリップ 12a 外周ゴム部 12b リップ部 13 切欠き 14 プレート部 15 円筒状部 16 傾斜部 17 円弧状部 18 リブ 19 ゴム層 21 ピストン本体 22 スカート部 30 止め輪 41 内筒部 42 外筒部 43 端壁 101 キャンセルプレート(密封装置) 101a プレート本体 102 ピストン部材 103 空室 104 シールリップ 105 スプリング 106 スプリング挿入溝 107 シリンダ部材 108 ピストン本体 109 圧力室 110 クラッチ部 111 スカート部 112,112’ Oリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/32 301 F16D 25/06

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ部の切換動作を行なうための駆
    動手段を構成する環状のシリンダ部材と、該シリンダ部
    材内に往復動自在に挿入される環状のピストン部材と、
    を有し、該ピストン部材は、圧力流体が導入される圧力
    室に面するピストン本体と、該ピストン本体外周から圧
    力室に対して反対側に軸方向に全周的に延びて前記シリ
    ンダ部材内周の外径側壁面に摺接するスカート部と、か
    ら構成され、 該ピストン部材のスカート部とシリンダ部材の内径側壁
    面との間に環状の密封装置本体を配設し、該密封装置本
    体とピストン部材の間に環状の空室を形成する密封装置
    であって、 前記密封装置本体の内径端を前記シリンダ部材内周の内
    径側壁面に固定すると共に、前記密封装置本体の外径端
    側に、密封装置本体の外径端と前記スカート部の内周面
    との隙間をシールするシール部を設け、 さらに前記密封装置本体とピストン部材の間に、ピスト
    ン部材を圧力室側に付勢するバネ手段が設けられた密封
    装置において、 前記密封装置本体自体に軸方向に弾性力を有するバネ作
    用部を設け、該バネ作用部によって前記バネ手段を構成
    し、前記バネ作用部のバネ力によって前記ピストン部材
    を付勢して成ることを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記バネ作用部を前記密封装置本体と一
    体的に設けた弾力性を有する突起部によって構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 【請求項3】 前記密封装置本体に、前記環状空室と外
    部とを連通する通路を設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】 前記密封装置本体が、板材を塑性加工し
    た板金構造であり、バネ手段を構成する突部についても
    密封装置本体と同一の板材で一体成形された板バネによ
    って構成したことを特徴とする請求項2または3に記載
    の密封装置。
JP1993014263U 1993-03-04 1993-03-04 密封装置 Expired - Fee Related JP2585637Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993014263U JP2585637Y2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993014263U JP2585637Y2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0667965U JPH0667965U (ja) 1994-09-22
JP2585637Y2 true JP2585637Y2 (ja) 1998-11-25

Family

ID=11856211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993014263U Expired - Fee Related JP2585637Y2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2585637Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138398A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Nok Corp クラッチピストン
KR102089482B1 (ko) * 2018-06-27 2020-04-23 평화오일씰공업 주식회사 자동변속기용 클러치 유니트

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0667965U (ja) 1994-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4623055A (en) Hydraulic clutch
US20010004038A1 (en) Hydraulic clutch release mechanism
EP1378691A2 (en) Sealing device and sliding member
JPH07501389A (ja) クラッチ離脱機構
JP2002250367A (ja) 多板クラッチ装置
WO2005090813A1 (ja) ピストン
JP2585637Y2 (ja) 密封装置
US5074395A (en) Clutch release apparatus
US5943938A (en) Brake booster
WO2005090812A1 (ja) 油圧式クラッチレリーズ装置
US5641049A (en) Annular clutch release cylinder assembly and clutch device
GB2306619A (en) Damper disc assembly and friction coupling device for clutch
WO2005088173A1 (ja) 密封装置
US4633989A (en) Structure for supporting a diaphragm spring in a clutch
JPH09189336A (ja) 密封装置
JPH0745888B2 (ja) 油圧クラッチ構造
JP3515634B2 (ja) 油圧クラッチ装置
JP4140594B2 (ja) 油圧式クラッチレリーズ装置
JPH01164821A (ja) 車両用クラッチの緩衝機構
JPH0243926B2 (ja)
JPH0744858Y2 (ja) 摺動パッキン
JPS63214524A (ja) ブレ−キ付油圧クラツチ
JP2003329143A (ja) 密封装置
JP3745815B2 (ja) 密封装置
JPH10176724A (ja) クラッチレリーズ軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980728

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees