JP2585532Y2 - 小型モータの回転子 - Google Patents

小型モータの回転子

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JP2585532Y2
JP2585532Y2 JP5467793U JP5467793U JP2585532Y2 JP 2585532 Y2 JP2585532 Y2 JP 2585532Y2 JP 5467793 U JP5467793 U JP 5467793U JP 5467793 U JP5467793 U JP 5467793U JP 2585532 Y2 JP2585532 Y2 JP 2585532Y2
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JP
Japan
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winding
rotor core
rotor
insulating member
small motor
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JP5467793U
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JPH0720053U (ja
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正明 清水
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、小型モータの回転子に
関し、特に、回転子鉄心に施された巻線のほつれを防止
する構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、小型モータの回転子は回転子鉄
心と巻線とを互いに絶縁するため樹脂によって回転子鉄
心に対応した形状に成形した絶縁部材を回転子鉄心の軸
方向両端部に装着し、そのうえから回転子鉄心に巻線を
施している。
【0003】しかし、上記の如く構成された小型モータ
は、使用中に回転による遠心力や振動等により回転子鉄
心に施された巻線が次第に緩み、ほつれが生じる虞れが
ある。このような巻線のほつれが生じると固定子と干渉
して断線等の不具合の原因ととなる。
【0004】そこで、小型モータの使用中に巻線がほつ
れてもそれを阻止するものとして、従来、実開昭61−
74239号公報に開示されているような構成がある。
上記公報によると、図5に示すようにロータ鉄心に嵌着
された絶縁カバー30のフランジ部31のアーム32側
近くに小突起33が回転軸と平行に突出形成されてい
る。この小突起33は、モールド品として構成された絶
縁カバー30に一体成形され、巻線を施す際のガイドと
なって巻線作業を容易にしている。同時に、この小突起
33は、上述したように小型モータの使用中に巻線がほ
つれた場合、巻線のそれ以上のほつれを阻止する働きを
有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の小型モータの回転子は、巻回された巻線のほつれを
積極的に防止するものではなく、ほつれてきた巻線がそ
れ以上ほつれないように阻止するものであり、根本的な
解決には至っていない。また、絶縁カバー30がモール
ド品として構成されているため小突起33の形成位置は
成形型によって決定されてしまい、巻回された状態によ
っては巻線のほつれを阻止できない場合がある。さら
に、この絶縁カバー30は成形によるため製作コストが
かかり高価となるといった問題点を有している。そこで
本考案は、安価な構成で巻回された巻線のほつれを積極
的に防止することのできる小型モータの回転子を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転軸に固定
された回転子鉄心と、該回転子鉄心の軸方向端面を覆う
絶縁部材と、前記回転子鉄心に前記絶縁部材のうえから
施された巻線とを備えた小型モータの回転子において、
前記絶縁部材は、前記回転子鉄心の軸方向端面の形状と
略同一形状で絶縁性を有する樹脂のシートからなり、該
シートにおける前記巻線の巻回される部位に中心側から
外周側に向けて切り起こして形成され前記巻線を弾性的
に押圧する舌片を有するものである。
【0007】
【作用】上記構成の小型モータの回転子は、回転軸に固
定された回転子鉄心とこの回転子鉄心に巻回された巻線
とを絶縁するため、回転子鉄心の軸方向端面を絶縁部材
にて覆い、そのうえから巻線が施される。また、この絶
縁部材は回転子鉄心の軸方向端面の形状と略同一形状の
シートであり、このシートのうえから巻線が巻回される
ため、位置決め及び固定が容易となる。さらにこのシー
トにおける巻線が巻回される部位に中心側から外周側に
向けて切り起こしして形成された舌片を有している。こ
の舌片は前記方向で切り起こされているため、外周側か
ら中心側に向かう、つまり回転子鉄心内周側に向かっ
て、かつ、回転子鉄心の軸方向端面に向かって弾性押圧
力を有することとなり、前記巻回された巻線を前記両方
向の弾性押圧力にて押圧する。したがって、回転子の回
転中の遠心力や振動等の作用を受け、シートのうえに巻
回された巻線が回転子鉄心軸方向、及び周方向にほつれ
ることを積極的に防止している。
【0008】
【考案の効果】上述のように本考案の小型モータの回転
子は、絶縁部材として絶縁性を有する樹脂のシートを使
用し、プレス等により形成されるため安価に制作でき、
しかもこの絶縁部材に形成された舌片により、回転子鉄
心の端面に向かう方向、及び回転子鉄心の内周側に向か
う方向の両方向に巻線が弾性的に押圧されて巻線のほつ
れを積極的に防止できるといった効果を奏する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図4は本考案の小型モータの回転子に係
わり、図1は、本考案を適用する小型モータの回転子の
一例を示した全体斜視図である。図2は、図1の回転子
に適用される絶縁部材の一実施例を示した斜視図であ
る。
【0010】本考案の一実施例を示した小型モータの回
転子Mは、3つの突極22を有するものであり、図1で
示すように鉄板をプレスにより所定形状に打ち抜いて形
成した単板を複数枚積層して回転子鉄心2を形成する。
この回転子鉄心2および整流子4が回転子Mの回転軸1
に挿入固定されている。
【0011】上記回転子鉄心2は、回転軸1の軸心に点
対称に形成された略T字形状の3つの突極22と、上記
回転軸1が挿入固定されているボス部21とが一体に形
成されている。また、上記突極22のそれぞれの間には
スロット23が形成されている。
【0012】上記のように構成された回転子鉄心2の両
端面24には、絶縁部材6を装着固定している。この絶
縁部材6は、電気絶縁性を有する樹脂(例えば、ポリエ
ステル)をシート状にした樹脂シートをプレス加工して
形成されている。また、この絶縁部材6の形状は上記回
転子鉄心2の形状に対応させた形状で、かつスロット2
3に面した回転子鉄心2のエッジ部分25を若干大きい
形状とし、エッジ部分25によって巻線3の被覆を損傷
しないよう回転子鉄心2に沿って樹脂シートを折り曲げ
ている(図4に示すエッジ被覆部71、72、73)。
さらに、絶縁部材6には突極22に対応してそれぞれ舌
片5および回転軸1が挿入される軸孔8が上記プレス加
工にて同時に形成されている。この舌片5は、突極22
の端部側を折り曲げ、かつ軸心側を切り起こして形成さ
れている。
【0013】このように絶縁部材6が回転子鉄心2の両
端面24に装着固定され、そのうえから各スロット23
に巻線3を施す。このとき、上記舌片5は巻線時に巻き
込まれないように図示しない巻線機に設けられた保持具
により図3の点線で示した起立した状態で保持されてい
る。そして巻線作業が終了した後、上記保持具が取り除
かれて舌片5の有する弾性力、すなわち折り曲げによる
反力が軸心方向へ作用することにより図3の実線のよう
に巻線3が押圧される。
【0014】上記のように絶縁部材6に形成された舌片
5が回転子鉄心2に施された巻線3を舌片5自体の有す
る押圧力により巻線3を押圧し、回転子の回転による巻
線の振動や遠心力を抑え、積極的に巻線のほつれを防止
している。また、絶縁部材6は、樹脂のシートより構成
されるため積層された単板と同じプレス加工により製作
できる。
【0015】本考案の絶縁部材6は上記実施例に限定さ
れず、形状記憶樹脂を採用することにより、回転子鉄心
2への巻線作業時には舌片5を起立状態を記憶させ、か
つモータの使用(モータ使用による内部温度の上昇を利
用)時には押圧状態を記憶させておき、巻線作業時の舌
片5の保持を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する小型モータの回転子の一例を
示した全体斜視図である。。
【図2】図1に示された小型モータの回転子に適用され
る絶縁部材の一実施例を示した斜視図である。
【図3】本考案の実施例における舌片の押圧状態を説明
する説明図である。
【図4】本考案の実施例における絶縁部材の回転子鉄心
への装着固定状態を示す部分斜視図である。
【図5】従来の絶縁部材を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転子鉄心 3 巻線 4 整流子 5 舌片 6 絶縁部材 22 突極 23 スロット M 回転子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定された回転子鉄心と、該回
    転子鉄心の軸方向端面を覆う絶縁部材と、前記回転子鉄
    心に前記絶縁部材のうえから施された巻線とを備えた小
    型モータの回転子において、 前記絶縁部材は、前記回転子鉄心の軸方向端面の形状と
    略同一形状で絶縁性を有する樹脂のシートからなり、該
    シートにおける前記巻線の巻回される部位に中心側から
    外周側に向けて切り起こして形成され前記巻線を弾性的
    に押圧する舌片を有することを特徴とする小型モータの
    回転子。
JP5467793U 1993-09-14 1993-09-14 小型モータの回転子 Expired - Lifetime JP2585532Y2 (ja)

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JP5467793U JP2585532Y2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 小型モータの回転子

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JP5467793U JP2585532Y2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 小型モータの回転子

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Publication Number Publication Date
JPH0720053U JPH0720053U (ja) 1995-04-07
JP2585532Y2 true JP2585532Y2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=12977426

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JPH099536A (ja) * 1995-06-23 1997-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機の固定子
JP3466425B2 (ja) * 1997-07-03 2003-11-10 三菱電機株式会社 ステータ
US20130106211A1 (en) * 2010-07-14 2013-05-02 Brusa Elektronik Ag Rotor for electrical machine, in particular for a synchronous motor

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JPH0720053U (ja) 1995-04-07

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