JP2831264B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2831264B2
JP2831264B2 JP6062065A JP6206594A JP2831264B2 JP 2831264 B2 JP2831264 B2 JP 2831264B2 JP 6062065 A JP6062065 A JP 6062065A JP 6206594 A JP6206594 A JP 6206594A JP 2831264 B2 JP2831264 B2 JP 2831264B2
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転電機に関し、例えば
小型モータ等のようにコアの径が小さく全体的に細長い
ようなコアに巻装されたコイルのはみ出しを防止する回
転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、小型モータなどのように回転電
機が小型化すると、例えば回転子コアの外径が小さくな
り、回転子コアが全体的に細長い形状になる傾向にあ
る。
【0003】このような細長い形状の回転子コアに巻線
を巻装してコイルを形成する場合、回転子コアのティー
スにより形成されるスロットの深さが浅くなり、そのた
め回転子の回転時に巻線がラジアル方向に膨らんで、回
転子コアのスロット開口部より外側にはみ出してしまう
おそれがある。
【0004】このように、巻線が回転子コアのスロット
開口部より外側にはみ出すと固定子と接触して回転の障
害になったり、電気的に悪影響を受けたりするという問
題があった。
【0005】また、固定子側においても、固定子コアの
ティース間に形成されるスロットの深さが浅くなると、
そのスロット内に巻装される巻線が振動等により、位置
ずれを起こして、固定子コアのスロット開口部より外側
にはみ出して回転子コアと接触し、回転の障害となった
り、電気的に悪影響を与えたりするおそれがあるという
問題があった。特に、自動車などのように常時振動が生
じるものに用いられる小型モータ等において、この問題
が大きかった。
【0006】そこで、従来では、回転子コアや固定子コ
アに巻装された巻線がスロットの開口よりはみ出すのを
防止するため、含浸硬化法,ウエッジ挿入法,自己融着
線法あるいは実開昭56−7450号公報に示すような
巻線のはみ出し防止手段が採用されている。
【0007】含浸硬化法においては、巻線をスロット内
に樹脂粉体やワニスを含浸付着させた後、硬化炉などで
加熱し、硬化させることにより、巻線のスロット開口か
らのはみ出しを防止するようにしている。
【0008】ウエッジ挿入法では、巻線後にスロット内
にウエッジを挿入してはみ出しを防止するようにしてい
る。挿入するウエッジの材質としては、紙,合成樹脂な
どが用いられている。
【0009】自己融着線法では、巻線に自己融着線を用
い、巻線工程後に、熱風等で加熱し、巻線同士を融着さ
せてはみ出しを防ぐようにしている。
【0010】実開昭56−7450号公報では、固定子
鉄心をなす一部のコアシートティースを、スロット内に
突出するよう変形して巻線がスロットよりはみだすのを
防止するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の含浸硬化法
にあっては、樹脂粉体やワニスの含浸付着量にばらつき
が生じやすく、回転子のバランスを崩し、騒音や振動の
原因となるという問題があった。また、硬化炉などで熱
を加えるため、巻線の被膜等に悪影響を与えるおそれが
あるという問題があった。さらに、樹脂粉体等を巻線上
に被せるため、放熱性が悪くなるという問題があった。
そしてさらに、硬化炉などの設備が必要となり、設備費
が増大したり、生産のサイクルタイムを短縮しづらく、
設備償却費が高くなるという問題があった。
【0012】ウエッジ挿入法にあっては、ウエッジをス
ロット内に挿入する際に、巻線に傷を付けてしまうおそ
れがあるという問題があった。また、スロットの数だけ
ウエッジを必要とするので部品点数が増加し、しかもス
ロットに蓋をする状態となるので放熱性が悪くなるとい
う問題があった。さらに、ウエッジの挿入に時間を要
し、生産のサイクルタイムを速くしづらく、設備償却費
が高くなるという問題があった。
【0013】自己融着線法にあっては、巻線の値段が高
く、コスト高になるという問題があった。また、巻線
後、高周波や炉で加熱したり、薬品に浸したりという後
処理が必要となり、熱や薬品による影響がでやすく、品
質が低下しやすいという問題があった。
【0014】実開昭56−7450号公報に示される巻
線のはみ出し防止手段にあっては、巻線後にコアシート
のティースを変形させることとなるため、磁気バランス
に悪影響を与えるおそれがあるという問題があった。
【0015】本発明は、前記従来の問題に着目してなさ
れたもので、その目的は、巻線を加熱したり、傷付けた
りすることなく回転子や固定子からの巻線のはみ出しを
防止し、低コストで高品質な回転電機を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、複数のティースにより形成される軸
方向にわたる複数のスロットを外周に有する回転子コア
と、前記回転子コアの各スロット内に設けられ、スロッ
ト内面を覆うインシュレータと、前記インシュレータ上
から前記ティースに巻線を巻装して形成されるコイル
と、からなる回転子を備える回転電機において、前記イ
ンシュレータは、ティース先端付近の対向面の少なくと
も一方に、巻線巻装時にスロット内への巻線の挿入を許
し、き線の挿入後に巻線のスロットからのはみ出しを
防止するサポータを突出させて一体に備え 前記サポー
タは、前記スロットの軸方向で局所的に形成されること
を特徴としている。
【0017】第2の発明は、請求項1において、前記サ
ポータは、前記インシュレータのティース先端付近の対
向面の双方に形成され、かつ、相互に前記スロットの軸
方向でずれた位置に形成されることを特徴としている。
【0018】第3の発明は、請求項1において、 前記サ
ポータは、前記スロットのティース間ほぼ中央位置まで
突出形成されると共に、突出形状が湾曲状または一方か
ら他方にかけて徐々に突出量が増大する状態とされる
とを特徴としている。
【0019】第4の発明は、請求項1において、 前記ス
ロットのティース間ほぼ中央位置まで突出形成されると
共に、前記サポータは、前記前記インシュレータの他の
部位より厚肉に形成されることを特徴としている。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【作用】前記構成の第1の発明にあっては、回転子コア
のスロット内に設けられるインシュレータのティース先
端付近対向面の少なくとも一方に、サポータを一体に突
出させることにより、巻線時には、巻装時の巻線の押圧
力によってサポータがスロット内方に撓むこととなり、
サポータの存在にかかわらずスロット内への巻線の挿入
を許し、回転子の回転時には、その回転力によって巻線
が放射方向に膨らんでスロット開口部からはみ出そうと
した場合や振動等によって巻き線がずれてスロット開口
部からはみ出そうとした場合などに、サポータによって
巻線が押えられることとなって、巻線のスロットからの
はみ出しを防止することができ、その結果、部品点数を
増やさず、熱,傷付きによる影響や放熱性を低下させる
ことなく、コストの低い高品質な回転電機を提供するこ
とが可能となる。
【0024】
【0025】第3の発明にあっては、第1の発明の場合
に加え、サポータをティース間ほぼ中央位置まで突出さ
せ、その突出形状を湾曲状または一方から他方にかけて
徐々に突出量が増大する状態とすることで、より巻き線
のスロット内への挿入を容易にすると共に、巻き線巻装
時にサポータが巻き線をスロット中央位置まで導くガイ
ドとして機能することが可能となる。
【0026】第4の発明にあっては、第1の発明の場合
に加え、サポータをティース間ほぼ中央位置まで突出さ
せ、しかも、サポータを他の部位よりも厚肉に形成する
ことで、サポータを撓みにくい状態とし、巻き線巻装時
に巻き線を確実にスロット中央位置まで導くガイドとし
て機能させ、スロット内における巻き線の収まり状態を
良好にすると共に、巻き線完了後にはサポータにより回
転時のはみ出しを防止することが可能となる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0031】図1〜図4は、本発明の回転電機の一実施
例に係る小型モータの回転子を示す図である。
【0032】本実施例の回転子10は、回転子コア12
と、インシュレータ14とコイル16とから構成されて
いる。
【0033】回転子コア12は、複数枚のコアシート1
8を軸方向に積層して形成されるもので、中央部軸方向
に貫通孔20が形成され、この貫通孔20に回転軸22
が挿通一体化されるようになっている。また、この回転
子コア12には、径方向中心部分から放射方向にのびる
複数のティース24が形成され、この複数ティース24
によってティース24間に軸方向にわたる複数のスロッ
ト26が形成され、このスロット26の開口部28が回
転子コア12の外周で軸方向にわたって形成された状態
となっている。
【0034】また、この回転子コア12は、モータの小
型化のため、外径が小さく形成され、全体的に細長い状
態とされており、前記スロット26は、外径が小さい分
だけ深さが浅く形成されるようになっている。
【0035】インシュレータ14は、回転子コア12と
コイル16との絶縁を行うもので、回転子コア12の各
スロット26内に挿入して設けられ、スロット26の内
面を覆うようになっている。
【0036】また、このインシュレータ14は、回転子
コア12の各スロット26対応位置において、開口した
状態で形成され、コイル16を構成する巻線30のスロ
ット26内への挿入を可能にしている。
【0037】さらに、本実施例においては、各スロット
26に挿入される多数のインシュレータ14は回転軸カ
バー部32および側面カバー部34と一体に形成される
ことで、インシュレータユニット36として形成され、
このインシュレータユニット36を回転子コア12に装
着することにより、複数のインシュレータ14を回転子
コア12の各スロット26内に同時に装着可能とし、装
着を容易にしている。
【0038】したがって、インシュレータ14の装着に
要する時間を短縮化でき、生産サイクルを短縮化でき、
しかもインシュレータユニット36は、射出成形等によ
り容易に成形することが可能となっている。
【0039】また、インシュレータユニット36は、回
転子コア12の半分の長さに設定され、同一形状のイン
シュレータユニット36を回転子コア12の両端から挿
入して取り付けることにより、同一形状のインシュレー
タユニット36を用いることができ、部品の種類が増え
るのを抑えるようにしている。
【0040】コイル16は、巻線30を回転子コア12
の各スロット26の開口部28から各スロット26内に
挿入され、各スロット26内のインシュレータ14上か
ら各ティース24に巻装して形成されるようになってい
る。
【0041】そして、前述のように回転子コア12が全
体的に細長い形状とされ、かつ、回転子コア12の各ス
ロット26が浅い状態で巻線30がティース24に巻装
されていくと、巻線30がスロット26の開口部28付
近まで達し、この状態で回転子10を回転させると、高
速回転になった場合に、巻線30がラジアル方向に膨ら
んで、スロット26の開口部28より外方にはみ出し、
回転子10の回転に支障が生じたり、電気的に悪影響を
与えたりするおそれがある。
【0042】そこで、本実施例においては、各インシュ
レータ14のティース24先端付近における対向面の双
方から、サポータ38および40を一体に突出させ、か
つ、これらサポータ38および40の先端部同士が重合
する状態にするとともに、一方のサポータ38をティー
ス24の外周面に沿わせて形成し、他方のサポータ40
をサポータ38よりスロット26内方側に傾斜させて形
成することにより、巻線30の巻装時にサポータ40の
傾斜によってスロット26内への巻線30の挿入を許
し、回転子10の回転時には、サポータ38および40
が重合してスロット26の開口部28を閉じることによ
り、巻線30のスロット26の開口部28からのはみ出
しを防止するようにしている。
【0043】また、これらサポータ38および40は、
インシュレータユニット36を構成する各インシュレー
タ14の側面カバー部34と反対側の位置に形成され、
一対のインシュレータユニット36を回転子コア12の
両端から挿入して取り付けた状態において、一対のイン
シュレータユニット36の各インシュレータ14に形成
されたサポータ38および40がスロット26の開口部
28の中央部に位置する状態となり、しかも隣接するイ
ンシュレータ14同士のサポータ38および40が入れ
違いに位置する状態となり、この入れ違いになったサポ
ータ38および40がスロット26の開口部28の周方
向におけるいずれか片方に偏った状態で開口部28より
はみ出そうとした場合であっても、入れ違いの隣り合う
サポータ38および40によって確実にはみ出しを防止
することが可能となる。
【0044】図5および図6には、本発明の他の実施例
に係るインシュレータユニットを示す。
【0045】この実施例ではインシュレータユニット4
2を構成する各インシュレータ44のティース24先端
付近の開口対向面の一方に、スロット26内方に傾斜す
るサポータ46を一体に突出させ、このサポータ46に
より巻線30の巻装時にスロット26内への巻線30の
挿入を許し、回転子10の回転時に巻線30のスロット
26からのはみ出しを防止するようにしている。
【0046】また、このサポータ46は、図7(2)に
示すように、スロット26の開口部28の全域にわたっ
て形成され、かつ、中央位置で一対の同一形状のインシ
ュレータユニット42の挿入により、サポータ46の突
出方向が反転し、サポータ46の突出方向が2方向にな
ることによって、いずれかの側に巻線30が偏ってはみ
出そうとした場合にもはみ出しを防止することが可能と
なる。
【0047】他の部分の構成および作用は、前記実施例
と同様につき説明を省略する。
【0048】なお、インシュレータユニットは、前記各
実施例のように2分割形状とするものに限定されず、回
転子コア12の長さに相応した一体のものとして構成す
ることも可能で、またサポータの形状も前記各実施例に
制限されるものではなく種々の形状が採用できるもので
ある。
【0049】例えば、図7(3)に示すように一体に形
成したインシュレータの開口対向面からそれぞれ両端位
置より中央に向けて徐に突出する三角形状のサポータ
48を形成することにより、巻線30のスロット26内
への挿入を容易にすることも可能である。
【0050】また、図7(4)に示すように、インシュ
レータの開口対向面からそれぞれ交互に四角形状のサポ
ータ50を突出させ、巻線30のはみ出しを均一に抑え
るようにすることも可能である。
【0051】さらに、図7(5)に示すように、インシ
ュレータ開口対向面一方中央から円弧状のサポータ52
を突出させ、かつ、他方からサポータ52を挟むように
波型状のサポータ54を突出させることにより、巻線3
0のスロット26内への挿入を容易にするとともに、巻
線30のスロット26からのはみ出しをも確実に防止し
得るようにすることも可能である。
【0052】図8〜図10には、本発明の他の実施例に
係る回転子を示す図である。
【0053】この実施例では回転子コア56のティース
58間に形成されるスロット60内に取り付けられたイ
ンシュレータ62の開口対向面にスロット60の開口部
64のティース58間ほぼ中央位置まで突出するサポー
タ66が形成されるようになっている。このサポータ6
6は、インシュレータ62の他の部位より若干厚肉に形
成され、フライヤー装置により巻線68の巻装を行う場
合に、倣い用のフォーマ70から送られる巻線68の軌
跡をスロット60の開口部64中央位置まで導き、巻線
68をスロット60内の中央に導いて巻装させることに
より、巻線68の収まり状態を良好にし、この巻線68
の巻装状態により巻線の開口部64からのはみ出しを極
力抑えるとともに、サポータ66により巻線68のはみ
出しを防止するようにしている。
【0054】また、このサポータ66は図11(1)に
示すように、スロット60の開口部64の端部にそれ
ぞれ異なる対向面からサポータ66を突出させ、かつ、
それぞれのサポータ66は開口部64の端部側がより大
きく突出した状態とされ、巻線68のスロット60内へ
の案内を充分に行えるようにしている。
【0055】なお、前述のサポータの位置および形状
は、前記実施例に限定されるものではなく、例えば図1
1(2)に示すように、開口部64の両端部からそれぞ
れ対向させてサポータ72を突出させ、より一層ガイド
機能を向上させ、かつ、巻線68のはみ出し防止を図る
ようにすることも可能である。
【0056】また、図11(3)に示すように図11
(1)のサポータの突出状態において、サポータ74の
形状を開口部64の両端部側から徐々に中央に向けて突
出量を大きくすることにより、巻線68のガイド機能を
より一層良好にすることも可能である。
【0057】さらに、図11(4)に示すように、開口
部64の一方の対向面両端位置よりサポータ76を突出
させるようにすることも可能である。
【0058】そしてさらに、図11(5)に示すよう
に、開口部64の両対向面中央部よりサポータ78を突
出させ巻線68のはみ出し防止機能を高めるようにする
ことも可能である。
【0059】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
例が可能である。
【0060】例えば、前記実施例においては、回転子の
インシュレータにサポータを形成した場合について説明
したが、この例に限らず、回転電機を構成する固定子の
固定子コアに取り付けられるインシュレータにサポータ
を形成することにより、自動車などに用いられる小型モ
ータなどのように、常時振動を受けることにより巻線が
固定子コアのスロット開口部よりはみだすのを防止し、
この巻線のはみ出しにより回転子の回転に支障が生じた
り、電気的悪影響を和えたりするのを防止するようにす
ることも可能である。
【0061】
【発明の効果】前記構成の第1の発明にあっては、回転
子コアのスロット内に設けられるインシュレータのティ
ース先端付近対向面の少なくとも一方に、サポータを一
体に突出させることにより、スロット内への巻線の挿入
を許し、回転子の回転時における巻線のスロットからの
はみ出しや振動等による巻き線のはみ出しを防止するこ
とができ、その結果、部品点数を増やさず、熱,傷付き
による影響や放熱性を低下させることなく、コストの低
い高品質な回転電機を提供することができるという効果
がある。
【0062】
【0063】第3の発明にあっては、第1の発明の場合
に加え、サポータをティース間ほぼ中央位置まで突出さ
せ、その突出形状を湾曲状または一方から他方にかけて
徐々に突出量が増大する状態とすることで、より巻き線
のスロット内への挿入を容易にすると共に、巻き線巻装
時にサポータが巻き線をスロット中央位置まで導くガイ
ドとして機能することが可能となるという効果がある。
【0064】第4の発明にあっては、第1の発明の場合
に加え、サポータをティース間ほぼ中央位置まで突出さ
せ、しかも、サポータを他の部位よりも厚肉に形成する
ことで、サポータを撓みにくい状態とし、巻き線巻装時
に巻き線を確実にスロット中央位置まで導くガイドとし
て機能させ、スロット内における巻き線の収まり状態を
良好にすると共に、巻き線完了後にはサポータにより回
転時のはみ出しを防止することができるという効果があ
る。
【0065】
【0066】
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る小型モータの回転子に
おける回転子コアとインシュレータユニットの状態を示
す分解斜視図である。
【図2】本実施例のインシュレータの部分拡大断面図で
ある。
【図3】図1のインシュレータユニットの縦断面図であ
る。
【図4】本実施例インシュレータ部分の拡大斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係るインシュレータユニ
ットの断面図である。
【図6】図5のインシュレータの拡大斜視図である。
【図7】(1)〜(5)はそれぞれサポータの配設状態
を示す図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に係る小型モータの
回転子を示す正面図である。
【図9】図8のインシュレータ部分の部分拡大断面図で
ある。
【図10】巻線の巻装時におけるガイド状態を示す断面
図である。
【図11】(1)〜(5)はそれぞれサポータの配設状
態を示す図である。
【符号の説明】
10 回転子 12 回転子コア 14,44,62 インシュレータ 16 コイル 24,58 ティース 26,60 スロット 28,64 開口部 30,68 巻線 36,42 インシュレータユニット 38,40,46,48,58,50,52,54,6
6,72,74,76,78 サポータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−248937(JP,A) 実開 平1−123439(JP,U) 実開 昭61−205246(JP,U) 実開 平4−108351(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 3/30 - 3/52

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のティースにより形成される軸方向
    にわたる複数のスロットを外周に有する回転子コアと、 前記回転子コアの各スロット内に設けられ、スロット内
    面を覆うインシュレータと、 前記インシュレータ上から前記ティースに巻線を巻装し
    て形成されるコイルと、からなる回転子を備える回転電
    機において、 前記インシュレータは、ティース先端付近の対向面の少
    なくとも一方に、巻線巻装時にスロット内への巻線の挿
    入を許し、き線の挿入後に巻線のスロットからのはみ
    出しを防止するサポータを突出させて一体に備え 前記サポータは、前記スロットの軸方向で局所的に形成
    される ことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記サポータは、前記インシュレータのティース先端付
    近の対向面の双方に形成され、かつ、相互に前記スロッ
    トの軸方向でずれた位置に形成されることを特徴とする
    回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記サポータは、前記スロットのティース間ほぼ中央位
    置まで突出形成されると共に、突出形状が湾曲状または
    一方から他方にかけて徐々に突出量が増大する状態とさ
    れることを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記サポータは、前記スロットのティース間ほぼ中央位
    置まで突出形成されると共に、前記インシュレータの他
    の部位より厚肉に形成されることを特徴とする回転電
    機。
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