JPH0720053U - 小型モータの回転子 - Google Patents
小型モータの回転子Info
- Publication number
- JPH0720053U JPH0720053U JP5467793U JP5467793U JPH0720053U JP H0720053 U JPH0720053 U JP H0720053U JP 5467793 U JP5467793 U JP 5467793U JP 5467793 U JP5467793 U JP 5467793U JP H0720053 U JPH0720053 U JP H0720053U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- rotor
- rotor core
- insulating member
- small motor
- Prior art date
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- Granted
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な構成で巻回された巻線のほつれを積極
的に防止することのできる小型モータの回転子を提供す
ることを目的とする。 【構成】 小型モータの回転子Mは、回転軸1に固定さ
れた回転子鉄心2と巻線3とを電気的に絶縁するため、
回転子鉄心2の軸方向端面24を絶縁部材6にて覆いそ
のうえから巻線3を施している。また、この絶縁部材6
は絶縁性を有する樹脂のシートよりなり、この一部を切
り起こした舌片5を有している。この舌片5は、巻線3
を弾性的に押圧しており、回転中に遠心力や振動等の作
用をうけて巻線3がほつれることを積極的に防止してい
る。
的に防止することのできる小型モータの回転子を提供す
ることを目的とする。 【構成】 小型モータの回転子Mは、回転軸1に固定さ
れた回転子鉄心2と巻線3とを電気的に絶縁するため、
回転子鉄心2の軸方向端面24を絶縁部材6にて覆いそ
のうえから巻線3を施している。また、この絶縁部材6
は絶縁性を有する樹脂のシートよりなり、この一部を切
り起こした舌片5を有している。この舌片5は、巻線3
を弾性的に押圧しており、回転中に遠心力や振動等の作
用をうけて巻線3がほつれることを積極的に防止してい
る。
Description
【0001】
本考案は、小型モータの回転子に関し、特に、回転子鉄心に施された巻線のほ つれを防止する構成に関するものである。
【0002】
一般に、小型モータの回転子は回転子鉄心と巻線とを互いに絶縁するため樹脂 によって回転子鉄心に対応した形状に成形した絶縁部材を回転子鉄心の軸方向両 端部に装着し、そのうえから回転子鉄心に巻線を施している。
【0003】 しかし、上記の如く構成された小型モータは、使用中に回転による遠心力や振 動等により回転子鉄心に施された巻線が次第に緩み、ほつれが生じる虞れがある 。このような巻線のほつれが生じると固定子と干渉して断線等の不具合の原因と となる。
【0004】 そこで、小型モータの使用中に巻線がほつれてもそれを阻止するものとして、 従来、実開昭61−74239号公報に開示されているような構成がある。上記 公報によると、図5に示すようにロータ鉄心に嵌着された絶縁カバー30のフラ ンジ部31のアーム32側近くに小突起33が回転軸と平行に突出形成されてい る。この小突起33は、モールド品として構成された絶縁カバー30に一体成形 され、巻線を施す際のガイドとなって巻線作業を容易にしている。同時に、この 小突起33は、上述したように小型モータの使用中に巻線がほつれた場合、巻線 のそれ以上のほつれを阻止する働きを有する。
【0005】
しかしながら、上記従来の小型モータの回転子は、巻回された巻線のほつれを 積極的に防止するものではなく、ほつれてきた巻線がそれ以上ほつれないように 阻止するものであり、根本的な解決には至っていない。また、絶縁カバー30が モールド品として構成されているため小突起33の形成位置は成形型によって決 定されてしまい、巻回された状態によっては巻線のほつれを阻止できない場合が ある。さらに、この絶縁カバー30は成形によるため製作コストがかかり高価と なるといった問題点を有している。 そこで本考案は、安価な構成で巻回された巻線のほつれを積極的に防止するこ とのできる小型モータの回転子を提供することを目的とする。
【0006】
本考案は、回転軸に固定された回転子鉄心と、該回転子鉄心の軸方向端面を覆 う絶縁部材と、前記回転子鉄心に前記絶縁部材のうえから施した巻線とを備えた 小型モータの回転子において、前記絶縁部材は、絶縁性を有する樹脂のシートか らなり、該シートの一部を切り起こして形成され前記巻線を弾性的に押圧する舌 片を有するものである。
【0007】
上記構成の小型モータの回転子は、回転軸に固定された回転子鉄心とこの回転 子鉄心に巻回された巻線とを電気的に絶縁するため、回転子鉄心の軸方向端面を 絶縁部材にて覆い、そのうえから巻線が施されている。また、この絶縁部材は絶 縁性を有する樹脂のシートからなり、このシートの一部を切り起こして形成され た舌片を有している。この舌片は、回転子鉄心に巻回された巻線を弾性的に押圧 しており、回転子の回転中に遠心力や振動等の作用をうけて巻線がほつれること を積極的に防止している。
【0008】
上述のように本考案の小型モータの回転子は、絶縁部材として絶縁性を有する 樹脂のシートを使用し、プレス等により形成されるため安価に製作でき、しかも この絶縁部材に形成された舌片により巻線が弾性的に押圧されて巻線のほつれを 積極的に防止できるといった効果を奏する。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1乃至図4は本考案の小型モータの回転子に係わり、図1は、本考案を適用 する小型モータの回転子の一例を示した全体斜視図である。図2は、図1の回転 子に適用される絶縁部材の一実施例を示した斜視図である。
【0010】 本考案の一実施例を示した小型モータの回転子Mは、3つの突極22を有する ものであり、図1で示すように鉄板をプレスにより所定形状に打ち抜いて形成し た単板を複数枚積層して回転子鉄心2を形成する。この回転子鉄心2および整流 子4が回転子Mの回転軸1に挿入固定されている。
【0011】 上記回転子鉄心2は、回転軸1の軸心に点対称に形成された略T字形状の3つ の突極22と、上記回転軸1が挿入固定されているボス部21とが一体に形成さ れている。また、上記突極22のそれぞれの間にはスロット23が形成されてい る。
【0012】 上記のように構成された回転子鉄心2の両端面24には、絶縁部材6を装着固 定している。この絶縁部材6は、電気絶縁性を有する樹脂(例えば、ポリエステ ル)をシート状にした樹脂シートをプレス加工して形成されている。また、この 絶縁部材6の形状は上記回転子鉄心2の形状に対応させた形状で、かつスロット 23に面した回転子鉄心2のエッジ部分25を若干大きい形状とし、エッジ部分 25によって巻線3の被覆を損傷しないよう回転子鉄心2に沿って樹脂シートを 折り曲げている(図4に示すエッジ被覆部71、72、73)。さらに、絶縁部 材6には突極22に対応してそれぞれ舌片5および回転軸1が挿入される軸孔8 が上記プレス加工にて同時に形成されている。この舌片5は、突極22の端部側 を折り曲げ、かつ軸心側を切り起こして形成されている。
【0013】 このように絶縁部材6が回転子鉄心2の両端面24に装着固定され、そのうえ から各スロット23に巻線3を施す。このとき、上記舌片5は巻線時に巻き込ま れないように図示しない巻線機に設けられた保持具により図3の点線で示した起 立した状態で保持されている。そして巻線作業が終了した後、上記保持具が取り 除かれて舌片5の有する弾性力、すなわち折り曲げによる反力が軸心方向へ作用 することにより図3の実線のように巻線3が押圧される。
【0014】 上記のように絶縁部材6に形成された舌片5が回転子鉄心2に施された巻線3 を舌片5自体の有する押圧力により巻線3を押圧し、回転子の回転による巻線の 振動や遠心力を抑え、積極的に巻線のほつれを防止している。また、絶縁部材6 は、樹脂のシートより構成されるため積層された単板と同じプレス加工により製 作できる。
【0015】 本考案の絶縁部材6は上記実施例に限定されず、形状記憶樹脂を採用すること により、回転子鉄心2への巻線作業時には舌片5を起立状態を記憶させ、かつモ ータの使用(モータ使用による内部温度の上昇を利用)時には押圧状態を記憶さ せておき、巻線作業時の舌片5の保持を不要とすることができる。
【図1】本考案を適用する小型モータの回転子の一例を
示した全体斜視図である。。
示した全体斜視図である。。
【図2】図1に示された小型モータの回転子に適用され
る絶縁部材の一実施例を示した斜視図である。
る絶縁部材の一実施例を示した斜視図である。
【図3】本考案の実施例における舌片の押圧状態を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図4】本考案の実施例における絶縁部材の回転子鉄心
への装着固定状態を示す部分斜視図である。
への装着固定状態を示す部分斜視図である。
【図5】従来の絶縁部材を示した斜視図である。
1 回転軸 2 回転子鉄心 3 巻線 4 整流子 5 舌片 6 絶縁部材 22 突極 23 スロット M 回転子
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸に固定された回転子鉄心と、該回
転子鉄心の軸方向端面を覆う絶縁部材と、前記回転子鉄
心に前記絶縁部材のうえから施された巻線とを備えた小
型モータの回転子において、 前記絶縁部材は、絶縁性を有する樹脂のシートからな
り、該シートの一部を切り起こして形成され前記巻線を
弾性的に押圧する舌片を有することを特徴とする小型モ
ータの回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5467793U JP2585532Y2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 小型モータの回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5467793U JP2585532Y2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 小型モータの回転子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720053U true JPH0720053U (ja) | 1995-04-07 |
JP2585532Y2 JP2585532Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=12977426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5467793U Expired - Lifetime JP2585532Y2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 小型モータの回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585532Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH099536A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動機の固定子 |
JPH1127880A (ja) * | 1997-07-03 | 1999-01-29 | Mitsubishi Electric Corp | ステータ |
JP2013531463A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-08-01 | ブルサ エレクトロニック アーゲー | 電気機械用、特に同期モータ用の回転子 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP5467793U patent/JP2585532Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH099536A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動機の固定子 |
JPH1127880A (ja) * | 1997-07-03 | 1999-01-29 | Mitsubishi Electric Corp | ステータ |
JP2013531463A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-08-01 | ブルサ エレクトロニック アーゲー | 電気機械用、特に同期モータ用の回転子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2585532Y2 (ja) | 1998-11-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |