JP2585173Y2 - 接着シート製造用押圧型 - Google Patents

接着シート製造用押圧型

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JP2585173Y2
JP2585173Y2 JP1992005841U JP584192U JP2585173Y2 JP 2585173 Y2 JP2585173 Y2 JP 2585173Y2 JP 1992005841 U JP1992005841 U JP 1992005841U JP 584192 U JP584192 U JP 584192U JP 2585173 Y2 JP2585173 Y2 JP 2585173Y2
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一仁 亀崎
基夫 田中
美敏 沖本
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高島屋日発工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は表面に深溝部が形成され
たモールドパッドに起毛を有する表皮を加圧接着する接
着シート製造用押圧型において、深溝部における毛倒れ
を発生させることなく優れた品質の接着シート製品を成
形することができる接着シート製造用押圧型に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車や電車などの車輛用シー
トに用いられている表皮接着シートの成形においては、
成形時の表皮材の毛倒れを防止する必要性から型表面に
針状突起を設けた成形型を用いることが知られている
(例えば、特開昭61−162317号公報、特開昭6
1−172712号公報参照)。
【0003】ところが、従来のこの種接着シート製造用
押圧型においては、被成形品の表面が平坦である場合に
は毛倒れを有効に防止することができるものの、最近の
ようにデザインが多様化して表面に深溝形状などの凹部
が形成されている場合には、前記針状突起が凹部の側壁
面をほぼ垂直に押圧することとなってこの部分に毛倒れ
を発生させるという問題点があった。また、前記針状突
起は型の表面に一体的に設けられたものであるために鋭
利な形状とすることが難しく、深溝形状の幅が狭くなる
ほど毛倒れの発生も顕著になりデザイン上の制約を強い
られるという問題点があり、更には、針状突起の成形を
二次加工などを施すことにより行っているため製作が煩
雑でコストも高くなるとともに、破損などを生じた場合
には型全体を交換する必要があって極めて作業性が悪い
という問題点もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、深溝部においても毛倒れが発
生することのない優れた品質の接着シート製品を成形す
ることができるうえに、前記深溝部の幅が狭くなっても
確実に毛倒れを防止することができてシートのデザイン
の幅を著しく広げることができ、更には、製作が容易で
コストを下げることができるうえに破損などが生じた場
合や溝幅の異なる加工や表皮材の種類が異なる場合にも
簡単に対応できて優れた作業性を発揮する接着シート製
造用押圧型を提供することを目的として完成されたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案の接着シート製造用押圧型は、表面
に深溝部が形成されたモールドパッドに起毛を有する表
皮を蒸気の供給下で加圧接着する接着シート製造用押圧
型において、型本体にチャンバー部に蒸気を供給する蒸
気供給管と型面より蒸気を吐出させる蒸気吐出孔を設け
るとともに、型本体の表面側には毛倒れ防止用の針布を
取り付け、該型本体の型面の前記深溝部に対応する箇所
にプラグ嵌合用凹部を設けて該凹部に深溝形成用のプラ
グを着脱自在に取付けたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】次に、本考案を図示の自動車用接着シートを
成形する場合の実施例について詳細に説明する。図中1
はモールドパッド21をセットする下型、2はモールド
パッド21の表面に起毛地をもって縫製された表皮22
を加圧接着するための型本体であり、前記モールドパッ
ド21の表面上の所定部所には谷状の深溝部23が形成
されている。
【0007】型本体2は加圧接着工程において蒸気を噴
出させつつ行うものであって、チャンバー2a内に蒸気を
導入するための蒸気供給管4とチャンバー2a内の蒸気を
表皮22に向け吐出するための蒸気吐出孔5の外、成形
時における型温度を所定値に保持するための温度調整用
配管6が設けられており、また、その表面側にはクラン
パー7により毛倒れ防止用の針布8が取り付けられてい
る。また、型本体2の前記モールドパッド21の深溝部
23の開口に対応する箇所には溝状のプラグ嵌合用凹部
9が設けられているとともに、該プラグ嵌合用凹部9に
は先端幅が前記深溝部23の開口幅より遙かに狭い押込
用突起を有する深溝形成用のプラグ10がクランパー1
1にチャックされるなどして着脱自在に取り付けられて
いる。
【0008】なお、深溝形成用のプラグ10の先端に形
成される押込用突起としては、図3に示されるように複
数個の針状突起12a としたものや、図4に示されるよ
うにローレット状突起12b としたもの等が用いられ、
いずれの押込用突起でもモールドパッド21に形成され
た深溝部23の開口幅よりも充分に幅狭のものとされ、
成形時に押込用突起が深溝部23の側壁面の起毛を倒す
ことのないよう構成されている。なお、プラグ10は型
本体2と一体に成形されるものではないのでその先端部
に形成される押込用突起も充分に鋭利なものとすること
が可能で、例えば、0.2 〜0.4 mm程度まで狭くしても容
易に形成することができる。
【0009】また、前記プラグ10の上面部にはスプリ
ング等の弾性材13が設けられていて該弾性材13を介
して前記プラグ嵌合用凹部9内にプラグ10が嵌合され
て加圧力のバラツキを吸収できるよう構成されている。
更に本実施例では、プラグ10の内部にも温度調整用配
管14が設けられていて前記型本体2と同様プラグ10
における温度も所定値に保持されるよう構成されてい
る。
【0010】
【作用】このように構成されたものは、型本体2が下型
1にセットされたモールドパッド21と表面に起毛を有
する表皮22とを上方より押圧するよう作動して表皮一
体の接着シートを押圧成形する点は従来のこの種接着シ
ート製造用押圧型と同様であるが、前記モールドパッド
21の深溝部23に対応する箇所に該深溝部23の幅や
表皮材の種類に適応した深溝形成用のプラグ10が取り
付けられているので、型本体2と一体に押込用突起を設
けておいた場合とは異なり押込用突起が深溝部23の側
壁面にある起毛までも垂直に押して毛倒れを生じさせる
おそれがなく、押込用突起の側面が起毛とは殆ど非接触
の状態で押圧することとなり、毛倒れのない状態で表皮
の一部を確実に深溝部23内に押圧接着することとな
る。しかも、型本体2のプラグ嵌合用凹部9に着脱自在
に取り付けられている前記プラグ10が破損した場合や
対象物の変更に対応して交換したいときには簡単に交換
することができ優れた作業性も発揮することとなる。
【0011】また、前記プラグ10が弾性材13を介し
て型本体2に取り付けられている場合には、押圧時にお
ける加圧力のバラツキを弾性材13が吸収して均一な加
圧状態で押圧成形することとなり、モールドパッド21
と表皮22とが接着むらを生ずることなく均等に一体化
した接着シートが成形されることとなる。また、実施例
のように蒸気吐出孔5より蒸気を噴出しつつ加圧成形す
る場合、温度調整用配管6が設けられているので型温度
を安定した状態に保持することができるうえに、前記プ
ラグ10内にも温度調整用配管14を設けたときには更
にその効果を顕著なものとすることができ、優れた品質
の接着シートを成形できることとなる。
【0012】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように本考案
は、モールドパッドに深溝部があっても、型表面に深溝
形成用のプラグと毛倒れ防止用の針布とを設けることに
よって、表皮の毛倒れが発生することがなく優れた品質
の接着シート製品を成形することができるうえに、前記
深溝部の幅が狭くなったり毛の長い表皮を用いた場合で
も毛倒れを的確に防止することができてシートのデザイ
ンの幅を著しく広げることができ、更には、プラグは型
本体とは別に製造できるので複雑な押込用突起でも製作
が容易であり、必要に応じてプラグのみを容易に交換が
できて優れた作業性を発揮する利点もあり、更には、構
造が簡単で若干の設計変更を施すのみで型の生産を行う
ことができる等種々の利点がある。よって本考案は従来
の問題点を一掃した接着シート製造用押圧型として、そ
の実用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部切欠正面図である。
【図2】本考案の実施例の概略を示す全体斜視図であ
る。
【図3】実施例におけるプラグを示す斜視図である。
【図4】プラグの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 型本体 2a チャンバー部 4 蒸気供給管 5 蒸気吐出孔 6 温度調整用配管 9 プラグ嵌合用凹部 10 プラグ 12a 針状突起 12b ローレット状突起 13 弾性材 14 温度調整用配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−132026(JP,A) 特開 平3−45331(JP,A) 特開 昭63−15730(JP,A) 特開 昭63−34122(JP,A) 特開 昭57−175313(JP,A) 実開 平3−55800(JP,U) 特表 昭63−503449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 65/10 B29C 65/40 - 65/54 B68G 7/05

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に深溝部が形成されたモールドパッ
    ドに起毛を有する表皮を蒸気の供給下で加圧接着する接
    着シート製造用押圧型において、型本体(2)にチャンバ
    ー部(2a)に蒸気を供給する蒸気供給管(4) と型面より蒸
    気を吐出させる蒸気吐出孔(5) を設けるとともに、型本
    体(2) の表面側には毛倒れ防止用の針布(8) を取り付
    け、該型本体(2) の型面の前記深溝部に対応する箇所に
    プラグ嵌合用凹部(9) を設けて該プラグ嵌合用凹部(9)
    に深溝形成用のプラグ(10)を着脱自在に取付けたことを
    特徴とする接着シート製造用押圧型。
  2. 【請求項2】 プラグ(10)の押込用突起部がモールドパ
    ッドの深溝部の開口幅より遙かに幅狭である請求項1に
    記載の接着シート製造用押圧型。
  3. 【請求項3】 プラグ(10)の押込用突起部が針状突起(1
    2a) である請求項1または2に記載の接着シート製造用
    押圧型。
  4. 【請求項4】 プラグ(10)の押込用突起部がローレット
    状突起(12b) である請求項1または2に記載の接着シー
    ト製造用押圧型。
  5. 【請求項5】 プラグ(10)がプラグ嵌合用凹部(9) 内に
    弾性材(13)を介して着脱自在に嵌合されている請求項1
    または2または3または4に記載の接着シート製造用押
    圧型。
  6. 【請求項6】 型本体(2) に温度調整用配管(6) が設け
    られ且つプラグ(10)には温度調整用配管(14)が設けられ
    ている請求項5に記載の接着シート製造用押圧型。
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