JP2585108Y2 - ドアトリムのポケットリッド - Google Patents
ドアトリムのポケットリッドInfo
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- JP2585108Y2 JP2585108Y2 JP1992061145U JP6114592U JP2585108Y2 JP 2585108 Y2 JP2585108 Y2 JP 2585108Y2 JP 1992061145 U JP1992061145 U JP 1992061145U JP 6114592 U JP6114592 U JP 6114592U JP 2585108 Y2 JP2585108 Y2 JP 2585108Y2
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- Japan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドアトリムのポケット
リッドに係り、とくに車両幅方向の衝撃力に対する安全
対策に関する。
リッドに係り、とくに車両幅方向の衝撃力に対する安全
対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドアトリムのポケットリッド
は、実開平1−116726号公報に開示されているよ
うに、ドアトリムの一部に車室側に膨出したアームレス
ト部が形成されており、該アームレスト部には小物を収
納するポケットボックスが配設されている。ポケットボ
ックスの開口がアームレスト部の上部において車室に連
通し、上記開口にはポケットリッドが開閉可能に配設さ
れており、該ポケットリッドは閉蓋時に車室側に向かっ
て略水平に突出するようになっている。そして、該ポケ
ットリッドは蓋としての機能を有すると共に肘掛けとし
ての機能をも有するようになっている。一般に、ポケッ
トリッドは、剛性を有する基材でその形状が保持されて
いる。
は、実開平1−116726号公報に開示されているよ
うに、ドアトリムの一部に車室側に膨出したアームレス
ト部が形成されており、該アームレスト部には小物を収
納するポケットボックスが配設されている。ポケットボ
ックスの開口がアームレスト部の上部において車室に連
通し、上記開口にはポケットリッドが開閉可能に配設さ
れており、該ポケットリッドは閉蓋時に車室側に向かっ
て略水平に突出するようになっている。そして、該ポケ
ットリッドは蓋としての機能を有すると共に肘掛けとし
ての機能をも有するようになっている。一般に、ポケッ
トリッドは、剛性を有する基材でその形状が保持されて
いる。
【0003】また、肘掛け時に作用する上方からの荷重
に対して強度を向上させるために、ポケットリッドに
は、例えば、実公平3−27780号公報に開示されて
いるように、ウレタン注入口の周縁や、該ウレタン注入
口を複数に分割するブリッジとにリブを形成することが
行われている。
に対して強度を向上させるために、ポケットリッドに
は、例えば、実公平3−27780号公報に開示されて
いるように、ウレタン注入口の周縁や、該ウレタン注入
口を複数に分割するブリッジとにリブを形成することが
行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ポケットリ
ッドには、ドアパネルに側方から他の車両が衝突した時
(側突時)等において車両幅方向の衝撃力が作用する
が、ポケットリッドが閉蓋時に車室側に向かって略水平
に突出するように設けられていると、ドアトリムに車両
幅方向の衝撃力が作用する時には、ポケットリッドが乗
員に当たって乗員の安全性を損なう可能性があった。と
くに、実公平3−27780号公報のポケットリッドに
ついては、リブによって基材の強度が向上していること
が、側突時等にはかえって乗員の安全性を損なうおそれ
がある。
ッドには、ドアパネルに側方から他の車両が衝突した時
(側突時)等において車両幅方向の衝撃力が作用する
が、ポケットリッドが閉蓋時に車室側に向かって略水平
に突出するように設けられていると、ドアトリムに車両
幅方向の衝撃力が作用する時には、ポケットリッドが乗
員に当たって乗員の安全性を損なう可能性があった。と
くに、実公平3−27780号公報のポケットリッドに
ついては、リブによって基材の強度が向上していること
が、側突時等にはかえって乗員の安全性を損なうおそれ
がある。
【0005】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、閉蓋時に車室側に向かって略水平に突出した
ポケットリッド、とくに上下方向の荷重に対する強度を
増大させたポケットリッドについて、車両幅方向の衝撃
力が作用した時にはポケットリッドが速やかに破壊され
て乗員の安全性を確保することを目的としている。
であって、閉蓋時に車室側に向かって略水平に突出した
ポケットリッド、とくに上下方向の荷重に対する強度を
増大させたポケットリッドについて、車両幅方向の衝撃
力が作用した時にはポケットリッドが速やかに破壊され
て乗員の安全性を確保することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案が講じた手段は、ポケットリッドの基材に車
両前後方向の全体にわたって前後方向帯状部と傾斜帯状
部とからなる格子状部を設け、傾斜帯状部を車両幅方向
の衝撃力を受けると破壊するように形成し、ポケットリ
ッドによって乗員の安全性が損なわれないようにするも
のである。
に、本考案が講じた手段は、ポケットリッドの基材に車
両前後方向の全体にわたって前後方向帯状部と傾斜帯状
部とからなる格子状部を設け、傾斜帯状部を車両幅方向
の衝撃力を受けると破壊するように形成し、ポケットリ
ッドによって乗員の安全性が損なわれないようにするも
のである。
【0007】具体的には、本考案が講じた手段は、ドア
トリムに設けられたポケットボックスの上部の開口を開
閉するように設けられ、閉蓋時に車室側に向かって略水
平に突出するドアトリムのポケットリッドを対象とし、
ポケットリッドの基材は、リッドアウターコアと、該リ
ッドアウターコアとの間にヒンジアーム取付用空間を形
成するように該リッドアウターコアに接合されたリッド
インナーコアとにより構成され、上記リッドアウターコ
アまたはリッドインナーコアのいずれか一方の基材に
は、閉蓋時に上下方向に立った状態で車両前後方向に延
びる帯板状の前後方向帯状部と、閉蓋時に上下方向に立
った状態で車両幅方向に対して傾斜した帯板状の傾斜帯
状部とからなる格子状部が、車両前後方向の全体にわた
って設けられ、上記傾斜帯状部は、該傾斜帯状部が車両
幅方向の衝撃力を受けると破壊するように形成される一
方、上記リッドアウターコアまたはリッドインナーコア
の他方の基材には、車両幅方向の衝撃力を受けると該基
材を屈曲して破壊せしめる切欠部が車両前後方向にわた
って形成されている構成とする。
トリムに設けられたポケットボックスの上部の開口を開
閉するように設けられ、閉蓋時に車室側に向かって略水
平に突出するドアトリムのポケットリッドを対象とし、
ポケットリッドの基材は、リッドアウターコアと、該リ
ッドアウターコアとの間にヒンジアーム取付用空間を形
成するように該リッドアウターコアに接合されたリッド
インナーコアとにより構成され、上記リッドアウターコ
アまたはリッドインナーコアのいずれか一方の基材に
は、閉蓋時に上下方向に立った状態で車両前後方向に延
びる帯板状の前後方向帯状部と、閉蓋時に上下方向に立
った状態で車両幅方向に対して傾斜した帯板状の傾斜帯
状部とからなる格子状部が、車両前後方向の全体にわた
って設けられ、上記傾斜帯状部は、該傾斜帯状部が車両
幅方向の衝撃力を受けると破壊するように形成される一
方、上記リッドアウターコアまたはリッドインナーコア
の他方の基材には、車両幅方向の衝撃力を受けると該基
材を屈曲して破壊せしめる切欠部が車両前後方向にわた
って形成されている構成とする。
【0008】
【作用】上記の構成により、本考案では、ポケットリッ
ドは閉蓋時に車室側に向かって略水平に突出しており、
肘掛けとなり得る。そして、ポケットリッドの形状を保
持する基材(リッドアウターコアまたはリッドインナー
コアのいずれか一方)には格子状部が形成され、格子状
部の前後方向帯状部と傾斜帯状部とは上下方向に立った
状態の帯板状に形成されているので、肘掛けによる上方
からの荷重に対して大きな強度を有する。
ドは閉蓋時に車室側に向かって略水平に突出しており、
肘掛けとなり得る。そして、ポケットリッドの形状を保
持する基材(リッドアウターコアまたはリッドインナー
コアのいずれか一方)には格子状部が形成され、格子状
部の前後方向帯状部と傾斜帯状部とは上下方向に立った
状態の帯板状に形成されているので、肘掛けによる上方
からの荷重に対して大きな強度を有する。
【0009】一方、側突時等において車両幅方向の衝撃
力を受けると破壊する該傾斜帯状部が格子状部の車両前
後方向の全体にわたって設けられているため、側突時等
において車両幅方向の衝撃力がポケットリッドに作用し
た場合、基材は格子状部において車両前後方向の全体に
わたって破壊されることになる。また、リッドアウタ ー
コアまたはリッドインナーコアの他方の基材には切欠部
が車両前後方向にわたって設けられているので、当該基
材に車両幅方向の衝撃力が作用した場合、当該コアは屈
曲して破壊される。従って、ポケットリッドがその形状
を保持したまま乗員に当たることがなく、乗員の安全性
を確保することができる。
力を受けると破壊する該傾斜帯状部が格子状部の車両前
後方向の全体にわたって設けられているため、側突時等
において車両幅方向の衝撃力がポケットリッドに作用し
た場合、基材は格子状部において車両前後方向の全体に
わたって破壊されることになる。また、リッドアウタ ー
コアまたはリッドインナーコアの他方の基材には切欠部
が車両前後方向にわたって設けられているので、当該基
材に車両幅方向の衝撃力が作用した場合、当該コアは屈
曲して破壊される。従って、ポケットリッドがその形状
を保持したまま乗員に当たることがなく、乗員の安全性
を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【0011】図1〜図4は本考案の実施例のポケットリ
ッドを示す。図1に示すように、ドアトリム1の中央部
に車外側に窪む凹部3と、該凹部3の下方に連続し、か
つ車室側に膨出したアームレスト部5とが形成されてい
る。該アームレスト部5の上部は凹部3から車室側に略
水平に突出する段部7が形成されている。
ッドを示す。図1に示すように、ドアトリム1の中央部
に車外側に窪む凹部3と、該凹部3の下方に連続し、か
つ車室側に膨出したアームレスト部5とが形成されてい
る。該アームレスト部5の上部は凹部3から車室側に略
水平に突出する段部7が形成されている。
【0012】図2に示すように、該段部7にはドアトリ
ム開口部9が形成され、該ドアトリム開口部9には有底
(図示せず)のポケットボックス11が挿入配設され、
さらに、該ポケットボックス11の上部には車室空間A
からポケットボックス11の内部に収納物を出し入れす
るための開口13が形成されている。
ム開口部9が形成され、該ドアトリム開口部9には有底
(図示せず)のポケットボックス11が挿入配設され、
さらに、該ポケットボックス11の上部には車室空間A
からポケットボックス11の内部に収納物を出し入れす
るための開口13が形成されている。
【0013】また、アームレスト部5には、ポケットボ
ックス11の開口13を開閉するようにポケットリッド
15が配設され、該ポケットリッド15は閉蓋時に車室
側に向かって略水平に突出するように配置されている。
ックス11の開口13を開閉するようにポケットリッド
15が配設され、該ポケットリッド15は閉蓋時に車室
側に向かって略水平に突出するように配置されている。
【0014】該ポケットリッド15は、上記ポケットボ
ックス11の蓋としての機能と、肘掛けとしての機能と
を有するようになっており、蓋部17と、基材としての
リッドインナーコア19とが内部にヒンジアーム取付用
空間Bを形成するように接合されている。該ヒンジアー
ム取付用空間Bには図示しないヒンジアームの先端部が
挿入されて蓋部17に連結され、該ヒンジアームを介し
てポケットリッド15はドアトリム1に開閉可能に連結
されている。また、ポケットリッド15とポケットボッ
クス11との対応する部位には、図示しないが、ポケッ
トリッド15を閉蓋状態に保持するロック手段が配設さ
れている。
ックス11の蓋としての機能と、肘掛けとしての機能と
を有するようになっており、蓋部17と、基材としての
リッドインナーコア19とが内部にヒンジアーム取付用
空間Bを形成するように接合されている。該ヒンジアー
ム取付用空間Bには図示しないヒンジアームの先端部が
挿入されて蓋部17に連結され、該ヒンジアームを介し
てポケットリッド15はドアトリム1に開閉可能に連結
されている。また、ポケットリッド15とポケットボッ
クス11との対応する部位には、図示しないが、ポケッ
トリッド15を閉蓋状態に保持するロック手段が配設さ
れている。
【0015】蓋部17は、表皮材21、基材としてのリ
ッドアウターコア23と、表皮材21とリッドアウター
コア23との間に一体に成形されたクッション材25と
より構成されている。上記リッドインナーコア19とリ
ッドアウターコア23とは、硬質合成樹脂からなる剛性
の素材で形成され、ポケットリッド15の形状を保持す
るようになっている。
ッドアウターコア23と、表皮材21とリッドアウター
コア23との間に一体に成形されたクッション材25と
より構成されている。上記リッドインナーコア19とリ
ッドアウターコア23とは、硬質合成樹脂からなる剛性
の素材で形成され、ポケットリッド15の形状を保持す
るようになっている。
【0016】リッドインナーコア19のほぼ中央部に
は、リッドインナーコア19が車両幅方向の衝撃力を受
けるとリッドインナーコア19を折曲して破壊せしめる
切欠部27が形成され、該切欠部27は車両前後方向の
全体にわたって溝状に形成されている。
は、リッドインナーコア19が車両幅方向の衝撃力を受
けるとリッドインナーコア19を折曲して破壊せしめる
切欠部27が形成され、該切欠部27は車両前後方向の
全体にわたって溝状に形成されている。
【0017】本考案の特徴として、上記リッドアウター
コア23には、図3に示すように、中央部の車両前後方
向の全体にわたって格子状部29が設けられている。該
格子状部29は、閉蓋時に上下方向に立った状態、本実
施例では垂直状態で車両前後方向に延びる帯板状の2個
の前後方向帯状部31,31と、閉蓋時に上下方向に立
った状態、本実施例では垂直状態で車両幅方向に対して
傾斜した帯板状の多数の傾斜帯状部33,33,33と
から構成されている。そして、2個の前後方向帯状部3
1は格子状部29の車両前後方向の全体にわたって直線
状に形成されている。多数の傾斜帯状部33は、上記2
個の前後方向帯状部31を、互いに連結すると同時にリ
ッドアウターコア23の左右の周辺部23a,23a中
央寄りから垂下する連結部35,35に連結しており、
これにより格子状部29はリッドアウターコア23に一
体に形成されている。
コア23には、図3に示すように、中央部の車両前後方
向の全体にわたって格子状部29が設けられている。該
格子状部29は、閉蓋時に上下方向に立った状態、本実
施例では垂直状態で車両前後方向に延びる帯板状の2個
の前後方向帯状部31,31と、閉蓋時に上下方向に立
った状態、本実施例では垂直状態で車両幅方向に対して
傾斜した帯板状の多数の傾斜帯状部33,33,33と
から構成されている。そして、2個の前後方向帯状部3
1は格子状部29の車両前後方向の全体にわたって直線
状に形成されている。多数の傾斜帯状部33は、上記2
個の前後方向帯状部31を、互いに連結すると同時にリ
ッドアウターコア23の左右の周辺部23a,23a中
央寄りから垂下する連結部35,35に連結しており、
これにより格子状部29はリッドアウターコア23に一
体に形成されている。
【0018】さらに、多数の傾斜帯状部33は、互いに
略平行になるように配設されていると共にその板厚が前
後方向帯状部31のそれより小さく設定されて、傾斜帯
状部33が車両幅方向の衝撃力を受けると破壊するよう
に形成されている。
略平行になるように配設されていると共にその板厚が前
後方向帯状部31のそれより小さく設定されて、傾斜帯
状部33が車両幅方向の衝撃力を受けると破壊するよう
に形成されている。
【0019】次に、側突等によって上記ポケットリッド
15が車両幅方向の衝撃力を受けた時における、ポケッ
トリッド15の作動について説明する。
15が車両幅方向の衝撃力を受けた時における、ポケッ
トリッド15の作動について説明する。
【0020】図2に示すように、ポケットリッドは閉蓋
時に車室側に向かって略水平に突出しており、肘掛けと
して機能する。そして、図3に示すように、ポケットリ
ッド15の形状を保持するリッドアウターコア23には
格子状部29が形成され、格子状部29の前後方向帯状
部31と傾斜帯状部33とは上下方向に立った状態の帯
板状に形成されているので、肘掛けによる上方からの荷
重に対して大きな強度を有する。
時に車室側に向かって略水平に突出しており、肘掛けと
して機能する。そして、図3に示すように、ポケットリ
ッド15の形状を保持するリッドアウターコア23には
格子状部29が形成され、格子状部29の前後方向帯状
部31と傾斜帯状部33とは上下方向に立った状態の帯
板状に形成されているので、肘掛けによる上方からの荷
重に対して大きな強度を有する。
【0021】一方、図4に示すように、側突時等におい
て傾斜帯状部33が車両幅方向の衝撃力Cを受けると、
傾斜帯状部33は前後方向帯状部31に対して斜めに交
わるように連結されかつ前後方向帯状部31よりも板厚
が小さく設定されているために容易に破壊する。そし
て、傾斜帯状部33は格子状部29の車両前後方向の全
体にわたって設けられているので、リッドアウターコア
23は格子状部29において車両前後方向の全体にわた
って破壊されることになる。また、リッドインナーコア
19は切欠部27において車両前後方向の全体にわたっ
て破壊される。リッドアウターコア23とリッドインナ
ーコア19とが破壊されることにより、ポケットリッド
15はその形状を保持したまま乗員D(図2)に上記衝
撃力Cの大きさで当たることがなく、乗員Dの安全性を
確保することができる。
て傾斜帯状部33が車両幅方向の衝撃力Cを受けると、
傾斜帯状部33は前後方向帯状部31に対して斜めに交
わるように連結されかつ前後方向帯状部31よりも板厚
が小さく設定されているために容易に破壊する。そし
て、傾斜帯状部33は格子状部29の車両前後方向の全
体にわたって設けられているので、リッドアウターコア
23は格子状部29において車両前後方向の全体にわた
って破壊されることになる。また、リッドインナーコア
19は切欠部27において車両前後方向の全体にわたっ
て破壊される。リッドアウターコア23とリッドインナ
ーコア19とが破壊されることにより、ポケットリッド
15はその形状を保持したまま乗員D(図2)に上記衝
撃力Cの大きさで当たることがなく、乗員Dの安全性を
確保することができる。
【0022】したがって、本考案によれば、格子状部2
9の前後方向帯状部31と傾斜帯状部33とが帯板状に
形成されることによって上下方向の荷重に対する強度が
大きいにも拘らず、側突時等においては傾斜帯状部33
が破壊するので、ポケットリッド15が速やかに破壊さ
れ、ポケットリッド15によって乗員Dの安全性を損な
うのを防止することができる。
9の前後方向帯状部31と傾斜帯状部33とが帯板状に
形成されることによって上下方向の荷重に対する強度が
大きいにも拘らず、側突時等においては傾斜帯状部33
が破壊するので、ポケットリッド15が速やかに破壊さ
れ、ポケットリッド15によって乗員Dの安全性を損な
うのを防止することができる。
【0023】次に、図5および図6は上記実施例の変形
例を示す。本変形例は、リッドインナーコア19に格子
状部29を形成したものである。そして、格子状部29
は、3個の前後方向帯状部31を備える一方、前後方向
帯状部31は、ポケットリッド15の開蓋時に各前後方
向帯状部31の間の隙間を通してヒンジアーム取付用空
間Bが見えないように前後方向帯状部31を車両幅方向
へ傾斜させている。また、リッドアウターコア23に
は、切欠部27が形成されている。この他は上記実施例
と同様の構成である。
例を示す。本変形例は、リッドインナーコア19に格子
状部29を形成したものである。そして、格子状部29
は、3個の前後方向帯状部31を備える一方、前後方向
帯状部31は、ポケットリッド15の開蓋時に各前後方
向帯状部31の間の隙間を通してヒンジアーム取付用空
間Bが見えないように前後方向帯状部31を車両幅方向
へ傾斜させている。また、リッドアウターコア23に
は、切欠部27が形成されている。この他は上記実施例
と同様の構成である。
【0024】本変形例によっても上記実施例と同様の作
用効果を発揮することができる。
用効果を発揮することができる。
【0025】
【効果】以上のように、本考案によれば、一方の基材に
は、車両幅方向の衝撃力を受けると破壊する傾斜帯状部
が格子状部の車両前後方向の全体にわたって設けられて
いると共に、他方の基材には切欠部が形成されている。
このため、格子状部の前後方向帯状部と傾斜帯状部とが
上下方向に立った状態の帯板状に形成されることによっ
て上下方向の荷重に対する強度が大きいにも拘らず、側
突時等においては傾斜帯状部及び切欠部が破壊するの
で、ポケットリッドが速やかに破壊され、ポケットリッ
ドによる乗員の安全性を確保することができる。
は、車両幅方向の衝撃力を受けると破壊する傾斜帯状部
が格子状部の車両前後方向の全体にわたって設けられて
いると共に、他方の基材には切欠部が形成されている。
このため、格子状部の前後方向帯状部と傾斜帯状部とが
上下方向に立った状態の帯板状に形成されることによっ
て上下方向の荷重に対する強度が大きいにも拘らず、側
突時等においては傾斜帯状部及び切欠部が破壊するの
で、ポケットリッドが速やかに破壊され、ポケットリッ
ドによる乗員の安全性を確保することができる。
【図1】本考案の一実施例に係るドアトリムのポケット
リッドが適用されたドアトリムの斜視図である。
リッドが適用されたドアトリムの斜視図である。
【図2】上記ドアトリムの断面図である。
【図3】上記ポケットリッドの斜視図である。
【図4】上記ポケットリッドであって、ポケットリッド
に車両幅方向の衝撃力が作用した時の断面図である。
に車両幅方向の衝撃力が作用した時の断面図である。
【図5】上記実施例の変形例に係るポケットリッドが適
用されたドアトリムの断面図である。
用されたドアトリムの断面図である。
【図6】上記変形例のポケットリッドの斜視図である。
1 ドアトリム 11 ポケットボックス 13 ポケットボックスの開口 15 ポケットリッド 19 リッドインナーコア(基材) 23 リッドアウターコア(基材) 29 格子状部 31 前後方向帯状部 33 傾斜帯状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−75234(JP,A) 実開 平1−116726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 7/04
Claims (1)
- 【請求項1】 ドアトリムに設けられたポケットボック
スの上部の開口を開閉するように設けられ、閉蓋時に車
室側に向かって略水平に突出するドアトリムのポケット
リッドであって、ポケットリッドの基材は、リッドアウターコアと、該リ
ッドアウターコアとの間にヒンジアーム取付用空間を形
成するように該リッドアウターコアに接合されたリッド
インナーコアとにより構成され、 上記リッドアウターコアまたはリッドインナーコアのい
ずれか一方の基材には、 閉蓋時に上下方向に立った状態
で車両前後方向に延びる帯板状の前後方向帯状部と、閉
蓋時に上下方向に立った状態で車両幅方向に対して傾斜
した帯板状の傾斜帯状部とからなる格子状部が、車両前
後方向の全体にわたって設けられ、 上記傾斜帯状部は、該傾斜帯状部が車両幅方向の衝撃力
を受けると破壊するように形成される一方、 上記リッドアウターコアまたはリッドインナーコアの他
方の基材には、車両幅方向の衝撃力を受けると該基材を
屈曲して破壊せしめる切欠部が車両前後方向にわたって
形成されている ことを特徴とするドアトリムのポケット
リッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061145U JP2585108Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ドアトリムのポケットリッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061145U JP2585108Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ドアトリムのポケットリッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622088U JPH0622088U (ja) | 1994-03-22 |
JP2585108Y2 true JP2585108Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=13162649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992061145U Expired - Lifetime JP2585108Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ドアトリムのポケットリッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585108Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100591528B1 (ko) * | 2004-11-18 | 2006-06-19 | 한일이화주식회사 | 도어트림의 암레스트 |
US9994137B2 (en) * | 2016-02-16 | 2018-06-12 | Ford Global Technologies, Llc | Deformable armrest having a patterned array of channels |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2943259C2 (de) * | 1979-10-26 | 1984-09-27 | Gebr. Happich Gmbh, 5600 Wuppertal | Armlehne oder Haltegriff für den Innenraum von Fahrzeugen |
JPH0634163Y2 (ja) * | 1988-02-02 | 1994-09-07 | マツダ株式会社 | 車両の収納ボックス構造 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP1992061145U patent/JP2585108Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0622088U (ja) | 1994-03-22 |
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