JP2584929B2 - 熱転写記録方法及び熱転写記録装置及びファクシミリ装置 - Google Patents

熱転写記録方法及び熱転写記録装置及びファクシミリ装置

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JP2584929B2
JP2584929B2 JP4026422A JP2642292A JP2584929B2 JP 2584929 B2 JP2584929 B2 JP 2584929B2 JP 4026422 A JP4026422 A JP 4026422A JP 2642292 A JP2642292 A JP 2642292A JP 2584929 B2 JP2584929 B2 JP 2584929B2
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ink
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J17/00Mechanisms for manipulating page-width impression-transfer material, e.g. carbon paper
    • B41J17/02Feeding mechanisms
    • B41J17/08Feed independent of the record-paper feed

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクシートの有する
インクを記録媒体に転写して、記録媒体に画像記録を行
う熱転写記録方法及び熱転写記録装置及びファクシミリ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写記録装置は、熱溶融性イ
ンクをベースフィルムに塗布したインクシートを使用
し、サーマルヘッドによりそのインクシートを画像信号
に対応して選択的に加熱し、これにより溶融したインク
を記録紙に転写して記録を行っている。このようなイン
クシートは、一般に1回の記録により完全にインクが記
録紙に転写されるもの(ワンタイムシート)であるた
め、1文字或は1ラインの記録終了後、その記録された
長さに対応する分だけインクシートを搬送し、次に記録
する位置に確実にインクシートの未使用部分を持ってく
る必要があった。このためインクシートの使用量が増大
し、感熱記録装置に比べ、熱転写記録装置のランニング
コストが大幅に高くなっていた。
【0003】そこで、同一部分で複数回の画像記録が可
能な、いわゆるマルチプリントインクシートを用い、記
録紙とインクシートとを速度差を設けて搬送し、記録長
(l)の記録紙を連続して記録するとき、記録中に搬送
されるインクシートの搬送長を前記記録長(l)よりも
小さくなるようなl/n(n>1)として記録するいわ
ゆるマルチプリント方式を採用した熱転写記録装置が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記熱
転写記録装置においては、インクシートを搬送駆動する
モータを複数回励磁する際に、この相励磁の回数(パル
ス数)の設定は記録媒体の種類を考慮して行われていな
かったため、記録画像の品位が記録媒体の種類によりば
らつきが出るという問題があった。例えば、再生紙,カ
ンガス紙等の記録が行われる表面が比較的粗い記録媒体
である場合、記録が行われる表面に紙の繊維が突出し、
微妙な凹凸が多数形成されている。そこで、インクを紙
の表面に転写しても微小な凸部の頂点がインクにより被
覆されず、または被覆されたとしても、インクシートと
記録紙とが互いに擦り合う際に剥がれ落ちてしまい、前
記頂部がインクの表面から露出して白く見えることによ
り、濃度むらが生じることがあった。
【0005】本発明は、上記技術的課題を解決するもの
であり、記録媒体の種類を考慮してインクシートの搬送
制御を行い記録画像の品位の均質化を可能とする熱転写
記録方法及び熱転写記録装置及びファクシミリ装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、 n回分のインク転写が可能なインク層を有した
インクシートの有するインクを記録媒体に転写して画像
の記録を行なう熱転写記録装置であって、前記インクシ
ートを搬送するインクシート搬送手段と、前記記録媒体
を搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体に記録を
行なうために前記インクシートに作用する記録手段と、
前記記録媒体の種類を選択する種類選択手段と、前記種
類選択手段によって選択された前記記録媒体の種類に応
じて、前記インクシート搬送手段の駆動量を制御する制
御手段とを有し、前記制御手段は、前記種類選択手段に
よって選択された前記記録媒体の種類が記録が行われる
表面が比較的粗い第1の種類の記録媒体である場合、前
記インクシート搬送手段の駆動量を大きくして前記イン
クシートの単位時間当りの搬送量を多くし、一方、前記
種類選択手段によって選択された前記記録媒体の種類が
記録が行われる表面が前記第1の種類の記録媒体に比し
て粗くない第2の種類の記録媒体である場合、前記イン
クシート搬送手段の駆動量を小さくして前記インクシー
トの単位時間当りの搬送量を少なくするよう制御し、前
記インクシートの単位時間当りの搬送量を多くした場合
でも、前記インクシート搬送手段による前記インクシー
トの単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬送手段に
よる前記記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少く
し、前記選択された記録媒体の種類に応じて前記nの値
を変化させるよう制御することを特徴とする熱転写記録
装置である。
【0007】また、本発明により、n回分のインク転写
が可能なインク層を有したインクシートの有するインク
を記録媒体に転写して画像の記録を行なうファクシミリ
装置であって、前記インクシートを搬送するインクシー
ト搬送手段と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手
段と、画像信号受信手段と、前記画像信号受信手段が受
信した画像信号に基づいて、前記記録媒体に記録を行な
うために前記インクシートに作用する記録手段と、前記
記録媒体の種類を選択する種類選択手段と、前記種類選
択手段によって選択された前記記録媒体の種類に応じ
て、前記インクシート搬送手段の駆動量を制御する制御
手段とを有し、前記制御手段は、前記種類選択手段によ
って選択された前記記録媒体の種類が記録が行われる表
面が比較的粗い第1の種類の記録媒体である場合、前記
インクシート搬送手段の駆動量を大きくして前記インク
シートの単位時間当りの搬送量を多くし、一方、前記種
類選択手段によって選択された前記記録媒体の種類が記
録が行われる表面が前記第1の種類の記録媒体に比して
粗くない第2の種類の記録媒体である場合、前記インク
シート搬送手段の駆動量を小さくして前記インクシート
の単位時間当りの搬送量を少なくするよう制御し、前記
インクシートの単位時間当りの搬送量を多くした場合で
も、前記インクシート搬送手段による前記インクシート
の単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬送手段によ
る前記記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少くし、
前記選択された記録媒体の種類に応じて前記nの値を変
化させるよう制御することを特徴とするファクシミリ装
置が提供される。
【0008】また、本発明により、n回分のインク転写
が可能なインク層を有したインクシートの有するインク
を記録媒体に転写して画像の記録を行なう熱転写記録装
置であって、前記インクシートを搬送するインクシート
搬送手段と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段
と、前記記録媒体に記録を行なうための前記インクシー
トに作用する記録手段と、前記記録媒体の種類に応じ
て、前記インクシート搬送手段の駆動量を選択する駆動
量選択スイッチと、前記駆動量選択スイッチによって選
択された駆動量に応じて、前記インクシート搬送手段の
駆動量を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、
前記記録媒体の種類が記録が行われる表面が比較的粗い
第1の種類の記録媒体である場合、前記選択された駆動
量に従って前記インクシート搬送手段の駆動量を大きく
して前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多く
し、一方、前記記録媒体の種類が記録が行われる表面が
前記第1の種類の記録媒体に比して粗くない第2の種類
の記録媒体である場合、前記選択された駆動量に従って
前記インクシート搬送手段の駆動量を小さくして前記イ
ンクシートの単位時間当りの搬送量を少なくするよう制
御し、前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多く
した場合でも、前記インクシート搬送手段による前記イ
ンクシートの単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬
送手段による前記記録媒体の単位時間当りの搬送量より
も少くし、前記記録媒体の種類に応じて前記nの値を変
化させるよう制御することを特徴とする熱転写記録装置
が提供される。
【0009】また、本発明により、n回分のインク転写
が可能なインク層を有したインクシートの有するインク
を記録媒体に転写して画像の記録を行なうファクシミリ
装置であって、前記インクシートを搬送するインクシー
ト搬送手段と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手
段と、画像信号受信手段と、前記画像信号受信手段が受
信した画像信号に基づいて、前記記録媒体に記録を行な
うために前記インクシートに作用する記録手段と、前記
記録媒体の種類に応じて、前記インクシート搬送手段の
駆動量を選択する駆動量選択スイッチと、前記駆動量選
択スイッチによって選択された駆動量に応じて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動量を制御する制御手段とを有
し、前記制御手段は、前記記録媒体の種類が記録が行わ
れる表面が比較的粗い第1の種類の記録媒体である場
合、前記選択された駆動量に従って前記インクシート搬
送手段の駆動量を大きくして前記インクシートの単位時
間当りの搬送量を多くし、一方、前記記録媒体の種類が
記録が行われる表面が前記第1の種類の記録媒体に比し
て粗くない第2の種類の記録媒体である場合、前記選択
された駆動量に従って前記インクシート搬送手段の駆動
量を小さくして前記インクシートの単位時間当りの搬送
量を少なくするよう制御し、前記インクシートの単位時
間当りの搬送量を多くした場合でも、前記インクシート
搬送手段による前記インクシートの単位時間当りの搬送
量は、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の単位
時間当りの搬送量よりも少くし、前記記録媒体の種類に
応じて前記nの値を変化させるよう制御することを特徴
とするファクシミリ装置が提供される。
【0010】また、本発明により、n回分のインク転写
が可能なインク層を有したインクシートの有するインク
を記録媒体に転写して画像の記録を行う熱転写記録方法
であって、前記記録媒体の種類を選択し、選択された記
録媒体の種類に応じて、前記インクシートの搬送量を決
定し、決定されたインクシートの搬送量に従いインクシ
ートを搬送しながら、インクシートの有するインクを記
録媒体に転写して画像の記録を行なうが、前記画像の記
録において、前記選択された前記記録媒体の種類が記録
が行われる表面が比較的粗い第1の種類の記録媒体であ
る場合、前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多
くし、一方、前記選択された前記記録媒体の種類が記録
が行われる表面が前記第1の種類の記録媒体に比して粗
くない第2の種類の記録媒体である場合、前記インクシ
ートの単位時間当りの搬送量を少なくするよう制御し、
さらに、前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多
くした場合でも、前記搬送量が、前記記録媒体の単位時
間当りの搬送量よりも少くなるよう制御し、前記選択さ
れた記録媒体の種類に応じて前記nの値を変化させるよ
う制御することを特徴とする熱転写記録方法が提供され
る。
【0011】
【作用】以上の構成によれば、n回分のインク転写が可
能なインク層を有したインクシートを用い、そのインク
シートの有するインクを記録媒体に転写して画像の記録
を行う時、記録に用いる記録媒体の種類に応じて、nの
値を変化させるよう制御しながら、さらにその記録媒体
の種類が記録が行われる表面が比較的粗い第1の種類の
記録媒体である場合、インクシートの単位時間当りの搬
送量を、記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少くす
るという条件を保持しながらも多くし、一方、その記録
媒体の種類が記録が行われる表面が第1の種類の記録媒
体に比して粗くない第2の種類の記録媒体である場合、
インクシートの単位時間当りの搬送量を少なくするよう
にインクシートの搬送量の制御が行われる。従って、再
生紙等の記録が行われる表面が比較的粗い記録媒体に記
録を行う場合は、インクシートの単位時間当りの搬送量
が多くなるようインクシート搬送が制御され、記録媒体
上に転写されるインク量が増え、十分な濃度を得ること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の代表的な実施例である熱転
写プリンタを組み込んだファクシミリ装置の側断面図で
ある。
【0014】[ファクシミリ装置の説明(図1)]図1
に示すファクシミリ装置は、原稿搬送用モータ(不図
示)やCCDイメージセンサなどを備え原稿を光電的に
読取ってデジタル画像信号として出力する読取部10
0、装置の各部を制御する制御部101、サーマルライ
ンヘッドを備え、熱転写記録法により記録紙に画像の記
録を行う記録部102、送信開始などの各種機能指示キ
ーや電話番号の入力キーなどを含む操作部103、各種
機能や装置の状態、更にはインクシートの残量などを表
示する表示部104、装置全体に電力を供給するための
電源部105、モデム(変復調器)基板ユニット10
6、そして、NCU(網制御)基板ユニット107から
構成されている。なお、ファクシミリ装置は実際の動作
時は図2に示す電話機108と連動して使用される。ま
た、41は制御部101の主要部を構成する制御基板
で、この制御基板41より装置の各部に各種制御信号が
出力される。
【0015】次に、読取部100の詳細な構成を説明す
る。
【0016】図1において、30は原稿32を照射する
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー50
〜51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入力
され、電気信号に変換される。原稿32は不図示の原稿
搬送用モータにより駆動される搬送用ローラ53〜56
により、原稿32の読取り速度に対応して搬送される。
なお、57は原稿積載台であって、この積載台57に積
載された複数枚の原稿32は、搬送用ローラ54と押圧
分離片58との協動によって1枚ずつに分離されて読取
部100へ搬送される。
【0017】次に、記録部102の詳細な構成を説明す
る。この部分が熱転写プリンタに相当する部分である。
【0018】図1において、10は普通紙である記録紙
11をコア10aにロール状に捲回したロール紙であ
る。このロール紙10は、プラテンローラ12の矢印方
向への回転により記録紙11をサーマルヘッド部13に
供給できるように、回転自在に装置内に収納されてい
る。10bはロール紙装填部であって、ロール紙10を
着脱可能に装填している。さらに12はプラテンローラ
であって、記録紙11を矢印b方向に搬送するととも
に、サーマルヘッド13の発熱体132との間で、イン
クシート14や記録紙11を押圧するものである。サー
マルヘッド13の発熱により画像記録の行われた記録紙
11は、プラテンローラ12のさらなる回転によって排
出ローラ16a〜16bの方向に搬送され、1頁分の画
像記録が終了するとカッタ15a〜15bの噛合によっ
て頁単位に切断される。
【0019】17はインクシート14を捲回しているイ
ンクシート供給ロール、18はインクシート巻取りロー
ルであって、後述するインクシート搬送用モータにより
駆動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもの
である。なお、このインクシート供給ロール17及びイ
ンクシート巻取りロール18は、装置本体内のインクシ
ート装填部70に着脱可能に装填されている。さらに、
19はインクシート14の残量検出やインクシート14
の搬送速度等を検出するためのセンサである。また、2
0はインクシート14の有無を検出するためのインクシ
ートセンサ、21はスプリングで、記録紙11やインク
シート14を介して、プラテンローラ12に対してサー
マルヘッド13を押圧するものである。また、22は記
録紙の有無を検出するための記録紙センサである。
【0020】[制御部の説明(図2)]図2は、図1で
示した熱転写プリンタを組み込んだファクシミリ装置の
制御部101の詳細な構成を示す図である。なお、図1
と共通な部分は同一図番で示し、それらの説明を省略す
る。
【0021】図2において、110は画像データの各ラ
インのイメージデータを格納するラインメモリで、原稿
の送信あるいはコピーのときは読取部100よりの1ラ
イン分のイメージデータが格納され、画像データの受信
のときは複合された受信画像データの1ラインデータが
格納される。そして格納されたデータが記録部102に
出力されることによって画像形成が行われる。111は
送信する画像情報をMH符号化などにより符号化すると
ともに、受信した符号化画像データを復号してイメージ
データに変換する符号化/復号化部である。また112
は送信する或いは受信された符号化画像データを格納す
るバッファメモリである。これら制御部101の各部
は、例えばマイクロプロセッサなどのCPU113によ
り制御されている。制御部101にはこのCPU113
の他に、CPU113の制御プログラムや各種データを
記憶しているROM114、CPU113のワークエリ
アとして各種データを一時保存するRAM115などを
備えている。
【0022】また、103aは使用するインクシート1
4の種類を指示するスイッチで、スイッチ103aがオ
ンのときはマルチプリントのインクシートが、オフのと
きは通常のワンタイムのインクシートが装着されたこと
を指示している。また、103bは使用する記録紙の種
類を指示する記録紙選択スイッチである。
【0023】なお、後述するインクシートの搬送制御処
理のプログラムはROM114に格納されており、搬送
制御が必要なときはCPU113がこれを読み出し、R
OM114及びRAM115を常数格納領域や作業領域
として用いながら実行する。[インクシートと記録紙の
搬送機構の説明(図3)]図3は、図1で示した熱転写
プリンタを組み込んだファクシミリ装置のインクシート
14と記録紙11の搬送機構の詳細を示す図である。な
お、図1と共通な部分は同一図番で示し、それらの説明
を省略する。
【0024】図3において、24はプラテンローラ12
を回転駆動し、記録紙11を矢印a方向とは反対の矢印
b方向に搬送するため記録紙搬送用モータである。ま
た、25はインクシート14を矢印a方向に搬送するた
めのインクシート搬送用モータである。
【0025】さらに、26〜27は記録紙搬送用モータ
24の回転をプラテンローラ12に伝達する伝達ギア、
28〜29はインクシート搬送用モータ25の回転をイ
ンクシート巻取りロール18に伝達する伝達ギアであ
る。また、記録紙搬送用モータ24とインクシート搬送
用モータ25はともにステッピングモータで構成され
る。
【0026】[n値(インクシートの搬送長に対する記
録紙の搬送長の比)の説明]記録紙搬送用モータ24が
回転駆動し、伝達ギア26〜27を介して、プラテンロ
ーラ12が回転することにより、記録紙11が矢印b方
向に1ライン分(本実施例では、1/15.4[mm]と
する)搬送されたとする。このとき、インクシート搬送
用モータ25が回転駆動し、伝達ギア28〜29を介し
てインクシート14はインクシート供給ロール17から
供給され、インクシート巻取りロール18により巻き取
られることにより、インクシート14は矢印a方向に1
/nライン分(1/15.4n[mm])搬送される。
【0027】ここで、インクシート14がインクシート
巻取りロール18に1/nライン分捲回されたときの回
転角度をθ1 とし、インクシート巻取りロール18の径
(直径)をDとすると、回転角度(θ1 、単位:degre
e)は、次のようになる。
【0028】 θ1 =(1/15.4n)/(D/2)・(180/π) …(1) 一方、インクシート搬送用モータ25は基本ステップ角
(θS )の1−2相励磁、つまり最小ステップ角(θS
/2)のハーフステップ駆動を行うとする。記録紙11
の1ライン分の搬送量に対するインクシート搬送用モー
タ25の相励磁回数(パルス数)をNI 、伝達ギア28
〜29の減速比をiI とすると、記録紙11の1ライン
分の搬送量に対しインクシート14が搬送されて巻取り
ロール18に捲回されたときの回転角度(θ2 )は次の
ようになる。
【0029】 θ2 =(θS /2)・(1/iI )・NI …(2) ここで、θ1 とθ2 は等しいから(1)〜(2)の式よ
り、n値が次のように求まる。
【0030】 n=(720iI /15.4πNI θS )・(1/D) …(3) (3)式において、インクシート搬送用モータ25の相
励磁回数(NI )を一定とした場合、インクシート巻取
りロール18の径Dの値に依存してn値が変化するの
で、記録画像の品位にも差が出る。従って、インクシー
ト搬送用モータ25の相励磁回数(NI )を記録紙11
の使用量に応じていくつか設定し、n値をより安定させ
ることで、記録画像の品位を向上させることができる。
【0031】また、本発明においては、記録媒体の種類
により、NI の設定を変更し、n値のレベルを上下に制
御する。
【0032】以下、上記の構成をもつ熱転写プリンタを
組み込んだファクシミリ装置を用いて、記録媒体の種類
に対応したインクシートの搬送制御を行う、2つの実施
例について説明する。以下の説明では特に断りのない限
り、図1〜図3で説明した装置の参照番号を用いる。
【0033】[第1実施例に従うインクシート搬送制御
処理の説明(図4)]本実施例では、インクシート14
の1巻に対してインクシートを搬送制御する場合につい
て、図4に示すフローチヤートを参照しながら説明す
る。ここでは、インクシート搬送用モータ25の相励磁
回数(パルス数)をNI1,NI2,NI3,NI4(NI1>N
I2,NI3>NI4,NI3>NI1,NI4>NI2)の4通りに
設定するものとする。例えば、NI1=3,NI2=2,N
I3=4,NI4=3に設定する。
【0034】まず、ステップS1で未使用のインクシー
ト14をインクシート装填部70に装填する。ステップ
S2では、ロール紙10を装填し、この時はまだ記録が
行われていないため、インクシート総搬送長(L)の値
を“0”にセットする。次にステップS3では、操作部
103からユーザにより指示される使用ロール紙10の
種類を調べる。本実施例では、使用ロール紙の種類は通
常の記録紙と再生紙の2種類の用紙に対応しているもの
とし、操作部103の記録紙選択スイッチ103bをオ
フの状態にすると通常の記録紙が、オンの状態にすると
再生紙が選択されたものとする。ここで、使用ロール紙
の種類は通常の記録紙であると判断されたなら(即ち、
記録紙選択スイッチ103bをオフの状態)、処理はス
テップS4に進み、再生紙であると判断されたなら(即
ち、記録紙選択スイッチ103bをオンの状態)、処理
はステップS7に進む。
【0035】次に、使用ロール紙が通常の記録紙である
場合、処理はステップS4で、インクシート総搬送長
(L)が閾値(L1 )以下であるかどうかを調べる。こ
こで、L1 ≧Lであると判断されたなら処理はステップ
S5に進み、インクシート搬送用モータ25を相励磁回
数NI1で駆動する状態にする。これに対して、L1 <L
であると判断されたなら処理はステップS6に進み、イ
ンクシート搬送用モータ25を相励磁回数NI2で駆動す
る状態にする。
【0036】上記閾値L1 はインクシート巻取りロール
径が例えば31.5mmのときのインクシート総搬送長で
あるとする。L1 ≧Lであるときはインクシートの使用
量がそれぼと多くはない為、インクシート巻取りロール
径が比較的小さく、インクシート搬送スピードが比較的
遅い為、NI1=3とする。一方、L1 <Lであるとき
は、インクシートの使用量が多くなり、インクシート巻
取りロール径が比較的大きくなるため、インクシート搬
送スピードが比較的速くなり、このままでは所定のn値
よりもかなり小さくなってしまうため、NI2=2として
インクシート搬送用モータ25の駆動量を下げ、所定の
n値に近づけるよう制御する。
【0037】さて、使用ロール紙が再生紙である場合、
処理はステップS7でインクシート総搬送長(L)がL
1 以下であるかどうかを調べる。ここで、L1 ≧Lであ
ると判断されたなら処理はステップS8に進み、インク
シート搬送用モータ25を相励磁回数NI3で駆動する状
態にする。これに対して、L1 <Lであると判断した場
合は、処理はステップS9に進み、インクシート搬送用
モータ25を相励磁回数NI4で駆動する状態にする。こ
こでは、例えばNI3=4と設定し、NI4=3と設定す
る。L1 ≧Lであるか、L1 <Lであるかによって、イ
ンクシート搬送用モータ25の相励磁回数を変えるの
は、上述の通常の記録紙を用いた場合について説明した
理由と同じ理由による。
【0038】そして、ステップS10では、記録紙11
への所定の記録が完了したか否かを判断し、記録紙11
への所定記録完了の確認後、処理はステップS11に進
む。ステップS11では、インクシート総搬送長L(m
m)を算出し、ステップS2で初期化したLの値を更新
する。尚、ここでLの値はインクシートセンサ19によ
り検出されたインクシート14の残量から換算して求め
ることができる。また、インクシート巻取りロールの巻
取り軸径をd(mm)、インクシートの厚さをt(mm)、
インクシートを所定量巻き取ったときのインクシート巻
取りロールの径をD(mm)とすると、インクシート総搬
送長L(mm)は、 L={(D/2)2 −(d/2)2 }・π/t で表わされるから、この式を利用して算出してもよい。
【0039】最後に、ステップS12では、インクシー
ト総搬送長(L)が、インクシート14の1巻の最大総
装填個数(Lmax )に達したかどうかを調べる。ここ
で、L<Lmax であると判断されたなら処理はステップ
S3に戻る。これに対して、インクシート14の総搬送
長(L)が、最大総搬送長(Lmax )より大きい、即
ち、L≧Lmax と判断されたなら、インクシート1巻分
の搬送制御処理を終了する。
【0040】従って本実施例に従えば、使用するロール
紙の種類に応じてインクシートモータの相励磁回数を制
御してインクシート搬送を行うことができるので、ロー
ル紙の記録が行われる表面が比較的粗い場合にはインク
シートの単位時間当りの搬送量を多くして転写されるイ
ンク量を多くし、濃度むらを減少させることが可能とな
り、記録画像の品位の均質化がなされる。
【0041】なお、本実施例では記録媒体として通常の
記録紙と再生紙の2種類を用いて説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、インクシート
転写が可能な材質であれば、布、プラスチツクシートな
どを用いることもできる。
【0042】また、本実施例では記録媒体の種類の識別
を、操作部103の記録紙選択スイッチ103bのオン
オフに基づいて行ったが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、記録媒体に印刷されたマークなど
を反射型フォトセンサ等を用いて検出して、記録媒体の
種類を識別する識別機構を備えるように構成しても良
い。
【0043】また、操作部103の記録紙選択スイッチ
103bの代りにインクシート搬送モータ25の駆動量
を選択する駆動量選択スイッチを設け、記録媒体の種類
に応じて駆動量を選択するように構成してもよい。尚、
この駆動量選択スイッチは他の使い方として、最終的な
文書を作成する前の段階としてドラフトを印字する場合
に、低い駆動量を選択してインクシートの搬送量を減ら
す使い方があり、これによりインクシートを経済的に使
用することができる。
【0044】さらに、本実施例では、記録紙搬送用モー
タ24とインクシート搬送用モータ25とを最小ステッ
プ角を同じとした構成としたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、それぞれ互いに異なる最小ステップ
角をもつモータで構成しても良い。
【0045】[第2実施例に従うインクシート搬送制御
処理の説明(図5〜図6)]本実施例では、インクシー
ト巻取りロール18の駆動機構を第1実施例のような直
接駆動とするのではなく、キャプスタンロール71、ピ
ンチローラ72によりインクシート14を矢印a方向に
搬送することにより、インクシート巻取りロール18の
巻取り径に関係なく常に一定量を搬送できる機構を採用
する。図5はインクシート14と記録紙11の搬送機構
の詳細を示す図である。尚、図3と共通な部分は同一図
番で示し、それらの説明を省略する。
【0046】図5において、73〜74は減速ギア、7
5は滑りクラッチユニットである。ここで、インクシー
ト搬送用モータ25と記録紙搬送用モータ24とが駆動
されると、減速ギア73〜74による減速比iI の値と
ギア26,27による減速比iP の値を適当に設定する
ことにより、前述したn値を設定することができる。ま
た、ギア73と滑りクラッチ75のギア75aとが係合
されることにより、インクシート巻取りロール18がキ
ャプスタンローラ71、ピンチローラ72により搬送さ
れたインクシート14を巻取ることができる。
【0047】なお、ギア75aの回転によりインクシー
ト巻取りロール18に巻取るインクシート14の長さ
を、キャプスタンローラ71により搬送されるインクシ
ート長よりも長くなるようにギア74とギア75aの比
を設定しておくことにより、キャプスタンローラ71に
より搬送されたインクシート14が確実にインクシート
巻取りロール18に巻取られる。そして、インクシート
巻取りロール18によるインクシート14の巻取り量と
キャプスタンローラ71により送られたインクシート1
4の差分量に相当する分が、滑りクラッチユニット75
で吸収される。これにより、インクシート巻取りロール
18の巻取り系の変動によるインクシート14の搬送速
度の変動を抑えることができる。
【0048】以下に図5で示した搬送機構を備えたファ
クシミリ装置のインクシートの搬送制御処理について図
6を示すフローチヤートを参照しながら説明する。ここ
で、インクシート搬送用モータ25の相励磁回数NI5
I6(NI6>NI5)の2通りに設定する。また、操作部
103の記録紙選択スイッチ103bのオンオフによる
ロール紙の種類選択及び、選択できる記録紙の種類は第
1実施例と同様なものとする。尚、ここで、相励磁回数
は、例えばNI5=2,NI6=3と設定する。
【0049】まず、装置は記録待機状態にあるとする。
ステップS21で、ロール紙10を装填し、操作部10
3の記録紙選択スイッチ103bでユーザは使用するロ
ール紙10の種類を指示する。ステップS22では装填
されたロール紙の種類が何であるかを調べる。ここで、
ロール紙が通常の記録紙であると判断されたなら処理は
ステップS23に進み、再生紙であると判断されたなら
処理はステップS24に進む。さて、ステップS23で
は、インクシート搬送用モータ25を相励磁回数NI5
駆動するよう制御し、一方、ステップS24では、イン
クシート搬送用モータ25を相励磁回数NI6で駆動する
よう制御する。次に、ステップS25ではインクシート
1巻分の使用が終了したかどうかを調べ、継続使用でき
ると判断されたなら処理はステップS22へ戻り、使用
終了と判断されたなら処理を終了する。
【0050】従って本実施例に従えば、キャプスタンロ
ール71、ピンチローラ72によりインクシート14を
インクシート巻取りロール18の巻取り径に関係なく常
に一定量を搬送できるので、インクシート14の総搬送
長(L)の変化を考慮することなく、記録紙の種類のみ
を考慮した、より制御が単純化されたインクシートの搬
送制御を行うことができる。
【0051】[記録原理の説明(図7)図7は前述の実
施例における記録紙11とインクシート14の搬送方向
を逆にして画像の記録を行うときの画像記録状態を示す
図である。
【0052】図示したように、プラテンローラ12とサ
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14が挾持されている。そして、サーマルヘッド13は
スプリング21により所定圧でプラテンローラ12に押
圧されている。ここで、記録紙11はプラテンローラ1
2の回転により矢印b方向に速度VP で搬送される。一
方、インクシート14はインクシート搬送用モータ25
の回転により矢印a方向に速度VI で搬送される。
【0053】いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体1
32に電源部105から通電されて加熱されると、イン
クシート14の斜線部81で示す部分が加熱される。こ
こで、14aはインクシート14のベースフィルム、1
4bはインクシート14のインク層を示している。発熱
抵抗体132に通電することにより加熱されたインク層
81のインクは溶融し、そのうち82で示す部分が記録
紙11に転写される。この転写されるインク層部分82
は81で示すインク層のほぼ1/nに相当している。
【0054】この転写時において、インク層14bの境
界線83で、インクに対する剪断力を生じさせて82で
示す部分だけを記録紙11に転写する必要がある。しか
しながら、この剪断力はインク層の温度により異なり、
インク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向にあ
る。そこで、インクシート14の加熱時間を短くすると
インク層内での剪断力が大きくなる。このことから、イ
ンクシート14と記録紙11の相対速度を大きくすれ
ば、転写すべきインク層をインクシート14から確実に
剥離させることができる。
【0055】[インクシートの説明(図8)]図8は前
述実施例のマルチプリントに使用されるインクシートの
断面図で、ここでは4層で構成されている。
【0056】まず第2層はインクシート14の支持体と
なるベースフィルムである。マルチプリントの場合、同
一個所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性
の高い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利
であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐え
る。これらの厚さは、媒体という役割から、なるべく薄
い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点から3〜
8μmが望ましい。
【0057】第3層は記録紙(記録シート)にn回分の
転写が可能な量のインクを含有したインク層である。こ
の成分は、接着剤としてのEVAなどの樹脂、着色のた
めのカーボンブラックやニグロシン染料、バインディン
グ材としてのカルナバワックス、パラフィンワックスな
どを主成分として同一個所でn回の使用に耐えるように
配合されている。この塗布量は4〜8g/m2 が望まし
いが、塗布量によって感度や濃度が異なり、任意に選択
できる。
【0058】第4層は印字をしない部分で記録紙に第3
層のインクが圧力転写されるのを防止するためのトップ
コーティング層であり、透明なワックスなどで構成され
る。これにより、圧力転写されるのは透明な第4層だけ
となり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマ
ルヘッド13の熱から、第2層のベースフィルムを保護
する耐熱コート層である。これは、同一個所にnライン
分の熱エネルギーが印加される可能性のある(黒情報が
連続したとき)マルチプリントには好適であるが、用い
るか用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステル
フィルムのように比較的耐熱性の低いベースフィルムに
は有効となる。
【0059】なお、インクシート14の構成はこの実施
例に限定されるものでなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられたインクが含有された多孔性インク
保持層とからなるものでも良い。また、ベースフィルム
上に微細多孔質網状構造を有する耐熱性インク層を設
け、そのインク層内にインクを含有させたものでもよ
い。また、ベースフィルムの材質としては、例えばポリ
アミド,ポリエチレン,ポリエステル,ポリ塩化ビニ
ル,トリアセチルセルロース,ナイロンなどからなるフ
ィルムまたは紙であってもよい。さらに、耐熱コート層
は必ずしも必要でないが、その材質としては、例えばシ
リコーン樹脂やエポキシ樹脂、フッソ樹脂、ニトロセル
ロースなどであってもよい。
【0060】また、熱昇華性インクを有するインクシー
トの一例としては、ポリエチレンテレフタート、ポリエ
チレンナフタート、芳香族ポリアミドフィルムなどで形
成された基材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂で
形成したスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設け
たインクシートが挙げられる。
【0061】なお、熱転写プリンタにおける加熱方式
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものでなく、例えば通電方式あるいはレ
ーザ転写方式を用いても良い。
【0062】さらに、前述した実施例では、熱転写プリ
ンタを用いたファクシミリ装置について説明したが、本
発明はこれに限定されるものでなく、例えば、ワードプ
ロセッサ、コンピュータ、タイプライタあるいは複写装
置などにも適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば、再生紙等の記録が行われる表面が比較的粗い第1
の種類の記録媒体に記録する場合は、インクシートの単
位時間当りの搬送量が多くなるようインクシート搬送手
段を制御できるので、単位時間当りに記録ヘッドにより
加熱されるインクシート部分が多くなり、記録媒体上に
転写されるインク量が増えるため、転写されたインク層
の厚みが増すことになり、例えば記録媒体の記録が行わ
れる表面に紙の繊維が突出して微小な凹凸が多数形成さ
れている場合であっても、微小な凸部の頂部がインクに
より被覆されて、転写されたインク表面から露出するこ
とがない。その結果、濃度むらが減少し、十分な濃度が
得られ、記録媒体の種類に依らず、記録画像の品位を均
質化することができるという効果がある。さらにまた、
n回分のインク転写が可能なインク層を有したインクシ
ートを用いる際に、記録に用いる記録媒体の種類に応じ
て、nの値を変化させるよう制御するので、記録画像の
品位を維持するためにより効率的にインクシートを用い
ることができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である熱転写プリンタ
を組み込んだのファクシミリ装置の機構部を示す側断面
図である。
【図2】図1で示したファクシミリ装置の制御部を拡大
し、他の各部との関連を示したブロック図である。
【図3】図1で示したファクシミリ装置のインクシート
と記録紙の搬送系の構造を示す図である。
【図4】第1実施例に従うインクシートの搬送制御を示
すフローチヤートである。
【図5】第2実施例に従う図1で示したファクシミリ装
置のインクシートと記録紙の搬送系の構造を示す図であ
る。
【図6】第2実施例に従うのインクシートの搬送制御を
示すフローチヤートである。
【図7】記録時における記録紙とインクシートの状態を
示す図である。
【図8】インクシートの断面図である。
【符号の説明】
10 ロール状記録紙 11 記録紙 12 プラテンローラ 13 サーマルヘッド 14 インクシート 15 カッタ 16 排出ローラ 17 インクシート供給ロール 18 インクシート巻取りロール 19 インクシートセンサ 20 インクシート有無センサ 21 スプリング 22 記録紙有無センサ 24 記録紙搬送用モータ 25 インクシート搬送用モータ 41 制御基板 100 読取部 101 制御部 102 記録部 103 操作部 104 表示部 105 電源部 106 モデム基板ユニット 107 NCU基板ユニット 108 電話機 113 CPU 114 ROM 115 RAM 132 発熱抵抗体(発熱素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船越 雅浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−60672(JP,A) 特開 平1−317780(JP,A) 特開 平2−206574(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n回分のインク転写が可能なインク層を
    有したインクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て画像の記録を行なう熱転写記録装置であって、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記録媒体に記録を行なうために前記インクシートに
    作用する記録手段と、 前記記録媒体の種類を選択する種類選択手段と、 前記種類選択手段によって選択された前記記録媒体の種
    類に応じて、前記インクシート搬送手段の駆動量を制御
    する制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記種類選択手段によって選択された
    前記記録媒体の種類が記録が行われる表面が比較的粗い
    第1の種類の記録媒体である場合、前記インクシート搬
    送手段の駆動量を大きくして前記インクシートの単位時
    間当りの搬送量を多くし、一方、前記種類選択手段によ
    って選択された前記記録媒体の種類が記録が行われる表
    面が前記第1の種類の記録媒体に比して粗くない第2の
    種類の記録媒体である場合、前記インクシート搬送手段
    の駆動量を小さくして前記インクシートの単位時間当り
    の搬送量を少なくするよう制御し、 前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多くした場
    合でも、前記インクシート搬送手段による前記インクシ
    ートの単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬送手段
    による前記記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少く
    し、 前記選択された記録媒体の種類に応じて前記nの値を変
    化させるよう制御する ことを特徴とする熱転写記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記種類選択手段は、記録媒体種類選択
    スイッチであることを特徴とする請求項1に記載の熱転
    写記録装置。
  3. 【請求項3】 前記種類選択手段は、前記記録媒体の種
    類を識別する識別機構を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の種類の記録媒体は再生紙であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】 n回分のインク転写が可能なインク層を
    有したインクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て画像の記録を行なうファクシミリ装置であって、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 画像信号受信手段と、 前記画像信号受信手段が受信した画像信号に基づいて、
    前記記録媒体に記録を行なうために前記インクシートに
    作用する記録手段と、 前記記録媒体の種類を選択する種類選択手段と、 前記種類選択手段によって選択された前記記録媒体の種
    類に応じて、前記インクシート搬送手段の駆動量を制御
    する制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記種類選択手段によって選択された
    前記記録媒体の種類が記録が行われる表面が比較的粗い
    第1の種類の記録媒体である場合、前記インクシート搬
    送手段の駆動量を大きくして前記インクシートの単位時
    間当りの搬送量を多くし、一方、前記種類選択手段によ
    って選択された前記記録媒体の種類が記録が行われる表
    面が前記第1の種類の記録媒体に比して粗くない第2の
    種類の記録媒体である場合、前記インクシート搬送手段
    の駆動量を小さくして前記インクシートの単位時間当り
    の搬送量を少なくするよう制御し、 前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多くした場
    合でも、前記インクシート搬送手段による前記インクシ
    ートの単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬送手段
    による前記記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少く
    し、 前記選択された記録媒体の種類に応じて前記nの値を変
    化させるよう制御する ことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  6. 【請求項6】 n回分のインク転写が可能なインク層を
    有したインクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て画像の記録を行なう熱転写記録装置であって、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記録媒体に記録を行なうための前記インクシートに
    作用する記録手段と、 前記記録媒体の種類に応じて、前記インクシート搬送手
    段の駆動量を選択する駆動量選択スイッチと、 前記駆動量選択スイッチによって選択された駆動量に応
    じて、前記インクシート搬送手段の駆動量を制御する制
    御手段とを有し、 前記制御手段は、前記記録媒体の種類が記録が行われる
    表面が比較的粗い第1の種類の記録媒体である場合、前
    記選択された駆動量に従って前記インクシート搬送手段
    の駆動量を大きくして前記インクシートの単位時間当り
    の搬送量を多くし、一方、前記記録媒体の種類が記録が
    行われる表面が前記第1の種類の記録媒体に比して粗く
    ない第2の種類の記録媒体である場合、前記選択された
    駆動量に従って前記インクシート搬送手段の駆動量を小
    さくして前記インクシートの単位時間当りの搬送量を少
    なくするよう制御し、 前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多くした場
    合でも、前記インクシート搬送手段による前記インクシ
    ートの単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬送手段
    による前記記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少く
    し、 前記記録媒体の種類に応じて前記nの値を変化させるよ
    う制御する ことを特徴とする熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】 n回分のインク転写が可能なインク層を
    有したインクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て画像の記録を行なうファクシミリ装置であって、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 画像信号受信手段と、 前記画像信号受信手段が受信した画像信号に基づいて、
    前記記録媒体に記録を行なうために前記インクシートに
    作用する記録手段と、 前記記録媒体の種類に応じて、前記インクシート搬送手
    段の駆動量を選択する駆動量選択スイッチと、 前記駆動量選択スイッチによって選択された駆動量に応
    じて、前記インクシート搬送手段の駆動量を制御する制
    御手段とを有し、 前記制御手段は、前記記録媒体の種類が記録が行われる
    表面が比較的粗い第1の種類の記録媒体である場合、前
    記選択された駆動量に従って前記インクシート 搬送手段
    の駆動量を大きくして前記インクシートの単位時間当り
    の搬送量を多くし、一方、前記記録媒体の種類が記録が
    行われる表面が前記第1の種類の記録媒体に比して粗く
    ない第2の種類の記録媒体である場合、前記選択された
    駆動量に従って前記インクシート搬送手段の駆動量を小
    さくして前記インクシートの単位時間当りの搬送量を少
    なくするよう制御し、 前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多くした場
    合でも、前記インクシート搬送手段による前記インクシ
    ートの単位時間当りの搬送量は、前記記録媒体搬送手段
    による前記記録媒体の単位時間当りの搬送量よりも少く
    し、 前記記録媒体の種類に応じて前記nの値を変化させるよ
    う制御する ことを特徴とするファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 n回分のインク転写が可能なインク層を
    有したインクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て画像の記録を行う熱転写記録方法であって、 前記記録媒体の種類を選択し、 選択された記録媒体の種類に応じて、前記インクシート
    の搬送量を決定し、 決定されたインクシートの搬送量に従いインクシートを
    搬送しながら、インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像の記録を行なうが、 前記画像の記録において、前記選択された前記記録媒体
    の種類が記録が行われる表面が比較的粗い第1の種類の
    記録媒体である場合、前記インクシートの単位時間当り
    の搬送量を多くし、一方、前記選択された前記記録媒体
    の種類が記録が行われる表面が前記第1の種類の記録媒
    体に比して粗くない第2の種類の記録媒体である場合、
    前記インクシートの単位時間当りの搬送量を少なくする
    よう制御し、 さらに、前記インクシートの単位時間当りの搬送量を多
    くした場合でも、前記搬送量が、前記記録媒体の単位時
    間当りの搬送量よりも少くなるよう制御し、 前記選択された記録媒体の種類に応じて前記nの値を変
    化させるよう制御する ことを特徴とする熱転写記録方
    法。
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JPH02206574A (ja) * 1989-02-07 1990-08-16 Canon Inc 熱転写記録装置

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