JP2584820Y2 - 芳香剤容器 - Google Patents

芳香剤容器

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JP2584820Y2
JP2584820Y2 JP3563693U JP3563693U JP2584820Y2 JP 2584820 Y2 JP2584820 Y2 JP 2584820Y2 JP 3563693 U JP3563693 U JP 3563693U JP 3563693 U JP3563693 U JP 3563693U JP 2584820 Y2 JP2584820 Y2 JP 2584820Y2
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修三 遠藤
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は芳香剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【考案が解決しようとする課題】芳香剤容器として、揮
発性の液状芳香剤を収納させた容器体内に液体の吸収性
が良好な材質よりなる吸い上げ芯を垂下させ、この芯の
上端を容器体口頚部上面を閉塞して横設固定した揮散紙
下面に当接させて構成したものが知られている。これら
は吸い上げ芯より吸い上げた芳香剤を揮散紙に吸収さ
せ、更に揮散紙より揮発させて周囲に芳香剤を分散させ
る様構成したものであり、従って、揮散紙より揮発する
芳香剤により常時周囲に芳香を散在させるものである。
【0003】しかしながら、従来のこの種容器は微香性
の雰囲気を周囲に与えるには適しているが、強い香気を
周囲の雰囲気に与える場合には不向きであり、また、短
時間で周囲の雰囲気に香気を与えるのには適していな
い。
【0004】本考案はこの様な点を考慮してなされたも
ので、必要に応じて微弱香気を与えることも、強い香気
を与えることも出来、また、短時間で周囲の雰囲気に香
気を与えることも出来る所謂ツーウェイ式の芳香剤容器
を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案容器は上記課題を
解決するため、圧搾可能な筒状胴部10上端より口頚部12
を起立した容器体2と、上記口頚部12上端に上端の嵌着
部15を嵌着固定するとともに、該嵌着部15より内方へ延
設したフランジ16内周縁より容器体胴部10内下部に至る
有底筒状部17を垂下させた隔壁部材3と、上記口頚部12
外周に押し下げ可能に係止させた嵌合部21上端に支持板
部20を横設するとともに、該支持板部20裏面より垂設し
た切断刃31付き嵌合筒部30外面を上記嵌着部15内面に摺
動可能に嵌合させ、且つ、支持板部20中央部より上端に
噴霧孔25を開孔した噴霧筒24を突出させた固定部材4
と、上記噴霧筒24内下部に上端部を嵌着固定するととも
に、下端を上記筒状部17内下部へ垂下させた吸い上げパ
イプ5と、上記支持板部20中央部に上端面を露出して固
定するとともに、下端を上記筒状部17内下部へ垂下させ
た吸い上げ芯6と、該芯6下端に嵌着固定させた基筒部
7aの底壁より錐先状部7bを垂設するとともに、該錐先状
部7b下端より基筒部7a外面に連通する流通路28を形成し
てなる孔開け部材7と、上記支持板部20上に噴霧筒24を
突出させて載置させるとともに、下面を上記吸い上げ芯
6上面に当接して固定させた揮散紙8とを有し、上記固
定部材4の押し下げにより切断刃31が上記フランジ16を
貫通して通気孔を形成するとともに、上記錐先状部7bが
上記筒状部底壁17a を貫通して筒状部内外を連通させる
如く構成した。
【0006】
【作用】図1の状態から外キャップ9を外して固定部材
4を押し下げれば、孔開け部材7の錐先状部7bが隔壁部
材3の筒状部底壁7aを破断貫通するとともに、固定部材
4の各切断刃31がフランジ16を破断貫通して微細通気孔
を形成する。従って、この状態では容器体胴部10内の液
が孔開け部材7の流通路28を通り筒状部17内へ浸入して
容器体胴部10内の液位と筒状部17内の液位が同じとな
る。そして、この状態で筒状部17内の液は吸い上げ芯6
に吸収されて上昇し、揮散紙8に吸収され、そこから揮
発して周囲に芳香を分散させる。
【0007】また、必要に応じて容器体胴部10を圧搾す
れば、筒状部17内の液は吸い上げパイプ5下端より吸い
上げられて噴霧孔25より噴霧され、濃度の濃い香気を短
時間で周囲に分散させることが可能である。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1及び図2は本考案の一実施例を示すも
ので、図中1は芳香剤容器を示す。該容器1は、容器体
2と、隔壁部材3と、固定部材4と、吸い上げパイプ5
と、吸い上げ芯6と、孔開け部材7と、揮散紙8と、外
キャップ9とを主要部材として構成している。
【0010】容器体2は、圧搾可能な楕円筒状胴部10よ
り肩部11を介して円筒状の口頚部12を立設して構成して
いる。また、上記口頚部12の上端部を縮径させて小径口
頚部12a とし、その下部を大径口頚部12b として構成し
ており、小径口頚部12外周上部には係止突条を、また、
大径口頚部12b 外周には固定部材4を上下二段に係止さ
せるための上部突条13及び下部突条14を各々周設してい
る。
【0011】隔壁部材3は、上記小径口頚部12a 外周に
嵌着させた外筒部15a 上端縁より内方へ延設したフラン
ジ15b を介して小径口頚部12a 内周に液密に嵌合させた
内筒部15c よりなる嵌着部15により容器体2に嵌着固定
させており、上記内筒部15c下端縁より内方へ、薄肉に
形成して押圧破断が可能に構成したフランジ16を延設
し、該フランジ16内周縁より容器体胴部10内下部へ至る
有底の筒状部17を垂設している。この筒状部17の底壁17
a は薄肉に形成して押圧破断が可能に構成し、また、底
壁17a 中央部には補強の目的で横桟18を前後に横設して
いる。そして、当初この隔壁部材3外側の容器体胴部10
内に液状芳香剤19を収納させている。
【0012】固定部材4は、横長楕円板状の支持板部20
下面中央部左右所定位置より垂設した左右一対の円弧板
状をなす嵌合部21,21を有し、各嵌合部21内面には各々
所定位置に上部凹条22及び下部凹条23を横設して、各下
部凹条23を容器体2の上部突条13に各々嵌合させて容器
体2に装着している。そして、固定部材4を押し下げる
ことで各下部凹条23が下部突条14に嵌合する如く構成し
ている。また、支持板部20には通気用の窓孔33を複数穿
設している。また、支持板部20中央部を上下に貫通して
噴霧筒24を設けている。この筒24内上端には公知のスピ
ン構造を介して先端に噴霧孔25を開孔するとともに、下
部には吸い上げパイプ5の上端部を周囲に空気吸入路26
を設けて嵌着固定させている。吸い上げパイプ5の下端
は隔壁部材3の筒状部17内下部に筒状部底壁17a と所定
間隔をあけて垂下させており、吸い上げパイプ5下端よ
り吸い上げられた液及び空気吸入路26より吸入された空
気が上端のスピン機構を介して噴霧孔25より噴霧される
如く構成している。
【0013】また、噴霧筒24に隣接する支持板部20中央
に上端を開孔した短円筒部27を垂設し、該短円筒部27内
に吸い上げ芯6の上端部を嵌着固定させている。吸い上
げ芯6は、芳香剤19を吸収して吸い上げることができる
縦長棒状で、この種の容器の吸い上げ芯に使用される材
質であればどの様なものでも使用可能であり、その下端
部は吸い上げパイプ5同様隔壁部材筒状部17内下部に垂
下させている。
【0014】そして、この吸い上げ芯6下端に孔開け部
材7を嵌着固定させている。該部材7は、吸い上げ芯6
下端部に嵌合させた有底筒状の基筒部7aの底壁中央より
下端が鋭利な錐先状部7bを垂設し、また、錐先状部7b下
端中央部に一端を開孔して他端を基筒部7a周壁に開口す
る流通路28を穿設して構成している。そして、固定部材
4を押し下げた際に、この錐先状部7bが筒状部底壁17a
を破断貫通して容器体胴部10内と隔壁部材筒状部17内と
が連通する如く構成している。
【0015】揮散紙8は、吸い上げ芯6から芳香剤19を
吸収して大気中に揮発分散可能な紙により形成した横長
楕円形状をなすシート状で、上記支持板部20上に噴霧筒
24を突出させるとともに、下面中央部を上記吸い上げ芯
6上端面に当接させて載置させ、周縁部を支持板部20周
縁に突設した係止突起29により係止させて固定してい
る。
【0016】また、固定部材4の支持板部20下面中央部
より円筒状の嵌合筒部30を垂設し、該筒部30外周を下端
を上記嵌着部15の内筒部15c 内面に摺動下降が可能に嵌
合させている。またこの嵌合筒部30下面左右所定位置よ
り正面下向き三角板状をなす切断刃31を各々垂設し、固
定部材4を押し下げた際に各切断刃31により上記フラン
ジ16を破断貫通し、容器体胴部10内と隔壁部材3内とを
連通させるとともに、圧搾して変形した容器体胴部10内
への空気の還流が可能に構成している。
【0017】外キャップ9は半球状をなし、下端縁部を
容器体胴部10外面の上端に嵌合させて着脱自在に装着し
ている。また、多数の透孔32を穿設して揮散紙8から揮
散する香気を外部へ分散可能に構成している。更に、こ
の透孔32のうち、噴霧孔25上方位置には噴霧液が透過可
能な噴霧用透孔32a を設けている。
【0018】尚、上記各部材は特に断りの無い限り合成
樹脂により形成する。
【0019】
【考案の効果】以上説明した如く本考案容器は既述構成
としたことにより、常時は揮散紙を介して微香気を周囲
に分散させることが出来るとともに、必要に応じて容器
体胴部を圧搾すれば噴霧孔より濃度の濃い香気を周囲に
分散させることができる。また、短時間で周囲に香気を
与えることも可能である。
【0020】また、芳香剤が無くなった場合に芳香剤を
収納した容器体及び隔壁部材のみを交換することが出来
るため経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 同実施例の開封状態の縦断面図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…隔壁部材,4…固定部材,5…吸い上
げパイプ,6…吸い上げ芯,7…孔開け部材,8…揮散
紙,10…容器体胴部,12…口頚部,15…嵌着部,16…隔
壁部材フランジ,17…隔壁部材筒状部,20…固定部材支
持板部,21…固定部材嵌合部,28…流通路,30…嵌合筒
部,31…切断刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 34/02 A61L 9/14 B05B 11/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧搾可能な筒状胴部10上端より口頚部12
    を起立した容器体2と、上記口頚部12上端に上端の嵌着
    部15を嵌着固定するとともに、該嵌着部15より内方へ延
    設したフランジ16内周縁より容器体胴部10内下部に至る
    有底筒状部17を垂下させた隔壁部材3と、上記口頚部12
    外周に押し下げ可能に係止させた嵌合部21上端に支持板
    部20を横設するとともに、該支持板部20裏面より垂設し
    た切断刃31付き嵌合筒部30外面を上記嵌着部15内面に摺
    動可能に嵌合させ、且つ、支持板部20中央部より上端に
    噴霧孔25を開孔した噴霧筒24を突出させた固定部材4
    と、上記噴霧筒24内下部に上端部を嵌着固定するととも
    に、下端を上記筒状部17内下部へ垂下させた吸い上げパ
    イプ5と、上記支持板部20中央部に上端面を露出して固
    定するとともに、下端を上記筒状部17内下部へ垂下させ
    た吸い上げ芯6と、該芯6下端に嵌着固定させた基筒部
    7aの底壁より錐先状部7bを垂設するとともに、該錐先状
    部7b下端より基筒部7a外面に連通する流通路28を形成し
    てなる孔開け部材7と、上記支持板部20上に噴霧筒24を
    突出させて載置させるとともに、下面を上記吸い上げ芯
    6上面に当接して固定させた揮散紙8とを有し、上記固
    定部材4の押し下げにより切断刃31が上記フランジ16を
    貫通して通気孔を形成するとともに、上記錐先状部7bが
    上記筒状部底壁17a を貫通して筒状部内外を連通させる
    如く構成してなることを特徴とする芳香剤容器。
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JP6286258B2 (ja) * 2014-03-31 2018-02-28 株式会社吉野工業所 揮散容器
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