JP2584396Y2 - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP2584396Y2
JP2584396Y2 JP1992037278U JP3727892U JP2584396Y2 JP 2584396 Y2 JP2584396 Y2 JP 2584396Y2 JP 1992037278 U JP1992037278 U JP 1992037278U JP 3727892 U JP3727892 U JP 3727892U JP 2584396 Y2 JP2584396 Y2 JP 2584396Y2
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JP
Japan
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shaft
impeller
sleeve
key
mechanical seal
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JP1992037278U
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JPH0589891U (ja
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辺 倫 明 田
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等に用いられる各
種ウォータポンプに関し、特に同ポンプにおけるインペ
ラの、シャフトへの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術を図2に示す。従来技術におい
てメカニカルシール107と、インペラ104は、全く
分離して位置決めし固定されている。
【0003】ところで、インペラ104は、板金製,樹
脂製が採用されており、シャフト102との軸方向及び
回転方向の固定強度を得るために、板金製で約60〜1
20μm、樹脂製で約30〜60μmの圧入代を保持す
るよう加工が施こされている。なお、メカニカルシール
107の本体装着部としてのカートリッジ106はポン
プ本体101のケースに、シャフト装着部105のスリ
ーブ111はシャフト102にそれぞれ圧入され、必要
固定強度を保持している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂製
のインペラ104と金属製のシャフト102との圧入
は、樹脂材料の特性上、金属と比較し、低弾性,低伸び
であり、固定強度限界が、金属同志の圧入固定強度限界
より低く、せっかくの軽量効果のある樹脂製のインペラ
も、必要固定強度の低い仕様に、使用が限定されている
のが現状である。
【0005】また、それに関連してインペラ104の圧
入部103の加工精度も厳しさが要求され、コスト的に
も高価となる。
【0006】本考案は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、シャフトへのイ
ンペラの固定強度が高められ、なおかつ寸法許容誤差を
大きくしうるポンプシャフトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案にあっては、ポンプ本体に回転可能に支持され
たシャフトと、前記シャフトに対して固定される圧入部
を有する樹脂製インペラと、前記ポンプ本体とシャフト
との隙間をシールするものであって、前記ポンプ本体に
装着固定される本体装着部と前記シャフトに装着固定さ
れるシャフト装着部とを有し、各装着部が互いに摺接す
るメカニカルシールと、前記インペラとメカニカルシー
ルのシャフト装着部とを、回転方向の相対移動を抑制さ
せた状態で係合させる係合部と、を備えたウォータポン
プにおいて、前記メカニカルシールのシャフト装着部
は、メカニカルシールの本体装着部の摺接部と摺接する
摺動部と、前記摺動部を保持すると共に前記シャフトに
圧入されるスリーブとを有し、前記インペラは、前記ス
リーブに嵌合する嵌合部を有し、前記係合部は、前記ス
リーブと嵌合部に備えられたキー及びキー溝であること
を特徴とする。
【0008】
【0009】また、回り止めのための異形部を摺動部が
有し、該異形部と嵌合する係止部をスリーブが備え、該
係止部をキーとなすのが望ましい。
【0010】また、インペラの圧入部がシャフトの端面
を覆うフタ部を有するようにするのが良い。
【0011】
【作用】上記構成の本考案にあっては、樹脂製インペラ
とメカニカルシールのシャフト装着部とが、シャフト装
着部のスリーブとインペラの嵌合部に備えられたキー及
びキー溝である係合部により回転方向の相対移動を抑制
させた状態で係合されるので、回転方向への樹脂製イン
ペラとシャフトとの固定強度はシャフト装着部のスリ
ーブのシャフトへの圧入による固定力に補助されて高め
られる。
【0012】また、スリーブと嵌合するインペラの嵌合
部にて係合部とした場合、スリーブのキーとインペラの
キー溝との係合によってシャフト装着部の固定力により
強く補助され、インペラの回転方向への固定強度はより
高められる。
【0013】また、異形部と嵌合する係止部をキーとな
した場合、別途スリーブにキーを設けることなく、その
係止部をキーとして利用することができる。
【0014】また、インペラに、シャフトの端面を覆う
フタ部を設けることで、そのフタ部に水圧がかかり、イ
ンペラの軸方向の固定強度が高められる。
【0015】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例に係るウォータポンプを
示し、ポンプ本体1に回転可能に支持されたシャフト2
に圧入部3が圧入されて固定されることで冷却水を強制
循環する樹脂製のインペラ4を備え、シャフト2に装着
されるシャフト装着部5とポンプ本体1に装着される本
体装着部6とを摺接させることでシールを行うメカニカ
ルシール7が配設されている。
【0016】本体装着部6は、付勢手段であるバネ8に
付勢される摺接部9を有して成り、シャフト装着部5は
本体装着部6の摺接部9と摺接するセラミックシート等
の摺動部10を保持しかつシャフト2に圧入される金属
製のスリーブ11を有して成っている。
【0017】摺動部10は、回り止めのために外周部の
対向する位置に二箇所平面巾とした異形部12を有し、
その異形部12と嵌合する係止部13をスリーブ11が
備え、それによって係止部13は異形部12と略同形状
の平面巾から成り、その平面巾状の係止部13が平キー
となる。
【0018】その平キーとなる係止部13と係合する平
キー溝14を有すると共にスリーブ11と嵌合する係合
部としての嵌合部15をインペラ4のメカニカルシール
側Bの面に突設してある。
【0019】インペラ4のメカニカルシールと反対側C
の面にはシャフト2の端面2aを覆うフタ部16が設け
られている。
【0020】以下に本実施例の作用・効果を説明する。
スリーブ11は金属製なので圧入代を大きくとることが
でき、それによってシャフト2に強固に固定される。そ
して、シャフト2に強固に固定されたスリーブ11は平
キーとなる係止部13を備え、一方樹脂製のインペラ4
はその係止部13と係合する平キー溝14を有すると共
にスリーブ11と嵌合する嵌合部15を有しているの
で、樹脂製のインペラ4のシャフト2への圧入力の不足
分を、金属製のスリーブ11のシャフト2への強固な圧
入によって補助することができるようになる。これによ
って、金属に比べて圧入代を大きく取ることのできない
樹脂製のインペラ2の回転方向への固定強度を高めるこ
とができる。これに伴って、インペラ4の圧入部3の内
径公差は拡大され、製作が容易となり、コストダウンを
図ることができる。
【0021】また、回り止めのための平面巾状の異形部
12を摺動部10が有し、その異形部12と嵌合する平
面巾状の係止部13をスリーブ11が備え、その平面巾
状の係止部11を平キーとして利用したので、別途スリ
ーブ11にキーを設けることなく、その係止部13を平
キーとして利用することができる。
【0022】また、インペラ4にシャフト2の端面を覆
うフタ部16を設けることで、そのフタ部16に水圧P
がかかり、インペラ4の軸方向の固定強度が高められ
る。
【0023】なお、キーの形状は平キーに限定されるも
のではなく、他の形状のキーであってもよい。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案にあっては、
樹脂製インペラとメカニカルシールのシャフト装着部と
が、シャフト装着部のスリーブとインペラの嵌合部に備
えられたキー及びキー溝である係合部により回転方向の
相対移動を抑制させた状態で係合されるので、回転方向
へのインペラとシャフトとの固定強度はシャフト装着
部のスリーブのシャフトへの圧入による固定力に補助さ
れて高められる。従って、金属製インペラに比べ、イン
ペラのシャフトへの圧入代を大きくとることのできない
樹脂製インペラの場合、本考案の構造は、インペラとシ
ャフトとの取付部の断面形状を異形とすることなく、シ
ャフト回転時におけるインペラの回転方向への固定強度
を総合的に高めるのに効果がある。
【0025】
【0026】また、異形部と嵌合する係止部をキーとな
した場合、別途スリーブにキーを設けることなく、その
係止部をキーとして利用することができる。
【0027】また、インペラに、シャフトの端面を覆う
フタ部を設けることで、そのフタ部に水圧がかかり、イ
ンペラの軸方向の固定強度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るウォータポンプを示
し、(a)は同ポンプの一部省略縦断面図、(b)は
(a)のA−A線断面図、(c)は同ポンプにおけるイ
ンペラのメカニカルシール側から見た斜視図である。
【図2】従来のウォータポンプの一部省略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 2 シャフト 3 圧入部 4 インペラ 5 シャフト装着部 6 本体装着部 7 メカニカルシール 9 摺接部 10 摺動部 11 スリーブ 12 異形部 13 係止部 15 嵌合部(係合部) 16 フタ部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ本体に回転可能に支持されたシャ
    フトと、 前記シャフトに対して固定される圧入部を有する樹脂製
    インペラと、 前記ポンプ本体とシャフトとの隙間をシールするもので
    あって、前記ポンプ本体に装着固定される本体装着部と
    前記シャフトに装着固定されるシャフト装着部とを有
    し、各装着部が互いに摺接するメカニカルシールと、前記インペラとメカニカルシールのシャフト装着部と
    を、回転方向の相対移動を抑制させた状態で係合させる
    係合部と、 を備えたウォータポンプにおいて、前記メカニカルシールのシャフト装着部は、メカニカル
    シールの本体装着部の摺接部と摺接する摺動部と、前記
    摺動部を保持すると共に前記シャフトに圧入されるスリ
    ーブとを有し、 前記インペラは、前記スリーブに嵌合する嵌合部を有
    し、 前記係合部は、前記スリーブと嵌合部に備えられたキー
    及びキー溝である ことを特徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 前記メカニカルシールの摺動部は、回り
    止めのための異形部を有し、 前記スリーブは、前記異形部と嵌合する係止部を有し、
    この係止部をキーとなした、 請求項1記載のウォータポンプ。
JP1992037278U 1992-05-08 1992-05-08 ウォータポンプ Expired - Lifetime JP2584396Y2 (ja)

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