JPH0589891U - ウォータポンプ - Google Patents
ウォータポンプInfo
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- JPH0589891U JPH0589891U JP3727892U JP3727892U JPH0589891U JP H0589891 U JPH0589891 U JP H0589891U JP 3727892 U JP3727892 U JP 3727892U JP 3727892 U JP3727892 U JP 3727892U JP H0589891 U JPH0589891 U JP H0589891U
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- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- impeller
- key
- sleeve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シャフトへのインペラの固定強度が高められ
ると共に、寸法許容誤差を大きくしうるようにする。 【構成】 メカニカルシール7のシャフト装着部5と回
転方向に摩擦を持つ状態で係合する嵌合部15をインペ
ラ4に設けたことを特徴とする。
ると共に、寸法許容誤差を大きくしうるようにする。 【構成】 メカニカルシール7のシャフト装着部5と回
転方向に摩擦を持つ状態で係合する嵌合部15をインペ
ラ4に設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は自動車等に用いられる各種ウォータポンプに関し、特に同ポンプにお けるインペラの、シャフトへの固定構造に関する。
【0002】
従来技術を図2に示す。従来技術においてメカニカルシール107と、インペ ラ104は、全く分離して位置決めし固定されている。
【0003】 ところで、インペラ104は、板金製,樹脂製が採用されており、シャフト1 02との軸方向及び回転方向の固定強度を得るために、板金製で約60〜120 μm、樹脂製で約30〜60μmの圧入代を保持するよう加工が施こされている 。なお、メカニカルシール107の本体装着部としてのカートリッジ106はポ ンプ本体101のケースに、シャフト装着部105のスリーブ111はシャフト 102にそれぞれ圧入され、必要固定強度を保持している。
【0004】
しかしながら、樹脂製のインペラ104と金属製のシャフト102との圧入は 、樹脂材料の特性上、金属と比較し、低弾性,低伸びであり、固定強度限界が、 金属同志の圧入固定強度限界より低く、せっかくの軽量効果のある樹脂製のイン ペラも、必要固定強度の低い仕様に、使用が限定されているのが現状である。
【0005】 また、それに関連してインペラ104の圧入部103の加工精度も厳しさが要 求され、コスト的にも高価となる。
【0006】 本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところ は、シャフトへのインペラの固定強度が高められ、なおかつ寸法許容誤差を大き くしうるポンプシャフトを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するために本考案にあっては、ポンプ本体に回転可能に支持さ れたシャフトに圧入部が圧入されて固定されることで冷却水を強制循環するイン ペラを備え、前記シャフトに装着されるシャフト装着部と前記ポンプ本体に装着 される本体装着部とを摺接させることでシールを行うメカニカルシールが配設さ れたウォータポンプにおいて、前記メカニカルシールのシャフト装着部と回転方 向に摩擦を持つ状態で係合する係合部を前記インペラに設けたことを特徴とする 。
【0008】 また、メカニカルシールのシャフト装着部は、メカニカルシールの本体装着部 の摺接部と摺接する摺動部を保持しかつシャフトに圧入されかつキーを備えたス リーブを有して成り、該キーと係合するキー溝を有すると共に該スリーブと嵌合 する嵌合部をインペラに設け、該嵌合部にて係合部とするのが好ましい。
【0009】 また、回り止めのための異形部を摺動部が有し、該異形部と嵌合する係止部を スリーブが備え、該係止部をキーとなすのが望ましい。
【0010】 また、インペラの圧入部がシャフトの端面を覆うフタ部を有するようにするの が良い。
【0011】
上記構成の本考案にあっては、メカニカルシールのシャフト装着部と回転方向 に摩擦を持つ状態で係合する係合部をインペラに設けたので、回転方向へのイン ペラの固定強度はシャフト装着部の固定力に補助されて高められる。
【0012】 また、スリーブと嵌合するインペラの嵌合部にて係合部とした場合、スリーブ のキーとインペラのキー溝との係合によってシャフト装着部の固定力により強く 補助され、インペラの回転方向への固定強度はより高められる。
【0013】 また、異形部と嵌合する係止部をキーとなした場合、別途スリーブにキーを設 けることなく、その係止部をキーとして利用することができる。
【0014】 また、インペラに、シャフトの端面を覆うフタ部を設けることで、そのフタ部 に水圧がかかり、インペラの軸方向の固定強度が高められる。
【0015】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。図1は本考案の一実施例に 係るウォータポンプを示し、ポンプ本体1に回転可能に支持されたシャフト2に 圧入部3が圧入されて固定されることで冷却水を強制循環する樹脂製のインペラ 4を備え、シャフト2に装着されるシャフト装着部5とポンプ本体1に装着され る本体装着部6とを摺接させることでシールを行うメカニカルシール7が配設さ れている。
【0016】 本体装着部6は、付勢手段であるバネ8に付勢される摺接部9を有して成り、 シャフト装着部5は本体装着部6の摺接部9と摺接するセラミックシート等の摺 動部10を保持しかつシャフト2に圧入される金属製のスリーブ11を有して成 っている。
【0017】 摺動部10は、回り止めのために外周部の対向する位置に二箇所平面巾とした 異形部12を有し、その異形部12と嵌合する係止部13をスリーブ11が備え 、それによって係止部13は異形部12と略同形状の平面巾から成り、その平面 巾状の係止部13が平キーとなる。
【0018】 その平キーとなる係止部13と係合する平キー溝14を有すると共にスリーブ 11と嵌合する係合部としての嵌合部15をインペラ4のメカニカルシール側B の面に突設してある。
【0019】 インペラ4のメカニカルシールと反対側Cの面にはシャフト2の端面2aを覆 うフタ部16が設けられている。
【0020】 以下に本実施例の作用・効果を説明する。スリーブ11は金属製なので圧入代 を大きくとることができ、それによってシャフト2に強固に固定される。そして 、シャフト2に強固に固定されたスリーブ11は平キーとなる係止部13を備え 、一方樹脂製のインペラ4はその係止部13と係合する平キー溝14を有すると 共にスリーブ11と嵌合する嵌合部15を有しているので、樹脂製のインペラ4 のシャフト2への圧入力の不足分を、金属製のスリーブ11のシャフト2への強 固な圧入によって補助することができるようになる。これによって、金属に比べ て圧入代を大きく取ることのできない樹脂製のインペラ2の回転方向への固定強 度を高めることができる。これに伴って、インペラ4の圧入部3の内径公差は拡 大され、製作が容易となり、コストダウンを図ることができる。
【0021】 また、回り止めのための平面巾状の異形部12を摺動部10が有し、その異形 部12と嵌合する平面巾状の係止部13をスリーブ11が備え、その平面巾状の 係止部11を平キーとして利用したので、別途スリーブ11にキーを設けること なく、その係止部13を平キーとして利用することができる。
【0022】 また、インペラ4にシャフト2の端面を覆うフタ部16を設けることで、その フタ部16に水圧Pがかかり、インペラ4の軸方向の固定強度が高められる。
【0023】 なお、キーの形状は平キーに限定されるものではなく、他の形状のキーであっ てもよい。
【0024】
以上説明したように本考案にあっては、メカニカルシールのシャフト装着部と 回転方向に摩擦を持つ状態で係合する係合部をインペラに設けたので、回転方向 へのインペラの固定強度はシャフト装着部の固定力に補助されて高められる。
【0025】 また、スリーブと嵌合するインペラの嵌合部にて係合部とした場合、スリーブ のキーとインペラのキー溝との係合によってシャフト装着部の固定力により強く 補助され、インペラの回転方向への固定強度はより高められる。
【0026】 また、異形部と嵌合する係止部をキーとなした場合、別途スリーブにキーを設 けることなく、その係止部をキーとして利用することができる。
【0027】 また、インペラに、シャフトの端面を覆うフタ部を設けることで、そのフタ部 に水圧がかかり、インペラの軸方向の固定強度が高められる。
【図1】本考案の一実施例に係るウォータポンプを示
し、(a)は同ポンプの一部省略縦断面図、(b)は
(a)のA−A線断面図、(c)は同ポンプにおけるイ
ンペラのメカニカルシール側から見た斜視図である。
し、(a)は同ポンプの一部省略縦断面図、(b)は
(a)のA−A線断面図、(c)は同ポンプにおけるイ
ンペラのメカニカルシール側から見た斜視図である。
【図2】従来のウォータポンプの一部省略縦断面図であ
る。
る。
1 ポンプ本体 2 シャフト 3 圧入部 4 インペラ 5 シャフト装着部 6 本体装着部 7 メカニカルシール 9 摺接部 10 摺動部 11 スリーブ 12 異形部 13 係止部 15 嵌合部(係合部) 16 フタ部
Claims (4)
- 【請求項1】 ポンプ本体に回転可能に支持されたシャ
フトに圧入部が固定されることで冷却水を強制循環する
インペラを備え、前記シャフトに装着されるシャフト装
着部と前記ポンプ本体に装着される本体装着部とを摺接
させることでシールを行うメカニカルシールが配設され
たウォータポンプにおいて、 前記メカニカルシールのシャフト装着部と回転方向に摩
擦を持つ状態で係合する係合部を前記インペラに設けた
ことを特徴とするウォータポンプ。 - 【請求項2】 メカニカルシールのシャフト装着部は、
メカニカルシールの本体装着部の摺接部と摺接する摺動
部を保持しかつシャフトに圧入されかつキーを備えたス
リーブを有して成り、該キーと係合するキー溝を有する
と共に該スリーブと嵌合する嵌合部をインペラに設け、
該嵌合部にて係合部とした請求項1記載のウォータポン
プ。 - 【請求項3】 回り止めのための異形部を摺動部が有
し、該異形部と嵌合する係止部をスリーブが備え、該係
止部をキーとなした請求項2記載のウォータポンプ。 - 【請求項4】 インペラの圧入部がシャフトの端面を覆
うフタ部を有した請求項1記載のウォータポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992037278U JP2584396Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ウォータポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992037278U JP2584396Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ウォータポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589891U true JPH0589891U (ja) | 1993-12-07 |
JP2584396Y2 JP2584396Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=12493225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992037278U Expired - Lifetime JP2584396Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ウォータポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584396Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100405761B1 (ko) * | 2000-12-08 | 2003-11-15 | 현대자동차주식회사 | 오일시일 어셈블리 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02103193U (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-16 | ||
JP3027900U (ja) * | 1996-02-13 | 1996-08-20 | 株式会社ダイレクトジャパン | 空気清浄機 |
JP3077096U (ja) * | 2000-08-30 | 2001-05-11 | 陳 錦榮 | スポーツおよびローラスケート両用シューズ |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP1992037278U patent/JP2584396Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH02103193U (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-16 | ||
JP3027900U (ja) * | 1996-02-13 | 1996-08-20 | 株式会社ダイレクトジャパン | 空気清浄機 |
JP3077096U (ja) * | 2000-08-30 | 2001-05-11 | 陳 錦榮 | スポーツおよびローラスケート両用シューズ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100405761B1 (ko) * | 2000-12-08 | 2003-11-15 | 현대자동차주식회사 | 오일시일 어셈블리 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2584396Y2 (ja) | 1998-10-30 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980303 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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