JP2584392Y2 - 箱型ノイズフィルタ - Google Patents

箱型ノイズフィルタ

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JP2584392Y2
JP2584392Y2 JP11181291U JP11181291U JP2584392Y2 JP 2584392 Y2 JP2584392 Y2 JP 2584392Y2 JP 11181291 U JP11181291 U JP 11181291U JP 11181291 U JP11181291 U JP 11181291U JP 2584392 Y2 JP2584392 Y2 JP 2584392Y2
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JP
Japan
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conductor
filter element
noise filter
wiring board
external connection
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JP11181291U
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進 松岡
光弘 佐藤
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外部接続用端子を備え
た金属製容器を使用した、電源線における電磁障害を防
止するための箱型ノイズフィルタの構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】金属製容器を使用した従来の箱型ノイズ
フィルタは、深絞りで作った一面開口の箱型金属製容器
(以下容器と称す)の側壁に、ねじ状の外部接続用端子
を絶縁ブッシュを介して貫通させて、容器内に圧着端子
を取り付け、絶縁紙を容器の内底に敷いてから、トロイ
ダルコモンモードチョークコイル、コンデンサなどのフ
ィルタ素子を容器内に入れてフィルタ素子のリード線を
中空に引きまわして結線した後、圧着端子の圧着部にリ
ード線を挿入して固定し、圧着部の半田付と容器内壁へ
のアース用リード線の半田付けとを行い、容器内に少量
の充填樹脂を注入してフィルタ素子を固定し、内面に絶
縁紙を固着した金属製蓋板で容器の開口を塞いで、蓋板
を半田付で容器に固着した構造であった。チョークコイ
ルは、軟磁性材からなるトロイダルコア(以下コアと称
す)をコア絶縁ケースに収納して、絶縁ケースの上から
巻線を巻回したものが用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の箱型ノ
イズフィルタは、チョークコイルの巻線の巻回作業と、
ノイズフィルタの組立作業の大半が手作業であるために
生産性が低いという欠点があり、殊に巻線の巻回作業と
容器内での空中配線結線作業とが難しく、組立てには熟
練者による多くの工数が必要であり、生産コストが極め
て高くなるという欠点があった。本考案は、フィルタ素
子のリード線の空中配線結線と、巻線の巻回とを除去し
た構造の箱型ノイズフィルタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】配線基板に回路用導体と
コイル用導体とを設け、絶縁カバーを普通の樹脂と鍍金
付着性のある特殊樹脂で作り、外表面にコイル用の帯状
導体をピン端子部まで延ばして設け、配線基板に端子接
続用リード線とチョークコイル以外のフィルタ素子を装
着し、絶縁カバーをトロイダルコアに被せて基板に装着
してチョークコイルを形成した後、外部接続用端子を備
えた容器に収納する。
【0005】即ち本考案は、外部接続用端子を備えた金
属製容器にフィルタ素子を組み込み、該フィルタ素子の
リード線を前記外部接続用端子に接続してなる箱型ノイ
ズフィルタにおいて、開口した端面の外周縁および内周
縁に間隔を置いて多数のピン端子部を一体に突出させた
二重円筒体の絶縁カバーの外表面に、周方向に間隔を置
いてかつ前記ピン端子部まで延在露出させた鍍金付着性
を有する特殊樹脂を露出させ、前記特殊樹脂の露出面に
無電解鍍金を施し帯状導体を形成し、配線基板に回路用
導体と、前記ピン端子部に接続する小孔と、該小孔を繋
ぐコイル用導体を設け、前記絶縁カバーをトロイダルコ
アに被せて、前記ピン端子部を前記小孔に挿通してチョ
ークコイルを形成し、前記配線基板上に他のフィルタ素
子と前記外部接続用端子に接続するリード線を装着して
前記金属製容器に収納し構成したことを特徴とする箱型
ノイズフィルタである。
【0006】
【作用】配線基板はフィルタ素子を支持して所要の回路
に接続するとともに、絶縁カバーと共同してコイルを形
成する。絶縁カバーは、トロイダルコアを外部から絶縁
して基板に固定するとともに、特殊樹脂に無電解鍍金に
より作られた帯状導体と、基板に設けたコイル用導体と
共同してチョークコイルを形成する。
【0007】
【実施例】図1は、本考案による箱型ノイズフィルタの
一部破断正面図である。図1において、配線基板1にコ
ンデンサ2、コンデンサ3、チョークコイル19などの
フィルタ素子を装着し端子接続用のリード線4を取り付
けてフィルタ回路に組上げる。この組上がった回路を上
面開口の容器5に納めてリード線4を外部接続用端子6
に接続し、容器5の開口に金属製蓋板7を嵌めて半田付
により密閉している。絶縁紙8が容器5と金属製蓋板7
の内面を絶縁しており、容器5の内壁の突部9が金属製
蓋板7を位置決めしている。なお、図示しない充填樹脂
が容器5に少量注入されて配線基板1を容器に固定して
いる。
【0008】図1における回路の組上がりを、図2に分
解して示す。配線基板1は、対向辺縁に沿ってライン間
用のコンデンサ2およびリード線4(接続金具および先
端部を省いて示す)並びにライン・アース間用のコンデ
ンサ3を装着するように貫通孔が形成してあり、中央部
に二重になった2つの円形の配列で多数の小孔10を形
成してある。外側の円の小孔10と内側の円の小孔10
は半径方向に対向している。配線基板1の底面には、図
3に示したように配線導体11、配線導体12が設けら
れている。配線導体11は、内側の円の小孔10と隣り
の外側の円の小孔10を繋いでいるく字形をしており、
図2に示す絶縁カバー13表面の帯状導体15につなが
るピン端子部14と接続してコイルを形成する導体であ
る。配線導体12は回路用の導体であり、辺縁の貫通孔
と続いている。本実施例では、3種類の形状の計5個で
ある。
【0009】絶縁カバー13は、半田浴に浸漬できる耐
熱性のある樹脂成形品であり、図4に上下を反転して外
観を示したように、底面が開口している二重円筒体であ
る。絶縁カバー13の開口端面の外周縁(外筒)と内周
縁(内筒)に多数のピン端子部14が配線基板1の小孔
10と同じ配列に一体に突設されている。絶縁カバー1
3の外表面には、半径方向に対向するピン端子部14を
繋ぐ形状の多数の帯状導体15が周方向に間隔を置いて
設けられている。帯状導体15はピン端子部14の先端
面まで延びている。図4におけるイ−イ線断面図を図5
に示している。絶縁カバー13は、図5に示されたよう
に、普通の樹脂16と鍍金付着性のある特殊樹脂17と
でつくられており、帯状導体15は絶縁カバー13を無
電解鍍金液に浸して特殊樹脂17の露出面に形成された
導体である。
【0010】このような構成の配線基板1と絶縁カバー
13であるから、図2に示した配線基板1の中央部にト
ロイダルコア18を配置し絶縁カバー13を被せてピン
端子部14を小孔10に嵌合して絶縁カバー13を装着
した後、配線基板1を半田浴に浸して図3に示す配線導
体11,配線導体12に半田付を行うと、配線導体12
と帯状導体15による2個のコイル(図では巻回数6
回)をもつトロイダルコモンモードチョークコイルが出
来上がると同時にノイズフィルタの回路が組上がる。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、配線基板を用いてフィ
ルタ素子のリード線の空中配線結線をなくし、基板の導
体と絶縁カバーの導体とでコイルを形成し、巻線の巻回
をなくした構造とすることで、組立作業の大半を容易に
自動化でき、生産性が向上し、生産コストを削減した箱
型ノイズフィルタを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による箱型ノイズフィルタの一実施例を
示す一部破断正面図。
【図2】図1に示す箱型ノイズフィルタの回路の組上が
りの分解斜視図。
【図3】図1における基板の底面図。
【図4】図2における絶縁カバーを別の方向から示す外
観斜視図。
【図5】図4のイ−イ線による縦断面図。
【符号の説明】
1 配線基板 2,3 コンデンサ 4 リード線 5 容器 6 外部接続用端子 7 金属製蓋板 8 絶縁紙 9 突部 10 小孔 11,12 配線導体 13 絶縁カバー 14 ピン端子部 15 帯状導体 16 樹脂 17 特殊樹脂 18 トロイダルコア 19 チョークコイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 17/00 H01F 17/00 A (56)参考文献 特開 平4−340208(JP,A) 特開 平4−245413(JP,A) 特開 平1−122112(JP,A) 実開 昭58−193611(JP,U) 実開 平2−24527(JP,U) 実開 昭47−10838(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 37/00 H01F 17/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部接続用端子を備えた金属製容器にフ
    ィルタ素子を組み込み、該フィルタ素子のリード線を前
    記外部接続用端子に接続してなる箱型ノイズフィルタに
    おいて、開口した端面の外周縁および内周縁に間隔を置
    いて多数のピン端子部を一体に突出させた二重円筒体の
    絶縁カバーの外表面に、周方向に間隔を置いてかつ前記
    ピン端子部まで延在露出させた鍍金付着性を有する特殊
    樹脂を露出させ、前記特殊樹脂の露出面に無電解鍍金を
    施し帯状導体を形成し、配線基板に回路用導体と、前記
    ピン端子部に接続する小孔と、該小孔を繋ぐコイル用導
    体を設け、前記絶縁カバーをトロイダルコアに被せて、
    前記ピン端子部を前記小孔に挿通してチョークコイルを
    形成し、前記配線基板上に他のフィルタ素子と前記外部
    接続用端子に接続するリード線を装着して前記金属製容
    器に収納し構成したことを特徴とする箱型ノイズフィル
    タ。
JP11181291U 1991-12-20 1991-12-20 箱型ノイズフィルタ Expired - Lifetime JP2584392Y2 (ja)

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JPH0555620U JPH0555620U (ja) 1993-07-23
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