JP2584341Y2

JP2584341Y2 - ゲーム機用キヤビネツト

Info

Publication number: JP2584341Y2
Application number: JP1990065125U
Authority: JP
Inventors: 農史中村; 常男中村
Original assignee: 中東産業株式会社
Priority date: 1990-06-20
Filing date: 1990-06-20
Publication date: 1998-10-30
Anticipated expiration: 2005-06-20
Also published as: JPH0422989U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案は、スロットマシン、パチンコ機などのゲーム
機用キャビネットに関する。

〈従来の技術〉従来、例えば、パチンコ遊戯場で使用される電動式の
スロットマシンは、木製のキャビネット内に、回転体機
構、コインタンク、コイン排出機構等の電気機械部品を
配設し、キャビネットの前面に、各種電気部品等を取付
けた前枠が開閉可能に取付けられて構成されている。

〈考案が解決しようとする課題〉このようなスロットマシンの木製のキャビネットは、
通常、合板を用いて箱型に形成されるが、その内部に回
転体機構、コインタンク、コイン排出機構等の電気機械
部品を固定するために、各種のブラケットを別部品とし
て取付ける必要があった。また、キャビネットが木製で
あると、内蔵する電気回路の電気的、磁気的なシールド
性を確保できないため、シールド用の金属板を別に設け
る必要があり、部品点数が増し、コスト高となる課題が
あった。

本考案は、上記の課題を解決するためになされたもの
で、電気的、磁気的なシールド性が良好で、ブラケット
等の部品点数を削減して製造コストを下げることができ
る金属製のゲーム機用キャビネットを提供することを目
的とする。

〈課題を解決するための手段〉上記の目的を達成するために、本考案のゲーム機用キ
ャビネットは、金属板を曲折して箱形本体が形成され、
その箱形本体の前面が開口され、開口した前面の上下縁
部及び左右側縁部に、金属板の端を内側に矩形状に曲折
した矩形曲折縁部が形成され、帯状の金属板を幅方向に
矩形に曲折して形成された補強兼取付フレームが箱形本
体内の左右側面、底面及び背面に固定され、補強兼取付
フレームに取付用のビス孔が設けられて構成される。

〈作用〉箱形本体内の左右側面、背面に取付けられた補強兼取
付フレームには、適当な位置にビス孔が設けられ、棚板
或は電気機械部品などがそこにねじ止めされる。箱形本
体は金属板で形成されるが、矩形曲折縁部や補強兼取付
フレームによって補強され、必要充分な強度を保持し、
電気的、磁気的なシールド性も良好である。

〈実施例〉以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はスロットマシンのキャビネットの正面図を、
第２図はそのII−II断面図を、第３図はその平面図を示
している。

このキャビネットは、鋼板を曲折して箱形に形成さ
れ、前面の下部が少し前に出るように、前面が少し傾斜
し、またその前面は開口している。その箱形本体１の前
面の上縁部、下縁部、左右側縁部は、おのおの鋼板を内
側に矩形状に曲げた形状の矩形曲折縁部1aとして形成さ
れる。このように、開口部の全周縁に、内部空間をもつ
矩形曲折縁部1aを形成することにより、効果的に開口部
周縁の補強がなされ、比較的薄い鋼板を使用しても、必
要充分な強度をもつ箱形本体１を形成することができ
る。

また、箱形本体１の左右側面の中間部には、第２図に
示すように、補強と取付金具を兼ねた補強兼取付フレー
ム２、３が鋼板内面に沿って溶接固定される。この補強
兼取付フレーム２、３は、帯状の鋼板をその幅方向に矩
形に曲折して形成され、同様な補強兼取付フレーム４、
５が背面、及び底面の内側に溶接固定される。これらの
補強兼取付フレーム２、３、４には取付用のビス孔が穿
設され、或は孔の内側にナットが固定される。

さらに、左右両側面、及び背面に水平に固定された補
強兼取付フレーム２、４には、図示しない棚板がねじ止
めされる。

また、箱形本体１の背面には、多数の通気孔、電線挿
通孔などが所定位置に穿設される。

例えば、高さ約810mm、幅約460mm、奥行約300mmのス
ロットマシン用キャビネットの場合、厚さ0.8mmの鋼板
を使用して製作すると、その重量は約7.5Kgとなり、充
分に強度のあるキャビネットを製造できると共に、従来
の合板製のものと略同じ重量で製造することができる。

このような構成の金属製キャビネット内には、下部
に、コイン用のタンク、コインレール、コイン排出装置
などが設置されるが、補強兼取付フレーム５を使用して
それらを取付けることができる。また、図示しない棚板
が左右側面と背面の補強兼取付フレーム２、４にねじ止
めされ、その棚板上に、回転体機構、制御回路などが取
付けられる。

金属製のキャビネットであるため、内蔵される制御回
路は電気的、磁気的に良好にシールドされ、従来の合板
製のキャビネットのように、特別にシールド板を設ける
必要がない。また、電気回路やシャーシのアース線も、
箱形本体１内に設けた近くのアース端子に良好に接続す
ることができる。

〈考案の効果〉以上説明したように、本考案のゲーム機用キャビネッ
トによれば、金属板を曲折して箱形本体が形成され、そ
の箱形本体の前面が開口され、開口した前面の上下縁部
及び左右側縁部に、金属板の端を内側に矩形状に曲折し
た矩形曲折縁部が形成され、帯状の金属板を幅方向に矩
形に曲折して形成された補強兼取付フレームが箱形本体
内の左右側面、底面及び背面に固定され、補強兼取付フ
レームに取付用のビス孔が設けられて構成したから、従
来の合板製のキャビネットのように、別部品の取付ブラ
ケット等を使用せずとも、電気機械部品を箱形本体内に
取付けることができ、製造コストを安価にすることがで
きる。

また、箱形本体が矩形曲折縁部や補強兼取付フレーム
によって補強されるため、比較的薄い金属板を使用する
ことができ、従来の合板製のキャビネットと同程度の重
量で形成でき、合板製のキャビネットに比べ側壁が薄い
分だけ、キャビネットの内容積が増大し、スペースに余
裕ができ、配線などを容易に行うことができる。また、
全体が金属製のキャビネットであるため、内蔵される電
気回路の電気的、磁気的なシールド性も良好である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図キャビネットの正面図、第２図は第１図のII−II断面図第３図はキャビネットの平面図、第４図は第１図のIV−IV断面図である。１…箱形本体、1a…矩形曲折縁部、２、３、４、５…補
強兼取付フレーム。

フロントページの続き (56)参考文献実開昭63−193092（ＪＰ，Ｕ) 実開平２−13423（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金属板を曲折して箱形本体が形成され、該
箱形本体の前面が開口され、該開口した前面の上下縁部
及び左右側縁部に、金属板の端を内側に矩形状に曲折し
た矩形曲折縁部が形成され、帯状の金属板を幅方向に矩
形に曲折して形成された補強兼取付フレームが該箱形本
体内の左右側面、底面及び背面に固定され、該補強兼取
付フレームに取付用のビス孔が設けられたことを特徴と
するゲーム機用キャビネット。