JP2584234B2 - 照明装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光源として螢光管等の線光源を用いた面光
源となる照明装置で、液晶デイバイスのバツクライト用
等に適した照明装置に関するものである。

〔従来の技術〕 従来の面光源となる照明装置は、比較的広い面積の照
明を必要とする場合、多数の螢光管を平行に配置したも
のが多く、高価になると共に光のロスが多い等の欠点が
あつた。

又螢光管の裏面に断面が二次曲線等の曲線状である曲
面反射板を設け、前面に拡散板を配置したもので、光源
である螢光管よりの直接光の他に曲面反射板による発散
性の反射光を拡散板上に当て、これによつて例えば一本
の螢光管にて比較的広い面照明装置となるようにしてい
る。しかし光源の近くが特に明るくなる等の拡散板上の
場所により明るさが異なる等の欠点がある。その上反射
板が凹形状の曲面でありしかも光源から一定距離以上離
さないと広い範囲の照明が出来ないため照明装置自体が
大型になり特に厚さが大になる欠点がある。そのために
最近薄型化が要求されている液晶デイバイスのバツクラ
イト用等には使用し得ないものである。

更に裏面の反射板を平面反射板にすることも考えら
れ、これによつて薄型化は可能となるが、同様に拡散板
上の輝度分布は第４図のように光源近くが特に明るくな
る上に周辺に行くにしたがつて急激に光量が減少するた
めに明るさのむらと共にあまり広い範囲の照明装置が得
られない。

上記の欠点を除くために第５図に示すように平面反射
板3aの両端に外方に開いた傾斜する反射面3bを一体に形
成した反射鏡３を設け、これによつて光源１よりの光を
反射面3bにて拡散板２の周辺部分へ向けて反射させて周
辺部を明るくする方法が考えられる。しかし第６図のよ
うに逆に周辺部が明るくなり線光源と周辺部との中間Ａ
に暗い部分が出来、又周辺部に局部的に明るい部分があ
らわれる等の問題がある。

又このような薄型の照明装置を一層薄くするために
は、線状の光源と拡散板との間隔を狭くする必要がある
が、この間隔を狭くした場合、光源より上方に発して拡
散板の中央部に達する直接光が更に強くなり、第６図に
破線Ｂで示すように拡散板の中央部の輝度が極度に高く
なるために拡散板全体を均一な輝度にすることが一層困
難になる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、超薄型であつてしかも拡散板面全体がほぼ
均一な輝度になるようにした照明装置を提供するもので
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の照明装置は、前記の問題点を解決するため
に、１本又は並び配置された複数本の線状の光源と、前
記線状の光源の一方の側に配置された拡散板と、前記線
状の光源に対し拡散板とは反対側に位置している反射鏡
板と、前記線状の光源を覆うように配置された、透光部
と反射部とが交互に設けられた光量制御部とより構成
し、反射鏡板と光量制御部の反射部とを一体に形成した
ものである。

本発明の照明装置は、以上のような構成のものである
ので、線状の光源より発して上方へ向かう光線が光量制
御部の透光部と反射部とが交互に設けられた部分によつ
て制御され拡散板中央部の輝度がやや下げられて拡散板
全体の輝度が均一になる。

〔実施例〕

次に本発明の照明装置の一実施例を図面にもとづいて
説明する。第１図は本発明の一実施例の一部を破断して
示した斜視図、第２図は上記の実施例で用いる光量制御
部材の斜視図である。

これら図において、１は螢光管等の線状の光源、２は
線状の光源１の上方に配置された拡散板、３は線状の光
源１に対し拡散板２に対向して位置しその端部および両
光源間が傾斜面になつている反射鏡板、４は線状の光源
１の拡散板２の側を囲むように配置され反射鏡板３と一
体に形成されている光量制御部である。

上記の光量制御部４は、第２図に示すように、線状の
光源１の少なくとも拡散板２の側（図面上方側）を覆う
ようにその内面側が断面円弧状の凹部を有し外観がかま
ぼこ状をしたものでその拡散板２の側（上側）には任意
の多数の開口部4aが任意の間隔をおいて形成され、各開
口部4aの間の部分4bは反射部になつている。つまり透光
部と不透光部である反射部とが交互にストライプ状に形
成されている。そして前述のようにこの光量制御部４は
その下部において反射板３と一体に連結されている。こ
の光量制御部４の透光部（開口部）4aの幅と不透光部
（反射部）4bの幅とは、照明装置の面積（拡散板２の面
積）、光源１の明るさ、光源１と拡散板２の間隔、使用
目的等によつて適宜選択される。又光源４の側面には矩
形状の開口部4cが形成されている。

以上のような構成の実施例の照明装置によれば、線状
の光源１より発し上方へ向かう直接光は、光量制御部４
によつて弱められた後に拡散板２に達する。つまり、光
源１より上方へ向かう光は、その一部が開口部4aを透過
するが反射部4bでは遮断される。これによつて光量が制
御され光源１と拡散板２の間隔が比較的接近していても
拡散板３の光源１に最も近い部分が特に輝度が高くなる
ことはない。又光源１の側部より横方向へ向かう光は、
光量制御部４の矩形状の開口部4cより透過し反射鏡板３
上の光源１と反射鏡板の傾斜面3bの中間部分3a或いは傾
斜面3bにて反射された後に拡散板２の端部又は光源と光
源の中間部に達し拡散板２上で第３図のように全体とし
てほぼ均一な輝度になる。

この実施例における反射鏡板３と光量制御部４は、合
成樹脂にて図示するような形状に一体成形し、アルミニ
ウム等を全体に１回蒸着することによつて簡単に形成さ
れる。

このようにして一体に形成した反射鏡板３と光量制御
部４の一体成形物の光量制御部４を構成するかまぼこ状
部分の凹部に線状の光源１を配置し、反射鏡板３上に拡
散板２を配置することによつてこの実施例の照明装置を
形成し得る。

又光量制御部を白色部分と開口部分とにて構成しても
よい。この場合、白色部分にて反射される光は散乱光と
なるので、光源と拡散板とが比較的離れている場合に特
に有効である。つまりこの白色部分での反射光によつて
一部のみ輝度が高くなることはなく、均一な輝度になし
得る。

この反射鏡板と光量制御部との一体成形品は、白色樹
脂にて、かまぼこ状の上部に任意の幅で任意の間隔に複
数の開口部を形成した白色の光量制御部と反射鏡板とを
一体成形することによって形成し得る。

又光量制御部４を透明材料にて形成する場合には、開
口部4a及び矩形状の開口部4cは形成しなくとも材料が透
明であるの開口部4a及び矩形状ので開口部4cを設けたの
と同じ作用を有することになる。

尚光源は２本に限らず１本或は３本以上でもよい。又
光量制御部上の孔（開口部4a）形状は任意である。

〔発明の効果〕

本発明の照明装置は、反射鏡板と光制御部とを一体に
成形した後、アルミニウム等の反射物質を全体に単に蒸
着するか、或いは光反射機能を有する白色材料などで反
射鏡板と光制御部とを一体成形すればよいから、製造が
容易であり、また光源から出射され拡散板によって反射
され戻されてしまった光を、光量制御部の反射部でも反
射できるので、光の利用効率が高く且つ輝度むらの少な
い照明装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部を省略した斜視図、第
２図は上記実施例で用いる光量制御部の要部斜視図、第
３図は上記実施例の輝度分布を示す図、第４図は従来の
照明装置の輝度部分を示す図、第５図は底面の両側に傾
斜面を有する反射鏡を用いた従来の照明装置の概略斜視
図、第６図は第５図に示す従来の照明装置の輝度分布を
示す図である。 １……光源、２……拡散板、３……反射鏡板、４……光
量制御部、4a……透光部、4b……反射部

フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−4010（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−4311（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−182805（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−50114（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】１本又は並び配置された複数本の線状の光
   源と、前記線状の光源の一方の側に配置された拡散板
   と、前記線状の光源に対し前記拡散板の反対側に配置さ
   れた反射鏡板と、前記線状の光源の少なくとも拡散板側
   を覆うように配置された、透光部と反射部とが交互に設
   けられた光量制御部とより構成され、前記反射鏡板と前
   記光量制御部の反射部とは一体に形成されていることを
   特徴とする照明装置。