JP2584042Y2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JP2584042Y2 JP2584042Y2 JP1993071874U JP7187493U JP2584042Y2 JP 2584042 Y2 JP2584042 Y2 JP 2584042Y2 JP 1993071874 U JP1993071874 U JP 1993071874U JP 7187493 U JP7187493 U JP 7187493U JP 2584042 Y2 JP2584042 Y2 JP 2584042Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing device
- coil spring
- sealing
- shaft
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、相互に回転運動する部
材間に装着され、該部材間の内部と外部とを密封する密
封装置に関し、具体的には装着性に優れ固定力の強い密
封装置の形状改良に関する。
材間に装着され、該部材間の内部と外部とを密封する密
封装置に関し、具体的には装着性に優れ固定力の強い密
封装置の形状改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のステアリングシステム等
に使用されるユニバーサルジョイントには、図1に示す
ような弾性体からなるシールリップ(4)とこれを補強
し強固な固定を図る補強環(6)などからなったオイル
シールが装着され、外部からの泥水侵入を防止してい
る。
に使用されるユニバーサルジョイントには、図1に示す
ような弾性体からなるシールリップ(4)とこれを補強
し強固な固定を図る補強環(6)などからなったオイル
シールが装着され、外部からの泥水侵入を防止してい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このようなオ
イルシールは軸嵌合部のハメ合公差が大きいため、嵌合
部(3)の締代が小さい場合、密封するに十分な緊迫力
が得られず嵌合部(3)からの水侵入を簡単に許し、極
端な場合には固定力さえ失って組立時にオイルシールを
脱落させる等の不具合を発生せしめる。この締代が逆に
大きい場合には該オイルシールを構成する弾性体(多く
の場合合成ゴムより形成される)の嵌合部(3)あるい
は補強環(6)に過変形を強要し組立時に該嵌合部分の
歪み・破損等の不具合が起こりうる。
イルシールは軸嵌合部のハメ合公差が大きいため、嵌合
部(3)の締代が小さい場合、密封するに十分な緊迫力
が得られず嵌合部(3)からの水侵入を簡単に許し、極
端な場合には固定力さえ失って組立時にオイルシールを
脱落させる等の不具合を発生せしめる。この締代が逆に
大きい場合には該オイルシールを構成する弾性体(多く
の場合合成ゴムより形成される)の嵌合部(3)あるい
は補強環(6)に過変形を強要し組立時に該嵌合部分の
歪み・破損等の不具合が起こりうる。
【0004】また、図3で示した装着構造とは逆に、オ
イルシールをハウジング(1)に装着する場合、嵌合力
が大き過ぎるため該ハウジング(1)を変形させる恐れ
が生じ、該装着部がベアリングのレース等の場合にはそ
のベアリングの機能さえ失わせ兼ねないものとなる。本
考案はこのような重大な欠点を除去し、嵌合性能とシー
ル性能向上のために一定の強度を有する柔構造材を用い
装着作業性をも向上させえた密封装置を提供することを
目的としている。
イルシールをハウジング(1)に装着する場合、嵌合力
が大き過ぎるため該ハウジング(1)を変形させる恐れ
が生じ、該装着部がベアリングのレース等の場合にはそ
のベアリングの機能さえ失わせ兼ねないものとなる。本
考案はこのような重大な欠点を除去し、嵌合性能とシー
ル性能向上のために一定の強度を有する柔構造材を用い
装着作業性をも向上させえた密封装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はユニバーサルジ
ョイントのニードルベアリングとその取付軸等の密封を
なさしめる密封装置であり、合成ゴムあるいは合成樹脂
等の弾性体からなる密封装置にバネ鋼よりなるコイルス
プリング(5)を前記軸(2)へ非接着でかつ素線が密
着する形状に埋設せしめたことを特徴としているまた、
このコイルスプリング(5)は密封装置の補強材を兼ね
ることを特徴としている。
ョイントのニードルベアリングとその取付軸等の密封を
なさしめる密封装置であり、合成ゴムあるいは合成樹脂
等の弾性体からなる密封装置にバネ鋼よりなるコイルス
プリング(5)を前記軸(2)へ非接着でかつ素線が密
着する形状に埋設せしめたことを特徴としているまた、
このコイルスプリング(5)は密封装置の補強材を兼ね
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案は、上記した構造をもって下記に示す優
れた作用をなす。すなわち、図1に示すように ハウジ
ング(1、ここではニードルベアリングのシェルハウジ
ング)と軸(2)間に装着され該二部材(1)(2)間
の密封をなす密封装置であって、前記片方の部材(図1
では軸2)に密着固定される嵌合部(3)ともう片方の
部材(図1ではハウジング1)の周面に摺接するシール
リップ(4)を配備し、前記軸方向に多くの密着部を有
する嵌合部(3)へ筒形状に螺巻されたコイルスプリン
グ(5)を埋設せしめて、前記コイルスプリング(5)
の締付け力と嵌合部(3)の弾性による緊迫力の相乗作
用によって強固な固着力を得るものである。
れた作用をなす。すなわち、図1に示すように ハウジ
ング(1、ここではニードルベアリングのシェルハウジ
ング)と軸(2)間に装着され該二部材(1)(2)間
の密封をなす密封装置であって、前記片方の部材(図1
では軸2)に密着固定される嵌合部(3)ともう片方の
部材(図1ではハウジング1)の周面に摺接するシール
リップ(4)を配備し、前記軸方向に多くの密着部を有
する嵌合部(3)へ筒形状に螺巻されたコイルスプリン
グ(5)を埋設せしめて、前記コイルスプリング(5)
の締付け力と嵌合部(3)の弾性による緊迫力の相乗作
用によって強固な固着力を得るものである。
【0007】
【実施例】前記した密封装置を取付ける装着作業におい
ては、オイルシールの嵌合部(3)の締代が大きい場合
あるいは段部等の障害物があっても、弾性体からなる嵌
合部(3)と容易に径を拡げ得るコイルスプリング
(5)がその挿入形状に沿って拡径されるから簡単にし
かも適当な押し圧力を持って装着せしめることができ、
これと反対に締代が逆に小さい場合では、前記嵌合部
(3)は前記コイルスプリング(5)によって嵌合内径
以上に縮径され極めて締付け許容量の大きい状態にある
のでこのような小径の装着部であってもぴったりと装着
面へ沿い固い固定を約束する。
ては、オイルシールの嵌合部(3)の締代が大きい場合
あるいは段部等の障害物があっても、弾性体からなる嵌
合部(3)と容易に径を拡げ得るコイルスプリング
(5)がその挿入形状に沿って拡径されるから簡単にし
かも適当な押し圧力を持って装着せしめることができ、
これと反対に締代が逆に小さい場合では、前記嵌合部
(3)は前記コイルスプリング(5)によって嵌合内径
以上に縮径され極めて締付け許容量の大きい状態にある
のでこのような小径の装着部であってもぴったりと装着
面へ沿い固い固定を約束する。
【0008】また、図1で示した装着構造とは逆に、従
来は実施できなかった密封装置をハウジング(1)に装
着する場合、図2に示すようにその許容力の大きい柔軟
な締付け力により該ハウジング(1)を変形させること
なく装着され、常に働く強い緊迫力で不変な密封力を提
供する。ここで用いられるコイルスプリング(5)はバ
ネ鋼等の強いスプリング作用を有する材料から形成され
るが、これの埋設においては前記嵌合部(3)内へ非接
着でかつ素線が密着する形状に配設造形することが肝要
である。前記した非接着構造を用いると装着時の拡張に
伴う周囲弾性体とのねじれを防ぎ自由に拡張できると同
時に装着後は他部分に影響を与えることなく収縮し全体
の変形をも減じる。また、素線の密着構造においては圧
入時の圧入方向(軸方向)の変形が防げ確実容易な組付
けを可能とする。このコイルスプリング(5)を補強材
として密封装置に埋設せしめることにより密封装置自体
の強度を大きく高め従来用いていた補強環(6)等の補
強材を省略することができる。
来は実施できなかった密封装置をハウジング(1)に装
着する場合、図2に示すようにその許容力の大きい柔軟
な締付け力により該ハウジング(1)を変形させること
なく装着され、常に働く強い緊迫力で不変な密封力を提
供する。ここで用いられるコイルスプリング(5)はバ
ネ鋼等の強いスプリング作用を有する材料から形成され
るが、これの埋設においては前記嵌合部(3)内へ非接
着でかつ素線が密着する形状に配設造形することが肝要
である。前記した非接着構造を用いると装着時の拡張に
伴う周囲弾性体とのねじれを防ぎ自由に拡張できると同
時に装着後は他部分に影響を与えることなく収縮し全体
の変形をも減じる。また、素線の密着構造においては圧
入時の圧入方向(軸方向)の変形が防げ確実容易な組付
けを可能とする。このコイルスプリング(5)を補強材
として密封装置に埋設せしめることにより密封装置自体
の強度を大きく高め従来用いていた補強環(6)等の補
強材を省略することができる。
【0009】
【考案の効果】本考案によると、取付部への固定におい
ては弾性体とコイルスプリングの相乗緊迫力により大き
な締代変動に対しても柔軟に対応でき、確実なシール性
と固定が可能となる。また、締付け力の制御が容易なた
め従来でき得なかったシェルハウジングへの装着も可能
とする。さらにシール装置の価格を押し上げる複雑形状
の補強環を省略することができ大幅なコストダウンを実
現する。勿論、コイルスプリングが脱落する心配は拭わ
れている。
ては弾性体とコイルスプリングの相乗緊迫力により大き
な締代変動に対しても柔軟に対応でき、確実なシール性
と固定が可能となる。また、締付け力の制御が容易なた
め従来でき得なかったシェルハウジングへの装着も可能
とする。さらにシール装置の価格を押し上げる複雑形状
の補強環を省略することができ大幅なコストダウンを実
現する。勿論、コイルスプリングが脱落する心配は拭わ
れている。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案を使用しない従来構造の断面図である。
1 ハウジング 2 軸 3 嵌合部 4 シールリップ 5 コイルスプリング 6 補強環
Claims (2)
- 【請求項1】 ニードルベアリングのハウジング(1)
と軸(2)間に装着され該二部材(1)(2)間の密封
をなす弾性体からなったユニバーサルジョイント用の密
封装置において、前記片方の部材(1あるいは2) に固定される嵌合部
(3)ともう片方の部材(2または1)に摺接するシー
ルリップ(4)を配備し、 前記嵌合部(3)へ筒形状に螺巻されたコイルスプリン
グ(5)を前記軸(2)へ非接着でかつ素線が密着する
形状に埋設せしめたことを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】 前記コイルスプリング(5)を補強材と
して密封装置に埋設せしめたことを特徴とする請求項1
記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993071874U JP2584042Y2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993071874U JP2584042Y2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735859U JPH0735859U (ja) | 1995-07-04 |
JP2584042Y2 true JP2584042Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=13473106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993071874U Expired - Lifetime JP2584042Y2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584042Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004232689A (ja) * | 2003-01-29 | 2004-08-19 | Nok Corp | 密封装置 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP1993071874U patent/JP2584042Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0735859U (ja) | 1995-07-04 |
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