JP2584021B2 - 浴室装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、床パン上に浴槽を載置するバスユニットな
どの浴室装置に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の床パン式バスユニットは、第４図およ
び第５図に示すように、床15と浴槽16とエプロン17とが
分割式になっており、浴槽と洗場が一体のバスユニット
のように同一材料での形状ではなく、異種材料で構成す
ることができ用途に応じ耐久性，デザイン性の面でその
特長をだすことができ広く普及している。このバスユニ
ットにおいて床15は浴槽載置部18と洗場19からなり、浴
槽載置部18には浴槽16が載置され、前面にはエプロン17
が取付けられている。さらに床15には排水口20が形成さ
れ、その排水口20の上に排水用カバー21が載置され、排
水口20に向け、洗場19および浴槽載置部18から流れ勾配
が形成されてなるものである。なお図中22は洗場19と浴
槽載置部18との仕切部であり、23は浴槽排水管、24はト
ラップ、25は床脚、26はユニット壁材である。矢印は排
水の流れ方向を示す。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、まず浴槽16から排水され
た水は、浴槽排水管23を通り、つづいて排水口20へと流
れる。また洗場19からの水についても同様である。しか
し万一洗場19からの排水が一度に多量であった場合は、
排水口20で同時に排水することができず、あふれた水は
浴槽載置部18にも流れ込む結果となる。そして毎日の入
浴によりこのようなことを日常的に繰返えすこととな
り、自然に浴槽載置部は常に湿った状態で、表面は水あ
かがつき、カビ，悪臭の発生につながるという課題があ
った。

本発明はこのような課題を解決するもので、基本的に
は、浴槽載置部側に排水が流れ込まないようにしようと
するものである。

課題を解決するための手段 本発明の浴室装置は、床パンに立上り仕切部を設けて
洗場と浴槽載置部を区隔形成し、この浴槽載置部には浴
槽を載置し、洗場部には排水部を設けるとともに、前記
立上り仕切部に、立上り仕切部を貫通し一端を前記排水
部にのぞませ、他端を浴槽載置部にのぞませた連絡用の
接続管を設け、かつ前記浴槽の排水口と接続した排水部
の端部を前記立上り仕切部の接続管に接続したものであ
る。

作用 本発明の浴室装置は、洗い場から流れる排水は床パン
に設けられた立上り仕切部により、浴槽載置部に排水は
流れこむことなく洗場の排水口へと流れ込む。また、浴
槽からの排水は、排水管により直接排水口へと排水され
る。

実 施 例 以下、本発明の一実施例について、第１図〜第３図を
参照しながら説明する。

図において、１は、床パンで、立上り仕切部２により
洗場３側と浴槽載置部４が区隔形成されている。洗場３
側には排水口５が設けられ、また前記立上り仕切部２に
は接続管８が貫通して取付けられている。前記浴槽載置
部４には浴槽６が載置され、その底部には排水孔があ
り、排水管７により立上り仕切部２に水密挿通し、排水
口５へと接続されている。

上記構成において、まず洗場側３からの排水はほとん
どが排水口５へと流れ排水される。一方浴槽６側からの
排水は、排水管７が接続管８を介し排水口５へと流れ込
む。

また排水口５の上面には排水用カバー11で覆設されて
いる。

発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本発明によ
れば以下の効果を奏するものである。

すなわち、洗場側から、浴槽側からの排水はほとんど
直接排水口へと流れ込み、特に不衛生であった浴槽載置
部への流入はない。このことにより従来不衛生でカビ，
悪臭の発生があった浴槽装置部を清潔に保つことができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すパン式バスユニットの
断面図、第２図は同斜視図、第３図は詳細図、第４図は
従来例を示す断面図、第５図は斜視図である。 １……床パン、２……立上り仕切部、３……洗場、４…
…浴槽載置部、５……排水口、７……排水管、８……接
続管、９……排水エルボ、11……排水用カバー。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】床パンに立上り仕切部を設けて洗場部と浴
   槽載置部を区隔形成し、浴槽載置部には、浴槽を載置
   し、洗い場部には排水部を設けるとともに、前記立上り
   仕切部に、立上り仕切部を貫通し一端を前記排水部にの
   ぞませ、他端を浴槽載置部にのぞませた連絡用の接続管
   を設け、かつ前記浴槽の排水口と接続した排水部の端部
   を前記立上り仕切部の接続管に接続してなる浴室装置。