JP2583952B2 - 複数品種生産時の粗紡・精紡工程間の粗糸搬送方法 - Google Patents

複数品種生産時の粗紡・精紡工程間の粗糸搬送方法

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JP2583952B2
JP2583952B2 JP63062462A JP6246288A JP2583952B2 JP 2583952 B2 JP2583952 B2 JP 2583952B2 JP 63062462 A JP63062462 A JP 63062462A JP 6246288 A JP6246288 A JP 6246288A JP 2583952 B2 JP2583952 B2 JP 2583952B2
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NITSUSHIN BOSEKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は粗紡・精紡工程間に架設された主搬送路、該
主搬送路から分岐された粗紡機内レール、予備粗糸巻レ
ール、残粗糸処理用レール等の分岐レールに沿って走行
可能に装備された搬送体に粗糸ボビンを吊下し、該搬送
体を複数台の搬機で搬送して粗紡・精紡工程間で粗糸搬
送を行う粗糸搬送システムを採用し、複数品種を並行し
て生産する際の粗紡・精紡工程間の粗糸搬送方法に関す
るものである。
(従来の技術) 近年、紡績工場においては省力化が進み、各工程内の
自動化から一歩進展して各工程間の連結、搬送の自動化
が実施されており、粗紡・精紡工程間の連結及び粗糸ボ
ビンの搬送についても自動化の提案がなされている。例
えば、特開昭61−1942280号公報には第6図に示すよう
に、精紡機41及び粗紡機42の機台群の外周に沿って主搬
送路43を設け、多数の粗糸ボビンを吊下して主搬送路レ
ール43、主搬送路43から分岐された予備粗糸巻レール4
4、粗紡機内レール45及び待機レール46上をそれぞれ走
行する搬送体47を牽引して主搬送路43に沿って移動する
搬機48に、主搬送路43と前記各レール44,45,46等の分岐
レールとを接続するブリッジレールと搬送体47の分岐レ
ール内への送り込みあるいは分岐レール内からの送り出
し作用をなす送り装置を設け、主搬送路43上を巡回走行
する搬機48により搬送体47を介して粗紡・精紡工程間で
粗糸ボビンを搬送する粗糸搬送システムが提案されてい
る。
この公報では搬機48の運行制御方法については特に言
及されていないが、一般に複数の自動機(この場合には
搬機48)が主搬送路43上を巡回して作業を行う場合に
は、搬機48は自由走行とし、精紡機41、粗紡機42等から
作業要求信号(搬送体47の搬入要求信号あるいは搬送体
47の搬出要求)が発せられている場合、その要求信号が
ある精紡機41あるいは粗紡機42と対応する位置で停止し
て搬送体の搬入あるいは搬出作業を行うようになってい
る。
(発明が解決しようとする課題) ところが、前記のような自由走行で作業要求信号があ
った場合のみ当該位置で停止して作業を行う搬送システ
ムでは、複数の搬機48の走行間隔が短くなった場合、前
方を走行する搬機48が精紡機41あるいは粗紡機42からの
作業要求信号に応じて搬出、搬入作業を順次行い、後方
から移動する搬機48は前方の搬機の作業中に後方で待機
し、前方の搬機が走行を開始すると一定間隔をおいて走
行を開始するだけで何ら作業を行わないという事態が生
じ、搬機の作業効率が低下するとともに搬送システム全
体の粗糸搬送能力も低下するという不都合がある。
又、搬機が自由走行を行う前記搬送システムでは粗紡
機からの搬送体の搬出間隔が長い場合には問題はない
が、粗紡機の台数が多くなり搬出間隔が短くなると不都
合が生じる。すなわち、この搬送システムの搬送能力は
精紡機41あるいは粗紡機42から搬送体47を搬出できる最
小間隔で表され、搬機48による最小搬送間隔は、搬機相
互の追突防止のために設けられる近接最小距離を走行す
るのに要する時間と、作業工程での作業時間との合計と
なる。例えば5分おきに搬出を必要とする場合、搬機48
相互の近接最小距離を走行するのに必要な時間を1.5
分、作業時間を3分とすると、両者の合計時間は4.5分
となり、搬送システムが円滑に運転されるための余裕時
間は0.5分となる。ところが、搬機48が自由走行を行っ
ている場合には、作業要求信号の発信と搬機48の作業工
程通過タイミングとがずれ、搬機48が当該作業工程で作
業を行わずに次の作業工程へ走行する場合が生じる。こ
のような事態が生じると搬機による最小搬送間隔は前記
4.5分の他に少なくとも搬機相互の追突防止のための走
行時間1.5分が余計に必要となり、合計時間が6分以上
となって5分おきで搬出を必要とする搬送システムの運
転が不能となり搬送能力が低下するという問題がある。
又、近年多品種少量生産が指向されており粗紡工程及
び精紡工程で複数品種を並行して生産する場合もある
が、前記のような自由走行による搬送システムの場合に
は特に粗紡工程において1つの品種の搬出が連続して行
われる状態のときに、精紡工程において搬入可能な箇所
が存在しないという事態が生じ搬送不能となるという問
題もある。
本発明の目的は粗紡工程及び精紡工程で複数品種を並
行して生産する場合に、搬機及び搬送体による粗糸ボビ
ンの搬送を効率よくかつ円滑に行うことができる粗紡・
精紡工程間の粗糸搬送方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため本発明においては、粗紡工
程及び精紡工程で複数品種を並行して生産する場合、粗
紡・精紡工程間に架設された主搬送路に沿って移動する
搬機が粗紡工程、精紡工程、残粗糸処理工程等の各工程
を通過する際に、該搬機が各工程に設けられた分岐レー
ルへの搬送体の搬入あるいは分岐レールからの搬送体の
搬出のいずれか一方の作業のみを必ず行うようにすると
ともに、少なくとも精紡工程における搬送体の搬出は、
搬出しようとする搬機に先行する搬機により搬入された
搬送体に吊下の粗糸ボビンに巻かれた粗糸に対応する品
種と同種の糸を紡出する精紡機機台から行うようにし
た。
(作用) 本発明においては粗紡・精紡工程間に架設された主搬
送路に沿って走行する搬機が満ボビン、空ボビン等の粗
糸ボビンが吊下された搬送体を搬送して粗紡・精紡工程
間で粗糸搬送を行う。搬機は粗紡工程、精紡工程、残粗
糸処理工程、粗紡工程の順に移動し、各工程を通過する
際に必ず粗紡機内レール、予備粗糸巻レール、残粗糸処
理用レール等の分岐レールへの搬送体の搬入あるいは搬
出作業のいずれか一方の作業のみを必ず行う。従って、
各工程において作業要求信号が発せられたにもかかわら
ず搬機が作業を行わずに当該工程を通過するということ
がなくなり、搬送効率が高くなる。又、少なくとも精紡
工程における搬送体の搬出は、搬出しようとする搬機に
先行する搬機により搬入された搬送体に吊下の粗糸ボビ
ンに巻かれた粗糸に対応する品種と同品種の糸を紡出す
る精紡機機台から行う。そのため、粗紡工程から連続し
て同品種の粗糸の搬出が行われる場合でも精紡工程では
常に搬入と搬出とがバランスされた状態で行われ搬入箇
所がないにもかかわらず当該品種の粗糸ボビンを搬送す
る搬機が連続して精紡工程にくるという事態がなくな
る。
(実施例) 以下本発明を具体化した一実施例を第1〜5図に従っ
て説明する。第2図に示すように粗紡機1群と精紡機2
群の周囲には閉ループをなす主搬送路3が天井から架設
され、粗紡機1の前面上方には分岐レールとしての粗紡
機内レール4が、精紡機2の左右両側には分岐レールと
しての予備粗糸巻レール5がそれぞれ配設されている。
予備粗糸巻レール5に搬入される予備粗糸巻の本数は粗
紡機1で玉揚げされる本数と同一となるように構成され
ている。又、精紡工程と粗紡工程との間には残粗糸処理
工程を構成する分岐レールとしての残粗糸処理用レール
6が2本並行に配設されている。主搬送路3と前記各レ
ール4,5,6の分岐部には、搬機7及び搬送体8が主搬送
路3上を前方(第2図の矢印方向)へ移動する際にはそ
の通過を許容する位置に配置され、搬送体8及び搬機7
の後部に分岐レール内に侵入可能に連結された連結体7a
が後方へ移動する際に搬送体8及び連結体7aを各レール
4,5,6内に誘導する位置に配置される切換レバー(図示
せず)を備えた走行路切換装置9が配設されている。各
レール4,5,6の走行路切換装置9からほぼ連結体7aの長
さ離れた位置には連結解除装置10が配設されている。
又、前記残粗糸処理用レール6は搬送体8のほぼ2倍の
長さを有しその中間部には公知の構成の残粗糸処理装置
11が配設されるとともに、該処置装置11と対応する残粗
糸処理用レール6上には搬送体送り装置12が配設されて
いる。
粗紡工程の入口部には各粗紡機1から出力される搬送
体8の搬入要求信号あるいは搬出要求信号をその出力順
に登録して一時記憶するとともに、搬機7の状況すなわ
ち搬機7が搬送体8を牽引しているか否かに関する情報
を入手して搬機7に該搬機7の行先(粗紡機1の機台番
号)とそこでの作業内容(搬入、搬出の別)を指令する
第1ステーション13が配設されている。
精紡工程の入口部には各精紡機2から出力される搬送
体搬入要求信号あるいは搬出要求信号を入力してその入
力順に登録するレジスタ14と、搬送体搬入用搬機7の搬
入品種の別を一時記憶する記憶装置15を備えるととも
に、搬機7の状況に関する情報を入手して搬機7に作業
を必要とする精紡機2の機台番号、予備粗糸巻レール5
の左右(L側、R側)の別及びそこでの作業内容(搬
入、搬出作業の別)を指令する第2ステーション16が配
設されている。又、残粗糸処理工程の入口部には搬機7
の状況に関する情報を入力するとともに搬機7に残粗糸
処理用レール6の番号及び作業内容(搬入、搬出作業の
別)を指定する第3ステーション17が配設されている。
一方、搬機7は各工程に設けられた機台番号、及び各
レールの別を2進法で表示するドグ(図示せず)を検知
するセンサ(図示せず)を備え、各ステーション13,16,
17からの指令を記憶装置に記憶してセンサによりドグを
読み取りながら走行し、記憶装置に記憶された機台番
号、あるいはレールと対応する位置で停止して必要な作
業を行うようになっている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
粗紡工程及び精紡工程ではA,B2種類の品種が並行して生
産されている。空ボビンはA,B両品種共通のものが使用
されている。粗紡工程においては各粗紡機1の運転が継
続されて満管停止した後、粗糸ボビンとしての満ボビン
が粗紡機内レール4内に搬入された搬送体8に吊下され
ると搬送体8の搬出要求信号を、搬送体8が搬出された
後は搬送体搬入要求信号を第1ステーション13へ出力す
る。精紡工程では精紡機2のクリールに吊下されて粗糸
が使用された後の粗糸ボビンとしての残粗糸ボビンと予
備粗糸巻レール5内に搬入された搬送体8に吊下された
満ボビンとの交換作業が完了すると、当該予備粗異巻レ
ール5からの搬送体搬出要求信号が、搬送体8の搬出が
完了すると搬送体搬入要求信号がそれぞれ第2ステーシ
ョン16へと出力される。又、残粗糸処理工程では残粗糸
処理用レール6内に搬送体8が搬入されていない状態で
搬送体搬入要求信号が、残粗糸処理用レール6内に搬入
された搬送体8に吊下された残粗糸ボビンの処理が完了
して搬送体8が搬入側端部に配置された時点で搬出要求
信号がそれぞれ第3ステーション17に出力される。
主搬送路3上を走行する搬機7は各工程の入口部に配
設されたステーション13,16,17と対応する位置で停止
し、各ステーション13,16,17の指令に従い各工程で指令
されたレール4,5,6と対応する位置で停止して当該レー
ルに対する搬送体8の搬入あるいは搬出作業を行う。3
台の搬機7を使用した場合の各工程における作業状況は
第3図(a)に示すダイヤグラムのようになる。すなわ
ち、1号機が粗紡工程で搬入作業を行った場合には、精
紡工程では搬出作業を行い残粗糸処理工程では搬出作業
を行う。1号機の後を走行する2号機は粗紡工程で搬出
作業を行い、精紡工程では搬入作業を、残粗糸処理工程
では搬出作業を行う。この場合2号機は残粗糸処理工程
から搬送体8の搬出を行う場合、前記1号機が搬送体の
搬入を行った残粗糸処理用レール6と別の残粗糸処理用
レール6内に待機する搬送体8の搬出を行う。そして、
3号機は粗紡工程で搬入作業を、精紡工程で搬出作業
を、残粗糸処理工程で搬入作業を行う。すなわち各搬機
7は搬入、搬出作業を各工程毎に交互に行いながら主搬
送路3に沿って走行する。
主搬送路3上を走行する搬機7の数が3台あるいは奇
数台の場合には各工程における搬入、搬出作業が交互に
行われるため問題はないが、搬送能力等の関係で搬機7
の台数を4台(あるいは偶数台)とした場合には、第3
図(b)に示すように4号機及び1号機の各工程におけ
る作業の種類が同じとなる。粗紡工程及び精紡工程には
複数台の機台が配設されているため同一作業を行う場合
でも問題はないが、残粗糸処理用レール6を1本のみ設
けた場合には残粗糸処理工程において搬出作業が連続す
る場合にはシステムの運転が不能となる。しかし、この
実施例の場合には残粗糸処理用レール6が2本設けられ
ているため、搬機の数が奇数台、偶数台のいずれの場合
にも各搬機7は各工程において必ず搬出あるいは搬入の
いずれか一方の作業のみを必ず行いながら主搬送路3上
を走行することが可能となる。
1台の搬機7について各工程での作業は第1図に示す
フローチャートで表され、主搬送路3を2回周回して各
工程で搬入及び搬出の全作業を行う。すなわち、粗糸ボ
ビンとしての空ボビンを吊下した搬送体8を牽引した搬
機7が第1ステーション13と対応する位置で停止する
と、該ステーション13は各粗紡機1からの搬入要求信号
があるか否かを判断し、搬入要求信号がある場合にはそ
の要求信号が入力された順位に従って搬機7に該当する
粗紡機1の機台番号と搬入作業を指令する。搬機7は指
定された粗紡機1と対応する位置まで移動し、当該粗紡
機1の粗紡機内レール4への搬送体8の搬入を行った後
精紡工程へと移動する。精紡工程の入口部に到達した搬
機7は第2ステーション16と対応する位置で停止し、該
ステーション16からの指令を受ける。ステーション16は
搬送体8の搬出要求信号を出力している精紡機2のうち
当該搬機7に先行する搬機7により搬入された搬送体に
吊下の粗糸ボビンに巻かれた粗糸に対応する品種(以
下、単に搬送体に吊下の粗糸ボビンの品種と記す。)と
同品種の糸を紡出している精紡記2を選び、その機台番
号とR側、L側の別を搬機7に指令し、搬機7は当該機
台番号の予備粗糸巻レール5から残粗糸ボビンが吊下さ
れた搬送体8の搬出を行い、残粗糸処理工程へと移動す
る。精紡工程に先行する搬機により搬入された品種と同
品種の搬出待ちの精紡機機台がない場合には搬機7はス
テーション16と対応する位置で待機する。
残粗糸ボビンを吊下した搬送体8を牽引した搬機7は
残粗糸処理工程の入口部に設けられた第3ステーション
17と対応する位置で停止し、ステーション17からの指令
により搬入を必要とする残粗糸処理用レール6と対応す
る位置へ移動し、搬送体8を搬入した後空の状態で再び
粗紡工程へと移動する。粗紡工程の入口部に到達した搬
機7は第1ステーション13と対応する位置で停止し、ス
テーション13から搬出作業を必要とする粗紡機1の機台
番号の支持を受け、当該粗紡機1の粗紡機内レール4か
ら搬送体8を搬出して精紡工程へと移動する。
精紡工程へ移動した搬機7は第2ステーション16に指
令された精紡機2の予備粗糸巻レール5へ搬送体8を搬
入した後、残粗糸処理工程へ移動し搬出待ちの状態にあ
る搬送体8を残粗糸処理用レール6から搬出して再び粗
紡工程へと移動する。
搬機7による搬送体8の搬入は第4図(a)に示すよ
うに、搬入を必要とする分岐レール例えば残粗糸処理用
レール6と主搬送路3との分岐部に設けられた走行路切
換装置9を搬送体8の最後部が通過した位置で搬機が停
止する。次に搬機7は連結体7aが分岐レール内に侵入す
る位置まで後退し、第4図(b)に示す状態となる。こ
の状態で搬送体8と連結体7aとの連結部が連結解除装置
10と対応する状態となり、連結解除装置10が作動されて
搬送体8が連係体7aから切離される。次いで搬機7は空
の状態で前進し次工程へと移動する。又、分岐レール内
から搬送体8を搬出する際には、第4図(c)に示すよ
うに当該レールの走行路切換装置9を連結体7aが通過し
た位置で搬機7が停止し、その後矢印方向に後退すると
連結体7aが分岐レール内へ侵入してその後部に設けられ
た連結部が自動的に搬送体8の連結部と連結される。そ
して、その状態で前進移動することにより搬送体8の搬
出が行われる。
さて、粗紡工程及び精紡工程ではA,B2品種を並行して
生産しており、粗紡工程でA品種を生産する粗紡機1の
粗紡機内レール4から玉揚げされた満ボビンを吊下した
状態で搬出された搬送体8はA品種を紡出する精紡機2
の予備粗糸巻レール5内に搬入する必要がある。粗紡工
程と精紡工程の各機台が異常なく運転されている場合は
よいが、粗紡工程において粗糸切れ、生産能力等の関係
でA,B両品種管で均等に搬出が行われず、一方の品種例
えばAのみが連続して搬出される場合が生じる。一方精
紡工程での搬送体8の搬入、搬出要求がレジスタ14に対
して第5図に示すようにA,Bがほぼ均等に登録されてい
ると、搬入要求信号あるいは搬出要求信号の登録順に搬
入及び搬出を行った場合には搬入品種台数と搬出品種台
数とがアンバランスとなりシステムの運転が不能となる
という事態が生じる。ところが、本発明では精紡工程へ
の搬送体8の搬入を行う搬機7は、搬入を行う品種名を
ステーション16に知らせ、ステーション16はその品種を
記憶装置15に一時記憶する。そして、その品種に対応す
る品種の内最上位の登録順位である精紡機2の機台番号
を搬機7に指令し、搬機7が指令を確認した時点でその
データがレジスタ14から消去されるとともにそのデータ
より下位にあったデータが上位に繰り上げられる。一
方、搬出のための搬機7が第2ステーション16と対応す
る位置で停止すると、ステーション16は当該搬機に先行
する搬機7により搬入された搬送体に吊下の粗糸ボビン
の品種を記憶装置15から呼び出し、そのデータと対応す
る品種(この場合はA品種)と対応する品種のうち搬出
要求信号の登録順位上位の機台番号を搬機7に指令す
る。従ってA品種の10番を搬機7に指令する。以下同様
に粗紡工程から連続してA品種が続けて搬出され、A品
種の搬送体8を牽引する搬機7が第2ステーション16と
対応する位置で停止すると、ステーション16はA6、A8の
順で搬機7に搬入すべき精紡機2の機台番号を指令す
る。一方、A品種の搬送体を搬入した搬機7に続いて第
2ステーション16と対応する位置に停止した搬出用の搬
機7に対しては、記憶装置15にA品種が記憶されている
ため搬出要求登録順位ではB6,B5より下位にあるA3の搬
出が搬機7に指令され、次にはA2の搬出が指令される。
このようにして精紡工程における搬送体8の搬出は搬出
しようとする搬機7に先行する搬機7により搬入された
搬送体に吊下の粗糸ボビンの品種と同品種の糸を紡出す
る精紡機機台から優先的に行われるため、同一品種の機
台について見ると搬入と搬出が交互に行われ、常に搬
入、搬出がバランスされた状態でシステムが円滑に運転
される。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、前記実施例ではボビンを各品種毎に区別しない
で使用することを前提として説明したが、ボビンを各品
種毎に区別して使用するようにしてもよい。この場合に
は残粗糸処理用レール6も品種毎に区別し、粗紡工程及
び残粗糸処理工程からの搬送体の搬出に際しても搬出し
ようとする搬機に先行する搬機により搬入された搬送体
に吊下の粗糸ボビンの品種と対応する粗紡機機台の予備
粗糸巻レール5あるいは残粗糸処理用レール6から搬送
体の搬出を行う必要がある。又、搬機7として特開昭61
−194227号公報に開示された装置のように主搬送路と主
搬送路から分断された分岐レールとを接続するブリッジ
レールを装備するとともに搬送体送り装置を装備した構
成としてもよい。又、粗紡機で玉揚げされる満ボビンと
予備粗糸巻レールに搬入を必要とする満ボビンの本数と
が異なる場合に粗紡工程、精紡工程等に各品種毎に粗紡
機内レール4あるいは予備粗糸巻レール5へ搬入する数
と対応する数の粗糸ボビンを吊下した搬送体8を編成す
る編成ラインを設ける構成としてもよい。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば粗紡工程及び精
紡工程で複数品種を並行して生産する場合、同一品種に
関して見ると常に搬入と搬出との差が一定の状態に保持
されるので、粗紡工程から特定の品種の搬出が連続して
行われた場合にも精紡工程における搬入と搬出のバラン
スが一定に保たれ搬送システムが円滑に運行される。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本発明を具体化した一実施例を示すもので
あって、第1図は1台の搬機の作業過程を示すフローチ
ャート、第2図は粗紡工程、精紡工程、残粗糸処理工
程、主搬送路等の位置関係を示す概略平面図、第3図
(a)は搬機を3台使用した場合のダイヤグラム、第3
図(b)は搬機を4台使用した場合のダイヤグラム、第
4図(a)〜(c)は搬送体の搬入、搬出作用を示す概
略平面図、第5図はレジスタへの登録順を示す図、第6
図は従来装置の概略平面図である。 粗紡機1、精紡機2、主搬送路3、粗紡機内レール4、
予備粗糸巻レール5、残粗糸処理用レール6、搬機7、
搬送体8、ステーション13,16,17、レジスタ14。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗紡・精紡工程間に架設された主搬送路、
    該主搬送路から分岐された粗紡機内レート、予備粗糸巻
    レール、残粗糸処理用レール等の分岐レールに沿って走
    行可能に装備された搬送体に、粗紡機で玉揚げされた満
    ボビン、精紡機で使用された後の残粗糸ボビン等の粗糸
    ボビンを吊下し、該搬送体を複数台の搬機で搬送して粗
    紡・精紡工程間で粗糸搬送を行う粗糸搬送システムにお
    いて、 粗紡工程及び精紡工程で複数品種を並行して生産する場
    合、前記各搬機が粗紡工程、精紡工程、残粗糸処理工程
    等の各工程を通過する際に、該搬機が各工程に設けられ
    た分岐レールへの搬送体の搬入あるいは分岐レールから
    の搬送体の搬出のいずれか一方の作業のみを必ず行うよ
    うにするとともに、少なくとも精紡工程における搬送体
    の搬出は、搬出しようとする搬機に先行する搬機により
    搬入された搬送体に吊下の粗糸ボビンに巻かれた粗糸に
    対応する品種と同種の糸を紡出する精紡機機台から行う
    ようにした複数品種生産時の粗紡・精紡工程間の粗糸搬
    送方法。
JP63062462A 1988-03-16 1988-03-16 複数品種生産時の粗紡・精紡工程間の粗糸搬送方法 Expired - Lifetime JP2583952B2 (ja)

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