JP2583844B2 - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生装置

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JP2583844B2
JP2583844B2 JP60097215A JP9721585A JP2583844B2 JP 2583844 B2 JP2583844 B2 JP 2583844B2 JP 60097215 A JP60097215 A JP 60097215A JP 9721585 A JP9721585 A JP 9721585A JP 2583844 B2 JP2583844 B2 JP 2583844B2
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広通 石橋
伸一 田中
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光熱的手段により磁性薄膜を磁化し、その
磁性薄膜上の磁化の状態をカー効果によって検出するこ
とによって記録再生を行なう光磁気記録再生装置、特に
その信号再生系に関する。
従来の技術 従来の光磁気記録再生装置は例えば電子通信学会技術
研究報告CPM83−53に述べられているように、第6図,
第7図に示される構造になっている。すなわち第7図に
おいて、レーザー光源10を出た光はコリメータレンズ11
を通って平行光になった後、ハーフミラー(HM)12、全
反射ミラー13を通って対物レンズ14に入射し、光磁気記
録媒体30の記録面上に集光する(第6図)。光磁気記録
媒体30で反射した光はHM12で反射され偏光ビームスプリ
ッタ(PBS)15に入射する。PBS15はそれに入射する光の
偏光方向によって透過率あるいは反射率が異なる光学素
子である。光磁気記録媒体30に光が当たると反射光はそ
の記録面の磁化の極性に応じてその偏光方向が若干回転
する(カー効果)。偏光角の回転は、ある方向に偏光し
ている光のみ通過させる働きを持つ検光素子21によっ
て、光の強度変化として変出することができ、さらには
信号検出ディテクタ22によって電気信号として信号を検
出することができる。以上の構成部材は光学ヘッド筐体
1に設けられている。
しかし一般にカー回転角は±0.5゜程度と非常に小さ
く強度比にすると2%にも満たない。PBS15は検光素子2
1に入射する光の偏光角差を実質的に大きくするための
ものである。つまりレーザー光源10固有の偏光方向の成
分はPBS15で大部分が反射され、それと直角の、すなわ
ちカー回転によって新たに生じた方向成分の光はすべて
透過する。偏光角差を持つ透過光は検光素子21、信号検
出ディテクタ22で偏光角差が電気信号に変換され、後段
の信号処理回路23へ送られる。偏光角差をほとんど除去
された反射光はさらにHM16で分割されて、一方はフォー
カスエラー検出レンズ18と位置検出ディテクタ(フォー
カスエラー検出ディテクタ)17aによって電気的なフォ
ーカスエラー信号として取り出され、一方は位置検出デ
ィテクタ(トラッキングエラー検出ディテクタ)17bに
よって電気的なトラッキングエラー信号として取り出さ
れる。この両者は自動焦点制御、トラック追従制御回路
に送り込まれる。
発明が解決しようとする問題点 しかし従来のこうした技術は以下に示すような問題点
を有していた。すなわち、光磁気再生信号は非常に微弱
であり、光磁気記録媒体30で反射される光の2%にもな
らない。PBS15はカー回転角を増大させると先述した
が、これはあくまで直流バイアス分に相当するレーザー
光源10の固有の偏光成分をカットして変調率を上げてい
るだけである。直流バイアス分による信号検出ディテク
タ22のショット雑音が軽減されるS/Nは多少向上する
が、再生信号レベルは変わらない。
このような微弱な電気信号は、初段増幅器内で生ずる
ノイズの影響を大きく受ける。特に、それ自体増幅作用
が無くしかも誘導ノイズの影響も受けやすい接続ケーブ
ル40が信号検出ディテクタ22と信号処理回路23を結んで
いるので、それによるS/Nの低下が問題となって来る。
接続ケーブル40をできる限り短かくすることによって
S/Nを向上させることはできるが、一般に光磁気記録再
生装置は第6図に示されるように位置検出ディテクタ22
を含む光学ヘッド筐体1を動かして情報面を走査する構
成になっているので、このストローク長だけ接続ケーブ
ルの長さが必要である。
問題点を解決するための手段 こういった問題点を解決するために、本発明ではレー
ザー光源と、これより発せられた光を光磁気記録媒体上
へ集光する対物レンズと、上記光磁気記録媒体と対物レ
ンズとの相対的位置関係を光学的に検出した後電気的に
出力する位置検出ディテクタと、上記光磁気記録媒体を
反射した光の偏光角を光学的な強度として検出する検光
素子と、上記検光素子を透過した光を電気信号に変換す
る信号検出ディテクタを備えた光磁気記録再生装置であ
って、第1の筐体に上記レーザー光源と位置検出ディテ
クタとを設け、第2の筐体に上記信号検出ディテクタを
その出力信号を初段増幅する機能を有する信号処理回路
と共に設け、上記第2の筐体を上記第1の筐体から離間
させ、上記第2の筐体を導電性の部材でシールドした構
成である。
作 用 こうしたことにより、信号検出ディテクタと信号処理
回路を継ぐ接続ケーブルは無くなり、光学ヘッド筐体と
信号処理基盤とは光で連結されたことになるので、先に
述べたような問題は無くなる。
実 施 例 第1図は本発明の一実施例を示す要部構成図である。
第1図においてレーザー光源10と位置検出ディテクタ17
は光学ヘッド筐体1(第1の筐体)に設けられ、信号検
出ディテクタ22と信号処理回路23は信号処理基盤2上に
設けられている。光学ヘッド基盤1から信号処理基盤2
への信号の受け渡しは光磁気記録媒体30より反射した光
をそのまま空間伝搬させることにより行なわせる。
この構成について以下説明する。一般に光学ヘッドは
記録媒体の位置の時間変化に対して自動焦点制御および
自動トラック追従制御を行なうが、その制御ループに入
力させるための位置ずれを表わす誤差信号は位置検出デ
ィテクタ17を含む光学系で検出する。もしこの誤差信号
そのものに があったときはこれらの制御は正しく行なわれず、光磁
気記録媒体30への書込再生動作ができなくなることがあ
る。対物レンズ14から出た光が光磁気記録媒体30の記録
面(反射面)に正しく結像しているときは、その結像と
レーザー光源10の発光点と位置検出ディテクタ17上での
結像とは互いに像共役の関係にあるので、レーザー光源
10と位置検出ディテクタ17相互の位置関係を不変に保っ
ておけば常に正しい誤差信号が得られる。ただしそのた
めには両者の位置関係がずれないようにレーザー光源10
と位置検出ディテクタ17は同一の基盤上に堅固に固定し
ておかなければならない。ハーフミラー(HM)12、偏光
ビームスプリッタ(PBS)15に関しても同様である。
一方、PBS15で分離された再生信号光は上述の位置制
御とは関係無く、信号検出ディテクタ22に入る程度なら
多少のずれも許される。むしろ先述したように再生信号
はS/Nが問題になるので、信号検出ディテクタ22は光学
ヘッド筐体1と別に設けられた信号処理基盤2上に初段
増幅器を含む信号処理回路と供に設けておく方が良い。
これによって信号検出ディテクタ22と信号処理回路23を
結ぶケーブルが省けるので誘導雑音に対して影響されに
くくなる。
以下本発明の他の実施例について述べる。第2図は本
発明の第2の実施例を示す斜視図で第3図はその構成図
である。第3図において光学ヘッド筐体1、レーザー光
源10、コリメータレンズ11、HM12、全反射ミラー13、対
物レンズ14、PBS15、HM16、フォーカスエラー検出レン
ズ18、位置検出ディテクタ17a,17bの働きと構成は従来
例のものと全く同一である。信号検出ディテクタ22と信
号処理回路23と信号処理基盤2とは第1の実施例で述べ
た構成になっている。
本実施例では光学ヘッド筐体1をより簡単軽量化する
ためにカー回転角検出用の検光素子21も信号処理基盤2
に設けてある。24は凸レンズであって、開口面積を広げ
ることにより光学ヘッド筐体1と信号処理基盤2との間
の位置誤差に対する許容度を上げることを目的としてい
る。
本実施例は従来例と同様に光学ヘッド筐体1が移動で
きる型の光磁気記録再生装置を示したものであるが、図
示してあるように光学ヘッド筐体1の移動方向と再生信
号光の光軸の方向とを同方向にしておけば、信号処理基
盤2は光学ヘッド筐体1からの再生信号光を常に受け取
ることができる。機構のガタ等で光学ヘッド基盤1が位
置ずれを起こしても、再生信号光の光軸が信号検出ディ
テクタ22から大きくはみ出ない限り何ら影響は無い。
さらに本実施例では、信号検出ディテクタ22と信号処
理回路23の一部、特に初段増幅器23aを含む部分を再生
信号光の光路付近を除いて導電性のシールド板25(第2
の筐体)で囲っている。これは特に誘導ノイズの影響を
受け易い信号の微弱な回路部分を誘導ノイズから保護す
るために設けられたものである。
次に本発明の第3の実施例について述べる。第4図は
本発明の第3の実施例を表わす斜視図である。第4図に
おいて光学ヘッド基盤1は信号処理基盤2上に設けられ
ている。情報面の走査は対物レンズ14を光軸方向に移動
させることによって行なう。この種の駆動機構は公知で
ある(特開昭58−15534号公報)。
この種の光磁気記録再生装置に本発明を適用したこと
による利点は回路基板の配置がし易くなることである。
従来の場合光学ヘッド基盤1の近辺に設置しなければな
らない回路は信号処理回路23の初段増幅器だけではな
く、書き込み動作を行なうためのレーザー光源10の変調
回路や、サーボ回路の初段増幅器等もそうである。また
信号処理回路23にしても、初段増幅器だけでなくデジタ
ル復調回路や誤り訂正回路といったデジタル回路も同一
の回路基板上にある方が望ましく、その回路規模は大き
くならざるを得ない。
しかし本発明を適用すれば、第5図で示すような構成
にすることによってこの問題を解決することができる。
すなわち光学ヘッド筐体1と信号処理回路23とは で連結しているので信号処理回路23は必ずしも光学ヘッ
ド筐体1の近辺に設ける必要は無い。むしろ、近くに設
ける必要のある他の回路26を光学ヘッド筐体1の近辺に
配置して、信号処理回路23を適当な場所に配置した方が
上述したように好都合になる。
なお、本実施例においてもシールド板25で囲われた内
部に信号検出ディテクタ22と信号処理回路23の初段部分
を設けているが、これは先の実施例と同様、周囲の回路
からの誘導ノイズの影響を低減するために他ならない。
発明の効果 本発明はレーザー光源と、これより発せられた光を光
磁気記録媒体上へ集光する対物レンズと、上記光磁気記
録媒体と対物レンズとの相対的位置関係を光学的に検出
した後電気的に出力する位置検出ディテクタと、上記光
磁気記録媒体を反射した光の偏光角を光学的な強度とし
て検出する検光素子と、上記検光素子を透過した光を電
気信号に変換する信号検出ディテクタを備えた光磁気記
録再生装置であって、第1の筐体に上記レーザー光源と
位置検出ディテクタとを設け、第2の筐体に上記信号検
出ディテクタをその出力信号を初段増幅する機能を有す
る信号処理回路と共に設け、上記第2の筐体を上記第1
の筐体から離間させ、上記第2の筐体を導電性の部材で
シールドしたことにより、誘導ノイズに影響されにくく
高品質の再生信号が得られる光磁気記録再生装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部の構成を示す図、第2
図,第3図はそれぞれ本発明の第2の実施例を表わす斜
視図および構成図、第4図は本発明の第3の実施例を表
わす斜視図、第5図はそれを説明するための図、第6
図,第7図は従来例の斜視図および構成図である。 1……光学ヘッド筐体、10……レーザー光源、17……位
置検出ディテクタ、2……信号処理基盤、22……信号検
出ディテクタ、23……信号処理回路、14……対物レン
ズ、15……偏光ビームスプリッタ(PBS)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー光源と、これより発せられた光を
    光磁気記録媒体上へ集光する対物レンズと、上記光磁気
    記録媒体と対物レンズとの相対的位置関係を光学的に検
    出した後電気的に出力する位置検出ディテクタと、上記
    光磁気記録媒体を反射した光の偏光角を光学的な強度と
    して検出する検光素子と、上記検光素子を透過した光を
    電気信号に変換する信号検出ディテクタを備えた光磁気
    記録再生装置であって、第1の筐体に上記レーザー光源
    と位置検出ディテクタとを設け、第2の筐体に上記信号
    検出ディテクタをその出力信号を初段増幅する機能を有
    する信号処理回路と共に設け、上記第2の筐体を上記第
    1の筐体から離間させ、上記第2の筐体を導電性の部材
    でシールドしたことを特徴とする光磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】検光素子と信号検出ディテクタとを第2の
    筐体内に設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の光磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】信号検出ディテクタに入射する光の光路中
    に凸レンズを設けたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の光磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】第1の筐体は第2の筐体に対してその位置
    を移動できることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の光磁気記録再生装置。
JP60097215A 1985-05-08 1985-05-08 光磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JP2583844B2 (ja)

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