JP2582743Y2 - 分割副室用リングを有する副室式エンジン - Google Patents

分割副室用リングを有する副室式エンジン

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JP2582743Y2
JP2582743Y2 JP1992058439U JP5843992U JP2582743Y2 JP 2582743 Y2 JP2582743 Y2 JP 2582743Y2 JP 1992058439 U JP1992058439 U JP 1992058439U JP 5843992 U JP5843992 U JP 5843992U JP 2582743 Y2 JP2582743 Y2 JP 2582743Y2
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英男 河村
寛 松岡
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は,副室を形成する上部
副室部材と下部副室部材との間に介在した分割副室用リ
ングを有する副室式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,図11,図12及び図13に示す
副室式エンジンが開示されている。図11は従来の副室
式エンジンの一例を示す断面図,図12は図11の副室
式エンジンに組み込んだ分割副室用リングを示す平面図
及び図13は図12の線G−Gにおける拡大断面図であ
る。図示のように,副室式エンジンは,シリンダ8を構
成するシリンダブロック6にガスケット13を介在させ
てシリンダヘッド3を取り付け,該シリンダヘッド3に
形成した穴9内に空気層14を形成して嵌入した副室部
材で副室2を形成している。副室部材は,副室2にシリ
ンダヘッド3からの熱応力を加えないため,2つの分割
された上部副室部材5とホットプラグとしての下部副室
部材4とで構成されている。上部副室部材5には,燃料
噴射ノズルからの燃料を副室2内に噴射させる燃料噴射
孔11及び加熱プラグ等の挿入孔12が形成されてい
る。また,下部副室部材4には,シリンダ8側に形成さ
れる主室1に連通する連絡孔7が形成されている。更
に,上部副室部材5と下部副室部材4との間には,ダン
ピングリングとしての分割副室用リング10が介在して
いる。
【0003】また,実開昭62−20122号公報に
は,エンジンの副室構造が開示されている。該エンジン
の副室構造は,副室を上下に分割されたセラミック部材
で形成すると共に,該セラミック部材の外周に,金属リ
ングを焼き嵌め嵌合させたものであり,上セラミック部
材と下セラミック部材との間にシールリングを介装し,
該シールリングを前記セラミック部材より熱膨張率が大
なる金属で形成したものである。
【0004】また,実開昭61−84132号公報に
は,内燃機関のセラミック製副燃焼室の取り付け構造が
開示されている。該内燃機関のセラミック製副燃焼室の
取り付け構造は,セラミック製副燃焼室を該セラミック
製副燃焼室にロー付けされたガスケットを介して,シリ
ンダヘッドに設けられた副燃焼室の外形より大きな形の
取り付け穴に嵌着したものである。更に,上記ガスケッ
トがセラミック製副燃焼室外周に設けられた保持具とロ
ー付けされたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,図11
に示す副室式エンジンでは,上部副室部材5と下部副室
部材4との間に配置した分割副室用リング10は,図1
3に示すように,全周に渡って断面半円状に形成されて
いる。ところが,分割副室用リング10には,副室2内
に配置されているため,燃焼ガスに晒されて繰り返しの
熱負荷が加えられている。分割副室用リング10の全周
が断面半円状の均一な強度に形成されている場合には,
分割副室用リング10を長期間使用することによって,
シリンダブロック6へのシリンダヘッド3のセット圧を
受けている部分,即ち,シリンダブロック6で部分的に
保持した下部副室部材4の部分に対応した分割副室用リ
ング10の保持部分が最も熱応力が負荷され,該保持部
分にヘタリが発生するという問題がある。
【0006】この考案の目的は,上記の課題を解決する
ことであり,副室を構成する上部副室部材と下部副室部
材との間に介在した分割副室用リングの耐久性を向上さ
せるため,シリンダヘッドをシリンダブロックに取り付
けるために副室を形成する副室部材をシリンダブロック
とシリンダヘッドとの間に挟持して押圧する時に分割副
室用リングに設定圧として負荷される保持部分の強度を
強化して分割副室用リングの形状を考慮することによっ
てダンピング力を大きくし,分割副室用リングの耐久性
を向上させた分割副室用リングを有する副室式エンジン
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は,上記目的を
達成するため,次のように構成されている。即ち,この
考案は,シリンダヘッドに形成した穴内に副室を形成す
る副室部材を嵌入し,該副室部材を燃料噴射孔を有する
上部副室部材と主室に連通する連絡孔を形成した下部副
室部材とで構成し,前記上部副室部材と前記下部副室部
材との間に分割副室用リングを介在した副室式エンジン
において,シリンダブロックで部分的に保持した前記下
部副室部材の部分に対応した前記分割副室用リングの保
持部分を非保持部分に比較して強度を強化し,前記分割
副室用リングの前記保持部分を断面リング状又は断面巻
きリング状に形成するため,前記分割副室用リングの前
記非保持部分を断面半円状に形成したことを特徴とする
分割副室用リングを有する副室式エンジンに関する。
【0008】又は,この考案は,シリンダヘッドに形成
した穴内に副室を形成する副室部材を嵌入し,該副室部
材を燃料噴射孔を有する上部副室部材と主室に連通する
連絡孔を形成した下部副室部材とで構成し,前記上部副
室部材と前記下部副室部材との間に分割副室用リングを
介在した副室式エンジンにおいて,シリンダブロックで
部分的に保持した前記下部副室部材の部分に対応した前
記分割副室用リングの保持部分を非保持部分に比較して
強度を強化するため,前記分割副室用リングの前記保持
部分を前記非保持部分に比較して肉厚に形成したことを
特徴とする分割副室用リングを有する副室式エンジンに
関する。
【0009】
【作用】この考案は,上記のように構成され,次のよう
に作用する。即ち,この分割副室用リングを有する副室
式エンジンは,下部副室部材を前記シリンダブロックで
部分的に保持し,前記シリンダブロックで前記下部副室
部材を保持した部分に対応した前記分割副室用リングの
保持部分を非保持部分に比較して強度を強化するため,
上記のように前記分割副室用リングを構成したので,前
記分割副室用リングの前記保持部分にシリンダブロック
に対するシリンダヘッドのセット圧即ち設定圧が負荷さ
れても,前記分割副室用リングにヘタリ等が発生するこ
とがなく,分割副室用リングの耐久性を向上できる。
【0010】
【実施例】以下,図面を参照して,この考案による分割
副室用リングを有する副室式エンジンの実施例を説明す
る。
【0011】まず,図1,図2,図3及び図4を参照し
てこの考案による分割副室用リングを有する副室式エン
ジンの一実施例を説明する。図1はこの考案による分割
副室用リングを有する副室式エンジンの一実施例を示す
断面図,及び図2は図1の副室式エンジンに組み込んだ
分割副室用リングの平面図,図3は図2の線A−Aにお
ける拡大断面図,及び図4は図2の線B−Bにおける拡
大断面図である。図1に示す部品に付した符号は,図1
1に示す部品と同一部品には同一の符号を付し,重複す
る説明を省略する。
【0012】図1に示す分割副室用リングを有する副室
式エンジンにおいて,副室部材を構成する上部副室部材
5と下部副室部材4とは窒化ケイ素等のセラミックスか
ら作製されており,上部副室部材5と下部副室部材4と
の間にはSUS等で作製されたダンピングリングとして
の分割副室用リング15が介在している。分割副室用リ
ング15については,シリンダブロック6で部分的に保
持した下部副室部材4の部分に対応した分割副室用リン
グ15の保持部分16を非保持部分17に比較して強度
を強化したものである。この実施例では,分割副室用リ
ング15については,保持部分16を図3に示すように
パイプ状即ち断面リング状に形成し,非保持部分17を
図4に示すように半割りパイプ状即ち断面半円状に形成
されている。
【0013】この実施例では,分割副室用リング15を
上記のような形状に形成することによって,シリンダブ
ロック6に保持されている側の分割副室用リング15の
保持部分16は,主室1側に突き出している非保持部分
17に比較して強度が強化され,ダンピング力が向上
し,長期間使用して繰り返しの熱応力を受けたとしても
ヘタリ等の発生が抑制され,分割副室用リング15の耐
久性を向上し,従って副室式エンジンの耐久性を大幅に
向上させることができる。
【0014】次に,図5,図6及び図7を参照してこの
考案による分割副室用リングを有する副室式エンジンの
別の実施例を説明する。図5はこの考案における分割副
室用リングの別の実施例を示す平面図,図6は図5の線
C−Cにおける拡大断面図,及び図7は図5の線D−D
における拡大断面図である。図5に示す部品に付した符
号は,図11に示す部品と同一部品には同一の符号を付
し,重複する説明は省略する。
【0015】図5に示す分割副室用リング18について
は,シリンダブロック6で部分的に保持した下部副室部
材4の部分に対応した分割副室用リング18の保持部分
19を非保持部分20に比較して強度を強化したもので
ある。この実施例では,分割副室用リング18について
は,保持部分19を図6に示すように断面半円状リング
の肉厚を厚く形成し,非保持部分20を図7に示すよう
に断面半円状リングの肉厚を薄く形成したものである。
従って,分割副室用リング18の保持部分19は,非保
持部分20に比較して強度が強化され,ダンピング力は
向上する。
【0016】次に,図8,図9及び図10を参照してこ
の考案による分割副室用リングを有する副室式エンジン
の更に別の実施例を説明する。図8はこの考案における
分割副室用リングの更に別の実施例を示す平面図,図9
は図8の線E−Eにおける拡大断面図,及び図10は図
8の線F−Fにおける拡大断面図である。図8に示す部
品に付した符号は,図11に示す部品と同一部品には同
一の符号を付し,重複する説明は省略する。
【0017】図8に示す分割副室用リング21について
は,シリンダブロック6で部分的に保持した下部副室部
材4の部分に対応した分割副室用リング21の保持部分
22を非保持部分23に比較して強度を強化したもので
ある。この実施例では,分割副室用リング21について
は,保持部分22を図9に示すように断面巻きリング状
に形成し,非保持部分23を図10に示すように断面半
円状リングに形成ものである。従って,分割副室用リン
グ21の保持部分22は,非保持部分23に比較して強
度が強化され,ダンピング力は向上する。
【0018】
【考案の効果】この考案による分割副室用リングを有す
る副室式エンジンは,上記のように構成されており,次
のような効果を有する。この分割副室用リングを有する
副室式エンジンは,下部副室部材を前記シリンダブロッ
クで部分的に保持し,前記シリンダブロックで前記下部
副室部材を保持した部分に対応した前記分割副室用リン
グの保持部分を非保持部分に比較して強度を強化するた
め,前記保持部分を断面リング状又は断面巻きリング状
に形成し,それに対して前記非保持部分を断面半円状に
形成することによって達成でき,或いは,前記保持部分
を前記非保持部分より肉厚に形成したので,前記分割副
室用リングの前記保持部分にシリンダブロックに対する
シリンダヘッドのセット圧が負荷されても,前記保持部
分は前記非保持部分より強度アップされており,長期間
使用しても前記分割副室用リングにヘタリ等が発生する
ことがなく,分割副室用リングの耐久性は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による分割副室用リングを有する副室
式エンジンの一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の副室式エンジンに組み込んだ分割副室用
リングの平面図である。
【図3】図2の線A−Aにおける拡大断面図である。
【図4】図2の線B−Bにおける拡大断面図である。
【図5】この考案における分割副室用リングの別の実施
例を示す平面図である。
【図6】図5の線C−Cにおける拡大断面図である。
【図7】図5の線D−Dにおける拡大断面図である。
【図8】この考案における分割副室用リングの更に別の
実施例を示す平面図である。
【図9】図8の線E−Eにおける拡大断面図である。
【図10】図8の線F−Fにおける拡大断面図である。
【図11】従来の副室式エンジンの一例を示す断面図で
ある。
【図12】図11の副室式エンジンに組み込んだ分割副
室用リングの平面図である。
【図13】図12の線G−Gにおける拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 主室 2 副室 3 シリンダヘッド 4 下部副室部材 5 上部副室部材 6 シリンダブロック 7 連通孔 8 シリンダ 9 穴 11 取付孔 15,18,21 分割副室用リング 16,19,22 保持部分 17,20,23 非保持部分
フロントページの続き (72)考案者 菅野 隆登志 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞセラミックス研究所内 (56)参考文献 実開 昭56−161131(JP,U) 実開 昭61−70535(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 1/00 - 23/10

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに形成した穴内に副室を
    形成する副室部材を嵌入し,該副室部材を燃料噴射孔を
    有する上部副室部材と主室に連通する連絡孔を形成した
    下部副室部材とで構成し,前記上部副室部材と前記下部
    副室部材との間に分割副室用リングを介在した副室式エ
    ンジンにおいて,シリンダブロックで部分的に保持した
    前記下部副室部材の部分に対応した前記分割副室用リン
    グの保持部分を非保持部分に比較して強度を強化するた
    め,前記分割副室用リングの前記保持部分を断面リング
    状又は断面巻きリング状に形成し,前記分割副室用リン
    グの前記非保持部分を断面半円状に形成したことを特徴
    とする分割副室用リングを有する副室式エンジン。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドに形成した穴内に副室を
    形成する副室部材を嵌入し,該副室部材を燃料噴射孔を
    有する上部副室部材と主室に連通する連絡孔を形成した
    下部副室部材とで構成し,前記上部副室部材と前記下部
    副室部材との間に分割副室用リングを介在した副室式エ
    ンジンにおいて,シリンダブロックで部分的に保持した
    前記下部副室部材の部分に対応した前記分割副室用リン
    グの保持部分を非保持部分に比較して強度を強化するた
    め,前記分割副室用リングの前記保持部分を前記非保持
    部分に比較して肉厚に形成したことを特徴とする分割副
    室用リングを有する副室式エンジン。
JP1992058439U 1992-07-29 1992-07-29 分割副室用リングを有する副室式エンジン Expired - Lifetime JP2582743Y2 (ja)

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JPH029068Y2 (ja) * 1984-10-17 1990-03-06

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