JP2582528Y2 - 積算計 - Google Patents

積算計

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JP2582528Y2
JP2582528Y2 JP4335993U JP4335993U JP2582528Y2 JP 2582528 Y2 JP2582528 Y2 JP 2582528Y2 JP 4335993 U JP4335993 U JP 4335993U JP 4335993 U JP4335993 U JP 4335993U JP 2582528 Y2 JP2582528 Y2 JP 2582528Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は積算計に係り、特に、外
周面に0から9迄の数字が等間隔で印刷などにより付さ
れている円筒状の複数の数字車がケースに固定された共
通の固定軸に回転自在に取付けられ、各数字車周面上の
数字の1つがケースに設けられた表示窓を通して積算量
の各桁の数値としてそれぞれ表示され、下位桁の文字車
が入力積算量に応じて1回転すると、隣接上位桁の文字
車の表示が一単位繰上がるような構成を有する積算計に
関し、特に全桁の表示を任意の時に一斉に0にすること
ができるリセット機構が付いている積算計の改良に関す
るものである。
【0001】
【従来の技術】従来、同軸に配列された複数の数字車の
外周面に印刷された0から9迄の数字の1つがケースに
設けられた表示窓に現れ、下位桁の文字車が1回転する
と自動的に隣接上位桁の文字車の表示が一単位繰上がる
ような機械的ディジタル表示形式でかつリセット機構が
付いている積算計は、車両のトリップメータなどで広く
利用されている。
【0002】図6は、この種の従来の積算計における主
要部の構成を示す。同図において、フレーム11に対し
両端を固定した固定軸12に円筒状の数字車13−1〜
13−4がそれぞれ独立して回転自在に並べて取り付け
られ、各数字車13−1〜13−4の外周面には表示1
4−1〜14−4として数字0〜9が印刷などにより付
されており、例えば計器の文字板に設けられた表示窓W
−1〜W−4を通して上記数字の1つが表示すべき積算
量の当該桁の数字として現れるように構成される。な
お、以下の説明においては、数字車13−1は表示すべ
き積算量の数値の最下位の桁に対応し、数字車13−2
〜13−4は逐次上位の桁に対応している。
【0003】数字車13−1〜13−4の下位桁側の側
面には外縁全周に歯を有する駆動歯車15−1〜15−
4が設けられ、数字車13−1〜13−3の上位桁側の
側面には外縁に2枚歯を有する間欠歯車S−1,S−2
が設けられる。間欠歯車S−1,S−2の構造の詳細
を、代表的に最下位桁の数字車13−1について図8に
より説明すると、間欠歯車S−1は数字車13−1の上
位桁側の側面から厚さにしてt1 の部分とその上に重ね
た厚さt2 の部分とからなる。厚さt1 の部分は間欠歯
車S−1の歯先円に等しい円周Tを有する円板であり、
その円周上の1か所に二枚歯の凹部Pに相当する切り込
みが設けられる。厚さt2 の部分は間欠歯車S−1の2
枚歯の歯形が形成されており、この二枚歯の凹部Pと上
記円周Tの円板上の切り込みとが一致するように配置さ
れている。
【0004】図6、図7に示すように、固定軸12に平
行して両端をフレーム11に固定した回動軸16があ
り、回動軸16の回りに支持体17が回転自在に設けら
れ、支持体17の長手方向の両端に突片18が設けら
れ、両突片18の間には回動軸16と平行にピニオン軸
24が取り付けられる。ピニオン軸24にはピニオン2
0−1〜20−4がそれぞれ独立して回転自在に並べて
取り付けられる。ピニオン20−2〜20−4の構成
を、代表的にピニオン20−2について図7により説明
すると、ピニオン20−2は広幅歯20aと狭幅歯20
bが交互に並んだ歯形をもっている。なお、以下、ピニ
オンの歯形が現れている図においては狭幅歯20bを見
分けやすいようにその歯本円を破線で描いて表示する。
【0005】上述した積算計について、各桁の表示の繰
上げ動作を説明する。図7は代表的に最下位桁の数字車
13−1について、後述するリセット操作が行われた直
後の間欠歯車S−1とピニオン20−2との相対位置関
係を示し、この位置では表示14−1のうち数字0が矢
印Xの方向にある図示されていない表示窓W−1に現れ
ている。図7には現れていない上位桁の数字車13−2
の駆動歯車15−2に対してピニオン20−2の広幅歯
20aと狭幅歯20bの双方が常時噛合っているが、図
示されている下位桁の数字車13−1の間欠歯車S−1
とは次ぎに述べるように数字車13−1の1回転に1回
だけ噛合する。
【0006】今、積算計に積算すべき物理量が入力され
ると、後述するピニオン20−1の作用により数字車1
3−1は矢印Y方向に回転し、表示窓W−1に現れる数
字は逐次1,2,3・・・と進み、最終的には図8に示
すように数字9が表示窓に表示される位置に達する。数
字車13−1が図7に示す位置から図8に示す位置まで
回転する間は間欠歯車S−1とピニオン20−2との噛
合は起こらず、かつピニオン20−2の広幅歯20aが
間欠歯車S−1の歯先円周Tに接しているので、ピニオ
ン20−2の回転は阻止され、従って上位桁の数字車1
3−2の表示14−2が変わることはない。
【0007】更に積算量が入力されると数字車13−1
は図8に示す位置から図9に示す位置に回転するが、こ
のとき間欠歯車S−1の二枚歯の前方歯Aがピニオン2
0−2の狭幅歯20bと噛合し、かつこの位置では間欠
歯車S−1の歯先円周Tにある二枚歯の凹部Pに広幅歯
20aの歯先が進入するのでピニオン20−2は数字車
13−1の回転に伴って回転させられ、続く数字車13
−1の回転により再び図7に示す状態になるまで回転す
る。
【0008】数字車13−1が図8に示す位置から図9
に示す位置を経て再び図7に示す位置まで回転する間に
表示窓W−1に現れる表示14−1の数字が9から0に
変わり、ピニオン20−2の回転に伴って噛合っている
上位桁の数字車13−2の表示14−2が1単位進み、
これで繰上げ動作が完了する。更に、上位桁の数字車1
3−2〜13−4についても上述と同様な作用で逐次各
桁の表示の繰上げ動作が行われる。
【0009】次に積算される物理量が入力される経路に
ついて説明する。図6に示す実施例においては、最下位
桁の数字車13−1の駆動歯車15−1と噛合するピニ
オン20−1の歯形には狭幅歯はなく、数字車13−1
に隣接して固定軸12に回転自在に取付けられている歯
車35とも常時噛合している。歯車35には積算計の入
力軸37に取り付けられた入力歯車36が噛合している
から、積算される物理量が回転数として入力軸37に与
えられると、数字車13−1が回転して入力回転数に相
当した積算値を表示し、また上述した上位各桁の表示の
繰上げ動作が逐次行われる。
【0010】積算される物理量が例えば自動車の走行距
離であれば、上記入力回転はプロペラシャフトの回転を
フレキシブルケーブルで入力軸37に導くという方法が
従来用いられているが、このような機械的な方法に代わ
り、プロペラシャフトに回転数に対応した電気パルス信
号を発生する回転センサを取付けて、この電気パルス信
号を入力軸37に連結したステッピングモータで受け
て、ステッピングモータの軸の回転を入力軸37に与え
るという方法が用いられるようになってきた。
【0011】車両のトリップメータなどに用いる積算計
においては、全桁の表示を任意の時に一斉に0にするリ
セット機構が必要であり、図6に示す実施例におけるリ
セット動作について次に説明する。リセットとは各数字
車13−1〜13−4をその表示14−1〜14−4の
数字0が各表示窓W−1〜W−4に向かう位置に強制的
に回転させることであるが、このとき各数字車13−1
〜13−4は固定軸12上で自由に回転出来ることを要
するから、前述入力及び繰上げ動作のための各ピニオン
20−1〜20−4と各駆動歯車15−1〜15−4と
の噛合を一時的に解除するための次のような機構が備え
られている。
【0012】表示窓W−1〜W−4が配列されているパ
ネルには図示されていないリセットノブが設けられてあ
り、リセットノブを押し込むと、図示されていないリン
ク、レバーその他公知の連結手段により、図7において
支持体17が回動軸16の回りに右回りに回動するよう
に構成されている。この結果、各ピニオン20−1〜2
0−4は各駆動歯車15−1〜15−4から引き離され
て両者の噛合は解除される。また、リセットノブを押し
込むことを止めると、上記リンク、レバーなどの連結手
段に組み込まれている図示されていない復帰スプリング
により、図7に示す噛合状態に戻る。
【0013】上記リセット操作から図7に示す噛合状態
に戻るときに、ピニオン20−2〜20−4が各間欠歯
車S−1,S−2と正しい噛合状態となるように四角ボ
ス20c、板ばね片28−1〜28−3とからなるデテ
ント機構が設けられている。図7に示すように、四角ボ
ス20cは各ピニオン20−2〜20−4とそれぞれ一
体に形成された四角形の断面を有するボス部であり、板
ばね片28−1〜28−3は支持体17から一体に形成
された弾性片で、それぞれピニオン20−2〜20−4
の四角ボス20cの四角柱状部分の各側面に対して弾性
的に圧接するように配置されている。
【0014】リセットノッブが押し込まれて、ピニオン
20−1〜20−4が駆動歯車15−1〜15−4との
噛合を解除されているときには、板ばね片28−1〜2
8−3の四角ボス20cの四角柱状部分の各側面に対す
る弾性的圧接によって、ピニオン20−2〜20−4の
広幅歯20a狭幅歯20bの回転角位置決めが行われ
て、リセット操作から図7に示す状態に戻るときに、各
ピニオン20−2〜20−4が各間欠歯車S−1,S−
2と正しい噛合状態となる。
【0015】各数字車13−1〜13−4をその表示1
4−1〜14−4の数字0が各表示窓W−1〜W−4に
向かう位置に強制的に回転させるために、各数字車13
−1〜13−4の駆動歯車15−1〜15−4が取り付
けられている面には図7に破線で示すようにハートカム
31−1〜31−4が取り付けられている。一方、支持
体17から一体に形成されたリセット爪30−1〜30
−4があり、リセットノブが押し込まれると、ピニオン
20−1〜20−4が駆動歯車15−1〜15−4との
噛合を解除された後、更に支持体17が回動軸16の回
りに右回りに回動してリセット爪30−1〜30−4の
先端がハートカム31−1〜31−4に作用してこれを
強制的に回転させ、リセット爪30−1〜30−4の先
端がそれぞれハートカム31−1〜31−4の最小半径
位置と係合した位置で数字車13−1〜13−4が停止
するように構成される。上記停止位置において各数字車
13−1〜13−4は表示窓W−1〜W−4を通して数
字0を表示してリセット動作が完了する。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】上述リセット動作が完
了してリセットノブが釈放される過程においては、機構
の動作順序の都合上、最初にリセット爪30−1〜30
−4の先端がハートカム31−1〜31−4最小半径位
置から離れるから、その後ピニオン20−1〜20−4
と駆動歯車15−1〜15−4とが噛合するまでの間、
一時的に数字車13−1〜13−4の拘束が無くなる期
間が存在し、この期間に外部から振動や衝撃を受けて数
字車が正規の角度位置からずれるとピニオンと間欠歯車
との不良噛合が発生する。
【0017】図10は代表的に数字車13−1について
ピニオン20−2と間欠歯車S−1とにこのような不良
噛合が生じた状態を示す。図10に示す状態の図7に示
す状態との相違は、数字車13−1が正規の角度位置よ
り表示14−1の半ピッチ分矢印Yの回転方向と反対方
向にずれた角度位置でピニオン20−2と間欠歯車S−
1とが噛合している。また、図9に示す状態との比較に
おいては、間欠歯車S−1の二枚歯の凹部Pにピニオン
20−2の狭幅歯20bが噛合し、かつ広幅歯20aが
歯先円周Tに接しているので、ピニオン20−2の回転
が阻止され同時に数字車13−1の回転も阻止される。
すなわち、即ちこのような不正噛合が生じると、積算計
はロックアウトの状態となり正規の動作が出来なくな
る。
【0018】もし、図10に示す不良噛合状態におい
て、入力軸37に大きなトルクで無理に入力回転を与え
ると数字車13−1も追随して回ろうとし、ピニオン2
0−2の狭幅歯20bの歯先は図11に破線20b´で
示す噛合位置から間欠歯車S−1の二枚歯の後方歯Bの
歯先を滑ってこれに乗り上げ、ピニオン軸24を前記リ
セット復帰スプリングに抗して回動軸16の廻りの角度
にしてLだけ押し上げ、遂には両歯車の噛合が1歯スリ
ップして図7に示す状態に落ち着く。
【0019】すなわち不良噛合状態において、入力軸3
7に大きなトルクで無理に入力回転を与えれば、不正噛
合状態から脱出して正規の動作状態に移行することが可
能であるが、そのためには通常の動作トルクに比し非常
に大きな入力トルクが必要であり、そのような過大なト
ルクで無理に入力回転を与えれば、積算計の機構を破損
したり寿命を損なったりする危険が大きい。
【0020】またプロペラシャフトに回転数に対応した
電気パルス信号を発生する走行センサを取付けて、この
電気パルス信号を入力軸37に取り付けたステッピング
モータで受けて、ステッピングモータの軸の回転を入力
軸37に与えるという方式の走行距離積算計などの場合
は、ステッピングモータの出力トルクに限度があって上
記ロックアウトの状態を脱出できず、積算計としての機
能を喪失するという欠点があった。
【0021】よって本考案は、上述した従来の問題点に
鑑み、上記ロックアウトの状態が発生しても、それから
の脱出が容易であり、機能喪失の恐れのない積算計を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案により成された積算計は、各々の外周面に0から
9迄の数字が等間隔で付されている円筒状の複数の数字
車が共通の固定軸に回転自在に取付けられ、各数字車は
表示すべき積算量の数値の各桁にそれぞれ対応し、各数
字車の下位桁側面には外縁全周に歯を有する駆動歯車が
形成され、各数字車の上位桁側面には外縁に2枚歯を有
する間欠歯車が形成され、また広幅歯と狭幅歯とが交互
に配列された歯を有する複数のピニオンが、前記固定軸
と平行に配置されたピニオン軸に回転自在に取付けら
れ、かつ各数字車の駆動歯車は対応するピニオンと常時
噛合し、当該ピニオンの広幅歯は隣接する下位桁の数字
車が1回転して所定の回転位置にきたときに当該下位桁
数字車の間欠歯車と噛合することにより下位桁の数字車
の回転が上位桁の数字車に間欠的に伝達されて表示すべ
き積算量の数値の各桁の繰上げが行われるように構成さ
れ、かつ前記数字車と前記ピニオンとの噛合を外して全
桁の表示を任意の時に一斉に0にするリセット機構を有
する積算計において、上記間欠歯車の2枚歯のうち数字
車の正回転方向と反対側にある歯の高さを、正回転側に
ある歯の高さよりも小さくしたことを特徴としている。
【0023】
【作用】上記の構成によれば、間欠歯車の2枚歯のうち
数字車の正回転方向と反対側にある歯の高さを、正回転
側にある歯の高さよりも小さくしているので、不良噛合
状態になった積算計に続けて入力回転を与えたとき、ピ
ニオンと間欠歯車との噛合が1歯スリップることによっ
てロックアウト状態から脱出するのに必要な余分の入力
トルクが小さくて済むから、ロックアウト状態からの脱
出が容易であり、機能喪失の恐れがない。
【0024】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本考案の一実施例においてリセット操作
が行われた直後の状態について、代表的に最下位桁の数
字車13−1の間欠歯車S−1とピニオン20−2との
相対位置関係を示す。図中、従来技術におけると同様の
作用をする部材については、同一符号を用いて表示して
説明の繰り返しを省略する。本考案においては、図1に
代表的に示すように、間欠歯車S−1,S−2の二枚歯
の後方歯B´の歯の高さが前方歯Aの歯の高さよりも小
さくされている。
【0025】積算計に積算すべき物理量が入力されると
数字車13−1は矢印Y方向に回転し、表示窓W−1に
現れる数字は逐次1,2,3・・・と進み、図2、図3
に示す状態を経て再び図1に示す状態になるまで回転す
る。数字車13−1が図2に示す位置から図3に示す位
置を経て再び図1に示す位置まで回転する間に表示窓W
−1に現れる表示14−1の数字が9から0に変わり、
ピニオン20−2の回転に伴って噛合っている上位桁の
数字車13−2の表示14−2が1単位進み、これで繰
上げ動作が完了する。更に、上位桁の数字車13−2〜
13−4についても上述と同様な作用で逐次各桁の表示
の繰上げ動作が行われる。
【0026】本考案による積算計の表示リセットのため
の機構及び動作については従来技術におけると同様であ
り、リセット動作が完了してリセットノブが釈放される
過程において外部から振動や衝撃を受けて数字車が正規
の角度位置からずれるとピニオンと間欠歯車との不良噛
合が発生する。図4は代表的に数字車13−1について
ピニオン20−2と間欠歯車S−1とにこのような不正
噛合が生じた状態を示す。図4の状態では、間欠歯車S
−1の二枚歯の凹部Pにピニオン20−2の狭幅歯20
bが噛合し、かつ広幅歯20aが歯先円周Tに接してい
るので、ピニオン20−2の回転が阻止され同時に数字
車13−1の回転も阻止されロックアウトの状態とな
る。
【0027】ここで、入力軸37に続けて入力回転が与
えられると数字車13−1も追随して回ろうとし、図5
に示すようにピニオン20−2の狭幅歯20bの歯先は
間欠歯車S−1の後方歯B´に乗り上げ、ピニオン軸2
4を前記リセット復帰スプリングに抗して回動軸16の
廻りの角度にしてMだけ押し上げ、遂には両歯車の噛合
が1歯スリップして図1に示す状態に落ち着きロックア
ウトの状態から脱出する。
【0028】上記ロックアウトの状態からの脱出におい
て、本考案においては図5に示すように間欠歯車S−1
の後方歯B´の歯の高さが前方歯Aの歯の高さよりも小
さく構成されるから、ピニオン20−2の狭幅歯20b
の歯先が後方歯B´に乗り上げたとき、ピニオン軸24
を前記リセット復帰スプリングに抗して回動軸16の廻
りに押し上げる角度Mが、図5の破線20b´´で示す
従来例における押し上げ角度Lに比して小さく、それに
相当して数字車13−1が受ける反抗トルクも小さい。
従って、ロックアウト状態から脱出するのに必要な入力
軸37に与えるべき余分の入力トルクが小さくて済む。
【0029】本考案における間欠歯車S−1の後方歯B
´の歯の高さは、上述ロックアウト状態からの脱出の観
点からは小さいほど良いことになるが、一方前述積算量
表示の繰上げ動作において数字車13−1が図3に示す
位置から再び図1に示す位置まで回転する過程でピニオ
ン20−2の狭幅歯20bと間欠歯車S−1の後方歯B
´とが噛合う必要がある。すなわち、各間欠歯車S−
1,S−2の二枚歯の後方歯B´の歯の高さを、ピニオ
ン20−2〜20−4の狭幅歯20bとの噛合が損なわ
れない限度範囲で出来るだけ小さく構成することが、本
考案の要点である。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、不
良噛合状態になった積算計に続けて入力回転を与えたと
き、ピニオンと間欠歯車との噛合が1歯スリップするこ
とによって、ロックアウト状態から脱出するのに必要な
余分の入力トルクが小さくて済む。従って、入力軸に過
大な入力トルクが加わって積算計の機構を破損したり寿
命を損なったりする危険がない。
【0031】また、プロペラシャフトの回転数に対応し
た電気パルス信号により動作するステッピングモータの
軸の回転を積算計の入力軸に与える方式の走行距離積算
計などの場合でも、ステッピングモータの出力トルクで
積算計のロックアウトの状態から脱出して、積算計の機
能喪失の恐れが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による積算計のリセット直後における正
規噛合の状態を示す部分詳細の側面図(a)及び正面図
(b)である。
【図2】本考案による積算計の繰上げ直前における噛合
の状態を示す部分詳細の側面図(a)及び正面図(b)
である。
【図3】本考案による積算計の繰上げ動作途中における
噛合の状態を示す部分詳細図である。
【図4】本考案による積算計のリセット直後における不
良噛合の状態を示す部分詳細図である。
【図5】本考案による積算計の不良噛合から正規噛合に
復帰途中の状態を示す部分詳細図である。
【図6】従来の積算計の要部構成を示す斜視図である。
【図7】従来の積算計のリセット直後における正規噛合
の状態を示す部分詳細の側面図(a)及び正面図(b)
である。
【図8】従来の積算計の繰上げ直前における噛合の状態
を示す部分詳細の側面図(a)及び正面図(b)であ
る。
【図9】従来の積算計の繰上げ動作途中における噛合の
状態を示す部分詳細図である。
【図10】従来の積算計のリセット直後における不良噛
合の状態を示す部分詳細図である。
【図11】従来の積算計の不良噛合から正規噛合に復帰
途中の状態を示す部分詳細図である。
【符号の説明】
12 固定軸 13−1〜13−4 数字車 14−1〜14−4 表示 15−1〜15−4 駆動歯車 S−1,S−2 間欠歯車 20−1〜20−4 ピニオン 20a 広幅歯 20b 狭幅歯 24 ピニオン軸 A 二枚歯前方歯 B,B´ 二枚歯後方歯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の外周面に0から9迄の数字が等間
    隔で付されている円筒状の複数の数字車が共通の固定軸
    に回転自在に取付けられ、各数字車は表示すべき積算量
    の数値の各桁にそれぞれ対応し、各数字車の下位桁側面
    には外縁全周に歯を有する駆動歯車が形成され、各数字
    車の上位桁側面には外縁に2枚歯を有する間欠歯車が形
    成され、また広幅歯と狭幅歯とが交互に配列された歯を
    有する複数のピニオンが、前記固定軸と平行に配置され
    たピニオン軸に回転自在に取付けられ、かつ各数字車の
    駆動歯車は対応するピニオンと常時噛合し、当該ピニオ
    ンの広幅歯は隣接する下位桁の数字車が1回転して所定
    の回転位置にきたときに当該下位桁数字車の間欠歯車と
    噛合することにより下位桁の数字車の回転が上位桁の数
    字車に間欠的に伝達されて表示すべき積算量の数値の各
    桁の繰上げが行われるように構成され、かつ前記数字車
    と前記ピニオンとの噛合を外して全桁の表示を任意の時
    に一斉に0にするリセット機構を有する積算計におい
    て、 上記間欠歯車の2枚歯のうち数字車の正回転方向と反対
    側にある歯の高さを、正回転方向側にある歯の高さより
    も小さくしたことを特徴とする積算計。 【0001】
JP4335993U 1993-08-06 1993-08-06 積算計 Expired - Lifetime JP2582528Y2 (ja)

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