JP2582378B2 - シ−ト自動巻取り装置 - Google Patents

シ−ト自動巻取り装置

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JP2582378B2 JP62200332A JP20033287A JP2582378B2 JP 2582378 B2 JP2582378 B2 JP 2582378B2 JP 62200332 A JP62200332 A JP 62200332A JP 20033287 A JP20033287 A JP 20033287A JP 2582378 B2 JP2582378 B2 JP 2582378B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば静電カラープロッタ等において、使
用されるシート自動巻取り装置に関する。
[従来の技術] 搬送機構によって搬送される長尺シートの先端を巻取
りローラの円周面上にそって誘導し、このシートを巻取
りローラに密着させて自動的に巻込み、所定量のシート
を収容するシート自動巻取り装置はカメラのオートロー
ディング機構として公知である。
一方、長尺記録シートを使用する他の装置としてカラ
ー画像機器例えば静電カラープロッタ等があるが、この
種の静電カラープロッタには一般にシートを自動切断す
るためのオートカッタが備えられておらず、記録後のシ
ートを自動切断することはできない。このような装置で
オートカッターを備えることは不可能ではないが、その
為には記録シートを記録動作の途中で一時的に巻取り収
容しておくシート自動巻取り装置が必要となってくる。
このような目的を達成するための静電カラープロッタ用
シート自動巻取り装置については本発明者らによっても
既に提案されており、特願昭61−102678号,特願昭61−
11134号,特願昭61−262176号,US特願045125号(87−04
−30)として出願済みである。
第9図は実開昭55−125634号に開示されているカメラ
のオートローディング機構を示す図である。1はカメラ
本体、2はスプロケット、3は裏蓋、4はフィルム巻取
りリール、4aはリールゴム、5,6はフィルム浮き防止ロ
ーラ、7は第1フィルム案内ローラ、8は第2フィルム
案内ローラ、9はフィルムである。
このオートローディング機構は次のように動作する。
フィルム9の先端部はスプロケット2によってフィルム
巻取り部内に送込まれ、フィルム巻取りリール4とカメ
ラ本体1との間の空隙部をリール4の円周面上にそって
誘導され、第1フィルム案内ローラ7によってフィルム
巻取りリール4に圧接される。第1フィルム案内ローラ
7の部分を通過したフィルム9の先端部はフィルム巻取
りリール4に略一周分巻かれる。さらにフィルム9が送
られると第2フィルム案内ローラ8を介して後続のフィ
ルムの下側にフィルム9の先端部が潜り込むことにな
る。かくして、フィルム9は巻取りリール4上に自動的
に巻き重ねられる。
[発明が解決しようとする問題点] 上述したカメラのオートローディング機構は静電カラ
ープロッタのシート自動巻き取り装置として適用できる
可能性がある。然し乍ら、静電カラープロッタにおいて
は紙をベースにした静電記録紙やプラスチックフィルム
をベースとした静電記録シート等、厚みや弾力性の異な
る種々のシートが使用されている。そしてこれらのシー
トは概してカメラのフィルムに比べて厚みが薄く、かつ
弾性に乏しい、したがって、環境の変化、例えば湿度の
変化によりシートのカーリングが発生し、シート自動巻
取り装置の動作を不安定にする要素が多い。したがって
前述した第9図のオートローディング機構を静電カラー
プロッタに適用すると、以下説明するような不具合が発
生する。すなわち、第2フィルム案内ローラ8はガイド
面8aがフィルム巻取りリール4の中心方向にフィルム9
を導くように強く傾斜しているアーム8bに取り付けられ
ているため、フィルム9の代わりに弾性に乏しいシート
を用いると、シートがその部分を通過するときの抵抗で
座屈してしまい、紙づまりになってしまう不具合が発生
する。このことは実験的に確認済みである。このような
傾向は紙をベースとしたシートが吸湿した場合やシート
が巻取りリール4の巻き方向とは逆方向にカーリングさ
れているような場合において特に顕著に現われる。
そこで本発明の目的は、紙のような弾力性の少ない素
材やプラスチックのような紙とは著しく性質の異なる素
材、さらには表面に他の素材をコーティングされ、カー
リングが発生し易い素材からなるシートを用いた場合で
あっても、安定確実にシートを巻取り操作することので
きる簡単な構成のシート自動巻取り装置を提供すること
にある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決し目的を達成するために、本発明の
シート自動巻取り装置は次のように構成されている。
搬送されるシートの先端を巻取りローラの外周面に沿
って誘導し、上記シートを巻取りローラに密着させて自
動的に巻込み、所定量のシートを収容するシート自動巻
取り装置において、 前記巻取りローラのシート巻込み部付近に始端を有
し、終端がシート移動方向に略一周離れた位置に存在す
るように配設され、前記巻取りローラの外周面に対して
離間配置されたガイドプレートと、このガイドプレート
の終端近傍に設けられ、前記巻取りローラの半径方向に
移動可能な如く設けられた圧接ローラとを具備し、前記
ガイドプレートは、前記巻取りローラの周面を露出可能
な如く、円周部分が前記巻取りローラに対して開閉可能
に設けられている。
なお実施態様として、(a)前記ガイドプレートは、
前記巻取りローラに対して略均一な離間距離を隔てて前
記巻取りローラの外周面を囲むように配設されているこ
とが好ましい。また、(b)前記圧接ローラは、この圧
接ローラのニップ部を通過したシート先端を、前記巻取
りローラの外周面に近付く方向へガイドするガイド突起
を先端に設けた保持レバーで保持されていることをが好
ましい。さらに、(c)前記巻取りローラは、自らの軸
に設けたセンサーによって、回転を検知される構成とな
っていることが好ましい。
[作用] このような手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
搬送されるシートの先端は、巻取りローラの外周面と
これを囲むように設けられたガイドプレートの内周面と
の間に形成される空間内を安定にガイドされる。そして
ガイドプレートの終端近くまで進んだシート先端は、圧
接ローラの回転により巻取りローラと圧接ローラとのニ
ップ部へ円滑に導かれ、巻取りローラの外周面へ巻取ら
れていく。
上記巻取り動作が行なわれている最中において、何ら
かの原因によりシート詰まり(ジャム)が発生し,動作
停止になったとする。このような場合、ガイドプレート
の円周部分の一部を開放状態とすることにより、巻取り
ローラの周面を露出させることができるので、上記ジャ
ムを容易に取り除くことができる。
つまり上記ガイドプレートは、シートの巻取り動作の
安定化をはかるべく、巻取りローラの外周面を略一周に
亘って囲む構成のものでありながら、シート詰まり(ジ
ャム)発生時において、スムーズに原状回復をはかれる
如く配慮されたものとなっている。
なお好ましい実施態様として、(a)を採用した場
合、搬送されるシートの先端は、巻取りローラの外周面
とこれを囲むガイドプレートの内周面との間に形成され
た略均一な離間距離を有する空間内をガイドされる。こ
のためシートはガイドプレートの特定箇所で大きく屈曲
した局部的に強い抵抗力を受けるといったおそれがな
く、極めて円滑にガイドされる。つまりシート誘導性の
向上がはかられる。また、(b)を採用した場合、圧接
ローラのニップ部を通過したシートの先端は、圧接ロー
ラ保持レバーの先端に設けたガイド突起により、巻取り
ローラのシート巻込み部の方向へガイドされる。このた
め、例えばカーリングによって先端がシート巻込み部方
向とは反対の方向へ湾曲したシートであっても、シート
先端がシート巻込み位置方向へ確実に導かれる。そして
圧接ローラ保持レバーの先端に設けられているガイド突
起は、シートの巻取り量が増大し巻取りローラの巻き径
が増大するのに伴って、その先端が巻取りローラの巻取
り面から自動的に離間する。このため巻取り動作の障害
にはならない。さらに、(c)を採用した場合、巻取り
ローラのローラ軸に設けた回転センサーによって、例え
ば、シートの送り込み動作及び巻取り動作が正常に行な
われている場合、シートの送込み動作不良などにより巻
取り動作が正常に行なわれていない場合、巻取りローラ
の周囲においてシート詰まり(ジャム)が生じた場合、
等の回転情報を的確に得ることができる。したがってこ
れらの検知情報に基づいて、所要の応答処置を迅速かつ
的確に行なえる。
[実施例] 第1図は本発明を静電カラープロッタに適用した一実
施例の全体的構成を示す概略側面図である。第1図にお
いて、10は静電記録紙ロールであり、巻き芯の外周に記
録シート11を巻装したものとなっている。上記シート11
の端部はガイドローラ12を経て記録系、現像系、シート
巻取り系乃至切断系へと導き出されるものとなってい
る。13は記録系を構成するマルチスタイラス静電記録ヘ
ッドであり、14は上記記録ヘッド13に対向配置された圧
接ローラであり、これらの間を通過するシート11に対
し、静電潜像を形成するものとなっている。
21〜24は現像系を構成する現像ヘッド群であり、各異
なった色の液体現像剤を適用した複数(本実施例では4
個)の現像ヘッドを並べて配置したものとなっている。
これらの現像ヘッド21〜24は、後述するようにシート11
を複数回往復動作させながらカラー画像を形成する場合
の各往復動作に同期して順次に上昇下降動作を行い、所
定のカラー現像を行なうものとなっている。
25は上記現像ヘッド群の下流側に設置された現像液吸
取りローラであり、シート11上の余剰現像剤を吸取り除
去するものである。
30はシート送りローラであり、その表面には押えロー
ラ31が圧接している。なおシート送りローラ30には円弧
状に湾曲したガイドプレート32が付設されている。また
シート送りローラ30の出口側にはシート導出用ガイド板
33が配設されている。
41はシート送り方向と直交する方向にシート切断の行
なうYカッタであり、42はシート送り方向と平行な方向
にシート切断を行なうXカッタである。これらのカッタ
部ヘシート11を導くように、ガイドローラ51,52,53,54,
55,56およびガイドプレート61,62,63等が配設されてい
る。
71はシート経路切替ガイドレバーであり、その基端を
ピン72によって回動自在に軸支されている。
80はシート自動巻取り装置であり、上記ガイドレバー
71で案内導入されてくるシート11を、自動的に巻き込み
得るように構成されている。このシート自動巻取り装置
は巻取りローラ81、ガイドプレート82、圧接ローラ83等
からなっているが、その詳細な構成等については後述す
る。上記構成の静電カラープロッタは次のように動作す
る。先ず記録開始に先だって記録紙ロール10から記録シ
ート11が引出され、その先端が送りローラ30および圧接
ローラ31と、ガイドローラ51および52との間に位置する
ようにセットされている。またシート経路切替ガイドレ
バー71は、シート11の先端をシート自動巻取り装置80の
方向へ誘導するポジションにセットされる。
このようにセットされた状態で、第1色目のカラー画
像形成のため、または記録位置制御用のマーキング形成
のために、シート11は第1図中右手方向へ送られる。な
お説明を簡単化するために、ここでは第1色目のカラー
画像の形成を行なう場合から以降の動作について説明す
る。
上記の如くシート11を右手方向へ送りながらマルチス
タイラス静電記録ヘッド13を作動させると、第1色目の
画像を形成するための静電潜像がシート11に形成され
る、この静電潜像は現像ヘッド21,22,23,24のうちのい
ずれか一つを例えば図示の如く21を動作させることによ
ってトナー像に変えられる。この間シート11の先端はシ
ート自動巻き取り装置80の巻取りローラ81、ガイドプレ
ート82、圧接ローラ83の作用で巻取りローラ81の外周に
巻きつけられる。第1色目の画像記録終了後、シート11
はスタート位置まで巻き戻され、そしてシート11は再び
右手方向に送られ、第2色目の画像を形成するための静
電潜像が形成され、かつ第2色目の現像ヘッド22が選択
作動して次の色の画像の記録が行われる。このときもシ
ート11の先端はシート自動巻取り装置80に巻き込まれ
る。上記のような動作が繰返えされることにより各色の
画像がシート11の同一紙面上に重ね合せられ、カラー画
像が作成される。そして最後の色の記録時には、シート
経路切替ガイドレバー71は切替操作され、シート経路が
Xカッタ42に向かう方向となるようにそのポジションを
設定される。そしてシート11の送り位置に合せて、Yカ
ッタ41,Xカッタ42を各々を作動させることにより、記録
済みのシート11の部分は所望の寸法に切断されて機外に
排出される。
カラー画像の記録時に記録シート11を上記したように
往復動作させることは一般的に行われているが、画面寸
法が小さい時には、シート自動巻取り装置80のようなも
のは格別必要としない。しかし大形の静電プロッタの様
にメートル単位の長さの画像記録を行なう装置において
は、シート11を往復動作させる間におけるシート11の安
定走行上、シート11の巻取り装置80は不可欠の要素であ
る。特にシート11を自動切断する機構が含まれている場
合には、シート11を1画面単位で巻取り装置80に自動的
に巻込み、かつ1画面単位で自動切断される様に構成す
る必要がある。
第2図は上記要請に応えるべく構成されたシート自動
巻取り装置80の具体例構成を示す図である。第2図にお
いて、自動巻取り装置80は巻取りローラ81と、ガイドプ
レート82と、圧接ローラ83とを主要部分として構成され
ている。ガイドプレート82は、巻取りローラ81に対して
略均一な離間距離lを隔てて巻取りローラ81の外周面を
囲む如く固設されている。この離間距離lの値は収容す
るシート11の量に応じて異なるものとなるが、例えば巻
取りローラ81の直径55φで、10mの長さの記録シート11
を収容する場合には、上記離間距離lは7mm程度に設定
するのが好ましい。なおガイドプレート82の始端は巻取
りローラ81のシート巻込み部aを越えてシート導出入口
84a,84bの近傍まで延長されている。またガイドプレー
ト82の終端は巻取りローラ81の上記巻込み部aからシー
ト巻取り方向に略一周弱離れた位置bの近傍まで延長さ
れている。85は上記ガイドプレート82の始端部と平行に
配設された補助ガイドプレートである。
圧接ローラ83はピン86により圧接ローラ保持レバー87
の先端に回転自在に取り付けられている。上記レバー87
は中央部位をレバー軸88により回転自在に軸支され、か
つ基端を引張りばね(コイルスプリング)89を介して固
定ピン90に連結されている。したがってこのレバー87は
レバー軸88を中心として図中左回転方向へ常時付勢され
ている。その結果圧接ローラ83は巻取りローラ81の表面
に常時圧接状態となるように設定されている。この圧接
ローラ83が巻取りローラ81に圧接している位置は、ガイ
ドプレート82の終端近傍すなわち前記位置bとなってい
る。なお圧接ローラ83がガイドプレート82の終端との干
渉を生じることなしに、巻取りローラ81の半径方向へシ
ート11の巻厚増加にともなって退避し得るように、aと
bとのなす角度αは45゜前後に設定することが好まし
い。さらに圧接ローラ83の半径は巻取りローラ81とガイ
ドプレート82との離間距離lと略等しいかそれよりも若
干大きな値を設定されると共に、ローラ表面の摩擦係数
が高いものとなっている。このような材質で形成される
か或いはそのような状態を呈する表面処理を施されたも
のであることが好ましい。
巻取りローラ81はシート11の送りローラ速度よりも約
2倍乃至それよりも早い周速度で回転駆動されるものと
なっている。また巻取りローラ81は表面の摩擦係数が十
分高い材質で形成されるか或いはそのような状態を呈す
る表面処理を施されたものであることが好ましい。
次にこのように構成された自動巻取り装置の作用を説
明する。第3図(a)(b)(c)はシート11が自動巻
込み装置80に巻込まれる状況を経時的に示した図であ
る。第3図(a)はシート11を導出入ローラ84a,84bで
送込み、シート11がガイドプレート82にそって進行し、
その先端が圧接ローラ83の手前に達した状態を示してい
る。このような状態になるまでの間、シート11の先端は
ガイドプレート82にそって移動することになるが、ガイ
ドプレート82は略均一な半径の円筒状をなしていること
から、局部的な強い抵抗力を受けることがない。従っ
て、たとえ厚みの薄い弾力性に乏しいシートであっても
座屈等を生じることはなく、円滑に送り込むことができ
る。
シート11の先端が圧接ローラ83に接すると、圧接ロー
ラ83の回転によってシート11の先端は第3図(b)に示
すように強制的に巻取りローラ81と圧接ローラ83のニッ
プ部までガイドされる。因みに第9図に示した従来例で
は圧接ローラのニップ部へシートをガイドするために長
い傾斜面を有するガイドを有するガイドアーム8を用い
ているが、このような構成ではガイドアーム8の傾斜面
でシートの先端が送行抵抗を受けることになり、厚みの
薄いシートではシートの後続部分で座屈が生じることに
なる。しかるに上述した本実施例では圧接ローラ83の外
周面で直接的にシート11の先端をニップ部に導くように
作用させているので、シート11の搬送抵抗を増さずにす
む。シート11の先端がニップ部分にくわえ込まれると、
巻取りローラ81の周速度がシートの送り速度より早くな
るように設定されているので、シート11は巻取りローラ
81に密着するように巻込まれる。そしてシート11の先端
がシート11の後続部と巻取りローラ81とが作る三角形の
領域に向かって進み、巻取りローラ81とシート11との接
線位置すなわち巻込み部aに来ると、シート11の先端は
巻取りローラ81にほぼ沿った形状となる。シート11が巻
取りローラ81に密着して巻かれ始めると、シート11の搬
送速度にならって巻取りローラ81の回転は自動的に低下
し、巻取りが安定に行われる。
巻取りローラにシートが巻き付く時にたるみを生じる
ことなく巻かれるためには、第3図(b)の状態におい
て巻取りローラ81とガイドプレート82が作る空間内に存
在するシートのたるみが、シート先端が第2図bの位置
かaの位置へと移動する間に除去されるように巻取りロ
ーラを速く回転させる必要がある。第2図の実施例にお
ける好ましい寸法例でいえば、前述したように巻取りロ
ーラの周速度をシートの送り速度の2倍乃至はそれより
速くすることでその条件が満たされる。
ところで、第2図に示した構成では、巻取りローラ81
と圧接オーラ83とのニップ位置bを通過したのちのシー
ト11の先端は、ニップの接線方向に進もうとする。一
方、シート11の後続部分は巻取りローラ81の巻込み部a
の接線方向に延長している。このため、シート11の先端
はシート11の後続部分に突当たる状態を呈する。このよ
うな状態を回避するために本実施例では巻取りローラ81
の中心とa,bを結んだ線分のなす角度αが90゜より小さ
く設定してある。
しかしながら、部品レイアウトの都合上あるいはその
他の理由から角度αが90゜を越えてしまうような場合も
あり得る。またシート先端がカーリングによって巻取り
ローラ81の円周方向とは反対の方向に湾曲している場合
もあり得る。このような場合には、第3図(d)に示す
ようにシート11の先端がシート11の巻込み位置aとは反
対の方向に向かって進行し、紙づまりを生じてしまう場
合が起こる。このような不具合を防止するためには圧接
ローラ83と、巻込み位置aとの間にシート先端をシート
巻込み位置aにガイドするガイド手段を設けることが望
ましい。
第4図は上記事情を考慮してなされた本発明の第2の
実施例を示す図である。本実施例においては、圧接ロー
ラ保持レバー87の先端にガイド突起91を設け、このガイ
ド突起91よりシート11をガイドするようになっている。
したがって圧接ローラ83のニップを通過したシート先端
は突起91によって強制的にその進行方向をシート巻込み
位置aの方向に向けられる。従って、カーリングによっ
て湾曲したシートであっても問題なく巻取りローラ81に
巻取ることができ、また圧接ローラ83の取り付け位置が
ずれ、前記角度αが90゜を越えていても支障なく自動巻
込み操作を行える。またガイド突起91は巻き径の増大に
従って巻取りローラ81から自動的に離間するので、巻取
り障害にはならない。
上記の如く本実施例のシート自動巻取り装置80は、シ
ート11の巻取り動作の安定性向上に重点を置いて構成し
たものであるが、不測の事態によってシート11のつまり
が発生した場合、あるいはシート11の巻取りは正常であ
るが、シート11を送り込む側でトラブルが発生した場合
等において、シート巻取り装置80の部分をマニュアル操
作で開放する必要が起こらないとは言えない。かかる事
態に対処するためにはガイドプレート82を円周部分で複
数部分に分割して、巻取りローラ81に対して開閉可能に
構成しておくが望ましい。
第5図は上記事情を考慮してなされた本発明の第3実
施例を示す図である。本実施例は前述の第2図のガイド
プレート82に代えて、円周部分の途中で二分割されたガ
イドプレート92a,92bと回動支点92cとから構成されるガ
イドプレート92を適用している。ガイドプレート92bは
図示閉止位置から時計方向に、回動支持92cを回転中心
として開くことができ、巻取りローラ上のシート11をマ
ニュアルで除去することができる。同様にガイドプレー
ト92aも回動支持部92cを中心に反時計方向に開くように
してシート11を取除くことができるように構成すること
も可能である。
本発明における動力発生伝達手段は、巻取りローラ81
へのシート供給速度より速い周速度で巻取りローラ81を
回転させ得ると共に、巻取りローラ81へシート11を巻き
つけた後にはシート11の送り速度に自動的に追従した周
速度で巻取りローラ81を回転させ得る様に速度可変機能
を備えたものでなければならない。そのためには直流モ
ータのような速度可変モータや、摩擦力を利用したカッ
プリングのような、負荷増大時においてスリップを生じ
て速度調整する機構を適用することが望ましい。
第6図は巻取りローラ81への動力発生伝達に直流モー
タとギア列を用いた第4実施例を示す図である。巻取り
ローラ81の軸101の一端はフランジ102と一体のギア103
が取り付けられる。一方、直流モータ104の回転軸105に
はフランジ106と一体のギア107が取付けられ、前記ギア
103と噛合されている。直流モータ104は巻取りローラ81
にシート11が巻きついていない時にはシート11の送り込
まれる速度よりも十分に早い周速度で巻取りローラ81を
回転させる。シート11が送り込まれ、第3図(c)のよ
うな状態となると、シート11による巻取りローラの回転
負荷は大幅に増加し、これにともなって直流モータ104
の回転は自動的に遅くなり、シート11の送り速度に追従
した速度となる。なお本実施例においては、巻取りロー
ラ81の軸101に回転センサを設けて、シート11の巻取り
に関連する種々の情報を検知させるようにしている。す
なわち巻取りローラ81の軸101の他端にはフランジ108と
一体の回転円板109が取付けられ、かつこの回転円板109
の周辺に非接触で対向するようにフォトインタラプタ11
0が設けられ、回転センサ111を構成している。
第7図は上記回転センサ111を軸方向から見た図で、
回転円板109には多数の孔109aが設けられている。フォ
トインタラプタ110はこの孔の通過を光電検出する構成
となっている。
第8図はシート11の巻込みに関連して得られる上記回
転センサ111の信号から正常、異常を判断する方法を説
明する図である。第8図Aは、正常な巻取りが行われて
いる場合の巻取りローラ81の回転速度の変化状態を示し
ており、縦軸は回転速度、横軸は時間変化を示してい
る。シート11が送込まれ、第3図(c)に示すように巻
取りローラ81に密着するまでは、巻取りローラ81にはシ
ート11の負荷がほとんど加わらないため、ローラ81は速
い回転速度V1で回転している。シート11が巻取りローラ
81に密着して巻き付いた時点tにおいて、巻取りローラ
81はシート11の送り込み速度に追従した速度V2まで一気
に回転速度が低下する。上記回転速度の変化に追従し
て、回転センサ111から得られる信号は同図Bに示す如
く時刻t1以前は短い周期のパルスが得られるのに対し、
t1の時点以降はパルス周期が長くなる。シート11を送り
込んだタイミングから設定される一定の時間経過または
一定のシート送り量をカウントした後に、回転センサ11
1のパルス周期が長くなった事が検知されれば、シート1
1が正常に送り込まれ、正常に巻きとれらた事が判定さ
れる。従って、これに対応して正常判断信号を作成する
ことができる。
次にシート11が送り込まれなかった場合には、巻取り
ローラ81は高速で回転し続け、回転センサ111のパルス
周期は第8図Cのように短いままであるから、シート無
し、または自動巻込み装置前のシート経路でのシート走
行不良が発生したと判断され、これに対応して異常判断
信号を作成する事ができる。
次にシート11が送り込まれた後に巻取りローラ81の周
囲でシート11のつまりが発生すると、巻取りローラ81の
負荷が増大して、回転が停止してしまう。この時には第
8図Dに示すように回転センサ111からパルスが発生し
なくなってしまうから、これを検知して異常、(シート
つまり信号)を作成することができる。なおシート11の
送り込み速度が変化するタイプの装置に上記回転センサ
111を付加する場合には、シート11の送り込み速度の情
報によって検知パルス周期の評価基準を補正することは
必要かつ当然の処置である。
このように巻取りローラ81の軸101に連結した回転セ
ンサ111によるシート巻取り装置80の動作状態の判断
は、容易な構成で多機能でかつ直接的であり、シート自
動巻取り装置80の動作信頼性を高める上で極めて有用で
ある。
なお上記シート巻取り装置80における異常検知の為の
構成は、第2図乃至は第5図のシート自動巻込み装置80
の構成例に限定されず、巻取りローラ81に密着してシー
ト11を巻取ると共に、シート11の送り速度より速い周速
度で巻取りローラ81を回転させる手段を有するシート自
動巻込み装置に対して広く適用可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、紙のような弾力
性の少ない素材やプラスチックのような紙とは著しく性
質の異なる素材、さらには表面に他の素材をコーティン
グされ、カーリングが発生し易い素材からなるシートを
用いた場合であっても、安定確実にシートを巻取り操作
することのできる簡単な構成のシート自動巻取り装置を
提供することができ、実用上多大なる効果を奏するシー
ト自動巻込み装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図(a)(b)(c)(d)は本発明を静
電カラープロッタに適用した第1実施例を示す図で、第
1図は静電カラープロッタの概略構成図、第2図はシー
ト自動巻込み装置を示す図、第3図(a)〜(d)はシ
ート自動巻込み装置の作用を説明する図である。第4図
は本発明の第2の実施例を示す図、第5図は本発明の第
3の実施例を示す図、第6図〜第8図は動力発生伝達手
段を付加した本発明の第4実施例を示す図で、第6図は
構成説明図、第7図は回転センサを示す図、第8図は回
転センサの出力パルス波形を示す図である。第9図は従
来例を示す図でカメラのオートローディング機構の概略
構成図である。 1……カメラ本体、2……スプロケット、3……裏蓋、
4……フィルム巻取りリール、4a……リールゴム、5,6
……フィルム浮き防止ローラ、7……第1フィルム案内
ローラ、8……第2フィルム案内ローラ、9……フィル
ム、10……静電記録紙ロール、11……記録シート、12…
…ガイドローラ、13……マルチスタイラス静電記録ヘッ
ド、14……圧接ローラ、21〜24現像ヘッド群、25……現
像液吸取りローラ、30……シート送りローラ、31……押
えローラ、32……ガイドプレート、33……シート導出用
ガイド板、41……Yカッタ、42……Xカッタ、51,52,5
3,54,55,56……ガイドローラ、61,62,63……ガイドプレ
ート、71……シート経路切替ガイドレバー、72……ピ
ン、80……シート自動巻取り装置、81……巻取りロー
ラ、82……ガイドプレート、83……圧接ローラ、84a,84
b……シート導出入ローラ、85……補助ガイドプレー
ト、86……ピン、87……圧接ローラ保持レバー、88……
レバー軸、89……引張りばね、90……固定ピン、91……
ガイド突起、92a,92b……ガイドプレート、92c……回動
支点、101……軸、102,106,108……フランジ、103,107
……ギア、104……直流モータ、105……回転軸、109…
…回転円板、110……フォトインタラプタ、111……回転
センサ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されるシートの先端を巻取りローラの
    外周面に沿って誘導し、上記シートを巻取りローラに密
    着させて自動的に巻込み、所定量のシートを収容するシ
    ート自動巻取り装置において、 前記巻取りローラのシート巻込み部付近に始端を有し、
    終端がシート移動方向に略一周離れた位置に存在するよ
    うに配設され、前記巻取りローラの外周面に対して離間
    配置されたガイドプレートと、 このガイドプレートの終端近傍に設けられ、前記巻取り
    ローラの半径方向に移動可能な如く設けられた圧接ロー
    ラとを具備し、 前記ガイドプレートは、前記巻取りローラの周面を露出
    可能な如く、円周部分が前記巻取りローラに対して開閉
    可能に設けられていることを特徴とするシート自動巻取
    り装置。
  2. 【請求項2】前記ガイドプレートは、前記巻取りローラ
    に対して略均一な離間距離を隔てて前記巻取りローラの
    外周面を囲むように配設されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載のシート自動巻取り装置。
  3. 【請求項3】前記圧接ローラは、この圧接ローラのニッ
    プ部を通過したシート先端を、前記巻取りローラの外周
    面に近付く方向へガイドするガイド突起を先端に設けた
    保持レバーで保持されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載のシート自動巻取り装置。
  4. 【請求項4】前記巻取りローラは、自らの軸に設けたセ
    ンサーによって、回転を検知される構成となっているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のシート自
    動巻取り装置。
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