JP2582187B2 - ラッチング電磁石の交流駆動回路 - Google Patents

ラッチング電磁石の交流駆動回路

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JP2582187B2
JP2582187B2 JP3017912A JP1791291A JP2582187B2 JP 2582187 B2 JP2582187 B2 JP 2582187B2 JP 3017912 A JP3017912 A JP 3017912A JP 1791291 A JP1791291 A JP 1791291A JP 2582187 B2 JP2582187 B2 JP 2582187B2
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洋一 横山
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リモートコントロー
ルリレー等に適用されるラッチング電磁石の交流駆動回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を第4図および第5図に示す。す
なわち、第4図はリモートコントロールリレーの分解斜
視図であり、双安定型の有極を一例とするラッチング電
磁石30の前部に可動体31が設けられ、可動体31に
可動接点装置32を内蔵し、ラッチング電磁石30のプ
ランジャ33の動作に連動して可動体31が回動し可動
接点装置32が動作する。またラッチング電磁石30の
上部に可動体31の操作片34により開閉動作する補助
接点装置35と、ダイオード36,37等が実装された
プリント基板38を有している。39はケース、40は
カバー、41は固定接点を兼ねた端子、42は可動側端
子、43電磁石駆動用の外部端子である。
【0003】このリモートコントロールリレーの内部回
路およびその動作原理を第5図に示している。すなわ
ち、ラッチング電磁石30のコイル50と、前記ラッチ
ング電磁石30の一方向の動作により一方がオンになり
他方がオフになるとともに前記ラッチング電磁石30の
他方向の動作により前記一方がオフになり前記他方がオ
ンになるようにラッチング電磁石30に連動した補助接
点装置35の第1の接点部51および第2の接点部52
と、この第1の接点部51の一極側に接続された第1の
ダイオード53と、前記第2の接点部52の一極側で第
1のダイオード53と反対向きに接続された第2のダイ
オード54とを備え、第1のダイオード53の第1の接
点部51と反対側および第2のダイオード54の第2の
接点部52と反対側にコイル50を直列に接続してい
る。Aはリモートコントロールリレー、55は外部の操
作スイッチ、56は交流電源である。操作スイッチ55
において、SW1,SW2は接点、D1,D2はダイオ
ードである。
【0004】操作スイッチ55の接点SW2をオンに操
作すると、ダイオードD2,第2の接点部52,第2の
ダイオード54およびコイル50を通って交流の一側半
波が通電される。この電流によりラッチング電磁石30
は動作するが、プランジャ33の動作により可動体31
が回動し可動接点装置32を駆動するとともに、可動体
31の操作片34により第1の接点部51および第2の
接点部52を操作するので、第2の接点部52はオフと
なり第1の接点部51がオンとなって第2の接点部52
のオフによりコイル50の励磁は停止するが、可動体3
1の動作状態は永久磁石(図示せず)によりその位置に
保持される。つぎに接点SW1を投入すると第1の接点
部51がオンであるため、コイル50,第1のダイオー
ド53,第1の接点部51およびダイオードD1を通し
て交流の他側半波すなわち前記と反対向きの電流が流
れ、このためラッチング電磁石30のプランジャ33は
元の位置にもどると同時に操作片34に操作されて第1
の接点部51はオフになり第2の接点部52はオンにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このラッチン
グ電磁石の交流駆動回路は、2本のダイオードを取付け
る必要があるため、組立が複雑化するという欠点があっ
た。したがって、この発明の目的は、部品点数を削減し
ダイオードの取付けを簡略化できるラッチング電磁石の
交流駆動回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のラッチング電
磁石の交流駆動回路は、ラッチング電磁石のコイルと、
前記ラッチング電磁石の一方向の動作により一方がオン
になり他方がオフになるとともに前記ラッチング電磁石
の他方向の動作により前記一方がオフになり前記他方が
オンになるように前記ラッチング電磁石に連動した第1
の接点部および第2の接点部と、この第1の接点部およ
び第2の接点部の各一極側にそれぞれ直流端子が接続さ
れたダイオードブリッジとを備え、前記第1の接点部と
第2の接点部の各他極側および前記ダイオードブリッジ
の交流端子のいずれか一方と、前記コイルとを直列に接
続したラッチング電磁石の交流駆動回路。
【0007】請求項2のラッチング電磁石の交流駆動回
路は、前記ダイオードブリッジの前記交流端子は1個で
ある請求項1記載のラッチング電磁石の交流駆動回路。
請求項3のラッチング電磁石の交流駆動回路は、前記ダ
イオードブリッジの前記交流端子は2個である請求項1
記載のラッチング電磁石の交流駆動回路。
【0008】
【作用】請求項1のラッチング電磁石の交流駆動回路に
よれば、第1の接点部がオンのときに交流電源を供給す
るとダイオードブリッジの一方向のダイオードを通じて
交流の一側半波が通電されてラッチング電磁石のコイル
が一方向に励磁され、このためラッチング電磁石が動作
するとともに第1の接点部および第2の接点部が連動し
て第1の接点部がオフとなり第2の接点部がオンとな
る。つぎに交流電源を供給すると第2の接点部がオンで
あるため第2の接点部に接続されたダイオードブリッジ
の他方向のダイオードを通じて交流の他側半波が通電さ
れてラッチング電磁石のコイルが他方向に励磁され、ラ
ッチング電磁石が復帰動作するとともにこれに連動し
て、第1の接点部がオンに復帰し第2の接点部がオフに
復帰する。この場合、ダイオードブリッジを1個組み込
めばよいので、従来のダイオードを2個組み込む場合と
比較して、部品点数が削減でき取付けが簡易になる。
【0009】請求項2のラッチング電磁石の交流駆動回
路によれば、請求項1において、前記ダイオードブリッ
ジの前記交流端子は1個であるため、請求項1の作用の
ほか、ダイオードブリッジの構成により一対のダイオー
ドの一方を短絡する必要がないので配線が容易になる。
請求項3のラッチング電磁石の交流駆動回路によれば、
請求項1において、前記ダイオードブリッジの前記交流
端子は2個であるため、請求項1の作用のほか、同方向
に向いた一対のダイオードが並列に接続されるので片側
のダイオードが故障しても、もう一方のダイオードによ
り正常な動作を確保でき信頼性が向上する。
【0010】
【実施例】この発明の第1の実施例を第1図により説明
する。すなわち、このラッチング電磁石の交流駆動回路
は、ラッチング電磁石Bのコイル1と、第1の接点部2
と、第2の接点部3と、ダイオードブリッジ4とを有
し、操作スイッチ6を介して交流電源5により給電され
る。
【0011】ラッチング電磁石Bの構成並びにラッチン
グ電磁石Bと第1の接点部2および第2の接点部3との
連動の構成は第4図と同様である。すなわち、ラッチン
グ電磁石Bは双安定型有極を実施例とし、第1の接点部
2および第2の接点部3は、ラッチング電磁石Bの一方
向の動作により第1の接点部2がオンとなり第2の接点
部3がオフとなるとともにラッチング電磁石Bの他方向
の動作により第1の接点部2がオフとなり第2の接点部
3がオンとなる。
【0012】ダイオードブリッジ4は、第1の接点部2
と第2の接点部3の各一極側にそれぞれ直流端子7,8
が接続されている。また実施例では交流端子9,10の
一方をコイル1に接続している。11〜14はダイオー
ドである。15,16はコイル1と第1の接点部2およ
び第2の接点部3に接続された外部端子であり、これに
スイッチ6を介して交流電源5が接続される。スイッチ
6においてD1,D2はダイオード、SW1,SW2は
接点である。
【0013】この実施例によれば、第1の接点部2がオ
ンのときにスイッチ6の接点SW1をオンに操作すると
交流電源5を供給でき、ダイオードブリッジ4の一方向
のダイオード11を通じて交流の一側半波が通電されて
ラッチング電磁石Bのコイル1が一方向に励磁され、こ
のためラッチング電磁石Bが動作するとともに第1の接
点部2および第2の接点部3が連動して第1の接点部2
がオフとなり第2の接点部3がオンとなる。
【0014】つぎに第2の接点部3がオンのときにスイ
ッチ6の接点SW2をオンに操作すると交流電源5を供
給でき、ダイオードブリッジ4の他方向のダイオード1
2を通じて交流の他側半波が通電されてラッチング電磁
石Bのコイル1が他方向に励磁され、ラッチング電磁石
Bが復帰動作するとともにこれに連動して、第1の接点
部2がオンに復帰し第2の接点部3がオフに復帰する。
この場合、ダイオードブリッジ12を1個組み込めばよ
いので、従来のダイオードを2個組み込む場合と比較し
て、部品点数が削減でき取付けが簡易になる。
【0015】また、ダイオードブリッジ4の交流端子
9,10のうち1方を接続しているため、ダイオードブ
リッジ4の構成により一対のダイオード11,12を短
絡する必要がないので配線が容易になる。この発明の第
2の実施例を第2図により説明する。すなわち、このラ
ッチング電磁石の交流駆動回路は、第1の実施例におい
て、2本の直流端子7,8が第1の接点部2および第2
の接点部3に接続され、2本の交流端子9,10をコイ
ル1に接続している。したがって、スイッチ6を操作す
ると、第1の接点部2がオンのとき一対のダイオード1
1,13に分流してコイル1に一方向に通電し、第2の
接点部3がオンのとき一対のダイオード12,14に分
流してコイル1に他方向に電流が流れる。
【0016】このため、コイル1の2方向の各通電時に
一対のダイオード11,13または一対のダイオード1
2,14が並列に接続されるので、その片側のダイオー
ドが故障してももう一方のダイオードにより正常な動作
を確保でき、信頼性が向上する。この発明の第3の実施
例を第3図により説明する。すなわち、このラッチング
電磁石の交流駆動回路は、第1の実施例において、ダイ
オードブリッジ4が第1の接点部2および第2の接点部
3にコイル1を接続し、コイル1と反対側にダイオード
ブリッジ4を接続したものである。
【0017】なお、この実施例はダイオードブリッジ4
の交流端子を1本にしているが第2の実施例のように2
本でもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1のラッチング電磁石の交流駆動
回路は、ラッチング電磁石に連動する第1の接点部およ
び第2の接点部にダイオードブリッジの直流端子をそれ
ぞれ接続して、第1の接点部および第2の接点部のオン
時にコイルの通電方向を制御するようにしたため、ダイ
オードブリッジ1個の組み込みとなるので、従来のダイ
オード2個を組み込む場合と比較して、部品点数が削減
できるとともに取付けが簡略化されるという効果があ
る。
【0019】請求項2のラッチング電磁石の交流駆動回
路は、請求項1において、前記ダイオードブリッジの前
記交流端子は1個であるため、請求項1の効果のほか、
一対のダイオードの一方を短絡する必要がないので配線
が容易になる。請求項3のラッチング電磁石の交流駆動
回路によれば、請求項1において、前記ダイオードブリ
ッジの前記交流端子は2個であるため、請求項1の効果
のほか、同方向に向いた一対のダイオードが並列に接続
されるので片側のダイオードが故障しても、もう一方の
ダイオードにより正常な動作を確保でき信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の交流駆動回路図であ
る。
【図2】第2の実施例の交流駆動回路図である。
【図3】第3の実施例の交流駆動回路図である。
【図4】リモートコントロールリレーの分解斜視図であ
る。
【図5】従来例の交流駆動回路図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 第1の接点部 3 第2の接点部 4 ダイオードブリッジ 7,8 直流端子 9,10 交流端子 B ラッチング電磁石

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッチング電磁石のコイルと、前記ラッ
    チング電磁石の一方向の動作により一方がオンになり他
    方がオフになるとともに前記ラッチング電磁石の他方向
    の動作により前記一方がオフになり前記他方がオンにな
    るように前記ラッチング電磁石に連動した第1の接点部
    および第2の接点部と、この第1の接点部および第2の
    接点部の各一極側にそれぞれ直流端子が接続されたダイ
    オードブリッジとを備え、前記第1の接点部と第2の接
    点部の各他極側および前記ダイオードブリッジの交流端
    子のいずれか一方と、前記コイルとを直列に接続したラ
    ッチング電磁石の交流駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記ダイオードブリッジの前記交流端子
    は1個である請求項1記載のラッチング電磁石の交流駆
    動回路。
  3. 【請求項3】 前記ダイオードブリッジの前記交流端子
    は2個である請求項1記載のラッチング電磁石の交流駆
    動回路。
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