JP2582130B2 - ディスク編集装置および再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はデイスク編集装置に係り、特に、記録トラツ
クと未記録トラツクとが混在する第１のデイスクを連続
再生して第２のデイスクへ記録する場合に好適な、デイ
スク編集装置および再生装置に関する。

〔従来の技術〕

デイスクに情報を記録し、これを再生できる装置の開
発に伴い、すでに記録されているデイスクの編集または
複製を行うことができるデイスク編集装置が必要になつ
てきた。

従来のデイスク編集装置は、特開昭59−8182号公報に
記載されているように、編集作業の最初に所定のセツテ
イング操作を行い、第１のデイスクにおいて、第２のデ
イスクに記録すべき信号が記録されているトラツクのト
ラツク番号を編集順にデイスク編集装置に記憶させ、以
下、自動的に順次１トラツクずつ記録された第１のデイ
スクのトラツクから信号を再生して、第２のデイスクへ
記録していくようになつていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来のデイスク編集装置においては、第１のデイ
スクから１トラツクずつ信号を再生して、これを第２の
デイスクに記録する装置であり、第１のデイスクの連続
したトラツク、例えばトラツク番号ＮからＮ＋ｎに記録
された信号を連続的に再生して第２のデイスクへ連続的
に記録するような場合については配慮されていなかつ
た。このため第１のデイスクのＮトラツクからＮ＋ｎト
ラツクの連続したトラツクに記録された信号を第２のデ
イスクへ記録する場合、編集最初のセツテイング時に、
N,N＋1,…,N＋ｎのｎ＋１個のトラツク番号をデイスク
編集装置に記憶させ、記憶したトラツクを検索して第１
のデイスクから信号を再生して第２のデイスクへ記録
し、また次に記憶したトラツクを検索するというよう
に、順次１トラツクずつ第１のデイスクから信号を再生
して第２のデイスクへ記録していかなければならず、手
間と時間を要するものとなつていた。

また、上記従来のデイスク編集装置は、前記のように
１トラツクずつ第１のデイスクから信号を再生して第２
のデイスクへ記録するので特に問題とならなかつたが、
第１のデイスクの連続したトラツクを連続再生して第２
のデイスクの連続したトラツクへ連続記録できるデイス
ク編集装置では、第１のデイスクに信号の記録された記
録トラツクと、まだ記録されていない未記録トラツクと
が混在している場合、前記第１のデイスクを連続再生し
て第２のデイスクへ連続記録すると、第１のデイスクの
再生トラツクが、記録トラツクから未記録トラツクへ移
動したとき、上記未記録トラツクに対応する編集後の第
２のデイスクのトラツクには、ノイズまたは前記第１の
デイスクの再生装置で発生させた信号等が記録されてし
まうという問題があつた。このことは、追記形（１回書
き込み）デイスクを使用するデイスク編集装置では特に
問題となる。

本発明の目的は、記録トラツクと未記録トラツクとが
混在し連続再生が行なわれる第１のデイスクの再生信号
を、ノイズなどの不所望な信号を記録することなく、第
２のデイスクに記録することができるようにしたデイス
ク編集装置および再生装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明によるデイスク編
集装置は、連続再生する第１のデイスクの再生信号を遅
延し、第２のデイスクの記録信号とする信号遅延手段
と、第１のデイスクの再生信号が有効か無効かを判定
し、この判定結果に応じた記録制御信号を発生する記録
制御手段と、この記録制御信号に基づいて、第１のデイ
スクの再生信号が無効になったとき、第２のデイスクへ
の記録動作をトラックの開始位置で停止させ、第１のデ
イスクの再生信号が有効になったとき、第２のデイスク
への記録動作をトラックの開始位置で開始させる編集制
御手段とを備える。

本発明によるデイスク編集装置は、さらに、第２のデ
イスクの記録動作の停止中、記録ヘッドを待機状態とす
る。

本発明によるデイスク編集装置は、さらに、第２のデ
イスクの記録動作の停止中も、記録ヘッドをトラツクに
沿って移動させる。

また、本発明による再生装置は、連続再生する第１の
デイスクの再生中のトラックが記録トラックか未記録ト
ラックかを判定し、この判定結果に応じた記録制御信号
を発生する記録制御手段と、第１のデイスクの再生信号
を遅延し、第２のデイスクの記録を行なう記録装置に記
録信号として供給する信号遅延手段とを備え、記録制御
信号によって記録装置の記録動作の開始，停止を制御す
るようにする。

〔作用〕

本発明によるデイスク編集装置では、第１のデイスク
で連続再生が行なわれているのに対し、第２のデイスク
では、第１のデイスクの再生信号が有効であるときの
み、第１のデイスクの再生信号の記録が行なわれる。こ
れにより、第１のデイスクに記録トラツクと未記録トラ
ックとが混在していても、第２のデイスクには、第１の
デイスクの記録トラツクからの再生信号のみが記録され
ることになり、第１のデイスクの未記録トラツクからの
再生信号やノイズが記録されることがない。

また、本発明によるデイスク編集装置では、第１のデ
イスクの再生信号が無効であるときには、第２デイスク
での記録ヘッドが待機状態にあるので、第２のデイスク
には、第１のデイスクの有効な再生信号のみが連続的に
記録され、従って、第１のデイスクの記録トラツクの再
生信号が連続して記録されることになる。

また、本発明によるデイスク編集装置では、第１のデ
イスクの再生信号が無効であるときも、第２デイスクで
の記録ヘッドはトラツクに沿って移動するので、第２の
デイスクでは、未記録トラツクも形成されて、記録，未
記録トラツクの配列順序が第１のデイスクと全く同じに
なる。この場合、未記録トラツクでは記録動作が停止さ
れているので、第１のデイスクの未記録トラツクからの
再生信号やノイズが記録されることがない。

本発明による再生装置では、連続再生する第１のデイ
スクの再生信号を遅延し、記録信号として、第２のデイ
スクで記録を行なう記録装置に供給するものであるが、
この再生信号が記録トラツクからのものか、未記録トラ
ツクからのものかを記録制御信号によって判別すること
ができるようにしており、これにより、記録装置で第１
のデイスクの記録トラツクからの再生信号のみを記録さ
せるようにすることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第２図は、本発明に用いるデイスクの一例を示す説明
図であつて、１はデイスク、６は案内トラツク、７はア
ドレス領域、８は記録位置合わせマークである。

同図において、デイスク１にはその製造時に溝状案内
トラツク６の他に、各案内トラツク固有のトラツク番号
を示すアドレス信号が記録されているアドレス領域７、
及び各案内トラツク毎の記録位置合わせに用いる記録位
置合わせマーク８が形成されている。第２図では、ら線
状トラツク６のみを示しているが、これは同心円状トラ
ツクであつてもよいことは勿論である。

第３図は、本発明において用いる記録、再生のための
光ヘツド９の構成を示す説明図であつて、９は光学ヘツ
ド、10はレーザーダイオード、11はコリメートレンズ、
12は偏光ビームスプリツタ、13は1/4波長板、14はアク
チユエータ、15は対物レンズ、16は凸レンズ、17はミラ
ー、18は凹レンズ、19,20は２分割受光素子である。

同図において、レーザーダイオード10からの光ビーム
はコリメートレンズ11を通して平行光となり、偏光ビー
ムスプリツタ12、1/4波長板13を通して、アクチユエー
タ14に取付けられた対物レンズ15によりデイスク１上に
光スポツトとして絞り込まれる。

一方、デイスク１からの反射光は、対物レンズ15によ
り再び平行光に変換され、1/4波長板13を通過後、偏光
ビームスプリツタ12の偏光反射面で反射される。反射光
は凸レンズ16を通過後、ミラー17により光束が２分割さ
れ、その一方は凹レンズ18を通して、フオーカス誤差を
検出するための２分割受光素子19に、他方はトラツキン
グ誤差を検出するための２分割受光素子20に入射され
る。

第４図は本発明のデイスク編集装置および再生装置の
一例である光学式記録再生装置を示すブロツク図であつ
て、１はデイスク、21は記録位置合わせマーク８を検出
するための検出用フオトセンサ、22は検出用フオトセン
サ21の検出信号を入力し、記録位置合わせマーク８検出
パルスｈを出力する波形整形回路、23はデイスクの１回
転が映像信号の１フレームに相当するようにデイスクモ
ート24の制御を行うデイスクモータ駆動回路、25は光ヘ
ツド９に組み込まれたアクチユエート14を制御すること
により、レーザーダイオード10からの光ビームの焦点を
デイスク１上に合わせるフオーカス制御回路、30はデイ
スク１上の光スポツトを案内トラツク６に追従させるト
ラツキング制御回路、31は記録・再生信号処理回路、32
はデイスクから再生された信号を包絡線検波または周波
数検波などにより、再生中のトラツクが記録トラツクか
未記録トラツクか検出する再生RF検出回路、33はアドレ
ス復調回路、34は記録位置合わせマーク８検出パルスｈ
によりデイスク１への記録開始および終了の制御を行う
記録制御回路、35はマイコン，メモリなどで構成される
とともに、再生RF検出回路32の検出信号に基づいて記録
制御信号を発生するシステムコントローラ、３は検索す
るトラツクのトラツク番号あるいは編集開始命令等を入
力するキーボード、38は再生信号を一定時間、例えば約
33.3msec（再生信号１フレーム時間）遅延させて出力す
るためのデジタルメモリ、遅延素子等で構成された遅延
回路である。

前記光学式記録再生装置において、デイスク１に記録
する信号a₁は信号処理回路31でFM変調され、RF信号ｄと
してレーザー駆動回路26に入力される。

レーザー駆動回路26は記録制御回路34からのレーザー
制御信号ｅがハイ（あるいはロー）レベルの間、光ヘツ
ド９に組込まれたレーザーダイオード10の出力光を入力
RF信号ｄにしたがつて強度変調してデイスク１に照射
し、デイスク１からのレーザー光の反射率変化として情
報の記録を行う。

また、再生時には記録制御回路34からのレーザー制御
信号ｅがロー（あるいはハイ）レベルとされ、レーザー
駆動回路26により一定強度の低出力ビームをデイスク１
に照射して、前記記録された情報をＩ−Ｖ変換回路27を
介して検出し、プリアンプ28を経て信号処理回路31でFM
復調し、遅延回路38で一定時間遅らせた再生信号a₂を出
力する。

第５図は前記記録制御回路34の一例を示すブロツク図
であつて、記録制御回路34は論理積ゲート36とＤ形フリ
ツプフロツプ37とで構成され、論理積ゲート36の出力が
ハイレベルになつた次の記録位置合わせマーク８検出パ
ルスｈでレーザー制御信号ｅをハイレベルにしてデイス
クへの記録を開始し、論理積ゲート36の出力がローレベ
ルになつた次の記録位置合わせマーク８検出パルスｈで
レーザー制御信号ｅをローレベルにしてデイスクへの記
録を終了する。

第１図は本発明によるデイスク編集装置の一実施例を
示す構成図であつて、1a,1bはデイスク、2,4はプレー
ヤ、3a,3bはキーボード、５はモニタである。

同図において、第１のデイスク1aを装着した第１の手
段としてのプレーヤ２（記録再生装置または再生専用装
置）の再生信号ａと記録制御信号ｃを、第２のデイスク
1bを装着した第２の手段としてのプレーヤ４（記録再生
装置または記録専用装置）に入力し、プレーヤ４の再生
制御信号ｂを前記プレーヤ２に入力する。

本実施例では、第１のデイスク1aの再生信号ａは前記
遅延回路38により、約33.3msec（再生信号１フレーム時
間）遅延させて出力するようにしている。

第６図は前記RF検出回路32の一例を示す構成図、第７
図は第６図のRF検出回路の動作の一例を説明する波形図
である。

第７図の再生トラツクにおいて斜線で示されるトラツ
ク番号Ｍ＋1,M＋２は記録トラツク、斜線のひいていな
いトラツク番号Ｍ＋３は未記録トラツクであるとする。

第６図において、第１図の第１のデイスク1aから再生
したRF信号を包絡線検波回路39に入力したとき、入力信
号がコンデンサC1の両端の電圧より高いとこのコンデン
サC1は充電し、入力信号がコンデンサC1の両端の電圧よ
り低くなると抵抗R1を通して放電する。この動作をくり
返し行うことで、再生RF信号の包絡線検波信号ｌを得
る。この包絡線検波ｌと、抵抗R2,R3で定めた電圧ｍと
を比較器40で比較し、包絡線検波信号ｌが該レベルｍよ
り低ければローレベル、そうでなければハイレベルをRF
検出信号ｋとして出力することにより、RF検出信号ｋが
ローレベルのときは再生RF信号は未記録トラツクのもの
であり、RF選出信号ｋがハイレベルのときは記録トラツ
クの再生信号であると判断する。

また、第７図のトラツク番号Ｍ＋１は再生RF信号にド
ロツプアウトがあつたばあいを示しており、再生RF信号
はドロツプアウトにより、それまでの正常な再生信号に
比べ、一瞬レベルが低くなる。しかし前記包絡線回路39
の抵抗R1の時定数により、前記包絡線検波信号ｌのレベ
ルは、大きく変化せず、前記ｍレベルを割ってしまわな
いので前記RF検出信号ｋをハイレベルに保つことができ
る。このように、本例においては、ドロツプアウト、ノ
イズ等による瞬時の再生RF信号変化で記録トラツク、未
記録トラツクを誤判定してしまうことはない。

以下、本発明のデイスク編集装置によるデイスク編集
時の制御例について説明する。

第８図は前記第１のデイスク1aのトラツク番号Ｍから
Ｍ＋２を前記第２のデイスク1bのトラツク番号ＮからＮ
＋２へ連続して記録・編集する場合を説明する波形図
で、該デイスク1aのトラツク番号ＭからＭ＋２は全て記
録トラツクの場合について説明する。第８図で、デイス
ク1aの斜線トラツクは記録トラツクを示し、デイスク1b
の斜線トラツクは、記録されたトラツクを示す。斜線を
施していないトラツクは未記録トラツクを示す。デイス
ク編集に先だち、プレーヤ２はキーボード3aによりデイ
スク1aのトラツク番号Ｍで動画再生待機状態にしてお
き、次にキーボード3bによりプレーヤ４のトラツク番号
Ｎを検索する。

キーボード3bからプレーヤ４に記録終了トラツクが指
定され、編集開始命令が入力されると、プレーヤ４のコ
ントローラ35はデイスク1bの記録位置合わせマーク８検
出パルスｈで再生制御信号ｂをハイ（あるいはロー）レ
ベルにしてプレーヤ２に動画再生開始を命令するととも
に、２回リバースジヤンプしてトラツク番号Ｎ−１で連
続記録待機状態となる。プレーヤ２のコントローラ35は
再生制御信号ｂがハイ（あるいはロー）レベルになつた
ことを検出すると、デイスク1aの位置合わせマーク８検
出パルスで一度リバースジヤンプした後、記録制御信号
ｃをハイ（あるいはロー）レベルにし、トラツク番号Ｍ
から連続再生を開始する。

プレーヤ４のコントローラ35は、記録制御信号ｃがハ
イ（あるいはロ）レベルになつたことを検出して、記録
制御回路34コントロール信号ｇをハイ（あるいはロー）
レベルにする。そして記録位置合わせマーク８の検出パ
ルスｈが記録制御回路34に入力されると、レーザー制御
信号ｅがハイ（あるいはロー）レベルとなり、連続記録
が開始され、前記第１のデイスク1aの連続再生開始と前
記第２のデイスク1bの連続記録開始タイミングを合わせ
ることができる。以後、プレーヤ４のコントローラ35は
記録位置合わせマーク８検出パルスをカウントしてい
き、所望の記録終了トラツクＭ＋２で記録制御信号34コ
ントローラ信号ｇをロー（あるいはハイ）レベルに戻す
ことにより、該トラツクで記録が終了するように制御す
るとともに、再生制御信号ｂをロー（あるいはハイ）レ
ベルに戻し、プレーヤ２の連続再生の終了を命令する。
プレーヤ２のコントローラ35は、再生制御信号ｂがロー
（あるいはハイ）レベルになると静止画再生状態に戻
り、デイスクの編集を終了する。ちなみに、第１のデイ
スク1aの連続トラツクに相関のある静止画（動画を構成
する複数のコマ）を記録してある場合は、連続再生信号
は動画としてモニタできる。

第９図は前記第１のデイスク1aのトラツク番号Ｍから
Ｍ＋４を前記第２のデイスク1bのトラツク番号ＮからＮ
＋４に記録編集しようとした場合で、該デイスク1aのト
ラツクＭ＋3,M＋４が未記録トラツクの場合について説
明する波形図である。第９図において、第８図の例と同
様にして、前記第１のデイスク1aの連続再生開始と前記
第２のデイスク1bの連続記録開始のタイミングを合わせ
る。前記プレーヤ２のコントローラ35は、デイスク編集
中、すなわち連続再生中、前記RF信号ｋがローからハイ
（あるいはハイからロー）に変化し、プレーヤ２の再生
トラツクが記録トラツクＭ＋２から未記録トラツクＭ＋
３に移動したことを検出すると、前記記録制御信号ｃを
ロー（あるいはハイ）レベルに戻す。これにより前記プ
レーヤ４の前記記録制御回路35において論理積ゲート36
の出力がロー（あるいはハイ）レベルとなり、次の記録
位置合わせマーク検出パルスｈでレーザー制御信号ｅが
ロー（あるいはハイ）レベルとなり、Ｎ＋２トラツクま
で記録したところで記録を終了する。

本実施例ではデイスク1aの再生信号は、前記遅延回路
36により約33.3msec（再生信号１フレーム時間）遅れて
プレーヤ４側に出力しているので、前記デイスク1bのト
ラツク番号ＮからＮ＋２に前記デイスク1aのトラツク番
号ＭからＭ＋２の再生信号が記録され、前記デイスク1b
のトラツク番号Ｎ＋３は未記録とすることができる。な
お、本実施例では遅延回路36での遅延時間を約33.3msec
（再生信号１フレーム時間）としたが、プレーヤ２にお
いて、デイスク1aの再生中のトラツクが記録トラツクか
ら未記録トラツクになつたことを検出して、記録制御信
号によりプレーヤ４に記録終了を命令した時、プレーヤ
４ではまだデイスク1aの記録トラツクの再生信号を記録
中となるように設定すればよいことは勿論である。

また、本発明によるデイスク編集装置を応用すると、
記録トラツクと未記録トラツクが混在する第１のデイス
ク1aを連続再生して第２のデイスク1bへ連続記録する場
合、前記第１のデイスク1aの再生トラツクが記録トラツ
クから未記録トラツクになつた時、前記第２のデイスク
1bへの記録を終了するだけでなく、前記第１のデイスク
の記録トラツクのみを前記第２のデイスクへ順次記録さ
せることもできる。

第10図は第１のデイスク1aのトラツク番号M,M＋1,M＋
２およびＭ＋5,M＋6,M＋７が記録トラツクで、トラツク
番号Ｍ＋3,M＋４が未記録トラツクの場合を例に、該デ
イスク1aのトラツク番号ＭからＭ＋７を連続再生して、
デイスク1aのトラツク番号ＭからＭ＋２をデイスク1bの
ＮからＮ＋２へ、デイスク1aのトラツク番号Ｍ＋５から
Ｍ＋７をデイスク1bのトラツク番号Ｎ＋３からＮ＋５へ
記録編集する場合のタイミングチヤートの一例である。
第９図の例と同様に、デイスク編集中、第１のデイスク
1aのトラツク番号Ｍ＋３が未記録トラツクだつたため、
プレーヤ４はトラツク番号Ｎ＋２まで記録して、記録を
中止するが、連続再生を続けていた前記プレーヤ２のコ
ントローラ35は、前記RF信号がロー（あるいはハイ）レ
ベルに変り、プレーヤ２の再生トラツクが未記録トラツ
クＭ＋４から記録トラツクＭ＋５へ移動したことを検出
すると、コントローラ35は、前記記録制御信号ｃをハイ
（あるいはロー）レベルに戻し、プレーヤ４に対し、記
録再開を命令する。

第１のデイスク1bのトラツク番号Ｎ＋２で記録を中止
し、前記記録位置合わせマーク８検出パルスｈでリバー
スジヤンプしてトラツク番号Ｎ＋２で記録待機状態とな
つていたプレーヤ４のコントローラ35は、前記記録制御
信号ｃがハイ（あるいはロー）に戻ったことを検出する
と、記録制御回路34へのコントローラ信号ｇをハイ（あ
るいはロー）レベルにし、記録位置合わせマーク８検出
パルスｈが記録制御回路34に入力されると、レーザー制
御信号ｅがハイ（あるいはロー）レベルとなり、連続記
録を再開する。

以降、同様にして所望のトラツクまで編集を行うこと
で、第１のデイスク1aの記録トラツクのみを第２のデイ
スク1bへ順次記録編集することができる。

これらの他に、本発明により、第１のデイスクの未記
録トラツクに対応する第２のデイスクのトラツクは未記
録のまま残してデイスク記録編集することも可能であ
る。

第11図は、一例として、第１のデイスク1aの記録トラ
ツク番号ＭからＭ＋2,M＋５からＭ＋７を第２のデイス
ク1bのトラツク番号ＮからＮ＋2,N＋５からＮ＋７へそ
れぞれ記録し、トラツク番号Ｎ＋3,N＋４は未記録のま
まデイスク記録編集を行う場合のタイミングチヤートで
ある。第９図で示した例と同様にデイスク編集を開始
し、前記デイスク1bのトラツク番号Ｎ＋２で記録を中止
していたプレーヤ４のコントローラ35は、記録時と同速
度で前記光ヘツド９を外周方向に移動させ、プレーヤ２
で再生している第１のデイスク1aのトラツク番号と対応
させておくことで、プレーヤ２が記録トラツクＭ＋５を
再生し、前記記録制御信号ｃをハイ（あるいはロー）に
したとき、プレーヤ４は第１のデイスク1aのＭ＋５トラ
ツク以降の再生信号を第２のデイスク1bの対応するＮ＋
５トラツク以降に記録することができる。

以後、同様にしてデイスク編集を行うことで、第１の
デイスク1aの記録トラツクのみを対応する第２のデイス
ク1bのトラツクに記録し、該デイスク1aの未記録トラツ
クＭ＋3,M＋４に対応する第２のデイスク1bのトラツク
Ｎ＋3,N＋４は未記録のまま記録編集をすることができ
る。

なお、上記実施例でのデイスク編集中に、第１のデイ
スク1aの再生トラツクが未記録トラツクから記録トラツ
クに変わった時、前記プレーヤ２のRF検出回路32および
信号処理回路31のもつ時定数等により乱れた画面が再生
される場合、プレーヤ２で未記録トラツクから記録トラ
ツクに変わった最初のトラツクを２度再生し、プレーヤ
４で記録開始トラツクをプレーヤ２の第１のデイスク1a
の対応するトラツクに合わせることで、乱れた画面を記
録することなくデイスク編集ができる。

第12図は第１のデイスク再生トラツクが未記録トラツ
クから記録トラツクに変わる時も乱れた画面を記録しな
いようにしたデイスク編集のタイミングチヤートの一例
である。第１のデイスク1aの記録，未記録状態は第９図
に示した例と同様である。デイスク編集中、プレーヤ２
のコントローラ35で、RF信号ｋがロー（あるいはハイ）
に変わりプレーヤ２で記録トラツクＭ＋５を再生中であ
ることを検出すると、前記記録制御信号ｃをハイ（また
はロー）にし、次の前記記録位置合わせマーク８検出パ
ルスｈで一度リバースジヤンプして、未記録トラツクＭ
＋４から記録トラツクＭ＋５に変わった最初のトラツク
Ｍ＋５を再度再生してから連続再生を続ける。

デイスク編集中、記録を中止していたプレーヤ４のコ
ントローラ35は、前記記録制御信号ｃがハイ（あるいは
ロー）レベルになり、記録再開が命令されたことを検出
すると、次の前記記録位置合わせマーク８検出パルスｈ
で一度リバースジヤンプし、トラツク番号Ｎ＋４で連続
記録待機状態となり、前記記録制御回路コントロール信
号ｇをハイ（あるいはロー）レベルにする。そして記録
位置合わせマーク８検出パルスｈが記録制御回路34に入
力されるとレーザー制御信号ｅがハイ（あるいはロー）
レベルとなり、トラツク番号Ｎ＋５から連続記録が再開
される。このようにして未記録デイスクへの誤記録をな
くしてデイスク記録編集を行うことができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によるデイスク編集装置に
よれば、記録トラツクと未記録トラツクとが混在する第
１のデイスクを連続再生し、その再生信号を第２のデイ
スクの記録信号としても、この再生信号が第１のデイス
クの未記録トラツクから再生されたものであるように無
効な再生信号である場合には、記録制御信号によって第
２のデイスクの記録が停止されるから、第２のデイスク
には、第１のデイスクの記録トラツクからの有効な再生
信号のみが記録されることになり、ノイズなどの不所望
な信号の記録を防止することができる。これにより、特
に、一度記録した信号を消去することができない追記型
（１回書き込み）のデイスクの場合には、記録効率の低
下を防止することができて有効である。

また、本発明によるデイスク編集装置によれば、記録
制御信号によって第２のデイスクが記録動作を停止して
いる期間、第２のデイスクの記録ヘッドが待機状態にあ
るため、第２のデイスクの記録動作が停止した位置から
次の記録動作を開始することができ、第１のデイスクの
記録トラツクからの再生信号のみを第２のデイスクで連
続的に記録することができる。

さらに、本発明によるデイスク編集装置によれば、記
録制御信号によって第２のデイスクが記録動作を停止し
ている期間でも、第２のデイスクの記録ヘッドがトラツ
クに沿って移動するから、第１のデイスクと同様の未記
録トラツクも形成され、第１のデイスクと同様の記録ト
ラツクと未記録トラツクの配列が得られる。しかも、こ
の場合、形成された未記録トラツクには、記録動作が停
止しているので、ノイズなどの不所望な信号が記録され
ない。

さらにまた、本発明による再生装置によれば、第１の
デイスクの再生信号が記録トラツクからのものか、未記
録トラツクからのものかを記録制御信号によって判別す
ることができ、これにより、この第１のデイスクの再生
信号を記録信号とする記録装置で第１のデイスクの記録
トラツクからの再生信号のみを記録させるようにするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるデイスク編集装置および再生装置
の一実施例を示す構成図、第２図は本発明を適用するデ
イスクの一例を示す説明図、第３図は本発明のデイスク
編集装置および再生装置に用いる光学式記録再生装置の
光学ヘッドの一例を示す構成図、第４図は本発明に用い
る光学式記録再生装置の一例を示すブロツク図、第５図
は第３図の光学式記録再生装置の記録制御回路の一例を
示す説明図、第６図はRF検出回路の動作の一例を示す回
路図、第７図は第６図の回路の動作を示すタイミングチ
ヤート、第８図は本発明によるデイスク編集において再
生トラツクが全て記録トラツクであつたときの一例を説
明するタイミングチヤート、第９図はデイスク編集中再
生トラツクが未記録トラツクに変わった時記録を終了す
る場合の一例を説明するタイミングチヤート、第10図は
再生デイスクの記録トラツクのみを順次記録デイスクへ
記録する場合の一例を説明するタイミングチヤート、第
11図は再生デイスクの記録トラツクに対応する記録デイ
スクのトラツクへ記録編集を行い他のトラツクは未記録
のまま残す場合の一例を説明するタイミングチヤート、
第12図は第11図で説明したデイスク編集において第１の
デイスクの未記録トラツクに対応する第２のデイスクの
トラツクをより確かに未記録トラツクとして残して編集
する一例を説明するタイミングチヤートである。 １……デイスク、２……プレーヤ（再生側）、３……キ
ーボード、４……プレーヤ（記録側）、５……モニタ
ー、６……案内トラツク、７……アドレス領域、８……
記録位置合わせマーク、９……光学ヘツド、10……レー
ザーダイオード、26……レーザー駆動回路、31……信号
処理回路、32……RF信号検出回路、34……記録制御回
路、35……コントローラ、36……論理積ゲート、37……
Ｄ形フリツプフロツプ、38……遅延回路、39……包絡線
検波回路、40……比較器、ａ……再生信号、ｂ……再生
制御信号、ｃ……記録制御信号、ｅ……レーザー制御信
号、ｋ……RF検出信号、ｌ……包絡線検波信号、ｍ……
比較レベル。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】順次のトラックが連続的に再生される第１
   のディスクの再生信号を、トラック単位で、第２のディ
   スクに記録するようにしたデイスク編集装置において、 前記第１のディスクの再生信号を遅延し、前記第２のデ
   ィスクの記録信号とする信号遅延手段と、 前記第１のディスクの再生信号が記録トラックからの再
   生信号か信号が記録されていない未記録トラックからの
   再生信号かを判定し、この判定結果に応じた記録制御信
   号を発生する記録制御手段と、 前記記録制御信号に基づいて、前記第１のディスクの再
   生信号が未記録トラックからの再生信号になったとき、
   前記第２のディスクへの記録動作をトラックの開始位置
   で停止させ、前記第１のディスクの再生信号が記録トラ
   ックからの再生信号になったとき、前記第２のディスク
   への記録動作をトラックの開始位置で開始させる編集制
   御手段と、 を備えたことを特徴とするデイスク編集装置。
2. 【請求項２】請求項１記載のデイスク編集装置におい
   て、 前記第２のディスクの記録動作停止中、前記第２のディ
   スクの記録ヘッドを待機状態にすることを特徴とするデ
   イスク編集装置。
3. 【請求項３】請求項１記載のデイスク編集装置におい
   て、 前記第２のディスクの記録動作停止中も、前記第２のデ
   ィスクの記録ヘッドをトラックに沿って移動させること
   を特徴とするデイスク編集装置。
4. 【請求項４】第１のディスクの順次のトラックを連続的
   に再生し、その再生信号を、トラック単位で第２のトラ
   ックの記録信号とする記録装置に供給する再生装置にお
   いて、 前記第１のディスクの再生中のトラックが記録トラック
   か未記録トラックかを判定し、この判定結果に応じた記
   録制御信号を発生する記録制御手段と、 前記再生信号を遅延し、記録信号として前記記録装置に
   供給する信号遅延手段と を備え、前記記録制御信号を前記記録装置の記録動作の
   開始，停止を制御する制御信号とするように構成したこ
   とを特徴とする再生装置。