JPH05282696A - 光ディスクの情報記録方法及びその装置 - Google Patents

光ディスクの情報記録方法及びその装置

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JPH05282696A
JPH05282696A JP4076913A JP7691392A JPH05282696A JP H05282696 A JPH05282696 A JP H05282696A JP 4076913 A JP4076913 A JP 4076913A JP 7691392 A JP7691392 A JP 7691392A JP H05282696 A JPH05282696 A JP H05282696A
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徹 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録中にトラッキングが外れた場合にお
いても、継続して情報記録を行える光ディスクの情報記
録方法及びその装置を提供すること。 【構成】 光ディスク1への情報記録中にトラッキング
が外れたときは、トラッキング制御回路237 からシステ
ムコントローラ231 にトラッキングエラー信号を出力す
る。このとき、システムコントローラ231 は、情報の記
録を停止し、これ以降の記録情報をバッファメモリ222
に蓄積すると共に、トラッキングが外れた位置を検出
し、この位置から再トラッキングを開始して、バッファ
メモリ222に蓄積された情報を高速で記録する。 【効果】 継続して情報の記録を行うことができると共
に、トラッキングが外れたことにより情報の記録が失敗
することがなく、光ディスクが再使用不可能になること
がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの情報記録
方法及びその装置に関し、特に情報記録時においてトラ
ッキングが外れた際に速やかに復帰できる光ディスクの
情報記録方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクの情報記録装置におい
ては、光ディスクの記録層をレーザ光によって変質或い
は変形させ、再生時におけるレーザ光の反射方向または
反射率等を変えて情報の記録を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、情報の記録
中に何らかの理由によりトラッキングが外れてしまうと
情報の記録は失敗し、このとき情報を記録していた光デ
ィスクが書き換え可能なものである場合以外は、光ディ
スクは再使用不可能になってしまっていた。
【0004】即ち、光ディスクに情報の記録を行ってい
る最中に、外乱(振動、機械的衝撃)、欠陥など、何ら
かの理由によりトラッキングが外れてしまうと、光ディ
スクの記録面内に制御から外れた状態でレーザ光が照射
されて情報が記録されてしまい、その光ディスクは書き
換え不可能型(ライトワンス型)の場合、二度と使用で
きなくなってしまう。また、書き換え可能な光ディスク
でも再度最初から情報を記録し直さなければならず、非
常に手間がかかる。
【0005】一方、情報の記録時にトラッキングが外れ
た場合に、瞬時にレーザ光を切る方法も実現され、制御
から外れた状態で情報の記録を行わない方法も実現され
ている。しかし、この方法でも途中で記録が途切れてし
まうため、いずれにしても上記問題点を解決することが
できず、記録の失敗を招いていた。
【0006】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、情報
の記録中にトラッキングが外れた場合においても、継続
して情報を記録することができる光ディスクの情報記録
方法及び光ディスクの情報記録装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、トラッキングしながら光デ
ィスクにレーザ光を照射し、前記光ディスクに情報を順
次記録する光ディスクの情報記録方法において、トラッ
キングが外れた際に、前記情報の記録を停止し、該トラ
ッキングが外れた位置を記憶すると共に、前記トラッキ
ングが外れた位置以降の記録対象情報を蓄え、前記トラ
ッキングが外れた位置近傍から、再度トラッキングを行
い、前記蓄えられた記録対象情報を順次記録する光ディ
スクの情報記録方法を提案する。
【0008】また、請求項2では、請求項1記載の光デ
ィスクの情報記録方法において、前記トラッキングが外
れた位置以降に前記蓄えられた情報を記録する際、前記
トラッキングが外れる以前の記録速度よりも高速で情報
を記録する光ディスクの情報記録方法を提案する。
【0009】また、請求項3では、光ディスクを回転す
る回転手段と、前記光ディスクにレーザ光を照射するレ
ーザ光照射手段と、前記レーザ光の照射位置を前記光デ
ィスクの情報記録位置にトラッキングするトラッキング
手段と、記録対象情報に基づいて、前記レーザ光照射手
段によるレーザ光の照射を制御するレーザ光照射制御手
段とを備えた光ディスクの情報記録装置において、前記
トラッキングの状態を検出するトラッキング状態検出手
段と、該トラッキング状態検出手段の検出結果に基づい
て、トラッキングが外れた際に、該トラッキングが外れ
た前記光ディスク上の位置を検出する位置検出手段と、
前記トラッキング状態検出手段の検出結果に基づいて、
トラッキングが外れた際に、少なくともトラッキングが
外れた位置以降の記録対象情報を蓄える情報蓄積手段
と、トラッキングが外れた際に、前記位置検出手段の検
出位置から再トラッキングを行う、トラッキング補正手
段とを設けると共に、前記レーザ光照射制御手段は、前
記トラッキング状態検出手段の検出結果に基づいて、ト
ラッキングが外れた際に、前記レーザ光照射手段により
照射されるレーザ光の強度を所定値以下にすると共に、
前記再トラッキングが開始されたとき、前記レーザ光の
強度を所定値以上とし、前記情報蓄積手段に蓄えられた
情報に基づいて前記レーザ光照射手段によるレーザ光の
照射を制御する光ディスクの情報記録装置を提案する。
【0010】さらに、請求項4によれば、請求項3記載
の光ディスクの情報記録装置において、少なくともトラ
ッキングが外れた後、前記情報蓄積手段に蓄えられた情
報を記録する際には、トラッキングが外れる以前よりも
高速で前記光ディスクを回転させる回転制御手段を設け
ると共に、前記レーザ光照射制御手段は前記回転制御手
段による光ディスクの回転速度に対応して前記レーザ光
照射手段によるレーザ光の照射を制御する光ディスクの
情報記録装置を提案する。
【0011】
【作用】本発明の請求項1によれば、トラッキングが外
れた際には、光ディスクに対する情報の記録が停止さ
れ、トラッキングが外れた位置が記憶されると共に、ト
ラッキングが外れた位置以降に記録される情報が蓄えら
れる。さらに、前記トラッキングが外れた位置近傍から
再度トラッキングが行われ、前記蓄えられた情報が順次
記録される。
【0012】さらに、請求項2によれば、前記トラッキ
ングが外れた位置以降に前記蓄えられた情報を記録する
際には、トラッキングが外れる以前の記録速度よりも高
速で情報が記録される。これによりトラッキングが外れ
たことによる時間遅れが緩和される。
【0013】また、請求項3によれば、トラッキング状
態検出手段によってトラッキングの状態が検出され、該
検出結果に基づいて、トラッキングが外れた際には、位
置検出手段によってトラッキングが外れた光ディスク上
の位置が検出され、情報蓄積手段によって少なくともト
ラッキングが外れた位置以降の記録対象情報が蓄えられ
ると共に、レーザ光照射制御手段によってレーザ光照射
手段により照射されるレーザ光の強度が情報の記録が行
えない所定値以下とされる。さらに、トラッキング補正
手段によって、前記位置検出手段の検出位置から再トラ
ッキングが行われ、前記再トラッキングが開始された後
に、前記レーザ光照射制御手段によって前記レーザ光の
強度が情報の記録を行える所定値以上とされると共に、
前記情報蓄積手段に蓄えられた情報に基づいて、前記レ
ーザ光照射手段によるレーザ光の照射が制御され、情報
の記録が再開される。
【0014】さらに、請求項4によれば、少なくともト
ラッキングが外れた後、前記情報蓄積手段に蓄えられた
情報を記録する際に、回転制御手段によってトラッキン
グが外れる以前よりも高速で光ディスクが回転されると
共に、前記レーザ光照射制御手段によって前記光ディス
クの回転速度に対応して前記レーザ光照射手段によるレ
ーザ光の照射が制御される。これによりトラッキングが
外れたことによる時間遅れが緩和される。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における光ディス
クの情報記録装置を示す構成図であり、Recordabule Co
mpact Disc system 規格に乗っ取ったものである。図に
おいて、1は光ディスク、2は情報記録装置で、データ
入力部21、データ変換部22、記録部23から構成さ
れている。
【0016】光ディスク1は、例えば追記型のコンパク
トディスクからなり、その情報記録面には図2に示すよ
うに、所定の周期でウォブリング(揺動)したスパイラ
ル状のグルーブ(案内溝)11が形成され、このグルー
ブ11を用いてトラッキングを行えるようになってい
る。また、グルーブ自体にATIPコード(絶対時間情
報)が記録され、このATIPコードを検出することに
より、後述する光ピックアップの移動を的確に行うこと
ができる(特開昭56−105343号公報、特開昭6
3−87682号公報、特開昭63−10345号公
報)。
【0017】データ入力部21は、アナログ入力インタ
フェース211 、アナログ/ディジタル(以下、A/Dと
称する)変換器212 、ディジタル入力インタフェース21
3 及び切替えスイッチ214 から構成されている。記録対
象の情報がアナログ信号で供給される場合は、このアナ
ログ信号はアナログ入力インタフェース211 を介してA
/D変換器212 に入力され、ディジタル信号DA1に変
換される。また、記録対象の情報がディジタル信号によ
って供給される場合は、このディジタル信号はディジタ
ル入力インタフェース213 に入力され、ディジタル信号
DA2として切替えスイッチ214 に入力される。切替え
スイッチ214 は、記録対象情報の供給状態によってディ
ジタル信号DA1,DA2の何れかを選択して、データ
変換部22に出力する。
【0018】データ変換部22は、周知のEFMエンコ
ーダ221 及びバッファメモリ222 から構成されている。
EFMエンコーダ221 は、データ入力部21から出力さ
れるディジタル信号DAをEFM(Eight to Fourteen M
odulation)変調してバッファメモリ222 に出力する。ま
た、バッファメモリ222 は、EFMエンコーダ221 から
出力されるディジタルデータを順次蓄積すると共に、後
述する記録部23のシステムコントローラ231 からの制
御信号に基づいて蓄積したディジタルデータを記録部2
3に出力する。
【0019】記録部23は、システムコントローラ231
、スピンドルモータ232 、光ピックアップ233 、信号
処理回路234 、同期回路235 、記録補正回路236 及びト
ラッキング制御回路237 によって構成されている。スピ
ンドルモータ232 は、システムコントローラ231 からの
制御信号に基づく回転速度で光ディスク1を回転する。
光ピックアップ233 は、周知のようにレーザダイオー
ド、レンズ、ミラー、フォトディテクタ等から構成さ
れ、記録補正回路236 から出力される記録信号に基づい
てレーザ光を出射すると共に、光ディスク1からの反射
光を受光し、これに対応した受光信号PSを出力する。
また、光ピックアップ233 はトラッキング制御回路237
からの制御信号に基づいて、光ディスク1のグルーブ1
1に対応してレーザ光の照射位置をトラッキングできる
ように、移動可能に構成されている。
【0020】信号処理回路234 は、光ピックアップ233
から出力される受光信号PSを入力し、この受光信号P
Sに基づいて光ピックアップ233 のフォーカス制御を行
うと共に、受光信号PSからグルーブ11のウォブリン
グ周期(以下、ウォブル信号と称する)を検出し、ウォ
ブル信号に同期したクロック信号CKを生成してシステ
ムコントローラ231 及び同期回路235 に出力する。即
ち、光ディスク1の回転速度が変化し、ウォブル信号の
周期が変化すると、これに対応して生成されるクロック
信号CKの周期も変化する。さらに、信号処理回路234
は、受光信号PSからATIPコードを検出し、ATI
Pコードに基づく絶対時間をシステムコントローラ231
に出力する。
【0021】同期回路235 は、バッファメモリ222 から
EFM変調されたディジタルデータを入力し、システム
コントローラ231 からの制御信号及び信号処理回路234
からのクロック信号CKに基づいて、入力したディジタ
ルデータをクロック信号CKに同期した所定のタイミン
グで出力する。
【0022】記録補正回路236 は、同期回路235 から出
力されたディジタルデータを入力し、このディジタルデ
ータに対応すると共に、システムコントローラ231 から
の制御信号に基づいて、電圧及びパルス幅のデューティ
を最適値に設定した記録信号を生成して光ピックアップ
233 に出力する。
【0023】トラッキング制御回路237 は、システムコ
ントローラ231 からの制御信号に基づいて、光ピックア
ップ233 の位置を移動すると共に、光ピックアップ233
からの受光信号PSに基づいて、光ディスク1のグルー
ブ11に対応してレーザ光の照射位置をトラッキングす
る。さらに、トラッキングが外れた際には、トラッキン
グエラー信号ERを出力して、即座にこれをシステムコ
ントローラ231 に知らせる。
【0024】前述の構成よりなる本実施例によれば、記
録対象の情報がデータ入力部21に入力された際、光デ
ィスク1に情報の記録を行う前にバッファメモリ222 に
所定時間分のデータが蓄積される。システムコントロー
ラ231 は、スピンドルモータ232 を駆動して、所定の回
転速度にて光ディスク1を回転させると共に、所定量の
データがバッファメモリ222 に蓄積されたことを検出し
た後、先に蓄積されたデータから順次バッファメモリ22
2 から出力させる。さらに、システムコントローラ231
は、トラッキング制御回路237 を介して情報記録開始位
置からトラッキングを開始する。
【0025】これにより、バッファメモリ222 から出力
されたデータは、同期回路235 によって前記クロック信
号CKに同期をとられると共に、所定のタイミングで出
力され、記録補正回路236 によって記録信号に変換され
る。この記録信号に基づいて光ピックアップ233 からパ
ルス状のレーザ光が出射され、光ディスクに情報が記録
される。
【0026】一方、光ディスク1に情報を記録している
最中に、外乱(振動、機械的衝撃)、欠陥など、何らか
の理由によりトラッキングが外れてしまったときは、ト
ラッキング制御回路237 からシステムコントローラ231
にトラッキングエラー信号ERが出力される。トラッキ
ングエラー信号ERを入力したシステムコントローラ23
1 は、記録補正回路236 からの記録信号の出力を停止さ
せ、光ディスク1への情報の記録を停止すると共に、信
号処理回路234 から入力される絶対時間情報によりトラ
ッキングが外れた位置を検出して記憶する。さらに、バ
ッファメモリ222 からのデータ出力を停止する。
【0027】この後、システムコントローラ231 は、ト
ラッキング制御回路237 を介して前記トラッキングが外
れた位置近傍(トラッキングが外れた位置に対して、±
1EFMフレーム以内が望ましい)から、再度トラッキ
ングを開始させると共に、記録補正回路236 における記
録信号の出力停止状態を解除する。さらに、システムコ
ントローラ231 は、トラッキングが外れる以前よりも高
速でバッファメモリ222 から蓄積データを出力させると
共に、これに対応してスピンドルモータ232 の回転速度
を増加する。これにより、トラッキングが外れる以前よ
りも高速で情報が記録される。
【0028】光ディスク1の回転数が増加すると、これ
に対応して、信号処理回路234 によって生成されるクロ
ック信号CKの周期も変化するので、記録補正回路236
から出力される記録信号の周期が光ディスク1の回転
(スピンドルモータ232 の回転)に合わせて変化され
る。このとき、システムコントローラ231 の制御により
バッファメモリ222 においてデータ入力に対するデータ
出力の時間的な調整が行われる。また、回転数、線速等
の変化に伴い、レーザ出力の最適値が変わるが、システ
ムコントローラ231 の制御により、記録補正回路236 に
おいて、レーザ出力が光ディスク1の回転数及び線速に
合った最適値となるように、記録信号の電圧値及びパル
ス幅のデューティが変化される。これにより、トラッキ
ングが外れた位置以降に記録される情報もほぼ正常に記
録されると共に、トラッキングが外れたことによる時間
的遅れも緩和される。従って、情報の記録中にトラッキ
ングが外れた場合にも継続して情報を記録することがで
きると共に、従来のように、トラッキングが外れたこと
により情報の記録が失敗することがなく、光ディスクが
再使用不可能になることがない。
【0029】さらに、システムコントローラ231 は、前
述した高速記録を行い、バッファメモリ222 に蓄積され
たデータ量が所定値以下となったときは、スピンドルモ
ータ232 の回転速度、記録信号の電圧及びパルス幅のデ
ューティ並びにバッファメモリからのデータ出力速度を
通常値に再設定し、通常の速度で情報の記録を行う。
【0030】また、トラッキングが外れてから復帰する
までの許容時間はバッファメモリ222 として登載するメ
モリの容量により決まるが、例えば前述したコンパクト
ディスクの場合、デ−タ入力部21に入力されるデ−タ
の入力速度が1.4Mbit/sであるため、1Mbi
tのDRAMを用いると0.7s程度の時間的バッファ
容量がある(4MbitのDRAMでは2.8sとな
る)。
【0031】つまり、何らかの理由で記録中にトラッキ
ングが外れても、光ピックアップ233 が高速アクセスし
て、トラッキングが外れた位置に戻り、高速記録を行っ
て、リアルタイムでデータ入力部21に入力してくるデ
ータとの時間的差を詰めてしまうという動作を0.7s
以内に完了することができれば、トラッキングが外れて
しまった部分のエラーは多少大きくなるが、再生時のエ
ラー訂正処理で十分補うことができる。また、一般的な
欠陥、多少の振動によりトラッキングが外れてしまった
場合には、0.7s程度以上が復帰に有効な時間であ
る。
【0032】ところで、記録信号の波形を操作してより
良い記録状態とするために、記録時の補正を行うことが
一般的に行われているが、このような回路を使用する場
合は、光ピックアップ233 と同期回路235 との間に設け
ることが望ましい。また、このとき、記録補正回路236
と同期回路235 は混成されていても良い。これにより回
路系が単純化され、コストの低減を図ることができる。
【0033】また、図3に示すように、EFMエンコー
ダ221 の前にバッファメモリ222 を設けて、EFMエン
コーダ221 のクロック発生回路を外部制御として、信号
処理回路234 で生成されたクロック信号(光ディスク1
に予め記録されている情報(wobble信号)より生
成したクロック信号)CKを同期信号として入力しても
よい。
【0034】即ち、図3の構成においては、データ入力
部21から出力されるディジタルデータDAがバッファ
メモリ222 に入力され、バッファメモリ222 から出力さ
れたデータがEFMエンコーダ221 を介して記録補正回
路236 に入力される。さらに、同期回路235 に代えて同
期回路238 を設け、同期回路238 においてクロック信号
CKから生成された同期信号がEFMエンコーダ221 に
入力される。
【0035】この場合、EFMエンコーダ221 によって
EFM変調されず、且つCIRC等の誤り訂正符号が付
加されていないデータがバッファメモリ222 に蓄積され
るので、蓄積データ量が低減され、バッファメモリ222
として1MbitのDRAMを用いた場合、1.4s程
度の時間的バッファ容量を得ることができる。
【0036】さらに、図4に示すように、トラッキング
制御用のオートゲインコントロール(AGC)回路239
を設け、情報の記録中にトラッキングが外れてしまった
後の再トラッキング時に、トラッキングゲイン或いはオ
フセットのどちらか、またはその両方について、再調整
することにより、トラッキングの安定度をより増すこと
ができる。
【0037】尚、本実施例では、光情報記録媒体を追記
型のコンパクトディスクとしたがこれに限定されること
はない。
【0038】また、本実施例では、情報の記録開始時か
らバッファメモリ222 にデータを蓄積しているが、これ
に限定されることはなく、トラッキングが外れた時点か
ら、データ入力部21に入力されるデータをバッファメ
モリ222 に蓄積するようにしてもほぼ同様の効果が得ら
れる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、トラッキングが外れた際には、光ディスクに対
する情報の記録が一時停止され、トラッキングが外れた
位置近傍から再度トラッキングが行われて、蓄えられた
情報が順次記録されるので、継続して情報の記録を行う
ことができると共に、トラッキングが外れたことにより
情報の記録が失敗することがなく、光ディスクが再使用
不可能になることがなくなる。
【0040】さらに請求項2によれば、上記の効果に加
えて、前記トラッキングが外れた位置以降に前記蓄えら
れた情報を記録する際には、トラッキングが外れる以前
の記録速度よりも高速で情報が記録されるので、トラッ
キングが中断されたことによる時間的遅れを緩和するこ
とができる。
【0041】また、請求項3によれば、トラッキングが
外れた際には、レーザ光照射制御手段により光ディスク
に対する情報の記録が一時停止されると共に、トラッキ
ング補正手段によりトラッキングが外れた位置近傍から
再度トラッキングが行われて、蓄えられた情報が順次記
録されるので、継続して情報の記録を行うことができる
と共に、トラッキングが外れたことにより情報の記録が
失敗することがなく、光ディスクが再使用不可能になる
ことがなくなる。
【0042】さらに請求項4によれば、上記の効果に加
えて、前記トラッキングが外れた位置以降に前記蓄えら
れた情報を記録する際には、トラッキングが外れる以前
の記録速度よりも高速で情報が記録されるので、トラッ
キングが中断されたことによる時間的遅れを緩和するこ
とができるという非常に優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光ディスクの情報記
録装置を示す構成図
【図2】本発明の一実施例における光ディスクの構成を
示す図
【図3】本発明の他の実施例における光ディスクの情報
記録装置を示す構成図
【図4】本発明の他の実施例における光ディスクの情報
記録装置を示す構成図
【符号の説明】
1…光ディスク、11…グルーブ、2…光情報記録装
置、21…データ入力部、211 …アナログ入力インタフ
ェース、212 …A/D変換器、223 …ディジタル入力イ
ンタフェース、214 …切替えスイッチ、22…データ変
換部、221 …EFMエンコーダ、222 …バッファメモ
リ、23…記録部、231 …システムコントローラ、232
…スピンドルモータ、233 …光ピックアップ、234 …信
号処理回路、235,238 …同期回路、236 …記録補正回
路、237 …トラッキング制御回路、239…AGC回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラッキングしながら光ディスクにレー
    ザ光を照射し、前記光ディスクに情報を順次記録する光
    ディスクの情報記録方法において、 トラッキング状態を監視し、トラッキングが外れた際
    に、前記情報の記録を停止し、該トラッキングが外れた
    位置を記憶すると共に、 前記トラッキングが外れた位置以降の記録対象情報を蓄
    え、 前記トラッキングが外れた位置近傍から、再度トラッキ
    ングを行い、前記蓄えられた記録対象情報の記録を再開
    する、 ことを特徴とする光ディスクの情報記録方法。
  2. 【請求項2】 前記蓄えられた情報を前記トラッキング
    が外れた位置以降に記録する際、前記トラッキングが外
    れる以前の記録速度よりも高速で情報を記録することを
    特徴とする請求項1記載の光ディスクの情報記録方法。
  3. 【請求項3】 光ディスクを回転する回転手段と、前記
    光ディスクにレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、
    前記レーザ光の照射位置を前記光ディスクの情報記録位
    置にトラッキングするトラッキング手段と、記録対象情
    報に基づいて、前記レーザ光照射手段によるレーザ光の
    照射を制御するレーザ光照射制御手段とを備えた光ディ
    スクの情報記録装置において、 前記トラッキングの状態を検出するトラッキング状態検
    出手段と、 該トラッキング状態検出手段の検出結果に基づいて、ト
    ラッキングが外れた際に、該トラッキングが外れた前記
    光ディスク上の位置を検出する位置検出手段と、 前記トラッキング状態検出手段の検出結果に基づいて、
    トラッキングが外れた際に、少なくともトラッキングが
    外れた位置以降の記録対象情報を蓄える情報蓄積手段
    と、 トラッキングが外れた際に、前記位置検出手段の検出位
    置から再トラッキングを行う、トラッキング補正手段と
    を設けると共に、 前記レーザ光照射制御手段は、前記トラッキング状態検
    出手段の検出結果に基づいて、トラッキングが外れた際
    に、前記レーザ光照射手段により照射されるレーザ光の
    強度を所定値以下にすると共に、前記再トラッキングが
    開始されたとき、前記レーザ光の強度を所定値以上と
    し、前記情報蓄積手段に蓄えられた情報に基づいて、前
    記レーザ光照射手段によるレーザ光の照射を制御する、 ことを特徴とする光ディスクの情報記録装置。
  4. 【請求項4】 少なくともトラッキングが外れた後、前
    記情報蓄積手段に蓄えられた情報を記録する際には、ト
    ラッキングが外れる以前よりも高速で前記光ディスクを
    回転させる回転制御手段を設けると共に、前記レーザ光
    照射制御手段は前記回転制御手段による光ディスクの回
    転速度に対応して前記レーザ光照射手段によるレーザ光
    の照射を制御することを特徴とする請求項3記載の光デ
    ィスクの情報記録装置。
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