JP2581893Y2 - 巻取ユニットの管糸切換装置 - Google Patents

巻取ユニットの管糸切換装置

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JP2581893Y2
JP2581893Y2 JP1992009532U JP953292U JP2581893Y2 JP 2581893 Y2 JP2581893 Y2 JP 2581893Y2 JP 1992009532 U JP1992009532 U JP 1992009532U JP 953292 U JP953292 U JP 953292U JP 2581893 Y2 JP2581893 Y2 JP 2581893Y2
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喜康 真栄田
正治 切明
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動ワインダにおいて
多数並列配置された巻取ユニットの巻取位置に管糸を供
給すると同時に空の紙管を排出する巻取ユニットの管糸
切換装置に関する。
【0002】
【産業上の利用分野】例えばリング精紡機で生産された
給糸ボビンの多数本を糸継ぎし、且つスラブ等の不良部
分を除きつつコーンやチーズ状の一つの巻取パッケージ
に巻取る自動ワインダが知られている。この自動ワイン
ダは巻取ユニットの多数錘が並列配置されたものであ
り、その一錘の機器配置を図7により説明する。
【0003】図7において、巻取ユニット101は、支
承管102とダクト103とによって位置固定され、ユ
ニットの所定位置に位置決め供給される管糸4から引出
される糸Yはバルンブレーカ106、所定のテンション
を付与するディスク又はゲート式のテンサ107、糸の
不良部分を検出するスラブキャッチャー108等を通過
して、綾振ドラム113によって回転する巻取パッケー
ジ114に巻取られる。115は糸継装置であり、11
6はパッケージ側の上糸を糸継装置115へ案内するサ
クションマウス、117は給糸ボビン側の下糸を糸継装
置115へ案内する中継パイプであり、各巻取ユニット
101が上記各部材を有しており、このような巻取ユニ
ット101が多数並設されて一台の自動ワインダが構成
される。また、給糸ボビン4は個々に独立したトレイ5
に挿立された状態のまま管糸供給コンベア1から管糸切
換装置3を介して巻取位置11へ供給される。そして、
巻取完了後の空の紙管8は管糸切換装置3を介して空管
糸排出コンベア2へと排出され、代わりに新たな管糸4
が巻取位置11へと供給される。
【0004】上述した管糸切換装置3として特開昭59
−69370号公報に開示されているものが知られてお
り、以下この管糸切換装置3を図8及び図9に基づいて
説明する。図8において、101は紙面前後方向に一定
間隔を置いて多数配設された巻取ユニット、1は該ユニ
ット101に沿って紙面前後に走行する管糸供給コンベ
ア、2は該ユニット101に沿って紙面前後に走行する
空管糸排出コンベア、3は両コンベア1,2間に配設さ
れた管糸切換装置である。図示のように、管糸供給コン
ベア1は管糸4をトレイ5に挿立して移送する。中空円
盤状のトレイ5には中心の段部6を介してペグ7が植立
されており、管糸4はその紙管8の下端を該ペグ7に挿
入して段部6上に直立姿勢で載置され、ペグ7先端部に
はトレイ5内の中空部と紙管8の中心孔9とを連通する
通孔10が設けられ、管糸4はその糸端Yが口出しされ
て上記中心孔9内に垂下されている。管糸供給コンベア
1と空管糸排出コンベア2とは互いに上下の段差を設け
て配設され、管糸切換装置3はその間を斜めに連絡する
形で設けられていて、管糸4は管糸供給コンベア1より
管糸供給装置3内の巻取位置11へ運ばれて巻取ユニッ
ト101で図示しないパッケージに巻取られ、空の紙管
8となって排出され管糸排出コンベア2で搬送される。
【0005】つぎに、図9により管糸切換装置3の詳細
を説明する。両コンベア1,2間には前記トレイ5の曲
折した通路12を形成する第1および第2のガイド板1
3,14が巻取ユニット101に固定され、搬入側通路
12aの下面はフリーに回転する傾斜円板15とされ、
排出側通路12bの下面は上記第1ガイド板13が曲折
された底板16とされている。管糸供給コンベア1、傾
斜円板15、底板16および管糸排出コンベア2は互い
に連続する略同一の平面を形成し、傾斜円板15の一部
は管糸供給コンベア1と接触して軸17を中心とする矢
印a方向の回転力を付与されている。管糸供給コンベア
1には更に第3のガイド板18が設けられ、該コンベア
1により矢印b方向に移送されて来るトレイ5のいくつ
かを上記搬入側通路12a内に案内すると共に余剰のト
レイ5を通過させる。
【0006】第1のカイド板13には先端にフリーロー
ラ19を有するストッパ20が軸21で軸支され、スプ
リング22で矢印c方向に回転付勢されると共にピン2
3に当接して該回転を制止されている。ストッパ20は
上記ピン23への当接状態において、前記通路12の第
1の曲折部即ち待機位置24の出口を前記トレイ5の段
部6の外径より狭くする凸部25を有しており、管糸供
給コンベア1より搬入側通路12a内に案内されたトレ
イ5を上記待機位置24にて停止させ、常に搬入側通路
12a内に2個のトレイ5を確保するようにしてある。
【0007】第2のガイド板14にはイジェクトレバー
26が軸28で軸支されている。イジェクトレバー26
は通路12の第2の曲折部即ち前記した巻取位置11に
おいてトレイ5の段部6を抱えて保持できる凹部31を
有し、また他側は上記軸28を中心とする弧状のローラ
支承縁32となっている。図8に示されるように、この
イジェクトレバー26の軸28は、カム列43で上下動
するプッシュロッド44により往復動する図外のロッキ
ングアームによって回動する。
【0008】巻取位置11は傾斜円板15上にあるた
め、トレイ5が巻取位置11内に位置しているときその
ペグ7中心に当たる傾斜円板15の部分には軸17を中
心とする弧状の通孔34が複数個設けてあり、図8に示
されるように、該通孔34の更に下位に当るペグ7中心
位置には圧縮エアーを該通孔34に向けて噴出するノズ
ル35が設けてある。また、該ノズル35とエアーを送
出するエアーホース36との間にはレバー37により開
閉制御されるバルブ38が設けられ、上記ホース36よ
り送られたエアーは軸39の回動によるレバー37の旋
回によってバルブ38内を通り、ノズル35から傾斜円
板15の通孔34を介してトレイ5内の中空部へ入り、
更にペグ7の通孔10を通って紙管8の中心孔9内に流
入して該中心孔9内に垂下している糸端Y1を上方へ吹
上げる。吹上げられた糸端Y1は巻取ユニット101の
バルーンブレーカ106内を通り、上方で待機している
図外のサクションマウスで吸引把持されて図外のパッケ
ージ側糸端と結び合わされ巻取られる。レバー37の軸
39も、カム列43で上下動するプッシュロッド45に
より往復動する図外のロッキングアームによって回動す
る。
【0009】上述した従来の管糸切換装置3の作動につ
いて説明すると、まず通常の巻取状態を示す図9におい
てトレイ5は巻取位置11に1個、搬入側通路12a内
には待機位置24に2個が夫々位置する。このとき巻取
位置11内の1番目のトレイ5aはその段部6をイジェ
クトレバー26の凹部31内で支持されて停止してお
り、また待機位置24にある2番目のトレイ5bはその
段部6をストッパ20の凸部25に当接させて円板15
による送りを阻止されている。
【0010】この状態から1番目のトレイ5aにおける
管糸4の巻取りが完了すると、巻取ユニット101のカ
ム列43により軸28が一定角度だけ回動する。これに
よりイジェクトレバー26はその凹部31内に1番目の
トレイ5aを保持したまま図10の如く左に回動し、該
1番目のトレイ5aを排出側通路12bより管糸排出コ
ンベア2上へと排出する。イジェクトレバー26の上記
回動に伴い、イジェクトレバー26のローラ支承縁32
がストッパ20のフリーローラ19に当接して該ストッ
パ20の凸部25を左方に退避させる。従って2番目の
トレイ5bは上記凸部25より解放され、管糸供給コン
ベア1から摩擦で駆動力を得て常時回転する傾斜円板1
5で移動し、イジェクトレバー26のローラ支承縁32
に当接して停止させられる。
【0011】次にイジェクトレバー26が元の位置へ復
帰すると、ストッパ20は図9に示す元の位置へ復帰
し、上記ローラ支承縁32で停止されていた2番目のト
レイ5bはイジェクトレバー26の凹部31内即ち巻取
位置11へと移動する。同時に、図8の軸39が回動し
てバルブ38を解放し、ノズル35から圧縮エアーを傾
斜円板15の通孔34およびペグ7の通孔10を通して
噴出し、管糸4の糸端Y1を吹上げて図外のサクション
マウスに吸引把持させ、巻取りを開始する。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図8の巻取
ユニットにおいて、三分玉と呼ばれる残り解舒量が1/
3となった時点から急激に解舒張力の絶対値と振幅が増
大し、この増大の程度が大きくなると張力による糸切れ
が発生する。また巻取速度の増大と共にスラッフィング
(管糸4のチェス部4aから安定的に解舒されずに、輪
抜けのように幾重かのコイルが互いに絡み合って一気に
解舒される状態)が多発するようになる。この解舒張力
の増大とスラッフィングの発生は管糸4からの解舒状態
に依存しており、解舒張力の増大とスラッフィングの発
生を抑えて巻取速度の高速化を図るために、管糸4から
解舒される糸のバルーンを絞り付円筒のバルーンブレー
カ106で制限し、バルーンブレーカ106を管糸4の
解舒に追随させて矢印hの方向に徐々に下降させるもの
が提案されている。このバルーンブレーカ106の働き
を有効なものとするためには、バルーンブレーカ106
の内径と紙管8の外径との間の隙間εをできるだけ小さ
くすることが必要であることが判明している。しかしこ
の隙間εを小さくするためには、管糸4は傾斜円板15
や底板16の基準平面Aに対して出来るだけ垂直姿勢を
保って巻取位置11に位置する必要がある。
【0013】しかしながら、図8の管糸切換装置3にお
いては、回転する傾斜円板15と第2ガイド板14との
隙間よりトレイ5の高さが低いので管糸の自重で傾こう
とするために、トレイ5の底面が不安定となって、トレ
イ5に挿立された管糸を基準平面Aに対して精度良く垂
直姿勢にして巻取位置11に保持することが難しいとい
う問題点があった。
【0014】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、管糸を基準平面に対して精度良く垂直姿勢にし
て巻取位置に保持することができる管糸切換装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案における管糸切換装置は、管糸が挿立された
トレイを巻取位置へと移動させるトレイ移動手段を前記
管糸の巻取中に常時作動させつつ前記トレイを前記巻取
位置に停止させ、前記巻取位置から空管が挿立されたト
レイを排出する巻取ユニットの管糸切換装置において、
前記移動手段の作動にさからって前記巻取位置に停止さ
せられた前記トレイに対するトレイ抑えを設け、該トレ
イ抑えは、前記トレイを前記巻取位置がある基準平面に
向けて下向きに抑えるものである
【0016】
【作用】トレイ移動手段(傾斜円板51)が常時作動
(回転)しており、その作動にさからって巻取位置に停
止しているトレイは、その作動力によって浮いたりして
姿勢を変えることがあるが、トレイ抑えが、トレイに挿
立された管糸を巻き取り中にその姿勢を変えることがな
いように所定の姿勢に維持するようトレイを抑えるよう
に働く。このトレイ抑えの抑え方向が、巻取位置がある
基準平面に向けて下向きであるため、トレイの底面が基
準平面に密着し、前記トレイに挿立された管糸の前記基
準平面に対する垂直姿勢が決まる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本考案の要部である抑え具の断面を示す
管糸切換装置の側面図であり、図2は図1平面図であ
る。図1及び図2において、巻取位置に停止されたトレ
イに対する抑え具67が設けられた点が本考案の第1の
ポイントである。本考案の第2のポイントは、図8及び
図9の如く常時回転する傾斜円板(トレイ移動手段)1
5を有するタイプの管糸切換装置に前記抑え具が適用さ
れる点である。
【0018】ただし、以下の説明では、常時回転する傾
斜円板(トレイ移動手段)15に代わり、間欠回転する
傾斜円板51と第1イジェクトレバー54との共同でト
レイを巻取位置に移動させるタイプの管糸切換装置で第
1のポイントである抑え具67の構成と作動を説明す
る。なお以下に説明する以外の部分で、図8及び図9と
同じ作動をする部分に付いては同じ符号を付してその説
明を省略する。
【0019】図1において、傾斜円板51は紙管供給コ
ンベア1とは切り離されて独立しており、2つの待機位
置24を有するものの、巻取位置11とは完全に離れて
いる。この傾斜円板51は軸55に回転自在に支持され
ており、軸55は巻取ユニット101から張り出したブ
ラケット56に固定されている。また傾斜円板51の下
端には多数の歯を有する爪車57が取り付けられいる。
さらに軸55に回動板58が回転自在に支持され、回動
板58に爪58aが軸支されている。この回動板58が
リンク金具59により押し引きされると、爪車57即ち
傾斜円板51は図2のe方向に回転し、搬入側通路12
aに沿ってトレイを図面下方に向かって搬送することが
できる。なお、傾斜円板51を間欠的に回転させる図1
のリンク金具59の往復動はプッシュロッド60により
行われる。プッシュロッド60は巻取ユニット101に
おける共通のカム列43によって上下動され、図示され
ないロッキングアームを介してリンク金具59を押し引
きする。
【0020】図2の底板52は巻取位置11にあるトレ
イ5aが完全に載る大きさを有している。そして、第2
ガイド板14の凹部61と次に述べる第1イジェクトレ
バー53とによりトレイ5aは巻取位置11に保持され
る。底板52と第2ガイド板14の間に配設された第2
イジェクトレバー54は単にローラ支承縁32を有し、
トレイ5aを保持する図7の凹部31に相当するものが
無い。
【0021】図2の第1イジェクトレバー53は第2ガ
イド板14に回転自在に垂設された軸62に固定されて
いる。軸62の上側に第1アーム63が固定され、軸6
2の下側に底板52と第2ガイド板14との間に位置す
る第2アーム64が固定されている。第2アーム64の
先端には第2イジェクトレバー54のローラ支承縁32
に当接するフリーローラ65が取り付けられている。ま
た第1アーム63と第2ガイド板14との間にスプリン
グ66が張架され、第1アーム63と第2アーム64を
一体で矢印f方向に付勢している。
【0022】第1アーム63は巻取位置11にあるトレ
イ5aの段部6に当接してトレイ5aの段部6を第2ガ
イド板14の凹部61に押し付けている。この第1アー
ム63にはトレイ5aに対する抑え具67が設けられて
いる。図1に示されるように、抑え具67は、第1アー
ム63に設けられた二段穴68内に収納されたフランジ
69a付のキャップ69と、蓋体70と、蓋体70とキ
ャップ69との間のスプリング71とからなっている。
スプリング71により矢印f方向に常時付勢されている
ものの、距離δだけ引っ込むことができる。このキャッ
プ69の先端がトレイ5aの上面を抑えるようになって
いる。したがって、図1のように、底板52が傾斜して
おり、第2ガイド板14との間に隙間σが存在しても、
管糸4が自重などで傾くことがなく、トレイ5aの底面
は底板52に密着するようになっている。
【0023】上述した管糸切換装置3の作動について説
明すると、まず通常の巻取状態を示す図2においてトレ
イ5は底板52上の巻取位置11に1個、傾斜円板51
上の搬入側通路12a内には待機位置24に2個が夫々
位置する。このとき巻取位置11内の1番目のトレイ5
aはその段部6を第2ガイド板14の凹部61と第1イ
ジェクトレバー53の第1レバー63で挟み付けるよう
に保持しており、また待機位置24にある2番目のトレ
イ5bはその段部6をストッパ20の凸部25に当てて
滑り落ちが防止されている。なお、この状態では傾斜円
板51は停止している。
【0024】この状態から巻取位置11のトレイ5aに
おける管糸4の巻取りが完了すると、図1の巻取ユニッ
ト101のカム列43により軸28が一定角度だけ回動
する。これにより第2イジェクトレバー54は第2ガイ
ド板14の凹部61からトレイ5aを押し出したまま図
3の如く左に回動し、巻取位置11のトレイ5aを排出
側通路12bより管糸排出コンベア2上へと排出する。
第2イジェクトレバー54の上記回動に伴い、そのロー
ラ支承縁32が第1イジェクトレバー53のフリーロー
ラ65に当接し該第1イジェクトレバーレバー53の第
1アーム63を図示の位置に退避させる。ここで、14
aは抑え具67が第2ガイド板14と干渉しないための
溝である。さらに、ローラ支承縁32がストッパ20の
フリーローラ19に当接して該ストッパ20の凸部25
を左方に退避させる。従って2番目のトレイ5bは上記
凸部25より解放され、間欠的に回転する傾斜円板51
で移動し、ローラ支承縁32に当接して停止させられ
る。ここで、傾斜円板51は図1の巻取ユニット101
のカム列43、プッシュロッド60、リンク金具59、
回動板58、爪58a、爪車57を介して間欠回転す
る。なお、ストッパ20のフリーローラ19と反対側の
突出部72は通路12aを塞ぎ新たなトレイ5が進入す
るのを防止している。
【0025】次に第2イジェクトレバー54が元の位置
へ復帰すると、ストッパ20はスプリング22により元
の位置へ復帰し、さらに第2イジェクトレバー54もス
プリング66で元の位置に復帰しようとする。このとき
第2イジェクトレバー54の第1アーム63がローラ支
承縁32から解放された2番目のトレイ5bを第2ガイ
ド板14の凹部61内即ち巻取位置11へと移動させ
る。さらに図1の抑え具67がトレイの上面に乗り上
げ、トレイを底板52に押し付ける。そのため、トレイ
の底面が底板52に密着し、管糸4の姿勢は基準平面A
に対して垂直姿勢を保つことができる。すなわち、底板
52の基準平面Aを精度良く組み立てることで、管糸4
の姿勢を正確なものとすることができる。そして第2イ
ジェクトレバー54の復帰と同時に、図1のノズル35
から圧縮エアーを噴出し、管糸4の図外の糸端を吹上げ
て図外のサクションマウスに把持させ、巻取りを開始す
る。このとき、ノズル35から底板52の固定の孔52
aを通して吹き上げるので、図7の如き回転する不連続
な通孔34により吹き上げミスに至ることもない。
【0026】つぎに、図4により、傾斜円板51の間欠
回転のタイミングを説明する。図において、N1はノズ
ル35の駆動タイミングであり、N2は第2イジェクト
レバー54の駆動タイミングであり、N3は傾斜円板5
1の回転タイミングを示す。まず、第2イジェクトレバ
ー54がgからhへと空の紙管を押し出すように回転す
る。この間に、傾斜円板51がjの第1回目の爪車の送
りで所定角度だけ回転する。さらに、第2イジェクトレ
バー54がhからiへと元の位置に向かって回転する間
に、傾斜円板51がkの第2回目とmの第3回目の爪車
の送りで所定角度だけ回転する。そして、図3のように
第2イジェクトレバー54のローラ支承縁32までトレ
イ5を移動させる。そしてiで第2イジェクトレバー5
4が元の位置に復帰し、nでノズル35が作動して糸付
けが行われる。
【0027】さらに、抑え具を設ける部分としては、第
1イジェクトレバー53に限らず、例えば第2ガイド板
14に設けることができる。第2ガイド板14に設けら
れた抑え具80を図5及び図6により説明する。第2ガ
イド板14の上に二段穴82付きのボス81が立設され
ている。この二段穴82の中にキャップ69とスプリン
グ66が収納され、蓋83で保持されている。図示のよ
うに、キャップ69の先端が巻取位置11にあるトレイ
5aの上面を抑えている。この抑え具80は、図6に示
されるように、第1イジェクトレバー53のフリーロー
ラ65と干渉しない位置の2か所に設けられている。な
お、第2イジェクトレバー54はキャップ先端より下に
あり干渉しない。
【0028】図1乃至図6の説明では、間欠回転する傾
斜円板51と第1イジェクトレバー54との共同でトレ
イを巻取位置に移動させるタイプの管糸切換装置で本考
案の第1のポイントである抑え具の構造と作動を説明し
た。しかし、図7や図8の説明にあるような常時回転す
る傾斜円板(トレイ移動手段)15でトレイを巻取位置
11まで移動させるタイプの管糸切換装置3における第
2ガイド板14に、図1乃至図6で説明した抑え具6
7,80を設ける点が本考案の第2のポイントである。
先に図9で説明したように、傾斜円板15で巻取位置1
1まで移動させられたトレイは、イジェクトレバー26
の凹部31内で支持されて停止しており、傾斜円板15
による送りを阻止している。すなわち、傾斜円板(トレ
イ移動手段)15による送りにさからって巻取位置に停
止させるタイプの管糸巻取装置にあっては、巻取位置1
1に位置するトレイには常時回転する傾斜円板15が作
用しており、姿勢が不安定になりやすく、図1乃至図6
で説明した抑え具67,80が有効である。
【0029】
【考案の効果】本考案における管糸切換装置は、常時作
動(回転)する移動手段(傾斜円板51)の作動にさか
らって前記巻取位置に停止させられた前記トレイに対し
て、該トレイに挿立された管糸が所定の姿勢を維持する
よう基準平面に向けて下向きにトレイを抑えるトレイ抑
えを設けたので、基準平面にトレイの底面が密着して浮
くことがなく、トレイを横向きに抑える場合に比較し
て、管糸を基準平面に対して精度良く垂直姿勢とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要部である抑え具の断面を示す管糸切
換装置の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1及び図2の管糸切換装置の作動状態図であ
る。
【図4】図1及び図2の傾斜円板の間欠駆動のタイミン
グ図である。
【図5】本考案の要部である抑え具の他の配置を示す
糸切換装置の側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】巻取ユニットの機器配置図である。
【図8】従来の管糸切換装置の側面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の管糸切換装置の作動状態図である。
【符号の説明】
3 管糸切換装置 4 管糸 5 トレイ 11 巻取位置15 傾斜円板(トレイ移動手段) 24 待機位置 67,80 抑え具(トレイ抑え)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管糸が挿立されたトレイを巻取位置へと
    移動させるトレイ移動手段を前記管糸の巻取中に常時作
    動させつつ前記トレイを前記巻取位置に停止させ、前記
    巻取位置から空管が挿立されたトレイを排出する巻取ユ
    ニットの管糸切換装置において、 前記移動手段の作動にさからって前記巻取位置に停止さ
    せられた前記トレイに対するトレイ抑えを設け、該トレ
    イ抑えは、前記トレイを前記巻取位置がある基準平面に
    向けて下向きに抑えるものであることを特徴とする巻取
    ユニットの管糸切換装置。
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