JP2581348B2 - チップ型ヒューズの製造法 - Google Patents

チップ型ヒューズの製造法

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JP2581348B2
JP2581348B2 JP3188691A JP18869191A JP2581348B2 JP 2581348 B2 JP2581348 B2 JP 2581348B2 JP 3188691 A JP3188691 A JP 3188691A JP 18869191 A JP18869191 A JP 18869191A JP 2581348 B2 JP2581348 B2 JP 2581348B2
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幸久 廣山
義訓 大場
菊男 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ型ヒューズの製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器の誤動作、短絡等の故障
により生じた過電流による電子機器の発熱、火災等の事
故を防止するために、ガラス管の端子間に金属の可溶材
料を接続した管ヒューズが用いられていた。しかし、電
子機器が小型化になるにつれ、前記のような管ヒューズ
では大き過ぎる、量産性に劣る、配線板に表面実装しに
くい等の問題がある。
【0003】上記のような問題点を解決するために、特
開昭62−172626号公報に示されるように、セラ
ミック基板の両端部に電極を設け、電極間にヒユーズ用
ワイヤ(可溶体)をボンディングしたチップ型ヒュー
ズ、セラミック基板の上面に厚膜法、めっき法等で電極
や導体回路(可溶体)を形成したチップ型ヒューズなど
が提案された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記に示
すようなチップ型ヒューズは、ワイヤ、導体回路等の可
溶体の断面積が一定なため、発熱量が均一である。この
ため過電流が流れたときの溶断時間が長くなるという欠
点がある。
【0005】本発明は上記のような欠点のないチップ型
ヒューズの製造法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はセラミック基板
の表面を粗化した後、該セラミック基板の表面に金属被
膜を形成し、ついで金属被膜の上面にレジスト膜を形成
し、しかる後露光、現像、エッチング、レジスト膜を剥
離し、金属被膜の必要な部分のみを残して導体回路を形
成し、導体回路の上面及びセラミック基板の上部露出面
に保護膜を形成後、チップ状に成形してチップ型ヒュー
ズを製造する方法において、上記導体回路の3ケ所に切
り欠き部を設けて幅の狭い部分を形成し、このうち中央
部分の導体回路の幅を左右の導体回路の幅より狭くする
チップ型ヒューズの製造法に関する。
【0007】本発明で用いるセラミック基板は特に制限
はないが、アルミナ基板を用いることが好ましい。また
セラミック基板の表面を粗化する方法についても特に制
限はないが、NaOH、KOH等のアルカリ溶融塩(粗
化液)を用いて粗化することが好ましい。
【0008】金属被膜の形成方法については特に制限は
ないが、めっき法で形成することが好ましい。金属被膜
としては、可溶体の金属であれば特に制限はないが、C
u、Zn、Sn等の低融点金属を用いることが好まし
い。一方電極を形成する金属被膜としては、半田付けが
容易なCu、Au、Zn、Sn等の金属を用いることが
好ましい。さらに保護膜については、難燃性が必要とさ
れるため、シリコーン樹脂を用いることが好ましい。
【0009】切り欠き部を形成した後の中央部分の導体
回路の幅は左右の切り欠き部を形成した後の導体回路の
幅より狭くすることが必要とされ、この条件以外では溶
断時間が長くなるという欠点が生じる。また切り欠き部
を形成した後の中央部分の導体回路の幅については特に
制限はないが、20〜50μmの範囲とすれば、溶断時
間をさらに短くすることができるので好ましい。
【0010】導体回路中に形成する切り欠き部は3ケ所
とされ、2ケ所以下では切り欠き部で発生した熱は、電
極を伝わって逃げてしまうという欠点が生じ、4ケ所以
上であると溶断時間は短くなるが、導体回路を形成する
際にパターンのばらつき(抵抗値のばらつき)が大きく
なり、歩留りが低下するという欠点が生じる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1 両端に直径が0.8mm(φ)のスルーホールを形成し
たアルミナセラミック基板(日立化成工業製、商品名ハ
ロックス552、寸法80×80×厚さ0.635m
m)を脱指液(日立化成工業製、商品名HCR−20
1)で洗浄し、乾燥後350℃に加熱したNaOH融液
中に10分間浸漬して粗化を行い、図3の(a)に示す
ようなアルミナセラミック基板2を得た。粗化後、濃度
10重量%のH2SO4溶液中に5分間浸漬し、アルミナ
セラミック基板2の表面を中和し、ついで水洗後無電解
銅めっきを2時間行い図3の(b)に示すように厚さ4
μmの銅の被膜6を形成した。なお無電解銅めっき液
は、日立化成工業製の商品名L−59を用いた。
【0012】銅めっき後、感光性レジストフィルム(日
立化成工業製、商品名PHT−862AF−25)(図
示せず)を前記銅の被膜6の全表面に貼付し、さらにそ
の上面に、得られる導体回路と同形状に透明な部分を形
成したネガフィルム(図示せず)を貼付し、露光してネ
ガフィルムの透明な部分の下面に配設した感光性レジス
トフィルムを硬化させた。ついでネガフィルムを取り除
き、さらに現像して硬化していない部分、詳しくは露光
していない部分の感光性レジストフィルムを除去して図
3の(c)に示すようなレジスト膜10を形成した。し
かる後濃度25重量%の過硫酸アンモニウムの溶液でエ
ッチングを行い、図3の(d)に示すように導体回路と
して不必要な部分の銅の被膜6を除去した。この後濃度
5重量%のNaOH溶液で硬化している感光性レジスト
フィルムを剥離し、図3の(e)に示すように導体回路
(可溶体部)3及び電極4を形成したセラミック配線板
を得た。
【0013】次に該セラミック配線板を水洗、乾燥後印
刷法で導体回路3の上面及びアルミナセラミック基板2
の上部露出面にシリコーン樹脂(東レ・ダウ・コーニン
グ製、商品名SE−1700)を60μmの厚さに塗布
し、オーブン中で130℃で15分間硬化させ、図3の
(f)に示すようにシリコーン保護膜9を形成した。つ
いで脱脂液(日立化成工業製、商品名HCR−201)
で洗浄し、水洗後濃度10重量%のH2SO4溶液中に1
分間浸漬し、再水洗後、従来公知の方法で無電解ニッケ
ルめっき及び金めっきを施し、図3の(g)に示すよう
にそれぞれ2.0μm及び0.1μmのニッケルの被膜
7及び金の被膜8を形成したチップ型ヒューズ基板を得
た。なお無電解ニッケルめっき液は、日本カニゼン製の
商品名S−680を用い、浴温70℃で10分間めっき
を行い、無電解金めっき液は、EEJA製の商品名レク
トロレスプレップを用い、浴温90℃で10分間めっき
を行った。このようにして得られたチップ型ヒューズ基
板をスライングマシーン(ディスコ製、商品名DAD−
2H−6)を用いて両端部を切断し、図1及び図2に示
すように3ヶ所に切り欠き部11を形成したチップ型ヒ
ューズ1を得た。なお図1及び図2においては5はスル
ーホールである。得られたチップ型ヒューズの化溶体部
分である導体回路3の形状を図4に示す。なお導体回路
3の厚さは4μm、切り欠き部11を形成した後の中央
部分の導体回路Aの幅は30μm、左右の導体回路Bの
幅は100μm及び導体抵抗は0.2Ωになるよう調整
した。
【0014】実施例2 実施例1と同様のアルミナセラミック基板を実施例1と
同様の方法で粗化し、以下実施例1と同様の工程を経て
チップ型ヒューズを得た。得られたチップ型ヒューズの
導体回路の形状は図4に示したものと同形状とした。な
お導体回路3の厚さは4μm、切り欠き部11を形成し
た後の中央部分の導体回路Aの幅は55μm、左右の導
体回路の幅は100μm及び導体抵抗は0.2Ωになる
よう調整した。
【0015】比較例1 実施例1と同様のアルミナセラミック基板を実施例1と
同様の方法で粗化し、以下実施例1と同様の工程を経て
導体回路が図5に示す形状のチップ型ヒューズを得た。
なお導体回路3の厚さは4μm、切り欠き部11を形成
した後の中央部分の導体回路Cの幅は100μm、左右
の導体回路Dの幅は30μm及び導体抵抗は0.2Ωに
なるよう調整した。
【0016】比較例2 実施例1と同様のアルミナセラミック基板を実施例1と
同様の方法で粗化し、以下実施例1と同様の工程を経て
導体回路が図6に示す形状(切り欠き部無し)のチップ
型ヒューズを得た。なお導体回路3の厚さは4μm及び
導体抵抗は0.2Ωになるように調整した。
【0017】比較例3 実施例1と同様のアルミナセラミック基板を実施例1と
同様の方法で粗化し、以下実施例1と同様の工程を経て
導体回路が図7に示す形状(切り欠き部1ヶ所)のチッ
プ型ヒューズを得た。なお導体回路3の厚さは4μm、
切り欠き部11を形成した後の導体回路Eの幅は30μ
m及び導体抵抗は0.2Ωになるよう調整した。
【0018】次に各実施例及び各比較例で得られたチッ
プ型ヒューズ25ヶ用い、導体回路に3Aの電流を流
し、そのときの溶断時間を求めた。その結果を表1に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように本発明の実施例に
なるチップ型ヒューズは、比較例のチップ型ヒューズに
比較して速断性に優れ、溶断時間のばらつきの小さいこ
とがわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば電子機器の誤動作、短絡
等の故障により生じた過電流による電子機器の発熱、火
災等の事故を防止するためのチップ型ヒューズにおい
て、量産性を維持したまま速断性を向上させ、特性の安
定性も向上させた電子機器保護用として好適なチップ型
ヒューズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になるチップ型ヒューズの傾斜
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施例になるチップ型ヒューズを得る
ための製造作業状態を示す断面図である。
【図4】実施例1及び実施例2で得られたチップ型ヒュ
ーズの導体回路を示す平面図である。
【図5】比較例1で得られたチップ型ヒューズの導体回
路を示す平面図である。
【図6】比較例2で得られたチップ型ヒューズの導体回
路を示す平面図である。
【図7】比較例3で得られたチップ型ヒューズの導体回
路を示す平面図である。
【符号の説明】
1 チップ型ヒューズ 2 アルミナセラミック基板 3 導体回路 4 電極 5 スルーホール 6 銅の被膜 7 ニッケルの被膜 8 金の被膜 9 シリコーン保護膜 10 レジスト膜 11 切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 正義 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化 成工業株式会社 下館第二工場内 (56)参考文献 特開 昭60−127630(JP,A) 特開 昭62−246220(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板の表面を粗化した後、該
    セラミック基板の表面に金属被膜を形成し、ついで金属
    被膜の上面にレジスト膜を形成し、しかる後露光、現
    像、エッチング、レジスト膜を剥離し、金属被膜の必要
    な部分のみを残して導体回路を形成し、導体回路の上面
    及びセラミック基板の上部露出面に保護膜を形成後、チ
    ップ状に成形してチップ型ヒューズを製造する方法にお
    いて、上記導体回路の3ケ所に切り欠き部を設けて幅の
    狭い部分を形成し、このうち中央部分の導体回路の幅を
    左右の導体回路の幅より狭くすることを特徴とするチッ
    プ型ヒューズの製造法。
  2. 【請求項2】 中央部分の導体回路の幅が20〜50μ
    mである請求項1記載のチップ型ヒューズの製造法。
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JP4298791B2 (ja) * 1996-01-22 2009-07-22 サージックス コーポレイション 過電圧保護装置及び過電圧保護方法
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