JP2580462Y2 - 貨物自動車の点検口防水構造 - Google Patents

貨物自動車の点検口防水構造

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JP2580462Y2
JP2580462Y2 JP12320490U JP12320490U JP2580462Y2 JP 2580462 Y2 JP2580462 Y2 JP 2580462Y2 JP 12320490 U JP12320490 U JP 12320490U JP 12320490 U JP12320490 U JP 12320490U JP 2580462 Y2 JP2580462 Y2 JP 2580462Y2
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inspection port
inspection
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lorry
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啓祐 朝井
芳春 奥山
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、貨物自動車に搭載されたエンジン,電装部
品等を点検,整備するために荷台に形成された作業用点
検口の防水構造に関し、特に雨水等の滴下によって電装
部品等が濡れるのを防止できるとともに、点検作業に必
要な開口スペースを確保できるようにした構造に関す
る。
〔従来の技術〕
例えば、キャブオーバー型運転室の後部に荷台を接続
してなる貨物自動車においては、その構造上、エンジ
ン,電装部品等を荷台の前部下方に搭載する場合があ
る。このような貨物自動車においては、上記エンジン等
の点検,整備を容易化するために、上記荷台に作業用点
検口を形成し、該点検口を蓋板で開閉可能に覆うように
している。
また、上記点検口から雨水等が侵入するのを防止する
ために、従来、第3図に示すような防水構造が採用され
ている。これは荷台20の床面を構成するフロアパネル20
aの、電装部品等を備えたエンジン21の上方部分に作業
用点検口22を形成し、該点検口22に開閉自在に蓋板24を
配設して構成されている。また上記点検口22の周縁部に
は断面ハット状の溝部23が一体形成されており、該溝部
23内に上記蓋板24の外周縁24aが位置している。さらに
上記蓋板24の外周縁24aにはパッキン25が装着されてお
り、該パッキン25は上記外周縁24aと溝部23との隙間を
閉塞している。この防水構造では、点検口22から侵入す
る雨水をパッキン25で阻止する一方、阻止し得ずに侵入
した雨水については溝部23内で受けて外方に排水する。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来の防水構造では、パッキン25の劣
化等によって多量の雨水等が侵入した場合、この雨水等
が溝部23からオーバーフローして電装部品等に滴下する
おそれがある。このような雨水等のオーバーフローを回
避するためには、溝部23を大型化することが考えられる
が、このようにすると作業用点検口22の有効開口面積が
小さくなり作業性が悪化するという問題がある。また、
上記溝部23を着脱可能に構成して点検作業時に取り外す
ことにより作業性を改善することも考えられるが、この
場合は取り付け,取り外しに手間がかかるとともに、構
造が複雑化する分だけコストが上昇する。
そこで、実公昭57−28703号公報には、点検口の蓋板
が当接する溝状のシール部よりさらに内側に樋状のレイ
ンガイドを延長形成し、これにより雨水等のオーバーフ
ローを防止するようにした構造のものが提案されてい
る。また実開昭58−87671号公報には、点検口の縁部に
レインガイドを延長形成するとともに、これをオーバー
フローした雨水等をクロスメンバ内に誘導するようにし
た構造のものが提案されている。しかしながら上記各公
報の構造は、いずれも点検口のシール部よりさらに内側
にレインガイドを延長形成する構造であるから、このレ
インガイドが内方に突出している分だけ有効開口面積が
小さくなるという問題は避けられない。
本考案は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、雨
水等のオーバーフローによって電装部品等が濡れるのを
確実に防止でき、しかも点検作業に必要な開口面積を確
保して作業性を向上できる貨物自動車の点検口防水構造
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、荷台に形成された点検口を蓋板で開
閉可能に覆ってなる貨物自動車の点検口防水構造におい
て、上記点検口及び蓋板を、車幅方向に延在するよう配
置された矩形状のものとし、樋部を有するレインガイド
を、上記蓋板の内面の外周四辺のうち車体前側の一辺の
部位に、かつ点検口の車体前側の一辺より短い長さに形
成し、該蓋板の装着状態では上記樋部が上記点検口の内
縁の下方でかつエンジンの上方に位置していることを特
徴としている。
〔作用〕 本考案に係る貨物自動車の点検口防水構造によれば、
蓋板の内面の車体前側の一辺の部位にレインガイドを形
成したので、従来のような点検口の周縁にレインガイド
を延長形成する構造に比べて作業用点検口の有効開口面
積を大きくでき、それだけ点検,整備を行う際の作業性
を向上できる。また、本考案は、蓋板とともにレインガ
イドを取り外す構造であるので、該レインガイドを電装
部品等に干渉しない範囲で十分に大きく設定でき、上述
した多量の雨水等が侵入しても上記レインガイドにより
確実に排出でき、オーバーフローによる電装部品への滴
下を防止できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例による貨物自動
車の点検口防水構造を説明するための図ある。
図において、1は本実施例構造が適用された貨物自動
車であり、これはキャブオーバー型運転室2の後部に荷
台3を接続し、該荷台3の左,右側縁にサイドゲート4,
4を回動自在に配設するとともに、上記荷台3の後端縁
にテールゲート5を回動自在に配設して構成されてい
る。上記荷台3の前端部には上記運転室2の背壁を構成
するバックパネル7が配設されており、該荷台3の底面
にはフロアパネル6が配設されている。このフロアパネ
ル6の前端部と上記バックパネル7の下端部とはスポッ
ト溶接により接合されており、上記フロアパネル6には
車体前後方向に延びる多数のビードが形成されている。
また上記貨物自動車1の荷台3の前端部下方には電装部
品を備えたエンジン8が搭載されており、該エンジン8
の上方に上記フロアパネル6が位置している。
上記フロアパネル6の上記エンジン8の電装部品等を
臨む部分には長方形状の作業用点検口9が形成されてお
り、この点検口9の周縁部9aには断面ハット状の溝部11
が形成されている。また、上記点検口9にはこれの開口
を開閉する蓋板10が配設されている。この蓋板10はアウ
タカバー10aとインナカバー10bとからなり、該インナカ
バー10bの外周縁10cを上記アウタカバー10aの内面にス
ポット溶接した構造となっている。また上記アウタカバ
ー10a及びインナカバー10bの中央部は上,下に膨出して
おり、これによりビードを形成して剛性を向上させてい
る。さらに、上記アウタカバー10aの外周縁にはフラン
ジ部10dが折り曲げて形成されており、該フランジ部10d
は上記溝部11内に位置している。また上記フランジ10d
にはパッキン12が装着されており、該パッキン12は上記
フランジ部10dと溝部11との隙間を閉塞している。
そして、上記蓋板10の内面には本実施例のレインガイ
ド13が配設されている。このレインガイド13は溝状に形
成された樋部13aとこれに続いて上方に延びるフランジ
部13bとからなり、該フランジ部13bは上記インナカバー
10bの外周縁10cにスポット溶接されている。また上記樋
部13aは上記点検口9の内縁の下方に位置しており、こ
れにより上記溝部11内からオーバーフローした雨水を樋
部13aで受けて排出するよう構成されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例では、作業用点検口9のシール部分に流れて
きた雨水のほとんどは、パッキン12で内方への侵入が阻
止され、またこのパッキン12で阻止されずに侵入した雨
水は溝部11内で受けられ、外方に排水される。一方、上
記パッキン12の老朽化等により、多量の水が侵入して上
記溝部11内からオーバーフローした場合、このオーバー
フロー水はレインガイド13の樋部13aに滴下して量サイ
ドに排出される。
また、本実施例の貨物自動車1においてエンジン8の
電装部品等の点検,整備を行う場合は、荷台3の蓋板10
を取り外す。するとレインガイド13は蓋板10と共に取り
外される。従って点検口9の開口面積がそのまま有効開
口面積となり、この状態で点検整備を行うこととなる。
このように本実施例によれば、蓋板10にレインガイド
13を取付けたので、従来の点検口の周縁にレインガイド
を延長形成した構造のようにレインガイドが点検口の有
効開口面積を狭めてしまうことはなく、それだけ作業性
を向上できる。
また、本実施例では、点検作業を行う際にレインガイ
ド13が邪魔になることはないから、該レインガイド13を
電装部品等に干渉しない範囲で十分に大きくすることが
でき、それだけ雨水等の排水能力を向上でき、電装部品
等への雨水等の滴下を確実に防止できる。またこのよう
に排水能力を大きくできるので上記点検口9の溝部11を
小さくすることができ、このようにすればさらに有効開
口面積を大きくできる。
なお、上記実施例では、レンイガイド13を蓋板10のイ
ンナカバー10bにスポット溶接したが、このレインガイ
ドの取付け方法はこれに限られるものではなく、例えば
ボルトナットで締めつけてもよく、あるいは上記インナ
カバー10bの外周縁10cに一体形成してもよい。
また、本考案では、レインガイド13を大きくできるこ
とから、点検口9側の溝部11は必ずしも設けなくても良
い。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る貨物自動車の点検口防水構
造によれば、蓋板の内面の車体前側の一辺の部位にレイ
ンガイドを形成し、該レインガイドの樋部を点検口内縁
の下方に位置させたので、雨水等の侵入によって電装部
品等が濡れるのを確実に防止でき、しかも点検作業に必
要な開口面積を確保して作業性を向上できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例による貨物自動車
の点検口防水構造を説明するための図であり、第1図は
その防水構造が適用された貨物自動車の斜視図、第2図
は第1図のII−II線断面図、第3図は従来の防水構造を
示す断面図である。 図において、1は貨物自動車、3は荷台、9は点検口、
10は蓋板、13はレインガイド、13aは樋部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台のエンジン上方部分に点検口を形成
    し、該点検口を蓋板で開閉可能に覆ってなる貨物自動車
    の点検口防水構造において、上記点検口及び蓋板を、車
    幅方向に延在するよう配置された矩形状のものとし、樋
    部を有するレインガイドを、上記蓋板の内面の外周四辺
    のうち車体前側の一辺の部位に、かつ点検口の車体前側
    の一辺より短い長さに形成し、該蓋板の装着状態では上
    記樋部が上記点検口の内縁の下方でかつエンジンの上方
    に位置していることを特徴とする貨物自動車の点検口防
    水構造。
JP12320490U 1990-11-22 1990-11-22 貨物自動車の点検口防水構造 Expired - Lifetime JP2580462Y2 (ja)

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JPH0480779U JPH0480779U (ja) 1992-07-14
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