JP2580459Y2 - スプレーフラクサー - Google Patents
スプレーフラクサーInfo
- Publication number
- JP2580459Y2 JP2580459Y2 JP4710393U JP4710393U JP2580459Y2 JP 2580459 Y2 JP2580459 Y2 JP 2580459Y2 JP 4710393 U JP4710393 U JP 4710393U JP 4710393 U JP4710393 U JP 4710393U JP 2580459 Y2 JP2580459 Y2 JP 2580459Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flux
- drum
- net drum
- liquid
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリント基板のはんだ
付け時、プリント基板にフラックスを塗布するスプレー
フラクサー、特にドラム式スプレーフラクサーに関す
る。
付け時、プリント基板にフラックスを塗布するスプレー
フラクサー、特にドラム式スプレーフラクサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板を溶融はんだに接触させて
はんだ付けする場合、溶融はんだとの接触前にプリント
基板にはフラックスを塗布しておかなければならない。
フラックスはプリント基板のはんだ付け部を清浄にする
とともに、溶融はんだの表面張力を下げて、溶融はんだ
の濡れ性を良好にする作用がある。プリント基板のはん
だ付けに使用するフラックスは、松脂を主成分としたも
のに少量の活性剤や界面活性剤を添加し、これらをイソ
プロピルアルコールのような溶剤で溶解して液状にした
ものである。
はんだ付けする場合、溶融はんだとの接触前にプリント
基板にはフラックスを塗布しておかなければならない。
フラックスはプリント基板のはんだ付け部を清浄にする
とともに、溶融はんだの表面張力を下げて、溶融はんだ
の濡れ性を良好にする作用がある。プリント基板のはん
だ付けに使用するフラックスは、松脂を主成分としたも
のに少量の活性剤や界面活性剤を添加し、これらをイソ
プロピルアルコールのような溶剤で溶解して液状にした
ものである。
【0003】一般に、プリント基板にフラックスを塗布
するフラクサーとしては、発泡式とスプレー式がある。
するフラクサーとしては、発泡式とスプレー式がある。
【0004】発泡式とは、液状のフラックス中に発泡管
と称するセラミック製の多孔質の円筒管を浸漬してお
き、発泡管の内部に圧縮空気を送り込んで、発泡管表面
から流出する空気によりフラックスを発泡させる。そし
て、この発泡したフラックスを噴出口から噴き上がらせ
て、上方を通過するプリント基板に塗布するものであ
る。発泡式に使用するフラックスは、発泡状態が良くな
ければならず、発泡状態をよくするためには、松脂の含
有量を多くしなければならなかった。フラックスの発泡
状態をよくするためには、松脂の含有量は少なくとも1
5重量%以上が必要である。
と称するセラミック製の多孔質の円筒管を浸漬してお
き、発泡管の内部に圧縮空気を送り込んで、発泡管表面
から流出する空気によりフラックスを発泡させる。そし
て、この発泡したフラックスを噴出口から噴き上がらせ
て、上方を通過するプリント基板に塗布するものであ
る。発泡式に使用するフラックスは、発泡状態が良くな
ければならず、発泡状態をよくするためには、松脂の含
有量を多くしなければならなかった。フラックスの発泡
状態をよくするためには、松脂の含有量は少なくとも1
5重量%以上が必要である。
【0005】ところで、はんだ付け後のプリント基板に
フラックス残渣が多量に付着していると、フラックス残
渣が長期間経過するうちに吸湿して、プリント基板のラ
ンド間の絶縁抵抗を下げたり、ランド間にマイグレーシ
ョンを発生させて短絡事故を起こしたり、さらには腐食
生成物を発生させてランドを切断したりすることがあ
た。そのため、信頼性が要求される電子機器に組み込む
もので、フラックス残渣が多量に付着したプリント基板
は、はんだ付け後にフラックス残渣を除去する洗浄を行
わなければならなかった。
フラックス残渣が多量に付着していると、フラックス残
渣が長期間経過するうちに吸湿して、プリント基板のラ
ンド間の絶縁抵抗を下げたり、ランド間にマイグレーシ
ョンを発生させて短絡事故を起こしたり、さらには腐食
生成物を発生させてランドを切断したりすることがあ
た。そのため、信頼性が要求される電子機器に組み込む
もので、フラックス残渣が多量に付着したプリント基板
は、はんだ付け後にフラックス残渣を除去する洗浄を行
わなければならなかった。
【0006】フラックス残渣の洗浄除去には、松脂や活
性剤をよく溶解するフロンやトリクレン等の溶剤が用い
られていたが、これらの溶剤は地球を取り巻くオゾン層
を破壊して太陽からの有害な紫外線を多量に地球に到達
させ、人類に皮膚癌を発生させる原因となることから、
その使用が規制されるようになってきた。そのため、高
信頼性が要求されるプリント基板のはんだ付けには、松
脂含有量の多いフラックスを使用しても洗浄ができない
ことから、当然発泡式も使用できなかった。
性剤をよく溶解するフロンやトリクレン等の溶剤が用い
られていたが、これらの溶剤は地球を取り巻くオゾン層
を破壊して太陽からの有害な紫外線を多量に地球に到達
させ、人類に皮膚癌を発生させる原因となることから、
その使用が規制されるようになってきた。そのため、高
信頼性が要求されるプリント基板のはんだ付けには、松
脂含有量の多いフラックスを使用しても洗浄ができない
ことから、当然発泡式も使用できなかった。
【0007】スプレー式は、液状のフラックスを霧状に
してプリント基板に塗布するものであるが、スプレー式
に使用するフラックスは松脂含有量の少ない方が均一な
塗布が行える。一般に、スプレー式に使用するフラック
スは、松脂が10重量%以下である。その結果、スプレ
ー式でフラックスを塗布してはんだ付けしたプリント基
板はフラックス残渣の量も少なく、はんだ付け後にフラ
ックス残渣を洗浄除去しなくても済むという優れた特長
があり、高信頼性が要求されるプリント基板のはんだ付
けには最適である。
してプリント基板に塗布するものであるが、スプレー式
に使用するフラックスは松脂含有量の少ない方が均一な
塗布が行える。一般に、スプレー式に使用するフラック
スは、松脂が10重量%以下である。その結果、スプレ
ー式でフラックスを塗布してはんだ付けしたプリント基
板はフラックス残渣の量も少なく、はんだ付け後にフラ
ックス残渣を洗浄除去しなくても済むという優れた特長
があり、高信頼性が要求されるプリント基板のはんだ付
けには最適である。
【0008】スプレーフラクサーには、ガン式スプレー
フラクサーとドラム式スプレーフラクサーがある。
フラクサーとドラム式スプレーフラクサーがある。
【0009】ガン式スプレーフラクサーとは、ノズルか
らフラックスと圧縮空気を同時に噴出させてフラックス
を霧状にするもので、市販の塗料吹き付け用のスプレー
ガンを採用できるため安価であるが、ノズルの噴出口が
非常に細いことから、松脂のように粘着性のある材料を
使用すると、松脂がノズルの噴出口に付着して目詰まり
を起こしてしまうことがあった。またガン式スプレーフ
ラクサーは、霧状に噴出されたフラックスが逆円錐形と
なるため、その中心部では周辺部よりも多量にフラック
スが噴出して、プリント基板の中心部に多量に付着する
という不均一塗布となることもあった。
らフラックスと圧縮空気を同時に噴出させてフラックス
を霧状にするもので、市販の塗料吹き付け用のスプレー
ガンを採用できるため安価であるが、ノズルの噴出口が
非常に細いことから、松脂のように粘着性のある材料を
使用すると、松脂がノズルの噴出口に付着して目詰まり
を起こしてしまうことがあった。またガン式スプレーフ
ラクサーは、霧状に噴出されたフラックスが逆円錐形と
なるため、その中心部では周辺部よりも多量にフラック
スが噴出して、プリント基板の中心部に多量に付着する
という不均一塗布となることもあった。
【0010】一方、ドラム式スプレーフラクサーは、ノ
ズルからはエアーだけを吹き出させるため、エアーノズ
ルの詰まりはなく、またフラックスの噴出形状も横長と
なるため、走行するプリント基板に対しては均一塗布が
行えるという優れた特長を有している。従って、今日で
は、ドラム式スプレーフラクサーが注目されるようにな
ってきている。
ズルからはエアーだけを吹き出させるため、エアーノズ
ルの詰まりはなく、またフラックスの噴出形状も横長と
なるため、走行するプリント基板に対しては均一塗布が
行えるという優れた特長を有している。従って、今日で
は、ドラム式スプレーフラクサーが注目されるようにな
ってきている。
【0011】
【考案が解決使用とする課題】ところで、ドラム式スプ
レーフラクサーは、使用中は回転するドラムに付着した
フラックスが乾燥する前に吹き飛ばされ、その後にドラ
ムに少し残ったフラックスは、ドラムの回転で直ぐに液
状フラックス中に浸漬されるため、ここで溶解させられ
ると同時に新しいフラックスがドラムに付着するように
なるため、松脂がドラムにこびり付くようなことはな
い。しかしながら、使用後に容器から液状フラックスを
抜き取ってドラムをそのままにしておくと、ドラムに多
量に付着したフラックスは乾燥し、松脂が固化して目詰
まりを起こしてしまう。そのため、使用後は容器内から
フラックスを抜き取ってから容器内にに洗浄液を注入
し、その中でドラムを回転させ、ドラムに付着したフラ
ックスを洗浄することが行われていた。しかしながら、
ドラムの網の目に付着した松脂はドラムを回転させたぐ
らいでは完全に除去できず、それが徐々に溜って、つい
にはドラムの網の目を完全に塞いでしまうことがあっ
た。本考案は、ドラム式スプレーフラクサー使用後にド
ラムに付着した松脂を完全に除去できるドラム式スプレ
ーフラクサーを提供することにある。
レーフラクサーは、使用中は回転するドラムに付着した
フラックスが乾燥する前に吹き飛ばされ、その後にドラ
ムに少し残ったフラックスは、ドラムの回転で直ぐに液
状フラックス中に浸漬されるため、ここで溶解させられ
ると同時に新しいフラックスがドラムに付着するように
なるため、松脂がドラムにこびり付くようなことはな
い。しかしながら、使用後に容器から液状フラックスを
抜き取ってドラムをそのままにしておくと、ドラムに多
量に付着したフラックスは乾燥し、松脂が固化して目詰
まりを起こしてしまう。そのため、使用後は容器内から
フラックスを抜き取ってから容器内にに洗浄液を注入
し、その中でドラムを回転させ、ドラムに付着したフラ
ックスを洗浄することが行われていた。しかしながら、
ドラムの網の目に付着した松脂はドラムを回転させたぐ
らいでは完全に除去できず、それが徐々に溜って、つい
にはドラムの網の目を完全に塞いでしまうことがあっ
た。本考案は、ドラム式スプレーフラクサー使用後にド
ラムに付着した松脂を完全に除去できるドラム式スプレ
ーフラクサーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、こびり付
いたものを液体で除去するには、液体の中で濯いだぐら
いでは除去できないが、液体に圧力をかけてこびり付い
たものに吹き付けると、それが容易に除去できることに
着目して本考案を完成させた。
いたものを液体で除去するには、液体の中で濯いだぐら
いでは除去できないが、液体に圧力をかけてこびり付い
たものに吹き付けると、それが容易に除去できることに
着目して本考案を完成させた。
【0013】本考案は、容器内で網ドラムを回転させ、
網ドラムに付着した液状フラックスを網ドラム内に設置
したエアーノズルから噴出するエアーで吹き飛ばして霧
状にすることによりプリント基板に塗布するスプレーフ
ラクサーにおいて、容器内の網ドラム近傍に網ドラムに
洗浄液を吹き付けることのできる洗浄ノズルを設置した
ことを特徴とするスプレーフラクサーである。
網ドラムに付着した液状フラックスを網ドラム内に設置
したエアーノズルから噴出するエアーで吹き飛ばして霧
状にすることによりプリント基板に塗布するスプレーフ
ラクサーにおいて、容器内の網ドラム近傍に網ドラムに
洗浄液を吹き付けることのできる洗浄ノズルを設置した
ことを特徴とするスプレーフラクサーである。
【0014】
【作用】網ドラムの近傍に洗浄液を網ドラムに吹き付け
る洗浄ノズルを設置し、ここから圧力のある洗浄液を網
ドラムに当てると、網ドラムに付着した松脂を容易に除
去できる。
る洗浄ノズルを設置し、ここから圧力のある洗浄液を網
ドラムに当てると、網ドラムに付着した松脂を容易に除
去できる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案のドラム式スプ
レーフラクサー(以下、単にスプレーフラクサーとい
う)について説明する。図1は本考案スプレーフラクサ
ーの側面断面図、図2は一部破断した同平面図、図3一
部破断した同斜視図である。
レーフラクサー(以下、単にスプレーフラクサーとい
う)について説明する。図1は本考案スプレーフラクサ
ーの側面断面図、図2は一部破断した同平面図、図3一
部破断した同斜視図である。
【0016】スプレーフラクサーは、容器1、網ドラム
2、エアーノズル3および洗浄ノズル4から構成されて
いる。
2、エアーノズル3および洗浄ノズル4から構成されて
いる。
【0017】容器1は、上部が開口した細長い箱状であ
り、底部は断面が半円形となっている。容器1の上部に
は吹き出し口5が設置されており、また容器1の一端に
は液溜室6が設置されている。該液溜室の側壁上部に
は、フラックス供給パイプ7が挿入されている。フラッ
クス供給パイプ7は図示しないフラックス供給装置に接
続されており、液溜室6の隅部に設置された液面センサ
ー8の指示により液溜室内に適宜フラックスを送るよう
になっており、スプレーフラクサー使用時には常にフラ
ックス9が一定量入っている。また、液溜室6の隅部底
面にはドレイン10が設置されている。
り、底部は断面が半円形となっている。容器1の上部に
は吹き出し口5が設置されており、また容器1の一端に
は液溜室6が設置されている。該液溜室の側壁上部に
は、フラックス供給パイプ7が挿入されている。フラッ
クス供給パイプ7は図示しないフラックス供給装置に接
続されており、液溜室6の隅部に設置された液面センサ
ー8の指示により液溜室内に適宜フラックスを送るよう
になっており、スプレーフラクサー使用時には常にフラ
ックス9が一定量入っている。また、液溜室6の隅部底
面にはドレイン10が設置されている。
【0018】網ドラム2は、ステンレスのような材料か
らできた網を円筒状に形成したもので、その両端は容器
1と液溜室6内で回動自在に軸支されている。液溜室6
にある網ドラムの端部にはギヤー11が設置されてお
り、該ギヤーは液溜室6の外部に固定されたモーター1
2のギヤー13と連結されている。従って、モーター1
2の駆動により、その回転力がギヤー13、11と伝わ
って網ドラム2を回転させるようになっている。
らできた網を円筒状に形成したもので、その両端は容器
1と液溜室6内で回動自在に軸支されている。液溜室6
にある網ドラムの端部にはギヤー11が設置されてお
り、該ギヤーは液溜室6の外部に固定されたモーター1
2のギヤー13と連結されている。従って、モーター1
2の駆動により、その回転力がギヤー13、11と伝わ
って網ドラム2を回転させるようになっている。
【0019】網ドラム2内には、エアーノズル3が設置
されている。エアーノズル3は、網ドラム2の径よりも
少し細径のパイプであり、上部には軸方向に多数の穴1
4…が穿設されている。また、エアーノズル3内には、
容器外部に通じたエアー供給管15が設置されており、
該エアー供給管は図示しないコンプレッサーに接続され
ている。エアー供給管15から供給された空気は、一旦
太いエアーノズル3内で緩衝され、エアーノズル3の多
数の穴14…から均等に吹き出る。
されている。エアーノズル3は、網ドラム2の径よりも
少し細径のパイプであり、上部には軸方向に多数の穴1
4…が穿設されている。また、エアーノズル3内には、
容器外部に通じたエアー供給管15が設置されており、
該エアー供給管は図示しないコンプレッサーに接続され
ている。エアー供給管15から供給された空気は、一旦
太いエアーノズル3内で緩衝され、エアーノズル3の多
数の穴14…から均等に吹き出る。
【0020】容器1内には、網ドラム2の近傍に洗浄ノ
ズル4が設置されている。洗浄ノズル4は、パイプに多
数の噴出孔16…が穿設されたもので、該噴出孔は網ド
ラム方向に向いている。洗浄ノズル4は容器1外に通じ
ており、図示しない洗浄液供給装置に接続されている。
洗浄液供給装置とは、イソプロピルアルコールのような
洗浄液をポンプで圧送するものである。
ズル4が設置されている。洗浄ノズル4は、パイプに多
数の噴出孔16…が穿設されたもので、該噴出孔は網ド
ラム方向に向いている。洗浄ノズル4は容器1外に通じ
ており、図示しない洗浄液供給装置に接続されている。
洗浄液供給装置とは、イソプロピルアルコールのような
洗浄液をポンプで圧送するものである。
【0021】次に上記構造を有する本考案スプレーフラ
クサーでの使用および洗浄状態について説明する。
クサーでの使用および洗浄状態について説明する。
【0022】スプレーフラクサー使用中は、容器1と液
溜室6内には常に一定量のフラックスが注入されてお
り、網ドラム2は下部をフラックスに浸漬した状態でモ
ーター12により回転させられている。そして、図示し
ないプリント基板がスプレーフラクサーの上方に到来し
たならば、これを図示しないセンサーが検知してエアー
供給管15から空気をエアーノズル3内に流入させる。
すると、エアーノズル3内で緩衝された空気はエアーノ
ズルの多数の穴14…から均等に吹き出る。この時、網
ドラム下部がフラックスに浸漬されて、網ドラムの網の
目に膜を張ったように付着したフラックスは、エアーノ
ズルの穴から吹き出る空気により上方に吹き飛ばされて
霧状になる。霧状になったフラックスは上方を通過する
プリント基板の裏面に均一塗布される。
溜室6内には常に一定量のフラックスが注入されてお
り、網ドラム2は下部をフラックスに浸漬した状態でモ
ーター12により回転させられている。そして、図示し
ないプリント基板がスプレーフラクサーの上方に到来し
たならば、これを図示しないセンサーが検知してエアー
供給管15から空気をエアーノズル3内に流入させる。
すると、エアーノズル3内で緩衝された空気はエアーノ
ズルの多数の穴14…から均等に吹き出る。この時、網
ドラム下部がフラックスに浸漬されて、網ドラムの網の
目に膜を張ったように付着したフラックスは、エアーノ
ズルの穴から吹き出る空気により上方に吹き飛ばされて
霧状になる。霧状になったフラックスは上方を通過する
プリント基板の裏面に均一塗布される。
【0023】スプレーフラクサー使用後は、先ずドレイ
ン10から容器1と液溜室6内のフラックスを抜き取
り、ドレインを閉める。そして、網ドラム2を回転させ
ておいて、図1に示すように洗浄ノズル4から洗浄液を
勢いよく網ドラム2に吹き付ける。すると、網ドラムに
付着した松脂は勢いのある洗浄液の吹き付けにより、ほ
とんど除去される。洗浄液の吹き付けによる洗浄は一定
時間、たとえば2〜3分間行う。
ン10から容器1と液溜室6内のフラックスを抜き取
り、ドレインを閉める。そして、網ドラム2を回転させ
ておいて、図1に示すように洗浄ノズル4から洗浄液を
勢いよく網ドラム2に吹き付ける。すると、網ドラムに
付着した松脂は勢いのある洗浄液の吹き付けにより、ほ
とんど除去される。洗浄液の吹き付けによる洗浄は一定
時間、たとえば2〜3分間行う。
【0024】網ドラムに吹き付けられた洗浄液は、容器
1と液溜室6に溜まる。ここに溜った洗浄液は回転する
網ドラムの下部を洗浄するとともに、洗浄ノズルからの
洗浄液で一旦剥がされて網ドラムに残った松脂をここで
濯ぎ取る。このようにして一定時間の洗浄が終了したな
らば、ドレイン10より洗浄液を抜き取り、再度、洗浄
ノズルから洗浄液を網ドラムに吹き付けて一定時間洗浄
を行う。このような洗浄を2〜3回行えば、網ドラムは
完全に奇麗な状態となる。
1と液溜室6に溜まる。ここに溜った洗浄液は回転する
網ドラムの下部を洗浄するとともに、洗浄ノズルからの
洗浄液で一旦剥がされて網ドラムに残った松脂をここで
濯ぎ取る。このようにして一定時間の洗浄が終了したな
らば、ドレイン10より洗浄液を抜き取り、再度、洗浄
ノズルから洗浄液を網ドラムに吹き付けて一定時間洗浄
を行う。このような洗浄を2〜3回行えば、網ドラムは
完全に奇麗な状態となる。
【0025】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案のスプレーフ
ラクサーは、網ドラムに付着してその除去が困難であっ
た松脂を完全に洗浄除去できるようにしたため、次の使
用時には網ドラムの網の目に松脂が全く残ってなく、使
用時にはフラックスが均一な粒子の霧状となり、プリン
ト基板に対して塗布ムラや部分的に多量にフラックスが
付着する等の問題が生じないという従来にない優れた効
果を奏するものである。
ラクサーは、網ドラムに付着してその除去が困難であっ
た松脂を完全に洗浄除去できるようにしたため、次の使
用時には網ドラムの網の目に松脂が全く残ってなく、使
用時にはフラックスが均一な粒子の霧状となり、プリン
ト基板に対して塗布ムラや部分的に多量にフラックスが
付着する等の問題が生じないという従来にない優れた効
果を奏するものである。
【図1】本考案スプレーフラクサーの側面断面図
【図2】本考案スプレーフラクサーの平面図
【図3】本考案スプレーフラクサーの一部破断した斜視
図
図
1 容器 2 網ドラム 3 エアーノズル 4 洗浄ノズル 9 フラックス 16 噴出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−15121(JP,A) 特開 平6−7931(JP,A) 特開 平5−161965(JP,A) 特開 平1−162568(JP,A) 特開 平1−162567(JP,A) 特開 平5−138342(JP,A) 特開 平5−92157(JP,A) 特開 平4−22575(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 3/00 B08B 3/02 H05K 3/34 503
Claims (1)
- 【請求項1】 容器内で網ドラムを回転させ、網ドラム
に付着した液状フラックスを網ドラム内に設置したエア
ーノズルから噴出するエアーで吹き飛ばして霧状にする
ことによりプリント基板に塗布するスプレーフラクサー
において、容器内の網ドラム近傍に網ドラムに洗浄液を
吹き付けることのできる洗浄ノズルを設置したことを特
徴とするスプレーフラクサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4710393U JP2580459Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | スプレーフラクサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4710393U JP2580459Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | スプレーフラクサー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715155U JPH0715155U (ja) | 1995-03-14 |
JP2580459Y2 true JP2580459Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12765850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4710393U Expired - Lifetime JP2580459Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | スプレーフラクサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580459Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6243653B2 (ja) * | 2013-08-02 | 2017-12-06 | 株式会社タムラ製作所 | はんだ付システム |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP4710393U patent/JP2580459Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715155U (ja) | 1995-03-14 |
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