JP2580383Y2 - 写真フィルムカートリッジ - Google Patents

写真フィルムカートリッジ

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JP2580383Y2
JP2580383Y2 JP1992009538U JP953892U JP2580383Y2 JP 2580383 Y2 JP2580383 Y2 JP 2580383Y2 JP 1992009538 U JP1992009538 U JP 1992009538U JP 953892 U JP953892 U JP 953892U JP 2580383 Y2 JP2580383 Y2 JP 2580383Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は135タイプパトローネ
や110タイプカートリッジ等の写真フィルムカートリ
ッジの改良に関する。
【0002】
【考案の背景】現在、写真フィルムカートリッジは、1
35タイプパトローネ、110タイプカートリッジ等、
数種のタイプが使用に供されている。
【0003】中でも135タイプパトローネが最も一般
的である。該135タイプパトローネは、スプールとパ
トローネ胴体と該スプールの両端のボスを支承するパト
ローネキャップとスプールに巻かれた写真フィルムとで
構成され、該写真フィルムは使用前は未露光でその大部
分が合成樹脂製のスプールに巻かれた状態で金属製のパ
トローネ胴体中に納められており、カメラ内で、テレン
プと称する遮光部材が設けられたフィルム出口からパト
ローネ胴体外に繰り出されて画像露光に供され、画像露
光後再びパトローネ胴体内に巻き込まれるようにしたも
のである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の写真フィルムカ
ートリッジを装填して撮影を行うカメラは、その利便
性、携帯性等の点から多くの人達によって小型化、軽量
化、特に薄型化が望まれているが、その薄型化を拒む最
大の要因は写真フィルムカートリッジの大きさであっ
た。写真フィルムカートリッジの大きさは前述のように
数種のタイプに規格が規定されていて、その大きさをも
とに装填されるカメラの大きさも制限され、さらに現像
処理機等も制約されている。例えば、135タイプパト
ローネの場合、該パトローネの大きさは、長さはハブ部
で47mm、パトローネ本体部で42.8mmあり、直
径は25mmである。従って、この大きさを装填するカ
メラの厚みは、その構成部材の厚み等を加えて30mm
程度が限度であることは明白である。
【0005】本考案は、このような制約下においても、
カメラの小型化が可能であり、且つ現行の写真フィルム
カートリッジの大きさを基準としている現像処理システ
ムにも対応可能な写真フィルムカートリッジを提供する
ことを課題目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者は、上記目的を
達成するため、鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った
ものである。
【0007】即ち、本考案に係る写真フィルムカートリ
ッジは、巻軸にフィルムを巻回して内蔵する写真フィル
ムカートリッジにおいて、前記巻回された状態でのフィ
ルムの外径がフィルムの幅方向長さの0.53倍以下に
抑えられると共に巻回されたフィルムを伸ばした際の全
長(l)が下記式1に規定される範囲内に形成されてい
ることを特徴とする。
【0008】 [式1] 40P+65<l<40P+100 (上記式1において、Pはフィルム駒数を示す。又、l
はフィルム全長を示し、単位はmmである。)
【0009】
【考案の作用】本考案によれば、巻回された状態でのフ
ィルムの外径がフィルムの幅方向長さの0.53倍以下
に抑えられると共に巻回されたフィルムの全長が前述の
式1に規定された範囲内に形成された構成を有すること
により、写真フィルムカートリッジの外径が従来に比し
て小径となる。また、その他の構成は従来通りであるの
で、現像処理機によって現像処理する際には、該現像処
理機にそのまま装填して現像処理することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。
【0011】図1は写真フィルムカートリッジの斜視
図、図2は同じく断面図、図3はフィルムを引き出した
状態を示す正面図、図4は写真フィルムの正面図であ
る。
【0012】尚、本実施例では、写真フィルムカートリ
ッジの複数のタイプの中で最も一般的である135タイ
プフィルムパトローネ(以下、本実施例においてはフィ
ルムカートリッジという)の場合について説明するが、
本考案はこれに限定されず、他のタイプの写真フィルム
カートリッジの場合についても適用可能であり本考案に
含まれることは勿論である。
【0013】先ず、図1〜図4に基づきフィルムカート
リッジ1について説明する。
【0014】両側にパーフォレーションのあけられた3
5mm幅の写真フィルム20の端末部21は両サイドが
切り落とされて狭幅になり、係止孔22があけられてい
る。一方、パトローネ本体10のスプール11には両端
に短ボス12と長ボス13が、その内側に夫々フランジ
14・14が、更に該フランジの内側に巻軸15が夫々
同心に配設され、中心部にはフィルム端末部21の入る
スリット孔と該スリット孔の内面の上方には、ガイド爪
と下方には二つの係止爪が設けられている。フィルム端
末部21をスリット孔に挿入させていくと上側のガイド
爪によってフィルム20の中心部がスリット下面方向に
押し付けられ、それによって該フィルム端末部21は係
止爪の背をスライドしながら進み係止孔22が係止爪に
入り込んでスプール11へのフィルム20の係止が完了
する。そして巻取り、引出しを行うことができる。尚、
スプール11へのフィルム20の係止は、このような所
謂ノン接着紙型の係止以外に、接着紙を用いてスプール
とフィルム端末を係止させるタイプでもよいことは勿論
である。
【0015】本考案は、上記のような構成を有するパト
ローネ本体10のスプール11に巻き回されるフィルム
20を、巻回された状態でのフィルム20の外径がフィ
ルム20の幅方向長さの0.53倍(幅35mmでは1
8.55mmに相当)以下に抑えられると共に巻回され
たフィルム20の全長(l)が下記式1に規定される範
囲内に形成して、フィルム20の巻径を小径化すること
により、パトローネ本体10の外径寸法を小さくするも
のである。
【0016】 [式1] 40P+65<l<40P+100 (上記式1において、Pはフィルム駒数を示す。又、l
はフィルム全長を示し、単位はmmである。)
【0017】巻回された状態でのフィルム20の外径を
フィルム20の幅方向長さの0.53倍以下に抑えるた
めには、パトローネ本体10からの取り出し性能や漏光
の有無、巻取った後、時間を経て取り出されたフィルム
20の露光性能、また露光後自動現像機に投入しての搬
送性能等の点で低下しない範囲で、例えば、フィルム2
0のベース(本実施例ではTACベース)のうち薄手の
90〜115μm、好ましくは105μm〜111μm
のベースに感光材料を塗布して120μm〜145μm
とする。以下の説明はベース厚110μmで、139μ
mの厚さのフィルムを用いた実施例について述べる。前
記ベースとしては、ポリエチレングリコールやスルホイ
ソフタル酸の金属塩等を含んだ親水性の共重合成分を持
つ変性ポリエステルを用いてもよい。
【0018】またフィルム20は、巻回されたフィルム
20の全長(l)が前記式1に規定される範囲、即ち、
写真撮影に影響を与えない範囲でできるだけ短く形成す
る。
【0019】例えば、24枚撮りでは24駒分の長さ
と、撮りっきりカメラ(所謂レンズ付きフィルム)にあ
っては撮影後の空回しによって完全に撮影済みフィルム
20がパトローネ本体10にしまい込まれる長さとして
2駒分、また、通常のカメラではフィルムカートリッジ
1のカメラ装填後の自動巻上げのため3駒分を必要とし
ているので図4に示す如く、フィルム20がパトローネ
本体10内にその端末部21を係止された状態で、フィ
ルム20が全て送り出された場合、パトローネ本体10
の口から外に露出しうるフィルム長l′を1038〜1
058mmとして、フィルム先端部23も階段状でな
く、ストレートにカットした形をとることにより、パト
ローネ本体10を少しでも小径にできるだけでなく、ラ
ボ(現像所)で、スプライスしたり、ショートリーダー
に貼付するのに容易である。
【0020】以上のようなフィルム長さlは、従来の長
さより90〜100mm短い長であり、フィルム厚を薄
くすることと相まってフィルム巻径の小径化に貢献す
る。
【0021】 [式2] 38×P+2P+50<l′<38×P+2P+70 (上記式2において、l′はパトローネ本体10から外
に出ているフィルム長さを示す。その他、単位等は前記
式1と同じ。)
【0022】上記式2の内、2Pは2駒の空送りに対応
し、50〜70mmは撮影完了後、フィルム先端部23
をパトローネ本体10に入れずに残す長さ、即ち、所謂
「ベロ残し分」に対応する長さである。通常の所謂24
枚撮りフィルムを式1に当てはめると、1025mm〜
1060mmの範囲がl′となる。
【0023】上記式2に、通常カメラ用として用いる場
合に望ましい1駒分の長さと、パトローネ本体10内の
スプール11への係止分15〜30mmを加えることに
より、前記式1が導かれる。
【0024】以上説明したことから、フィルム巻径を小
径化することができ、これに伴いフランジ14、パトロ
ーネ本体10及び該本体10のキャップ16・16を小
径化することができるのでパトローネ本体10の外径寸
法も小さくことができる。従って、このような構成を有
する本考案の写真フィルムカートリッジを装填するカメ
ラを小さく設計することが可能になる。
【0025】更に本発明のパトローネにおいてはスプー
ルの長ボス13及び短ボス12の外径を変えていないの
で、現行の現像処理機に従来と同様、そのまま装填して
現像処理させることが可能になる。
【0026】図5として、フィルムカートリッジ1の寸
法(数値は表1参照)の一例を示す。尚、巻軸の外径の
長さ{図2のds(スプール径)の部分}は10.8m
m(±0.5mm)とである。
【0027】前記の如く、従来より若干薄手のフィルム
20を用いており、スプール11を従来より若干細くし
ているが巻グセの発生は同等に抑えられている。
【0028】前述したようにフィルム20として薄手ベ
ースを用い、フィルム先端部23をストレートにし、極
力巻回すフィルム長さlを短くしたので、フィルム20
を内蔵する空間の内径も小さくて済み、フィルム幅35
mmに対し、該内径は0.53倍以内すなわち18.5
5mm以下に設定しうることとなった。本実施例では、
10.8mmφのスプール11上にフィルム20を巻い
てフィルム20の巻回し外径を17.5mm以下にで
き、20.6mm外径のパトローネ本体10の有効内径
を18.0mm以下に抑えることができた。20.6m
m外径のパトローネ本体10でも、端部のキャップ16
の保持のための溝が内側に入っているので実質的な有効
内径は18mm程度になってしまっている。尚、24m
m程度の厚さのカメラに用いる場合では、パトローネ本
体10の外径は22mm以下である必要がある。
【0029】
【表1】
【0030】 注1;寸法Z1,Z5,Z10MINは、パトローネ胴
とスプールが組立てられ、スプールを押してショートハ
ブの端がパトローネキャップのショートハブ端に当った
時に計測すること。 注2;”SC”(スプールクリアランス)とは、スプー
ルを片側のキャップに押しつけ、次にもう片側のキャッ
プに押しつけるときにスプールが移動する距離のことを
言う。 注3;”TH”(テレンプはみ出し量)は、フィルム引
出し口から引出し方向にはみ出しているテレンプ量のこ
とである。
【0031】このようにスプール径11mm以下のもの
に145μm以下のフィルム20を巻回して巻回された
状態でのフィルム20の外径を18.55mm以下に抑
えることができ、結果的に外径20.6mmのパトロー
ネ本体10に内蔵し得ることとなった。図示の円筒状の
所謂パトローネではなく、直方体形状のカートリッジの
場合でも一辺が20.6mm〜22mmの外径の容器に
フィルムを内蔵し得ることとなった。
【0032】
【考案の効果】本考案によれば、上記構成を有するので
写真フィルムカートリッジの小型化が可能である。従っ
て、該写真フィルムカートリッジを装填するカメラの小
型化が一層推進できるようになり多くの人の要望に答え
られるようになるという効果を有している。
【0033】しかも、多くのラボに設置してある現行の
自動現像機を改造することなく、そのまま装填して現像
処理させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真フィルムカートリッジの斜視図である。
【図2】同じく断面図である。
【図3】フィルムを引き出した状態を示す正面図であ
る。
【図4】写真フィルムの正面図である。
【図5】写真フィルムカートリッジの寸法(数値は表1
参照)の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 写真フィルムカートリッジ 10 パトローネ本体 11 スプール 12 短ボス 13 長ボス 14 フランジ 15 巻軸 16 キャップ 20 フィルム 21 端末部 22 係止孔 23 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 3/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻軸にフィルムを巻回して内蔵する写真フ
    ィルムカートリッジにおいて、前記巻回された状態での
    フィルムの外径がフィルムの幅方向長さの0.53倍以
    下に抑えられると共に巻回されたフィルムの全長(l)
    が下記式1に規定される範囲内に形成されていることを
    特徴とする写真フィルムカートリッジ。 [式1]40P+65<l<40P+100 (上記式1において、Pはフィルム駒数を示す。又、l
    はフィルム全長を示し、単位はmmである。)
JP1992009538U 1992-01-31 1992-01-31 写真フィルムカートリッジ Expired - Fee Related JP2580383Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58172940U (ja) * 1982-05-14 1983-11-18 コニカ株式会社 フイルムパトロ−ネ
JPH01147540A (ja) * 1987-12-04 1989-06-09 Konica Corp パトローネの補助具
JPH01231045A (ja) * 1988-03-11 1989-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 写真フイルムパトローネ

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