JP2579863Y2 - 柿吊り具 - Google Patents

柿吊り具

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JP2579863Y2
JP2579863Y2 JP1376793U JP1376793U JP2579863Y2 JP 2579863 Y2 JP2579863 Y2 JP 2579863Y2 JP 1376793 U JP1376793 U JP 1376793U JP 1376793 U JP1376793 U JP 1376793U JP 2579863 Y2 JP2579863 Y2 JP 2579863Y2
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persimmon
persimmons
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義昭 藤森
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は柿を乾燥または薫蒸し
て、干し柿を作成するのに用いられる柿吊り具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、干し柿の製造は概ね柿収穫後、剥
皮を行い乾燥させたものを仕上げるという一連の工程を
経て行われている。また専門農家では乾燥前に柿の糖度
を上げるために硫黄薫蒸が行われることが多い。通常、
剥皮された柿aは15〜25個を1本の糸、縄あるいは藁束
等bに吊り下げられた「連」と呼ばれる状態(図7参
照)のものとして前述した硫黄薫蒸や乾燥の工程に流さ
れ、最終の仕上げ段階で「連」から外されていた。柿を
1本の紐状のものに多数吊り下げる「連」の形成は、柿
と柿とが互いに接触して傷ついたり、かびが生じたりす
るのを防ぐだけでなく、多数の連を一度に薫蒸や乾燥作
業させるのを可能にし、1個づつ並べて行うよりも省ス
ペースが図られるため、必要不可欠なものとなってい
る。さらに乾燥工程では日陰干しや天日乾燥等の作業が
繰り返されることがあり、この間の移動も「連」の状態
で行われることが多い。「連」を形成する手法として、
縄、藁束などを使用する場合は柿のへたをT字状に残
し、縄目や藁束の隙間にへたを差し込んで引っかける方
法が多く取られている。しかし、この手法では生柿の収
穫時から柿のへたをT字状に残すように切断しなければ
ならず多くの手間がかかるので、大量の干し柿を生産す
る専門農家では余り用いられていない。また細い糸を使
用する場合は柿のへたに糸を所定の方法に基づいて絡み
つけ、柿の自重で糸を締めつける方法が一般に取られて
いる。この方法ではへたをT字状に残す必要がなく、収
穫時もあまり気にせずに柿をもぎ取ることができるため
多くの専門農家ではこの手法を用いて市販用の干し柿を
作製していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このように、これまで
の「連」はいずれも個々の柿が自重で紐状のものに引っ
掛かるか、あるいは絡みついているだけであった。この
ため吊り下がっている状態は不安定であり、作業中の移
動等において十分に注意をしていないと、柿が「連」か
ら外れて落下し傷ついて商品価値を損なうことが多かっ
た。また、最近では生産能力の向上と品質の安定、およ
び人件費削減のために、生柿の自動・半自動の皮剥き機
が導入されはじめた。これらの自動機は柿の剥皮を行う
と共に大きさによる選別も行うことができ、概ね5〜10
秒/個の処理能力をもっている。これに対し、剥皮後の
生柿で「連」を形成する作業は人力で行うため最も作業
効率のよい細糸を絡ませる方法を採用しても、1個の生
柿を吊すのに熟練者で約10秒、通常15〜20秒の時間を必
要とした。このため干し柿の作製、とくに「連」作りに
は相変わらず多くの人員が必要となっていた。しかも、
前述したように乾燥工程の間に柿同士が接触すると、柿
が傷ついたり、かびを生ずる等の原因となるため、
「連」作りにおいては柿を吊り下げるピッチや向きに注
意しながら作業を進めなければならず、このことも作業
性を低下させる原因となっていた。したがって、本考案
の目的は、柿の連への着脱が容易で生産性が高く、かつ
取り付けられた柿が互いに接触したり落下したりして商
品価値を損なうことのない柿吊り具を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による柿吊り具は
外周部より複数の爪が求心状に配設されている係止具の
左右両側に、これを複数個連結するためのフック部を備
えてなることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本考案の柿吊り具では外周部より複数の爪部が
求心状に配設されている係止具を備えているので、柿の
へたの根元に爪部を押し込むことにより容易かつ確実に
柿の取り付けを行うことができ、約1か月後に柿を取り
外すまで柿吊り具から柿が外れることがない程の十分な
把持力がある。また、係止具の左右両側には、これを複
数個連結するためのフック部を備えているので、任意の
長さの「連」を形成することができ、またこれを所望の
場所に取り付けることができる。さらに、係止具は所定
のピッチで柿吊り具に設けられているため、取り付けら
れた柿が互いに接触したり落下したりして商品価値を損
なうことがない。
【0006】以下、本考案を例示した図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。図1〜図3は本考案に係る柿吊り
具の一例を示すもので、1は係止具、2‥はその外周部
3より求心状に配設された複数の爪部である。各爪部2
‥は柿のへたを把持するために他の部分より多少薄肉
(例えば、1mm)に形成され(図1b参照)、弾性を持
たせてある。生柿のへたの根元は概ね直径2〜5mmのた
め、各爪部2‥の先端の隙間4はへたの根元の直径より
やや狭く 1.5mm程度に作られている(図2〜図3参
照)。このため剥皮した柿のへたの根元を爪部2‥の先
端の隙間4に押し込むことにより各爪部2‥の弾性と柿
の自重によって容易に柿を本考案の柿吊り具に取り付け
て吊り下げることが可能になる。この柿吊り具は、図4
に示す係止具11から明らかなように、三角形状をした爪
部12‥が複数個、外周部13より求心状に配設された構成
としてもよく、これによればより強固に各爪部12‥の先
端の隙間14において柿のへたの根元を把持することがで
きる。なお、外周部3、13の形状は図示のように円環状
に限るものではなく、角環状などの他の形状であっても
何等差し支えない。
【0007】また、爪部の数および厚さ、爪部先端間の
距離、爪部間の隙間の長さ等も適用する柿の種類、大き
さ等により任意に変更することができる。しかしなが
ら、柿のへたの根元の直径は前述したように2〜5mmで
あり、乾燥後も殆ど変化しないことを考慮すると、柿の
把持を確実にするためには爪部先端間の距離は2mm以
下、好ましくは 1.5mmとすることが望ましい。また、図
3(a)〜(c)の爪部先端の部分拡大断面図に示すよ
うに、爪部の断面を鋭角にし柿のへたに爪が食い込み易
くすることも把持力の強化に有効である。なお、爪部の
肉厚を 1.5〜2mmとすると爪部の剛性が増す反面、材料
の種類によっては爪部の隙間への柿のへたの押し込みが
困難になることもあるので、爪部の材料に熱可塑性プラ
スチックを使用する場合には、肉厚を1mm以下にするの
が好ましい。
【0008】係止具1(または11)の左右両側には図1
(a)に示すように円環状をしたフック部5と掛け金状
をしたフック部6とがあって、それぞれにおいて別の柿
吊り具の掛け金状フック部6または円環状フック部5と
互いに係合し、その繰り返しにより柿吊り具を任意の
数、例えば10〜20個連結して「連」を形成するか、ある
いは円環状フック部5または掛け金状フック部6におい
て、この柿吊り具または前記「連」を所定の位置に吊り
下げられるようになっている。なお、7はこの柿吊り具
に剛性を付与するためのリブである。本柿吊り具はまた
図5に示すように、係止具21‥が軸25‥を介して多数、
例えば10〜20個連ねて固結し「連」を形成したものでも
よく、この場合にはその両端に位置する係止具28、29
に、それぞれ掛け金状フック部26と円環状フック部25と
が設けられていて、この「連」をそのまま所定の場所に
吊り下げるか、さらに複数個連ねられるようになってい
る。なお、この柿吊り具では軸25の長手方向に沿って縦
リブ27が設けてあり、これによって柿吊り具の長手方向
の剛性を増し、「連」の状態で移動する場合のハンドリ
ングを容易にしている。
【0009】いずれの柿吊り具においても「連」1本の
長さは長くても1m前後が好ましく、これよりも長いと
取り扱いに支障を来しやすい。また、柿の長さは大きい
もので60mm程度であるから、柿同士が接触しないように
するには、単純に考えて柿を把持する爪部のピッチは60
mm以上にする必要が生ずる。しかし、これでは1本の
「連」に吊り下げられる柿の数が少なくなるため、図6
に示すように、上下の柿40の吊り下げ位置を交互にずら
し、より小さいピッチで柿を把持できるようにするのが
好ましい。実際に、この吊り下げ方法を採用すると図5
に示した柿吊り具で30mmピッチで行うことができる。
【0010】本考案になる柿吊り具を形成する材料は、
弾性を有し、かつ必要な形状に加工容易な材料であれ
ば、その種類を問わないが、一般にはポリプロピレンや
ポリカーボネート等の熱可塑性プラスチックを用いて射
出成形やプレス加工によって形成するのが好ましい。な
お、前述したリブ7を設けたものでは、射出成形に際
し、リブ側面を利用してサブマリーンゲートを形成でき
るので、ゲート処理等の後処理が不要となる利点があ
る。これに対し、鉄等の金属材料は干し柿作製工程中に
行われることの多い硫黄薫蒸において硫黄と化学反応を
起こして柿が変色する原因となるので避けた方がよい。
【0011】
【実施例】図1に示した柿吊り具にはポリカーボネー
ト、また図5に示した柿吊り具にはポリプロピレンを用
いて、いずれも射出成形で加工した。いずれの柿吊り具
も柿のへたの根元を爪部へ押し込んで柿の取り付けを行
った。これに要した時間は1個当たり5秒以下で非常に
容易であった。約1か月後に柿を取り外すまで柿吊り具
から柿が外れることがなく把持力も十分にあることが確
認された。
【0012】
【考案の効果】本考案による柿吊り具を使用すると、従
来に比べて柿の吊り下げが簡易な手法で確実に行うこと
ができるだけでなく、柿同士の接触を防げることから品
質の確保が確実となり、また吊り下げた「連」自体のハ
ンドリング性が向上することにより大幅に生産性と品質
が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の柿吊り具の一実施態様を示すもので、
図(a)はその正面図、図(b)は図(a)におけるA
−A線での縦断面図である。
【図2】図1に示した柿吊り具の要部を拡大して示すも
ので、図(a)はその正面図、図(b)は図(a)にお
けるB−B線での縦断面図である。
【図3】図2(b)の円形部分を拡大して示すもので、
図(a)〜図(c)はいずれもその異なる実施態様につ
いての縦断面図である。
【図4】本考案の柿吊り具の別の実施態様について、そ
の要部の拡大正面図である。
【図5】本考案の柿吊り具の別の実施態様を示すもの
で、図(a)はその正面図、図(b)は要部の拡大正面
図、図(c)は図(b)におけるC−C線での縦断面図
である。
【図6】本考案の柿吊り具に柿を取り付けたときの一実
施態様を示す正面説明図である。
【図7】従来の柿吊り具に柿を取り付けたときの状態を
示す正面説明図である。
【符号の説明】
1、11、21‥‥係止具、 2、12‥‥爪部、 3、
13‥‥外周部、5、6、25、26‥‥フック部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部より複数の爪部が求心状に配設され
    ている係止具の左右両側に、これを複数個連結するため
    のフック部を備えてなることを特徴とする柿吊り具。
  2. 【請求項2】係止具が軸を介して複数個連結されたもの
    からなり、その両側にフック部を備えてなる請求項1記
    載の柿吊り具。
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