JP2579847B2 - 自動ねじ締め工具 - Google Patents

自動ねじ締め工具

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JP2579847B2
JP2579847B2 JP3150834A JP15083491A JP2579847B2 JP 2579847 B2 JP2579847 B2 JP 2579847B2 JP 3150834 A JP3150834 A JP 3150834A JP 15083491 A JP15083491 A JP 15083491A JP 2579847 B2 JP2579847 B2 JP 2579847B2
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screw
tape
driver
sleeve
cam
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昭一 片山
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井材、壁材等の取付
けの際に使用される携帯型の自動ねじ締め工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、建築現場等で天井材、壁材等を取付ける場合、携帯
用のねじ締め工具が使用されているが、その作業範囲が
非常に広いため、ねじ締め工具までねじをエャ給送する
のが困難となっている。そのため、テープに多数個のね
じを等間隔に係止したテーピングねじをマガジンラック
に収納しておき、ねじ締め作業ごとにねじをテープから
分離してねじ締め作業を行うようにしたねじ締め工具が
種々創案されている。この種のねじ締め工具で使用され
るテーピングねじは、テープに所定間隔をおいて多数個
の下穴を穿設するとともにその周囲に放射状の切り込み
を入れて開き易くしておき、この下穴にねじの脚部をテ
ープと直交する方向から貫通させたものが一般的であ
る。そのため、この種のテーピングねじではテープから
ねじを離脱させるためには、作業者がテープと直交する
方向からねじの頭部を押圧してねじの頭部を下穴に押し
込み、これを貫通させねばならず、手作業にしては大き
な押圧力が必要となって作業者の疲労を招くばかりか、
ねじをテープから離脱させるためのストロークをねじ締
めストロークに加えて設けなければならず、ねじ締め工
具の移動ストロークが大きくなって工具が大型化する等
の欠点が生じている。
【0003】本発明は、上記欠点の除去を目的とするも
ので、ねじの脚部をテープと平行に係止してなるテーピ
ングねじを利用して、ねじを脚部の側方から小さな押圧
力で押圧してテープから離脱させるようにした自動ねじ
締め工具を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】把持部を有するドライバ
本体にモータの回転を受けて回転するドライバビット
が、また別の把持部を有するスリーブがドライバビット
を内包するようにかつドライバ本体に対して突出するよ
うに付勢されて配置されている。また、前記スリーブの
先端にはドライバビットが貫通自在でかつ先端を閉じる
ように付勢された一対のチャック爪を有するチャックユ
ニットが配置されている。前記チャックユニットの側部
にはチャック爪の開閉に支障のない位置にねじが通過可
能な切欠力削設されており、しかもこの切欠に連続して
突出し路を持つねじ分離本体が配置されている。前記突
出し路には突出し板が前進可能に配置されており、その
一端が前記切欠に達するように構成されている。前記ね
じ分離本体には前記突出し路に連通するねじ案内路がね
じの脚部を平行に係止したテープをドライバビットと平
行に案内できるように設けられている。また、このねじ
分離本体にはテープのみを案内して前記突出し路に連通
するテープ排出路が設けられている。さらに、前記ねじ
分離本体にはスリーブがドライバ本体から相対に前進す
る時に前記テープを所定ピッチ前進させるテープ送り機
構と、スリーブがドライバ本体に対して相対に前進しか
つ前記テープ送り機構によりテープが所定ピッチ前進し
た後に突出し板を突出し路内で前進させる突出し機構と
が設けられており、1回のねじ締付け作業が完了する
と、ねじを1個チャックユニット内に供給するように構
成されている。
【0005】前記ピッチ送り機構を、ねじ分離本体に回
動自在に配置されてドライバビットと平行に延びるカム
シャフトと、カムシャフトにその軸線方向に沿って延び
かつ前進側で所定角度傾斜して設けられたカム溝と、ド
ライバ本体と一体でかつカム溝に係合するカム係止部
と、カムシャフトにワンウエイクラッチを介してねじ案
内路に一部を突出するように設けられたテープ送りロー
ラとにより構成してもよい。
【0006】また、前記突出し機構を、スリーブと一体
のねじ分離本体に回動自在に配置されてドライバビット
と平行に延びるカムシャフトと、カムシャフトにその軸
線に沿って延びかつ後退側で所定角度傾斜して設けられ
たカム溝と、ドライバ本体と一体でかつカム溝に係合す
るカム係止部と、カムシャフトに植設されてねじ分離本
体内で旋回しかつ突出し板に揺動自在に係合する係合ピ
ンとにより構成してもよい。
【0007】さらに、ドライバ本体内には、モータの回
転を受けて回転する駆動クラッチ軸に係合可能な被動ク
ラッチ軸ばねにより前進側に付勢して配置されてお
前記ドライバビットは、この被動クラッチ軸一体
に回転するように連結されているまた、ドライバ本体
の前進端側には、その延びる方向に沿って縦溝貫通し
て設けられており、この縦溝に沿ってL型レバーが回動
可能かつ一端側が被動クラッチ軸に常時当接するよう付
勢して設けられている。このL型レバーは、被動クラッ
チ軸が相対に後退した時にこれに係止するように構成さ
れており、被動クラッチ軸の復帰を妨げるように構成さ
れている。このL型レバーの他端は、スリーブの全長に
わたって削設されたレバー移動溝から外部に突出してお
り、スリーブの後退端側には、このL型レバー他端の移
動路に位置してレバー作動部設けられている
【0008】
【作用】上記自動ねじ締め工具では、チャックユニット
内にねじが供給されると、チャックユニットの先端をワ
ーク上の所定位置に位置させてドライバ本体を押圧する
と、モータの回転を受けて回転するドライバビットが前
進してねじの頭部に嵌合する。さらに、ドライバビット
が前進すると、ねじがチャックユニットから押し出され
ながら、所定ワークに締付けられる。
【0009】締付け作業が完了し、ドライバ本体の押圧
を止めると、スリーブがドライバ本体に対して相対に前
進する。この間に、まずテープ送り機構が作動し、ねじ
の脚部を平行に延びるように係止したテープがねじ分離
本体内で所定ピッチ送られる。テープが所定ピッチ送ら
れると、続いて突出し機構が作動し、突出し板が突出し
路に沿って前進し、テープに係止されたねじがその横方
向から押圧されてテープから分離する。この時、突出し
板の一端はチャックユニットの側部の切欠まで達するの
で、ねじはチャックユニット内に供給され、次回の締付
け作業に備えることができる。そのため、ねじの供給に
際して、特別にドライバ本体を押圧する必要がないばか
りか、ねじのテープからの分離も小さな押圧力で済み、
簡単にかつ確実にねじを供給することができる。しか
も、ねじの供給は締付けストロークの中で行われ、ねじ
をテープから分離するために余分なストロークを設ける
必要がなく、コンパクトな工具を提供することができ
る。
【0010】また、前記テープ送り機構および突出し機
構の作動源を、締付け作業完了後のスリーブとチヤック
本体との相対移動から得ることができ、余分な駆動源を
不要にすることができる。
【0011】さらに、スリーブが原位置に復帰する直前
でドライバ本体と一体に後退した被動クラッチ軸を係止
するL型レバーがレバー作動部に当接して回動する。こ
のため、ばねの付勢によってドライバビットが前進し、
その移動路に位置するねじを押してチャック爪に確実に
供給することが可能であり、ねじの先端をチャックユニ
ットから突出させることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。図
1ないし図3において、1は自動ねじ締め工具であり、
モータ2が取付けられたドライバ本体3とその前進側を
内包してばね4により突出する方向に付勢されたスリー
ブ5とから構成されている。前記ドライバ本体3、スリ
ーブ5それぞれには把持部(図示せず)が固定されてお
り、作業者が持運び可能に構成されている。また、前記
ドライバ本体3内にはモータ2の回転を伝達、遮断する
クラッチ機構6が配置されており、このクラッチ機構6
はモータ2の駆動軸(図示せず)に連結された駆動クラ
ッチ部を持つ駆動クラッチ軸6aと、これに噛合する被
動クラッチ部を持つ被動クラッチ軸6bと、駆動クラッ
チ部の中心に位置して被動クラッチ軸6bの移動を案内
しかつ被動クラッチ軸6bを前進側に付勢するばね7を
有する案内軸部8とから構成されている。前記被動クラ
ッチ軸6bは鍔部を有し、この鍔部が前記ばね7に付勢
されてドライバ本体3の前進側に設けられた係止部に係
止されるように構成されている。さらに、前記被動クラ
ッチ軸6bの一端にはドライバビット9が連結されてお
り、後記するチャックユニット10に保持されたねじ
(図示せず)をチャックユニット10から押出してこれ
をワーク(図示せず)上の所定の位置に締付けるように
構成されている。
【0013】前記ドライバ本体3には前進側に位置して
その延びる方向に縦溝3aが内部と連通して削設されて
おり、この縦溝3a内にはL型レバー11が回動可能に
配置されている。このL型レバー11はその一端が縦溝
3aおよび後記するレバー移動溝5aから突出し、他端
がドライバ本体3内に突出するように付勢されている。
しかも、このL型レバー11の他端側には前記被動クラ
ッチ軸6bの鍔部が当接しており、常時はL型レバー1
1の他端をドライバ本体3内から後退させ、被動クラッ
チ軸6bが相対に後退して最後退位置に達する時にはL
型レバー11が前記鍔部から離脱してL型レバー11の
先端が鍔部に係止されてその復帰を妨げるように構成さ
れている。また、前記ドライバ本体3の前進側にはガイ
ドピン12が前記スリーブ5に削設されたガイド溝5b
から突出するように固定されており、このガイドピン1
2には2個のカムフォロア(図示せず)を所定間隔おい
て保持するカム係止部13が固定されている。前記カム
係止部13は後記するカムシャフト14a,14bを摺
動自在に案内するとともに、それぞれのカムフォロアが
カムシャフト14a,14bに削設されたカム溝(図示
せず)に係合するように構成されている。
【0014】一方、前記スリーブ5の後退側にはL型レ
バー11の一端の移動路に位置してレバー作動部15が
取付けられており、ドライバ本体3が原位置に復帰する
直前の位置に達する時前記L型レバー11を回動させる
ように構成されている。また、前記スリーブ5の前進側
にはドライバビット9が貫通自在でかつ先端を閉じるよ
うに付勢された一対のチャック爪10aを有するチャッ
クユニット10が取付けられている。このチャックユニ
ット10の側部でチャック爪10aの開閉に支障のない
位置にはドライバビット9と同方向に延びる姿勢のねじ
が通過可能な切欠10bが削設されている。また、前記
チャックユニット10には前記切欠10bに連続する突
出し路16aが削設されたねじ分離本体16が設けられ
ており、このねじ分離本体16には図4に示すようなね
じ17aの脚部を平行に等間隔をおいて係止するテーピ
ングねじ17のテープ17bをドライバビット9と平行
に延びるように案内するテープ案内路16bとテープ1
7bのみを案内するテープ排出路16cとが前記突出し
路16aに連通して設けられている。前記ねじ分離本体
16にはテープ送り機構18と突出し機構19とが設け
られており、それぞれスリーブ5に沿って回動自在に保
持されたカムシャフト14a、14bを有している。前
記テープ送り機構18を構成するカムシャフト14aに
はその軸線に沿って延びかつその前進側で所定角度傾斜
したカム溝(図示せず)が削設されており、カム係止部
13が相対に前進後退するにともなってカムシャフト1
4aが時計方向または反時計方向に回動するように構成
されている。また、前記カムシャフト14aにはワンウ
エイクラッチ20を介してテープ案内路16bに沿って
回動するテープ送りローラ21が連結されている。この
テープ送りローラ21は等間隔をおいてねじ17aが位
置する逃げ部21aおよびテープ17bに所定間隔をお
いて穿設されたピッチ穴17cと係合する突起21bを
有し、スリーブ5がドライバ本体3に対して相対に前進
する時のみ、すなわちカム係止部13が相対に後退する
時のみ、カムシャフト14aの回動とともにテープ送り
ローラ21が反時計方向に回動してテープ17bを所定
ピッチ送るように構成されている。
【0015】一方、前記突出し機構19を構成するカム
シャフト14bにはその軸線に沿って延びかつその後退
側で所定角度傾斜したカム溝(図示せず)が削設されて
おり、カム係止部13が相対に前進後退するにともなっ
てカムシャフト14bを時計方向または反時計方向に回
動させるように構成されている。また、前記カムシャフ
ト14bには半径方向に突出する係合ピン23が植設さ
れており、この係合ピン23は前記ねじ分離本体16の
突出し路16aに連通して設けられたピン旋回穴22内
に位置するように配置されている。しかも、この係合ピ
ン23の一端は突出し路16a内の突出し板24に穿設
された楕円錘穴24aに係合しており、ドライバ本体3
がスリーブ5に対して相対に前進する時には、カムシャ
フト14aが回動する前に、カムシャフト14bが時計
方向に回動して突出し板24を後退させる一方、スリー
ブ5が相対に前進する時には前記カムシャフト14aが
反時計方向に回動して後、カムシャフト14bが反時計
方向に回動して突出し板24を切欠10b内に達するま
で前進させるように構成されている。
【0016】上記自動ねじ締め工具では、図5(a)に
示すように作業者がドライバ本体3、スリーブ5それぞ
れの把持部を保持して前回の作業完了時にチャックユニ
ット10のチャック爪10aに供給されたねじ17aの
脚部をワーク25上の所定位置に位置させる。この状態
で、ドライバ本体3を押圧してスリーブ5に対して相対
に前進させると、クラッチ機構6が作動し、モータ2の
回転がドライバビット9に伝達される。同時に、ねじ1
7aがチャックユニット10から押し出されてワーク2
5にねじ込まれ、ねじ締付けが完了する。
【0017】前記ねじ締付け過程において、ねじ17a
がワーク25に当接して後も、ドライバ本体3を押圧す
ると、さらにドライバ本体3がスリーブ5に対して前進
するが、同時に被動クラッチ軸6bの鍔部がドライバ本
体3の係止部から離れて後退しながらL型レバー11に
沿って摺動していき、締付け完了時にはL型レバー11
から離脱する。そのため、図5(b)に示すようにL型
レバー11の一端がドライバ本体3内の鍔部の移動路上
に位置し、ねじ締付けが完了してスリーブ5をワーク2
5から離す時、スリーブ5がドライバ本体3に対して相
対に前進しても、被動クラッチ軸6bがL型レバー11
の先端に係止される。したがって、被動クラッチ軸6b
およびドライバビット9が図5(c)に示すようにドラ
イバ本体3側に保持されてその位置で止まり、ドライバ
ビット9の先端がチャックユニット10の切欠10bを
塞がない位置で停止する。
【0018】また、前記ねじ締付けの間、ドライバ本体
3の前進にともなって、カム係止部13はテープ送り機
構18、突出し機構19それぞれのカムシャフト14
a,14bのカム溝に沿って移動する。そのため、前記
突出し機構19のカムシャフト14aはドライバ本体3
が前進するとまもなく時計方向に回動を開始し、これに
植設された係合ピン23を時計方向に旋回させる。この
係合ピン23の旋回により突出し板24はねじ分離本体
16の突出し路16aに沿って後退し、その一端をねじ
案内路16bから後退させることができる。一方、テー
プ送り機構18のカムシャフト14aは突出し板24の
一端がねじ案内路16bから後退して後、反時計方向に
回転し始めるが、この時の回転はワンウエイクラッチ2
0の作動によりテープ送りローラ21に伝達されない。
【0019】締付け完了後、ドライバ本体3の押圧を中
断すると、スリーブ5がドライバ本体3に対して相対に
前進するが、この時のスリーブ5の前進により、カム係
止部13は前記カムシャフト14a,14bのカム溝に
沿って移動する。そのため、まずテープ送り機構18の
カムシャフト14aが反時計方向に回動し、このカムシ
ャフト14aの回動はワンウエイクラッチ20を介して
テープ送りローラ21に伝達され、テープ送りローラ2
1が回動する。このテープ送りローラ21の回動にとも
なって、図6に示すようにテープ17bが1ピッチ送ら
れ、後続のねじ17aが突出し路16aまで供給され
る。
【0020】その後、テープ送り機構18のカムシャフ
ト14aの回動が停止すると、突出し機構19のカムシ
ャフト14bが反時計方向に回動し、係合ピン23が旋
回する。この係合ピン23の旋回により突出し板24が
ねじ分離本体16の突出し路16aに沿って前進し、突
出し板24がねじの脚部にその交叉する方向から当接す
る。そのため、ねじ17aはテープ17bと交叉する方
向から押出されてテープ17bから切り離され、図7に
示すようにチャックユニット10内に供給される。この
時、ドライバビット9は被動クラッチ軸6bとともに、
後退しているので、ねじ17aはチャックユニット10
内に支障なく、供給される。
【0021】前記カムシャフト14bの回動が停止して
後もスリーブ5が相対に前進し、原位置に復帰するが、
原位置に復帰する直前の位置でドライバ本体3の縦溝3
aに配置されたL型レバー11の一端がスリーブ5に固
定されたレバー作動部15に当接し、L型レバー11が
回動する。そのため、L型レバー11の他端が被動クラ
ッチ軸6bの鍔部の移動路から離脱し、被動クラッチ軸
6bがドライバ本体3内で相対に前進し、原位置に復帰
する。この時、ドライバビット9も一体に前進し、チャ
ックユニット10内に供給されたねじ17aをチャック
爪10a上に確実に供給することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はねじの脚
部を平行に係止したテープでなるテーピングねじを使用
するとともに、このテープからねじを離脱させる際ドラ
イバビットと交叉する方向の押圧力を加えるように構成
しているため、ねじを係止するテープの係止箇所を切断
するだけの小さな押圧力でねじをテープから完全に離脱
させることができ、作業性のよい工具を提供できるばか
りか、ねじをテープから離脱するためのストロークが不
要となり、ねじ締付けのためのストロークのみでよく、
比較的軽量でコンパクトなねじ締め工具を提供すること
ができる。また、本発明はスリーブとドライバ本体との
ばねによる相対移動により回転を得てその回転からテー
プを所定ピッチ送るとともに、ねじをテープから切り離
す際の押圧力を得るように構成しているため、余分な動
力源を必要としない工具を提供できるとともに、ねじを
テープから離脱させるためのストロークが不要になり、
比較的軽量でコンパクトなねじ締め工具を提供すること
ができる。さらに、ドライバ本体に対してスリーブが前
進する時に、テープを所定ピッチ送った後に突出し板を
前進させてチャックユニットにねじを供給するように構
成しているため、ドライバビットの位置、動作状態など
による規制を受けることなくテープ送り機構と突出し機
構との動作タイミングを設定することができ、動作タイ
ミングに余裕を持たせて確実にねじ供給を行うことがで
きるとともに、カムシャフトのカム溝の形状を簡単化し
て加工性を向上させることができる等の利点がある。し
かも、ねじ締め完了後、L型レバーで被動クラッチ軸を
係止してドライバ本体と一体に相対に後退させ、チャッ
クユニットにねじが供給されて後に被動クラッチ軸を開
放して復帰させるよう構成しているため、その復帰の際
に、ねじをチャック爪に押し出すことが可能であり、チ
ャック爪へのねじの供給を確実に行い、チャックユニッ
ト先端からねじの先端を突出させることができるととも
に、常時チャックユニットの切欠に沿ってドライバビッ
トを位置させることができ、このことによって、ねじ締
め工具の全長を短くして、例えばワーク上の穴探りを容
易に行うなど、作業性を格段に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用状態を90度回転させた状態を示
す要部縦断面図である。
【図2】本発明の側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明に係るテーピングねじの一部を示す説明
図である。
【図5】本発明の動作説明図である。
【図6】本発明に係るテープ送り機構の動作説明図であ
る。
【図7】本発明に係る突出し機構の動作説明図である。
【符号の説明】
1 自動ねじ締め工具 2 モータ 3 ドライバ本体 3a 縦溝 4 ばね 5 スリーブ 5a レバー移動溝 5b ガイド溝 6 クラッチ機構 6a 駆動クラッチ軸 6b 被動クラッチ軸 7 ばね 8 案内軸部 9 ドライバビット 10 チャックユニット 10a チャック爪 10b 切欠 11 L型レバー 12 ガイドピン 13 カム係止部 14a,14b カムシャフト 15 レバー作動部 16 ねじ分離本体 16a 突出し路 16b ねじ案内路 16c テープ排出路 17 テーピングねじ 17a ねじ 17b テープ 17c ピッチ穴 18 テープ送り機構 19 突出し機構 20 ワンウエイクラッチ 21 テープ送りローラ 21a 逃げ部 21b 突起 22 ピン旋回穴 23 係合ピン 24 突出し板 24a 楕円錘穴 25 ワーク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持部を有するドライバ本体内にモータ
    の回転を受けて回転する駆動クラッチ軸と係合可能な被
    動クラッチ軸をばねにより前進側に付勢して設け、この
    被動クラッチ軸にドライバビットを一体に回転するよう
    に連結するとともに、別の把持部を有するスリーブをド
    ライバ本体に対して突出するように付勢してかつドライ
    バビットを内包するように配置し、このスリーブの先端
    にドライバビットが貫通自在でかつ先端を閉じるように
    付勢された一対のチャック爪を有するチャックユニット
    を配置し、このチャックユニットの側部のチャック爪の
    開閉に支障のない位置にねじが通過口能な切欠を削設す
    るとともに、この切欠に連続する突出し路が削設された
    ねじ分離本体を配置し、このねじ分離本体にはねじの脚
    部が平行に係止されたテープをドライバビットと平行に
    延びるように案内するねじ案内路と、テープのみを案内
    するテープ排出路とをそれぞれ前記突出し路に連通して
    設け、前記ねじ案内路内には一端が切欠に達するように
    前進可能な突出し板を配置し、 さらに、スリーブがドライバ本体に対して相対に前進す
    る時に前記テープを所定ピッチ前進させるテープ送り機
    構と、スリーブがドライバ本体に対して相対に前進しか
    つ前記テープ送り機構によりテープが所定ピッチ前進し
    た後に前記突出し板を突出し路内で前進させる突出し機
    構とを設ける一方、前記ドライバ本体の前進端側にその延びる方向に沿って
    縦溝を貫通して設け、この縦溝に沿ってL型レバーを回
    動可能かつ一端側が被動クラッチ軸に常時当接するよう
    付勢して設け、前記被動クラッチ軸が相対に後退した時
    にこれに係止するように構成し、さらに、このL型レバ
    ーの一端をスリーブの全長にわたって削設されたレバー
    移動溝から外部に突出させるとともに、スリーブの後退
    端側に前記L型レバーの他端の移動路に位置してレバー
    作動部を設け たことを特徴とする自動ねじ締め工具。
  2. 【請求項2】 ピッチ送り機構は、スリーブと一体のね
    じ分離本体に回動自在に配置されてドライバビットと平
    行に延びるカムシャフトと、カムシャフトにその軸線に
    沿って延びかつその前進側で所定角度傾斜して設けられ
    たカム溝と、ドライバ本体と一体でかつカム溝に係合す
    るカム係止部と、前記カムシャフトにワンウエイクラッ
    チを介してねじ案内路に一部を突出するように設けられ
    たテープ送りローラとからなることを特徴とする請求項
    1に記載の自動ねじ締め工具。
  3. 【請求項3】 突出し機構は、スリーブと一体のねじ分
    離本体に回動自在に配置されてドライバビットと平行に
    延びるカムシャフトと、カムシャフトにその軸線に沿っ
    て延びかつその後退側で所定角度傾斜して設けられたカ
    ム溝と、ドライバ本体と一体でかつカム溝に係合するカ
    ム係止部と、カムシャフトに植設されてねじ分離本体内
    で旋回しかつ突出し板に揺動自在に係合する係合ピンと
    からなることを特徴とする請求項1に記載の自動ねじ締
    め工具。
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