JP2579742Y2 - 内燃機関の触媒装置 - Google Patents

内燃機関の触媒装置

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JP2579742Y2
JP2579742Y2 JP8235092U JP8235092U JP2579742Y2 JP 2579742 Y2 JP2579742 Y2 JP 2579742Y2 JP 8235092 U JP8235092 U JP 8235092U JP 8235092 U JP8235092 U JP 8235092U JP 2579742 Y2 JP2579742 Y2 JP 2579742Y2
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combustion engine
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、排気管に酸化触媒を有
する触媒室と、その触媒を加熱するヒータと燃料噴射量
制御装置とを設けた内燃機関の触媒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動の場合、排気ガス浄化のた
め触媒の上流に設けたヒータで触媒を予熱してからエン
ジンを始動し、始動後は排気ガスの熱で触媒を加熱して
活性化する技術は、例えば、特開平3−31510号公
報等で開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、図6、図7に示すようにエンジンは水温が所定の温
度になり暖機運転を終わると、ハイアイドルから通常ア
イドル回転まで回転数が下がるよう制御されているので
排気温度の上昇は鈍くなる。
【0004】そして、図示するようにハイアイドルの時
間が長い冬(図7)の方がエンジン回転数が高く保たれ
ているためハイアイドルの短い夏より排気ガスの未燃分
の濃度が早く下がっている。
【0005】したがって、本考案は、ヒータの制御に加
えてエンジン回転を制御し、触媒を短時間で活性化する
内燃機関の触媒装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、排気管
に酸化触媒を有する触媒室と、その触媒を加熱するヒー
タと燃料噴射量制御装置とを設けた内燃機関の触媒装置
において、エンジン水温センサと、触媒室の触媒温度セ
ンサまたは触媒室下流の排気温度センサとを設け、前記
ヒータへの電流をオンオフする制御装置を設け、その制
御装置は触媒温度または触媒室下流側の排気温度が所定
値より低い場合に、燃料噴射量を増加させると共に前記
ヒータに通電し、触媒温度または触媒室下流側の排気温
度が所定値より高く、かつエンジン水温が所定値以下の
場合燃料噴射量だけを増加させるよう構成している。
【0007】
【作用】上記のように構成された内燃機関の触媒装置に
おいて、エンジンの暖機が終わるまでの時間と触媒が所
定温度になるまでの時間は異なるので、エンジンの暖機
が終了していても、触媒の温度が所定温度まで加熱され
ていなければ、エンジンの回転数を上げて排気温度を高
くして触媒を加熱するよう制御されているので、触媒が
活性化されるまでの時間は短縮される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の実施例を説
明する。図1において、エンジンEにはエキゾーストマ
ニホールド1が取付けられ、そのエキゾーストマニホー
ルド1には排気管2が固着され、酸化触媒3を収納した
触媒室3aが介装されている。
【0009】また、その酸化触媒3の上流側にはヒータ
4が取付けられている。
【0010】そして、エンジンEの吸気管11にはエア
クリーナ12が設けられ、そのエアクリーナ12にはイ
ンテークパイプ12aが取付けられている。
【0011】さらに、前記ヒータ4、回転センサ7、水
温センサ8、燃料噴射ポンプのガバナ9、触媒温度セン
サ13は、それぞれ電気回路で制御装置10に接続され
ている。
【0012】以下、図2を参照して、作動について説明
する。
【0013】まず、触媒温度Tを読込み、設定値T1以
上か否か判断する(ステップS1、S2および図5参
照、例えばCOの場合T1=100°C)。NOの場合
は触媒ヒータ4をONし(ステップS4および図3参
照)、燃料噴射ポンプのガバナ9をある噴射量Qに設定
する(ステップS5)。YESだったら、触媒ヒータ4
をOFFし、エンジン水温を読込み、設定値T2以上か
否か判断する(ステップS3、S6、S7)。NOの場
合はエンジンの暖機が終了していないと判断し噴射量を
増加して戻り(ステップS9および図4参照)、YES
だったら、噴射量をアイドル噴射量にして(ステップS
8)、制御を終わる。
【0014】また、触媒温度に代えて触媒室下流側に排
気温度センサを設け、その排気温度により制御してもよ
い。
【0015】また、ステップS5で回転数一定になるよ
う噴射量を制御してもよい。
【0016】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、エンジンの暖機運転が終了しても触媒の温
度が所定温度より低くければエンジンをハイアイドルの
状態に保ち、短時間で排気ガスが浄化される状態にな
り、大気汚染が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す触媒装置の全体構成
図。
【図2】図1の制御のフローチャート図。
【図3】図1のヒータをオン・オフする触媒温度を例示
する図。
【図4】水温により噴射量を制御する条件を例示する
図。
【図5】未燃分浄化率と触媒温度との関係を例示する
図。
【図6】従来の技術の夏の暖機特性を例示する図。
【図7】従来の技術の冬の暖機特性を例示する図。
【符号の説明】
1…エキゾーストマニホールド 2…排気管 3…酸化触媒 4…ヒータ 7…回転センサ 8…水温センサ 9…噴射ポンプガバナ 11…吸気管 13…触媒温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/04 ZAB F02D 41/04 ZAB 43/00 301 43/00 301T ZAB ZAB (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/20 F01N 3/24 F01N 9/00 F02D 41/04 330 F02D 43/00 301

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管に酸化触媒を有する触媒室と、そ
    の触媒を加熱するヒータと燃料噴射量制御装置とを設け
    た内燃機関の触媒装置において、エンジン水温センサ
    と、触媒室の触媒温度センサまたは触媒室下流の排気温
    度センサとを設け、前記ヒータへの電流をオンオフする
    制御装置を設け、その制御装置は触媒温度または触媒室
    下流側の排気温度が所定値より低い場合に、燃料噴射量
    を増加させると共に前記ヒータに通電し、触媒温度また
    は触媒室下流側の排気温度が所定値より高く、かつエン
    ジン水温が所定値以下の場合燃料噴射量だけを増加させ
    るよう構成したことを特徴とする内燃機関の触媒装置。
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