JP2579236Y2 - スクレーパーを設けた連続固液分離装置 - Google Patents
スクレーパーを設けた連続固液分離装置Info
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- JP2579236Y2 JP2579236Y2 JP1991083688U JP8368891U JP2579236Y2 JP 2579236 Y2 JP2579236 Y2 JP 2579236Y2 JP 1991083688 U JP1991083688 U JP 1991083688U JP 8368891 U JP8368891 U JP 8368891U JP 2579236 Y2 JP2579236 Y2 JP 2579236Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、工作機械等より排出す
る切粉、金属粉等の懸濁物と切削物、破砕物等の粒状物
とを含むクーラント等の液体より、これらの懸濁物、粒
状物等を連続的に分離する装置に関するものである。
る切粉、金属粉等の懸濁物と切削物、破砕物等の粒状物
とを含むクーラント等の液体より、これらの懸濁物、粒
状物等を連続的に分離する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、分離装置にスクリーンや多孔板等
を付設し、これによって原液中の懸濁物と粒状物の分離
を行っていたが、スクリーンや多孔板等の一度設定した
スリットや孔径を簡単に調節できるものはなく、分離条
件が変化した場合に固液分離の分離容量、分離精度が悪
くなる問題があった。またスクリーンや多孔板等に懸濁
物と粒状物が付着、蓄積して目詰まりをする結果、分離
処理が不可能になることが多く、その度に分離処理を中
断して繁雑で、時間を要するスクリーンや多孔板等の洗
浄を行う必要が生じ、場合によると手間がかかる装置の
解体を伴うなど、分離処理効率が悪くなる欠点があっ
た。
を付設し、これによって原液中の懸濁物と粒状物の分離
を行っていたが、スクリーンや多孔板等の一度設定した
スリットや孔径を簡単に調節できるものはなく、分離条
件が変化した場合に固液分離の分離容量、分離精度が悪
くなる問題があった。またスクリーンや多孔板等に懸濁
物と粒状物が付着、蓄積して目詰まりをする結果、分離
処理が不可能になることが多く、その度に分離処理を中
断して繁雑で、時間を要するスクリーンや多孔板等の洗
浄を行う必要が生じ、場合によると手間がかかる装置の
解体を伴うなど、分離処理効率が悪くなる欠点があっ
た。
【０００３】また、分離装置に螺旋状分離体を挿着し、
螺旋状分離体の外側面に原液を加圧供給し、懸濁物と粒
状物を螺旋状分離体の外側面に捕捉して分離するととも
に、分離液を螺旋状分離体の外側面の分離間隙より内部
に流入させ、螺旋状分離体の外部に集液することによっ
て、原液中の懸濁物と粒状物の分離を行っていたが、螺
旋状分離体の外側面や分離間隙に懸濁物と粒状物が付
着、蓄積して目詰まりをする結果、分離処理が不可能に
なり、前述した場合と同様の欠点を有することには変わ
りなかった。
螺旋状分離体の外側面に原液を加圧供給し、懸濁物と粒
状物を螺旋状分離体の外側面に捕捉して分離するととも
に、分離液を螺旋状分離体の外側面の分離間隙より内部
に流入させ、螺旋状分離体の外部に集液することによっ
て、原液中の懸濁物と粒状物の分離を行っていたが、螺
旋状分離体の外側面や分離間隙に懸濁物と粒状物が付
着、蓄積して目詰まりをする結果、分離処理が不可能に
なり、前述した場合と同様の欠点を有することには変わ
りなかった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、固液分離に
用いる螺旋状分離体の分離間隙を簡単、容易に設定、調
節して固液分離の分離容量、分離精度を高め、また螺旋
状分離体を振動させることによって懸濁物と粒状物の剥
離、除去を促進して懸濁物と粒状物による目詰まりを防
止し、分離装置の運転を中断して螺旋状分離体の洗浄を
することなく、液体より懸濁物と粒状物を連続して分離
して固液分離処理効率を向上させることにある。
用いる螺旋状分離体の分離間隙を簡単、容易に設定、調
節して固液分離の分離容量、分離精度を高め、また螺旋
状分離体を振動させることによって懸濁物と粒状物の剥
離、除去を促進して懸濁物と粒状物による目詰まりを防
止し、分離装置の運転を中断して螺旋状分離体の洗浄を
することなく、液体より懸濁物と粒状物を連続して分離
して固液分離処理効率を向上させることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、サブゼロ硬化
処理をして弾力性、硬度に富んだステンレス鋼線を螺旋
状に巻いて、直径１〜５０ｃｍ、長さ１０〜５００ｃ
ｍ、巻線の線径１〜８ｍｍ、巻線の間隔０．５〜５ｍｍ
の巻線の間に分離間隙を有する螺旋状分離体とし、この
螺旋状分離体を、その両端を閉鎖するように、原液流入
管と固体流出管を設けた分離装置内に、分離装置の内周
面と間隔をおいて設置し、また螺旋状分離体の一端部を
分離液の流出口とし、この分離液の流出口を分離装置に
設けた分離液流出管と接続し、そして懸濁物と粒状物を
含む原液を原液流入管より分離装置の内側面と螺旋状分
離体の外側面の間に加圧供給し、螺旋状分離体の各分離
間隙を通過させた分離液を、螺旋状分離体の内部に流入
させ、螺旋状分離体の分離液の流出口を経て、分離装置
の分離液流出管に流出させるとともに、各螺旋状分離体
の分離間隙および外側面に捕捉して分離した懸濁物と粒
状物を螺旋状分離体の外側面に接触させて回転可能に挿
着したスパイラル状のスクレーパーによって、分離装置
の固体流出管へ搬出させるスクレーパーを設けた連続固
液分離装置に関するものである。
処理をして弾力性、硬度に富んだステンレス鋼線を螺旋
状に巻いて、直径１〜５０ｃｍ、長さ１０〜５００ｃ
ｍ、巻線の線径１〜８ｍｍ、巻線の間隔０．５〜５ｍｍ
の巻線の間に分離間隙を有する螺旋状分離体とし、この
螺旋状分離体を、その両端を閉鎖するように、原液流入
管と固体流出管を設けた分離装置内に、分離装置の内周
面と間隔をおいて設置し、また螺旋状分離体の一端部を
分離液の流出口とし、この分離液の流出口を分離装置に
設けた分離液流出管と接続し、そして懸濁物と粒状物を
含む原液を原液流入管より分離装置の内側面と螺旋状分
離体の外側面の間に加圧供給し、螺旋状分離体の各分離
間隙を通過させた分離液を、螺旋状分離体の内部に流入
させ、螺旋状分離体の分離液の流出口を経て、分離装置
の分離液流出管に流出させるとともに、各螺旋状分離体
の分離間隙および外側面に捕捉して分離した懸濁物と粒
状物を螺旋状分離体の外側面に接触させて回転可能に挿
着したスパイラル状のスクレーパーによって、分離装置
の固体流出管へ搬出させるスクレーパーを設けた連続固
液分離装置に関するものである。
【０００６】また本考案は、前述のスパイラル状のスク
レーパーを付設した螺旋状分離体の上方の分離装置内
に、原液を均等に分配するとともに大きな塵芥等の狭雑
物を除去する３〜１０ミリの孔径またはスリットを有す
る多孔状のドラムを回転可能に取り付けたスクレーパー
を設けた連続固液分離装置に関するものである。さらに
本考案は、前述の螺旋状分離体に加圧した原液、分離液
または加圧空気あるいは両者を吹き付け、螺旋状分離体
の外側面、分離間隙に付着、蓄積する懸濁物と粒状物を
短時間で剥離、除去するスクレーパーを設けた連続固液
分離装置に関するものである。
レーパーを付設した螺旋状分離体の上方の分離装置内
に、原液を均等に分配するとともに大きな塵芥等の狭雑
物を除去する３〜１０ミリの孔径またはスリットを有す
る多孔状のドラムを回転可能に取り付けたスクレーパー
を設けた連続固液分離装置に関するものである。さらに
本考案は、前述の螺旋状分離体に加圧した原液、分離液
または加圧空気あるいは両者を吹き付け、螺旋状分離体
の外側面、分離間隙に付着、蓄積する懸濁物と粒状物を
短時間で剥離、除去するスクレーパーを設けた連続固液
分離装置に関するものである。
【０００７】
【実施例】図１は、本考案の連続固液分離装置の断面図
であり、連続固液分離装置１の分離装置２には、懸濁物
と粒状物を含む原液を流入させる原液流入管３と懸濁物
と粒状物を分離した分離液を流出させる固体流出管４を
接続し、また分離装置２内であって、その底面に近接さ
せてスパイラル状のスクレーパー８を回転可能に挿着し
た螺旋状分離体５を配設する。この螺旋状分離体５は、
原液より懸濁物と粒状物を分離処理するものであって、
分離装置２に接続した原液流入管３より原液を螺旋状分
離体５の外側面６に加圧供給し、懸濁物と粒状物を螺旋
状分離体５で分離するとともに、分離液を螺旋状分離体
５の内部に流入させて集液するものであり、集液した分
離液は分離装置２に設けた分離液流出管４より外部に流
出させる。螺旋状分離体５の外側面に、スパイラル状の
スクレーパー８を挿着するが、スパイラル状のスクレー
パー８は、螺旋状分離体５に付着、蓄積する懸濁物と粒
状物を剥離するものであり、スパイラル状のスクレーパ
ー８の内部の先端が、螺旋状分離体５の外側面６に接触
した状態で回転し、螺旋状分離体５に付着、蓄積してい
る懸濁物と粒状物をスパイラル状のスクレーパー８で剥
離して固体流出管１２に搬出して行くようにする。な
お、スパイラル状のスクレーパー８は、分離装置２に設
けたモーター９の回転軸１０に取り付けた固定板１１と
接続させて回転するように構成するが、モーター９以外
の回転手段を用いてもかまわない。
であり、連続固液分離装置１の分離装置２には、懸濁物
と粒状物を含む原液を流入させる原液流入管３と懸濁物
と粒状物を分離した分離液を流出させる固体流出管４を
接続し、また分離装置２内であって、その底面に近接さ
せてスパイラル状のスクレーパー８を回転可能に挿着し
た螺旋状分離体５を配設する。この螺旋状分離体５は、
原液より懸濁物と粒状物を分離処理するものであって、
分離装置２に接続した原液流入管３より原液を螺旋状分
離体５の外側面６に加圧供給し、懸濁物と粒状物を螺旋
状分離体５で分離するとともに、分離液を螺旋状分離体
５の内部に流入させて集液するものであり、集液した分
離液は分離装置２に設けた分離液流出管４より外部に流
出させる。螺旋状分離体５の外側面に、スパイラル状の
スクレーパー８を挿着するが、スパイラル状のスクレー
パー８は、螺旋状分離体５に付着、蓄積する懸濁物と粒
状物を剥離するものであり、スパイラル状のスクレーパ
ー８の内部の先端が、螺旋状分離体５の外側面６に接触
した状態で回転し、螺旋状分離体５に付着、蓄積してい
る懸濁物と粒状物をスパイラル状のスクレーパー８で剥
離して固体流出管１２に搬出して行くようにする。な
お、スパイラル状のスクレーパー８は、分離装置２に設
けたモーター９の回転軸１０に取り付けた固定板１１と
接続させて回転するように構成するが、モーター９以外
の回転手段を用いてもかまわない。
【０００８】螺旋状分離体５は、図２に示すように、サ
ブゼロ硬化処理をして弾力性、硬度に富んだステンレス
鋼線を螺旋状、すなわちコイルスプリング状に巻くこと
により、螺旋状分離体５の外側面６の巻線の間に固液分
離をする分離間隙７を形成するが、この分離間隙７を分
離目的に応じて任意の幅に簡単、容易に設定、調整でき
るので、種々の固液分離に最適な分離間隙７の幅を適宜
決定すればよい。また螺旋状分離体５は、螺旋状にする
ことにより振動しやすくし、螺旋状分離体５に付着して
いる懸濁物と粒状物の剥離性をよくする。螺旋状分離体
５の種類としては、引っ張って巻線の分離間隙７を一定
の幅に調整する引きばねタイプ（間隔の保持性は高
い）、押し付けて巻線の分離間隙７を一定の幅に調整す
る押しばねタイプ（放すと分離間隙が広がるので逆洗を
行うときに便利）、引っ張ったり、押し付けたりせず
に、ねじって巻線の分離間隙７を一定の幅に調整するね
じりばねタイプ（装置内への取付性がよい）の三種類が
ある。また螺旋状分離体５の巻線の巻方には、右巻と左
巻の二種類があ。螺旋状分離体２の材質としては、前述
したサブゼロ硬化処理をたステンレス鋼線が弾力性、硬
度に富んでる点で最適である。螺旋状分離体５の直径と
長さは、液体中の懸濁物と粒状物の種類、懸濁物と粒状
物濃度、分離目的、分離精度等の処理条件に応じて適宜
決定するが、通常の場合においては、直径としては１〜
５０ｃｍ、長さとして１０〜５００ｃｍの範囲のものを
用いる。螺旋状分離体５を形成する巻線の線径は１〜８
ｍｍ程度が適当であり、懸濁物と粒状物を分離する螺旋
状分離体５の巻線の間隔は０．５〜５ｍｍ程度が適当で
あり、螺旋状分離体５の長さが同じであれば、巻線の線
径と間隔が小さいぼど分離面積が大きくなり、分離精度
もよくなるが、通液抵抗の増加による分離流量の低下、
目詰りの増加による分離容量の低下、分離時間の短縮等
の問題もあり、また巻線の線径と間隔が大きいぼどその
反対になるので、従って、螺旋状分離体５の巻線の線径
と間隔は、液体中の懸濁物と粒状物の種類、懸濁物と粒
状物濃度、分離目的、分離精度等の処理条件を考慮して
最適な範囲を決定すればよい。螺旋状分離体５の直径と
長さは、前述した処理条件に応じて適宜決定するが、通
常の場合においては、直径としては１〜５０ｃｍ、長さ
として１０〜５００ｃｍの範囲にする。
ブゼロ硬化処理をして弾力性、硬度に富んだステンレス
鋼線を螺旋状、すなわちコイルスプリング状に巻くこと
により、螺旋状分離体５の外側面６の巻線の間に固液分
離をする分離間隙７を形成するが、この分離間隙７を分
離目的に応じて任意の幅に簡単、容易に設定、調整でき
るので、種々の固液分離に最適な分離間隙７の幅を適宜
決定すればよい。また螺旋状分離体５は、螺旋状にする
ことにより振動しやすくし、螺旋状分離体５に付着して
いる懸濁物と粒状物の剥離性をよくする。螺旋状分離体
５の種類としては、引っ張って巻線の分離間隙７を一定
の幅に調整する引きばねタイプ（間隔の保持性は高
い）、押し付けて巻線の分離間隙７を一定の幅に調整す
る押しばねタイプ（放すと分離間隙が広がるので逆洗を
行うときに便利）、引っ張ったり、押し付けたりせず
に、ねじって巻線の分離間隙７を一定の幅に調整するね
じりばねタイプ（装置内への取付性がよい）の三種類が
ある。また螺旋状分離体５の巻線の巻方には、右巻と左
巻の二種類があ。螺旋状分離体２の材質としては、前述
したサブゼロ硬化処理をたステンレス鋼線が弾力性、硬
度に富んでる点で最適である。螺旋状分離体５の直径と
長さは、液体中の懸濁物と粒状物の種類、懸濁物と粒状
物濃度、分離目的、分離精度等の処理条件に応じて適宜
決定するが、通常の場合においては、直径としては１〜
５０ｃｍ、長さとして１０〜５００ｃｍの範囲のものを
用いる。螺旋状分離体５を形成する巻線の線径は１〜８
ｍｍ程度が適当であり、懸濁物と粒状物を分離する螺旋
状分離体５の巻線の間隔は０．５〜５ｍｍ程度が適当で
あり、螺旋状分離体５の長さが同じであれば、巻線の線
径と間隔が小さいぼど分離面積が大きくなり、分離精度
もよくなるが、通液抵抗の増加による分離流量の低下、
目詰りの増加による分離容量の低下、分離時間の短縮等
の問題もあり、また巻線の線径と間隔が大きいぼどその
反対になるので、従って、螺旋状分離体５の巻線の線径
と間隔は、液体中の懸濁物と粒状物の種類、懸濁物と粒
状物濃度、分離目的、分離精度等の処理条件を考慮して
最適な範囲を決定すればよい。螺旋状分離体５の直径と
長さは、前述した処理条件に応じて適宜決定するが、通
常の場合においては、直径としては１〜５０ｃｍ、長さ
として１０〜５００ｃｍの範囲にする。
【０００９】スパイラル状のスクレーパー８の材質も、
前述した螺旋状分離体５の材質と同じものを用い、その
スパイラルの間隔は、原液の懸濁物と粒状物の含有量が
多く、螺旋状分離体５に付着し易い懸濁物と粒状物が含
まれている原液の場合には、間隔が狭く、また原液の懸
濁物と粒状物の含有量が少なく、螺旋状分離体５に付着
し難い懸濁物と粒状物が含まれている原液の場合には広
くなるが、通常の場合においては３〜１０ｃｍの間隔に
することが望ましい。スパイラル状のスクレーパー８の
回転数は、１０〜１００ｒ．ｐ．ｍであることが望まし
く、時にはスクレーパー８の回転を間欠的に行ったり、
または一定期間ごとに逆回転させてもよい。
前述した螺旋状分離体５の材質と同じものを用い、その
スパイラルの間隔は、原液の懸濁物と粒状物の含有量が
多く、螺旋状分離体５に付着し易い懸濁物と粒状物が含
まれている原液の場合には、間隔が狭く、また原液の懸
濁物と粒状物の含有量が少なく、螺旋状分離体５に付着
し難い懸濁物と粒状物が含まれている原液の場合には広
くなるが、通常の場合においては３〜１０ｃｍの間隔に
することが望ましい。スパイラル状のスクレーパー８の
回転数は、１０〜１００ｒ．ｐ．ｍであることが望まし
く、時にはスクレーパー８の回転を間欠的に行ったり、
または一定期間ごとに逆回転させてもよい。
【００１０】図３は、分離装置２内に、多孔板やパンチ
ングメタル等よりなる多孔性のドラ ム１３を回転可能に
取り付けたもので、この多孔性のドラム１３は、原液を
均等に螺旋状分離体５にに分配するとともに、原液中の
塵芥等の狭雑物をスクリーニングして排出するものであ
る。そして、この多孔性のドラム１３の下方部であっ
て、分離装置２の内の底面に近接させて、前述したスパ
イラル状のスクレーパー８を回転可能に挿着した螺旋状
分離体５を設ける。なお、多孔性のドラム１３は、ステ
ンレス製の多孔板やパンチングメタルを用いるが、これ
以外にもセラミック製や、その他原液は通過させるが塵
芥等の狭雑物は通過させないものであれば、どのような
ものでも用いることができ、また多孔性のドラム１３の
孔径またはスリットとしては、望ましくは３〜１０ｍｍ
程度のもを使用する。なお、多孔性のドラム１３は、分
離装置２に設けたモーター９の回転軸１０に接続して回
転可能に構成するが、その回転数は、１０〜１００ｒ．
ｐ．ｍであることが好ましく、時には一定期間ごとに逆
回転させてもよい。
ングメタル等よりなる多孔性のドラ ム１３を回転可能に
取り付けたもので、この多孔性のドラム１３は、原液を
均等に螺旋状分離体５にに分配するとともに、原液中の
塵芥等の狭雑物をスクリーニングして排出するものであ
る。そして、この多孔性のドラム１３の下方部であっ
て、分離装置２の内の底面に近接させて、前述したスパ
イラル状のスクレーパー８を回転可能に挿着した螺旋状
分離体５を設ける。なお、多孔性のドラム１３は、ステ
ンレス製の多孔板やパンチングメタルを用いるが、これ
以外にもセラミック製や、その他原液は通過させるが塵
芥等の狭雑物は通過させないものであれば、どのような
ものでも用いることができ、また多孔性のドラム１３の
孔径またはスリットとしては、望ましくは３〜１０ｍｍ
程度のもを使用する。なお、多孔性のドラム１３は、分
離装置２に設けたモーター９の回転軸１０に接続して回
転可能に構成するが、その回転数は、１０〜１００ｒ．
ｐ．ｍであることが好ましく、時には一定期間ごとに逆
回転させてもよい。
【００１１】本考案の分離装置の運転を以下に説明をす
ると、原液（クーラント廃液）を原液流入管５より分離
装置２内に加圧供給させると同時に、モーター９を駆動
して通液性のある多孔性のドラム１３を回転させ、まず
原液中の塵芥等の狭雑物をスクリーニングして除去し
（この多孔性のドラム１３は必ずしも設ける必要はな
い）、次いで、狭雑物を除去した原液を均等に螺旋状分
離体５の外側面６に供給し、原液中の懸濁物と粒状物を
螺旋状分離体５の分離間隙７、外側面６で分離するとと
もに、分離液を螺旋状分離体５の分離間隙７より螺旋状
分離体５の内部に流入させて集液し、分離装置２に設け
た分離液流出管４より外部に流出させ、分離液（クーラ
ント）として貯留槽に貯えて再利用に供する。
ると、原液（クーラント廃液）を原液流入管５より分離
装置２内に加圧供給させると同時に、モーター９を駆動
して通液性のある多孔性のドラム１３を回転させ、まず
原液中の塵芥等の狭雑物をスクリーニングして除去し
（この多孔性のドラム１３は必ずしも設ける必要はな
い）、次いで、狭雑物を除去した原液を均等に螺旋状分
離体５の外側面６に供給し、原液中の懸濁物と粒状物を
螺旋状分離体５の分離間隙７、外側面６で分離するとと
もに、分離液を螺旋状分離体５の分離間隙７より螺旋状
分離体５の内部に流入させて集液し、分離装置２に設け
た分離液流出管４より外部に流出させ、分離液（クーラ
ント）として貯留槽に貯えて再利用に供する。
【００１２】前述の処理を継続していると、螺旋状分離
体５の外側面６、分離間隙７に懸濁物と粒状物が付着、
蓄積するので、スパイラル状のスクレーパー８を回転さ
せて、スパイラル状のスクレーパー８によって螺旋状分
離体５の分離間隙７、外側面６に付着、蓄積する懸濁物
と粒状物および螺旋状分離体５の分離間隙７に入り込ん
だり、突き刺さった懸濁物と粒状物を剥離し、これを分
離装置２の底面を直線的に固体流出管１２まで搬送し、
固体流出管１２より外部に排出させる。
体５の外側面６、分離間隙７に懸濁物と粒状物が付着、
蓄積するので、スパイラル状のスクレーパー８を回転さ
せて、スパイラル状のスクレーパー８によって螺旋状分
離体５の分離間隙７、外側面６に付着、蓄積する懸濁物
と粒状物および螺旋状分離体５の分離間隙７に入り込ん
だり、突き刺さった懸濁物と粒状物を剥離し、これを分
離装置２の底面を直線的に固体流出管１２まで搬送し、
固体流出管１２より外部に排出させる。
【００１３】原液の懸濁物と粒状物の含有量が多く、螺
旋状分離体５に付着し易い懸濁物と粒状物が含まれてい
る場合いは、螺旋状分離体５の分離間隙７、外側面６に
付着、蓄積した懸濁物と粒状物をスパイラル状のスクレ
ーパー８だけでは剥離することができないことも起こり
えるが、このような時は、螺旋状分離体５の外側面６に
加圧した原液、分離液または加圧空気あるいは両者を吹
き付け、スクレーパー８とともに懸濁物と粒状物を剥離
すると、剥離性が格段によくなる。さらに螺旋状分離体
５の内部より外側面６に向けて、加圧した分離液または
加圧空気あるいは両者を逆流状態で吹き付け、螺旋状分
離体５の分離間隙７、外側面６に付着、蓄積した懸濁物
と粒状物をスクレーパー８とともに剥離すると、最も懸
濁物と粒状物の剥離性がよい。
旋状分離体５に付着し易い懸濁物と粒状物が含まれてい
る場合いは、螺旋状分離体５の分離間隙７、外側面６に
付着、蓄積した懸濁物と粒状物をスパイラル状のスクレ
ーパー８だけでは剥離することができないことも起こり
えるが、このような時は、螺旋状分離体５の外側面６に
加圧した原液、分離液または加圧空気あるいは両者を吹
き付け、スクレーパー８とともに懸濁物と粒状物を剥離
すると、剥離性が格段によくなる。さらに螺旋状分離体
５の内部より外側面６に向けて、加圧した分離液または
加圧空気あるいは両者を逆流状態で吹き付け、螺旋状分
離体５の分離間隙７、外側面６に付着、蓄積した懸濁物
と粒状物をスクレーパー８とともに剥離すると、最も懸
濁物と粒状物の剥離性がよい。
【００１４】なお、原液、分離液、空気の吹き付けは、
分離装置２と液体、空気の貯槽（図示せず）を、ポンプ
を付設した配管によって連通し、貯槽に貯えた原液の一
部をポンプによって螺旋状分離体５に吹き付けるほか、
その他の手段によって螺旋状分離体５に原液、空気の吹
き付けてもかまわない。また、原液と空気とを同時に使
用する場合は、配管にエジェクターを付設し、エジェク
ターより吸引した空気を原液とともに螺旋状分離体５に
吹き付けてもよいし、別に用意した加圧空気を螺旋状分
離体５に吹き付けてもよい。原液の吹き付け速度は１〜
１５ｍ／秒の範囲であれば十分であり、空気の吹き付け
速度は３０〜１００ｍ／秒の範囲であることが望まし
い。
分離装置２と液体、空気の貯槽（図示せず）を、ポンプ
を付設した配管によって連通し、貯槽に貯えた原液の一
部をポンプによって螺旋状分離体５に吹き付けるほか、
その他の手段によって螺旋状分離体５に原液、空気の吹
き付けてもかまわない。また、原液と空気とを同時に使
用する場合は、配管にエジェクターを付設し、エジェク
ターより吸引した空気を原液とともに螺旋状分離体５に
吹き付けてもよいし、別に用意した加圧空気を螺旋状分
離体５に吹き付けてもよい。原液の吹き付け速度は１〜
１５ｍ／秒の範囲であれば十分であり、空気の吹き付け
速度は３０〜１００ｍ／秒の範囲であることが望まし
い。
【００１５】
【考案の効果】本考案によると、螺旋状分離体５の分離
間隙７を任意の幅に簡単、容易に設定、調整をきるの
で、固液分離の分離容量、分離精度を格段に向上させる
ことが可能であり、また螺旋状分離体５に付着、蓄積す
る懸濁物と粒状物を、螺旋状分離体５の振動により、あ
るいは螺旋状分離体５の振動と加圧した原液、分離液、
空気等の併用により、螺旋状分離体５に付着、蓄積した
懸濁物と粒状物を容易に剥離、除去できるため、螺旋状
分離体５の懸濁物と粒状物による目詰りがなく、固液分
離を連続して長時間行うことが可能となるという利点も
ある。また、螺旋状分離体５に懸濁物と粒状物が付着、
蓄積することがないために、従来、懸濁物と粒状物によ
る目詰まりが発生した場合に、分離処理を中断して行っ
ていた、装置の解体、螺旋状分離体５よりの懸濁物と粒
状物の剥離、洗浄等の時間と手間がかかる繁雑な洗浄作
業が一切不要となり、分離処理効率が飛躍的に向上し、
装置のランニングコストが安価になるメリットもある。
さらに本考案は、スクレーパー８の回転によって生ずる
掻き上げ作用、サイクロン作用により、分離装置２の下
部に落下、蓄積した懸濁物と粒状物を効率よく固体流出
管１２へ搬出することができる。本考案の分離装置によ
ると、工作機械等より排出する切粉、金属粉等の懸濁物
と切削物、破砕物等の粒状物とを含むクーラント廃液よ
りクーラントを、また鉄粉等の懸濁物と破砕物等の粒状
物を含むエンジンオイル廃液よりエンジンオイルを、有
価物として回収して再利用でき、また金属加工装置にお
いて発生する金、プラチナ等の貴金属粉体の懸濁物と貴
金属切削物、破砕物等の粒状物を含む洗浄液より金、プ
ラチナ等の貴金属を有価物として回収して再利用でき
る。
間隙７を任意の幅に簡単、容易に設定、調整をきるの
で、固液分離の分離容量、分離精度を格段に向上させる
ことが可能であり、また螺旋状分離体５に付着、蓄積す
る懸濁物と粒状物を、螺旋状分離体５の振動により、あ
るいは螺旋状分離体５の振動と加圧した原液、分離液、
空気等の併用により、螺旋状分離体５に付着、蓄積した
懸濁物と粒状物を容易に剥離、除去できるため、螺旋状
分離体５の懸濁物と粒状物による目詰りがなく、固液分
離を連続して長時間行うことが可能となるという利点も
ある。また、螺旋状分離体５に懸濁物と粒状物が付着、
蓄積することがないために、従来、懸濁物と粒状物によ
る目詰まりが発生した場合に、分離処理を中断して行っ
ていた、装置の解体、螺旋状分離体５よりの懸濁物と粒
状物の剥離、洗浄等の時間と手間がかかる繁雑な洗浄作
業が一切不要となり、分離処理効率が飛躍的に向上し、
装置のランニングコストが安価になるメリットもある。
さらに本考案は、スクレーパー８の回転によって生ずる
掻き上げ作用、サイクロン作用により、分離装置２の下
部に落下、蓄積した懸濁物と粒状物を効率よく固体流出
管１２へ搬出することができる。本考案の分離装置によ
ると、工作機械等より排出する切粉、金属粉等の懸濁物
と切削物、破砕物等の粒状物とを含むクーラント廃液よ
りクーラントを、また鉄粉等の懸濁物と破砕物等の粒状
物を含むエンジンオイル廃液よりエンジンオイルを、有
価物として回収して再利用でき、また金属加工装置にお
いて発生する金、プラチナ等の貴金属粉体の懸濁物と貴
金属切削物、破砕物等の粒状物を含む洗浄液より金、プ
ラチナ等の貴金属を有価物として回収して再利用でき
る。
【図１】本考案のスパイラル状のスクレーパーを回転可
能に挿填した螺旋状分離体を分離装置に設置した状態を
示す断面図である。
能に挿填した螺旋状分離体を分離装置に設置した状態を
示す断面図である。
【図２】本考案の螺旋状分離体にスパイラル状のスクレ
ーパーを回転可能に取り付けた状態を示す断面図であ
る。
ーパーを回転可能に取り付けた状態を示す断面図であ
る。
【図３】本考案の螺旋状分離体に挿填するスパイラル状
のスクレーパーの上方に多孔性のドラムを付設した状態
を示す断面図である。
のスクレーパーの上方に多孔性のドラムを付設した状態
を示す断面図である。
１ 連続固液分離装置 ２ 分離装置 ３ 原液流入管 ４ 分離液流出管 ５ 螺旋状分離体 ６ 外側面 ７ 分離間隙 ８ スパイラル状のスクレーパー １２ 固体流出管 １３ 多孔性のドラム
Claims (3)
- 【請求項１】 サブゼロ硬化処理をして弾力性、硬度に
富んだステンレス鋼線を螺旋状に巻いて、直径１〜５０
ｃｍ、長さ１０〜５００ｃｍ、巻線の線径１〜８ｍｍ、
巻線の間隔０．５〜５ｍｍの巻線の間に分離間隙を有す
る螺旋状分離体を、その両端を閉鎖して、原液流入管と
固体流出管を設けた分離装置内に、分離装置の内側面と
間隔をおいて設置し、また螺旋状分離体の一端部を分離
液の流出口とし、この分離液の流出口を分離装置に設け
た分離液流出管と接続し、切粉、金属粉等の懸濁物や切
削物、破砕物等の粒状物を含む原液を原液流入管より分
離装置の内側面と螺旋状分離体の外側面の間に加圧供給
し、螺旋状分離体の各分離間隙を通過させた分離液を、
螺旋状分離体の内部に流入させ、螺旋状分離体の分離液
の流出口を経て、分離装置の分離液流出管に流出させる
とともに、各螺旋状分離体の分離間隙および外側面に捕
捉した切粉、金属粉等の懸濁物や切削物、破砕物等の粒
状物を、螺旋状分離体の外側面に接触させて回転可能に
挿着したスパイラル状のスクレーパーによって、分離装
置の懸濁物と粒状物流出管へ搬出させるスクレーパーを
設けた連続固液分離装置。 - 【請求項２】 請求項１のスパイラル状のスクレーパー
を付設した螺旋状分離体の上方の分離装置内に、３〜１
０ｍｍの孔径またはスリットを有する多孔状のドラムを
回転可能に取り付けたスクレーパーを設けた連続固液分
離装置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２の螺旋状分離体
に、加圧した原液、分離液または加圧空気あるいは両者
を吹き付け、螺旋状分離体の分離間隙および外側面に付
着、蓄積する切粉、金属粉等の懸濁物や切削物、破砕物
等の粒状物を剥離するスクレーパーを設けた連続固液分
離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991083688U JP2579236Y2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | スクレーパーを設けた連続固液分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991083688U JP2579236Y2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | スクレーパーを設けた連続固液分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0526112U JPH0526112U (ja) | 1993-04-06 |
| JP2579236Y2 true JP2579236Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=13809434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991083688U Expired - Lifetime JP2579236Y2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | スクレーパーを設けた連続固液分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2579236Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2593856Y2 (ja) * | 1992-02-13 | 1999-04-19 | 東京精密発条株式会社 | スパイラル状のコンベアーを設けた螺旋状分離体を用いた固液分離槽 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61200826A (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-05 | Arai Tekkosho:Kk | 濾過装置 |
| JPH048969Y2 (ja) * | 1987-07-01 | 1992-03-06 | ||
| JPH02126908A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-15 | Hitachi Zosen Sangyo Kk | 連続式固液分離装置 |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP1991083688U patent/JP2579236Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0526112U (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980303 |