JP2578922Y2 - フローティングチャック装置 - Google Patents
フローティングチャック装置Info
- Publication number
- JP2578922Y2 JP2578922Y2 JP1993003866U JP386693U JP2578922Y2 JP 2578922 Y2 JP2578922 Y2 JP 2578922Y2 JP 1993003866 U JP1993003866 U JP 1993003866U JP 386693 U JP386693 U JP 386693U JP 2578922 Y2 JP2578922 Y2 JP 2578922Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slide plate
- connection shaft
- base plate
- movement
- work
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軸物等のワークをラジ
アル方向から把握するフローティングチャック装置に関
する。
アル方向から把握するフローティングチャック装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば旋盤等で広く使用されるチャック
装置は、シリンダ装置等によって往復移動するロッド
と、ロッドの先端にフローティング支持されたカムと、
このカムの傾斜面に一端が摺接して揺動するレバーと、
レバーの揺動によってラジアル方向へ移動する複数のマ
スタジョーと、これら各マスタジョーに係合するトップ
ジョーとを主要部として構成し、ロッドをシリンダ装置
によって引くことによりマスタジョーをラジアル方向へ
移動し、マスタジョーに係合するトップジョーによって
ワークを把持する。
装置は、シリンダ装置等によって往復移動するロッド
と、ロッドの先端にフローティング支持されたカムと、
このカムの傾斜面に一端が摺接して揺動するレバーと、
レバーの揺動によってラジアル方向へ移動する複数のマ
スタジョーと、これら各マスタジョーに係合するトップ
ジョーとを主要部として構成し、ロッドをシリンダ装置
によって引くことによりマスタジョーをラジアル方向へ
移動し、マスタジョーに係合するトップジョーによって
ワークを把持する。
【0003】この把握の際、カムがロッドにフローティ
ング支持されることから、ワークがハンドリング時に多
少偏心して支持されている場合や、形状寸法に誤差があ
る場合でもワークに当接するトップジョーがワークに従
って追従し、特定方向からワークに及ぼす過剰の力を回
避してワークの変形や破損を防止する。またロッドをシ
リンダ装置によって押すことによりワークの把握を解除
する。
ング支持されることから、ワークがハンドリング時に多
少偏心して支持されている場合や、形状寸法に誤差があ
る場合でもワークに当接するトップジョーがワークに従
って追従し、特定方向からワークに及ぼす過剰の力を回
避してワークの変形や破損を防止する。またロッドをシ
リンダ装置によって押すことによりワークの把握を解除
する。
【0004】なお、平面上におけるあらゆる方向への移
動を可能にするセンタリング機能を果たす先行技術とし
ては、実開昭62−123882号公報に示される物品
位置決め台がある。
動を可能にするセンタリング機能を果たす先行技術とし
ては、実開昭62−123882号公報に示される物品
位置決め台がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記チャック装置によ
ると、ロッドにカムがフローティング支持されることか
ら、ワークが多少偏心している場合や形状寸法に誤差が
ある場合でもワークに過剰の力を及ぼすことなく、ワー
クの変形や破損から回避することができる。しかし、特
にワークの端部付近に把握すべき部位がなく、端部から
離れた部位を把握する場合には、トップジョーを長くす
る必要があり、かつチャック部が固定支持されることか
らワークを把握する際、トップジョー先端に作用する把
持力によってトップジョーを支持するマスタジョーが傾
動して円滑なマスタジョーの動きが妨げられ、円滑な把
持作業が実行できない等の不具合がある。
ると、ロッドにカムがフローティング支持されることか
ら、ワークが多少偏心している場合や形状寸法に誤差が
ある場合でもワークに過剰の力を及ぼすことなく、ワー
クの変形や破損から回避することができる。しかし、特
にワークの端部付近に把握すべき部位がなく、端部から
離れた部位を把握する場合には、トップジョーを長くす
る必要があり、かつチャック部が固定支持されることか
らワークを把握する際、トップジョー先端に作用する把
持力によってトップジョーを支持するマスタジョーが傾
動して円滑なマスタジョーの動きが妨げられ、円滑な把
持作業が実行できない等の不具合がある。
【0006】従って本考案の目的は、ワークをトップジ
ョーの先端で把握する場合に発生するマスタジョーの傾
動を防止して円滑な把持作業が得られるフローティング
チャック装置を提供することにある。
ョーの先端で把握する場合に発生するマスタジョーの傾
動を防止して円滑な把持作業が得られるフローティング
チャック装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本考
案のフローティングチャック装置は、ワークを把持する
複数のトップジョーを有し、かつ円筒状の連結軸の一端
に連結されたチャック部と、上記連結軸を遊嵌する連結
軸挿通孔が開口するベース板と、複数の鋼球を介在して
前記ベース板上に移動可能に積層され、かつ前記連結軸
を遊嵌する連結軸貫通孔が開口する第1のスライド板
と、この第1のスライド板の移動を一直線方向の往復動
のみに規制する第1の移動方向規制部と、前記連結軸挿
通孔及び連結軸貫通孔を貫通する前記連結軸の他端が結
合され、かつ複数の鋼球を介在して前記第1のスライド
板上に積層された第2のスライド板と、第2のスライド
板の移動を前記一直線方向と直交する直線方向の往復動
のみに規制する第2の移動方向規制部とを有するもので
ある。
案のフローティングチャック装置は、ワークを把持する
複数のトップジョーを有し、かつ円筒状の連結軸の一端
に連結されたチャック部と、上記連結軸を遊嵌する連結
軸挿通孔が開口するベース板と、複数の鋼球を介在して
前記ベース板上に移動可能に積層され、かつ前記連結軸
を遊嵌する連結軸貫通孔が開口する第1のスライド板
と、この第1のスライド板の移動を一直線方向の往復動
のみに規制する第1の移動方向規制部と、前記連結軸挿
通孔及び連結軸貫通孔を貫通する前記連結軸の他端が結
合され、かつ複数の鋼球を介在して前記第1のスライド
板上に積層された第2のスライド板と、第2のスライド
板の移動を前記一直線方向と直交する直線方向の往復動
のみに規制する第2の移動方向規制部とを有するもので
ある。
【0008】
【作用】ワークをトップジョーにより把持した際、ワー
クの偏心や形状寸法誤差に追従してチャック部が追従移
動して、ワークとチャック部との相対位置が補正され、
トップジョーを介してマスタジョーに特定方向から過剰
の力が作用することなく、マスタジョーの傾動が回避さ
れ、円滑な動きが確保され、円滑なチャックによるワー
クの把握作業が得られる。
クの偏心や形状寸法誤差に追従してチャック部が追従移
動して、ワークとチャック部との相対位置が補正され、
トップジョーを介してマスタジョーに特定方向から過剰
の力が作用することなく、マスタジョーの傾動が回避さ
れ、円滑な動きが確保され、円滑なチャックによるワー
クの把握作業が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本考案におけるフローティング装置の
一実施例を図面によって説明する。
一実施例を図面によって説明する。
【0010】図1はフローティング装置の平面図であ
り、図2は図1のII−II線に沿う要部断面図であ
る。
り、図2は図1のII−II線に沿う要部断面図であ
る。
【0011】図中1はシリンダ装置(図示せず)によっ
て上下動するベース板であり、ベース板1には後述する
連結軸10が例えば略1mmの間隔を介して遊嵌する連
結軸挿通孔1aが開口し、この連結軸挿通孔1aを囲む
ように複数のボールリテーナ2がベース板1上に配設さ
れ、鋼球3が上部を突出した状態で収容されている。
て上下動するベース板であり、ベース板1には後述する
連結軸10が例えば略1mmの間隔を介して遊嵌する連
結軸挿通孔1aが開口し、この連結軸挿通孔1aを囲む
ように複数のボールリテーナ2がベース板1上に配設さ
れ、鋼球3が上部を突出した状態で収容されている。
【0012】ベース板1の下面には、内周面が前記連結
軸挿通孔1aの周面と連続するガイド筒4がボルト5に
よって取付けてある。
軸挿通孔1aの周面と連続するガイド筒4がボルト5に
よって取付けてある。
【0013】一方ベース板1上には、前記ボールリテー
ナ2に収容された鋼球3を介して中央部に連結軸貫通孔
6aを有する円板状の第1のスライド板6が僅かな力で
移動可能に積層されている。連結軸貫通孔6aは貫通す
る連結軸10を所定の間隙、例えば略1mmの隙間を介
在させて遊嵌する寸法を有している。
ナ2に収容された鋼球3を介して中央部に連結軸貫通孔
6aを有する円板状の第1のスライド板6が僅かな力で
移動可能に積層されている。連結軸貫通孔6aは貫通す
る連結軸10を所定の間隙、例えば略1mmの隙間を介
在させて遊嵌する寸法を有している。
【0014】ベース板1上に積層される第1のスライド
板6はベース板1上に沿って一直線方向、例えば図1に
示すX−X方向のみの移動が第1の移動方向規制部7に
よって許容されている。この第1の移動方向規制部7は
ベース板1から上方へ突出する一対のガイドピン7a及
びガイドピン7aの頂部が嵌合し、前記直線方向に沿っ
て延びる第1のスライド板6に形成される一対のガイド
溝7bによって形成される。
板6はベース板1上に沿って一直線方向、例えば図1に
示すX−X方向のみの移動が第1の移動方向規制部7に
よって許容されている。この第1の移動方向規制部7は
ベース板1から上方へ突出する一対のガイドピン7a及
びガイドピン7aの頂部が嵌合し、前記直線方向に沿っ
て延びる第1のスライド板6に形成される一対のガイド
溝7bによって形成される。
【0015】第1のスライド板6上には連結軸貫通孔6
aを囲むように複数のボールリテーナ2が配設され、ボ
ールリテーナ2に収容され、かつ上部がリテーナ2から
突出したボール3を介在して第1スライド板6上に略円
板状の第2のスライド板8が移動可能に積層されてい
る。
aを囲むように複数のボールリテーナ2が配設され、ボ
ールリテーナ2に収容され、かつ上部がリテーナ2から
突出したボール3を介在して第1スライド板6上に略円
板状の第2のスライド板8が移動可能に積層されてい
る。
【0016】更に第2のスライド板8は、第1のスライ
ド板6上に沿って前記一直線方向と直交する直線方向、
即ち図1に示すY−Y方向のみの移動が第2の移動方向
規制部9によって許容される。この第2の移動方向規制
部9は第1のスライド板6から上方へ突出する一対のガ
イドピン9a及びこれらガイドピン9aの頂部が嵌合
し、かつ一直線方向と直交する直線方向(Y−Y方向)
に沿って延びる第2のスライド板8に形成した一対のガ
イド溝9bによって構成されている。
ド板6上に沿って前記一直線方向と直交する直線方向、
即ち図1に示すY−Y方向のみの移動が第2の移動方向
規制部9によって許容される。この第2の移動方向規制
部9は第1のスライド板6から上方へ突出する一対のガ
イドピン9a及びこれらガイドピン9aの頂部が嵌合
し、かつ一直線方向と直交する直線方向(Y−Y方向)
に沿って延びる第2のスライド板8に形成した一対のガ
イド溝9bによって構成されている。
【0017】第2のスライド板8の下面にはガイド筒4
と、ベース板1に開口する連結軸挿通孔1a並びに第1
のスライド板6に開口する連結軸貫通孔6a内を貫通す
る連結軸10の一端10aが第2のスライド板8とボル
ト11によって結合されている。なお符号12は、第2
のスライド板8と連結軸10との相対位置決めを果たす
ノックピンであり、符号13は、連結軸10の外周面に
形成された周溝10bに係止され、ガイド筒4の内周面
4aに弾接して連結軸10の中心軸線とガイド筒4の中
心軸線とが一致するよう連結軸10を付勢する変形容易
なリング状の弾性体である。
と、ベース板1に開口する連結軸挿通孔1a並びに第1
のスライド板6に開口する連結軸貫通孔6a内を貫通す
る連結軸10の一端10aが第2のスライド板8とボル
ト11によって結合されている。なお符号12は、第2
のスライド板8と連結軸10との相対位置決めを果たす
ノックピンであり、符号13は、連結軸10の外周面に
形成された周溝10bに係止され、ガイド筒4の内周面
4aに弾接して連結軸10の中心軸線とガイド筒4の中
心軸線とが一致するよう連結軸10を付勢する変形容易
なリング状の弾性体である。
【0018】連結軸10の他端10cにはボルト14に
よってチャック部15が設けられている。チャック部1
5は、従来同様第2のスライド板8に形成した開口8a
から突出するロッド16をシリンダ装置(図示せず)に
より上方へ引くことによりロッド16の下端に支持され
たカム(図示せず)によりレバー(図示せず)を回動し
てマスタジョー(図示せず)をラジアル方向へ移動し、
マスタジョーに設けられたトップジョー17によってワ
ークwを把持し、かつロッド16を下方へ押し下げるこ
とによりマスタジョーに設けられたトップジョー17を
互いに離れる方向へ移動してワークwを開放するよう構
成されている。トップジョー17は、例えばワークwの
加工面waに傷を発生させないよう加工面waを避けて
未加工面wbを先端17aで把握するため長く形成され
ている。
よってチャック部15が設けられている。チャック部1
5は、従来同様第2のスライド板8に形成した開口8a
から突出するロッド16をシリンダ装置(図示せず)に
より上方へ引くことによりロッド16の下端に支持され
たカム(図示せず)によりレバー(図示せず)を回動し
てマスタジョー(図示せず)をラジアル方向へ移動し、
マスタジョーに設けられたトップジョー17によってワ
ークwを把持し、かつロッド16を下方へ押し下げるこ
とによりマスタジョーに設けられたトップジョー17を
互いに離れる方向へ移動してワークwを開放するよう構
成されている。トップジョー17は、例えばワークwの
加工面waに傷を発生させないよう加工面waを避けて
未加工面wbを先端17aで把握するため長く形成され
ている。
【0019】次にこのように構成されたフローティング
チャック装置の作動について説明する。
チャック装置の作動について説明する。
【0020】先ず、シリンダ装置(図示せず)によって
ロッド16を引き上げたトップジョー17を一点鎖線1
7′で示すアンクランプ状態で所定位置に固定支持され
たワークの把持位置とトップジョー17の先端17aが
対向する位置に達するまでシリンダ装置によってベース
板1を下降せしめ、停止する。
ロッド16を引き上げたトップジョー17を一点鎖線1
7′で示すアンクランプ状態で所定位置に固定支持され
たワークの把持位置とトップジョー17の先端17aが
対向する位置に達するまでシリンダ装置によってベース
板1を下降せしめ、停止する。
【0021】トップジョー17の先端17aとワークw
の把握位置とが対向した状態でシリンダ装置(図示せ
ず)によってロッド16を引き上げると、その引き上げ
に従ってトップジョー17が一点鎖線17′の位置から
実線で示すラジアル方向へ移動し、ワークwの被加工面
wbをトップジョー17の先端17aによって把持して
ワークwを固定する。
の把握位置とが対向した状態でシリンダ装置(図示せ
ず)によってロッド16を引き上げると、その引き上げ
に従ってトップジョー17が一点鎖線17′の位置から
実線で示すラジアル方向へ移動し、ワークwの被加工面
wbをトップジョー17の先端17aによって把持して
ワークwを固定する。
【0022】この把持作動において、ワークwの加工、
組立精度誤差及びワークwの偏心に起因してワークwの
軸線と、チャック部15の軸線間に生じる誤差は、トッ
プジョー17の先端17aがワークwに当接し、更にワ
ークwを押圧するトップジョー17の反力を受け、チャ
ック部15を支持する連結軸10の上端を支持する第2
のスライド板8が鋼球3の転動及び第1のスライド板6
に設けられたガイドピン9と第2のスライド板8に形成
したガイド溝9bから成る第2の移動方向規制部9によ
って直線方向(Y−Y方向)に、かつ第1のスライド板
6が、鋼球3の転動及びベース板1に設けられたガイド
ピン7aと第1のスライド板6に形成されたガイド溝7
bからなる第1の移動方向規制部7によって直線方向
(X−X方向)に移動して補正される。
組立精度誤差及びワークwの偏心に起因してワークwの
軸線と、チャック部15の軸線間に生じる誤差は、トッ
プジョー17の先端17aがワークwに当接し、更にワ
ークwを押圧するトップジョー17の反力を受け、チャ
ック部15を支持する連結軸10の上端を支持する第2
のスライド板8が鋼球3の転動及び第1のスライド板6
に設けられたガイドピン9と第2のスライド板8に形成
したガイド溝9bから成る第2の移動方向規制部9によ
って直線方向(Y−Y方向)に、かつ第1のスライド板
6が、鋼球3の転動及びベース板1に設けられたガイド
ピン7aと第1のスライド板6に形成されたガイド溝7
bからなる第1の移動方向規制部7によって直線方向
(X−X方向)に移動して補正される。
【0023】この第2のスライド板8の移動に際して第
2のスライド板8の回動は第1及び第2の移動方向規制
部7,9によって阻止されてチャック部15は回転する
ことはない。またこの移動によってガイド筒4と連結軸
10との間に嵌装された弾性体13は容易に変形する。
2のスライド板8の回動は第1及び第2の移動方向規制
部7,9によって阻止されてチャック部15は回転する
ことはない。またこの移動によってガイド筒4と連結軸
10との間に嵌装された弾性体13は容易に変形する。
【0024】従って、ワークwの軸線とチャック部15
の軸線の誤差が補正された状態でワークwを把持するか
ら、トップジョー17を介してマスタジョーに過剰の力
が作用することがなく、マスタジョーの傾動が回避さ
れ、円滑なマスタジョーのラジアル方向の移動が確保さ
れ、確実なワークwのチャック部15による把持が可能
になる。
の軸線の誤差が補正された状態でワークwを把持するか
ら、トップジョー17を介してマスタジョーに過剰の力
が作用することがなく、マスタジョーの傾動が回避さ
れ、円滑なマスタジョーのラジアル方向の移動が確保さ
れ、確実なワークwのチャック部15による把持が可能
になる。
【0025】またシリンダ装置によってロッド16を押
し下げることによりトップジョー17は、一点鎖線1
7′で示すアンクランプ状態となり、押圧が解除された
弾性体13は元の状態に復元し、連結軸10を元の位置
に、従ってチャック部15も元の状態となり、ベース板
1を上昇せしめてチャック部15をワークから対比させ
る。
し下げることによりトップジョー17は、一点鎖線1
7′で示すアンクランプ状態となり、押圧が解除された
弾性体13は元の状態に復元し、連結軸10を元の位置
に、従ってチャック部15も元の状態となり、ベース板
1を上昇せしめてチャック部15をワークから対比させ
る。
【0026】以上の説明では、第1の移動方向規制部を
ベース板に設けたガイドピン及び第1のスライド板に形
成したガイド溝によって構成したが、ガイドピンを第1
のスライド板に、ガイド溝をベース板に形成することも
可能である。同様に第2の移動方向規制部のガイドピン
を第2のスライド板に、ガイド溝を第1のスライド板に
設けることも可能である。
ベース板に設けたガイドピン及び第1のスライド板に形
成したガイド溝によって構成したが、ガイドピンを第1
のスライド板に、ガイド溝をベース板に形成することも
可能である。同様に第2の移動方向規制部のガイドピン
を第2のスライド板に、ガイド溝を第1のスライド板に
設けることも可能である。
【0027】
【考案の効果】以上説明した本考案のフローティング装
置によれば、ワークの軸線の心位及び形状寸法誤差に相
応してワークを把握する際、チャック部が移動するよう
チャック部を支持することから、ワークを把持するトッ
プジョーを支持するマスタジョーに過剰の力が作用する
ことなく、マスタジョーの傾動が回避され、円滑なワー
クの把持作業が確保できる。
置によれば、ワークの軸線の心位及び形状寸法誤差に相
応してワークを把握する際、チャック部が移動するよう
チャック部を支持することから、ワークを把持するトッ
プジョーを支持するマスタジョーに過剰の力が作用する
ことなく、マスタジョーの傾動が回避され、円滑なワー
クの把持作業が確保できる。
【図1】本考案におけるフローティングチャック装置の
一実施例を示す平面説明図である。
一実施例を示す平面説明図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う要部断面説明
図である。
図である。
1 ベース板 1a 連結軸挿通孔 3 鋼球 4 ガイド筒 6 第1のスライド板 6a 連結軸貫通孔 7 第1の移動方向規制部 7a ガイドピン 7b 案内溝 8 第2のスライド板 9 第2の移動方向規制部 9a ガイドピン 9b 案内溝 10 連結軸 13 弾性体 15 チャック部 17 トップジョー
Claims (3)
- 【請求項1】 ワークを把持する複数のトップジョーを
有し、かつ円筒状の連結軸の一端に連結されたチャック
部と、上記連結軸を遊嵌する連結軸挿通孔が開口するベ
ース板と、複数の鋼球を介在して前記ベース板上に移動
可能に積層され、かつ前記連結軸を遊嵌する連結軸貫通
孔が開口する第1のスライド板と、この第1のスライド
板の移動を一直線方向の往復動のみに規制する第1の移
動方向規制部と、前記連結軸挿通孔及び連結軸貫通孔を
貫通する前記連結軸の他端が結合され、かつ複数の鋼球
を介在して前記第1のスライド板上に積層された第2の
スライド板と、第2のスライド板の移動を前記一直線方
向と直交する直線方向の往復動のみに規制する第2の移
動方向規制部とを有することを特徴とするフローティン
グチャック装置。 - 【請求項2】 連結軸を遊嵌するベース板に固設された
円筒状のガイド筒と、連結軸とガイド筒間に介装される
弾性体とを有する請求項1のフローティングチャック装
置。 - 【請求項3】 第1の移動方向規制部が、ベース板及び
第1のスライド板の一方に固設されたガイドピンと、他
方に形成され、かつガイドピンの頂部を前記一直線方向
へ移動可能に嵌合する案内溝とを有し、第2の移動方向
規制部が、第1及び第2のスライド板の一方に固設され
たガイドピンと、他方に形成され、かつこのガイドピン
の頂部を前記一直線方向と直交する直線方向へ移動可能
に嵌合する案内溝とを有する請求項1または2のフロー
ティングチャック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993003866U JP2578922Y2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | フローティングチャック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993003866U JP2578922Y2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | フローティングチャック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663215U JPH0663215U (ja) | 1994-09-06 |
JP2578922Y2 true JP2578922Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=11569123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993003866U Expired - Lifetime JP2578922Y2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | フローティングチャック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578922Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP1993003866U patent/JP2578922Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663215U (ja) | 1994-09-06 |
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